JP2726379B2 - Icの不良部分特定方法 - Google Patents

Icの不良部分特定方法

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JP2726379B2 JP5257624A JP25762493A JP2726379B2 JP 2726379 B2 JP2726379 B2 JP 2726379B2 JP 5257624 A JP5257624 A JP 5257624A JP 25762493 A JP25762493 A JP 25762493A JP 2726379 B2 JP2726379 B2 JP 2726379B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は被試験ICに電子ビー
ムを照射し、その照射点から発生する2次電子の量を計
測してIC内の電位分布を電位コントラスト像として表
示することを応用したICの不良部分特定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より被試験ICのチップに電子ビー
ムを掃引照射(走査しながら照射すること)し、各照射
点から発生する2次電子の量を各照射点ごとに計測し、
この計測量を電気信号として取り込むことによりIC内
の電位分布を電位コントラスト像として表示し、不良箇
所の解析等に利用するIC試験装置が実用されている。
【0003】図13に従来のこの種のIC試験装置の概
略の構成を示す。図中100はIC試験装置の全体を指
す。IC試験装置100は大きく分けて試験パターン発
生器200と、電子ビームテスタ300とによって構成
される。試験パターン発生器200は電子ビームテスタ
300に装着した被試験素子DUTに試験パターン信号
を与える。従来の試験パターン発生器200は試験パタ
ーンの発生を開始させるスタートスイッチ201と、任
意の時点で試験パターンの発生を停止させることに用い
るストップスイッチ202と、特定した試験パターンが
発生したとき、試験パターンの更新を停止させるための
停止パターン設定手段203と、停止パターン設定手段
203に設定した試験パターンが発生したことを検出し
て試験パターンの更新を停止させるパターン保持手段2
04と、試験パターンの更新が停止したことを表す信号
を発信する停止信号発生手段205とを具備し、試験パ
ターン信号の発生開始制御と、停止制御及び特定の試験
パターンにおいて試験パターンの更新動作を停止させる
制御とを行うことができるように構成されている。
【0004】一方、電子ビームテスタ300は被試験素
子DUTに電子ビームEBを照射する鏡筒部301と、
この鏡筒部301の下部に設けられ、被試験素子DUT
を真空中に配置するチャンバ302と、このチャンバ3
02の内部に設けられ、被試験素子DUTの位置をX−
Y方向に移動させるステージ303と、被試験素子DU
Tから発生する2次電子の量を計測するためのセンサ3
04と、センサ304によって検出した電気信号を画像
データとして取り込む画像データ取得装置305と、画
像データ取得装置305で処理した画像データを電位コ
ントラスト像として表示するモニタ306と、電子ビー
ムEBの出射及びその出射量(電流値)、加速電圧、走
査速度、走査面積等を制御する鏡筒制御器307とによ
って構成される。
【0005】パターン保持手段204は試験パターン発
生器200が停止パターン設定手段203に設定された
試験パターンを発生したことを検出すると、試験パター
ンの更新動作を一時停止し、停止パターン設定手段20
3に設定した試験パターンを出し続ける。これと共に画
像データ取得装置305及び鏡筒制御器307に停止信
号発生手段205から試験パターンの更新動作が停止し
たことを表す停止信号が与えられる。鏡筒制御器307
は停止信号の供給を受けて電子ビームEBを発射させる
制御を行う。これと共に画像データ取得装置305は画
像データの取込みを開始する。
【0006】ICの不良部分を特定する方法は、不良を
発生する試験パターンを停止パターン設定手段203に
設定することで行う。試験パターン発生器200が停止
パターン設定手段203に設定された、不良を発生する
試験パターンを発生したことを検出すると、試験パター
ンの更新動作を一時停止し、停止パターン設定手段20
3に設定した試験パターンを出し続ける。鏡筒制御器3
07は停止信号の供給を受けて電子ビームEBを発射さ
せる制御を行う。これと共に画像データ取得装置305
は画像データの取込みを開始する。以上の画像データの
取込みを良品と不良品について行い、画像データ取得装
置305で比較演算し、両者の相違部分を不良部分と特
