JP2003001324A - 電縫管の製造装置及び製造方法 - Google Patents

電縫管の製造装置及び製造方法

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JP2003001324A
JP2003001324A JP2001178932A JP2001178932A JP2003001324A JP 2003001324 A JP2003001324 A JP 2003001324A JP 2001178932 A JP2001178932 A JP 2001178932A JP 2001178932 A JP2001178932 A JP 2001178932A JP 2003001324 A JP2003001324 A JP 2003001324A
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concave curved
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Takashi Kazama
隆 風間
Kazunori Ozaki
一憲 尾崎
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電縫管の溶接強度が高く溶接部の落ち込みが
ない。 【解決手段】 スクイズロール8の側面に縦断面視で半
径Rの円弧をなす凹曲面28を全周に亘って形成し、そ
の下方に下側つば部29を設け、上方に上側つば部30
を設ける。凹曲面28に対向して半径Rの中心点O1を
含む仮想線Lをスクイズロール8の回転軸22と平行に
設ける。仮想線Lから下側つば部29までの距離をa、
上側つば部30までの距離をbとして、a<bとする。
電縫管Pの溶接時に一対のスクイズロールの上側つば部
30,30の隙間を形成して、板状体を凹曲面28,2
8間を走行させて丸めて両端縁の溶接部Mが隙間内に突
出し、両端縁を下端から上端に向けて漸次溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状体を管状に丸
めてスクイズロールで両端縁を加熱溶接する電縫管の製
造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯管や給水管、或いは空調機器
や冷蔵機器等の熱交換器等に用いられる電縫管は、銅や
黄銅等からなる金属の板状体を走行させつつ丸めて管状
に形成し、高周波誘電溶接機や高周波抵抗溶接機等から
なる溶接手段で両端縁を連続的に繰り出しつつ溶接して
造管される。溶接時には、例えば誘導加熱コイル等のワ
ークコイルやフェライトコア等を含む高周波誘電溶接機
等でC字状に丸められた板状体の両端縁を加熱し、両端
縁に集中的にジュール熱を発生させる。そして板状体
は、C字状に丸められた状態で一対のスクイズロール間
を通過する際に加熱された両端縁が押されて突き合わさ
れて溶接され管状に形成される。例えば特開昭56−2
6684号公報では、各スクイズロールの側面全周に形
成された凹曲面はその上端と下端とがスクイズロールの
回転軸に対して同一の距離になるように縦断面視略略半
円状に形成されている。そのため、一対のスクイズロー
ルを対向させて若干の隙間を開けて配置すると、板状体
を通過させつつ溶接する二つの凹曲面が全体で略円形を
なすように対向配置されることになる。そしてこの一対
のスクイズロールの凹曲面間にC字状の板状体を通すこ
とによって、板状体は凹曲面に接触して更に湾曲させら
れることで両端縁が加熱溶接させられて電縫管が形成さ
れることになる。一対のスクイズロールによってC字状
の板状体を加熱溶接して電縫管を製造する場合、電縫管
の歪みを抑えて後の整形加工の負担を少なくするために
できるだけ真円度の高い電縫管を形成する必要があり、
そのためにスクイズロールの凹曲面は縦断直視で電縫管
の外径に近い径Rの略半円状に加工形成する必要があ
る。そして、一対のスクイズロールを対向配置した場合
に対向する二つの凹曲面で略円形の断面形状を構成す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、板状体
の両端縁の加熱溶接に際して、ワークコイルによって板
