JP2727091B2 - 振動補償型望遠レンズ - Google Patents

振動補償型望遠レンズ

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JP2727091B2
JP2727091B2 JP63290590A JP29059088A JP2727091B2 JP 2727091 B2 JP2727091 B2 JP 2727091B2 JP 63290590 A JP63290590 A JP 63290590A JP 29059088 A JP29059088 A JP 29059088A JP 2727091 B2 JP2727091 B2 JP 2727091B2
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    • G02B27/646Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、撮影時における撮影レンズの不本意な傾
き、いわゆるブレによる画像劣化を防止することができ
る振動補償型望遠レンズの改良に関するものである。
[従来の技術] 自動車、航空機上からの撮影の際、あるいは長焦点レ
ンズを使用する際にはブレの影響による画像劣化が顕著
となりやすく、従来からブレによる影響を補償する手段
について種々の提案がなされている。
振動補償のための従来技術としては、撮影レンズ内に
プリズム作用を有する素子を設け、この素子を光軸に対
して傾けることによって像面へ向かう光路を変更するも
のがある。
しかし、この技術による場合、振動による像ずれを充
分に補正するためには複数のプリズム素子を設けるか、
あるいはワイドコンバーターと組合せて使用する等の必
要があり、装置の大型化、制御の複雑化等の問題があ
る。また、プリズムを利用するために色収差の発生が避
けられないという難点もある。
このようなプリズム素子による振動補償の際に発生す
る問題を解決するために、レンズ系の一部を光軸に対し
て垂直方向にシフトすることにより像のブレを補正する
構成が提案されている。
これらの提案の中には、特開昭63−201623号公報に開
示されるように最も像側のレンズ群を移動させるもの、
特開昭63−201624号公報のようにマスターレンズの像側
に設けられたエクステンダー光学系をシフトさせるも
の、特開昭63−201622号公報のように主レンズの物体
側、あるいは像側にアフォーカル系を設けてそのアフォ
ーカルレンズ群を駆動するもの等がある。
[発明が解決しようとする課題] 一般に、複数のレンズ群中のあるレンズ群を光軸に対
して垂直にY移動させると、この移動に起因する像面上
で像の横ズレΔYは、 ΔY=(−mA+mB)・Y で表わすことができる。但し、上式中mAは移動するレン
ズ群から像面までのレンズ群の合成した倍率、mBは移動
するレンズ群より像側にあるレンズ群のみの合成倍率で
ある。
また、像移動量ΔYを補正するための補正レンズ群の
レンズ移動量Yを Y=α・ΔY としてブレ補正交換正数αを定義すると、このブレ補正
係数αは、 α=(−mA+mB-1 となる。レンズの一部を移動して振動補償をする場合、
上記の補正係数αは、その絶対値が小さい方が望まし
い。
ブレ補正係数αの絶対値が大きいと、レンズの移動ス
ペース、アクチュエータの可動領域を確保するためにレ
ンズ鏡筒の外径が大きくなる。
また、ブレ補正のために補正レンズが大きく移動した
際にも周辺光量が偏って減少しないように補正レンズ自
身の有効径を大きく設定しなければならない。そしてこ
の場合には、補正レンズの重量増に耐えるため駆動用の
アクチュエータにも大パワーが要求される。
さて、物体が無限遠方に位置する場合、上記の倍率
mA、mBは、ブレ補正のために移動するレンズ群より物体
側のレンズ群の焦点距離をfA、最も物体側のレンズから
移動するレンズ群までの焦点距離をfBとすると、 mA=f/fA mB=f/fB となる。従って、補正係数αは、 で表すことができる。これを前述の3つの公報に記載さ
れたレンズタイプについてみると、特開昭63−201623号
公報に記載されたレンズは、ほぼアフォーカルなレンズ
系の後方に補正レンズ群が配置される構成であるため、 f/fA0,f/fB1 よりブレ補正変換係数はα1となる。
つまり、アフォーカル系の後方のレンズ群をブレ補正
レンズとするタイプでは、常にα1となる。
特開昭63−201624号公報に記載されたレンズでは、f/
