JP2729535B2 - 情報転送システム - Google Patents

情報転送システム

Info

Publication number
JP2729535B2
JP2729535B2 JP3028192A JP2819291A JP2729535B2 JP 2729535 B2 JP2729535 B2 JP 2729535B2 JP 3028192 A JP3028192 A JP 3028192A JP 2819291 A JP2819291 A JP 2819291A JP 2729535 B2 JP2729535 B2 JP 2729535B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
transfer
subsystem
subsystems
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3028192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04211550A (ja
Inventor
光世 西川
博美 稲葉
中村  清
潤三 川上
泰男 諸岡
恭紀 片山
維史 田代
隆 金子
時夫 前原
哲夫 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3028192A priority Critical patent/JP2729535B2/ja
Publication of JPH04211550A publication Critical patent/JPH04211550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2729535B2 publication Critical patent/JP2729535B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control By Computers (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも3つのサブ
システムで構成されるシステム内の情報転送に係り、特
に、ビル管理システム,鉄鋼生産システム,列車運行管
理・制御システム等の各種管理および/または制御シス
テムに適用するのに好適な情報転送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭64-32597号および特開平1-135290
号は、集中制御装置に外部信号または接点信号入力端子
と出力端子とを設け、その集中制御装置を操作せずに、
外部信号に基づいてシステムに接続されるすべての機器
の運転/停止を可能としそれらの運転/停止状態を外部
に知らせる手段を備えた集中制御システムを示してい
る。 近年、管理および/または制御システムの主流
は、きめ細かな監視制御や中央処理装置の負担軽減等を
狙った分散形システムになってきている。
【0003】特開昭64-30397号は、連動処理を含めて、
分散形システムにおける情報転送処理を示している。こ
の従来技術は、中央処理装置と複数の設備制御装置と複
数の監視制御装置とからなり、連動処理する制御システ
ムを示している。中央処理装置は、連動制御の対応を管
理するデ−タ管理手段と連動デ−タを送出する連動デ−
タ出力手段とを備え、監視制御装置は、個人識別手段を
備えている。
【0004】一方、オフィス・オートメーションOAに
代表されるように、各種業務支援システムや業務管理シ
ステム等をサブシステムとして、中央処理装置に接続し
た統合形システムも出現してきている。このような傾向
の中で、特開平2-69096号は、OAシステムとビル設備
の制御・監視システムとの連動制御を示している。
【0005】最近では、『管理の統合/監視制御の分
散』のコンセプトに基づいて、上記統合と分散を融合さ
せた統合形ビル管理システムなどが求められている。統
合形ビル管理システムは、分散形ビル管理システムの中
央処理装置等に、ビルマネジメントやセキュリティ等の
システムをサブシステムとして統合したシステムである
【0006】。
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の各種形
態の統合システムは、システム形態に左右されない統一
的な情報転送技術すなわち情報通信技術を要求してい
る。
【0007】上記特開昭64-32597および特開平1-135290
号は、集中制御システムの外部入力および外部出力とし
て、接点信号すなわちON/OFF信号を用いる例を示
している。したがって、簡単な情報を送る場合でも、複
数の外部入出力端子を設け、その各々の端子に特定の意
味を持たせなければならず、システムの拡張性が阻害さ
れていた。また、これらの従来技術の集中制御システム
は、限られたシステム間の簡単な情報すわなち接点のO
N/OFFに関する情報の転送は可能であっても、イン
テリジェントビル等での各種システム間の複雑な情報の
転送には対応できなかった。
【0008】上記特開昭64-30397号の情報転送処理は、
中央処理装置の一層の負担軽減を狙っている。しかし、
中央処理装置に統合されているサブシステム間の情報転
送によるサブシステム同士の連動を実現できないため、
この従来の情報転送処理を統合形システムに適用するこ
とはできなかった。
【0009】さらに、情報転送により連動させる各装置
に連動デ−タを予め送っておき、中央処理装置を介さな
いで、端末装置同士を連動させるので、1つの連動毎に
必要な連動デ−タを連動元の装置と連動先の装置で記憶
しなければならない。したがって、多くの端末装置を連
動させると、各装置に膨大な記憶容量が必要となり、連
動時の処理負荷も増える。その結果、本来的にリアルタ
イム処理が要求される監視/制御装置の処理が困難にな
る欠点があった。
【0010】上記特開平2-69096号は、ビルに導入され
る各種システムとオフィスに導入される各種OAシステ
ムとを相互に通信回線で接続し、ビル内設備機器を制御
するための情報を授受し、利用者が意識することなく、
システム間で自動的な協調運用が可能な連動方式を示し
ている。しかし、この従来技術は、サブシステムから受
け取った転送情報を他のサブシステムに送るための判断
手段を開示していない。 本発明の目的は、適用すべき
システムを構成するサブシステムの仕様に限定されずそ
れらのサブシステムの仕様も極力限定しない汎用的な情
報転送システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、すべてのサブシステムで取り扱う情報で
あって、各サブシステムに接続された機器を制御する際
前記各サブシステムが所定の動作をするために必要な
共通する情報単位を含む転送情報を用いて相互に通信し
あう少なくとも3つのサブシステムと、前記各サブシス
テムに対応して設けられ、他のサブシステムから受け取
った転送情報の少なくとも前記各サブシステムが所定の
動作をするために必要な共通する情報単位を他のサブシ
ステムに転送する情報転送制御手段とを備えた情報転送
システムを提案するものである。
【0012】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、すべてのサブシステムで取り扱う情報であって、各
サブシステムに接続された機器を制御する際に用いる時
刻(When),場所(Where),指示者(Wh
o),対象(What),および方法(How)の情報
単位を含む転送情報を用いて相互に通信しあう少なくと
も3つのサブシステムと、前記各サブシステムに対応し
て設けられた情報転送制御手段および参照情報記憶手段
とを備え、前記情報転送制御手段が、他のサブシステム
から受け取った前記転送情報の少なくとも前記共通する
情報単位を前記参照情報記憶手段に記憶されている参照
情報に基づいて決定した転送先サブシステムに転送する
情報転送制御手段である情報転送システムを提案するも
のである。
【0013】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、少なくとも1階層の上下関係を有し、すべてのサ
ブシステムで取り扱う情報であって、各サブシステムに
接続された機器を制御する際に用いる時刻(Whe
n),場所(Where),指示者(Who),対象
(What),および方法(How)の情報単位を含む
転送情報を用いて相互に通信しあう少なくとも3つのサ
ブシステムと、前記各サブシステムに対応して設けられ
情報転送制御手段および参照情報記憶手段とを備え、
前記情報転送制御手段が、他のサブシステムから受け取
った前記転送情報の少なくとも前記共通する情報単位を
前記参照情報記憶手段に記憶されている参照情報に基づ
いて決定した転送先サブシステムに転送する情報転送制
御手段である情報転送システムを提案するものである。
【0014】
【作用】参照情報記憶手段は、少なくとも、各サブシス
テムを表すユニークな情報例えばシンボル,コード,番
号,記号,略号等と、転送元サブシステムと転送先サブ
システムとの関係と、転送元サブシステムから送られる
情報構成と、転送先サブシステムに転送する情報構成と
を記憶している。
【0015】転送情報は、少なくともすべてのサブシス
テムで扱う転送情報に共通する情報単位として、例え
ば、5W1H構成の情報を含む。
【0016】各転送元サブシステムまたは転送元サブシ
ステムのインターフェイス手段は、情報転送制御手段を
介して、相手のサブシステムのインターフェイス手段と
の間で、転送情報を授受する。転送元サブシステムは、
転送先サブシステムを意識する必要は無いが、転送先サ
ブシステムを意識した情報を含めて転送することも可能
である。
【0017】転送元サブシステムまたはこのサブシステ
ムのインターフェイス手段から転送情報を受け取った情
報転送制御手段は、参照情報記憶手段に記憶されている
