JP2728073B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特に多層の配線間に空洞を有する層間絶縁膜
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の微細化に伴い、半導体装置
の構成には微細多層配線の採用が必須になる。このよう
な多層配線を有する半導体装置の層間絶縁膜としては、
上層の配線と下層の配線との間および同層の配線間の寄
生容量を低減する目的から、誘電率が比較的小さくなり
品質が安定するシリコン酸化膜系の絶縁膜が主流になっ
ている(シリコン酸化膜の比誘電率は約4である)。
【0003】この半導体素子の微細化により、下層の配
線幅および配線間隔は縮小されるが、配線抵抗の増加を
避けるためには、ある程度の配線の断面積の確保が必要
とされる。その結果として、配線のアスペクト比(配線
の高さ/配線の幅)および配線間のアスペクト比(配線
の高さ/配線の配線間隔)は大きくなる。
【0004】このようなことから、半導体素子が微細化
していくと、隣接する配線間に生じる寄生容量は、ます
ます増大するようになる。この寄生容量の増大は、配線
における信号の伝達スピードを遅らせるため、半導体集
積回路の高速化が進むにつれて、重要な問題となってき
ている。そこで、その寄生容量の低減の為に、様々な解
決策が考案されてきた。
【0005】配線間の寄生容量は、配線間の物質の比誘
電率にも関係するため、寄生容量の低減策として、配線
間を比誘電率の低い絶縁膜で充填したり、空洞化するな
どの方法が試みられてきた。このなかで上記の空洞化
は、比誘電率が1程度と大幅に低減するため特に効果的
となる。
【0006】この配線間の層間絶縁膜を空洞化する方法
として、特開平4−334047号公報に提案されてい
る技術がある。以下にこの従来の技術(以下、第1の従
来例と記す)の概要を図4に基づいて説明する。図4
は、空洞化した層間絶縁膜の形成方法を示す製造工程順
の断面図である。
【0007】まず、図4(a)のように、半導体基板3
1上に第1の層間絶縁膜32、第2の層間絶縁膜33お
よび第3の層間絶縁膜34が順次に積層して堆積され
る。次に、フォトリソグラフィ工程を経て、配線形成領
域を開口したレジストマスク35が形成される。
【0008】次に図4(b)において、まずレジストマ
スク35をエッチングマスクとして、第3の層間絶縁膜
34が選択的に異方性エッチングされる。次いで、第2
の層間絶縁膜33が、レジストマスク35をエッチング
マスクにして等方性エッチングされる。この時、サイド
エッチングによって、第2の層間絶縁膜33は横方向に
もエッチングされ、第3の層間絶縁膜34がオーバーハ
ングの形状になる。さらに、第1の層間絶縁膜32に異
方性のエッチングが施されて、半導体基板31が露出さ
れる。
【0009】次に、図4(c)に示すように、ウエーハ
全面に電極用金属膜36が付着される。この付着はスパ
ッタ法等でなされる。そして、リフトオフ法が適用さ
れ、レジストマスク35上に被着した電極用金属膜36
は、レジストマスク35の剥離と同時に除去されるよう
になる。
【0010】このようにして、図4(d)に示すよう
に、半導体基板31上に第1層配線36aが形成される
ことになる。次に、ウエーハ全面に第4の層間絶縁膜3
7が堆積される。この第4の層間絶縁膜37の堆積後、
第2の層間絶縁膜33で前記サイドエッチングされた領
域に空洞38が形成される。このようにして、電極用金
属膜からできる第1層配線36a間に空洞38が設けら
れ、隣接する第1層配線36a間は、半導体基板31上
第1層の層間絶縁膜32、第2の層間絶縁膜33、第3
の層間絶縁膜34、第4の層間絶縁膜37および上記の
空洞38でもって絶縁されるようになる。
【0011】この他、同一層の配線間あるいは2層配線
