JP2724960B2 - 成形プレス用クッション材及びそれに用いるゴム組成物 - Google Patents

成形プレス用クッション材及びそれに用いるゴム組成物

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JP2724960B2 JP30559693A JP30559693A JP2724960B2 JP 2724960 B2 JP2724960 B2 JP 2724960B2 JP 30559693 A JP30559693 A JP 30559693A JP 30559693 A JP30559693 A JP 30559693A JP 2724960 B2 JP2724960 B2 JP 2724960B2
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    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/061Cushion plates

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形プレス用クッシ
ョン材に関し、さらに詳しくは、化粧合板、合成樹脂積
層板、電気絶縁板などの成形プレスに好適な成形プレス
用クッション材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の成形プレス用クッション材として
は、例えば特公昭47−46945号公報に開示の「成
形プレス用クッション材」がある。この「成形プレス用
クッション材」は、耐熱性ブチルゴムまたはニトリルゴ
ムまたはシリコーンゴムよりなるゴム層と、ニードルパ
ンチを施した66ナイロンのウエブよりなる不織布層と
を組合わせて積層し、加熱および加圧し、一体化した構
造である。また、ゴム層の流動を防止するために、ゴム
層内にガラスクロス等の補強材を埋設する構造も開示さ
れている。
【0003】また、他の従来の成形プレス用クッション
材としては、例えば特開昭55−107475号公報に
開示の「積層成形用クッション材」がある。この中で
は、ガラスクロス等の基材に樹脂系の接着剤を塗布また
は含浸した接着材料層と、不織布等の弾性材料層とを交
互に積層した構造の成形プレス用クッション材が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭47−46
945号公報に開示の「成形プレス用クッション材」で
は、ゴム層により所望の弾性、復元性、腰の強さを得る
と共に、不織布層により所望の変形性を得ている。とこ
ろが、ゴム層のゴム材料として耐熱性ブチルゴムまたは
シリコーンゴムを用いた場合には、ゴム層が、高温下で
の使用により軟化し、粘着性を帯びてきて、引張強度,
伸び,硬度が劣化してくる問題点がある。また、ゴム層
のゴム材料としてニトリルゴムを用いた場合には、ゴム
層が、高温下での使用により硬化し、クラックを発生し
て、やはり、引張強度,伸び,硬度が劣化してくる問題
点がある。更に、ゴム層と不織布層との接着部において
は、ゴム層の劣化が不織布層の劣化や接着不良を引き起
こし、クッション材全体に悪影響を及ぼす問題点があ
る。また、上記特開昭55−107475号公報に開示
の「積層成形用クッション材」では、弾性材料層と樹脂
系の接着剤料層とを交互に積層することによって、機械
的強度を向上させている。ところが、樹脂系の接着剤料
層を用いた場合には、柔軟性に乏しく、クッション性が
悪いという問題点がある。そこで、この発明の目的は、
耐熱性,耐久性,クッション性に優れた成形プレス用ク
ッション材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、エチレンプ
ロピレンゴム組成物の原料ゴム100重量部に対し、ラ
ジカル連鎖禁止剤と過酸化物分解剤とを合計5〜15重
量部配合したゴム組成物からなるゴム層と、繊維材料層
とが接着一体化した構造をもつことを特徴とする成形プ
レス用クッション材を提供する。上記構成において、エ
チレンプロピレンゴム組成物とは、エチレンプロピレン
ゴム(EPM,EPDM)を主成分とするゴム組成物を
意味するもので、エチレンプロピレンゴムと他のゴム材
料(例えば塩素化ブチルゴム)のブレンドゴムも含まれ
る。また、ラジカル連鎖禁止剤としては、フェノール系
またはチオエーテル系またはそれらのブレンド系が、好
ましいものとして挙げられる。また、過酸化物分解剤と
しては、ベンツイミダゾール系またはホスファイト系ま
たはそれらのブレンド系が、好ましいものとして挙げら
れる。
【0006】上記構成の成形プレス用クッション材にお
いて、ラジカル連鎖禁止剤および過酸化物分解剤は、空
気雰囲気中において30℃の初期温度から10℃/分の