状体の両端縁はその板厚方向の上端から下端に向けて加
熱溶融されるのに対して、上述のスクイズロールの形状
では図7に示すように板状体Tの両端縁T1、T2がそ
の厚み方向に面接触するように互いに押庄される。この
場合、両端縁の下端の加熱が溶接された上端で遮られる
ためにこの部分の加熱溶接を十分に行えず溶接強度が小
さいという欠点がある。更に、凹曲面の上端と下端がス
クイズロールの回転軸から同一距離にあるために、両側
から押圧された板状体は両端縁T1,T2が面接触して
加熱溶融されることに起因して、溶接部Mが電縫管Pの
内側に落ち込むことになってしまう。そのため溶接され
た電縫管Pの形状が歪み、その後の整形に手間がかか
り、或いは十分に整形加工できずに電縫管Pが不良品に
なってしまうという問題があった。本発明は、このよう
な実情に鑑みて、電縫管の溶接時の歪みや変形等を抑制
できるようにした電縫管の製造装置及び製造方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電縫管の製
造装置は、走行する板状体を管状に丸めて一対のスクイ
ズロールの側面に形成した凹曲面の間を通して両端縁を
加熱溶接してなる電縫管の製造装置において、スクイズ
ロールの回転軸から凹曲面の下端までの距離より凹曲面
の上端までの距離の方が短く設定されていることを特徴
とする。対向配置された一対のスクイズロールの凹曲面
間をC字状の板状体が走行して凹曲面に接触すること
で、凹曲面形状に沿って板状体は更に径を小さくするよ
うに湾曲させられる。そして板状体の両端縁付近は二つ
の凹曲面の上端(上側つば部)間の隙間から外側に突出
するために、その剛性によって両端縁付近の湾曲が小さ
くなり、板状体は両端縁が若干上方に突出するようにし
て互いに当接して加熱溶接される。そのため板状体の両
端縁はその厚み方向下端側から上端側に向けて漸次溶接
が行われ、これによって溶接部の落ち込みもなく溶接強
度が高く確実に両端縁が溶接されて高品質の電縫管が形
成される。この場合、一対のスクイズロールの凹曲面の
下端間の隙間は上端間の隙間より小さく設定されている
ことで電縫管が部分的にこの隙間に落ち込んで溶接時に
変形することを防止でき、上端間の隙間ではスパッタを
周囲に飛散できる。
【0005】また凹曲面の上端間に形成された隙間に板
状体の両端縁が突出して溶接される電縫管は縦断面視で
横軸より縦軸の方が長く形成されていてもよい。一対の
スクイズロールの凹曲面間で溶接される電縫管は隙間か
ら両端縁の溶接部が突出するように略卵型または略涙滴
形状に形成することで、上方から加熱される両端縁の厚
み方向下端から上端に向けて次第に加熱しつつ溶接で
き、両端縁をその厚み方向に亘って全体に加熱溶融でき
るから、溶接強度が高く落ち込みも防げる。またスクイ
ズロールの凹曲面の上端側には所定厚みの上側つば部を
介してスクイズロールの回転軸側に傾斜するテーパ面が
形成されていてもよい。スクイズロールの凹曲面の上端
側に上側つば部を形成したことで、欠損しにくくするこ
とができてスクイズロールの強度が高く耐久性が向上
し、またその上方にテーパ面を形成したことで、凹曲面
の上端間の隙間から露出する電縫管の両端縁溶接部から
スパッタが飛散したときに、スパッタはテーパ面に沿っ
て飛散することで電縫管表面から逃がすことができ、電
縫管表面にスパッタが付着するのを防止できる。
【0006】また本発明に係る電縫管の製造方法は、走
行する板状体を管状に丸めて一対のスクイズロールの側
面に形成した凹曲面間を通して両端縁を加熱溶接してな
る電縫管の製造方法において、スクイズロールを通過す
る板状体の両端縁は、板状体の厚み方向の下端側から上
端側に向けて溶接されるようにしたことを特徴とする。
一対のスクイズロールの凹曲面間をC字状の板状体が走
行して凹曲面に接触することで凹曲面形状に倣って更に
径を小さくするように湾曲させられ、板状体の両端縁付
近は二つの凹曲面の上端間の隙間から突出するために、
板状体は両端縁が凹曲面でなす円形の外側上方に若干突
出して互いに当接して加熱溶接される。そのため板状体
の両端縁は最初にその厚み方向下端側で溶接されて上端
側に向けて漸次溶接が行われ、これによって確実に両端
縁が溶接されて電縫管が形成される。
【0007】また電縫管は、板状体の両端縁近傍部分が