の上層と下層の配線間を空洞化させる方法が特開昭57
−133648号公報に記載されている(以下、この従
来の技術を第2の従来例と記す)。
【0012】この方法は、概略すれば、フォトレジスト
上に第1層あるいは第2層の配線が形成され、この配線
形成後、前記フォトレジストが溶媒で除去される。この
ようにして、配線下のフォトレジストが溶け去り、この
溶け去った領域に空洞が形成されることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したよう
に、配線間の寄生容量を低減する方法として、配線間に
空洞を形成する方法が提案されている。
【0014】第1の従来例では、同一層にある隣接した
配線間の層間絶縁膜に空洞が形成される。この場合に
は、第2の層間絶縁膜33のエッチングで等方的なエッ
チングが用いられ、第2の層間絶縁膜33のサイドエッ
チングが必要とされる。しかし、半導体素子が微細化し
配線間の間隔すなわち配線間のスペースが狭くなると、
このサイドエッチング量の高度な制御が必須になる。こ
のため、この方法では、空洞の作製の制御が半導体素子
の微細化と共に困難になってくる。
【0015】また、第2の従来例では、同一層にある隣
接した配線間あるいは上層配線と下層配線間に空洞が設
けられ、これらの配線間の寄生容量は低減される。しか
し、上層配線は空中に配設されるため、その機械的強度
が著しく弱くなるという問題が発生する。特に、配線が
微細になると、例え補強部が形成されるとしても、この
問題を回避するのは困難になる。
【0016】また、パッシベーションやパッケージへの
封止時の応力緩和の為には、最上層配線の形成後に保護
膜を形成する必要があるが、層間絶縁膜中の空洞を残し
たまま、保護膜を形成するのは極めて困難を要する。
【0017】さらに、この第2の従来例では、フォトレ
ジスト上に配線用の金属膜が被着されるため、この金属
膜の被着工程に発生する熱が問題となる。例えば、通常
用いられるスパッタ法でアルミニウム等の金属膜を被着
しようとすると、そのスパッタ温度は400度以上に達
する。従って、有機系のフォトレジストの耐熱限界を超
えてしまうという問題がある。そこで、このフォトレジ
ストの代りにフォトレジスト以外の膜を用いようとすれ
ば、今度は、上記の配線形成後の前記膜の除去が困難に
なるという問題が生じる。
【0018】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決し、隣接する配線間および上層と下層の配線間に生じ
る寄生容量を低減すべく、層間絶縁膜中に空洞を容易に
形成する半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】このために本発明の半導
体装置の製造法方法は、半導体基板上に形成された第1
層配線の表面に第1の層間絶縁膜を被覆する工程と、前
記第1の層間絶縁膜上であり前記第1層配線間部あるい
は前記第1層配線上部に形成される窪みを埋め込むよう
に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間
絶縁膜および前記第2の層間絶縁膜に被着する第3の層
間絶縁膜を形成する工程と、スルーホールのパターンが
施されたレジストマスクを前記第3の層間絶縁膜上に形
成する工程と、前記レジストマスクをエッチングのマス
クにして前記第3の層間絶縁膜をエッチングし、さら
に、このエッチング過程で露出する第2の層間絶縁膜を
エッチングし前記窪みに埋め込まれた前記第2の層間絶
縁膜を除去して前記窪みに空洞を形成する工程とを含
む。
【0020】ここで、前記第1の層間絶縁膜が前記第1
層配線間を埋め込まないように堆積される。
【0021】さらに、前記エッチングで空洞を形成した
後、前記レジストマスクをエッチングマスクにして前記
