JP2729157B2 - ドットインパクト式シリアルプリンタ - Google Patents

ドットインパクト式シリアルプリンタ

Info

Publication number
JP2729157B2
JP2729157B2 JP7132410A JP13241095A JP2729157B2 JP 2729157 B2 JP2729157 B2 JP 2729157B2 JP 7132410 A JP7132410 A JP 7132410A JP 13241095 A JP13241095 A JP 13241095A JP 2729157 B2 JP2729157 B2 JP 2729157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ribbon
print
mask
ribbon mask
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7132410A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08324003A (ja
Inventor
正光 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON DENKI FUIIRUDO SAABISU KK
Original Assignee
NIPPON DENKI FUIIRUDO SAABISU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON DENKI FUIIRUDO SAABISU KK filed Critical NIPPON DENKI FUIIRUDO SAABISU KK
Priority to JP7132410A priority Critical patent/JP2729157B2/ja
Publication of JPH08324003A publication Critical patent/JPH08324003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2729157B2 publication Critical patent/JP2729157B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Impact Printers (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットインパクト式シ
リアルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドットインパクト式シリアルプリ
ンタは、インクリボンを印字用紙に押しつけて印字を行
うが、インクリボンが印字箇所以外で印字用紙に接触し
て、汚れが発生するのを防止するため、例えば実公平1
−29088号公報や実行平2−14422号公報の印
字装置において、インクリボンと印字用紙の間にリボン
マスクを設けることが提案されている。
【0003】ところで最近のドットインパクト式シリア
ルプリンタは、図13のブロック図に示すように、プリ
ンタ主制御部101と印字機構部102と電源部103
とで構成されており、印字機構部102は図14の側面
図に示すように、プリントヘッド104と、インクイボ
ン105と、プラテン106と、カードホルダ107と
で構成されており、インクリボン105とプラテン10
6との間に印字用紙110が位置する構造を採用してい
る。
【0004】但し、図14ではプリントヘッド104と
カードホルダ107を移動させるためのスペーシング機
構、および印字用紙110を移動させる改行機構は省略
している。
【0005】印字用紙110とインクリボン105との
間で、印字用紙110の走行を安定化するためのカード
ホルダ107は、図15に示すように窓109の部分に
リボンマスク108を貼り付ける構造をとり、インクリ
ボン105が印字用紙110に直接接触して、印字面を
汚すのを防護している。
【0006】プリントヘッド104は、図14に示すご
とく、ドットを印すドットピン111と、ドットピン1
11を駆動するアーマチュア112と、電磁コイル11
3と、ヨーク114と、マグネット115と、板バネ1
16とで構成されている。図14では、プリントヘッド
104の構成要素であるドットピン111、アーマチュ
ア112、電磁コイル113、ヨーク114、マグネッ
ト115、板バネ116をそれぞれ1個づつ示している
が、これらは実際には複数個(現在の技術では24個ず