定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来は試験パターンの
停止時間を画像データの取込みに要する時間より余裕を
持たせて多少長い時間に設定する。このために画像デー
タの取込条件を変更しようとすると、試験パターンの停
止時間も変更しなければならなくなり、操作性が悪い欠
点がある。
【0008】つまり、画像データの取込みには電子ビー
ムの加速電圧走査速度、走査面積、走査回数等を設定し
なければならないが、これらの設定を変更すると画像デ
ータの取込みに要する時間が変化することになる。この
ような理由から画像データの取込条件を変更すると、こ
れに見合うように試験パターンの停止時間も変更しなけ
ればならない。この結果、試験パターン発生器200と
電子ビームテスタ300の双方を操作しなければならな
いから操作が面倒である。
【0009】一方、画像データの取込条件は試験の目的
に応じて各種変更する必要がある。特に被試験素子DU
Tが表面に既に保護層として絶縁膜が被せられているI
Cチップでは、この絶縁膜の下に埋もれている配線導体
の電位を観測することになる。しかしながら、表面に絶
縁膜が被着されたICチップの配線導体の電位分布を電
位コントラスト像として取り出すことはむずかしい点が
ある。つまり、絶縁膜の表面に電子ビームを照射する
と、照射時間に比例して絶縁膜上の電荷による電位の分
布が次第に消滅し、本来求める電位コントラスト像を得
ることができなくなる不都合がある。図14にその様子
を示す。図14Aは絶縁膜の下に存在する導体L1 、L
2 、L3 、L4 にそれぞれL論理、H論理、L論理、H
論理の電位を与えた場合の電位コントラスト像を示す。
図示するようにL論理の電位(0Vに近い電圧又は負電
位)を与えることにより電位コントラスト像は白色(2
次電子の放出量大)として表示される。H論理の電位
(0Vより正側の電圧)を与えた場合は黒色(2次電子
の放出量が少ない)に表示される。ここで絶縁基板PB
はL論理とH論理の中間の電位となり、灰色で表示され
る。
【0010】図14Bは電子ビームEBを照射及び走査
させた直後(0.1〜0.3秒経過時点)の状態を示す。こ
の図から解るように、電子ビームEBを照射し始める
と、数秒後には図14Cに示すように電位コントラスト
は急速に低減し、電位コントラストは消滅する。従って
画像データの取込みは図14Aに示す状態でのみ有効で
あり、電位コントラストが存在する時間が短いため画像
データを画像メモリに取り込むにしても、ただ1回の画
像データの取込みだけでは鮮明な画像を得ることはむず
かしい。
【0011】この電位コントラストの低下現象が存在す
るため、画像データの取込条件(電子ビームの走査面
積、電子ビームの電流値等)を変更する頻度は高い。従
って画像データの取込条件を変更する都度、試験パター
ンを停止させる時間の設定も変更しなければならないか
ら、この点で操作性が悪い不都合がある。この発明の課
題は、この種のIC試験装置の操作性を向上し、電位コ
ントラストの低下現象が存在してもICの不良部分を特
定する方法を発明することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の課題であるI
Cの不良部分の特定には、鮮明な電位コントラスト像が
得られる操作性を向上したIC試験装置を提案する必要
がある。つまり被試験素子に電子ビームを掃引照射し、
各照射点から発生する2次電子の量を計測して被試験素
子内の電位分布を画像として再現する電子ビームテスタ
と、被試験素子に試験パターンを与える試験パターン発
生器とを具備して構成されたIC試験装置において、試
験パターン発生器に停止すべき試験パターンを設定する
停止パターン設定手段と、この停止パターン設定手段で
設定した試験パターンを発生した状態で試験パターンの
更新動作を停止させるパターン保持手段と、試験パター
ンの更新動作が停止したことを表すパターン停止信号を
出力する停止信号発生手段と、電子ビームテスタから画
像データの取得完了を表す取得完了信号の供給を受けて
パターン保持手段の保持状態を解除する解除手段とを設
けると共に、電子ビームテスタには停止信号発生手段が
発生するパターン停止信号を受けて画像データの取込み
を開始する画像データ取得手段と、この画像データ取得
手段が所要の画像データを取得したことを表す取得完了
信号を発生する取得完了信号発生手段とを設けた構造と
したものである。
【0013】この構成によれば、画像データ取込手段が
所要の画像データを取得すると、取得完了信号発生手段
が画像データの取得完了を表す取得完了信号を発生す
る。この取得完了信号によりパターン発生器は試験パタ
ーンの更新動作を開始する。従って、この構成によれば