第1の層間絶縁膜を異方性ドライエッチングし前記第1
層配線上に前記スルーホールを形成する。
【0022】ここで、前記空洞を形成するための前記第
2の層間絶縁膜の前記エッチングの速度が、前記第3の
層間絶縁膜および前記第1の層間絶縁膜のエッチングの
速度より大きくなる。
【0023】また、前記レジストマスクの形成におい
て、前記スルーホールのパターンの少なくとも一部が前
記窪みに重なるように形成される。
【0024】本発明の半導体装置の製造方法において、
具体的には、前記第1の層間絶縁膜および前記第3の層
間絶縁膜として、プラズマCVD法で形成されるシリコ
ン酸化膜が用いられ、前記第2の層間絶縁膜として、塗
布法で形成されるSOG膜が用いられる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、図1乃至図3に基づいて本
発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の方法で
形成した場合の2層配線の構造の一例である。ここで、
図1(a)は、その平面図であり、図1(b)は、図1
(a)に記したA−Bで切断したところの断面図であ
る。そして、図2および図3は、この2層配線の構造の
製造方法を示すための工程順の断面図である。
【0026】図1(a)と図1(b)に示すように、シ
リコン基板1と、シリコン基板1の表面に形成された拡
散層2とを被覆する絶縁膜層3が形成されている。そし
て、この絶縁膜層3の所定の領域に拡散層2に達するコ
ンタクトホール4が形成されている。さらに、このコン
タクトホール4を通して拡散層2に接続する第1層配線
5が形成され、この第1層配線5に隣接して別の第1層
配線5aも配設されている。
【0027】そして、この第1層配線5および5aと絶
縁膜層3を被覆するように第1の層間絶縁膜6が形成さ
れている。この第1の層間絶縁膜6は、図1(b)に示
すように、第1層配線5および5a間を埋め込まないよ
うに形成されている。
【0028】そして、この第1層配線5上あるいは隣接
する第1層配線5および5a間に空洞7が形成されてい
る。そして、この空洞7上および第1の層間絶縁膜6上
に第3の層間絶縁膜8が形成されている。さらに、図1
(a)と図1(b)に示すように、第1の層間絶縁膜6
と第3の層間絶縁膜8の所定の領域に第1層配線5に達
するスルーホール9が形成されている。
【0029】そして、このスルーホール9を通して第1
層配線5に接続する第2層配線10が形成されている。
このように、第1層配線間あるいは第1層配線と第2層
配線の間に多くの空洞が形成される2層配線の構造とな
る。
【0030】次に、このように配線層間に空洞を有する
2層配線の製造方法を図2と図3に基づいて説明する。
【0031】図2(a)に示すように、シリコン基板1
上に公知である不純物のイオン注入とその熱処理で拡散
層2が形成される。次に、このシリコン基板1および上
記の拡散層2を被覆するようして絶縁膜層3が堆積され
る。ここで、この絶縁膜層3は、化学気相成長(CV
D)法で堆積される膜厚500nm程度のシリコン酸化
膜である。
【0032】次に、この絶縁膜層3内に、拡散層2との
電気的接続を確保するためのコンタクトホール4が形成
される。そして、ウエーハ全面にアルミニウム合金膜が
厚さ700nm程度に堆積される。この後、フォトリソ
グラフィ工程とドライエッチング工程を経て、第1層配
線5および5aがパターニングされる。
【0033】次に、図2(b)に示すように、第1層配
線5および5aを被覆し絶縁膜層3上に被着する第1の
層間絶縁膜6が堆積される。この第1の層間絶縁膜6
は、例えば、プラズマCVD法により膜厚100nm程
度のシリコン酸化膜である。ここで、第1層配線5と第
1層配線5aとの間隔すなわち配線間のスペースは0.