つが一般的)存在する。
【0007】ドットピン111はアーマチュア112に
溶接されており、マグネット115によってヨーク11
4に吸引されたアーマチュア112を、電磁コイル11
3に電流を流すことによって、マグネット115と逆の
磁力を発生させて、アーマチュア112を解放し、板バ
ネ116の反発力により、ドットピン111を押し出し
インクリボン105を印字用紙110に押し付けドット
を印す。
【0008】プリントヘッド104の先端は、インクリ
ボン105を直接接触しているため、インクが凝固し、
リボンの繊維クズが付着して、ドットピンの径を見かけ
上は太くしてしまい、その結果として印字品質は低下し
てしまう。
【0009】プリントヘッド先端のインクによる汚れを
清掃する方法としては、熱転写式シリアルプリンタを対
象にした、特開昭63−154385号公報の熱転式写
シリアルプリンタ、カラーシリアルプリンタを対象にし
た特開平2−171275号公報のカラーシリアルプリ
ンタ、インクジェットプリンタを対象にした特開平5−
147207号公報のインクジェットプリンタが提案さ
れている。
【0010】特開昭63−154385号公報の熱転写
式シリアルプリンタは、印字用のインクリボンと、プリ
ントヘッド清掃用のフェルトリボンテープをリボンカセ
ット内に上下二段に配置し、人手によるプリントヘッド
清掃指示スイッチの操作により、リボンカセットを上下
に移動させ、プリントヘッド先端をフェルトリボンテー
プをこすりながら走行させて清掃する。
【0011】しかしながらこの機構では、リボンカセッ
トにインクリボンと清掃用のフェルトリボンテープを上
下二段に配置するから、インクリボンカセットは、サイ
ズが大きくなり、プリンタ自体も大きくなる。当然イン
クリボンカセットも高価になってしまうという欠点を有
する。
【0012】次にカラーシリアルプリンタでは、色の切
り換えの前後でプリントヘッドに残った切り換え前のイ
ンクの色と、切り換え後のインクの色とが混合してしま
うため印字が不鮮明になるという欠点を有する。この印
字が不鮮明になるのを防止するためプリントヘッドの清
掃機構が必要になる。
【0013】特開平2−171275号公報のカラーシ
リアルプリンタのインクリボンは、複数色の層と無色の
層を有し、プラテンの左端、または右端、または両端に
ヘッドクリーニングエリアを設け、多色インクリボンの
色の切り換えを行うときは、いったんプリントヘッドを
プラテンのヘッドクリーニングエリアに移動し、インク
リボンの無色層を用いて印字動作を行って、プリントヘ
ッドを清掃する。
【0014】この機構では、インクリボンの無色層が必
要なこと、プラテンの片側、または両側の無印字領域が
必要であるため、プリンタ装置の幅が大きくなり、イン
クリボンが高価なものになる欠点を有する。
【0015】特開平5−14707号公報で提案されて
いるインクジェットプリンタは、いったん転写用無端ベ
ルトにインク滴像を形成し、その後印字用紙にインク滴
像を転写した後、転写用無端ベルトの表面を洗浄するク
リーニング手段を備えたものであるが、印字方式が全く
異なり、ドットインパクト式シリアルプリンタには採用
できない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ドットインパクト式シ
リアルプリンタにおいて、インクリボンが印字箇所以外
のところで印字用紙に接触して汚れが発生するのを防止
するため、インクリボンと印字用紙の間にリボンマスク
を設けることが、有効であることが提案されているが、
印字品質を上げるためには、リボンマスクは薄くて柔軟
性があることが要求される。そこでポリエステルフィル
ム(例えば米国DuPont社製、マイラーフィルム)
や薄膜状にしたプラスチックが使用されるが、印字用紙
との摩擦や用紙ジャムによって破損するため、リボンマ
スクの寿命が短いという問題があった。
【0017】またプリントヘッドの先端はインクが凝固
し、リボンの繊維クズが付着して、ドットピンの径を見
かけ上太くしてしまい、その結果として印字品質を低下
させるという問題があった。そこでプリントヘッドの先
端を清掃するために提案された方法は、プリント装置を
大型化し、消耗品であるインクリボンを高価にする問題
があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るため、本発明のドットインパクト式シリアルプリンタ
の第1の発明は、プリンタの動作を制御するプリンタ主
制御部と、印字用紙に印字を行う印字機構部とを有する
ドットインパクト式シリアルプリンタにおいて、それぞ