参照情報に基づいて、転送先サブシステムを決定する。
情報転送制御手段は、転送情報を転送先サブシステムで
必要な5W1H構成の情報に組み替る。情報転送制御手
段は、その転送先サブシステムまたはそのサブシステム
のインターフェイス手段に、組み替えた転送情報を転送
する。
【0018】以下に述べる実施例では、転送元サブシス
テムと転送先サブシステムとの情報の授受を説明する
が、各々のサブシステムにインターフェイス手段を設
け、それらのインターフェイス手段を介して情報を授受
することも可能である。この場合は、各サブシステムの
情報転送時の負担を軽減し、サブシステムをさらに汎用
化することが可能となる。
【0019】転送条件設定手段は、参照情報記憶手段へ
の参照情報の設定,追加,修正,削除等を行う。転送条
件設定手段は、参照情報をマニュアルに設定する方式、
知識処理により参照情報を自動的に設定する方式、サブ
システムに転送条件を付加しておきサブシステム登録時
にその転送条件を取り出し参照情報を設定する方式等の
種々の処理方式を採用できる。情報転送制御手段が動作
して参照情報記憶手段の参照情報を参照するまでに、矛
盾することなく、参照情報が設定されていれば良い。こ
の方式は、転送情報にサブシステム情報を含めて本発明
を実現する方式である。
【0020】一方、情報転送制御手段は、転送情報にサ
ブシステム情報を含めないで、参照情報記憶手段に以下
の参照情報を記憶し、転送情報に含まれる5W1H( W
hen,Where,Who,What,Why,How )構成の情報単位の有無
のパターンにのみ基づいて転送先を決定することもでき
る。上記方式の参照情報記憶手段で記憶する『転送元サ
ブシステムと転送先サブシステムとの関係』の参照情報
の代わりに、『転送元サブシステムから渡される転送情
報に含まれる5W1Hの情報単位の有無のパターン(情
報単位構成)と転送先サブシステムが必要とする5W1
Hの情報単位構成との関係』を参照情報として記憶して
おく。例えば、転送元サブシステムXから受け取った転
送情報の「When,Where,Who,What,Why,How」の情報単位
の有無の構成が「1,1,1,0,0,1」のパターンの場合、情
報転送制御手段は、転送情報を転送すべき転送先サブシ
ステムをサブシステムA(「1,1,1,0,0,1」)とサブシ
ステムC(「1,1,0,0,0,1」)とに決定する。すなわ
ち、情報転送制御手段で受け取った情報単位の有無の構
成において「0」の位置に、転送先サブシステムで必要
とする情報単位の有無の構成が「1」に設定されていない
サブシステムのみを転送先サブシステムとする。
【0021】また、転送情報に含まれる5W1H構成の
情報を、例えば、サブシステムAへの転送情報は「1,1,
1,0,0,1」のパターンに組み替え、サブシステムCへの
転送情報は「1,1,0,0,0,1」のパターンに組み替えて転
送することは、本発明によれば容易に実現可能である。
したがって、サブシステムへの情報パターンへの依存が
更に少ない情報転送が可能となる。
【0022】本発明においては、転送元システムと転送
先システムとが、1対1または1対Nの関係にある場合
のみならず、情報パターンが不一致でも、情報転送制御
手段は、複数のサブシステムの情報を取り込み、それら
の情報を整理し、組替え、加工し、論理演算し、他のサ
ブシステムにとって意味のある情報または他のサブシス
テムが必要とする情報として転送できる。したがって、
N対1またはN対Mの情報転送が可能となる。
【0023】この意味において、本発明の本質は、「ソ
フトウエアを記述する」という手続記述方式にあるので
はなく、「情報を参照する」というデータ参照方式にあ
る。
【0024】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。具体的実施例を説明する前にシステムとサブシス
テムとの定義を述べる。システムとは、一般的国語辞典
では、『組織,制度,系統,体系』等と定義されてい
る。システムを工学的に整理したシステムエンジニアと
しての制御技術者、例えば、新中新二の『計測と制御』
(Vol.29、No.7、p82)によると、システムとは、『多数
の要素が有機的に組み合わされ、秩序を保ちながら同一
の目的に向かって行動・動作するもの』と定義されてい
る。本明細書では、この有機的に組み合わされる要素を
サブシステムと呼ぶことにする。また、複数の要素を組
み合わせたさらに高次の要素をサブシステムと呼ぶこと
もある。すなわち、一般的には、システムは複数の要素
からなり、各要素はさらに低次の複数要素から構成され
る。この要素がサブシステムである。サブシステムの1
つが、他のサブシステムを管理し統括する場合、そのサ
ブシステムを中央装置、他のサブシステムを単にサブシ
ステムまたは端末装置と呼ぶ。
【0025】図1は、本発明による情報転送システムを
階層形システムに適用した実施例の構成を示すブロック
図である。この階層形システムは、複数のサブシステム
1と、情報転送制御手段2と、参照情報記憶手段3とか
らなる。サブシステム1も、同様に階層形システム構成
となっており、サブシステム4と、情報転送制御手段5
と、参照情報記憶手段6とを含んでいる。サブシステム
4より下位のサブシステムも、必要に応じて同様に構成
できる。
【0026】図1に示した階層形システムの情報転送制
御を説明する。各サブシステム1は、転送情報が有る場
合、情報転送制御手段2に対して所定構成の転送情報を
転送する。情報転送制御手段2は、参照情報記憶手段3
の参照情報に基づいて、送られてきた転送情報の転送先
サブシステムを決定し、その転送先サブシステムに転送
情報を転送する。転送先サブシステムは複数のサブシス
テムとなる場合もある。
【0027】所定構成の転送情報とは、少なくとも全て
のサブシステムで扱う転送情報の内容に共通する情報単
位、例えば、少なくとも5W1Hの情報単位を含む構成
の情報である。その1例を図2に示す。
【0028】図2は、少なくとも全てのサブシステムで
扱う転送情報の内容に共通する情報単位として、5W1
Hの情報単位を含む転送情報の構成の例を示す図であ
る。図2の転送情報は、固定情報と可変情報とからな
る。固定情報は、サブシステム情報とヘッダとからな
る。サブシステム情報は、各サブシステムを表すユニー
クな情報、例えば、シンボル,コード,番号,記号,略
号等である。ヘッダは、少なくとも転送情報の総容量と
5W1Hの情報単位の有無を表す情報とからなる。可変
情報は、ヘッダが情報が有り『1』となっている場合の
5W1Hの具体的な情報である。
【0029】参照情報記憶手段3は、例えば、図3,図
4,図5,図6に示す情報で構成される。図3は、種々
の階層を含めてシステムの中に存在するサブシステムと
情報参照記憶手段3の中で使用するユニークなシンボル
情報との関係を示す図である。図4は、転送元サブシス
テムと転送先サブシステムとの対応関係を示す図であ
る。図4において、『0』は転送無し、『1』は転送実
施を表す。図5は、転送元サブシステムから送られてく
る情報単位5W1Hの構成の例を示す図である。図6
は、転送先サブシステムに送る情報単位5W1Hの構成
の例を示す図である。図5および図6において、『1』
は情報有り、『0』は情報無しを表す。
【0030】図7は、本発明の情報転送システムを水平
形システムに適用した実施例の構成を示すブロック図で
ある。図7に示された水平形システムは、中央装置を持
たないで対等な複数のサブシステムからなる。
【0031】この水平形システムは、図1に示された実
施例と同様に動作する。各サブシステム1は、他のサブ
システムへの転送情報が有る場合、所定構成の情報を情
報転送制御手段2に転送する。情報転送制御手段2は、
参照情報記憶手段3の参照情報に基づいて、転送された
情報の転送先サブシステムを決定し、その転送先サブシ
ステムに転送情報を転送する。転送先サブシステムは複
数のサブシステムとなる場合もある。
【0032】図8は、各種システムをサブシステムとし
て中央装置に統合した統合形システムに本発明の情報転
送システムを適用した実施例の構成を示すブロック図で
ある。このような統合形システムには、ビルマネジメン
ト統合形ビル管理システムがある。ビルマネジメントシ
ステムは、ビルオートメーションに関する運用管理やサ
ービス等を実施するシステムであり、例えば、会議室管
理,受付支援,秘書支援,設備管理,設備運営管理,課
金,情報案内等のサブシステムを含んでいる。さらに、
例えば、出入口管理等のセキュリティシステム等をサブ
システムとして統合することも可能である。
【0033】図8の統合形システムは、情報転送制御手
段2と、参照情報記憶手段3と、中央装置7と、CR
T,液晶表示等の表示装置8と、キーボード,マウス等
の入力装置9とからなる。中央装置7は、マンマシンイ
ンターフェイス71と、ビル管理のモニタ720,課金
処理721,運営支援722,会議室管理723,秘書
支援724,情報案内725,出入口管理726等のサ
ブシステムと、ビル管理のインターフェイス73と、ビ
ルマネジメントBMのインターフェイス74と、第1情
報格納テーブル76と、第2情報格納テーブル77と、
ビル管理システム780と、ビルマネジメントの端末装
置781と、情報案内システム782と、出入口管理シ
ステム783とを含んでいる。
【0034】次に、図8の各サブシステムの動作を説明
する。ビル管理モニタ720は、マンマシンインターフ
ェイス71を介して、入力装置9から入力されるオペレ
ータの指令等を受け取り、ビル管理のインターフェイス
73を介して、その指令をビル管理システム780に伝
える。また、オペレータから要求された場合、マンマシ
ンインターフェイス71を介して、要求された情報を表
示装置8に表示する。課金処理721は、ビル設備機
器,電力,共用設備等の使用状況に応じて料金を計算
し、テナントに請求するための明細書を作成する。運営
支援722は、ビル設備機器の使用状況、機器または部
