JP2723443B2 - 電縫管の製造装置 - Google Patents

電縫管の製造装置

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JP2723443B2
JP2723443B2 JP7057693A JP7057693A JP2723443B2 JP 2723443 B2 JP2723443 B2 JP 2723443B2 JP 7057693 A JP7057693 A JP 7057693A JP 7057693 A JP7057693 A JP 7057693A JP 2723443 B2 JP2723443 B2 JP 2723443B2
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隆 風間
徹 横山
一郎 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板条材を管状に丸
めて突き合わせ縁を溶接することにより電縫管を製造す
る装置に関し、特に、板条材の突き合わせ縁の溶接欠陥
を低減するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の電縫管の製造装置の一般例
を示すものである。この装置では、アンコイラ1から連
続的に一定幅の金属板条材Tを繰り出しつつ、成形ロー
ル群2で板条材Tを段階的に丸め、金属条材Tの両側縁
を対向させた断面C字状までに変形させる。次に図4お
よび図5に示すように、断面C字状とされた板条材Tの
両側縁の間隙に、この間隙量を一定化するための矩形板
状のシームガイド3を挿入したうえ、誘導コイル4によ
り板条材を加熱し、さらにスクイズロール5により板条
材Tの両端縁を突き合わせて溶着する。
【0003】なお、前記シームガイド3は板条材条機の
両側縁間隔を一定に保ち、スクイズロールの突き合わせ
位置での両側縁の突き合わせ角度(入射角度)を一定に
維持し、溶接点の位置精度を安定させる作用を果たす。
【0004】スクイズロール5による金属管Pの溶着の
際には、溶接部から溶融金属が金属管Pの外および内側
に押し出されるため、金属管Pの内外面にそれぞれ溶接
ビードが発生する。これを除去するため、スクイズロー
ル5より下流側で、金属管Pの外周面にビードカット6
を当接させ、金属管Pの外面の溶接ビードを切削する。
ビード切削が終った金属管Pは、矯正ロール群7により
所定寸法に成形されて電縫管となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置では、シームガイド3が板条材Tの両側縁を強く摩
擦するため、シームガイド3および板条材Tの端面が摩
耗して金属粉が発生し、この金属粉が板条材Tの端面に
付着したまま溶接界面に混入し、溶接強度を低下させた
り、誘導コイル4内で板条材Tに発生した誘導電流が金
属粉によってショートし、発熱量が減って溶接が不完全
になったりするおそれがあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、シームガイドの摩耗および板条材の両端面への金属
粉付着を防ぎ、溶接欠陥の発生を防ぎうる電縫管の製造
装置を提供することを課題としている。
【0007】
【作用】本発明に係る電縫管の製造装置では、板条材の
走行につれて板条材端面との摩擦力によりガイドロール
が従動回転するから、板条材とガイドロールの摩擦によ
り金属粉が生じても、ガイドロールの回転につれて金属
粉は板条材の端面から擦り取られてガイドロールにより
外部に運ばれる。ガイドロールに付着した金属粉は、ブ
ロアー手段からの気流により吹き飛ばされ、吸引ノズル
を介し吸引手段へ吸い込まれる。したがって、板条材と
ガイドロールの摩擦により生じる金属粉を板条材の端面
から除去でき、金属粉に起因する溶接欠陥を効果的に防
止することが可能である。
【0008】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る電縫管の製
造装置の一実施例を示す側面図およびII−II線視断
面図である。図1と図2に図示されていない他の構成、
および図3と同一の符号を付した構成は、図3に示した
従来装置と同様であるから説明を省略する。
【0009】この実施例では、従来装置で使用していた
固定式のシームガイドを、回転式のガイドロール10に
変更したことを第1の特徴としている。このガイドロー
ル10は円盤状をなし、その外周面には中心線に沿って
全周に亙りガイド突起10Aが形成されている。このガ
イド突起10Aは外周側に向けて幅が小さくなる断面台
形状をなし、その両側面のなす角度αは好ましくは15
°〜45゜、例えば30゜とされ、ガイド突起10Aの
幅は、製造すべき金属管の外径に合わせて適宜設定され
る。そしてガイド突起10Aは断面C字状に成形された
板条材Tの間隙に挿入され、板条材Tの両端縁がガイド
突起10Aの両側面に当接するように位置決めされてい
る。
【0010】ガイドロール10としては、耐摩耗性およ
び耐熱性に優れ、しかも非導電性を有する材質が好適で
あり、具体的には、酸化アルミニウム、フォルステライ
トおよびボロンナイトライドなどのセラミックスが例示
できる。
【0011】ガイドロール10の内周面はテーパ面とさ
れており、このテーパ面と相補的なテーパ面を有する支
持部材14を介して、ガイドロール10は回転軸12に
同軸に固定されている。回転軸12の両端は、それぞれ
軸受16を介して、固定脚18に軸線回り回転自在に取
り付けられている。これにより、ガイドロール10は板
条材Tの走行につれて滑らかに従動回転するようになっ
ている。
【0012】一方、ガイドロール10の近傍(この実施
例では上方)には、ブロアーノズル22がガイドロール
10の外周部に向けて固定されるとともに、このブロア
ーノズル22から空気、窒素ガスまたはアルゴンガスな
どを吹き出すためのガス供給源20が設けられている。
ブロアーノズル22からの気流は、ガイド突起10Aに
沿って走行方向下流側から上流側に向けて流れるように
設定されている。
【0013】ブロアーノズル22からの気流が流れる部
分において、ガイドロール10のガイド突起10Aを左
右対称に挟む一対の摩擦手段24が配置されている。こ
れら摩擦手段24としては、例えばブラシ、布バフ、ナ
イフなどが使用可能で、いずれもガイド突起10Aにこ
びりついた金属粉などを掻き落とす作用を奏する。
【0014】さらに、ガイドロール10の走行方向上流
側に隣接して、前記気流が流れ着く領域に、ガイドロー
ル10側に向けて吸引ノズル28が配置され、この吸引
ノズル28は、吸引ポンプおよびフィルタ(図示略)を
備えた吸引手段26に接続されている。これにより、吸
引手段26は吸引ノズル28から金属粉を含んだ気流を
吸い込み、フィルタにより金属粉を回収するようになっ
ている。
【0015】上記構成からなる電縫管の製造装置によれ
ば、板条材Tの走行につれてガイドロール10が従動回
転するから、板条材Tとガイドロール10の摩擦により
金属粉が生じても、回転するガイドロール10によって
金属粉が板条材の端面から擦り取られ、ガイドロールに
より外部に運ばれる。ガイドロールに付着した金属粉
は、ブロアーノズル22からの気流によりガイドロール
10から吹き飛ばされ、吸引ノズル28から吸引手段2
6へ吸引される。
【0016】したがって、この装置では、板条材Tとガ
イドロール10の摩擦により生じる金属粉を除去する効
果が高く、金属粉に起因する溶接部欠陥を大幅に低減す
ることができ、電縫管の信頼性を向上することが可能で
ある。また、ガイドロール10に油等により金属粉が強
く付着したとしても、摩擦手段24が付着物を擦り落と
し、さらにブロアーノズル22からの気流で吹き飛ばし
て吸引ノズル28で吸引するため、より完全な金属粉の
除去が可能である。
【0017】また、ガイドロール10が回転するにつ
れ、ガイドロール10の中心位置より下流側において
は、ガイドロール10がC字状板条材Tの内面側から外
面側に向けて板条材端面を摩擦するので、内面側でのバ
リを除去する効果が高く、電縫後の金属管Pの内面側に
ビード(溶接部の突起)が発生しにくい。このため、金
属管Pの製造後に内面ビードを除去する作業が不要とな
る。
【0018】この種の内面ビードは、金属管にプラグを
通して拡管または溝形成加工する場合に支障となるの
で、従来はビード除去加工が必須であったが、長尺の金
属管または薄肉の金属管においては、ビード除去用のプ
ラグを全長に亙って挿入することが難しく、内面ビード
の除去が困難だった。これに対し本発明の製造装置では
内面ビードが生じにくいので、例えば肉厚0.5mm以
下の薄肉の金属管や、内面ビードの除去ができない長尺
(例えば50m以上)の金属管の製造に特に有効であ
り、ひいては空調用に用いられる内面溝付銅管等の信頼
性を高めることが可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電縫
管の製造装置によれば、板条材の走行につれて板条材端
面との摩擦力によりガイドロールが従動回転するから、
板条材とガイドロールの摩擦により金属粉が生じても、
ガイドロールの回転につれて金属粉は板条材の端面から
擦り取られてガイドロールにより外部に運ばれる。ガイ
ドロールに付着した金属粉は、ブロアー手段からの気流
により吹き飛ばされ、吸引ノズルを介し吸引手段へ吸い
込まれる。したがって、板条材とガイドロールの摩擦に
より生じる金属粉を板条材の端面から除去でき、金属粉
に起因する溶接欠陥を効果的に防止することが可能であ
る。
【0020】また、ガイドロールが回転するにつれ、ガ
イドロールの中心位置より下流側においては、ガイドロ
ールがC字状板条材の内面側から外面側に向けて板条材
の端面を摩擦するので、内面側でのバリを除去する効果
が高く、電縫後の金属管の内面側にビード(溶接部の突
起)が発生しにくい。このため、金属管の内面ビードを
除去する作業が不要となり、そのための加工コストを低
減することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電縫管の製造装置の一実施例の要
部の側面図である。
【図2】図1中のII−II線視断面図である。
【図3】従来の電縫管の製造装置の側面図である。
【図4】従来の電縫管の製造装置のシームガイド周辺を
示す側面図である。
【図5】従来の電縫管の製造装置のシームガイド周辺を
示す、一部破断した平面図である。
【符号の説明】
T 金属板条材 P 金属管(電縫管) 4 誘導加熱コイル(加熱手段) 5 スクイズロール 10 ガイドロール 10A ガイド突起 12 回転軸 18 固定脚 20 ガス供給源 22 ブロアーノズル 24 摩擦手段 26 吸引手段 28 吸引ノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定幅の金属板条材を長手方向に連続走行
    させる駆動手段と、走行する前記板条材をその幅方向へ
    段階的に丸めて断面C字状までに変形させる成形ロール
    群と、断面C字状とされた板条材の対向する両側縁の間
    隙に挿入されこの間隙量を規制するシームガイドと、こ
    のシームガイドより板条材走行方向下流側で前記板条材
    を加熱する加熱手段と、この加熱手段よりも下流側で前
    記板条材の両側縁を突き合わせて溶着させるスクイズロ
    ールとを具備する電縫管の製造装置において、 前記シームガイドは、その軸線が板条材走行方向と垂直
    な円盤状のガイドロールとされ、このガイドロールの外
    周には周方向に向けて延びる円環状のガイド突起が形成
    され、このガイド突起を前記板条材の間隙に挿入した状
    態で前記ガイドロールをその軸線回りに回転可能に支持
    する支持手段が設けられ、さらに、前記ガイドロールの
    外周部にガスを吹き付けるブロアー手段が設けられると
    ともに、前記ガイドロールの上流側には吸引ノズルが配
    置され、この吸引ノズルを通じて前記ブロアー手段から
    の気流と共に金属粉を吸引する吸引手段が設けられたこ
    とを特徴とする電縫管の製造装置。
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