6μm程度である場合に、この第1の層間絶縁膜6は、
第1層配線間を充填することはない。すなわち、第1層
配線間には窪みが設けられることになる。
【0034】次に、第1の層間絶縁膜6上に、スピン・
オン・グラス(SOG)膜として例えば有機系のシリカ
(シリカガラス)が塗布され、余剰分はエッチバックあ
るいは化学的機械研磨(CMP)法で除去される。この
ようにして、図2(c)に示すように、第2の層間絶縁
膜11が平坦化されて形成される。この時、第2の層間
絶縁膜11は、第1の層間絶縁膜6上の上記窪みに埋設
され、下層の段差を緩和し平坦性を向上する役割を担っ
ている。なお、この時、第2の層間絶縁膜11によって
埋め込まれていない部分については、第1の層間絶縁膜
6が表面に露出することになる。
【0035】続いて、第1層の層間絶縁膜6上および第
2層の層間絶縁膜11上に、例えばプラズマCVD法で
シリコン酸化膜が膜厚400nm程度に堆積されて、図
3(a)に示すように、第3の層間絶縁膜8が形成され
る。
【0036】次に、図3(b)に示すように、第3の層
間絶縁膜8上にレジストマスク12が、公知のフォトリ
ソグラフィ技術で形成される。そして、第1層配線5と
電気的な導通を取るためのスルーホール9がエッチング
で開口され形成されることになる。この時、スルーホー
ル9のパターンの一部が、図3(b)に示したような接
触部9aで第2の層間絶縁膜11と接するか、または、
これらのスルーホール9のパターンが第2の層間絶縁膜
11上に重なるように設定されている。
【0037】このスルーホール9の形成工程では、この
レジストマスク12がマスクにされ、初めに、フッ化水
素酸とフッ化アンモニウムの混合溶液中で第3の層間絶
縁膜8の等方性エッチングがなされる。そして同時に空
洞7も形成される。この時、第3の層間絶縁膜8のエッ
チング速度を例えば250nm/分とすると、2分間の
エッチングを施した場合、始めの1分35秒でエッチン
グ面は第3の層間絶縁膜8の下部境界に達し、残りの2
5秒で第2の層間絶縁膜11の全てがエッチング除去さ
れるようになる。ここで、この第2の層間絶縁膜11の
エッチング除去は、上記接触部9aを通って入り込む上
記の混合溶液でもって行われる。ここで、この時の有機
系のシリカよりなる第2の層間絶縁膜11のエッチング
速度は、プラズマCVD法で堆積されたシリコン酸化膜
である第1の層間絶縁膜6および第3の層間絶縁膜8の
エッチング速度と比較して充分大きい(1000倍以上
に達する)ため、この第2の層間絶縁膜11は選択的に
除去されることになる。
【0038】次に、レジストマスク12をエッチングマ
スクにして、さらに、第1の層間絶縁膜6に異方性のド
ライエッチングが施される。以上のようにして、第1層
配線5に達するスルーホール9が形成され、さらに、S
OG膜である第2の層間絶縁膜11の除去された領域に
空洞7が形成されることになる。ここで、このSOG膜
は無機シリカでもよい。
【0039】この工程後、レジストマスク12は除去さ
れる。そして、ウエーハ全面に、例えば膜厚900nm
のアルミニウム合金膜がスパッタ法で堆積され、フォト
リソグラフィ技術およびドライエッチング技術でもって
アルミニウム合金膜はパターニングされ、第2層配線1
0が形成される。
【0040】以上の製造方法により、図1(b)の断面
図に示すように、隣接する第1層配線5および5a間の
第1の層間絶縁膜6上に空洞7が設けられる。これによ
って層間絶縁膜の比誘電率を低減し、配線間の寄生容量
を低減することが可能となる。さらに、第1層配線5と
第2層配線10との間の層間絶縁膜中にも空洞7が形成
される。このため、上層と下層の配線間においても、寄
生容量は低減されるようになる。
【0041】また、本発明における層間絶縁膜では、空
洞7の上下に第1の層間絶縁膜6および第3の層間絶縁
膜8がサンドイッチ上に形成されるため、層間絶縁膜の
充分な機械的強度が確保される。また、空洞7は、下層
の段差を緩和するために設けられた第2の層間絶縁膜1
1の領域に形成されるため、特に下層の段差の激しい第
1層配線5が密集する領域で多く形成されることにな
り、それだけ寄生容量の低減効果が顕著となる。
【0042】以上の製造方法においては、第1の層間絶
縁膜6および第3の層間絶縁膜8にはプラズマCVD法
で堆積されるシリコン酸化膜が用いられたが、その他に
も、例えば、プラズマCVD法で形成されるシリコン窒
化酸化膜またはシリコン窒化膜等が使用される。あるい
は、それ以外の絶縁膜も用いることができる。
【0043】また、第1層配線5,5aおよび第2層配
線10の材料としては、アルミニウム以外の金属や金属
シリサイド等の導電膜が用いられてもよい。更には、こ
れらの積層構造の金属膜でも良い。そして、スルーホー
ルの埋設にあたっては、第2層配線以外に、タングステ
ンプラグ等が用いられてもよい。
【0044】一方、第2の層間絶縁膜11の材料として
は、SOG膜以外でも、埋設性の良い絶縁膜で第1の層
間絶縁膜6および第3の層間絶縁膜8に比べエッチング
速度の大きな膜でもよい。
【0045】さらに、この製造方法においては、スルー
ホール9と空洞7とは同一の工程で形成されたが、別々
のエッチング工程で形成することも可能である。
【0046】この実施の形態では、第1層配線と第2層