fAはエクステンダー光学系自身の像倍率となり、 f/fB1 となるため、リアアタッチメントレンズの倍率が2を超
えなければ|α|は1より小さくできない。
すなわち、最も像面側に補正レンズ群を設ける場合、
|α|≦0.5となるためには、補正レンズ群より物体側
レンズ群を焦点距離fAが−fより強い発散レンズ群とす
るか、f/3より強い収束レンズ群とする必要がある。
これらの値は、通常の望遠レンズからかけ離れた値で
あり、物体側レンズ群を強い発散レンズ群とした場合に
は、レンズの全長の増加、射出瞳径の巨大化による周辺
光のケラレ等が起こり、逆に物体側レンズ群を強い収束
レンズ群とした場合には色収差の増大、像面湾曲の発生
が避け難い。
特開昭63−201622号公報に記載されたレンズは、主レ
ンズにアフォーカルレンズ系である補正レンズをアタッ
チメントとして取り付ける構成であるが、この場合には
アタッチメントレンズを構成するレンズ群のうち物体側
のレンズ群を補正レンズ群としても、主レンズ側のレン
ズ群を補正レンズ群としても、αはアタッチメントレン
ズの物体側のレンズ群の焦点距離を全系の焦点距離で割
った値となる。この公報の実施例に示されるレンズで
は、アタッチメントレンズを主レンズの物体側に設け、
アタッチメントレンズ中の主レンズ側のレンズ群を補正
レンズ群としている。この構成によれば、αは0.6と小
さくなるが、補正レンズ群で発生する色収差が全系の色
収差に与える影響が大きいため、実際に写真レンズに利
用可能な高性能レンズとしてはこの実施例に示されるよ
うに4枚以上のレンズを用いなければ構成できず、レン
ズ全体の大型化を避けることができない。
[発明の目的] この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであ
り、ブレ補正係数αの絶対値を小さくして単体の望遠レ
ンズとして好ましい構成とし、精度よく収差補正された
振動補償レンズの提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る振動補償望遠レンズは、全体を望遠レ
ンズとしては一般的でない「+−+−」の4群構成とす
ると共に、その中間のレンズを光軸と垂直な方向に移動
させて振動による像ずれの影響を除去しようとするもの
である。
請求項1は、4群の内の第2レンズ群を補正レンズと
して光軸と垂直な方向に移動自在とし、第1レンズ群の
焦点距離をfI、第1レンズ群と第2レンズ群との合成焦
点距離をfI II、全系の焦点距離をfとして、 1.5<f/fI … −f/fI<f/fI II<0 … の条件を満たすことを特徴とする。
式は、レンズの全長及び第2、第3レンズ群を小さ
くするための条件式である。
下限を下回ると、第1レンズ群と第2レンズ群との間
隔が大きくなってレンズの全長が長くなり、あるいは第
2レンズ群への入射光の高さが高くなるために第2レン
ズ群が大径化する。また、ブレ補正係数αを小さくする
ためには第2レンズ群を出射した後の光束の発散角度が
大きくなるため、第3レンズ群の大径化を招く。
式は、式と併せて第2レンズ群による像倍率の変
化の下限を規定している。
すなわち、式の上限を越える場合には、ブレ補正に
伴う第2レンズ群の移動量が大きくなり、移動スペース
の確保、アクチュエータの負担増大の点からも不利であ
る。一方、移動量を小さくすると第1レンズ群のパワー
が過大となってしまう。
下限を下回る場合には、第2レンズ群内での収差補正
が困難であり、ブレ補正時の性能悪化が大きく写真レン
ズとしては実用的でなくなる。
請求項1の構成によれば、振動による像のブレがあっ
た場合に、第2レンズ群を光軸と垂直な方向へ像ブレ量
の0.4倍以下の量移動させることにより、像のブレを補
正することができる。
請求項2は、請求項1のレンズの第2レンズ群を少な
くとも1枚の正レンズと2枚の負レンズとから構成し、
その最も物体側の面の曲率半径をRII-1としたときに、 −0.5<f/RII-1<4.0 … の条件を満足することを特徴とする。
式は、第2レンズ群中で発生するオーバーの球面収
差を各面に分配して小さく抑えると共に、アンダーの球
面収差を発生させる強い凸面による高次収差の発生を抑
えるための条件である。
ブレ補正レンズ群である第2レンズ群が残存球面収
差、コマ収差を有する場合、このレンズ群が移動すると
コマ収差、像面湾曲となって収差に影響するため、ブレ
補正レンズ群の収差補正は重要である。
第2レンズ群は全体として強い負レンズ群であるにも