縦断面視で外側(凹曲面間の隙間)に突出して両端縁が
溶接され、縦断面視で横軸より縦軸の方が長く形成され
ていてもよい。板状体の両端縁はその剛性によって二つ
の凹曲面の上端間の隙間から外側に突出して両端縁付近
の湾曲が小さくなり、両端縁の溶接時にその厚み方向下
端側から接触して溶接されるようになる。これによって
両端縁の上端側から加熱溶融されても溶接部の落ち込み
や溶接強度の不足等を起こさず高品質の電縫管が形成さ
れることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
電縫管の製造装置を図1乃至図6により説明する。図1
は電縫管の製造装置のラインを示す概略構成図、図2は
図1に示す製造装置の溶接部における一対のスクイズロ
ールと電縫管を示す概略平面図、図3はスクイズロール
の中央縦断面図、図4は一対のスクイズロールを板状体
の溶接のための調整状態に配設した部分中央縦断面図、
図5は電縫管溶接時の一対のスクイズロールを示す部分
中央縦断面図である。本発明の実施の形態による電縫管
は例えば給湯管、給水管等に用いたりする内面が平滑な
単純金属管に関するものであるが、冷蔵庫や空調設備等
で用いられる内面溝付き管や外面に凹凸構造が形成され
た金属管等、いかなる金属管にも適用可能である。また
実施の形態による電縫管は材質が黄銅管であるが、銅管
やアルミニウム管、その他の金属管等にも適用できる。
【0009】図1に示す電縫管(以下、管という)の製
造装置1において、一定幅で帯状のの金属条、例えば黄
銅からなる連続する帯状の板状体Tをアンコイラ2から
連続的に繰り出し、繰り出された板状体Tは一対の押さ
えロール3を経て、複数対配列されたフォーミングロー
ル4を通して徐々にC字状に丸められていく。そして口
ーリングセパレータ5により突き合わせるべき板状体T
の両端縁間の間隙量が一定に保たれた上、誘導加熱部の
ワークコイル、例えば誘導加熱コイル6に通される。誘
導加熱コイル6はC字状に丸められた板状体Tを加熱し
両端縁に集中的にジュール熱を発生させる。そして板状
体Tは、図2に示すように一対のスクイズ口ール8,8
間を通過する際に加熱された両端縁T1、T2が押され
て突き合わされて溶接部Mとして溶接される。板状体T
が溶接されて成る管Pの内外面には溶接部からはみ出し
た溶融材料により外面及び内面ビードが形成され、これ
らは切削装置で除去される。そして管Pは冷却槽12を
通して強制冷却された後、複数対配列されたサイジング
ロール13を通して所定の外径まで縮径される。そして
図示しない整形ロールで整形された管Pは切断機14で
所定長さ毎、例えば4〜6mに切断されてストックテー
ブル15上に積層される。
【0010】次に以上の概略構成を備えた電縫管の製造
装置1のうち本実施の形態によるスクイズロール8,8
を備えたスクイズロールユニット装置20について、図
3乃至図5により詳述する。図1及び2に示すようにス
クイズロールユニット装置20では、一対のスクイズロ
ール8,8が板状体Tを挟んで板状体Tの走行方向に略
直交する方向に並んで配設されている。各スクイズロー
ル8は図3に示す縦断面形状を有しており、このスクイ
ズロール8はその回転中心に設けた回転軸22で固着さ
れ、回転軸22は図示しない保持機構に軸受を介して回
転可能に支持されている。スクイズロール8と回転軸2
2とは例えばキーとキー溝を嵌合させることで一体回転
することになる。そして回転軸22に一体形成された上
部拡径部23とスクイズロール8との間に所定厚みのス
ペーサ24を適宜選択して装着することでスクイズロー
ル8の高さを適宜に設定できるようになっている。この
スペーサ24は一対のスクイズロール8,8の高さを一
致させる際に選択して装着される。またスクイズロール
8の上にはナット25を締め付けることで、スクイズロ
ール8をスペーサ24とナット25との間で回転軸22
に支持することになっている。
【0011】スクイズロール8は略円盤状に形成されて
いて、中央部に回転軸22を嵌挿する中央孔26が上下
に貫通して形成され、厚み方向の側面は全周に亘って縦
断面視半径Rの略円弧状を呈する凹曲面28が回転軸2
2を中心とする全周に亘って形成されている。凹曲面2
2の表面は例えば鏡面とされ、その表面に水溶性油等の