品の保守および交換時期等のビル設備の運営を管理す
る。会議室管理723は、ビル内の会議室および共用施
設の使用スケジュールを管理する。秘書支援724は、
テナント会社の役員や幹部等のスケジュールを管理す
る。情報案内725は、ビル内の催し,行事,工事予
定,トピックス等のビルまたはテナントに関連する情報
を、ビルへの訪問者やテナント等にタイムリーに通知す
る。出入口管理726は、ビルの出入り口およびビル内
の各部屋の出入り口に設けた電気錠を制御し管理する。
【0035】これらのサブシステム間で情報を転送する
場合、参照情報記憶手段3は、例えば、図9,図10,
図11,図12に示す情報を格納する。
【0036】図9は、システムに存在するサブシステム
を表すためにユニークな英大文字2文字を用いたシンボ
ル情報を格納するサブシステム情報記憶手段の記憶内容
を示す図である。図10は、転送情報の転送元サブシス
テムと送先サブシステムとの対応関係を表す情報を格納
する転送情報記憶手段の記憶内容を示す図である。図1
0において、『0』は転送無し、『1』は転送実施を意
味する。図11は、転送元サブシステムから送られてく
る各情報単位5W1Hの構成を表す情報を格納する情報
構成記憶手段の記憶内容を示す図である。図11の上半
分は、各情報単位に対する実際の情報の一例を示してお
り、下半分は上半分の格納位置で情報が有る位置を
『1』、無い位置を『0』として表している。図12
は、転送先サブシステムに送る各情報単位5W1Hの構
成を表す情報を格納する情報構成記憶手段の記憶内容を
示す図である。図12の上半分は、各情報単位に対する
実際の情報の一例を示しており、下半分は上半分の格納
位置で情報が有る位置を『1』、無い位置を『0』とし
て表している。
【0037】図11の情報構成記憶手段の格納位置が、
全て『0』すなわち情報無しの場合、そのサブシステム
は、情報転送制御手段2に転送情報を転送する必要が無
く、転送元サブシステムにはならない。図12の情報構
成記憶手段の格納位置が、全て『0』すなわち情報無し
の場合、そのサブシステムは、情報転送制御手段2から
転送情報を受け取らず、転送先サブシステムにはならな
い。
【0038】転送情報は、例えば図2のフォーマットを
用いると、次のように構成される。固定情報のサブシス
テム情報には、転送元サブシステムの図9のシンボル情
報が格納される。ヘッダにおける情報の有無には、図1
1の下半分に示す情報単位が格納される。可変情報に
は、図11の上半分の各情報単位の具体的な情報が格納
される。すなわち、情報の有無で『1』を格納した情報
単位の具体的な情報を可変情報として付加する。
【0039】図8の統合形システムにおいて、会議室管
理723で設定した情報をビル管理モニタ720および
出入口管理726に転送する場合、オペレータは、会議
室管理723を起動し、要求される所定情報を入力す
る。要求される所定情報は、少なくとも会議室の使用年
月日,使用時間帯,使用会議室,使用者名(コード名)
等からなる。入力された情報は、予約を管理するファイ
ル等に格納される。この入力情報は、いつ,どこで、誰
が,どうするのか(使用するのか/キャンセルするの
か)を表す情報からなる。その基本として、5W1H
(When,Where,Who,What,Why,How)項目を採用する。こ
の5W1Hの情報単位の一部または全てを含む転送情報
を、ビル管理モニタ720、出入口管理726に転送す
る。
【0040】転送元サブシステムは、図2のフォーマッ
トに構成した情報を、第1情報格納テーブル76を介し
て、情報転送制御手段2に転送する。情報転送制御手段
2は、その情報を、第2情報格納テーブル77を介し
て、転送先サブシステムに転送する。情報格納テーブル
1および/または情報格納テーブル2に格納する転送情
報は、FIFO(First In First Out)方式で格納しま
たは取出す。
【0041】情報転送制御手段2は、会議室管理723
から、第1情報格納テーブル76を介して、転送情報を
受取ると、図10の参照情報記憶手段3を参照して、転
送先サブシステムのビル管理モニタ720と出入口管理
726とを探す。情報転送制御手段2は、受け取った転
送情報の5W1Hの情報単位(図11)を転送先サブシ
ステムの情報単位(図12)の構成に組み替える。情報
転送制御手段2は、組み替えた転送情報を、第2情報格
納テーブル77を介して、転送先サブシステムすなわち
ビル管理モニタ720と出入口管理726とに転送す
る。ビル管理システム780では、ビル管理モニタ72
0が受け取った転送情報に基づいて、会議室の空調等を
制御できる。出入口管理726では、会議室への入出者
を確認し、その確認信号をトリガにして同様に情報を転
送し、ビル管理システム780により照明をON/OF
Fできる。このようにして、利用者は、快適な環境下で
会議に参加できる。一方、ビル管理者はその参加者を確
認し、防犯の効果を高めることができる。
【0042】図13は、情報転送制御手段2の構成の例
を示すブロック図である。情報転送制御手段2は、少な
くとも、情報入力テーブル20と、転送情報を第1情報
格納テーブル76からFIFO方式で情報入力テーブル
20に取り込む情報入力処理21と、情報入力テーブル
20に取り込んだ転送情報の構成をチェックする情報判
定処理22と、情報入力テーブル20に取り込んだ転送
情報を組み替え、情報格納テーブル2を介して、転送先
サブシステムに転送する情報転送処理23とを含んでい
る。
【0043】図14は、情報入力処理21の処理手順を
示すフローチャートである。転送情報の取り込み:図2
に示したフォーマットで第1情報格納テーブル76に格
納されている転送情報をFIFO方式で取り込む。所定
のテーブルへの格納:取り込んだ情報を情報入力テーブ
ル20に格納する。 情報判定処理の起動:情報判定処
理22を起動する。
【0044】図15は、情報判定処理22の処理手順を
示すフローチャートである。取込んだ情報のチェック:
情報入力テーブル20に格納された情報を参照情報記憶
手段3に記憶されている情報を用いて正常か否かをチェ
ックする。正常 ?:チェックの結果、正常ならば、情
報転送処理の起動に移る。正常でなければ、異常メッセ
ージの出力に移る。情報転送処理の起動:情報転送処理
23を起動する。異常メッセージの出力:異常の状態に
応じたメッセージを表示出力する。
【0045】図16は、情報転送処理23の処理手順を
示すフローチャートである。情報転送先の決定:図9〜
図12の参照情報記憶手段3を用いて、転送先サブシス
テムを決定する。情報の組替え,転送:図9〜図12の
参照情報記憶手段3を用いて、情報入力テーブル20の
転送情報を、転送先サブシステムの情報構成に組み替
え、図17に示す第2情報格納テーブル77の該当位置
にFIFO方式で格納する。他の転送先無し ?:他の
転送先が無ければ処理を終了し、他の転送先が有れば、
情報転送先の決定に戻って処理を続ける。
【0046】以上の情報転送制御手段2の動作により、
統合したサブシステム間の情報転送を実現でき、サブシ
ステムの連動が可能となる。このサブシステムの連動
は、オペレーションを省力化し、居住者の利便を向上さ
せ、情報転送を汎用化させる。さらに、転送元サブシス
テムは転送先サブシステムを意識する必要は無く、参照
情報記憶手段3への設定を変更すれば、転送先サブシス
テムを容易に変更できる。 図18は、ビルマネジメン
ト統合形システムの端末装置13の働きに特に注目した
統合形システムの実施例の構成を示すブロック図であ
る。図18の統合形システムは、参照情報記憶手段3
と、中央装置7と、表示装置8と、入力装置9と、複数
のサブシステム10と、情報転送制御手段11と、中央
装置側の通信手段12と、端末装置13と、端末装置側
の通信装置14とを含んでいる。
【0047】このようなシステムの例として、ビルマネ
ジメント,セキュリティ等の各システムをサブシステム
として、中央装置で統合したビルマネジメント統合形シ
ステムやビルマネジメント統合形ビル管理システムがあ
る。
【0048】中央装置および少なくとも1台の端末装置
を有するこの種の統合形システムは、新たにLAN等の
通信設備を導入することなく、中央装置または/および
端末装置の間、または/および、中央装置とサブシステ
ムとの間でのメール,デ−タ,信号等の情報を授受でき
る。この統合形システムは、目的とする受信先に転送情
報を転送するとともに、転送情報に含まれている転送要
否の情報を判定し、その結果に応じて、参照情報記憶手
段に記憶されている参照情報に基づき、他のサブシステ
ムにも情報を転送することを目的としている。この場
合、情報の発信元では、転送先を明示的に指定する必要
は無く、転送の要否のみを指定すればよい。情報転送制
御手段が、転送の要否情報を判定し、その結果に応じ
て、参照情報記憶手段に記憶されている参照情報に基
き、転送先を決定する。参照情報は、IF〜THEN〜
ルールまたはファジィ理論等に基づいた知識として記憶
しておくことも可能である。情報転送制御手段は、中央
装置1ヵ所に備えることも、各端末装置または一部端末
装置に分散配置することも可能である。
【0049】上記の考え方に基づいて、図18の統合形
システムの動作を説明する。
【0050】統合形システムの中央装置7に統合された
サブシステム10は、表示装置8と入力装置9とからの
入力に基づいて、所定の動作を行う。サブシステム10
としては、例えば、会議室管理,秘書支援,受付支援,
課金処理等サブシステムが有る。中央装置7は、通信回
線を介して、端末装置13と接続されている。中央装置
7のサブシステム10と端末装置13とは、各々の装置
が持っている通信手段12,14を介して、相互に通信
する。
【0051】端末装置13で所定フォーマットに構成し
転送した転送情報は、端末装置13の通信手段14,中
央装置7の通信手段12,情報転送制御手段11を介し
て、指定したサブシステム10に送られる。ここで、所