れ印字文字数と復帰改行指令数を計数する計数器と、そ
れぞれ印字文字数と復帰改行指令数に変換したリボンマ
スクの寿命値を蓄えたレジスタと、前記印字文字数と復
帰改行指令数を計数する計数器の内容と、前記印字文字
数と復帰改行指令数に変換したリボンマスクの寿命値を
蓄えたレジスタの内容とをそれぞれ比較する比較器で構
成した印字量検出部と、リボンカセットをプリントヘッ
ド先端から退避・復元するリボンカセット退避・復元制
御部及びリボンカセット退避・復元機構部と、ベルト状
のフィルムに複数個の印字用穴を設けて連続した複数個
のリボンマスクを形成し、前記ベルト状フィルムに形成
されたリボンマスクを巻き取るリボンマスク巻取り制御
部とリボンマスク巻取り機構部とを設け、前記印字量検
出部でリボンマスクの寿命を検出し、前記ベルト状のリ
ボンマスクを巻き取りリボンマスクを交換して構成され
る。
【0019】また、本発明のドットインパクト式シリア
ルプリンタの第2の発明は、第1の発明において前記ベ
ルト状のフィルムに形成した複数個のリボンマスクの間
に、プリントヘッド先端部を清掃するためのクリーニン
グパッドを付加し、リボンマスクの巻き取り時にプリン
トヘッド先端を清掃して構成される。
【0020】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0021】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
である。図1において、本発明によるドットインパクト
式シリアルプリンタは、プリンタの動作を制御するプリ
ンタ主制御部1と、印字用紙に印字を行う印字機構部2
と、印字文字数と復帰改行指令数を計数する印字量検出
部3と、リボンカセット退避・復元機構部5を制御する
リボンカセット退避・復元制御部4と、リボンマスク巻
き取り機構部7を制御するリボンマスク巻き取り制御部
6とから構成される。但し、これらの各構成要素に電源
を供給する電源部は省略されている。
【0022】図2はプリンタ主制御部1と印字機構部2
の構成を示すブロック図である。プリンタ主制御部1
は、プリンタ全体の動作制御を行うマイクロプロセッサ
21と、制御プログラムを格納した読み出し専用の制御
プログラム記憶装置22と、インタフェースライン25
を通じて送られてくる印字文字データと制御符号(以下
この印字文字データと制御符合を合わせて印字情報と称
する)を受信する印字情報受信回路26と、受信した印
字情報を一時格納しておく作業用記憶装置23と、読み
出し専用の印字文字フォントデータ記憶装置24と、印
字文字数と復帰改行指令数を計数した計数値を記憶して
おくための電池27でバックアップされた無停電記憶装
置28と、印字パターンデータに従ってプリントヘッド
30のドットピンに動力を供給するための電磁コイルを
駆動するプリントヘッド駆動回路29と、プリントヘッ
ドを印字用紙の印字面に対し左右に移動させるキャリア
横送りモータ32を駆動するキャリア横送りモータ駆動
回路31と、印字用紙を印字面に対して上下方向に移動
させる紙送りモータ34を駆動する紙送りモータ駆動回
路33と、プリンタを操作し、プリンタの状態を表示す
る操作盤36と、この操作盤36を制御する操作盤制御
回路35と、印字量検出部インタフェース回路37と、
データバス38とを含んで構成されている。
【0023】作業用記憶装置23は、図3のブロック図
に示すように、受信情報バッファ39と、印字パターン
データバッファ40とに区分されている。
【0024】無停電記憶装置28は、図4のブロック図
に示すように、印字文字数計数値保持エリア58と、復
帰改行指令数計数値保持エリア59と、印字文字・復帰
改行指令数計数値保持エリア60とに区分されている。
【0025】図5は、印字量検出部3の構成を示すブロ
ック図である。
【0026】印字量検出部3は、印字情報の中から印字
文字データと復帰改行指令とを検出するデコーダ41
と、印字文字数計数器45と、復帰改行指令数計数器4
6と、印字文字・復帰改行指令数計数器47と、これら
数計数器の計数入力を制御するANDゲート42、43
と、ORゲート44と、比較器48、49、50と、印
字文字数寿命値レジスタ51と、復帰改行指令数寿命値
レジスタ52と、印字文字・復帰改行指令数寿命値レジ
スタ53と、計数器の内容が対応する寿命値レジスタの
内容を超過したとき、比較器48、49、50のどれか
で発生するリボンマスク交換信号を作りだすORゲート
54、信号の前端を検出する微分回路55、モノステー
ブルマルチバイブレータ56と、印字動作を一時停止す
るための信号を作りだすフリッププロップ57とで構成