拘らず、球面収差を補正するために大きなアンダーの球
面収差を発生させる凸面を持つ必要があり、このため高
屈折率の正レンズが1枚必要となる。また、負のパワー
を確保するためには負レンズが2枚以上必要となる。
但し、この大きなアンダーの球面収差を発生させる面
を単独で配置するとレンズ製作時にレンズ偏心に対する
性能劣化が大きくなるため、負レンズと貼合わせにする
ことが望ましい。その場合、貼合わされる正レンズの屈
折率をnp、負レンズの屈折率をnmとしたときに、 np>nm+0.5 として屈折率の差をつけ、この貼合わせ面において球面
収差補正効果を持たせる必要がある。
第2レンズ群を構成するもう1枚の負レンズは、負の
パワーを稼ぐために高屈折率であることが望ましく、色
収差補正のために貼合わせレンズとする場合にも正負の
レンズに屈折率差をつける必要はない。また、この負レ
ンズはオーバーの球面収差の発生を抑えるために両凹で
あることが望ましい。
請求項3は、請求項1,2の構成において、第2レンズ
群と第3レンズ群とを光軸方向に近接して配置し、両者
の間隔をdII IIIとしたときに、 dII III/f<0.1 … の条件を満たすことを特徴とする。
式は、第3レンズ群の口径の増大を防ぐと共に、レ
ンズの全長を短くまとめるための条件である。
第2レンズ群と第3レンズ群との間隔は、第2レンズ
群を光軸と垂直な方向へ移動する振動補償機構を組み込
むスペースさえ確保できれば、短いほどレンズのコンパ
クト化が可能となる。第3レンズ群自体が第2レンズ射
出後の発散光束を収束光束としてレンズの小型化を図る
ためのレンズ群である。
請求項4は、請求項1において第4レンズ群の一部あ
るいは全部を光軸方向に移動することによって近距離被
写体に対して合焦を行うことを特徴とする。
請求項5は、4群のうちの第3レンズ群を光軸と垂直
な方向に移動する振動補償レンズとし、第1レンズ群の
焦点距離をfI、第1レンズ群と第2レンズ群との合成焦
点距離をfI II、第1レンズ群から第3レンズ群までの
合成焦点距離をfI II III、全系の焦点距離をfとし
て、 1.5<f/fI … f/fI II<−0.2 … 1.5/f/fI II III … の条件を満たすことを特徴とする。
式は、レンズの全長及び第2、第3レンズ群を小さ
くするための条件式である。下限を下回ると、第1、第
2レンズ群間の間隔が大きくなり、第2レンズ群への入
射光高さが高くなって第2レンズ群が大径化してしま
う。
式の上限と式の下限とは、第3レンズ群による像
倍率の変化の下限を設定している。これらの限界を超え
る場合には、第3レンズ群のパワーを収差補正が困難な
ほど過剰に強くしなければレンズ移動のためのスペース
を確保し、アクチュエータにかかる負担を軽減すること
ができない。
第2レンズ群は、望遠比を小さくするために要請され
る第1レンズ群の正のパワーと振動補償効果を上げるた
めの第3レンズ群への入射光に要請される負のパワーと
を両立させるための負レンズ群である。
請求項6は、請求項5の構成において、第3レンズ群
を少なくとも2枚の正レンズと1枚の負レンズによって
構成し、その最も物体側のレンズを両凸の正レンズある
いは貼合わせの両凸の正レンズとし、この正レンズの物
体側面の曲率半径をRIII-1、像側の曲率半径をRIII-2
したときに、 2.0<f/RIII-1<5.0 … |RIII-1/RIII-2|<0.9 … の条件を満足することを特徴とする。
、式は、第3レンズ群内で球面収差が良好に補正
されるための条件式である。第3レンズ群は、全体とし
て強い正レンズであるにも拘らず、球面収差を良好に補
正するために大きなオーバーの球面収差を発生させるた
めの強い発散面を持つ必要がある。また、色収差を補正
する必要もあり、第3レンズ群内には高屈折率、高分散
の負レンズが1枚必要となる。
第3レンズ群内の第2レンズ群側のレンズは、第2レ
ンズ群の射出後の発散光束の広がりによる後方のレンズ
群の大径化を防ぐため、両凸の正レンズあるいは両凸の
貼合わせ正レンズとされ、その両面で発生するアンダー
の球面収差を極小にするため、物体側の面が強い凸面で
ある両凸レンズとして式、式を満足させる。
請求項7、請求項5において、第2レンズ群と第3レ
ンズ群とを光軸方向に近接して配置し、両者の間隔をd
II IIIとしたときに、 dII III/f<0.1 … の条件を満たすことを特徴とする。
式は、第3レンズ群の口径の増大を防ぐと共に、レ
