JP2722861B2 - ドライエッチング方法及び装置 - Google Patents
ドライエッチング方法及び装置Info
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Description
及び装置に関する。特に、本発明は、液晶表示装置、画
像読取装置等の製造に好適なドライエッチング方法及び
装置に関し、更に、大面積ガラス基板上の被エッチング
物、例えば金属膜又は低抵抗半導体膜のドライエッチン
グ方法及び装置に関する。
に基づいて説明する。図5は、従来の平行平板型ドライ
エッチング装置の縦断面図であり、図6は、同じく従来
のドライエッチング装置の部分拡大縦断面図である。
装置について説明すると、この装置は、図5に示すよう
に、エッチングチャンバ−30内に平行に設けられた陽
極31と陰極32を有する平行平板型のドライエッチン
グ装置より構成されており、また、上記陽極31と陰極
32との間にプラズマを発生させるため、高周波電源3
3が配置されている。なお、この装置において、エッチ
ングチャンバ−30内を真空排気するため、真空ポンプ
を配設し、また、エッチングチャンバ−30内にエッチ
ングガスを導入するため、同じくガス配管が配設されて
いるが、図5では、図示せず、省略してある。
すると、従来法は、上記装置を用いて、図5に示すよう
に、まず、被エッチング物35及びレジストパタ−ン3
4を有するガラス基板36を陰極32上に設置する。そ
して、エッチングチャンバ−30内を真空排気した後、
エッチングガスをエッチングチャンバ−30内に導入
し、高周波電源33により高周波電力を印加して陽極3
1と陰極32との間にプラズマを発生させ、プラズマ中
のエッチングガスイオン及びエッチングガスラジカル
(活性種)によりエッチングを行なっている。これを図
6に基づいて更に説明すると、後に詳記するが、ガラス
基板46上の被エッチング物45は、エッチングガスイ
オン及びエッチングガスラジカルによりエッチングされ
る。なお、図6において、44はレジストパタ−ン、4
6はガラス基板、47は絶縁膜、48は下部電極であ
り、また、レジストパタ−ン44上の+は、+電荷を、
被エッチング物45内の−は、−電荷を示す。
グ方法は、図5に示すように、絶縁体であるガラス基板
36を用いているため、被エッチング物35は、該基板
36の電気的な容量を介して陰極32と接続された状態
でプラズマにさらされる。その結果、基板36及び被エ
ッチング物35のプラズマ中の電気的なポテンシャルを
制御することは不可能であった。
6に示すように、プラズマから被エッチング物45に飛
来して来る粒子のうち、エッチング反応に関わりのある
ものとしては、正の電荷をもつエッチングガスイオン
(以下、単にイオンと略称する。)と電気的に中性なエ
ッチングガスラジカル(以下、単にラジカルと略称す
る。)とが存在する。そして、イオンは、陰極(図6で
は図示せず)付近に発生する電位勾配により加速され、
高いエネルギ−を持って被エッチング物45に垂直に入
射する。一方、ラジカルは、拡散によりあらゆる方向か
らやってくる。
は、図6に示すように、ラジカルがあらゆる方向から入
射するため、レジストパタ−ン44の下にアンダ−カッ
トが生じ、パタ−ン加工精度が悪化することになる。
ング方法は、エッチング中の基板あるいは被エッチング
物の電気的なポテンシャルを制御することができないこ
とから、被エッチング物に飛来する粒子の電気的な制御
が不可能になり、エッチング特性を制御できないという
欠点があった。
消するドライエッチング方法及び装置を提供することを
目的とし、詳細には、被エッチング物、例えば金属膜又
は低抵抗半導体膜を高パターン精度で歩留まり良くドラ
イエッチングすることができる方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
目的を達成するため、被エッチング物、例えば金属膜又
は低抵抗半導体膜に対して、エッチング中に電圧を印加
するドライエッチング方法であり、また、この方法を実
施する装置として、エッチングすべき基板(被エッチン
グ物)に電圧を印加するための端子を配設し、かつ、該
端子に直流電圧源を接続した構成からなる装置である。
属ないしは導電性膜の被エッチング物のドライエッチン
グ方法において、エッチング中に、上記被エッチング物
に負の電圧を印加することを特徴とするドライエッチン
グ方法であり(請求項1)、また、ガラス基板上の被エ
ッチング物のドライエッチングに用いる平行平板型ドラ
イエッチング装置において、被エッチング物に負の電圧
を印加するための端子を配設し、該端子に直流電圧源を
接続してなることを特徴とするドライエッチング装置
(請求項2)である。
エッチングすべき基板、例えば金属膜又は低抵抗半導体
膜に対して、エッチング中に負の電圧を印加する方法及
び装置であり、これにより、被エッチング物のプラズマ
中での電気的なポテンシャルを制御することができ、エ
ッチング特性を制御できることができる。即ち、被エッ
チング物又はエッチングすべき基板に負の電圧を印加す
ることにより、正の電荷を持つイオンの入射頻度が増加
し、その結果、ラジカルに基づくエッチングのない(つ
