JP2007090796A - 耐熱性プレス用クッション材の製造方法 - Google Patents

耐熱性プレス用クッション材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クッション性を良好にして、圧縮永久歪みを小さくし耐久性を向上させた耐熱性プレス用クッション材の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】表面層3に耐熱性繊維部材2を、中間層6に少なくとも1層の嵩高性の多重織りクロス5を配し、上記表面層3と中間層6との間および/あるいは中間層6間に、未加硫のゴム層7を介在した積層物を作製した後、この積層物を加熱下において無圧状態で放置し、ゴム層7の架橋反応が開始し始める直後に加圧して加硫し、積層一体化して耐熱性プレス用クッション材1を製造する方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は耐熱性プレス用クッション材の製造方法に係り、詳しくは熱プレス盤と成形品との間に配置し、熱プレス盤や成形品の疵を防止するとともに均一な圧力と熱を伝え、しかもクッション性を高めた耐熱性プレス用クッション材の製造方法に関する。
耐熱性プレス用クッション材は、熱プレス盤と成形品との間に配置して加圧成形時に熱プレス盤の疵防止や均一な圧力と熱を加えるために用いられ、クッション性、熱伝導性、耐久性が要求されている。従来からクラフト紙を5〜20枚程度重ねたものが用いられていたが、使用回数も1〜5回程度であったため、耐久性が悪いために近年ほとんど使用されていない。
これに対し、耐久性の向上したクッション材として、合成ゴムを用いたものが提供され、現在も多く使用されている。その代表的な構成は、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維等の耐熱性繊維からなる織布、不織布あるいはフェルトの層と、ブチルゴム、フッ素ゴム等の合成ゴム層とを組み合わせて積層一体化したものである。また、これらに離型性を持たせるため、クッション材の表面にフッ素樹脂フィルムや耐熱樹脂をコートしたシート等の耐熱性離型層を接着一体化することが知られている。
また、表面にガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、PBO繊維等の耐熱性繊維からなる織布を用い、これを積層して使用することもある。(特許文献1に記載)この場合、表面の織布のクッション性に加えて、積層した場合に発生する層間の空隙により、さらにクッション性が向上するといった特長がある。
特許第3259741号明細書
しかしながら、従来から良く使用されているフェルトをクッション材の構成部材として用いると、構成繊維の自由度が大きく柔らかいため、わずかな重量の斑が存在した場合でも積層板などの被処理物に厚み斑やボイドを発生させ易いという問題や寿命が短いという問題があった。
また、成形品の構成により求められる撓み量が異なる。大きな撓み量が必要な成形品の場合、クッション材の撓み量が不足するという問題があった。
また、ゴム層のゴムは加硫時に可塑化して、織布あるいは不織布の層の空隙部へ流れ込み、本来織布あるいは不織布の層が持っているクッション性能を減ずるという問題があった。
本発明は叙上の如き実状に鑑み、これに対処するもので、クッション性を良好にして、圧縮永久歪みを小さくし耐久性を向上させた耐熱性プレス用クッション材の製造方法を提供することを目的とする。
即ち、本願の発明では、熱プレス盤と成形品との間に用いる耐熱性プレス用クッション材の製造方法において、表面層に耐熱性繊維部材を、そして中間層に少なくとも1層の嵩高性の多重織りクロスを配し、上記表面層と中間層との間および/あるいは中間層間に、未加硫のゴム層を介在した積層物を作製した後、該積層物を加熱下において無圧状態で放置し、ゴム層の架橋反応が開始し始める直後に加圧して加硫し、積層一体化するものであり、無圧状態に放置して架橋し始めた直後のゴム層を加圧して加硫することによって、多重織りクロスへのゴム染み込みを抑制することができ、空気を内在させる空間を充分に確保することによってクッション性を高め、圧縮永久歪みを小さく、そして耐久性を向上させた耐熱性プレス用クッション材を製造することができる。