ンズの全長を抑えるための条件式である。第2レンズ群
と第3レンズ群との間隔は、振動補償のためのレンズ駆
動装置を組み込むスペースさえ確保できれば、短い方が
レンズ全長を抑えることができる。
請求項8は、請求項5において第4レンズ群の一部あ
るいは全部を光軸方向に移動することによって近距離被
写体に対して合焦を行うことを特徴とする。
[実施例] 以下、この発明を図面に基づいて説明する。図中、第
1レンズ群はI、第2レンズ群はII、第3レンズ群はII
I、第4レンズ群はIVで示されている。
なお、第1実施例は、第2レンズ群を光軸と垂直な方
向に移動して振動補償を行なうタイプ、第3、第4実施
例は第3レンズ群を光軸と垂直な方向に移動して振動補
償を行なうタイプである。
第2レンズ群は負のパワーを有し、第3レンズ群は正
のパワーを有するため、レンズが同一方向に傾いた場合
の補正レンズ群の移動方向は逆となる。第4レンズ群
は、全系の焦点距離を目的の値とするための倍率を有す
る群である。
従来、望遠レンズにおいては、レンズ全体を光軸方向
に繰り出して焦点合わせをする全体繰り出し方式が採用
されていた。この方式によれば、遠景から近距離までの
性能変化が比較的少なくてすむ。
しかしながら、この方式では近距離撮影のためには繰
り出し量がかなり大きくなるために至近距離をあまり短
くとることができず、また焦点合わせに伴う重心移動か
ら保護バランスが崩れるため、あまり好ましい方式とは
いえなかった。
そこで、内焦式やリアフォーカスの採用が考えられる
が、振動補償レンズの場合には、補正レンズ群をフォー
カシングのために光軸方向に移動させることは、このレ
ンズ系の光軸方向及びこれと垂直な方向の量方向に移動
させる必要があるため、フォーカシング機構、振動補正
機構の双方にとって負荷が大きくなり適当でない。
また、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化す
ることは、間隔が開いた時点での第3レンズ群へのマー
ジナル光線の入射高さが大きくなるため、第3レンズ群
によりフォーカシングを行なう構成も好ましくない。
そこで、この実施例では、第4レンズ群を一体として
光軸方向に移動することによりフォーカシングを行なう
リアフォーカスの構成を採用している。
なお、このように第4レンズ群でフォーカシングする
場合、その一部のレンズ群によって行なう方法をとるこ
とも容易である。
《第1実施例》 第1図〜第6図は、この発明に係る振動補償望遠レン
ズの第1実施例の構成を示すものである。
第1図は無限遠の被写体に合焦させた状態を示してい
る。
このレンズの具体的な数値構成は、26ページの表に示
されており、その収差は第2図に示した通りとなる。
表中のfは全系の焦点距離、Wは半画角、riはレンズ
系の第i面の曲率半径、diは第i面と第i+1面間の距
離(レンズ厚及び空気間隔)、niは第i面と第i+1面
間の媒質の屈折率、νiは同じく媒質のアッベ数をそれ
ぞれ表わしている。
また、第2図中の球面収差は球面収差SAが実線、正弦
条件SCが破線で示されており、軸上の色収差、倍率色収
差では、d−LINE(588nm),g−LINE(436nm),C−LINE
(656nm)の3つのデータを示している。非点収差はサ
ジタル方向Sを実線、メリディオナル方向Mを破線で示
している。
更に、前述の条件式の値は、以下の通りとなる。
…f/fI=2.1272 …f/fI II=0.8729 …f/RII-1=1.3731 …dII III/f=0.020 上記構成によれば、ブレ補正係数α=−0.333とな
り、レンズが1゜傾いた際の像ずれを補正するための第
2レンズ群の移動量は−1.745mmとなる。なお、この移
動量は、レンズの傾きに追随する方向をプラスとして符
号を付している。
第3図は、第1図の状態から第4レンズ群を光軸に沿
って像側に移動させ、再短距離の被写体に合焦させた状
態を示している。
さて、第1図の状態からレンズ系全体が物体側を図中
下方にして1゜傾いた場合、この傾きによる像ずれを補
正するためには、第2レンズ群を光軸と垂直に図中上方
へ1.745mm移動させる必要がある。この補正後の状態は
第4図に示した通りである。
第5図及び第6図は、光軸上およびレンズの後ろ側主
点から光軸に対して±3.436゜をなす光線上での横収差
を示したものであり、第5図は傾きが0゜の場合(第1
図の状態)、第6図は傾き1゜に対して補正を行なった
場合(第4図の状態)を示している。ここでの角度の符