定フォーマットの構成の例を図19に示す。なお、図2
のフォーマット構成を用いても通信は可能であるが、受
信先情報の指定はできない。
【0052】図19は、5W1Hの情報単位を含む情報
の構成の例を示す図である。図19のフォーマットは、
少なくとも、発信元情報と、転送の要否情報と、受信先
情報と、ヘッダの固定情報と、送るべき主情報である可
変情報とからなる。発信元情報には、情報の発信元に付
けられたユニークな情報例えばコード,シンボル,記
号,略号,番号等を設定する。転送の要否情報には、次
に指定する受信先にのみ転送情報を転送する場合には
『0』を設定し、次に指定する受信先のほかにも転送情
報を転送する場合には『1』を設定する。受信先情報に
は、情報の受信先に付けられたユニークな情報例えばコ
ード,シンボル,記号,略号,番号等を設定する。ヘッ
ダには、主情報に含まれる5W1Hの各々の情報単位の
有無を設定する。また、送るべき主情報は、メール,デ
−タ,信号等の情報種別を含める場合、例えば、情報種
別,可変情報の容量,ヘッダで情報有りとした5W1H
( When,Where,Who,What,Why,How )等の情報単位の具
体的情報からなる。
【0053】図20は、情報転送制御手段11の構成の
例を示すブロック図である。情報転送制御手段11は、
通信手段12,サブシステム用記憶バッファ100,情
報受信バッファ120と接続された情報入力処理111
と、転送先抽出処理112と、転送先判断処理113
と、通信手段12,サブシステム用記憶バッファ10
0,情報送信バッファ121と接続された情報転送処理
114と、入力情報バッファ110とを含んでおり、参
照情報記憶手段3と接続されている。
【0054】端末装置13から送られた転送情報は、通
信手段12を介して、FIFO方式で、情報受信バッフ
ァ120に取り込まれる。通信手段12は、情報を取り
込むと情報転送制御手段11を起動する。起動された情
報転送制御手段11は、情報受信バッファ120に取り
込んだ転送情報をFIFO方式で入力し、その転送情報
を解析し、転送先に転送する。サブシステム10から送
る転送情報は、サブシステム用出力バッファ100にF
IFO方式格納され、情報転送制御手段11を起動す
る。起動された情報転送制御手段11は、サブシステム
用出力バッファ100に取り込んだ転送情報をFIFO
方式で入力し、その転送情報を解析し、転送先に転送す
る。
【0055】図21は、情報入力処理111の処理手順
を示すフローチャートである。どちらから起動 ?:サ
ブシステム10と通信手段12のどちらから起動された
かを判断する。受信情報の入力:サブシステム10から
起動された場合、サブシステム用出力バッファ100か
ら転送情報をFIFO方式で入力し、通信手段12から
起動された場合、情報受信バッファ120から転送情報
をFIFO方式で入力する。受信情報の格納:入力した
転送情報を入力情報バッファ110に格納する。転送先
抽出処理の起動:転送先抽出処理112を起動する。
【0056】図22は、転送先抽出処理112の処理手
順を示すフローチャートである。入力情報バッファから
の情報の取り込み:入力情報バッファ110から転送情
報を取り込む。情報からの転送の要否情報の抽出:取り
込んだ転送情報に含まれる転送の要否情報を抽出する。
転送先判断処理の起動:転送先判断処理113を起動す
る。
【0057】図23は、転送先判断処理113の処理手
順を示すフローチャートである。転送先の要否情報が
『0』 ?:転送先抽出処理112で抽出した転送の要
否情報が『0』か『1』かを判定する。YES(0)の
場合、情報転送処理114の起動を実行する。NO(0
以外)の場合、次の処理を実行する。転送先の要否情報
が『1』 ?:NO(1以外)の場合、転送の要否情報
が異常のため処理を終了する。YES(1)の場合、次
の処理を実行する。情報の転送先の決定:例えば、参照
情報記憶手段3は、図24に示す参照情報を予め記憶し
ておき、転送先の決定に当たり、入力情報バッファ11
0に格納されている転送情報に含まれる発信元情報また
は/および受信先情報に基づいて、『1』が設定されて
いる位置の転送先を決定する。転送先は複数でもよい。
情報転送処理の起動:情報転送処理114を起動する。
【0058】図25は、情報転送処理114の処理手順
を示すフローチャートである。受信先情報に基づく情報
の転送:入力情報バッファ110に格納されている転送
情報を、その情報に含まれている受信先情報に基づいて
転送する。決定した転送先情報への受信先情報の変更:
入力情報バッファ110に格納されている転送情報の受
信先情報を、転送先判断処理113で決定した転送先に
変更する。さらに、転送の要否情報を『0』に変更す
る。決定した転送先情報に基づく情報の転送:受信先を
転送先に変更した転送情報を、転送先情報に基づいて転
送する。
【0059】この転送方式によれば、転送元サブシステ
ムは転送先サブシステムを意識する必要は無く、参照情
報記憶手段3への設定を変えれば、転送先サブシステム
を容易に変更できる。
【0060】図26は、参照情報記憶手段への転送条件
設定手段を備えた実施例を示すブロック図である。この
システムの中央装置7は、外部の表示装置8および入力
装置9と内部の参照情報記憶手段3との間に、転送条件
設定手段15を備えている。参照情報記憶手段3は、参
照情報を記憶するために、サブシステム情報記憶手段3
1と、転送情報記憶手段32と、情報構成記憶手段33
とを含んでいる。転送条件設定手段15は、情報転送制
御を実施する場合に参照する参照情報を、サブシステム
情報記憶手段31,転送情報記憶手段32,情報構成記
憶手段33の順に、予め設定する手段である。
【0061】このようなシステムの例としては、ビルマ
ネジメント,セキュリティ等のシステムをサブシステム
として,中央装置に統合した統合形ビル管理システム等
がある。
【0062】予め設定しておいた参照情報を参照して,
転送元サブシステムから取り込んだ情報を転送する情報
転送制御においては、参照情報に矛盾等の誤りが有って
はならないから、参照情報の設定時に矛盾等の誤りを迅
速に検出し、矛盾等の誤りが生じないようにする設定手
段が必要である。サブシステム情報記憶手段31,転送
情報記憶手段32,情報構成記憶手段33の順に参照情
報を設定すると、各参照情報間での矛盾検出が容易にな
る。
【0063】参照情報記憶手段3を構成する記憶手段に
記憶される参照情報の一例を説明する。
【0064】サブシステム情報記憶手段31は、図9に
示すように、各サブシステムに対応するシンボル情報を
記憶する。他の記憶手段では各サブシステムをこのシン
ボル情報で取り扱う。このサブシステム情報記憶手段の
要点は、各サブシステム毎にそのサブシステムを表すユ
ニークな情報を付与することである。本実施例では、サ
ブシステムをシンボル情報として設定しているが、コー
ド,番号,略号等を用いることもできる。
【0065】転送情報記憶手段32は、サブシステム情
報記憶手段31に設定されたサブシステムのシンボル情
報を用いて、図10に示すように、転送元サブシステム
と転送先サブシステムとの対応関係を記憶する。転送元
と転送先のサブシステムは任意に設定することはできな
い。転送情報の授受が、転送するサブシステム間で扱っ
ている授受情報の一致/不一致によって制限されるから
である。一致とは、転送元サブシステムの5W1Hの情
報単位の構成が転送先サブシステムの5W1Hの情報単
位の構成を含んでいることをいう。もし、任意に設定す
ると、転送時の授受情報に不一致(矛盾)が生じて、シ
ステムに重大な影響を及ぼす可能性がある。
【0066】そこで、参照情報設定時に一致/不一致に
ついて検討する負担と設定誤りとを無くするために、次
の方法を用いる。転送情報記憶手段32を転送実施情報
記憶手段と転送可能情報記憶手段とに分け、図10に示
すように転送実施情報を記憶し、図27に示すように転
送可能情報を記憶する。転送実施情報記憶手段に設定さ
れた転送元に対する転送先のサブシステムの対応関係情
報と転送可能情報記憶手段の同一個所に予め設定された
可能情報とを論理演算し、設定が許されなければ、その
結果を操作者に知らせる。そして、転送元を設定する
と、転送可能情報記憶手段の可能情報を参照し、転送先
になり得るサブシステムのみを操作者に知らせ、転送実
施情報記憶手段への矛盾する参照情報の設定を回避す
る。
【0067】情報構成記憶手段33は、少なくとも、5
W1H( When,Where,Who,What,Why,How )の情報単位
に分けた図11(転送元情報構成)および/または図1
2(転送先情報構成)に示す情報(有りの場合『1』、
無しの場合『0』)を設定する。ここでも、転送先サブ
システムの情報構成は、転送元サブシステムの情報構成
の『1』の位置にのみ転送先サブシステムの情報構成を
設定できるようにし、情報構成記憶手段33への矛盾す
る参照情報の設定を回避する。
【0068】図28は、転送条件設定手段15の処理手
順を示すフローチャートである。処理選択:サブシステ
ム情報記憶手段31と転送情報記憶手段32と情報構成
記憶手段33とのいずれかに記憶している参照情報の
『追加,削除,修正』のいずれかを選択する。
【0069】『追加』を指定した場合は、少なくとも次
の処理を実行する。サブシステム情報記憶手段へのサブ
システムの追加:転送条件設定手段15は、サブシステ
ム情報記憶手段31にサブシステムのシンボル情報を追
加する。転送条件設定手段15は、記憶手段転送情報記
憶手段32と情報構成記憶手段33にも、追加したサブ
システムの情報設定エリアを自動的に作成する。追加し
たサブシステムの転送元/転送先データの設定:転送条
件設定手段15は、転送実施情報記憶手段32の追加し
たサブシステムの情報設定エリアに、転送元サブシステ
ムに対する転送先サブシステム情報を設定する。情報構
成記憶手段への追加したサブシステムの情報単位構成の