割合で温度を上昇させたとき、初期重量に対する重量の
減少割合が10%に達する温度が300℃以上のもので
あるのが好ましい。また、上記構成の成形プレス用クッ
ション材において、前記ゴム組成物中に、更に、反応性
モノマーまたは反応性モノマーの金属塩またはそれらの
両方を配合するのが好ましい。
【0007】
【作用】ゴムにラジカル連鎖禁止剤(一次老化防止剤)
および過酸化物分解剤(二次老化防止剤)を配合するこ
とにより耐熱性,耐久性を改善できるが、この発明の成
形プレス用クッション材では、前記ゴムとして、耐熱性
に優れたエチレンプロピレンゴム組成物を用い、そのエ
チレンプロピレンゴム組成物100重量部に前記ラジカ
ル連鎖禁止剤と過酸化物分解剤とを合計5〜15重量部
配合し、さらに、そのゴム層と繊維材料層とを接着一体
化した構造とした。上記のエチレンプロピレンゴム組成
物からなるゴム層と繊維材料層との組合せによって、耐
熱性,耐久性を改善できる上に、寸法安定性,クッショ
ン性に優れたクッション材が得られる。また、エチレン
プロピレンゴム組成物にラジカル連鎖禁止剤と過酸化物
分解剤とを大量に配合することによって、繊維材料層の
劣化をも防止できるようになる。特に、ゴム層と繊維材
料層との接着部分における接着機能を、高温での使用に
よっても維持できるようになる。なお、ラジカル連鎖禁
止剤と過酸化物分解剤とを合計した配合が5重量部未満
では、好ましい耐熱性が得られない。また、15重量部
より多い場合は、ゴムの架橋密度が下がり、好ましくな
い。従って、5〜15重量部とするが、7〜10重量部
とするのが最も好ましい。
【0008】ラジカル連鎖禁止剤および過酸化物分解剤
として、空気雰囲気中において30℃の初期温度から1
0℃/分の割合で温度を上昇させたとき、初期重量に対
する重量の減少割合が10%に達する温度が300℃以
上のものを用いると、耐熱性,耐久性の改善が顕著とな
る。また、記ゴム組成物中に、更に、反応性モノマーま
たは反応性モノマーの金属塩またはそれらの両方を配合
すると、ブルーミングがなくなり、品質を向上できる。
【0009】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0010】[実施例1]図1に示すように、実施例1
の成形プレス用クッション材100は、シート状の補強
材1の両面にゴム層2,2を積層し、その両面に基布補
強不織布層3,3を積層した構造である。4,4は、基
布である。前記シート状の補強材1は、目擦れを防止す
るための樹脂処理を処理比3〜20%で施した厚さ0.
75mmの模紗織りガラスクロスである。ここで、樹脂処
理の処理比とは、未処理のガラスクロス重量に対する含
浸樹脂固形分重量の比率である。
【0011】前記補強材1としては、その面積中に占め
る空隙の比率が30%〜70%のものが好ましい。上記
空隙の比率が30%より小さいと、空隙にゴム層2,2
の材料が十分に侵入せず、ゴム層2,2と補強材1とが
固着不足になり、ゴム層2,2の流動を抑止する効果が
少ない。一方、上記空隙の比率が70%より大きいと、
補強材1中に侵入するゴム材料の割合が大きすぎて、当
該補強材1中でも流動が起こる。従って、上記空隙の比
率を30%〜70%とすれば、ゴム層2,2の流動を有
効に抑止できる。なお、前記シート状の補強材1とし
て、金属クロス、カーボンクロス、芳香族ポリアミドク
ロス、ポリエステルクロス、ポリアミドクロス等を用い
てもよい。また、ネット状物や、0.3mm2〜25mm2
穴のあいたシート状物を用いてもよい。
【0012】前記ゴム層2,2は、EPDM(EP2
4;日本合成ゴム株式会社製)100重量部に、10%
熱重量減少温度が344℃のフェノール系ラジカル連鎖
禁止剤(テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−
ジ−第三−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン;イルガノックス1010;Ciba-G
eigy社製)を3.5重量部と,10%熱重量減少温度が
303℃のベンツイミダゾール系過酸化物分解剤(2−
メルカプトベンツイミダゾール;ノクラックMB;大内
新興化学工業株式会社製)を4.7重量部と,その他の
添加物とを配合して構成されている。ここで、10%熱
重量減少温度は、示差熱熱重量同時測定装置(セイコー
電子工業株式会社製:SSC5200H)を用い、流量
200ml/分の空気雰囲気中で、30℃の初期温度か
ら10℃/分の割合で温度を上昇させたとき、初期重量
に対する重量の減少割合が10%に達する温度を測定し
た。このゴム層2,2の詳細な組成を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】上記のゴム材料を、210℃の雰囲気下に
置いた場合において、経過日数毎の引張強度,伸び,硬
度の変化を調べた結果を表2の上段に示す。なお、表2
の下段は、比較のために、組成ラジカル連鎖禁止剤およ
び過酸化物分解剤を配合しないゴム材料(詳細な組成を
表3に示す)を、210℃の雰囲気下に置いた場合にお
いて、経過日数毎の引張強度,伸び,硬度の変化を調べ
た結果である。表2から、耐熱性,耐久性が改善された
ことが判る。
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】なお、EPDMに代えて、EPMを用いて
もよい。また、EPDMまたはEPMにブチルゴム、ハ
ロゲン化ブチルゴム、水素化ニトリルゴム、水素化スチ
レンブタジエンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム等
をブレンドしてもよい。
【0018】空気雰囲気中でにおいて30℃の初期温度
から10℃/分の割合で温度を上昇させたとき、初期重
量に対する重量の減少割合が10%に達する温度が30
0℃以上のラジカル連鎖禁止剤としては、上記の他に、
フェノール系ラジカル連鎖禁止剤では、例えば1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−第
三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(アデ
カ・スタブAO−20;旭電化株式会社製)や、3,9
−ビス〔2−{3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1
−ジメチルエチル〕−2,4−8,10−テトラオキサ
スピロ[5,5]ウンデカン(アデカ・スタブAO−8
0;旭電化株式会社製)を用いてもよい。また、チオエ
ーテル系ラジカル連鎖禁止剤では、例えばペンタエリス
リトール−テトラキス−(β−ラウリル−チオプロピオ
ネート)(アデカ・スタブAO−412S;旭電化株式
会社製)を用いてもよい。あるいは、これらをブレンド
した物を用いてもよい。
【0019】また、空気雰囲気中でにおいて30℃の初
期温度から10℃/分の割合で温度を上昇させたとき、
初期重量に対する重量の減少割合が10%に達する温度
が300℃以上の過酸化物分解剤としては、上記の他
に、ベンツイミダゾール系過酸化物分解剤では、例えば
2−メルカプトメチルベンツイミダゾール(ノクラック
MMB;大内新興化学工業株式会社製)や、2−メルカ
プトベンツイミダゾールの亜鉛塩(ノクラックMBZ;
大内新興化学工業株式会社製)や、4と5−メルカブト
メチルベンツイミダゾールの亜鉛塩(Vulkanox
ZMB2/C5;バイエル社製)を用いてもよい。ま
た、ホスファイト系過酸化物分解剤では、例えば環状ネ
オペンタンテトライルビス(2,6−ジ・第三ブチル−
4−メチルフェニルホスファイト(アデカ・スタブPE
P−36;旭電化株式会社製)を用いてもよい。あるい
は、これらをブレンドした物を用いてもよい。
【0020】なお、ラジカル連鎖禁止剤および過酸化物
分解剤のどちらか一方あるいは両方に上記温度が300
℃未満のものを用いた場合でも、耐熱性、耐久性の改善
はされるが、両方に上記温度が300℃以上のものを用
いれば、耐熱性、耐久性が一層改善されるので、好まし
い。
【0021】加硫助剤として、反応性モノマーまたは反
応性モノマーの金属塩またはそれらの両方を配合する
と、品質が向上するので、好ましい。具体的には、ブル
ーミングがなくなり、加硫密度が向上するため耐熱性お
よび耐久性が向上し、圧縮永久歪が良くなるため寸法安
定性が向上し、加工性が良くなるためカレンダー加工等
がしやすくなる。かかる反応性モノマーとしては、アク
リル系またはメタクリル系のものを用いることが出来
る。具体例としては、テトラヒドロフルフリルメタクリ
レート、メトキシジエチレングリコールメタクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシジエチ
レングリコールアクリレート、エチレンジメタクリレー
ト、1,3−ブチレンジメタクリレート、1,4−ブチ
レンジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジアクリレート、2,2’−ビス(4
−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,
2’−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プ
ロパン、トリメチロールプロパントリアクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリ
トリトールトリアクリレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテ
ート、ジアリルフタレート、ジアリルクロレンデート、
ジビニルベンゼン、2−ビニルピリジン、N,N’−メ
チレンビスアクリルアミド、1,2−ポリブタジエンが
挙げられる。
【0022】前記基布補強不織布層3,3は、ポリエス
テル織布の基布1層と66ナイロンウエブ2層とをニー
ドルパンチにより一体化したニードルパンチ不織布であ
り、目付重量は1050g/m2である。なお、2層以上の
基布4,4を入れても良い。また、基布4,4を入れな
くても良い。前記基布補強不織布層3,3の繊維として
は、ポリアミド繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリイミ
ド繊維、ポリアミドイミド繊維、ポリエステル繊維、芳
香族ポリエステル繊維、ポリアリレート繊維、フッ素繊
維、アクリル繊維、ポリビニルアルコール繊維等の有機
繊維や、ガラス繊維、カーボン繊維、スラグ繊維、ロッ
ク繊維、セラミックス繊維、金属繊維等の無機繊維の中
から1種または2種以上を選択して用いることが出来
る。
【0023】次に、この成形プレス用クッション材10
0の製造方法を説明する。まず、3本ロールを用いたカ
レンダ成形により、巾1150mm、厚さ0.6mmの未加
硫のゴム層2,2を作製する。このゴム層2,2の間
に、シート状の補強材1を挟む。続いて、未加硫のゴム
層2,2の両側に不織布層3,3を積層する。次に、上
記積層物を、170℃×70分、10kg/cm2で加熱加
圧し、前記未加硫のゴム層2,2を加硫すると同時に全
体を接着一体化する。最後に、所定の寸法にカットす
る。
【0024】以上の成形プレス用クッション材100
は、優れた耐熱性,耐久性を有し、クッション性が大き
く、また、低価格である。
【0025】[実施例2]図2に示すように、実施例2
の成形プレス用クッション材200は、シート状の補強
材1の両面にゴム層2,2を積層し、その両面に基布補
強不織布層3,3を積層し、その両面に、接着材層5,
5を介して、基布補強不織布層3,3を積層した構造で
ある。4,4,4,4は、基布である。補強材1、ゴム
層2,2、基布補強不織布層3,3,3,3は、実施例
1の補強材1、ゴム層2、基布補強不織布層3と同じ構
成である。接着材層5,5は、ゴム層2,2と同じゴム
材料を溶剤に溶かし、薄いガラスクロス(例えば0.2
5mm厚)の両面に塗布した物である。以上の成形プレス
用クッション材200は、優れた耐熱性,耐久性を有
し、クッション性が大きく、また、目付精度が比較的高
い。
【0026】[実施例3]図3に示すように、実施例3
の成形プレス用クッション材300は、3層の接着材層
5,5,5と、4層の基布補強不織布層3,3,3,3
とを、交互に積層し、その両面に、前記と同じ接着材層
5,5を介して離型層9,9を積層した構造である。接
着材層5,5,5は、実施例2の接着材層5と同じ構成
である。基布補強不織布層3,3,3,3は、実施例1
の基布補強不織布層3と同じ構成である(但し、目付重
量450g/m2)。離型層9,9は、芳香族ポリアミドペ
ーパー(ノーメックスペーパー410(登録商標);デ
ュポン社製)である。その外に、芳香族ポリアミド繊
維、ポリアミド繊維、ガラス繊維等からなる紙またはク
ロスや、フッ素樹脂フィルムを使用してもよい。なお、
離型層9、9として、紙またはクロスの態様のものを用
いる場合は、更にその表面にポリイミド樹脂を塗布して
もよい。以上の成形プレス用クッション材300は、優
れた耐熱性,耐久性を有し、目付精度が高く、寸法変化
が少ない。
【0027】[実施例4]実施例4の成形プレス用クッ
ション材は、基布補強不織布層3,3,3,3のウエブ
が目付重量530g/m2,10デニール,2inch長ポリエ
ステル繊維である以外は、実施例3の成形プレス用クッ
ション材300と同じ構成である。この実施例4の成形
プレス用クッション材は、優れた耐熱性,耐久性を有
し、目付精度が高く、寸法変化が少なく、また、低価格
である。
【0028】
【発明の効果】この発明の成形プレス用クッション材に
よれば、エチレンプロピレンゴム組成物の原料ゴム10
0重量部に対し、ラジカル連鎖禁止剤と過酸化物分解剤
とを合計5〜15重量部配合したゴム組成物からなるゴ
ム層と、繊維材料層とが接着一体化した構造をもつた
め、高温での使用によってもゴム層の引張強度の変化、
伸びの変化、硬度の変化が起こりにくく、また、ゴム層
と繊維材料層との良好な接着を維持でき、優れた耐熱
性、耐久性、寸法安定性、クッション性を得ることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の成形プレス用クッション
