JP2724485B2 - ニューセラミックスソリッドエンドミル - Google Patents
ニューセラミックスソリッドエンドミルInfo
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- JP2724485B2 JP2724485B2 JP63334881A JP33488188A JP2724485B2 JP 2724485 B2 JP2724485 B2 JP 2724485B2 JP 63334881 A JP63334881 A JP 63334881A JP 33488188 A JP33488188 A JP 33488188A JP 2724485 B2 JP2724485 B2 JP 2724485B2
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- Japan
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- end mill
- cutting edge
- ceramic solid
- new
- new ceramic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B2226/00—Materials of tools or workpieces not comprising a metal
- B23B2226/18—Ceramic
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/04—Angles
- B23C2210/0485—Helix angles
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フライス盤などの工作機械に使用する、金
属加工用にすぐれた切削性能を有するエンドミルに関す
るものである。
属加工用にすぐれた切削性能を有するエンドミルに関す
るものである。
[従来の技術] エンドミルは、外径に対して刃長が長い比較的小型の
切削工具であり、ソリッド、スローアウェイ、ろう付け
の3つのタイプがあるが、切削性本位の考え方では、ソ
リッドは切れ刃形状の設計の自由度が最も高く有利であ
る。素材としては高速度工具鋼、超硬合金、サーメット
などが公知であるが、超硬以上の高硬度工具材では、加
工上の制約から、ろう付けやスローアウェイタイプに頼
ることが多い。ニューセラミックスは工具材としては周
知であるが、靭性、加工性が著しく劣るため、エンドミ
ルとしては例がなく、わずかにスローアウェイタイプの
大型フライスカッタで利用されているに過ぎない。
切削工具であり、ソリッド、スローアウェイ、ろう付け
の3つのタイプがあるが、切削性本位の考え方では、ソ
リッドは切れ刃形状の設計の自由度が最も高く有利であ
る。素材としては高速度工具鋼、超硬合金、サーメット
などが公知であるが、超硬以上の高硬度工具材では、加
工上の制約から、ろう付けやスローアウェイタイプに頼
ることが多い。ニューセラミックスは工具材としては周
知であるが、靭性、加工性が著しく劣るため、エンドミ
ルとしては例がなく、わずかにスローアウェイタイプの
大型フライスカッタで利用されているに過ぎない。
[発明が解決しようとする問題点] 高速度工具鋼製エンドミルは靭性に優れるものの耐熱
性と耐摩耗性に劣り、高速切削、高精度加工には不向き
である。一方超硬合金、サーメットを用いたエンドミル
において、ろう付け、スローアウェイタイプのものは自
由な刃形設計ができないため切削性が悪く、さらに本体
剛性が弱いこともあって使用には限界があり、ソリッド
タイプにしても被削材の溶着が生じるという問題が残
り、耐久性及び仕上げ面に悪影響を与えている。またニ
ューセラミックスを使用した場合は、加工上、使用上共
に切れ刃部分に微細チッピングが生じ、ソリッドエンド
ミルとしては実用化されていない。すなわち、高速切
削、高精度加工を実現する切削性に優れたエンドミルを
得るためには、耐熱性、耐摩耗性に優れかつ微細チッピ
ングを発生しない工具材質と刃形設計の組合せが求めら
れる。
性と耐摩耗性に劣り、高速切削、高精度加工には不向き
である。一方超硬合金、サーメットを用いたエンドミル
において、ろう付け、スローアウェイタイプのものは自
由な刃形設計ができないため切削性が悪く、さらに本体
剛性が弱いこともあって使用には限界があり、ソリッド
タイプにしても被削材の溶着が生じるという問題が残
り、耐久性及び仕上げ面に悪影響を与えている。またニ
ューセラミックスを使用した場合は、加工上、使用上共
に切れ刃部分に微細チッピングが生じ、ソリッドエンド
ミルとしては実用化されていない。すなわち、高速切
削、高精度加工を実現する切削性に優れたエンドミルを
得るためには、耐熱性、耐摩耗性に優れかつ微細チッピ
ングを発生しない工具材質と刃形設計の組合せが求めら
れる。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成する本発明の要旨は、外周刃が20゜〜
50゜のねじれ角を有し、切れ刃逃げ面粗さを0.3μmmRma
x以下とし、すべての逃げ面には0.01〜0.05mmのマージ
ンを設けたニューセラミックスソリッドエンドミルであ
る。
50゜のねじれ角を有し、切れ刃逃げ面粗さを0.3μmmRma
x以下とし、すべての逃げ面には0.01〜0.05mmのマージ
ンを設けたニューセラミックスソリッドエンドミルであ
る。
[作用] ニューセラミックスは超硬合金と同等以上の硬さをも
ち、耐熱性と耐摩耗性に優れ、とくに被削材質との親和
性が少ないので、高速、高能率切削用としては注目すべ
き素材であるが、靭性値の低さが正しい評価を狂わして
いる。しかし、靭性不足の欠点は、ある程度までは工具
形状によって補完できるものである。
ち、耐熱性と耐摩耗性に優れ、とくに被削材質との親和
性が少ないので、高速、高能率切削用としては注目すべ
き素材であるが、靭性値の低さが正しい評価を狂わして
いる。しかし、靭性不足の欠点は、ある程度までは工具
形状によって補完できるものである。
本発明は上記の構成のエンドミルであるから、20゜〜
50゜のねじれ角により、断続切削の要素を緩和し、切刃
逃げ面に適度なマージンを設けることにより、切削性を
落さずに刃先剛性を上げ、さらに切刃逃げ面粗さを0.3
μmmRmax以下におさえることにより、微細チッピングの
防止、また仕上げ面粗さの向上を実現したものであり、
上記材質の性能を十分発揮するにはこれらの条件が必要
不可欠である。
50゜のねじれ角により、断続切削の要素を緩和し、切刃
逃げ面に適度なマージンを設けることにより、切削性を
落さずに刃先剛性を上げ、さらに切刃逃げ面粗さを0.3
μmmRmax以下におさえることにより、微細チッピングの
防止、また仕上げ面粗さの向上を実現したものであり、
上記材質の性能を十分発揮するにはこれらの条件が必要
不可欠である。
[実施例] 以下に本発明を、実施例として第2図に示すボールエ
ンドミルを使ってさらに詳細に説明する。第2図におい
て1はシャンク、2は切刃部で、ねじれ角θは30゜とし
ている。次に第3図は切刃形状を示すが、チッピングや
欠けを防ぐためすべての逃げ面には0.01〜0.05幅のマー
ジン3を形成することにより、構造上刃先剛性を上げて
いる。
ンドミルを使ってさらに詳細に説明する。第2図におい
て1はシャンク、2は切刃部で、ねじれ角θは30゜とし
ている。次に第3図は切刃形状を示すが、チッピングや
欠けを防ぐためすべての逃げ面には0.01〜0.05幅のマー
ジン3を形成することにより、構造上刃先剛性を上げて
いる。
ZrO2系ニューセラミックスを用いた、本発明の実施例
と従来例の物性値を第1表に示す。
と従来例の物性値を第1表に示す。
なお従来例1は、SKH55といわれるCoを含んだMo系の
高速度工具鋼、従来例2はK10といわれるWC+Coよりな
る超硬合金である。また実施例1はY2O2を添加し部分安
定化したZrO2系ニューセラミックス、実施例3はAl2O3
を添加し硬度を上げたZrO2系ニューセラミックスであ
る。
高速度工具鋼、従来例2はK10といわれるWC+Coよりな
る超硬合金である。また実施例1はY2O2を添加し部分安
定化したZrO2系ニューセラミックス、実施例3はAl2O3
を添加し硬度を上げたZrO2系ニューセラミックスであ
る。
従来例1、2及び実施例1、2、3の素材を用いたボ
ールエンドミルによる切削テスト結果を第4図に示す。
またその切削条件は第2表の通りである。
ールエンドミルによる切削テスト結果を第4図に示す。
またその切削条件は第2表の通りである。
またこの時の仕上面粗さを従来例と共に第3表に示
す。
す。
以上のテスト結果からも明らかなように、従来例に対
し、工具寿命で2倍〜3倍、加工能率で2倍〜5倍、ま
た仕上面粗さにおいても3〜5μmRmaxと著しく向上し
た。
し、工具寿命で2倍〜3倍、加工能率で2倍〜5倍、ま
た仕上面粗さにおいても3〜5μmRmaxと著しく向上し
た。
上記においては、ボールエンドミルについて述べた
が、第1図のスケア刃においても同様の効果が得られ
た。
が、第1図のスケア刃においても同様の効果が得られ
た。
[発明の効果] 以上述べた所から既に明らかなように、本発明によれ
ば、ニューセラミックスの靭性不足を克服し、従来のエ
ンドミルでは不可能であった高速切削において長寿命を
実現すると共に、従来得られなかった仕上面を実現し
た。
ば、ニューセラミックスの靭性不足を克服し、従来のエ
ンドミルでは不可能であった高速切削において長寿命を
実現すると共に、従来得られなかった仕上面を実現し
た。
第1図は本発明になるニューセラミックスソリッドエン
ドミルの一実施例、第2図は本発明の別の実施例である
ボールエンドミルを示す。第3図はその切れ刃部の模式
的説明図を示す。第4図は本発明を含むボールエンドミ
ルによる切削テスト結果を示す説明図である。 (符号の説明) 1……シャンク、2……切れ刃部、3……マージン 4……逃げ面、5……円弧状切れ刃、θ……ねじれ角
ドミルの一実施例、第2図は本発明の別の実施例である
ボールエンドミルを示す。第3図はその切れ刃部の模式
的説明図を示す。第4図は本発明を含むボールエンドミ
ルによる切削テスト結果を示す説明図である。 (符号の説明) 1……シャンク、2……切れ刃部、3……マージン 4……逃げ面、5……円弧状切れ刃、θ……ねじれ角
Claims (3)
- 【請求項1】外周刃が20゜〜50゜のねじれ角を有し、切
れ刃逃げ面粗さを、0.3μmRmax以下とし、すべての逃げ
面には、0.01〜0.05mmのマージンを設けたニューセラミ
ックスソリッドエンドミル。 - 【請求項2】エンドミル先端に円弧状切れ刃を設けた第
1項記載のニューセラミックスソリッドエンドミル。 - 【請求項3】破壊靭性値4〜11MN/m2/3、ビッカース硬
さ1400〜2200Kg/mm2であるZrO2系ニューセラミックスを
素材とした、第1項及び第2項記載のニューセラミック
スソリッドエンドミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63334881A JP2724485B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ニューセラミックスソリッドエンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63334881A JP2724485B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ニューセラミックスソリッドエンドミル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02180517A JPH02180517A (ja) | 1990-07-13 |
JP2724485B2 true JP2724485B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=18282267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63334881A Expired - Fee Related JP2724485B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ニューセラミックスソリッドエンドミル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724485B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102303159A (zh) * | 2011-09-09 | 2012-01-04 | 山东大学 | 整体式全陶瓷螺旋立铣刀 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09295214A (ja) * | 1996-05-07 | 1997-11-18 | Matsuura Kikai Seisakusho:Kk | セラミックスボールエンドミル |
DE19926366A1 (de) * | 1999-06-10 | 2000-12-21 | Orga Kartensysteme Gmbh | Frässtichel |
DE10243104A1 (de) | 2002-09-17 | 2004-03-25 | Gebr. Brasseler Gmbh & Co. Kg | Rotierendes Instrument aus Keramik |
CH696631A5 (de) * | 2003-10-01 | 2007-08-31 | Fraisa Sa | Fräswerkzeug für die Bearbeitung weicher Werkstoffe. |
EP2093003A1 (de) * | 2008-02-20 | 2009-08-26 | Fraisa Holding AG | Vollfräswerkzeug |
JP6354451B2 (ja) * | 2014-08-22 | 2018-07-11 | 三菱マテリアル株式会社 | ボールエンドミル及びその製造方法 |
EP3213845B1 (en) | 2014-10-28 | 2021-06-16 | Mitsubishi Hitachi Tool Engineering, Ltd. | Ceramic end mill and method for cutting difficult-to-cut material |
TR201515785A2 (tr) | 2015-12-09 | 2017-02-21 | Alp Havacilik Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi | 28° ile 43° ARALIĞINDA HELİS AÇISINA SAHİP YEKPARE SERAMİK PARMAK FREZE KESİCİ TAKIMI |
WO2019151169A1 (ja) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | 三菱日立ツール株式会社 | エンドミルおよび加工方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6228107A (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-06 | Kyocera Corp | エンドミル |
JPS6357016U (ja) * | 1986-10-02 | 1988-04-16 |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP63334881A patent/JP2724485B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102303159A (zh) * | 2011-09-09 | 2012-01-04 | 山东大学 | 整体式全陶瓷螺旋立铣刀 |
CN102303159B (zh) * | 2011-09-09 | 2013-01-02 | 山东大学 | 整体式全陶瓷螺旋立铣刀 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02180517A (ja) | 1990-07-13 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |