JP2728827B2 - 容器内で凝固した成形物の取出装置 - Google Patents

容器内で凝固した成形物の取出装置

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JP2728827B2
JP2728827B2 JP4109265A JP10926592A JP2728827B2 JP 2728827 B2 JP2728827 B2 JP 2728827B2 JP 4109265 A JP4109265 A JP 4109265A JP 10926592 A JP10926592 A JP 10926592A JP 2728827 B2 JP2728827 B2 JP 2728827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形容器内で凝固又は
固化したブロック状の成形物を容器から自動的に取出す
容器内で凝固した成形物の取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】成形容器又は型内で凝固あるいは固化し
たブロック状成形物として種々のものがある。例えば、
ポリビニルアセタール系多孔質体からなるセーム革状シ
ートの製造は、ポリビニルアルコール水溶液に硫酸およ
びフォルマリンならびに気孔形成助剤を添加混合した粘
稠原液を平底容器に流し、ポリビニルアセタールに対し
親和性を有する布地を平らになった液の上に載せ、しば
らく時間をおいてからその上に再び原液を流し、次いで
ポリビニルアセタールに対し付着性の乏しい和紙または
これに類する隔膜をおき、この操作を繰返えし、布およ
び隔膜が交互に入ったポリビニルアセタールスポンジ原
液の多重積層体を構成し、該原液積層体を加熱して固化
せしめている。この様にして製造されたブロック状の多
重積層体は、その後該平底容器から取出し、水洗により
隔膜を取去ることにより布が心地となるポリビニルアセ
タール系スポンジのシートを得ている。
【0003】この容器内に固化した多重積層体(以下、
成形物と記す)は、容器内にピッタリと付着しているた
め単に容器を反転させただけでは、中身を簡単に取出す
ことができない。したがって、従来この固化した成形物
を容器から取出すには、容器内壁面に沿い棒材を差込み
回転させながら容器から該成形物を剥離させ、次に、図
8の挟み具110を剥離した隙間に挟入し、シリンダー
111で挟持してから吊り部112をホイスト等によっ
て吊り上げていた。そして取出した成形物は脱液してか
ら洗浄する工程へ搬送し空の容器は洗浄し再度利用して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら1個1個
の容器の上に立ち回転する棒材を差込み回転しながら成
形物を容器の側壁から剥離する作業と、吊り具で掴み上
げる作業は、時間がかかり1日当りの処理量も限られ
る。また、ホルマール化反応した成形物は反応に寄与し
なかったホルムアルデヒドが残留しているため成形物を
取出す際に気化するホルムアルデヒドの刺激臭が付近の
作業環境を著しく悪化させていた。
【0005】本発明は、前述した従来技術の問題点に鑑
みなされたもので、成形容器内で反応固化あるいは凝固
し、容器内に密着した成形物であっても容器を反転させ
ることなくかつ傷を付けないで自動的に取出すことので
きる容器内で凝固した成形物の取出装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、成形容器
で凝固したスポンジ状成形物を取り出す装置であって、
成形容器の対向する側面間だけ離間して両側に垂設さ
れ、成形物取り出し前に、外側に開いて容器の側面を外
側に拡げるとともに、成形物取り出し時に成形物を挟持
するための回動自在な薄板状の掴み爪と、この掴み爪を
所定角度回動させる駆動装置と、前記掴み爪とによって
成形物を挟持するための押さえ棒と、前記掴み爪と駆動
装置と押さえ棒とを支持し、且つ、これらを成形容器に
対して鉛直上に昇降しうる支持部とからなる、容器内で
凝固したスポンジ状成形物の取り出し装置によって達成
される。
【0007】
【作用】すなわち、この発明の成形物の取出装置によれ
ば、成形物の取出し時に、掴み爪を成形物の上面まで下
降させ、両掴み爪を外側に開いて容器の側面を外側に拡
げ、容器に密着している成形物を容器から剥離させた
後、該掴み爪を下降させその後両掴み爪を内側に回転さ
せて該掴み爪と前記押さえ棒とによって成形物を挟持し
て取り出す様にしたものである。したがって、成形物の
取出し時に於いて、成形物を容器から剥離させてから掴
み爪を挿入し把持するようにしたから、成形物の表層を