材の断面図である。
【図2】この発明の実施例2の成形プレス用クッション
材の断面図である。
【図3】この発明の実施例3の成形プレス用クッション
材の断面図である。
【符号の説明】
100,200,300 成形プレス用クッション材 1 シート状補強材 2 ゴム層 3 不織布層 4 基布 5 接着材層 9 離型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンプロピレンゴム組成物の原料ゴ
    ム100重量部に対し、ラジカル連鎖禁止剤と過酸化物
    分解剤とを合計5〜15重量部配合したゴム組成物から
    なるゴム層と、繊維材料層とが接着一体化した構造をも
    つことを特徴とする成形プレス用クッション材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の成形プレス用クッショ
    ン材において、ラジカル連鎖禁止剤および過酸化物分解
    剤は、空気雰囲気中において30℃の初期温度から10
    ℃/分の割合で温度を上昇させたとき、初期重量に対す
    る重量の減少割合が10%に達する温度が300℃以上
    のものであることを特徴とする成形プレス用クッション
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の成形プ
    レス用クッション材において、前記ゴム組成物中に、更
    に、反応性モノマーまたは反応性モノマーの金属塩また
    はそれらの両方を配合したことを特徴とする成形プレス
    用クッション材。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の成形プレス用クッション材において、繊維材料層が、
    織布層または不織布層であることを特徴とする成形プレ
    ス用クッション材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の成形プレス用クッショ
    ン材において、前記ゴム組成物からなるゴムシートの両
    面に、不織布を積層したことを特徴とする成形プレス用
    クッション材。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の成形プレス用クッショ
    ン材において、前記ゴム組成物からなるゴムシートの両
    面に不織布を積層し、更にその両面に、織布に前記ゴム
    組成物を塗布した接着材層を介して不織布を積層したこ
    とを特徴とする成形プレス用クッション材。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の成形プ
    レス用クッション材において、前記ゴムシートは、シー
    ト状の補強材によって補強されていることを特徴とする
    成形プレス用クッション材。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の成形プレス用クッショ
    ン材において、織布に前記ゴム組成物を塗布した接着材
    層と、不織布とを交互に積層したことを特徴とする成形
    プレス用クッション材。
  9. 【請求項9】 請求項5から請求項8のいずれかに記載
    の成形プレス用クッション材において、不織布が、基布
    とウエブとをニードルパンチにより一体化したニードル
    パンチ不織布であることを特徴とする成形プレス用クッ
    ション材。
  10. 【請求項10】 エチレンプロピレンゴム組成物の原料
    ゴム100重量部に対し、ラジカル連鎖禁止剤と過酸化
    物分解剤とを合計5〜15重量部配合してなる成形プレ
    ス用クッション材用ゴム組成物。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のゴム組成物におい
    て、ラジカル連鎖禁止剤および過酸化物分解剤は、空気
    雰囲気中において30℃の初期温度から10℃/分の割
    合で温度を上昇させたとき、初期重量に対する重量の減
    少割合が10%に達する温度が300℃以上のものであ
    ることを特徴とする成形プレス用クッション材用ゴム組
    成物。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11に記載の
    ゴム組成物において、ゴム組成物中に、更に、反応性モ
    ノマーまたは反応性モノマーの金属塩またはそれらの両
    方を配合したことを特徴とする成形プレス用クッション
    材用ゴム組成物。
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