設定:転送条件設定手段15は、情報構成記憶手段33
に、追加したサブシステムに関する転送元および/また
は転送先サブシステムの5W1Hの情報単位構成を設定
する。
【0070】『削除』を指定した場合は、少なくとも次
の処理を実行する。情報構成記憶手段からのサブシステ
ムの削除:転送条件設定手段15は、情報構成記憶手段
33から、削除すべきサブシステムの5W1Hの情報単
位構成の設定情報を削除する。転送実施情報記憶手段か
らのサブシステムの削除:転送条件設定手段15は、転
送実施情報記憶手段32から、サブシステムの転送元お
よび/または転送先の設定情報を削除する。サブシステ
ム情報記憶手段からのシンボル情報の削除:サブシステ
ム情報記憶手段31から、削除すべきサブシステムのシ
ンボル情報の設定を削除する。
【0071】『修正』を指定した場合には、少なくとも
次の処理を実行する。サブシステム情報記憶手段のサブ
システムの修正:転送条件設定手段15は、サブシステ
ム情報記憶手段31に設定されているサブシステムのシ
ンボル情報を修正する。転送条件設定手段15は、修正
前のサブシステムのシンボル情報を削除し、修正後のサ
ブシステムのシンボル情報を記憶手段転送情報記憶手段
32と情報構成記憶手段33に自動的に設定する。サブ
システムを修正しない場合には、次に進む。転送実施情
報記憶手段のサブシステムの修正:転送条件設定手段1
5は、転送実施情報記憶手段32に、転送元サブシステ
ムに対応する転送先サブシステム情報(『1』→『0』
または、『0』→『1』)を設定する。情報構成記憶手
段のそのサブシステムの情報単位の修正:転送条件設定
手段15は、情報構成記憶手段33に転送元および/ま
たは転送先サブシステムの5W1Hの情報単位の構成
(『1』→『0』または、『0』→『1』)を設定す
る。
【0072】以上の処理により、転送を実施するサブシ
ステムおよび対応関係の情報と各々の情報構成等の参照
情報とを、矛盾することなく、容易に追加,削除,修正
できる。したがって、システムの拡張性と柔軟性が向上
する。
【0073】転送可能情報記憶手段への可能情報の設定
は、設定,追加,削除,修正処理の前に「暗証番号の入
力」と「その判定」の手順を追加すると、特定の操作者
のみに作業の権限を与えることができる。これらの手順
を追加すると、情報転送制御時における参照情報の矛盾
等の不具合を著しく減らすことができる。
【0074】図29,図30,図31は、上記設定手順
を実行する場合の画面表示の例である。これらの図は、
転送情報記憶手段32を転送実施情報記憶手段と転送可
能情報記憶手段とに分けた場合の、転送情報記憶手段3
2への参照情報の設定時の表示画面を示している。この
例では、実施情報と可能情報とを一つの表に表してい
る。MMは会議室管理、GSは情報案内、BCはビル管
理モニタのサブシステムを表す。転送実施情報記憶手段
と転送可能情報記憶手段とに分けることが本質ではな
く、転送の可能情報と実施情報とを識別できるように表
示することが重要である。
【0075】転送情報記憶手段32への情報設定時の表
示画面として図29の画面が表示され、その中で実施情
報と可能情報のいずれの情報を修正または設定するのか
を指定する。図29の画面では、『1』を指定した場合
は可能情報を、『2』を指定した場合は実施情報を修正
または設定する。
【0076】『1』(可能情報の修正)を指定した場
合、次の手順で可能情報を修正または設定する。 1. 図29に示すように暗証番号の入力要求が表示さ
れ、所定の暗証番号○◇△□を入力する。入力した暗証
番号が誤っていれば、所定の回数まで再入力可能であ
る。しかし、所定の回数を超えると、この処理を終了す
る。入力した暗証番号が、正しければ次のように修正す
る。 2. 図30の下表の修正位置が、『1』の場合『0』
に、『0』または『1』の場合『−』に修正する。ここ
で、『1』を『−』に修正する場合、対応するサブシス
テム間では既に転送を実施していることから、まず、そ
の位置に対応する情報構成記憶手段33で記憶している
転送元および転送先サブシステムの5W1Hの情報単位
の構成情報を削除した後、指定した位置の可能情報を不
可すなわち『−』にする。
【0077】一方、『2』(実施情報の修正)を指定し
た場合、次の手順で実施情報を修正する。図31に示す
ように、暗証番号の入力は特に必要無く、以下のように
修正する。下表の修正位置が、『0』の場合は『1』
に、『1』の場合は『0』に修正する。ここで、『−』
の位置は修正できないようにしておかなければならな
い。
【0078】以上の修正が終わると、次の記憶手段の参
照情報の修正を同様の手順で行う。ただし、情報を実施
情報と可能情報とに分けていない場合には、上記手順2
の実施情報の修正と同様の手順で修正する。
【0079】実施情報と可能情報とを分離して別々の表
に表示することも可能である。その一例を図32,図3
3,図34に示す。操作は、図29,図30,図31の
操作例と同様である。
【0080】さらに、表を表示してそれを修正するので
はなく、図35,図36,図37に示すように、順次設
定が必要な項目を表示し、表示に従って参照情報を修正
することも可能である。図35,図36,図37の操作
例を以下に示す。
【0081】『1』(可能情報の修正)を指定した場
合、次の手順で可能情報を修正する。 1. 所定の暗証番号○◇△□を入力する。暗証番号が
誤っていれば、再入力する。正しければ、次のステップ
の情報を表示する。 2. 転送元サブシステムになり得るサブシステムを表
示する。表示されたサブシステムの中から、転送元サブ
システムを指定する。 3. 指定に基づいて転送先サブシステムになり得るサ
ブシステムを表示すると、それら転送先サブシステムの
可能情報の設定状態も合わせて表示する。次に、表示さ
れたサブシステムの設定状態に基き、転送先サブシステ
ムを指定する。 4. 可能情報(『0』または『1』)を設定する。
【0082】『2』(実施情報の修正)を指定した場
合、次の手順で実施情報を修正する。 1. 転送元サブシステムになり得るサブシステムを表
示する。表示されたサブシステムの中から、転送元サブ
システムを指定する。 2.指定に基づいて転送先サブシステムとなり得るサブ
システムを表示すると、それら転送先サブシステムの実
施情報の設定状態も合わせて表示する。次に、表示され
たサブシステムの設定状態に基き、転送先サブシステム
を指定する。 3. 実施情報(『0』または『1』)を設定する。こ
の実施例において、個々の情報設定が終了すると、最初
の指定(『どのテーブルを修正しますか(1:可能、
2:実施、3:終了)?』)に戻る。上記操作を繰り返
して情報転送制御時に必要なすべてのサブシステムの参
照情報を設定する。
【0083】本実施例によれば、転送情報の転送時に参
照する参照情報を矛盾することなく設定できる。特に、
実施情報と可能情報とを分けて設定すると、参照情報に
矛盾が生じない。
【0084】図38は、本発明の転送制御システムを鉄
鋼生産システムに適用した実施例の系統構成を示すブロ
ック図である。鉄鋼生産システムは、鉄鉱石,コーク
ス,石灰等の原料を高炉システム200に投入し、これ
らの原料を溶解させ、銑鉄を生産するシステムである。
高炉システム200は、サブシステム201により制御
される。高炉システム200で生産された銑鉄は、転炉
システム202に送られ、鋼鉄になる。転炉システム2
02は、サブシステム201により制御される。高炉シ
ステムを制御するサブシステム201と転炉システム2
02を制御するサブシステム201は、CPU等の処理
能力に余裕があれば一つのサブシステムにまとめること
ができる。
【0085】転炉システム202で作られた鋼鉄は、サ
ブシステム201により制御される造塊工場203でス
ラブとなる。スラブはサブシステム201により制御さ
れる均熱炉204で加熱され、加熱されたスラブはサブ
システム201Hにより制御される分塊圧延システム2
05により鋼片になる。
【0086】前記鋼片は温度が低下しているため、サブ
システム201Gにより制御される鋼片加熱炉206で
加熱され、サブシステム201Fにより制御される熱間
圧延システム207で鋼板に加工される。
【0087】前記鋼板は、サブシステム201Eにより
制御される連続酸洗システム208で表面の酸化物が取
り除かれ、サブシステム201Dにより制御される冷間
圧延システムで薄板の鋼板に加工される。
【0088】前記薄板鋼板は、サブシステム201Cに
より制御される焼鈍炉システム210により焼き鈍され
て、材質が調整され、サブシステム201Bにより制御
される仕上げ圧延システム211で最終的な製品として
完成される。
【0089】前記、サブシステム群201,201A〜
201H間の各種情報の伝達等を制御するのが、サブシ
ステム201Aである。
【0090】この場合の情報は、5W1Hの内容を含
み、上記図13から図28に示したサブシステムおよび
手順により転送される。
【0091】例えば、熱間圧延システム207からでた
鋼材は、あるときは製品として直接出荷され、あるとき
は連続酸洗システム208に送られる。この時の指令と
しての5W1Hの情報の役割を説明する。
【0092】例えば、「10時(When)に熱間圧延
システム207(Who)から出る鋼材(What)を
出荷するため(Why)に、出荷ヤード(Where)
に転送(How)し、10時5分(When)に熱間圧
延システム207(Who)から出る鋼材(What)
は冷延製品(Why)なので、連続酸洗システム208
(Where)に転送する(HOW)。」という指示が
実行される場合、上記図2または図19に示した項目を
用いて、本発明の手順に従いこの指示を送信すると、シ
ステムに求められた仕様を満足できる。
【0093】図39は、冷間圧延システム209を制御
するサブシステム201Dの処理の構成の例を示すブロ
ック図である。
【0094】圧延機は、圧延条件例えば鋼種,冷却・潤
滑油,板厚等の条件によって複雑に変化する系である。