配線の間の層間絶縁膜の場合について説明したが、さら
に上層の配線間の層間絶縁膜にも同様に適用できること
に言及しておく。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の層間絶
縁膜への空洞の形成方法では、第1の層間絶縁膜と第3
の層間絶縁膜に挟まれて、第1の層間絶縁膜および第3
の層間絶縁膜よりエッチング速度の非常に大きな第2の
層間絶縁膜が形成される。そして、これの層間絶縁膜に
スルーホールが形成されると共に第2の層間絶縁膜は完
全に除去され、この除去された領域に空洞が形成され
る。
【0048】このようにして、簡便な方法で層間絶縁膜
中に空洞が形成され、層間絶縁膜の比誘電率が下がり、
隣接する同層の配線間や異層の配線間に生じる寄生容量
が低減される。
【0049】そして、超高速化の必要なBiCMOS型
のSRAMあるいはマイクロプロセッサーの製造が容易
になる。
【0050】また、層間絶縁膜は空洞の上下に第1およ
び第3の層間絶縁膜を有するため、充分な機械的強度が
確保されるようになる。
【0051】さらに、本発明の製造方法は、従来のSO
G膜を用いた平坦化のプロセスをベースとしているた
め、空洞の形成のための特別な工程を必要とせず、容易
に製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための配線部の
平面図と断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明する製造工程順の断
面図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明する製造工程順の断
面図である。
【図4】従来の技術を説明するための製造工程順の断面
図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 拡散層 3 絶縁膜層 4 コンタクトホール 5,5a,36a 第1層配線 6,32 第1の層間絶縁膜 7,38 空洞 8,34 第3の層間絶縁膜 9 スルーホール 9a 接触部 10 第2層配線 11,33 第2の層間絶縁膜 12,35 レジストマスク 31 半導体基板 36 電極用金属膜 37 第4の層間絶縁膜

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された第1層配線の
    表面に第1の層間絶縁膜を被覆する工程と、前記第1の
    層間絶縁膜上であり前記第1層配線間部あるいは前記第
    1層配線上部に形成される窪みを埋め込むように第2の
    層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜お
    よび前記第2の層間絶縁膜に被着する第3の層間絶縁膜
    を形成する工程と、スルーホールのパターンが施された
    レジストマスクを前記第3の層間絶縁膜上に形成する工
    程と、前記レジストマスクをエッチングのマスクにして
    前記第3の層間絶縁膜をエッチングし、さらに、このエ
    ッチング過程で露出する第2の層間絶縁膜をエッチング
    し前記窪みに埋め込まれた前記第2の層間絶縁膜を除去
    して前記窪みに空洞を形成する工程と、を含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の層間絶縁膜が前記第1層配線
    間を埋め込まないように堆積されることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチングで空洞を形成した後、前
    記レジストマスクをエッチングマスクにして前記第1の
    層間絶縁膜を異方性ドライエッチングし前記第1層配線
    上に前記スルーホールを形成すると共に前記スルーホー
    ルを通して前記第1層配線に接続する第2層配線を形成
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載の半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記空洞を形成するための前記第2の層
    間絶縁膜の前記エッチングの速度が、前記第3の層間絶
    縁膜および前記第1の層間絶縁膜のエッチングの速度よ
    り大きくなることを特徴とする請求項1、請求項2また
    は請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記レジストマスクの形成において、前
    記スルーホールのパターンの少なくとも一部が前記窪み
    に重なるように形成されることを特徴とする請求項4記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の層間絶縁膜および前記第3の
    層間絶縁膜がプラズマCVD法で形成されるシリコン酸
    化膜であり、前記第2の層間絶縁膜が塗布法で形成され
    るSOG膜であることを特徴とする請求項4または請求
    項5記載の半導体装置の製造方法。
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