潤滑油が塗布されている。これによってC字状の板状体
Tを管状に湾曲形成しやすくしている。また凹曲面28
の下端から下側には外表面が略円筒状の下側つば部29
が形成され、凹曲面28の上端から上側には所定厚みc
で外表面が略円筒状の上側つば部30が形成されてい
る。この厚みcは例えば1〜2mmの範囲に設定するこ
とで十分な機械的強度を確保できる。cが1mmより小
さいとこの部分の機械的強度が小さく欠損しやすい欠点
があり、2mmより大きいと電縫管Pの溶接部Mから飛
散するスパッタが上側つば部30に衝突して電縫管P上
に落下付着して固化するおそれがある。上側つば部30
の上端から中央孔26を有する上面27に向けて上方に
傾斜する略円錐台形状のテーパ面31が形成されてい
る。回転軸22の中心線即ちスクイズロール8の回転中
心をOとして、このテーパ面31となす傾斜角は適宜の
鋭角に設定すればよい。凹曲面28と下側つば部29と
の交差部である凹曲面28の下端は半径R1の円弧状に
湾曲形成された湾曲部32とされている。
【0012】またスクイズロール8の凹曲面28に対向
して、回転軸22の中心線Oと略平行な仮想線Lを設
け、この仮想線L上に凹曲面22の半径Rの中心点O1
があるとする。この仮想線Lから下側つば部29までの
距離をaとし、仮想線Lから上側つば部30までの距離
をbとしたとき、a<bの関係にある。即ち、上側つば
部30は下側つば部29よりも回転軸22までの距離が
短く設定されている。このような構成を備えた一対のス
クイズロール8,8を電縫管Pの製造ラインに装着した
状態を図4に示す。図4に示すスクイズロール8、8は
板状体Tを走行させる前の調整状態であり、図中、各ス
クイズロール8,8の下側つば部29、29が当接して
おり、この状態で凹曲面28,28の上端間を含む上側
つば部30,30の間に若干の隙間33が設けられてい
る。この一対のスクイズロール8,8の間隔は図示しな
い調整手段によって適宜調整可能であり、電縫管Pの外
径や厚みによって適宜調整する。そして一対のスクイズ
ロール8,8の間隔を電縫管Pの外径や厚みに応じて適
宜設定しても隙間33内には溶接時の電縫管Pの溶接部
Mが常に凹曲面28から突出するように設定される。
【0013】本実施の形態によるスクイズロール8は上
述の構成を備えており、電縫管Pの製造に先立ってスク
イズロールユニット装置20において、スクイズロール
8,8の位置調整を行う。先ず板状体Tを走行させる前
に図4に示すように一対のスクイズロール8,8の下側
つば部29,29を当接させ、この状態で各凹曲面2
8,28が同一高さに並ぶようにスペーサ24の厚みを
調整する。また下側つば部29,29の当接部が板状体
Tの中央である合わせ位置にくるように調整する。次い
でスクイズロール8,8を大きく開き、板状体Tを凹曲
面28,28間に通してスクイズロール8,8間の距離
を適宜設定する。例えば図5に示すように下側つば部2
9,29がわずかに離間して二つの凹曲面28,28は
半径Rの中心線がこの凹曲面間の同一位置にあるように
設定する。この状態で上側つば部30,30の距離は2
bになる。この状態で電縫管Pの製造を行う。即ち図1
に示す電縫管Pの製造装置1において、例えば黄銅から
なる板状体Tをアンコイラ2から連続的に繰り出し、フ
ォーミングロール4を通して徐々にC字状に丸めて誘導
加熱部の誘導加熱コイル6に通す。誘導加熱コイル6で
加熱された板状体Tは、一対のスクイズロール8,8間
を通過する際に加熱された両端縁T1、T2が突き合わ
されて溶接される。
【0014】溶接時において、図2及び図5に示すよう
に、一対のスクイズロール8,8の略円形をなす一対の
凹曲面28,28間にC字状の板状体Tが走行される
と、凹曲面28,28にガイドされてC字状から更に湾
曲させられて曲率半径が小さくなり、その両端縁T1,
T2は凹曲面28の上端から外れて隙間33内に突出し
て互いに当接する。凹曲面28から外れて隙間33内に
位置する両端縁T1,T2付近は板状体Tの剛性のため
に凹曲面28内に位置する部分より曲率半径が大きくな
り、断面略山型に突出する。そのため、板状体Tは縦断
面視で略卵形または略涙滴形状になり、溶接部Mの両端
縁T1,T2は図6(a)に示すように厚み方向上端t
b,tbが互いに開いた状態で、下端ta,taを溶融