本発明は、積層物を温度150℃〜180℃、無圧状態で0.2〜15分間放置した後、この温度を維持した状態で加圧して加硫し、積層一体化するものであり、確実に加硫時に多重織りクロスへのゴム染み込みを抑制することができる。
本発明は、表面層に耐熱性繊維部材を、そして中間層に1層の多重織りクロスを配し、上記表面層と中間層との間にゴム層を介在させた場合を含むため、更にクッション性が良好で、圧縮永久歪みが小さく、そして耐久性が向上する。
本発明は、表面層に耐熱性繊維部材を、そして中間層に2層の多重織りクロスを配し、上記表面層と中間層との間にゴム層を介在させた場合も含み、総厚みが増して圧縮変形時の撓み量が大きくなっても、圧縮永久歪みを小さく、クッション性を維持することができる。
また、本発明は、多重織りクロスの構成糸が捲縮加工糸である場合、多重織りクロスが2重織りクロスである場合、多重織りクロスが4重織りクロスである場合、多重織りクロスの構成糸がガラス繊維、カーボン繊維、そしてセラミックス繊維から選ばれた少なくとも1種の無機繊維である場合、表面層の耐熱性繊維部材が、芳香族ポリアミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ガラス繊維、カーボン繊維から選ばれた少なくとも1種の耐熱性繊維である場合、表面層の耐熱性繊維部材が芳香族ポリアミド繊維のスパン糸で構成されている場合、表面層の耐熱性繊維部材が耐熱性樹脂で処理されている場合、そして表面層と中間層との間には、短繊維で補強されたゴム層が介在している場合を含んでいる。
本願発明の耐熱性プレス用クッション材の製造方法では、積層物を無圧状態に放置して架橋し始めた直後のゴム層を加圧して加硫し、積層一体化することによって、加硫時に多重織りクロスへのゴム染み込みを抑制することができ、空気を内在させる空間を充分に確保することによってクッション性を高めることができ、更には少なくとも1層の嵩高性の多重織りクロスをその構成部材としているため、空間部分が多く設けてクッション性とプレスを繰り返した際のクッション材の変形を阻止する機能を有し、圧縮歪を小さくして耐久性を向上させることができるといった効果がある。
以下に添付図面を参照し、本実施を説明する。図1は本発明の方法によって得られた耐熱性プレス用クッション材の断面図であり、本発明に係る耐熱性プレス用クッション材1は、耐熱性繊維部材2からなる表面層3、嵩高性のある多重織りクロス5からなる中間層6、及び表面層3と中間層6との間には表面層3や中間層6へ一部含浸したゴム層7を介在した加硫一体化して各層間を接着させた積層物になっている。中間層6は嵩高性のある繊維を使用し、しかも多重織りクロスであるために、空間部分が多く存在しクッション性とプレスを繰り返した際のクッション材の変形を阻止する機能を有している。
また、図2に示される耐熱性プレス用クッション材1は、嵩高性のある多重織りクロス5からなる中間層6が2枚積層されている。即ち、このクッション材1は耐熱性繊維部材2からなる表面層3、2層の嵩高性のある多重織りクロス5からなる中間層6、及び表面層3と中間層6との間、中間層6と中間層6の間、そして中間層6と表面層3の間にゴム層7を介在し、加硫一体化して各層間を接着させた積層物になっている。上記耐熱性プレス用クッション材1は、総厚みが大きくなっても1層の中間層6を用いた場合に比べて圧縮率が変化しないことから、撓み量を大きくしてもクッション効果を維持することができる。
本発明では、多重織りクロス5からなる中間層6を3〜5枚程度、積層することができる。
本発明の製造方法では、多重織りクロス5の両面にそれぞれ厚さ0.10〜0.50mmの未加硫のゴムシートであるゴム層7を積層し、更にゴム層7のそれぞれの表面に耐熱性繊維クロス2を積層して、積層物を通常のプレス加硫装置に温度150〜180℃、0.2〜15分間、そして無圧状態で放置する。ゴム層7が架橋し始めた直後に上記温度を維持した状態で面圧を0.1〜5.0MPaに高め、時間10〜40分で加硫し、積層一体化して図1に示される耐熱性プレス用クッション材1を作製する。
また、図2に示される耐熱性プレス用クッション材1の製造方法では、多重織りクロス5の両面にそれぞれ厚さ0.10〜0.50mmの未加硫のゴムシートであるゴム層7を積層し、更に多重織りクロス5を積層した後、片面に同様のゴム層7を積層することで2層の中間層6を形成し、そして両面に耐熱性繊維クロス2を積層した後に通常のプレス加硫装置に温度150℃〜180℃、0.2〜15分間、無圧状態で放置し、ゴム層7の架橋反応を開始させる。そのままの温度で、面圧を0.1〜5.0MPaに高め、時間10〜40分でこれらを加硫し、積層一体化する。このようにゴム層を予め無圧力状態で架橋反応を開始させ、表面層と中間層とを積層一体化することで、加硫時に多重織りクロスへのゴム染み込みを抑制することができ、空気を内在させる空間を充分に確保することによってクッション性を高めることができる。