される。フリップフロップ57はSと記された側がセッ
ト入力、Rと記された側がリセット入力で、出力はセッ
ト側出力(信号線12)を使用する(以下フリッププロ
ップ61と81についてもSと8の意味、出力の極性に
ついてはフリップフロップ57と同じ)。
【0027】図6は、リボンカセット退避・復元制御部
4の構成を示すブロック図、図7はリボンカセット退避
・復元機構部5の構造を示す側面図で、図7(a)は印
字可能な状態を、図7(b)はリボンカセットが退避し
た状態を示す。
【0028】リボンカセット退避・復元制御部4は、リ
ボンカセットを退避・復元させるためのコイル励磁信号
を作るフリップフロップ61と、コイル駆動回路62
と、リボンカセットの動きを検出する。抵抗器69でプ
ルアップされた検出スイッチ68からお信号を整形する
微分回路63、65、モノステーブルマルチバイブレー
タ64、66とで構成される。微分回路63は、検出ス
イッチ68が開放状態から閉じた状態になる信号の前端
の変化を検出し、微分回路65は、検出スイッチ68が
閉状態から解放状態になる信号の後端の変化を検出す
る。
【0029】リボンカセット退避・復元機構部5は、リ
ボンカセット71と、リボンカセット支柱72と、コイ
ル67とプランジャ74から成るリボンカセット押し上
げ機構73と、スプリング76と押し戻し棒77から成
るリボンカセット押し戻し機構75と、リボンカセット
71の動きを検出する検出スイッチ68とで構成され
る。
【0030】図8はリボンマスク巻き取り制御部6の構
成を示すブロック図、図9はリボンマスク巻き取り機構
部7の構造を示す平面図である。
【0031】リボンマスク巻き取り制御部6は、リボン
マスク巻き取りモータ駆動信号を作りだすフリップフロ
ップ81と、リボンマスク巻き取りモータ駆動回路82
と、リボンマスクの移動を検出するリボンマスク位置セ
ンサ86の信号の後端を検出する微分回路83と、信号
を整形するモノステーブルマルチバイブレータ84とで
構成される。なお、リボンマスク位置センサ86はフオ
トトランジスタなどを使ってリボンマスクの位置をチェ
ックする。
【0032】リボンマスク巻き取り機構部7は、リボン
マスク巻き取りモータ85と、クリーニングパッド92
を付加したリボンマスク91と、供給スプール93と、
巻き取りスプール94と、リボンマスク位置センサ台9
5とで構成される。
【0033】図10はベルト状のリボンマスクの構造を
示す正面図である。
【0034】リボンマスク91は、ベルト状のフィルム
にドットピンが通るための複数個のリボンマスク印字穴
97と、プリントヘッド30の先端を清掃するための複
数個のクリーニングパッド92を交互に配置したもの
で、1つのリボンマスク印字穴97と、1つのクリーニ
ングパッド92が1単位分となる。そしてクリーニング
パッド92の中央上部に、リボンマスク位置検出用穴9
6を設け、リボンマスク位置センサ86でリボンマスク
位置検出用穴96を検出し、リボンマスクの1単位分の
移動を制御する。
【0035】次に本発明の実施例の動作について説明す
る。
【0036】図11は、制御の流れを説明するための流
れ図である。
【0037】プリンタ主制御部1のマイクロプロセッサ
21は、制御プログラム記憶装置22から順次制御プロ
グラムの命令を読み出し、プリンタの動作を制御する。
【0038】まず流れ図11に示すごとく、印字文字数
寿命値レジスタ51、復帰改行指令数寿命値レジスタ5
2、印字文字・復帰改行指令数寿命値レジスタ53に、
制御プログラム内に有する各寿命値をデータバス38を
通じてセットする(S1)。なお、(S1)はその流れ
図のステップ1を示している。以下同様である。
【0039】次に無停電記憶装置28内の印字文字数計
数値保持エリア58の内容を印字文字数計数器45へ、
復帰改行指令数計数値保持エリア59の内容を復帰改行
指令数計数器46へ、印字文字・復帰改行指令数計数値
保持エリア60の内容を印字文字・復帰改行指令数計数
器47へ、それぞれ戻す(S2)。
【0040】次に1行分の印字を行う。1行分の印字
は、まず1行分の印字情報を受信するところから始まる
(S3)。インタフェースライン25を通じて送られて
きた印字情報を、印字情報受信回路26により受信し、
作業用記憶装置23の受信情報バッファ39へ一時格納
する。1単位分の印字情報(シリアルプリンタの場合は
一般に1行分の印字情報)を受信すると、マイクロプロ
セッサ21は、作業用記憶装置23の受信情報バッファ
39に格納されている受信した印字情報を最初から走査
し、印字情報が紙送り符号、またはプリントヘッド横送