損ねることなく、確実に取り出すことができる。
【0008】特に、密着した成形物をそのまま取り出そ
うとすると、側面側は、底面側に比し相当大きな摩擦抵
抗を有しているため、大きな取出し力を要するだけでな
く、その力は成形物に直接加わり成形物の一部を破損さ
せその破損部だけを取出したり、取出したとしても成形
物に傷を与えていた。したがって、本発明のように、取
出し時の摩擦抵抗が一番大きい容器側面側の付着抵抗を
零にすることにより、軽い力で傷をつけることなく成形
物を取り出すことができる。尚、成形容器の四側面をそ
れぞれ外側に押し拡げその密着を剥離させてから取出せ
ば更に良い。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳述
する。図1は、本装置を製造ライン上に組み込んだ全体
外観図を示す。この図に於て、50は本発明に係る成形
物の取出装置で、搬送手段4により供給され、所定の位
置に位置決めされた容器5の直上に配設される。この取
出装置50は、容器5内の成形物6を掴み出す掴み部1
と、この掴み部1を昇降させる支持部2とから構成され
る。又、この支持部2は、図7に示すように、取出した
成形物6を脱液,洗浄工程等へ搬送させるため、支持部
2の基台2aには、その前後端に車輪を設け、後述する
掴み爪12により容器から取出した成形物6を次工程に
搬送できる様になっている。
【0010】前記支持部2は、基台2aの中央部に掴み
部上下シリンダー21がその伸縮ロッドが該基台2aの
下方に突出するよう垂設され、伸縮ロッド21aの先端
に掴み部1を釣支している。更に、支持部2には掴み部
1を鉛直上にブレることなく昇降させるため、基台2a
の4隅に中空形状のガイド23を立設し、この中に掴み
部の基台1aに立設したガイド棒22a〜22dを摺動
させるようになっている。又、3はこの掴み部上下シリ
ンダー21を所定の上下位置へ伸縮させるための制御部
で、掴み部1の下端に設けた掴み爪12が容器5の内底
近傍、容器内成形物の上面、及び上方の待機位置を検出
する近接スイッチ33L,33M,33Hと、掴み爪1
2の上下位置をこの近接スイッチに与える検出片32及
び公知の制御装置(図示せず)から構成され、この検出
片32はガイド棒22aの先端に固設される。次に、掴
み部は、前述した様に基台1a上面は掴み部上下シリン
ダー21の伸縮ロッド21a先端に固着されると共に、
ガイド棒22a〜22dによりその摺動を案内される。
【0011】そして、この基台1aの下面には、容器の
巾寸法だけ離間して回転軸40,41を容器の長手方向
に沿って該基台1aに固設した軸受に軸支させると共
に、この回転軸40,41に容器の側面を開く作用と成
形物を挟持させる作用をなす掴み爪12を片側3個づつ
所定間隔あけて軸着される。そして、この回転軸40,
41には、基台1a上に設けた掴み爪開閉シリンダー1
4a,14bの伸縮ロッドとリンク13で連結される。
したがって、該掴み爪開閉シリンダー14a,14bを
作動させることにより掴み爪12を、所定角度回動でき
るようになっている。すなわち、容器の側面を押し拡げ
る位置と、成形物を挟持する2位置間を回動する。11
は、固定して設けられた押え棒で、基台1aの下面に掴
み爪12と対向する位置にそれぞれ垂設され、容器5か
ら成形物6を取り出す時に、掴み爪12とこの押え棒で
はさむことにより成形物6を挟持させている。図2に示
す60は容器を本装置50に正確に位置決めさせるため
の位置決め装置である。本発明に係る成形物の取出装置
は以上の様に構成される。
【0012】次に、その作動について図2ないし図6に
基づいて説明する。図2は、容器の供給工程を示し、位
置決め装置60を作動して該位置決め装置60を点線の
位置まで旋回させ、所定位置に容器を位置決めさせる。
この工程では、掴み爪12は上方で該爪12を内側に閉
じた状態で待機しており、近接スイッチ33Hが検出片
を検出する位置で止まっている。次に、容器が位置決め
されると、この状態を検出し(図示せず)掴み部上下シ
リンダー21を作動させ、掴み爪を下降させ近接スイッ
チ33Mが検出片32を検出する位置まで下降させる。
この状態を図3に示すもので、掴み爪12は内側に閉じ
た状態で、その先端は成形物6の上面近傍に来る位置で
停止する。
【0013】次に、近接スイッチ33Mが検出片32を
検出すると同時に掴み爪開閉シリンダー14a,14b
を作動させ、掴み爪12を外側へ回転させ、容器5を僅
かに変形させ容器に密着している成形物をその側壁面か
ら剥離させる。同時に図4に示す様に、再度掴み部上下
シリンダー21を下降させ掴み爪12を容器5の側壁面
と成形物6との空隙部に沿って近接スイッチ33Lが検
出片32を検出する位置まで下降させる。この爪12が
内底近傍に到達したならば掴み爪12を内側に閉じ、成
形物を押え棒と爪12とで挟持し、その後図6に示す様
に、掴み部シリンダーを上昇させ所定の位置(近接スイ
ッチ33Hの位置)まで持ち上げる。この後、位置決め
装置60を解除させ、空容器5を排出させると共に、掴
み爪12で吊り下げた成形物を絞り工程へ搬送させる。
以上の動作を繰り返すことにより、順次供給される容器
から自動的にしかも傷付けることなく成形物を取出すこ
とができる。
【0014】又、実施例に於いては、容器の長手方向側
面のみを開き、側面との密着を剥離させるように述べた
が、密着力が強い場合は容器の4側壁面を外側に開く掴
み爪を設けても良い。
【0015】又、実施例に於ては、掴み爪に、容器の側
壁面を外側へ押し拡げることによる成形物の剥離機能
と、挟持により成形物を取出す機能を併有させるように
しているが、掴み爪を2つに分割し、一方は容器の側面
を外側へ押し拡げる作用のみをさせ、この容器を拡げた
状態で他方の掴み爪をその空隙部に挿入し、内底に到達
した後内側に閉じて挟持させ成形物を取出すものと別々
に設けても良い。これにより、成形物を傷付けることな
く容器から取出すことが出来る。
【0016】
【発明の効果】以上、詳述した様に、本発明は、成形容
器内で凝固した成形物を左右に設けた掴み爪の挟持によ
り取出すに際し、まず該容器を掴み爪で外側に押し拡
げ、成形物を容器から剥離させた後、該掴み爪を内底ま
で挿入し、しかる後成形物を挟持して取出すようにした
から、軽い力で成形物を取出すことが出来ると共に、取
出し時に成形物を傷付けることがなくなった。更に、本
装置を臭気が充満する悪影響下に利用すれば、この取出
し作業が自動化できる為作業環境を大巾に改善させるこ
とが出来ると共に、手間のかかる取出し作業の自動化に
より生産性を飛躍的に向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の成形物の取出装置の全体外観図であ
る。
【図2】図1の準備状態を示す動作側面図である。
【図3】図1の容器を外側へ押し拡げる状態を示す動作
側面図である。
【図4】図1の掴み爪を容器に挿入した状態を示す動作
側面図である。
【図5】図1の容器内の成形物を掴んだ状態を示す動作
側面図である。
【図6】図1の成形物を容器から取出す状態を示す動作
側面図である。
【図7】図1の取出装置をラインに組込んだ全体説明図
である。
【図8】従来の成形物の取出し装置である。
【符号の説明】
1 掴み部 2 支持部 4 搬送手段 5 容器 6 成形物 11 押え棒 12 掴み爪 13 リンク 21 掴み部上下シリンダー 22a〜d ガイド棒 50 取出し装置 60 位置決め装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形容器で凝固したスポンジ状成形物を
    取り出す装置であって、 成形容器の対向する側面間だけ離間して両側に垂設さ
    れ、成形物取り出し前に、外側に開いて容器の側面を外
    側に拡げるとともに、成形物取り出し時に成形物を挟持
    するための回動自在な薄板状の掴み爪と、この掴み爪を
    所定角度回動させる駆動装置と、前記掴み爪とによって
    成形物を挟持するための押さえ棒と、 前記掴み爪と駆動装置と押さえ棒とを支持し、且つ、こ
    れらを成形容器に対して鉛直上に昇降しうる支持部とか
    らなる、容器内で凝固したスポンジ状成形物の取り出し
    装置。
JP4109265A 1992-04-01 1992-04-01 容器内で凝固した成形物の取出装置 Expired - Lifetime JP2728827B2 (ja)

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JP2783974B2 (ja) * 1994-04-15 1998-08-06 三ツ星ベルト株式会社 成形体の脱型方法とそれに使用する脱型装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59123489A (ja) * 1982-12-29 1984-07-17 Shimadzu Corp 電動機用駆動装置

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JPH05278040A (ja) 1993-10-26

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