まり、アンダ−カットのない)パタ−ン加工精度の良好
なエッチングパタ−ンが得られる(後記図2参照)。
説明する。図1は、本発明の実施例であるドライエッチ
ング装置の縦断面図であり、図2は、図1の部分拡大縦
断面図であって、被エッチング物に負の電圧を印加する
場合を説明するための図である。
平行平板型ドライエッチング装置の陰極12上に、被エ
ッチング物15とレジストパタ−ン14を有するガラス
基板16を設置する。次に、電圧印加端子18をレジス
トパタ−ン14の一部を覆うように、被エッチング物1
5と接触させる。次に、エッチングチャンバ−10を真
空排気した後、エッチングガスをエッチングチャンバ−
10内に導入し、高周波電源13により高周波電力を印
加し、陽極11と陰極12との間にプラズマを発生さ
せ、エッチングを行なう。エッチング中は、電圧印加端
子18に接続させて設けた直流電源17により、被エッ
チング物15に負の電圧を印加する。
ことにより、図2に示すように、電圧を印加しない場合
に比べ、正の電荷を持つイオンの入射頻度が増加し、そ
の結果、アンダ−カットのない(つまり、ラジカルに基
づくエッチングのない)パタ−ン加工精度の良好なエッ
チングパタ−ンが得られる。なお、被エッチング物15
に印加する負の電圧を適当に選ぶことにより、製造プロ
セスあるいはデバイス構造により、高パタ−ン精度のエ
ッチング特性を得ることができる。
チング物、例えば金属膜又は低抵抗半導体膜に対して、
エッチング中に負の電圧を印加することにより、被エッ
チング物のプラズマ中での電気的なポテンシャルを制御
することができ、エッチング特性を制御できる効果が生
ずる。また、本発明は、高パタ−ン精度のエッチングが
可能となり、高歩留まりでデバイスを加工することがで
きる効果が生ずる。そして、本発明によれば、液晶表示
装置、画像読取装置等の製造に好適なドライエッチング
方法及び装置を提供することができ、また、大面積ガラ
ス基板上の被エッチング物、例えば金属膜又は低抵抗半
導体膜のドライエッチングに好適な方法及び装置を提供
することができる。
縦断面図である。
グ物に負の電圧を印加した場合を説明するための図であ
る。
る。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラス基板上に設けた金属ないしは導電
性膜の被エッチング物のドライエッチング方法におい
て、エッチング中に、上記被エッチング物に負の電圧を
印加することを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項2】 ガラス基板上に設けた金属ないしは導電
性膜の被エッチング物のドライエッチングに用いる平行
平板型ドライエッチング装置において、被エッチング物
に負の電圧を印加するための端子を配設し、該端子に直
流電圧源を接続してなることを特徴とするドライエッチ
ング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3137130A JP2722861B2 (ja) | 1991-05-13 | 1991-05-13 | ドライエッチング方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3137130A JP2722861B2 (ja) | 1991-05-13 | 1991-05-13 | ドライエッチング方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04336424A JPH04336424A (ja) | 1992-11-24 |
JP2722861B2 true JP2722861B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=15191525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3137130A Expired - Lifetime JP2722861B2 (ja) | 1991-05-13 | 1991-05-13 | ドライエッチング方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2722861B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55140231A (en) * | 1979-04-18 | 1980-11-01 | Fujitsu Ltd | Manufacture of semiconductor element |
JPH06105701B2 (ja) * | 1985-08-13 | 1994-12-21 | 松下電器産業株式会社 | プラズマエツチング方法 |
-
1991
- 1991-05-13 JP JP3137130A patent/JP2722861B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04336424A (ja) | 1992-11-24 |
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