り符号であれば、それぞれ紙送りモータ駆動回路33
と、キャリア横送りモータ駆動回路31を動作させ、次
の印字位置にプリントヘッド30が位置するように、紙
送りモータ34とキャリア横送りモータ32を動作させ
る。
【0041】作業用記憶装置23の受信情報バッファ3
9に格納されている印字情報が印字文字データであれ
ば、ドットピンを駆動する印字パターンデータに変換す
るため、印字文字フォントデータ記憶装置24の内容を
参照して、印字文字データを印字パターンデータバッフ
ァ40に展開する(S4)。
【0042】この印字パターンデータバッファ40の内
容を、プリントヘッド駆動回路29へ送り、プリントヘ
ッド30の対応するドットピンの電磁コイルを駆動し、
印字用紙にドットを印す。そしてキャリア横送りモータ
駆動回路31によって、キャリア横送りモータ32を駆
動し、プリントヘッドを1ピッチだけ移動する。
【0043】こうしてドットピンの駆動と、キャリア横
送りモータ32の駆動を繰り返すことによって、印字動
作を行う(S5)。
【0044】一方受信情報バッファ39に格納されてい
る印字情報は、信号線11を通じて印字量検出部3へ送
られ、印字文字と復帰改行指令の計数を行う(S6)。
【0045】印字量検出部3のデコーダ41は、印字量
検出部インタフェース回路37を通じて、信号線11よ
り印字情報を受け取り、受け取った印字情報の中から印
字文字データと、復帰改行指令とを選出し、それぞれA
NDゲート42と43に入力する。
【0046】マイクロプロセッサ21が制御プログラム
の実行により、発生する計数指令信号10によって、印
字文字数計数器45、復帰改行指令数計数器46、およ
びORゲート44によって印字文字・復帰改行指令数計
数器47をデコードの結果により増分する。
【0047】1行分の印字動作が終了すると、比較器4
8は印字文字数計数器45の内容と印字文字数で表した
リボンマスクの寿命値を保持した印字文字数寿命値レジ
スタ51の内容とを比較し、印字文字数計数器45の内
容が印字文字数寿命値レジスタ51の内容より大きくな
ったら、ORゲート54、微分回路55、モノステーブ
ルマルチバイブレータ56を通じて、信号線13にリボ
ンマスク交換信号を出す。
【0048】同様に、比較器49は復帰改行指令数計数
器46の内容と、復帰改行数の換算したリボンマスクの
寿命値を保持した復帰改行指令数寿命値レジスタ52の
内容とを比較し、復帰改行指令数計数器46の内容が復
帰改行指令数寿命値レジスタ52の内容より大きくなっ
たら、ORゲート54、微分回路55、モノステーブル
マルチバイブレータ56を通じて信号線13にリボンマ
スク交換信号を出す。
【0049】更に、比較器50は印字文字・復帰改行指
令数計数器47の内容と、印字文字と復帰改行指令数を
合算した値で換算したリボンマスクの寿命値を保持し
た、印字文字・復帰改行指令数寿命値レジスタ53の内
容とを比較し、印字文字・復帰改行指令数計数器47の
内容が印字文字・復帰改行指令数寿命値レジスタ53の
内容より大きくなったら、ORゲート54、微分回路5
5、モノステーブルマルチバイブレータ56を通じて信
号線13にリボンマスク交換信号を出す(S7)。
【0050】リボンマスク交換信号によって、印字量検
出部3のフリップフロップ57がセットされると、信号
線12を通じて印字動作一時停止信号を、プリンタ主制
御部1へ送る。
【0051】次にリボンカセットの退避について説明す
る。
【0052】リボンカセット退避・復元制御部4のフリ
ップフロップ61は、信号線13を通じて、リボンマス
ク交換信号によりセットされると、コイル駆動回路62
によってリボンカセット押し上げ機構73を構成するコ
イル67を励磁する。
【0053】コイル67が励磁されるとプランジャ74
は図7(b)に示すように、リボンカセット71の前端
を押し上げ、プリントヘッド30の先端を開く。
【0054】リボンカセット71の前端が押し上げられ
ると、リボンカセット支柱72を中心としてリボンカセ
ット71の後端はさがり、検出スイッチ68を閉じる。
検出スイッチ68には抵抗器69を通じて電圧Vが印可
されているから、検出スイッチ68が閉じたことを微分
回路63によって検出し、モノステーブルマルチバイブ
レータ64によってリボンマスク巻き取り信号を信号線
17へ出す(S8)。
【0055】次にリボンマスクの巻き取りと、プリント
ヘッドの清掃について説明する。
【0056】図8によれば、リボンマスク巻き取り制御
部6のフリップフロップ81は、信号線17を通じて、
リボンマスク巻き取り信号によりセットされると、リボ
ンマスク巻き取りモータ駆動回路82によって、リボマ