そこで、圧延機制御処理サブシステムは、正確に制御す
るために制御対象としての圧延機の制御モデルを作成す
るモデル同定226と、鋼材を初期の板厚に制御する圧
延機板厚制御227と、圧延材の軸方向の形状を圧延ロ
ールのたわみ量を制御する圧延機形状制御機構228
と、制御に利用するため圧延材がスタンドを移動する状
態を把握するトラッキング制御229と、非線形性が強
い圧延機の動作点を予め決定するセットアップ制御23
0と、これらの制御系が調和的に動作するように制御す
るサブシステムの管理機構120と、サブシステムに付
随するワークステーション等の制御,入出力,その他の
処理を実施する処理231とからなる。なお、板厚制御
227と形状制御228とは、セットアップ制御230
で決まった動作点の近傍でフィードバック制御を実施す
る。
【0095】このサブシステムにおける5W1Hの役割
を具体的に説明する。この例の圧延機は複数のスタンド
から構成されるタンデムミルである。
【0096】例えば、「10時(When)に第1スタ
ンド(Who)から出た鋼材の突発的な外乱(Wha
t)を低減するため(Why)に、第2スタンド(Wh
ere)に外乱の大きさとその位相を転送(How)
し、第2スタンド(Who)に500ミリ秒後(Whe
n)に第1スタンド(Where)から送られてくる外
乱の大きさとその位相を打ち消す制御を実施する(Ho
w)。」という指示が実行される場合、前記図2または
図19に記述された項目を用いて、本発明の手順に従い
この指示を送信すると、システムに求められた仕様を満
足できる。
【0097】図40は、本発明の転送制御システムを列
車運行管理・制御システムに適用した実施例の系統構成
を示すブロック図である。各駅330と中央の総合指令
センター300とは、各々設備管理系と運行管理系とに
分けて、専用の伝送ループ360および370で接続さ
れている。
【0098】設備管理系は、中央の設備管理計算機31
0と、各駅330に設置されている駅管理制御装置33
1群と、変電所遠隔制御装置340とからなり、電力,
駅設備,防災等を管理している。
【0099】運行管理系は、中央の運行管理計算機32
0と、各駅330に設置されている駅運行制御装置33
2群と、基地運行制御装置350とからなる。
【0100】中央の運行管理計算機320は、各駅のモ
ニタを監視し、(ここでは図示していないが)運行管理
計算機320に接続されている乗務区の端末装置に情報
を提供する。駅運行制御装置332は、放送,案内制御
を自動化し、列車にデータを伝送する。基地運行制御装
置350は、車両基地内にある列車の運行を制御する。
この場合の情報は、5W1Hの内容を含み、上記図1
3から図28に示したサブシステムおよび手順により送
達される。設備管理系と運行管理系とに分けて、その例
を以下に説明する。
【0101】設備管理系の例として駅の照明設備情報の
伝達を説明する。駅管理制御装置331は、駅内の照明
の使用時間を管理している。中央の設備管理計算機31
0は、各駅管理制御装置331から伝達された照明の使
用時間に基づいて駅単位の照明器具の余寿命および照明
に消費する電力量の全体に占める割合等を管理し、各駅
に対して照明器具の交換や照明電力の節約等を通知す
る。この時の指令として5W1H構成の情報の役割を説
明する。
【0102】例えば、「○月△日(When)のA駅
(Who)の環境Z(Where)に設置されている照
明設備の平均使用時間(What)が××時間(Ho
w)である」(環境として、例えば、屋外、屋内、ホー
ム等がある)という5W1H構成の情報を、上記図2ま
たは図19に記述された項目を用いて、A駅の駅管理制
御装置331から本発明の情報転送制御手段に情報を伝
達する。一方、情報転送制御手段は、予め記憶しておい
た参照情報に基づいて中央の設備管理計算機310に情
報を伝達し、中央の設備管理計算機310では消費電力
や環境Zにおける寿命から余寿命等を求め、「○月△日
(When)現在のA駅(Who)の環境Z(Wher
e)に設置されている照明設備の余寿命(What)は
◎◎◎◎時間(How)である」のように5W1Hの構
成にして、上記図2または図19に記述された項目を用
いて、本発明の手順に従い、情報転送制御手段に情報を
伝達する。情報転送制御手段は、その情報をA駅の駅管
理制御装置331に通知する。さらに、他の駅の同様の
環境における照明設備の消費電力と比較して、節電の有
無を同様の手順で通知することも可能となる。
【0103】次に、運行管理系の例として各駅の列車通
過情報の伝達を説明する。
【0104】「○時△分(When)にA駅(Wher
e)を上り(What)の××列車(Who)が通過し
た(How)。」という5W1H構成の情報を、上記図
2または図19に記述された項目を用いて、本発明の手
順に従い、A駅の駅運行制御装置332から本発明の情
報転送制御手段に伝達する。情報転送制御手段は、予め
記憶しておいた参照情報に基づいて、中央の運行管理計
算機332にその情報を伝達するとともに、参照情報に
記憶されているB駅,C駅等に対しても同様の手順でそ
の情報を伝達する。この方式によると、列車の走行方向
にある各駅に対して列車走行情報を伝達するとともに、
中央の運行管理計算機332で列車の走行状態を逐次把
握し管理することが可能となる。
【0105】図41は、転送情報にパターンコードを付
けて転送する情報転送システムの実施例の系統構成を示
すブロック図である。この情報転送システムは、サブシ
ステム1と、情報転送制御手段2と、参照情報記憶手段
3とからなる。この実施例においては、情報転送制御手
段2と参照情報記憶手段3とを、サブシステム1と通信
回線との間に設けることも可能である。
【0106】図42は、固定情報に少なくともパターン
コードを付加した転送情報の例を示す図である。転送情
報の構成は、可変情報については図2の例と同様である
が、固定情報には少なくともパターンコードを付加す
る。
【0107】また、参照情報記憶手段3で記憶する情報
の一例を図43,図44,図45に示す。図43は、パ
ターンコードと5W1Hの情報構成との対応関係を記憶
する情報構成パターンの例を示す図である。情報構成パ
ターン記憶手段は、パターンコードを図43に示すよう
に、5W1Hの構成をビットパターンと考えた場合、
「X」の後に続く数値をその16進表示とすることによ
り、パターンコードに情報構成を含めてしまい、情報構
成を省くことができる。本実施例では、理解を容易にす
るために情報構成パターン記憶手段(図43)を用いて
説明する。
【0108】図44は、パターンコード間での情報転送
の関係を記憶する転送パターンの例を示す図である。図
45は、パターンコードとサブシステムとの関係を記憶
しているサブシステムパターンの例を示す図である。
【0109】図43,図44,図45参照情報を用い
て、上記図13〜図16のサブシステムと処理手順とに
より情報転送を制御する場合を考える。図13は、情報
転送制御手段2の構成を示す。
【0110】図14に示す情報入力処理21の処理手順
を説明する。転送情報の取り込み:図25の構成で情報
格納テーブル1に格納されている情報を取り込む。所定
のテーブルへの格納:取り込んだ情報を情報入力テーブ
ル20に格納する。 情報判定処理の起動:情報判定処
理を起動する。
【0111】次に、図15に示す情報判定処理22の処
理手順を説明する。取り込んだ情報のチェック:情報入
力テーブル20に格納された情報を参照情報記憶手段3
(図43)に記憶されている情報またはパターンコード
の情報を用いて正常か否かをチェックする。正常 ?:
チェックの結果、正常ならば、「情報転送処理の起動」
処理に移る。正常で無ければ、「異常メッセージの出
力」処理に移る。情報転送処理の起動:情報転送処理2
3を起動する。異常メッセージの出力:異常の状態に応
じたメッセージを表示出力する。
【0112】次に、図16に示す情報転送処理23の処
理手順を説明する。情報転送先の決定:参照情報記憶手
段3(図44)を用いて情報の転送先パターンコードを
求め、参照情報記憶手段3(図45)を用いて転送先サ
ブシステムを決定する。情報の組替え、転送:転送先パ
ターンコードまたはそれを用いて参照情報記憶手段3
(図43)から転送先サブシステムの情報構成を求め、
情報入力テーブル20の情報を、決定した転送先サブシ
ステムの情報構成に組み替えて図17に示す情報格納テ
ーブル2の該当位置に格納する。これを、対応する転送
先パターンコードの全てのサブシステムについて実行す
る。他の転送先無し ?:他の転送先パターンコードが
無ければ処理を終了し、有れば、「情報転送先の決定」
処理に戻って処理を続ける。
【0113】以上の情報転送制御手段2の動作により、
5W1Hの情報構成をパターン化したパターンコードに
よるサブシステム間の情報転送が実現できる。本実施例
の場合、情報構成をパターンコードに含めることが可能
であり、参照情報の記憶容量を削減できるとともに、転
送情報を簡略にできる利点が有る。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、情報転送元サブシステ
ムと情報転送先サブシステムの情報構成を把握し、転送
されてきた情報の構成を転送する情報の構成に組み替え
て転送する情報転送制御手段が得られるので、種々のサ
ブシステムを組み合わせて汎用的な情報転送システムを
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報転送システムを階層形システ
ムに適用した実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】少なくとも全てのサブシステムで扱う転送情報
の内容に共通する情報単位として5W1Hの情報単位を
含む転送情報の構成の例を示す図である。
【図3】種々の階層を含めてシステムの中に存在するサ
ブシステムと情報参照記憶手段3の中で使用するユニー