させて互いに溶接でき、次第に押し合わされて上端t
b,tbまで溶接することになる。特にワークコイル6
で加熱される両端縁T1,T2は上方から加熱されるた
めに上端tbの方が加熱温度が高くより溶融されるため
に、比較的加熱温度が低い下端ta,taから突き合わ
せて上端tb,tbまで次第に溶接していけば、加熱溶
融の進行によって両端縁T1、T2が厚み方向全体に亘
って確実に加熱され、両端縁T1,T2が分離してしま
うおそれはない。しかもこの場合、形成された電縫管P
は上側つば部30,30で挟まれた隙間33で、凹曲面
28内に位置する部分より曲率半径は若干大きく形成さ
れ、内側に落ち込むことはない。そのため、電縫管Pは
縦断面視で略卵型になって横方向の最大長さ(横軸)x
よりも溶接部Mを含む縦方向最大長さ(縦軸)yの方が
長くなる。そのためその後の整形加工が容易になる。
【0015】これに対して図6(b)に示すように板状
体Tの両端縁T1、T2の上端tb,tbが最初に接触
すると、上端tbに遮られて下端ta、taが加熱され
にくくなるので十分に溶融せず溶接が不十分になると共
に、上端tb,tb側が大きく溶融するために分離しや
すく両端縁T1、T2が互いに分離してしまう等、溶接
強度が不充分になる欠点がある。また上述した図7に示
すように板状体Tの両端縁T1、T2が同時に面接触す
る場合には、溶接部Mが落ち込んで歪みを生じると共に
下端taに熱が伝達しにくいので溶接強度が弱いという
欠点がある。しかもスクイズロール8,8間に挿入され
たC字状の板状体Tは押圧されて両端縁T1,T2を加
熱溶接する際に溶接部Mでスパッタが発生する。特に板
状体Tの材質を黄銅とした場合には他の材質を採用じた
場合よりも多くのスパッタsが飛散することになる。こ
の場合、図5に示すように両端縁T1、T2の溶接部M
は上側つば部3 0,30間の隙間33内に突出した状
態でスパッタsが飛散する。特に溶接部Mの下端taか
ら上端tbに向けて溶接することでスパッタsの多くが
外方に飛ぶ。スパッタsはスクイズロール8,8のテー
パ面31、31に沿って周囲に飛散することになり、し
かも上側つば部30の厚みcが1〜2mmの範囲に限定
されているから、スパッタが上側つば部30,30に衝
突して跳ね返り電縫管Pに付着することを抑制できる。
また隙間33に対して下側つば部29,29の隙間が小
さいので管Pの下部が落ち込んで変形することを確実に
防止できる。このようにして板状体Tの両端縁T1,T
2は確実に溶接されて高品質の電縫管Pを製造できる。
【0016】上述のように本実施の形態によれば、スク
イズロール8,8による電縫管Pの溶接部Mの両端縁T
1,T2が溶接後に分離したり溶接部Mが落ち込む等の
不具合が発生することがなく、十分な溶接強度を確保で
きると共に加工精度のよい溶接を行え、その後の整形加
工が容易である。また隙間33内に溶接部Mの両端縁T
1,T2が突出した状態で溶接が行われるために、スパ
ッタはテーパ面31、31等にガイドされて周囲に飛散
するから、電縫管P上に付着するのを抑制して溶接品質
を向上させて高品質な電縫管Pを製造できる。更に上側
つば部30,30の隙間33に対して下側つば部29,
29の隙間が小さいために電縫管Pの下部が溶接時に下
側つば部29,29の隙間に落ち込んで変形することを
防止できる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る電縫管の製造装置は、スク
イズロールの回転軸から凹曲面の下端までの距離より凹
曲面の上端までの距離の方が短く設定されているから、
板状体の両端縁付近は二つの凹曲面の上端間の隙間から
外側に突出するために両端縁はその厚み方向下端側から
上端側に向けて漸次溶接が行われ、これによって両端縁
の下端から上端まで確実に加熱溶融されて溶接でき、溶
接部の落ち込みもなく溶接強度が高く高品質の電縫管を
製造できる。また溶接部で発生するスパッタを確実に外
方に飛散させることができる。
【0018】まだ凹曲面の上端間に形成された隙間に板
状体の両端縁が突出して溶接される電縫管は縦断面視で
横軸より縦軸の方が長く形成されているから、溶接され
る電縫管は隙間から両端縁の溶接部が突出するように略
卵型または略涙滴形状に形成されて両端縁の厚み方向下