スク巻き取りモータ85を駆動する。
【0057】図6、図8、図9および図10によれば、
リボンマスク巻き取りモータ85が駆動されると、ベル
ト状のリボンマスク91の1単位分(リボンマスク位置
検出用穴96と次のリボンマスク位置検出用穴96との
間が1単位)を、巻き取りスプール94に巻き取る。こ
のときクリーニングパッド92はプリントヘッド30の
先端を摺動し、インクの固形物やインクリボンくずをふ
き取る。リボンマスク91が1単位分巻き取られると、
リボンマスク位置センサ86からの信号は、微分回路8
3で検出し、モノステーブルマルチバイブレータ84で
整形され、フリップフロップ81をリセットすると同時
に信号線18を通してリボンカセット退避・復元制御部
4へリボンマスク巻き取り終了信号として通知する(S
9)。
【0058】次にリボンカセットの復元について説明す
る。
【0059】リボンマスク巻き取り制御部6から信号線
18を通じて、リボンマスク巻き取り終了が通知される
と、リボンカセット退避・復元制御部4のフリップフロ
ップ61をリセットして、リボンカセット押し上げ機構
73のコイル67の励磁を停止する。
【0060】コイル67の励磁が停止すると、リボンカ
セット押し戻し機構75のスプリング76の力により、
押し戻し棒77が上昇し、リボンカセット71の後端は
押し上げられ、リボンカセットの前端はプリントヘッド
30の先端に位置するようになる。リボンカセット71
が復元すると検出スイッチ68の接点が開き信号線16
を通じて、リボンカセット71の復元がリボンカセット
退避・復元制御部4へ通知される。リボンカセット退避
・復元制御部4は、微分回路65で検出スイッチ68の
信号の後端(リボンカセットが復元したことを表す)を
検出し、モノステーブルマルチバイブレータ66でを整
形し、信号線14を通じて印字量検出部3へリボンカセ
ットの復元修了を通知される(S10)。
【0061】印字量検出部3のフリップフロップ57
は、信号線14のリボンカセット復元修了信号でリセッ
トされ、信号線12を通じてプリンタ主制御部1へ出し
ていた印字動作の一時停止を解除する。
【0062】リボンカセット71が復元したら、印字文
字数計数器45、復帰改行指令数計数器46、印字文字
・復帰改行指令数計数器47、印字文字数計数値保持エ
リア58、復帰改行指令数計数値保持エリア59、印字
文字・復帰改行指令数計数値保持エリア60にゼロを書
き込み(S11)、1行分の印字情報受信(S3)へ戻
る。
【0063】一方印字文字数計数器45の内容と印字文
字数寿命値レジスタ51の内容比較、復帰改行指令数計
数器46の内容と復帰改行指令数寿命値レジスタ52の
内容比較、および印字文字・復帰改行指令数計数器47
の内容と印字文字・復帰改行指令数寿命値レジスタ53
との内容比較において、いずれの場合も計数器の内容が
寿命値レジスタの内容より小さければ、それぞれ印字文
字数計数器45の内容を印字文字数計数値保持エリア5
8へ、復帰改行指令数計数器46の内容を復帰改行指令
数計数値保持エリア59へ、印字文字・復帰改行指令数
計数器47の内容を印字文字・復帰改行指令数計数値保
持エリア60へ格納し(S12)、1行分の印字情報受
信(S3)へ戻る。
【0064】図12は、上記のリボンカセット退避、リ
ボンマスク巻き取り、およびリボンカセット復元動作に
おける各信号線の状態を示す波形図である。
【0065】信号線13にモノステーブルマルチバイブ
レータ56によるリボンマスク交換信号が出力される
と、信号線12にはフリップフロップ57の出力である
印字動作一時停止信号が出力され、この信号が存在する
間、プリンタ主制御部1は印字情報の受信を行わない。
【0066】信号線13のリボンマスク交換信号によっ
て、フリップフロップ61がセットされると、信号線1
5にコイル励磁信号が発生し、リボンカセット71の前
端が押し上げられ、従ってリボンカセット71の後端が
下がって、検出スイッチ68を閉じる。プルアップ抵抗
69で高電位にあった信号線16は、接地電位に低下す
るから、この信号変化を微分回路63で検出し、信号線
17にリボンマスク巻き取り信号を出力する。
【0067】リボンマスク巻き取り信号によって、フリ
ップフロップ81がセットされると、信号線19にリボ
ンマスク巻き取りモータ駆動信号が出力され、リボンマ
スクが移動はじめる。リボンマスクが移動すると、リボ
ンマスク位置検出用穴96がリボンマスク位置センサ8
6から外れ、信号線20の電位は一旦上昇するが、次の
リボンマスク位置検出用穴96がリボンマスク位置セン
サ86に到達すると、信号線20の電位は再び低下す