無圧力状態で放置する時間は、レオメータ試験の最小トルク値時の時間以上、最高トルク値時の時間未満がよい。本発明の場合には、0.2〜15分間が好ましい。最小トルク値時の時間未満の場合には、積層物を加圧、加硫するときに、ゴム層が多重織りクロス5へ流れて繊維間の空隙を充填することになって充分なクッション性、耐久性が得られなくなる。他方、最高トルク値時の時間以上であると、ゴム層と多重織りクロスとの接着が悪くなり、表面層と中間層との剥離が起こりやすくなる。
また、更なる耐圧縮ひずみ性を向上させるため、アフターキュアを200〜250℃、30分〜4時間実施してもよい。
上記嵩高性のある多重織りクロス5は、2重織りクロス、3重織りクロス、あるいは4重織りクロス等があり、嵩高加工した構成糸を使用し、あるいはクロス状態で嵩高加工したものであってもよい。
例えば、2重織りクロスは図1に示すように、表面において緯糸8aが4本目の経糸9に絡み、他方裏面では同一位置にある他の緯糸8bが同様に4本目の経糸9に絡んだ2重織りの構成になっている。このように2重織りクロスは多くの間隙部分を保有していることから、クッション性とプレスを繰り返した際のクッション材の変形を阻止する機能を有している。プレス成形時の使用環境が200℃以上で、かつ80分程度の使用時間を要することから、耐熱性がなければクッション材を補強できずに変形させてしまう。また、フィラメント間に空隙が存在しないと、高いクッション性が発現しない。従って、耐熱性があり、高強度、高弾性な繊維で、加えて捲縮加工したものである。
また3重織りクロスは、例えば図3にその概略図を示すように、経糸9a、9b、9c、9d、9e、9f、9g等が平行に配置され、最外層の緯糸8Aが経糸9bと4本目の9fに絡み、中間層の緯糸8Bが経糸9cと2本目の経糸9eに絡み、そして最内層の緯糸8Cが経糸9dに絡んだ構成からなっている。3重織りクロスは3本の緯糸8A、8B、8Cを積層した構造になっている。
更に4重織りクロスは、例えば図4にその概略図を示すように、経糸9a、9b、9c、9d、9e、9f、9g、9h、9i等が平行に配置され、最外層の緯糸8Aが経糸9bと6本目の9hに絡み、2層目の緯糸8Bが経糸9cと4本目の経糸9gに絡み、3層目の緯糸8Cが経糸9dと2本目の9fに絡み、そして最内層の緯糸8Dが経糸9eに絡んだ構成からなっている。4重織りクロスは4本の緯糸8A、8B、8C、8Dを積層した構造になっている。
上記多重織りクロス5の構成糸は、アラミド繊維、PBO(ポリベンゾビスオキサゾール)繊維、ガラス繊維、カーボン繊維、セラミックス繊維等の高強度、高弾性、そして耐熱性を有する繊維であり、好ましくはガラス繊維、カーボン繊維、セラミックス繊維等の無機繊維が挙げられる。
上記表面層3を形成する耐熱性繊維部材2は、プレス成形時の使用環境が200℃以上で、かつ80分程度の使用時間を要することから、耐熱性がなければ熱溶融して被着物に密着する。
上記耐熱性繊維部材2としては、アラミド繊維、PBO繊維、フッ素繊維、ガラス繊維、カーボン繊維、そしてセラミックス繊維等が使用され、クロス、不織物、編物、フェルト等を使用することができる。
尚、場合によっては、耐熱性繊維部材2を耐熱性の樹脂で含浸処理してもよい。この上記耐熱性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラニン樹脂、フッ素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の単体またはブレンド系または共重合体が挙げられる。
ゴム層7としては、クッション材のクッション性を発現させるもので、要求される特性としては耐熱性と低圧縮歪み性であり、厚みは0.05〜1.00mm、ゴム硬度(JIS A)は65〜85°が好ましい。このゴム層7として使用するゴムとして、フッ素ゴムやシリコンゴムがある。フッ素ゴムはその原料として含フッ素アクリレートの重合体、フッ化ビニリデンの共重合体、含フッ素珪素ゴム、含フッ素ポリエステルゴムなどある。