端から上端に向けて次第に加熱溶融でき、溶接強度が高
く落ち込みも防げる。またスクイズロールの凹曲面の上
端側には所定厚みの上側つば部を介してスクイズロール
の回転軸側に傾斜するテーパ面が形成されているから、
上側つば部で欠損しにくくスクイズロールの強度が高
く、またその上方にテーパ面を形成したことで、溶接部
からスパッタが飛散したときにスパッタはテーパ面に沿
って拡散することで電縫管表面から逃がすことができ、
電縫管表面にスパッタが付着するのを防止できる。
【0019】また本発明に係る電縫管の製造方法は、ス
クイズロールを通過する板状体の両端縁が、板状体の厚
み方向の下端側から溶接されるようにしたから、両端縁
の下端から上端まで次第に加熱溶融されて溶接でき、溶
接部の落ち込みもなく溶接強度が高く高品質の電縫管を
製造できる。また溶接部で発生するスパッタを確実に外
方に飛散させることができる。
【0020】また電縫管は、板状体の両端縁近傍部分が
縦断面視で外側に突出して両端縁が溶接され、縦断面視
で横軸より縦軸の方が長く形成されているから、両端縁
の溶接時にその厚み方向下端側から溶接され、溶接部の
落ち込みや溶接強度の不足等を起こさず高品質の電縫管
が形成されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による電縫管の製造装置
のラインを示す概略構成図である。
【図2】 スクイズロールによって電縫管を溶接する状
態を示す要部平面図である。
【図3】 スクイズロールの要部縦断面図である。
【図4】 一対のスクイズロールの取り付け調整状態を
示す図である。
【図5】 一対のスクイズロールで電縫管を溶接する状
態を示す図である。
【図6】 (a)は実施の形態による電縫管両端縁の溶
接状態を示す図、(b)は電縫管両端縁の好ましくない
溶接状態を示す図である。
【図7】 従来の電縫管両端縁の溶接状態を示す図であ
る。
【符号の説明】 8 スクイズロール 20 スクイズロールユニット装置 22 回転軸 29 下側つば部 30 上側つば部 31 テーパ部 T 板状体 P 電縫管(管)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する板状体を管状に丸めて一対のス
    クイズロールの側面に形成した凹曲面の間を通して両端
    縁を加熱溶接してなる電縫管の製造装置において、 前記スクイズロールの回転軸から前記凹曲面の下端まで
    の距離より前記凹曲面の上端までの距離の方が短く設定
    されていることを特徴とする電縫管の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記凹曲面の上端間に形成された隙間に
    板状体の両端縁が突出して溶接される電縫管は縦断面視
    で横軸より縦軸の方が長く形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の電縫管の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記スクイズロールの凹曲面の上端側に
    は所定厚みの上側つば部を介してスクイズ口ールの回転
    軸側に傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載のスクイズロールユニット
    装置。
  4. 【請求項4】 走行する板状体を管状に丸めて一対のス
    クイズロールの側面に形成した凹曲面の間を通して両端
    縁を加熱溶接してなる電縫管の製造方法において、 前記スクイズロールを通過する板状体の両端縁は、板状
    体の厚み方向の下端側から上端側に向けて溶接されるよ
    うにしたことを特徴とする電縫管の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記電縫管は、板状体の両端縁近傍部分
    が縦断面視で外側に突出して両端縁が溶接され、縦断面
    視で横軸より縦軸の方が長く形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の電縫管の製造方法。
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