る。この信号変化はリボンマスクの1単位分が巻き取ら
れたことを表しているから、微分回路83によってこれ
を検出し、信号線18にリボンマスク巻き取り終了信号
として出力する。
【0068】信号線18のリボンマスク巻き取り修了信
号のよって、信号線19のリボンマスク巻き取りモータ
駆動信号が断たれ、リボンマスクの移動が止まる。更に
信号線15のコイル励磁信号が断たれると、リボンカー
トリッジが復元し、検出スイッチ68が開放されるた
め、信号線16は高電位に復帰する。この信号変化を微
分回路65で検出し、信号線14にリボンカセット復元
終了信号を出力する。
【0069】信号線14のリボンカセット復元終了信号
によって、各計数器45、46、47とフリップフロッ
プ57をリセットし、信号線12の印字動作一時停止信
号を断つことにより、プリンタは印字動作を再開できる
ようになる。
【0070】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、ドント
インパクト式シリアルプリンタのリボンマスクをベルト
状にして、印字文字数および復帰改行数がリボンマスク
の寿命値に達すると、リボンカセットをプリントヘッド
の先端から退避して、リボンマスクを巻き取ることによ
り、リボンマスクを自動的に交換することを可能にする
効果を有する。
【0071】また、ベルト状のリボンマスクに取り付け
たクリーニングパットにより、リボンマスクの自動交換
と同時に、プリントヘッドの先端部を自動的に清掃し
て、高度の印字品質の維持を可能にし、リボンマスクの
交換およびプリントヘッド清掃の保守周期を延長する効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のドットインパクト式シリア
ルプリンタの構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施例のプリンタ主制御部と印字機
構部のブロック図
【図3】図2の作業用記憶装置の構成を示すブロック図
【図4】図2の無停電記憶装置の構成を示すブロック図
【図5】図1の印字量検出部の構成を示すブロック図
【図6】図1のリボンカセット退避・復元制御部の構成
を示すブロック図
【図7】図1のリボンカセット退避・復元制御部の構成
を示す側面図
【図8】図1のリボンマスク巻き取り制御部の構成を示
すブロック図
【図9】図1のリボンマスク巻き取り機構部の構造を示
す平面図
【図10】ベルト状のリボンマスクの構造を示す正面図
【図11】制御の流れを説明するための流れ図
【図12】各信号線の状態を示す波形図
【図13】従来の技術によるドットインパクト式シリア
ルプリンタの一例を示すブロック図
【図14】従来の技術によるドットインパクト式シリア
ルプリンタの印字機構部の一例を示す側面図
【図15】従来の技術によるドットインパクト式シリア
ルプリンタのカードホルダの一例を示す正面図
【符号の説明】
1 プリンタ主制御部 2 印字機構部 3 印字量検出部 4 リボンカセット退避・復元制御部 5 リボンカセット退避・復元機構部 6 リボンマスク巻き取り制御部 7 リボンマスク巻き取り機構部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタの動作を制御するプリンタ主制
    御部と、印字用紙に印字を行う印字機構部とを有するド
    ットインパクト式シリアルプリンタにおいて、 それぞれ印字文字数と復帰改行指令数を計数する計数器
    と、それぞれ印字文字数と復帰改行指令数に変換したリ
    ボンマスクの寿命値を蓄えたレジスタと、前記印字文字
    数と復帰改行指令数を計数する計数器の内容と、前記印
    字文字数と復帰改行指令数に変換したリボンマスクの寿
    命値を蓄えたレジスタの内容とをそれぞれ比較する比較
    器で構成した印字量検出部と、 リボンカセットをプリントヘッド先端から退避・復元す
    るリボンカセット退避・復元制御部及びリボンカセット
    退避・復元機構部と、 ベルト状のフィルムに複数個の印字用穴を設けて連続し
    た複数個のリボンマスクを形成し、前記ベルト状フィル
    ムに形成されたリボンマスクを巻き取るリボンマスク巻
    取り制御部とリボンマスク巻取り機構部とを設け、 前記印字量検出部でリボンマスクの寿命を検出し、前記
    ベルト状のリボンマスクを巻き取りリボンマスクを交換
    して成ることを特徴とするドットインパクト式シリアル
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ベルト状のフィルムに形成した複数
    個のリボンマスクの間に、プリントヘッド先端部を清掃
    するためのクリーニングパッドを付加し、リボンマスク
    の巻き取り時にプリントヘッド先端を清掃する、請求項
    1記載のドットインパクト式シリアルプリンタ。
JP7132410A 1995-05-30 1995-05-30 ドットインパクト式シリアルプリンタ Expired - Fee Related JP2729157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7132410A JP2729157B2 (ja) 1995-05-30 1995-05-30 ドットインパクト式シリアルプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7132410A JP2729157B2 (ja) 1995-05-30 1995-05-30 ドットインパクト式シリアルプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08324003A JPH08324003A (ja) 1996-12-10
JP2729157B2 true JP2729157B2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=15080742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7132410A Expired - Fee Related JP2729157B2 (ja) 1995-05-30 1995-05-30 ドットインパクト式シリアルプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2729157B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08324003A (ja) 1996-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0376229B2 (ja)
JPH021327A (ja) シリアルプリンタ
JPWO2005065952A1 (ja) インクジェットプリンタ及び印刷方法
JPH057186B2 (ja)
JP2729157B2 (ja) ドットインパクト式シリアルプリンタ
US4530612A (en) Method for adaptively using a print ribbon in an impact printer
EP0128558B1 (en) Ink dot printer
EP0723871A2 (en) Perforating device of stamp unit
EP0100776B1 (en) Method for adaptively using a print ribbon in an impact printer
JP4110826B2 (ja) 印字装置および印字装置の制御方法
US5482392A (en) Recording apparatus for changing the amount of displacement and the timing of displacement of an erasing member
JPS60115478A (ja) サ−マルプリンタ
JPH074960B2 (ja) 熱転写プリンタのリボン節約方法
EP0392425A2 (en) Image recording apparatus and method thereof
JPS6399970A (ja) 用紙切断機能付ドツトインパクトプリンタ装置
JP3080569B2 (ja) 転写式カラープリンタ
JP2737685B2 (ja) ワイヤドットプリンタ
JPS591270A (ja) 印字装置
JP2577901B2 (ja) 記録装置
JPS61189977A (ja) プリンタ
JP2883481B2 (ja) プリンタの駆動制御方法
KR20020077276A (ko) 인쇄방법, 인쇄장치 및 타임 레코더
JPS6292885A (ja) 抵抗リボン式印字装置
KR930007222B1 (ko) 라벨 박리장치
JPH04361078A (ja) プリンタの駆動制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971118

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees