JP2724109B2 - 歯付ベルト - Google Patents
歯付ベルトInfo
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- rubber
- belt
- tooth
- phenylenedimaleimide
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G1/00—Driving-belts
- F16G1/28—Driving-belts with a contact surface of special shape, e.g. toothed
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/16—Nitrogen-containing compounds
- C08K5/34—Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
- C08K5/3412—Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having one nitrogen atom in the ring
- C08K5/3415—Five-membered rings
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06M—TREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
- D06M15/00—Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
- D06M15/693—Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with natural or synthetic rubber, or derivatives thereof
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N—WALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N3/00—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
- D06N3/0056—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof characterised by the compounding ingredients of the macro-molecular coating
- D06N3/0061—Organic fillers or organic fibrous fillers, e.g. ground leather waste, wood bark, cork powder, vegetable flour; Other organic compounding ingredients; Post-treatment with organic compounds
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N—WALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N3/00—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
- D06N3/04—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- D06N3/10—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds with styrene-butadiene copolymerisation products or other synthetic rubbers or elastomers except polyurethanes
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歯付ベルトの改良に関
し、特に歯布の接着性および歯ゴム層の耐久性の改良に
関するものである。
し、特に歯布の接着性および歯ゴム層の耐久性の改良に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、伝動ベルトとしての歯付ベルト
は、心線がベルト長手方向に沿って埋設された背ゴム層
と、該背ゴム層にベルト長手方向に一定のピッチで一体
に設けられた多数の歯ゴム層とで構成されたベルト本体
を備えてなり、該ベルト本体の歯ゴム層が歯布で覆われ
ている。
は、心線がベルト長手方向に沿って埋設された背ゴム層
と、該背ゴム層にベルト長手方向に一定のピッチで一体
に設けられた多数の歯ゴム層とで構成されたベルト本体
を備えてなり、該ベルト本体の歯ゴム層が歯布で覆われ
ている。
【０００３】近年、この種の歯付ベルトは、多分野で使
用されるようになりつつあり、高速回転、高負荷および
高温等の過酷な条件下での使用も多くなっている。その
ため、そのような過酷な条件下での使用は、ベルトの構
成材料の劣化も進み易く、歯ゴム層が早期に飛散した
り、心線が切断したりしてベルト寿命が短くなる場合が
多発し、耐久性の向上が切望されている。
用されるようになりつつあり、高速回転、高負荷および
高温等の過酷な条件下での使用も多くなっている。その
ため、そのような過酷な条件下での使用は、ベルトの構
成材料の劣化も進み易く、歯ゴム層が早期に飛散した
り、心線が切断したりしてベルト寿命が短くなる場合が
多発し、耐久性の向上が切望されている。
【０００４】そこで、ベルト本体を構成するゴムとして
耐熱性に優れたゴムを用いる等、ベルト本体の改良が盛
んに行われているのが現状であり、その中では、特に、
水素化ニトリルゴム（以下、場合によって「Ｈ−ＮＢ
Ｒ」と略称する）が耐熱性に優れていることから、これ
をベルト構成ゴム部に採用したベルトが注目されてい
る。
耐熱性に優れたゴムを用いる等、ベルト本体の改良が盛
んに行われているのが現状であり、その中では、特に、
水素化ニトリルゴム（以下、場合によって「Ｈ−ＮＢ
Ｒ」と略称する）が耐熱性に優れていることから、これ
をベルト構成ゴム部に採用したベルトが注目されてい
る。
【０００５】また、歯布もベルト寿命に重要な影響を及
ぼすことから、この研究もベルト本体の研究に並行して
行われているのが現状であり、例えば、Ｈ−ＮＢＲにシ
リカ、レゾルシンもしくはその変性物およびメチレンド
ナーを混合したゴム組成物で歯布を処理することが提案
されている（実開昭６３−６４９４８号公報参照）。ま
た、Ｈ−ＮＢＲ等にニッケル化合物を混合したゴム組成
物で処理した歯布も提案されている（特開平２−９９６
６７号公報参照）。
ぼすことから、この研究もベルト本体の研究に並行して
行われているのが現状であり、例えば、Ｈ−ＮＢＲにシ
リカ、レゾルシンもしくはその変性物およびメチレンド
ナーを混合したゴム組成物で歯布を処理することが提案
されている（実開昭６３−６４９４８号公報参照）。ま
た、Ｈ−ＮＢＲ等にニッケル化合物を混合したゴム組成
物で処理した歯布も提案されている（特開平２−９９６
６７号公報参照）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如き
ゴム組成物で処理された歯布では、Ｈ−ＮＢＲやニッケ
ル化合物の特性により耐熱性が優れ、熱老化後において
も大きな歯布強力保持率を有するものの、接着性および
耐摩耗性が十分でない。特に、歯付ベルトでは、ベルト
歯元部分が応力集中を受けるため、接着性や耐摩耗性に
おいて十分でないと早期に歯元部分にクラックに起因す
る破壊を生ずるという問題がある。
ゴム組成物で処理された歯布では、Ｈ−ＮＢＲやニッケ
ル化合物の特性により耐熱性が優れ、熱老化後において
も大きな歯布強力保持率を有するものの、接着性および
耐摩耗性が十分でない。特に、歯付ベルトでは、ベルト
歯元部分が応力集中を受けるため、接着性や耐摩耗性に
おいて十分でないと早期に歯元部分にクラックに起因す
る破壊を生ずるという問題がある。
【０００７】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、歯布を処理するゴム組
成物として、Ｈ−ＮＢＲに特定の添加物を混合すること
により、耐熱性および歯布強力保持率の向上に加えて、
ベルト本体を構成するゴムや心線等の抗張体を処理する
ゴムとの接着性および耐摩耗性をも向上させんとするこ
とにある。特に、歯元部分の早期破断を防止してクラッ
ク寿命を長くしようとすることにある。
あり、その目的とするところは、歯布を処理するゴム組
成物として、Ｈ−ＮＢＲに特定の添加物を混合すること
により、耐熱性および歯布強力保持率の向上に加えて、
ベルト本体を構成するゴムや心線等の抗張体を処理する
ゴムとの接着性および耐摩耗性をも向上させんとするこ
とにある。特に、歯元部分の早期破断を防止してクラッ
ク寿命を長くしようとすることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、心線がベルト長手方向に沿って埋設され
た背ゴム層と、該背ゴム層にベルト長手方向に一定のピ
ッチで一体に設けられた多数の歯ゴム層とでベルト本体
が構成され、該ベルト本体の歯ゴム層の歯面が歯布で覆
われた歯付ベルトを対象とし、次のような解決手段を講
じた。
め、本発明は、心線がベルト長手方向に沿って埋設され
た背ゴム層と、該背ゴム層にベルト長手方向に一定のピ
ッチで一体に設けられた多数の歯ゴム層とでベルト本体
が構成され、該ベルト本体の歯ゴム層の歯面が歯布で覆
われた歯付ベルトを対象とし、次のような解決手段を講
じた。
【０００９】すなわち、本発明の解決手段は、上記歯布
を水素化ニトリルゴムに無機架橋剤として硫黄を有機架
橋剤としてＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミドのみ
を混合したゴム組成物で処理し、かつ、Ｎ，Ｎ´−ｍ−
フェニレンジマレイミドの混合割合を水素化ニトリルゴ
ム１００重量部に対して０．５〜１０重量部に設定す
る。さらに、上記ベルト本体の少なくとも歯ゴム層を水
素化ニトリルゴムを主体とするゴム組成物で構成し、か
つ、このゴム組成物としてＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジ
マレイミドを混合していないものを採用したことを特徴
とする。
を水素化ニトリルゴムに無機架橋剤として硫黄を有機架
橋剤としてＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミドのみ
を混合したゴム組成物で処理し、かつ、Ｎ，Ｎ´−ｍ−
フェニレンジマレイミドの混合割合を水素化ニトリルゴ
ム１００重量部に対して０．５〜１０重量部に設定す
る。さらに、上記ベルト本体の少なくとも歯ゴム層を水
素化ニトリルゴムを主体とするゴム組成物で構成し、か
つ、このゴム組成物としてＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジ
マレイミドを混合していないものを採用したことを特徴
とする。
【００１０】
【作用】上記の構成により、本発明の解決手段では、歯
布の処理剤としてのゴム組成物に含まれるＨ−ＮＢＲに
より、耐熱性や熱老化後の歯布強力保持率が向上する。
また、Ｈ−ＮＢＲにＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイ
ミドを併用することにより、上記効果に加えて接着性や
耐摩耗性が向上し、高温条件下で長期間に亘って使用し
ても歯布強力保持率が十分に得られるとともに、歯元部
分に集中する応力にも十分に耐え得て歯元部分が破壊し
ない。さらに、歯ゴム層のゴムや心線処理剤のゴムの架
橋が促進されてベルト寿命が大幅に長くなる。
布の処理剤としてのゴム組成物に含まれるＨ−ＮＢＲに
より、耐熱性や熱老化後の歯布強力保持率が向上する。
また、Ｈ−ＮＢＲにＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイ
ミドを併用することにより、上記効果に加えて接着性や
耐摩耗性が向上し、高温条件下で長期間に亘って使用し
ても歯布強力保持率が十分に得られるとともに、歯元部
分に集中する応力にも十分に耐え得て歯元部分が破壊し
ない。さらに、歯ゴム層のゴムや心線処理剤のゴムの架
橋が促進されてベルト寿命が大幅に長くなる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１２】図１は本発明の実施例に係る歯付ベルトＡ
を示す。該歯付ベルトＡはベルト本体１を備えてなり、
該ベルト本体１は、抗張体としての心線２がベルト長手
方向に沿って埋設された背ゴム層３と、該背ゴム層３の
片面にベルト長手方向に一定のピッチで一体に設けられ
た多数の歯ゴム層４，４，…とで構成されている。ま
た、上記ベルト本体１の歯ゴム層４の歯面は歯布５で覆
われている。
を示す。該歯付ベルトＡはベルト本体１を備えてなり、
該ベルト本体１は、抗張体としての心線２がベルト長手
方向に沿って埋設された背ゴム層３と、該背ゴム層３の
片面にベルト長手方向に一定のピッチで一体に設けられ
た多数の歯ゴム層４，４，…とで構成されている。ま
た、上記ベルト本体１の歯ゴム層４の歯面は歯布５で覆
われている。
【００１３】上記背ゴム層３および歯ゴム層４は、ニト
リルゴム（ＮＢＲ）が有する二重結合に対し水素を添加
し、二重結合に基づく再結合反応を起こり難くした水素
化ニトリルゴム（Ｈ−ＮＢＲ）で構成されている。な
お、このＨ−ＮＢＲを用いるに当たっては、必要量の加
硫剤、加硫促進剤、補強剤、可塑剤その他必要に応じて
各種の添加剤を混合する。そして、この水素化ニトリル
ゴムを主体とするゴム組成物には、上記歯布５の処理剤
としてのゴム組成物とは異なり、後述するＮ，Ｎ´−ｍ
−フェニレンジマレイミドが混合されていない。
リルゴム（ＮＢＲ）が有する二重結合に対し水素を添加
し、二重結合に基づく再結合反応を起こり難くした水素
化ニトリルゴム（Ｈ−ＮＢＲ）で構成されている。な
お、このＨ−ＮＢＲを用いるに当たっては、必要量の加
硫剤、加硫促進剤、補強剤、可塑剤その他必要に応じて
各種の添加剤を混合する。そして、この水素化ニトリル
ゴムを主体とするゴム組成物には、上記歯布５の処理剤
としてのゴム組成物とは異なり、後述するＮ，Ｎ´−ｍ
−フェニレンジマレイミドが混合されていない。
【００１４】心線２は、必要に応じて各種のものが単
独、あるいは混紡、混撚りの形で用いられる。その材料
としては、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリエ
ステル繊維、ウイスカー繊維、金属繊維等を目的に応じ
て選択して用いる。また、心線２はベルト本体１を構成
するゴムと接着させるために接着処理が施されるが、こ
の接着処理に用いられる処理剤には、天然ゴム（Ｎ
Ｒ）、スチレンブタジエンゴム（ＳＢＲ）、クロロプレ
ンゴム（ＣＲ）、ニトリルゴム（ＮＢＲ）、クロロスル
フォン化ポリエチレンゴム（ＣＳＭ）、水素化ニトリル
ゴム（Ｈ−ＮＢＲ）等のゴム成分が含まれており、これ
らのゴム成分を目的に応じて選択して用いる。なお、抗
張体は実施例の如き心線以外に織布であってもよい。
独、あるいは混紡、混撚りの形で用いられる。その材料
としては、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリエ
ステル繊維、ウイスカー繊維、金属繊維等を目的に応じ
て選択して用いる。また、心線２はベルト本体１を構成
するゴムと接着させるために接着処理が施されるが、こ
の接着処理に用いられる処理剤には、天然ゴム（Ｎ
Ｒ）、スチレンブタジエンゴム（ＳＢＲ）、クロロプレ
ンゴム（ＣＲ）、ニトリルゴム（ＮＢＲ）、クロロスル
フォン化ポリエチレンゴム（ＣＳＭ）、水素化ニトリル
ゴム（Ｈ−ＮＢＲ）等のゴム成分が含まれており、これ
らのゴム成分を目的に応じて選択して用いる。なお、抗
張体は実施例の如き心線以外に織布であってもよい。
【００１５】歯布５は、ポリアミド繊維、ポリエステル
繊維、アラミド繊維等を素材とするものであって、織り
形状については目的に応じて選択されるものであり、こ
の歯布５は、水素化ニトリルゴム（Ｈ−ＮＢＲ）に無機
架橋剤として硫黄を有機架橋剤としてＮ，Ｎ´−ｍ−フ
ェニレンジマレイミドのみを混合したゴム組成物で処理
されている。このＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミ
ドの混合割合は、Ｈ−ＮＢＲ１００重量部に対して０．
５〜１０重量部に設定されている。このように設定した
のは、０．５重量部未満では接着に対する効果が乏しく
なる一方、１０重量部を超えると耐熱性およびベルトの
クラック寿命の低下が起こるからである。なお、上記処
理の方法としては、このゴム組成物を適当な有機溶剤に
溶解したゴム糊状のものをロールコーター等の塗布機で
塗布するか、あるいはゴム糊中に浸漬して塗布する等、
通常よく行われている方法によればよい。また、塗布す
るに当たっては、片面だけを塗布してもよい。さらに、
歯布５は必要に応じてレゾルシン−ホルマリン−ゴムラ
テックス（ＲＦＬ）組成物やその他の処理液で処理され
ていてもよい。
繊維、アラミド繊維等を素材とするものであって、織り
形状については目的に応じて選択されるものであり、こ
の歯布５は、水素化ニトリルゴム（Ｈ−ＮＢＲ）に無機
架橋剤として硫黄を有機架橋剤としてＮ，Ｎ´−ｍ−フ
ェニレンジマレイミドのみを混合したゴム組成物で処理
されている。このＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミ
ドの混合割合は、Ｈ−ＮＢＲ１００重量部に対して０．
５〜１０重量部に設定されている。このように設定した
のは、０．５重量部未満では接着に対する効果が乏しく
なる一方、１０重量部を超えると耐熱性およびベルトの
クラック寿命の低下が起こるからである。なお、上記処
理の方法としては、このゴム組成物を適当な有機溶剤に
溶解したゴム糊状のものをロールコーター等の塗布機で
塗布するか、あるいはゴム糊中に浸漬して塗布する等、
通常よく行われている方法によればよい。また、塗布す
るに当たっては、片面だけを塗布してもよい。さらに、
歯布５は必要に応じてレゾルシン−ホルマリン−ゴムラ
テックス（ＲＦＬ）組成物やその他の処理液で処理され
ていてもよい。
【００１６】次に、本実施例と比較例の実験データを表
１および図２に示す。この実験データから明らかなよう
に、本実施例１〜３の方が比較例１〜４に比べてほぼ全
ての評価項目において優れていることが判る。
１および図２に示す。この実験データから明らかなよう
に、本実施例１〜３の方が比較例１〜４に比べてほぼ全
ての評価項目において優れていることが判る。
【００１７】なお、Ｎ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイ
ミドを混合していない比較例１では、ゴムと歯布の接着
力が低く、Ｎ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミドの混
合割合が１５重量部である比較例２では、接着力は良い
ものの、熱老化後の歯布強力保持率およびベルトのクラ
ック寿命が低かった。比較例３では、ゴム組成物にＨ−
ＮＢＲを用いていないため、全ての評価項目で評価が低
かった。比較例４では、接着力が比較例３よりも若干良
くなっているが、本実施例１〜３に比べると評価が低
く、又、他の評価項目も比較例３と同様に評価が低かっ
た。
ミドを混合していない比較例１では、ゴムと歯布の接着
力が低く、Ｎ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミドの混
合割合が１５重量部である比較例２では、接着力は良い
ものの、熱老化後の歯布強力保持率およびベルトのクラ
ック寿命が低かった。比較例３では、ゴム組成物にＨ−
ＮＢＲを用いていないため、全ての評価項目で評価が低
かった。比較例４では、接着力が比較例３よりも若干良
くなっているが、本実施例１〜３に比べると評価が低
く、又、他の評価項目も比較例３と同様に評価が低かっ
た。
【００１８】このことは、Ｈ−ＮＢＲとＮ，Ｎ´−ｍ−
フェニレンジマレイミドとを適量に共用しているか否か
の相違によるものであるといえよう。
フェニレンジマレイミドとを適量に共用しているか否か
の相違によるものであるといえよう。
【００１９】
【表１】
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
Ｈ−ＮＢＲに無機架橋剤として硫黄を有機架橋剤として
Ｎ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミドのみを混合した
ゴム組成物で歯布を処理したので、耐熱性や熱老化後の
歯布強力保持率の向上のみならず、歯ゴム層のゴムや心
線処理剤のゴムとの接着性や耐摩耗性をも向上させるこ
とができる。
Ｈ−ＮＢＲに無機架橋剤として硫黄を有機架橋剤として
Ｎ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミドのみを混合した
ゴム組成物で歯布を処理したので、耐熱性や熱老化後の
歯布強力保持率の向上のみならず、歯ゴム層のゴムや心
線処理剤のゴムとの接着性や耐摩耗性をも向上させるこ
とができる。
【図１】歯付ベルトの断面図である。
【図２】歯布の処理剤としてのゴム組成物における水素
化ニトリルゴムに対するＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマ
レイミドの混合割合と、ゴム／処理歯布接着力および耐
摩耗性（損失摩耗量）との関係を示すデータである。
化ニトリルゴムに対するＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマ
レイミドの混合割合と、ゴム／処理歯布接着力および耐
摩耗性（損失摩耗量）との関係を示すデータである。
１ ベルト本体 ２ 心線 ３ 背ゴム層 ４ 歯ゴム層 ５ 歯布 Ａ 歯付ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−164194（ＪＰ，Ａ) 特開 昭４−191545（ＪＰ，Ａ) 特公 平５−65735（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平５−30378（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】 心線がベルト長手方向に沿って埋設され
た背ゴム層と、該背ゴム層にベルト長手方向に一定のピ
ッチで一体に設けられた多数の歯ゴム層とでベルト本体
が構成され、 該ベルト本体の歯ゴム層の歯面が歯布で覆われた歯付ベ
ルトであって、 上記 歯布が、水素化ニトリルゴムに無機架橋剤として硫
黄を有機架橋剤としてＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレ
イミドのみを混合したゴム組成物で処理され、かつ、
Ｎ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミドの混合割合は、
水素化ニトリルゴム１００重量部に対して０．５〜１０
重量部に設定され、 上記ベルト本体の少なくとも歯ゴム層が、水素化ニトリ
ルゴムを主体とするゴム組成物で構成され、かつ、この
ゴム組成物にはＮ，Ｎ´−ｍ−フェニレンジマレイミド
が混合されていない ことを特徴とする歯付ベルト。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6046668A JP2724109B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 歯付ベルト |
| US08/406,185 US5609541A (en) | 1994-03-17 | 1995-03-16 | Synchronous belt using rubberized facing fabric |
| KR1019950005481A KR0143824B1 (ko) | 1994-03-17 | 1995-03-16 | 벨트치포 및 그것을 사용한 치부벨트 |
| EP95103996A EP0672716B1 (en) | 1994-03-17 | 1995-03-17 | Synchronous belt |
| DE69511135T DE69511135T2 (de) | 1994-03-17 | 1995-03-17 | Synchroner Treibriemen |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6046668A JP2724109B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 歯付ベルト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07259928A JPH07259928A (ja) | 1995-10-13 |
| JP2724109B2 true JP2724109B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=12753743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6046668A Expired - Fee Related JP2724109B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 歯付ベルト |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5609541A (ja) |
| EP (1) | EP0672716B1 (ja) |
| JP (1) | JP2724109B2 (ja) |
| KR (1) | KR0143824B1 (ja) |
| DE (1) | DE69511135T2 (ja) |
Families Citing this family (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2203617C (en) * | 1996-04-26 | 2000-08-08 | Hiroshi Jonen | Power transmission belt |
| US6132870A (en) * | 1998-03-27 | 2000-10-17 | Lord Corporation | Reinforced composite and adhesive |
| US6685785B1 (en) | 1998-09-29 | 2004-02-03 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Synchronous drive belt with scaffold stretch fabric |
| WO2000019123A1 (en) | 1998-09-29 | 2000-04-06 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Synchronous drive belt with scaffold stretch fabric |
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