試験パターン発生器に試験パターン停止時間を設定する
必要がなく、画像データの取得と、試験パターンの自動
スタート、ストップとが繰り返され、人手を全く必要と
することがない。
【0014】また試験パターンの発生を繰り返し発生モ
ードに設定することにより同一の試験パターンを印加し
た状態の画像データを繰り返し取得することができる。
ICの不良部分を特定する方法として、第1試験パター
ンr時に被試験素子の電源をOffにする。これによ
り、rパターンでの配線導体の論理をL論理に固定で
き、第2試験パターンnで良品と不良品間に論理に相違
があった場合には、必ず電位コントラスト像に差像が表
れる。つまり、良品と不良品の電位コントラスト像の差
像によって、ICの不良部分を特定できる。
【0015】図3にこの発明に使用するIC試験装置の
ブロック図を示す。図13と対応する部分には同一符号
を付して示す。このIC試験装置の特徴とする構造は電
子ビームテスタ300に画像データの取得完了を表す取
得完了信号を発信する取得完了信号発生手段308を設
けた点と、画像データ取得手段を305Aと305Bの
複数設けた点と、これら画像データ取得手段305Aと
305Bに取得した画像データのを求める演算手段3
09を設けた点である。
【0016】取得完了信号発生手段308は画像データ
取得手段305A及び305Bにおいて画像データの取
得が完了したことを検出し、この検出時点で取得完了信
号を発信する。この取得完了信号は試験パターン発生器
200側に設けたパターン保持手段204に入力する。
パターン保持手段204は取得完了信号が入力されるこ
とにより試験パターン発生器200に試験パターンの停
止を解除するコマンドを与える。試験パターン発生器2
00は停止状態から解放された試験パターンの更新動作
を開始する。
【0017】つまり、この装置によれば停止パターン設
定手段203に例えば停止パターンrとnを設定したと
すると、この停止パターンrとnが発生する毎にパター
ン保持手段204が働いて試験パターン発生器200の
試験パターンの更新動作を停止させ、試験パターンr又
はnを出力した状態を維持する。図4にその様子を示
す。図4Aはスタート信号、図4Bは試験パターン信号
を示す。試験パターン信号のパターンがr又はn(一般
にパターン発生順序を表わすアドレスを指す)に達する
と、パターン保持手段204が試験パターン発生器20
0のパターンの更新動作を停止させ、パターンr又はn
を出力した状態を維持する。これと共に停止信号発生手
段205から停止信号が出力され、この停止信号が画像
データ取込装置305に入力され画像データの取込を開
始させる。図4Fは画像データの取得動作期間を示す。
【0018】試験パターンの発生を連続して、また画像
データ取得後の再スタートを先頭のパターンに戻すよう
に設定した場合は、図5に示すように試験パターンrを
発生すると自動的に停止し、画像データの取得が完了す
ると先頭のパターンに戻って再スタートし、次回は試験
パターンnで停止し、画像データの取得後は再び先頭の
試験パターンに戻り、パターンの発生を繰返す。このよ
うに設定することにより特定した試験パターンrとnを
印加した状態の画像データを自動的に複数回取得するこ
とができる。終了はストップスイッチ202を操作する
ことにより試験パターンの発生を停止させることができ
る。
【0019】このように、この装置によれば電位コント
ラスト像を観測したり試験パターンnと基準となるパタ
ーンrとを停止パターン設定手段203に設定すれば、
試験パターン発生器200の起動と停止動作が電子ビー
ムテスタ300側の画像データの取得動作に連動するか
ら、画像データの取得条件を変更しても試験パターン発
生器200側の設定を変更する必要がない。よって操作
が簡素化され操作性を向上することができる。
【0020】この出願の発明は、操作性を向上したこの
IC試験装置を利用して、良品と不良品の電位コントラ
ストを比較し、ICの不良部分を特定できる方法を得る
ことである。図3に示すように複数の画像データ取得手
段305Aと305Bに異なる試験パターンを印加した
状態の画像データを取込む。つまり画像データ取得手段
305Aに試験パターンrを被試験素子DUTに与えた
状態の画像データを取込む。また画像データ取得手段3
05Bに試験パターンnを被試験素子DUTに与えた状
態の画像データを取込む。
【0021】画像データ取得手段305Aに取込んだ画
像データは極性反転して演算手段309に与えると共
に、画像データ取得手段305Bに取込んだ画像データ
をそのまま演算手段309に与える。演算手段309で
は画像データ取得手段305Aと305Bから与えられ
た画像データを加算し、その加算結果をモニタ300に
表示する。演算手段309の演算結果をモニタ306に
表示することにより電位コントラスト像は鮮明な画像と
なる。
【0022】その理由を以下に説明する。図6に試験パ
ターンrを印加した場合に被試験素子DUT内の配線導
体L1,L2,L3,L4 に与えられる電位を示す。つまり図
の例では導体L1 にL論理、導体L2 にH論理、導体L
3 にL論理、導体L4 にH論理を与えた場合を示す。一
方図7は試験パターンnを印加した場合に被試験素子D
UT内の配線導体L1 〜L4 に与えられる電位を示す。
図の例では導体L1 にL論理、導体L2 にL論理、導体
3 にH論理、導体L4 にH論理を与えた場合を示す。
【0023】図8と図9にこれらの電位コントラスト像
を示す。図8は試験パターンrを印加したときの電位コ
ントラスト像、図9は試験パターンnを印加したときの
電位コントラスト像を示す。図8に示す電位コントラス
ト像において、導体L1 とL4 の電位コントラストは消
失され、導体L2 とL3 の電位コントラストだけが残さ
れる。また図9に示す電位コントラスト像において、導
体L1 とL4 の電位コントラストは消失し、導体L2
3 の電位コントラストだけが残される。その理由は導
体L1 とL4 に与えられる電位は試験パターンrの印加
時も、試験パターンnの印加時も同一の電位であるから
である。
【0024】図12に電位コントラストが消失する様子
を示す。図12Aは試験パターンrとnを印加している
期間と、電子ビームの照射期間を示す。図12Bは導体
1の表面に存在する絶縁膜に発生する電位コントラス
ト、図12Cは導体L2 の表面に存在する絶縁膜に発生
する電位コントラスト、図12Dは導体L3 の表面に存
在する絶縁膜に発生する電位コントラスト、図12Eは
導体L4 の表面に発生する電位コントラストを示す。
【0025】図12Bと図12Eに示すように、試験パ
ターンrを印加した1回目には電位コントラストは発生
するが、その後試験パターンnを印加した時点では同一
方向の電位が与えられるため、電位コントラストの発生
はなく、電子ビームEBの照射により電位コントラスト
は消失する方向に変化し、平衡電位VS に収束する。そ
の後試験パターンrとnが交互に印加されても導体L1
とL4 の表面に存在する絶縁膜には電位コントラストは
発生しない。
【0026】これに対し、導体L2 とL3 の表面に存在
する絶縁膜には試験パターンrとnが印加される毎に逆
極性の電位が与えられるから、試験パターンrとnが印
加される毎に逆向の電位コントラストが発生する。以上
の説明により導体L1 とL4 の電位コントラストが消失
する理由が理解できる。このようにして残された電位コ
ントラストの何れか一方、この例では画像データ取得手
段305Aに取得した画像データ(電位コントラストと
同じ意)を極性反転して演算手段309に与え、演算手
段309で画像データ取得手段305Bに取得した画像
データと加算する。
【0027】図10は画像データ取得手段305Aに取
得した画像データ(電位コントラスト)を極性反転した
画像データを示す。この図10に示した画像データと図
9に示した画像データとを加算することにより、図11
に示す画像データが得られる。図11に示した画像デー
タは導体L2 とL3 の電位コントラストに関して加え合
わされて強調されている。この結果画像の質が向上し、
解像度のよい電位コントラスト像を得ることができる。
【0028】以上説明したように導体に試験パターンr
とnが印加される毎に逆極性の電位が与えられると、そ
の表面に存在する絶縁膜には試験パターンrとnが印加
される毎に逆向の電位コントラストが発生する。更に、
極性反転した画像データを加算することにより電位コン
トラストが強調され、画像の質が向上し、解像度のよい
電位コントラスト像を得ることができる。
【0029】以上のように、試験パターンrとnに同一
方向の電位が与えられた場合は灰色の電位コントラスト
像が得られ、試験パターンrでL論理、試験パターンn
でH論理が与えられた場合は黒色の電位コントラスト像
が得られ、試験パターンrでH論理、試験パターンnで
L論理が与えられた場合は白色の電位コントラスト像が
得られることを利用して、良品と不良品の論理信号の電
位コントラスト像の比較によりICの不良部分の特定が
可能となる。表1に良品と不良品に起こり得る論理パタ
ーンの組み合わせでの、良品と不良品の電位コントラス
ト像の差像の有無、故障検出上の問題の有無を示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1の項目3、項目8、項目9、項目14
は、良品と不良品の論理信号が同じであるため差像が同
じになる。故障検出上の問題は項目2と項目15であ
る。つまり、良品と不良品で各試験パターンの論理レベ
ルが違っているにもかかわらず差像として表れない。本
発明は、この故障検出上の問題を解消する方法である。
【0032】図2に本発明の動作を説明するための波形
図を示す。この特徴は、第1試験パターンr時に被試験
素子の電源をOffにし、その状態でビームを照射走査
し画像データ取得を実行することである。試験パターン
r時は電源Offの状態のため常にL論理となる。試験
パターン発生(電源On)と電源Offを繰り返し行う
場合を図1に示す。本発明の方法での良品と不良品の電
位コントラスト像の差像の有無、故障検出上の問題の有
無を表2に示す。故障検出上の問題がなくなり、良品と
不良品の電位コントラストの比較で、ICの不良部分を
特定することができる。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】第1試験パターンr時のビーム照射走
査、画像データ取得を行う時、被試験素子の電源をOf
fにすることで、rパターンでの配線導体の論理をL論
理に固定することができる。これにより良品と不良品間
で論理に相違があった場合には、必ず電位コントラスト
像に差像が表れるため、ICの不良部分を電位コントラ
ストの差像で特定することができる。つまり、不良箇所
を良品と比較特定できる利点があり、ICの故障の解析
に大きな効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作を説明するための波形図。
【図2】本発明の動作を説明するための波形図。
【図3】本発明のためのIC試験装置のブロック図。
【図4】本発明の元になる動作を説明するための波形
図。
【図5】本発明の元になる動作を説明するための波形
図。
【図6】図4の試験パターンrを印加した場合の被試験
素子内の配線に与えられる電位を説明するための平面
図。
【図7】図4の試験パターンnを印加した場合の被試験
素子内の配線に与えられる電位を説明するための平面
図。
【図8】図4の試験パターンrとnを交互に印加した後
に試験パターンrを印加した状態で得られる電位コント
ラスト像を示す正面図。
【図9】図4の試験パターンrとnを交互に与えた後に
試験パターンnを印加した状態で得られる電位コントラ
スト像を示す正面図。
【図10】図8に示した電位コントラストの極性を反転
した電位コントラストを示す正面図。
【図11】図4の演算手段により演算した結果を電位コ
ントラストとして表示した正面図。
【図12】図4の試験パターンrとnを交互に印加した
場合に、同一極性の電位が与えられる部分の電位コント
ラストが消失する理由を説明する波形図。
【図13】従来の技術を説明するためのブロック図。
【図14】従来の技術の欠点を説明するための電位コン
トラスト像の一例を示す正面図。
【符号の説明】
100 IC試験装置 200 試験パターン発生器 201 スタートスイッチ 202 ストップスイッチ 203 停止パターン設定手段 204 パターン保持手段 205 停止信号発生手段 300 電子ビームテスタ 301 鏡筒部 302 チャンバ 303 ステージ 304 センサ 305、305A、305B 画像データ取得装置 306 モニタ 307 鏡筒制御部 308 取得完了信号発生手段 309 演算手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験素子の表面に電子ビームを掃引照
    射し、各照射点から発生する2次電子の量を計測して上
    記被試験素子の表面電位分布を画像として表示する電子
    ビームテスタ(300)と、上記被試験素子に試験パタ
    ーン信号を順次更新して与える試験パターン発生器(2
    00)とを具備し、上記試験パターン発生器(200)
    に設けた停止パターン設定手段(203)に2つ以上の
    試験パターンを設定するように構成されたIC試験装置
    (100)での上記被試験素子の測定方法において、 1の試験パターン時には上記被試験素子の電源電圧をオ
    フにし、電子ビームのみを掃引照射して第1画像データ
    を取り込み、 他の試験パターン時には上記被試験素子の電源電圧をオ
    ンにして上記他の試験パターンを印加し、電子ビームを
    掃引照射して第2画像データを取り込み、 上記第1画像と上記第2画像との差データを求め、 予め測定していた良品の画像データと上記差データとを
    比較し、 差像データを求めて不良部分を特定する、 ICの不良部分特定方法。
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