JP2729410B2 - 薄物無機質板の製造法 - Google Patents

薄物無機質板の製造法

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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は押出し成形による薄物無機質板の製造法に関
する。
<従来技術> 従来無機質板は、無機質混練物を型枠内に流し込むバ
ッチ式、混練物を抄上げあるいは脱水する抄造法、混練
物を押圧脱水するプレス法、混練物を押出し成形する押
出し成形法等の各種方法によって製造されている。これ
らの方法のうち、特に押出し成形法は原料ロスが少な
く、生産効率に優れている等の理由によって近年幅広く
採用されている。
<発明が解決しようとする課題> 押出し成形法は混練物をシリンダから所定形状のダイ
スを介して押し出すものであるため、この方法によって
薄物の無機質板を製造しようとするときは、ダイス開口
を狭く形成する必要がある。ところがダイス開口を狭く
するにつれて押出し抵抗が増大することとなるので、高
い押出し圧力が必要となり、押出し速度が低下し、押出
し後のバックスプリングが大きくなるために厚さムラが
生じやすくなり、ダイス口への詰まりが発生しやすくな
る。これらの諸問題を有するために、押出し成形法は中
厚ないし厚物の無機質板の製造には好適であるものの、
薄物無機質板の製造法としては使用できないのが現状で
あった。
<課題を解決するための手段> そこで本発明は押出し方法によりながら従来不可能と
されていた薄物無機質板を製造することのできる新規な
方法を提供することを目的とする。
かかる目的は、無機材料、骨材、繊維材料、混和剤、
添加剤及び水を加えて混練して成る混練物を押出機に投
入して連続板状体に押出し成形する工程、該連続板状体
を所定寸法に裁断する工程、及び裁断された該板状体を
圧延ロールの軸心と該板状体の粒子配向方向が平行とな
るように該圧延ロールに挿入して該圧延ロールにより圧
延することにより薄物板状体とする工程、とから成るこ
とを特徴とする本発明の薄物無機質板の製造法によって
達成される。
<作用> 押出し成形された板状体を圧延することによって所定
厚さの薄物無機質板とする。板状体を、その粒子配向方
向が圧延ロールの軸心と平行となるように圧延ロールに
挿入して圧延することにより、縦割れを生ずることのな
い薄物無機質板が得られる。
<具体的構成の説明> セメント,石膏,スラグ等の無機材料を主体として、
硅砂,パーライト,炭酸カルシウム,クレー,合成樹脂
粒,合成樹脂発泡粒,焼却灰,砂等の骨材,木質繊維,
パルプ,合成繊維,ガラス繊維,カーボン繊維等の繊維
材料、メチルセルロース,合成樹脂,合成ゴム等の混和
剤、膨張材、収縮低減材等の添加剤等を適宜混合し、こ
れに適当量の水を加えて混練機にて混練して混練物を得
る。
得られた混練物を押出機に投入する。公知のように押
出機にはシリンダと該シリンダ先端にフラットダイが設
けられ、混練物を任意厚みの連続板状体に押出し成形す
る。
得られた連続板状体を裁断装置にて仮に定めた所定長
さ寸法ごとに裁断して定寸板状体とした後、圧延ロール
にて圧延して薄物板状体とする。この圧延ロールは、例
えば搬送装置上に1個又は複数個のロールを備えたもの
であって、複数個のロールを設けた場合には該ロール高
さを搬送方向に徐々に低くすることによって板状体を所
定厚みに圧延することができる。ロールは搬送される板
状体の上下に夫々複数個設けて、これらの間に板状体の
圧接状態にて通過せしめながら所定厚みに圧延するもの
であっても良い。なお、圧延ロールに代えて、徐々にそ
の間隔が狭くなるように設けられたエンドレスベルトを
用いて板状体を圧延を行うこともできる。
圧延ロールは、その軸心が定寸板状体の粒子配向方向
と平行となるように配置される。この理由は以下の通り
である。
板状体は押出機によって押出し成形されるため、その
内部に粒子配向(押出し方向と同調する方向への方向
性)が発生する。即ち、混練物が押出機のシリンダ内の
スクリューによって送られると共に高押出圧力状態でフ
ラットダイより押出されるものであるため、押出し成形