このフッ素ゴムやシリコンゴムには、加硫剤としてジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、ジアリルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2・5−ジメチル−2・5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン−3、1・3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、1・1−ジ−ブチルパーオキシ−3、3、5−トリメチルシクロヘキサン等の有機過酸化物系加硫剤、ヘキサメチレンカルバメート、N,N’−ジシアニルジエン−1、6−ヘキサジアミン、ビスフェノールAF、ベンジルトリフェニルホスフォニウムクロライド等のポリオール系加硫剤、およびトリエチレンテトラミン(TETA)、トリエチレンペンタミン(TEPA)、ヘキサメチレンジアミン(HMDA)等のアミン系加硫剤といった、フッ素ゴムの加硫剤として公知のものを用いることができる。その添加量はポリマー100質量部に対して約0.2〜5.0質量部であり、好ましくは0.5〜3.0質量部である。
それ以外に必要に応じて充填剤、可塑剤、安定剤、加工助剤、着色剤のような通常のゴム配合物に使用されるものが含有される。また、ゴム補強のために長さ1〜10mmの短繊維をゴム100質量部に対して5〜30質量部充填してもよい。この短繊維としては、例えば商品名コーネックス、ノーメックス、ケブラー、テクノーラ、トワロン等のアラミド繊維、PBO繊維,ガラス繊維等の耐熱性繊維が使用される。
実施例1
表面層の耐熱性繊維クロスとしては、コーネックス織物(帝人社製のCO1910)、中間層としては捲縮加工したガラス繊維からなる2重織りクロス(日東紡製のKS4325)、フッ素ゴムとしてはポリオール加硫系のフッ素ゴム(デュポン社製のバイトンV9006)を用意した。
中間層が2枚積層した構造とし、フッ素ゴムをカレンダーロールにより厚さ0.30mmのシートにし、中間層間、中間層と表面層との間に積層して、プレスで初期5分間、温度165℃、無圧状態で保持してフッ素ゴムを部分的に架橋し、その後、面圧を2.0MPaにして、温度165℃、時間15分でこれらを加硫し、積層一体化してクッション材を作製した。クッション材の総厚みは3.15mmであった。
得られたクッション材を面圧1MPaと面圧5MPa時の撓み量を測定した。その結果、それぞれ0.55mmと0.95mmであった。
また、得られたクッション材を面圧5MPaの状態とし、50℃から200℃に30分かけて昇温し、200℃で15分保持した後、50℃まで30分かけて降温し、無加圧状態にする。このパターンを200回繰り返した結果、面圧1MPaと面圧5MPa時の撓み量はそれぞれ0.45mmと0.60mmであった。
実施例2
中間層を4重織りクロスとし、1枚積層した構造である以外は実施例1と同様にクッション材を作製した。クッション材の厚みは3.12mmであった。得られたクッション材の面圧1MPaと面圧5MPa時の撓み量は、それぞれ0.95mmと1.20mmであった。
また、得られたクッション材を面圧5MPaの状態とし、50℃から200℃に30分かけて昇温し、200℃で15分保持した後、50℃まで30分かけて降温し、無加圧状態にする。このパターンを200回繰り返した結果、面圧1MPaと面圧5MPa時の撓み量はそれぞれ0.55mmと0.65mmであった。
比較例1
実施例1と同様の材料と積層構造とし、プレスで面圧を2.0MPaにして、温度165℃、時間15分でこれらを加硫一体化してクッション材を作製した。クッション材の総厚みは2.28mmであった。得られたクッション材の面圧1MPaと面圧5MPa時の撓み量は、それぞれ0.05mmと0.15mmであった。
比較例2
中間層に捲縮加工したガラス繊維からなる4重織りクロスの代わりに、捲縮加工していないガラス繊維からなる4重織りクロスを用いた以外は実施例2と同様の積層構造であり、プレスで面圧を2.0MPaにして、温度165℃、時間15分でこれらを加硫一体化してクッション材を作製した。クッション材の厚みは2.45mmであった。得られたクッション材の面圧1MPaと面圧5MPa時の撓み量は、それぞれ0.21mmと0.35mmであった。
比較例3
中間層にガラス繊維からなる4重織りクロスの代わりに、メタ系アラミド繊維からなるフェルトを用いた以外は比較例2と同様にクッション材を作製した。緩衝材の厚みは2.10mmであった。得られたクッション材の面圧1MPaと面圧5MPa時の撓み量は、それぞれ0.23mmと0.43mmであった。
本発明に係る耐熱性プレス用クッション材は、熱プレス盤と成形品との間に介在することによって、加圧成形時に熱プレス盤の疵を防止し、また均一な圧力と熱を与えるものである。
本発明の方法によって得られた耐熱性プレス用クッション材の断面図である。 本発明の方法によって得られた他の実施例である耐熱性プレス用クッション材の断面図である。 3重織りクロスの概略図である。 4重織りクロスの概略図である。
符号の説明
1 耐熱性プレス用クッション材
2 耐熱性繊維部材
3 表面層
5 多重織りクロス
6 中間層
7 ゴム層
8 緯糸
9 経糸

Claims (12)

  1. 熱プレス盤と成形品との間に用いる耐熱性プレス用クッション材の製造方法において、表面層に耐熱性繊維部材を、そして中間層に少なくとも1層の嵩高性の多重織りクロスを配し、上記表面層と中間層との間および/あるいは中間層間に、未加硫のゴム層を介在した積層物を作製した後、該積層物を加熱下において無圧状態で放置し、ゴム層の架橋反応が開始し始める直後に加圧して加硫し、積層一体化することを特徴とする耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  2. 積層物を温度150℃〜180℃、無圧状態で0.2〜15分間放置した後、この温度を維持した状態で加圧して加硫し、積層一体化する請求項1記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  3. 表面層に耐熱性繊維部材を、そして中間層に1層の多重織りクロスを配し、上記表面層と中間層との間にゴム層を介在させた請求項1または2記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  4. 表面層に耐熱性繊維部材を、そして中間層に2層の多重織りクロスを配し、上記表面層と中間層との間にゴム層を介在させた請求項1または2記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  5. 多重織りクロスの構成糸が捲縮加工糸である請求項1乃至4の何れかに記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  6. 多重織りクロスが2重織りクロスである請求項1乃至5の何れかに記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  7. 多重織りクロスが4重織りクロスである請求項1乃至5の何れかに記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  8. 多重織りクロスの構成糸がガラス繊維、カーボン繊維、そしてセラミックス繊維から選ばれた少なくとも1種の無機繊維である請求項1乃至7の何れかに記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  9. 表面層の耐熱性繊維部材が、芳香族ポリアミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ガラス繊維、カーボン繊維から選ばれた少なくとも1種の耐熱性繊維で構成されている請求項1乃至8の何れかに記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  10. 表面層の耐熱性繊維部材が、芳香族ポリアミド繊維のスパン糸で構成されている請求項1乃至8の何れかに記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  11. 表面層の耐熱性繊維部材が、耐熱性樹脂で処理された請求項1乃至10の何れかに記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
  12. 表面層と中間層との間には、短繊維で補強されたゴム層が介在している請求項1乃至11の何れかに記載の耐熱性プレス用クッション材の製造方法。
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