クなシンボル情報との関係を示す図である。
【図4】転送元サブシステムと転送先サブシステムとの
対応関係を示す図である。
【図5】転送元サブシステムから送られてくる情報単位
5W1Hの構成を示す情報である。
【図6】転送先サブシステムに送る情報単位5W1Hの
構成を示す情報である。
【図7】本発明による情報転送システムを水平形システ
ムに適用した実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】各種システムをサブシステムとして中央装置に
統合した統合形システムに本発明による情報転送システ
ムを適用した実施例の構成を示すブロック図である。
【図9】システムに存在するサブシステムを表すために
ユニークな英大文字2文字を用いたシンボル情報を格納
するサブシステム情報記憶手段の記憶内容を示す図であ
る。
【図10】転送情報の転送元サブシステムと送先サブシ
ステムとの対応関係を表す情報を格納する転送情報記憶
手段の記憶内容を示す図である。
【図11】転送元サブシステムから送られてくる各情報
単位5W1Hの構成を表す情報を格納する情報構成記憶
手段の記憶内容を示す図である。
【図12】転送先サブシステムに送る各情報単位5W1
Hの構成を表す情報を格納する情報構成記憶手段の記憶
内容を示す図である。
【図13】情報転送制御手段2の構成の例を示すブロッ
ク図である。
【図14】情報入力処理21の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図15】情報判定処理22の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図16】情報転送処理23の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図17】第2情報格納テーブル77の構成の例を示す
図である。
【図18】ビルマネジメント統合形システムの端末装置
13の働きに特に注目した統合形システムの実施例の構
成を示すブロック図である。
【図19】5W1Hの情報単位を含む情報の構成の例を
示す図である。
【図20】情報転送制御手段11の構成の例を示すブロ
ック図である。
【図21】情報入力処理111の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図22】転送先抽出処理112の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図23】転送先判断処理113の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図24】図20の情報転送制御手段11に用いる参照
情報の例を示す図である。
【図25】情報転送処理114の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図26】参照情報記憶手段への転送条件設定手段を備
えた中央装置の実施例を示すブロック図である。
【図27】図26の実施例に用いる転送可能情報の例を
示す図である。
【図28】転送条件設定手段15の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図29】転送条件設定手段の画面表示の例を示す図で
ある。
【図30】転送条件設定手段の画面表示の例を示す図で
ある。
【図31】転送条件設定手段の画面表示の例を示す図で
ある。
【図32】実施情報と可能情報とを分離して表示する転
送条件設定手段の画面表示の例を示す図である。
【図33】実施情報と可能情報とを分離して表示する転
送条件設定手段の画面表示の例を示す図である。
【図34】実施情報と可能情報とを分離して表示する転
送条件設定手段の画面表示の例を示す図である。
【図35】順次設定が必要な項目を表示し表示に従って
参照情報を修正する転送条件設定手段の画面表示の例を
示す図である。
【図36】順次設定が必要な項目を表示し表示に従って
参照情報を修正する転送条件設定手段の画面表示の例を
示す図である。
【図37】順次設定が必要な項目を表示し表示に従って
参照情報を修正する転送条件設定手段の画面表示の例を
示す図である。
【図38】本発明の情報転送システムを鉄鋼生産システ
ムに適用した実施例の系統構成を示すブロック図であ
る。
【図39】冷間圧延システム209を制御するサブシス
テム201Dの処理の構成の例を示すブロック図であ
る。
【図40】本発明の情報転送システムを列車運行管理・
制御システムに適用した実施例の系統構成を示すブロッ
ク図である。
【図41】転送情報にパターンコードを付けて転送する
情報転送システムの実施例の系統構成を示すブロック図
である。
【図42】固定情報に少なくともパターンコードを付加
した転送情報の例を示す図である。
【図43】パターンコードと5W1Hの情報構成との対
応関係を記憶する情報構成パターンの例を示す図であ
る。
【図44】パターンコード間での情報転送の関係を記憶
する転送パターンの例を示す図である。
【図45】パターンコードとサブシステムとの関係を記
憶しているサブシステムパターンの例を示す図である。
【符号の説明】
1 サブシステム 2 情報転送制御手段 20 情報入力テーブル 21 情報入力処理 22 情報判定処理 23 情報転送処理 3 参照情報記憶手段 31 サブシステム情報記憶手段 32 転送情報記憶手段 33 情報構成記憶手段 4 サブシステム 5 情報転送制御手段 6 参照情報記憶手段 7 中央装置 71 マンマシンインターフェイス 73 ビル管理のインターフェィス 74 BMのインターフェィス 720〜726 サブシステム 76 第1情報格納テーブル 77 第2情報格納テーブル 780 ビル管理システム 781 BMの端末装置 782 情報案内システム 783 出入口管理システム 8 表示装置 9 入力装置 10 サブシステム 100 サブシステム用出力バッファ 101 サブシステム用記憶バッファ 11 情報転送制御手段 110 入力情報バッファ 111 情報入力処理 112 転送先抽出処理 113 転送先判断処理 114 情報転送処理 12 中央装置側通信手段 120 情報受診バッファ 121 情報送信バッファ 13 端末装置 14 端末装置側通信手段 15 転送条件設定手段 200 高炉システム 201 サズシステム 202 転炉システム 203 造塊工場 204 均熱炉 205 分塊圧延システム 206 鋼片加熱炉 207 熱間圧延システム 208 連続酸洗システム 209 冷間圧延システム 210 焼鈍炉システム 211 仕上圧延システム 212 システムバス 220 サブシステム管理処理 226 モデル同定 227 圧延機板圧制御 228 圧延機形状制御 229 トラッキング制御 230 セットアップ制御 231 その他の処理 300 総合指令センタ 301 電力防災表示盤 302 運航表示盤 310 設備管理計算機 320 運航管理計算機 330 駅 331 駅管理制御装置 332 駅運航制御装置 340 変電所遠隔制御装置 350 基地運航制御装置 360 設備管理LAN 370 運航管理LAN
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 潤三 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 諸岡 泰男 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 片山 恭紀 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 田代 維史 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 金子 隆 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社 日立製作所 水戸工場内 (72)発明者 前原 時夫 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社 日立製作所 水戸工場内 (72)発明者 前田 哲夫 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社 日立製作所 水戸工場内 (56)参考文献 特開 平1−175337(JP,A) 特開 平2−69096(JP,A) 特開 昭60−254944(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すべてのサブシステムで取り扱う情報で
    あって、各サブシステムに接続された機器を制御する際
    前記各サブシステムが所定の動作をするために必要な
    共通する情報単位を含む転送情報を用いて相互に通信し
    あう少なくとも3つのサブシステムと、 前記各サブシステムに対応して設けられ、他のサブシス
    テムから受け取った転送情報の少なくとも前記各サブシ
    ステムが所定の動作をするために必要な共通する情報単
    位を他のサブシステムに転送する情報転送制御手段とを
    備えたことを特徴とする情報転送システム。
  2. 【請求項2】 すべてのサブシステムで取り扱う情報
    あって、各サブシステムに接続された機器を制御する際
    に用いる時刻(When),場所(Where),指示者(Who),対象(W
    hat),および方法(How)の情報単位を含む転送情報を用い
    て相互に通信しあう少なくとも3つのサブシステムと、前記各サブシステムに対応して設けられた 情報転送制御
    手段および参照情報記憶手段とを備え、前記情報転送制御手段が、他の サブシステムから受け取
    った前記転送情報の少なくとも前記共通する情報単位を
    前記参照情報記憶手段に記憶されている参照情報に基づ