体においては、混練物を構成する無機材料粒子、骨材粒
子、繊維材料等の粒状物ないし線状物が押出し方向に略
整列した状態で充填される傾向が見られる。また、押出
しの際のフラットダイとの摩擦抵抗によって、表裏部及
び木口部の四周面における混練物の流速が内部よりも低
くなるために、この流速差に伴って、上記粒状物等の充
填が表裏部及び木口部の四周面において密に、内部に向
かうにつれて粗に形成されることとなるので、押出し成
形体における粒子配向は特にその表裏部及び木口部の四
周面で顕著となり、中心部に向かうにつれて弱くなる
が、薄物ないし中厚程度の厚さの場合にはその中心部に
おいてもかなり強い粒子配向が見られる。
ところで板状体を圧延ロール等によって圧延すると、
板状体には、その圧延ロールに対する挿入方向に対して
横方向に押し広げようとする力が作用することとなる。
従って、押出し成形によって上記のような粒子配向を有
するものとされた板状体を、その粒子配向方向と直交す
る軸心を有する圧延ロールを用いて圧延しようとする
と、板状体内の粒子配向を更に横方向に扇状に広げつつ
圧延することとなるので、高い押圧力が必要となるだけ
でなく、粒子配向方向に沿って縦割れを生じ易くなる。
これに対して板状体の粒子配向方向と圧延ロールの軸心
とが平行となるように圧延ロールに挿入して圧延を行う
場合には、裁断された板状体の長さ寸法の全般に亙って
同時に圧延されることとなるので、粒子配向を扇状に広
げようとする力は加えられず、比較的小さな押圧力で縦
割れを生ずることなく圧延することが可能となるのであ
る。本発明者等の実験によれば、7mm厚で押出機から吐
出された板状体をその粒子配向方向と平行な軸心を有す
る1個の圧延ロールを用いて4mm厚にまで容易に薄肉化
することができ、得られた薄物板状体において縦割れは
全く生じないものであった。
板状体をその粒子配向方向と圧延ロールの軸心とが平
行となるように圧延するための具体的構成は限定されな
いが、例えば、押出機から吐出された板状体をその押出
し方向に沿って搬送する過程で予定長さ寸法に裁断した
後、該長さ寸法よりも十分に大きな横幅を有する第2の
搬送コンベア上に板状体を移載させてこれを押出し方向
と略直交する方向に横進せしめ、該第2の搬送コンベア
上を搬送される板状体に対してその上方から或は上下か
ら、該長さ寸法よりも十分に長い軸長を有する圧延ロー
ルを押圧させることによって行うことができる。或はま
た、第2の搬送コンベアを横進コンベアとする代わり
に、裁断後の板状体を略90゜方向転換させる転回手段を
設け、これを押出し方向と同一方向に直進する第2のコ
ンベアと接続しても良い。
かくして板状体は、その粒子配向方向と平行な軸心を
有する圧延ロールによる圧延を複数回受けて、所定の厚
みを有する薄物板状体とされる。得られた薄物板状体は
製品所定寸法に裁断されると共に、必要に応じてエンボ
スロール、エンボスプレス等のエンボス装置により表面
凹凸加工が施されて所望の柄模様が形成され、又は着色
塗装や模様印刷等が施されて、意匠性の向上が図られ
る。
<発明の効果> 本発明によれば、従来は押出し成形によっては不可能
とされていた薄物板状体を得ることができ、縦割れを生
じさせることもない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機材料、骨材、繊維材料、混和剤、添加
    剤及び水を加えて混練して成る混練物を押出機に投入し
    て連続板状体に押出し成形する工程、該連続板状体を所
    定寸法に裁断する工程、及び裁断された該板状体を圧延
    ロールの軸心と該板状体の粒子配向方向が平行となるよ
    うに該圧延ロールに挿入して該圧延ロールにより圧延す
    る工程、とから成ることを特徴とする薄物無機質板の製
    造法。
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JPS61287703A (ja) * 1985-06-14 1986-12-18 株式会社クボタ 無機質板材の製造方法

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