号は、図中の反時計回りを正としている。
なお、第2レンズ群が移動する前の状態では、光軸を
中心に同心円上に収差が現れるが、第2レンズ群が光軸
と垂直な方向に移動した後の状態では、その移動方向に
沿って収差の現れかたが異なる。従って、移動前は2
つ、移動後は3つの図を提示している。
《第2実施例》 第7図はこの発明の第2実施例を示したものであり、
無限遠の被写体に合焦させた状態を示している。このレ
ンズの具体的から数値構成は、27ページの表に示されて
おり、その収差は第8図に示した通りとなる。
前述の条件式の値は、以下の通りとなる。
…f/fI=2.4708 …f/fI II=1.0287 …f/RII-1=1.7716 …dII III/f=0.013 この構成によれば、ブレ補正係数α=−0.285とな
り、レンズの傾き1゜を補正するための第2レンズ群の
移動量は−1.497mmとなる。
この実施例のレンズの傾き0゜の状態、及び傾き1゜
に対して第2レンズ群を所定量移動させた状態での横収
差は、第9図及び第10図に示されている。
《第3実施例》 第11図〜第16図は、この発明の第3実施例を示したも
のである。
第11図は、無限遠の被写体に合焦させた状態を示して
いる。このレンズの具体的な数値構成は、28ページの
表、その収差は第12図に示す通りとなる。
また、条件式の値は以下に示す通りとなる。
…f/fI=2.003 …f/fI II=−0.5547 …f/fI II III=1.9454 …f/RII-1=3.3834 …|R III−1/R III−2|=0.6002 …dII III/f=0.013 この構成によるブレ補正係数α=−0.40であり、レン
ズの傾き1゜を補正するための第3レンズ群の移動量は
2.092mmである。
第13図は、第11図の状態から第4レンズ群を光軸に沿
って像側に移動させ、最短距離の被写体に合焦させた状
態を示している。
さて、第11図の状態からレンズ系全体が物体側を図中
下方にして1゜傾いた場合、この傾きによる像ずれを補
正するためには、第3レンズ群を光軸と垂直に図中下方
へ2.092mm移動させる必要がある。この補正後の状態は
第14図に示した通りである。
この実施例のレンズの傾き0゜の状態、及び傾き1゜
に対して第3レンズ群を所定量移動させた状態での横収
差は、第15図及び第16図に示されている。
《第4実施例》 第17図はこの発明の第4実施例を示すレンズ断面図で
ある。同図は、無限遠の被写体に合焦させた場合を示し
ており、その具体的な数値構成は29ページの表、条件式
の値は以下に示す通りである。
…f/fI=2.0222 …f/fI II=−0.5401 …f/fI II III=1.9599 …f/RII-1=3.335 …|R III−1/R III−2|=0.6603 …dII III/f=0.013 ブレ補正係数α=−0.40であり、レンズの傾き1゜を
補正するための第3レンズ群の移動量は2.092mmであ
る。
この実施例のレンズの傾き0゜の状態、及び傾き1゜
に対して第3レンズ群を所定量移動させた状態での横収
差は、第19図及び第20図に示されている。
[効果] 以上説明したように、この発明によれば、レンズの傾
きによる像のずれに対する補正レンズ群の移動量を小さ
く抑えることができる。
従って、移動のためのスペースを縮小するとともに、
アクチュエータに対する負荷も小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの発明に係る振動補償望遠レンズの
第1実施例を示したものであり、第1図は無限遠の被写
体に合焦させた状態でのレンズ断面図、第2図はそのレ
ンズの収差図、第3図は最短距離の被写体に合焦させた
状態でのレンズ断面図、第4図は第1図の状態において
第2レンズ群を移動した状態でのレンズ断面図、第5図
及び第6図は傾き前後の横収差図である。 第7図〜第10図はこの発明の第2実施例を示したもので
あり、第7図は無限遠の被写体に合焦させた状態でのレ
ンズ断面図、第8図はその収差図、第9図及び第10図は
傾き前後の横収差図である。 第11図〜第16図はこの発明に係る振動補償望遠レンズの
第3実施例を示したものであり、第11図は無限遠の被写
体に合焦させた状態でのレンズ断面図、第12図はそのレ
ンズの収差図、第13図は最短距離の被写体に合焦させた
状態でのレンズ断面図、第14図は第11図の状態において
第3レンズ群を移動した状態でのレンズ断面図、第15図