    いて決定した転送先サブシステムに転送する情報転送制
    御手段であることを特徴とする情報転送システム。
  3. 【請求項3】 少なくとも1階層の上下関係を有し、す
    べてのサブシステムで取り扱う情報であって、各サブシ
    ステムに接続された機器を制御する際に用いる時刻(Whe
    n),場所(Where),指示者(Who),対象(What),および方法
    (How)の情報単位を含む転送情報を用いて相互に通信し
    あう少なくとも3つのサブシステムと、前記各サブシステムに対応して設けられた 情報転送制御
    手段および参照情報記憶手段とを備え、前記情報転送制御手段が、他の サブシステムから受け取
    った前記転送情報の少なくとも前記共通する情報単位を
    前記参照情報記憶手段に記憶されている参照情報に基づ
    いて決定した転送先サブシステムに転送する情報転送制
    御手段であることを特徴とする情報転送システム。
  4. 【請求項4】 すべてのサブシステムで取り扱う情報
    あって、各サブシステムに接続された機器を制御する際
    に用いる時刻(When),場所(Where),指示者(Who),対象(W
    hat),および方法(How)の情報単位を含む転送情報を用い
    て相互に通信しあう少なくとも3つのシステムをサブシ
    ステムとして中央装置に統合した統合形システムと、前記各サブシステムに対応して設けられた 情報伝送制御
    手段および参照情報記憶手段とを備え、前記情報転送制御手段が、他の サブシステムから受け取
    った前記転送情報の少なくとも前記共通する情報単位を
    前記参照情報記憶手段に記憶されている参照情報に基づ
    いて決定した転送先サブシステムに転送する転送情報制
    御手段であることを特徴とする統合形情報転送システ
    ム。
  5. 【請求項5】 すべてのサブシステムで取り扱う情報
    あって、各サブシステムに接続された機器を制御する際
    に用いる時刻(When),場所(Where),指示者(Who),対象(W
    hat),および方法(How)の情報単位を含む転送情報を用い
    て相互に通信しあう少なくとも3つのシステムをサブシ
    ステムとして通信回線を介して接続した統合形システム
    と、前記各サブシステムに対応して設けられた 情報転送制御
    手段および参照情報記憶手段とを備え、前記情報転送制御手段が、他の サブシステムから受け取
    った前記転送情報の少なくとも前記共通する情報単位を
    前記参照情報記憶手段に記憶されている参照情報に基づ
    いて決定した転送先サブシステムに転送する転送情報制
    御手段であることを特徴とする統合形情報転送システ
    ム。
  6. 【請求項6】 すべてのサブシステムで取り扱う情報
    あって、各サブシステムに接続された機器を制御する際
    に用いる時刻(When),場所(Where),指示者(Who),対象(W
    hat),および方法(How)の情報単位を含む転送情報を用い
    て相互に通信しあうビルマネジメント、セキュリティ等
    の少なくとも3つのシステムをサブシステムとして中央
    装置に統合したビルマネジメント統合形ビル管理システ
    ムと、 情報転送制御手段および参照情報記憶手段とを備え、前記情報転送制御手段が、他の サブシステムから受け取
    った前記転送情報の少なくとも前記共通する情報単位を
    前記参照情報記憶手段に記憶されている転送先サブシス
    テムの参照情報に基づいて組替え、組替えた情報を前記
    転送先サブシステムに転送する転送情報制御手段である
    ことを特徴とするビルマネジメント統合形情報転送シス
    テム。
  7. 【請求項7】 複数の圧延スタンドと、 当該圧延スタンドを制御する複数のサブシステムと、 前記複数のサブシステム間での圧延制御に関する情報の
    転送を制御する前記請求項1〜5のいずれか一項に記載
    の転送制御手段とからなることを特徴とする鉄鋼生産シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 複数の列車または/および駅と、 前記列車および駅を管理・制御する複数のサブシステム
    と、 前記複数のサブシステム間での列車運行管理・制御に関
    する情報の転送を制御する請求項1〜5のいずれか一項
    に記載の転送制御手段とからなることを特徴とする列車
    運行管理・制御システム。
JP3028192A 1990-03-19 1991-02-22 情報転送システム Expired - Lifetime JP2729535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3028192A JP2729535B2 (ja) 1990-03-19 1991-02-22 情報転送システム

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-68749 1990-03-19
JP6874990 1990-03-19
JP2-239746 1990-09-10
JP23974690 1990-09-10
JP2-332962 1990-11-29
JP33296290 1990-11-29
JP3028192A JP2729535B2 (ja) 1990-03-19 1991-02-22 情報転送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04211550A JPH04211550A (ja) 1992-08-03
JP2729535B2 true JP2729535B2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=27458834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3028192A Expired - Lifetime JP2729535B2 (ja) 1990-03-19 1991-02-22 情報転送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2729535B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131188A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Mitsubishi Electric Corp プラットホームドア監視制御システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60183847A (ja) * 1984-03-01 1985-09-19 Nec Corp ル−プ状伝送路の通信方式
JPS60254944A (ja) * 1984-05-31 1985-12-16 Fujitsu Ltd 複数lanの総合システムにおけるネツトワ−ク情報の管理方式
JPH01175337A (ja) * 1987-12-29 1989-07-11 Sharp Corp 通信装置
JPH0269096A (ja) * 1988-09-05 1990-03-08 Hitachi Ltd Oaシステムとビル設備の制御・監視システムとの連動方式
JPH02244929A (ja) * 1989-03-17 1990-09-28 Fujitsu Ltd 上位プロトコル認識通信制御方式

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04211550A (ja) 1992-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5408607A (en) Information transfer system
US7467161B2 (en) Computer system for maintenance resource optimization
US5010472A (en) Customer participatory elevator control system
EP0544542B1 (en) Elevator management system time based security
JP3495191B2 (ja) 空調管理装置
CN102734894A (zh) 空调管理系统
JPH04260132A (ja) 問題解決システム
US5850343A (en) Machine tool control system
JP2729535B2 (ja) 情報転送システム
JPS58201105A (ja) 工程管理方式
US11418056B2 (en) Monitoring control system
JP3355303B2 (ja) 保守巡回作業表作成装置
CN115169902A (zh) 一种作业现场指挥调度方法
JPH03239460A (ja) 生産完了予定算出方法及び装置
JP2003111276A (ja) 作業停電調整システム
JPH0269096A (ja) Oaシステムとビル設備の制御・監視システムとの連動方式
JP2023089357A (ja) ビル設備制御システム及びビル設備制御方法
JPH0591665A (ja) 作業停止計画支援装置
CN115860615A (zh) 一种基于大数据的物流跟踪管理系统
JPH08110991A (ja) 施設管理装置
JP3594245B2 (ja) ルーチン業務の処理管理装置、および処理管理システム
JP2758223B2 (ja) 発電プラント運転監視装置
JPH04176545A (ja) 製造計画作成装置
JPH05150985A (ja) 問題解決方法
JPS60186357A (ja) 製造装置選択型生産方式