及び第16図は傾き前後の横収差図である。 第17図〜第20図はこの発明の第4実施例を示したもので
あり、第17図は無限遠の被写体に合焦させた状態でのレ
ンズ断面図、第18図はその収差図、第19図及び第20図は
傾き前後の横収差図である。 I……第1レンズ群 II……第2レンズ群 III……第3レンズ群 IV……第4レンズ群

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より正の屈折力を有する第1レンズ
    群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有
    する第3レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群か
    ら構成される4つのレンズ群と、 前記第2レンズ群を光軸と直交する方向に移動させるこ
    とによって撮影時の画像のブレを補正する振動補償機構
    とを有し、 第1レンズ群の焦点距離をfI、第1レンズ群と第2レン
    ズ群との合成焦点距離をfI II、全系の焦点距離をfと
    して、 1.5<f/fI −f/fI<f/fI II<0 の条件を満たすことを特徴とする振動補償型望遠レン
    ズ。
  2. 【請求項2】前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の正
    レンズと2枚の負レンズによって構成され、その最も物
    体側の面の曲率半径をRII-1としたときに、 −0.5<f/RII-1<4.0 の条件を満足することを特徴とする請求項1記載の振動
    補償型望遠レンズ。
  3. 【請求項3】前記第2レンズ群と第3レンズ群とは光軸
    方向に近接して配置され、両者の間隔をdII IIIとした
    ときに、 dII III/f<0.1 の条件を満たすことを特徴とする請求項1または2記載
    の振動補償型望遠レンズ。
  4. 【請求項4】前記第4レンズ群の一部あるいは全体を光
    軸方向に移動することによって近距離被写体に対して合
    焦を行う近距離合焦機構を有することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の振動補償型望遠レンズ。
  5. 【請求項5】物体側より正の屈折力を有する第1レンズ
    群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有
    する第3レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群か
    ら構成される4つのレンズ群と、 前記第3レンズ群を光軸と直交する方向に移動させるこ
    とによって撮影時の画像のブレを補正する振動補償機構
    とを有し、 第1レンズ群の焦点距離をfI、第1レンズ群と第2レン
    ズ群との合成焦点距離をfI II、第1レンズ群から第3
    レンズ群までの合成焦点距離をfI II III、全系の焦点
    距離をfとして、 1.5<f/fI f/fI II<−0.2 1.5/f/fI II III の条件を満たすことを特徴とする振動補償型望遠レン
    ズ。
  6. 【請求項6】前記第3レンズ群は、少なくとも2枚の正
    レンズと1枚の負レンズによって構成され、その最も物
    体側のレンズは両凸の正レンズあるいは貼合わせの両凸
    の正レンズであり、該正レンズの物体側面の曲率半径を
    RIII-1、像側の曲率半径をRIII-2としたときに、 2.0<f/RIII-1<5.0 |RIII-1/RIII-2|<0.9 の条件を満足することを特徴とする請求項5記載の振動
    補償型望遠レンズ。
  7. 【請求項7】前記第2レンズ群と第3レンズ群とは光軸
    方向に近接して配置され、両者の間隔をdII IIIとした
    ときに、 dII III/f<0.1 の条件を満たすことを特徴とする請求項5または6記載
    の振動補償型望遠レンズ。
  8. 【請求項8】前記第4レンズ群の一部あるいは全体を光
    軸方向に移動することによって近距離被写体に対して合
    焦を行う近距離合焦機構を有することを特徴とする請求
    項5〜7のいずれかに記載の振動補償型望遠レンズ。
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