JPH08176854A - プラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理方法

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JPH08176854A
JPH08176854A JP6320899A JP32089994A JPH08176854A JP H08176854 A JPH08176854 A JP H08176854A JP 6320899 A JP6320899 A JP 6320899A JP 32089994 A JP32089994 A JP 32089994A JP H08176854 A JPH08176854 A JP H08176854A
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JP
Japan
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wafer
plasma
voltage
frequency power
processed
Prior art date
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Pending
Application number
JP6320899A
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English (en)
Inventor
Koji Matsuda
耕自 松田
Yoshitaka Sasamura
義孝 笹村
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 オーバーエッチングにおける最後の10数秒
間で、直流電源10の電圧印加を停止するとともに、高
周波電源9の出力をプラズマ処理の設定値から数秒間で
所定値にまで低下させ、さらにその状態を10秒間維持
する。このときの高周波電力の最小値は、少なくともプ
ラズマの生成が可能な電力であり、また最大値はウェー
ハ6に自己バイアス電圧がほとんど生じないような電力
である。この状態では、ウェーハ6の残留電荷が直流電
圧により拘束されることはない。また、高周波電力が低
下してウェーハ6の表面付近にシースが形成されなくな
る。すると、電子が、シースに妨げられることなくウェ
ーハ6に対し正の電位となるプラズマに引き寄せられ
る。これにより、ウェーハ6の残留電荷が除去される。 【効果】 構造を複雑化させることなく、かつ被処理物
を損傷させることなく、容易に被処理物を除電すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エッチング装置、CV
D装置、その他、被処理物をプラズマを用いて処理する
プラズマ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】RIE(Reactive Ion Etching)装置等
のプラズマ処理装置は、プラズマを用いて試料を処理す
ることにより化学反応を速く進行させることから処理効
率や処理品質が高く、半導体製造装置等の分野ですでに
工業的に定着している。
【0003】例えば、プラズマエッチング装置は、図2
に示すように、チャンバ(図示せず)内に充填されたエ
ッチングガスを、高周波電源21によりグロー放電させ
ることで発生したプラズマにより、試料としてのウェー
ハ22をエッチングするようになっている。ウェーハ2
2は、チャンバ内に固定された下部電極23上に絶縁膜
24を介して載置されている。このプラズマエッチング
装置では、プラズマの発生に伴って生じるウェーハ22
の自己バイアス電圧と、直流電源25から下部電極23
に印加される直流電圧とにより静電気力を発生させて、
ウェーハ22を下部電極23上に吸着保持するようにな
っている。
【0004】このような吸着状態においては、ウェーハ
22に電荷が蓄積されるが、その電荷はエッチング処理
が終了した後でも蓄積されたままになり、何らかの放電
操作が施されないと、長時間その状態が維持されること
になる。そこで、従来では、図2に示すように、除電ピ
ン26を上方に突き上げさせてウェーハ22の裏面に接
触させることにより、ウェーハ22を接地させる構造を
採用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の構成
では、除電ピン26がウェーハ22に接触する際に、除
電ピン26とウェーハ22との間で放電が生じ、最悪の
場合、ウェーハ22に損傷を与えるおそれがある。
【0006】また、上記の構成では、除電ピン26の他
に、除電ピン26を昇降させるための機構が必要にな
る。しかも、下部電極23および絶縁膜24に除電ピン
26が貫通する穴を設ける必要があり、構造的にも複雑
にならざるをえない。このため、プラズマ処理装置の製
品コストを上昇させるという問題がある。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、装置の構造を複雑化させることなく容易に
ウェーハの電荷を放出させることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ処理方
法は、絶縁膜を介して電極上に載置されたウェーハ等の
被処理物を、その電極に高周波電力が付与されることに
より生成されたプラズマにて処理するとともに、プラズ
マ発生により上記被処理物に生じた自己バイアス電圧に
て発生した静電気力および上記電極に直流電圧が印加さ
れることにより発生した静電気力にて上記電極上に吸着
保持するプラズマ処理方法であって、上記の課題を解決
するために、次の方法を採用していることを特徴として
いる。
【0009】すなわち、上記下部電極への直流電圧の印
加を停止するとともに、高周波電力を、通常のプラズマ
処理における値から、少なくともプラズマの生成が可能
となり、かつ上記被処理物がほとんど自己バイアスされ
ない値まで低下させ、その状態を所定時間維持する。
【0010】
【作用】通常のプラズマ処理が行なわれている状態で
は、高周波電力が付与されることで、被処理物の表面付
近にシースが形成され、被処理物が負に自己バイアスさ
れる。これにより、シース中では、イオンが被処理物に
向けて加速される一方、電子が逆方向に退けられる。
【0011】一方、前記の方法によれば、直流電圧の印
加が停止することで、被処理物に蓄えられた電荷が直流
電圧により拘束されなくなる。また、上記のような高周
波電力が維持されている期間では、被処理物に自己バイ
アス電圧がほとんど現れない(ごく微小である)ので、
電子は、自己バイアス電圧による電界の影響を受けるこ
となくプラズマに引き寄せられる。これにより、被処理
物の電荷が除去される。
【0012】このように、前記の方法では、高周波電力
を低下させることにより電荷の移動を促して、機械的な
手段を用いることなく、容易に被処理物に蓄積された電
荷を除去することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例について図1に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
【0014】本実施例に係るプラズマエッチング装置
は、図1に示すように、処理室としてチャンバ1を備え
ている。このチャンバ1は、真空ポンプ(図示せず)に
より真空引きがなされるとともに、ガス導入口(図示せ
ず)から導入されるエッチングガスで満たされるように
なっている。このチャンバ1は、アノードとしての機能
を有しており、接地されている。
【0015】チャンバ1の下面壁における開口部周縁上
には、絶縁スペーサ2を介してカソードとなる下部電極
3が配置されている。下部電極3の中央部には、上下に
貫通する穴3aが形成されており、その内周面が円筒状
の絶縁体4により覆われている。下部電極3の上端面に
は、下部電極3より小さい径の絶縁膜5が設けられてい
る。この絶縁膜5は、絶縁体4の内径にほぼ等しい穴5
aを中央部に有し、上端面に被処理物としてのウェーハ
6が載置されるようになっている。
【0016】下部電極3の下端面における穴3aの開口
部周囲には、上下方向に伸縮するベローズ7が取り付け
られている。ベローズ7は、内部がチャンバ1内と同様
に大気に対して気密状態となるように設けられる一方、
底面部7aが絶縁体(図示せず)を介してエアシリンダ
(図示せず)により上下方向に駆動されるようになって
いる。また、底面部7a上には、搬送アーム(図示せ
ず)による搬送位置にウェーハ6を昇降させるペディス
タル8が固定されている。
【0017】下部電極3には、高周波電源9が、マッチ
ングネットワーク(図示せず)を介して接続されるとと
もに、この高周波電源9と並列に設けられた直流電源1
0が接続されている。また、直流電源10と下部電極3
との間には、高周波電源9からの高周波の阻止およびウ
ェーハ6のバイアス電圧を測定する目的でLC回路11
が設けられている。
【0018】上記の構成において、エッチング処理を行
なう際には、下部電極3に高周波電源9により高周波電
力が付与されると、エッチングガスが満たされたチャン
バ1内には、グロー放電によりプラズマが生成され、こ
のプラズマによりウェーハ6がエッチング処理される。
このとき、プラズマの発生により、ウェーハ6には、自
己バイアス電圧が生じる。また、高周波電力の付与とと
もに、下部電極3に直流電源10により直流電圧が印加
される。すると、この直流電圧と上記の自己バイアス電
圧とにより静電気力が生じ、ウェーハ6が下部電極3上
に吸着保持される。そして、このような静電気力によっ
て、ウェーハ6には、電荷が誘起される。
【0019】通常のプラズマ処理が行なわれている状態
では、上記のようにウェーハ6の表面に自己バイアス電
圧が生じ、ウェーハ6の表面付近にシースが形成され
る。これにより、シース中ではイオンがウェーハ6に向
けて加速される一方、シースにより電子が逆方向に退け
られる。
【0020】実際のエッチングにおいては、例えば、A
l合金膜のエッチングを行なう場合、表面のAl酸化膜
等を除くブレークスルーの後、メインエッチングでAl
層を除去し、さらに、エッチングの均一性を確保するた
めにオーバーエッチングが行なわれる。このオーバーエ
ッチングは、メインエッチングの処理時間に対して予め
定められたパーセンテージで時間が設定される。
【0021】本実施例では、上記のオーバーエッチング
の工程における最後の所定時間(10数秒間)で、直流
電源10の電圧印加を停止するとともに、高周波電源9
の出力をプラズマ処理の設定値(例えば100W)から
数秒間で30W程度にまで低下させ、さらにその状態を
10秒間維持する。このときの高周波電力は、プラズマ
の生成が可能な電力であって、かつウェーハ6に自己バ
イアス電圧がほとんど生じないような電力である。プラ
ズマの生成が可能な最小電力は20W程度であり、自己
バイアス電圧がほとんど生じないような電力は30〜5
0W程度になる。したがって、上記のような条件を満た
す高周波電力の値は、およそ30〜50Wに設定される
が、本実施例では、諸条件を考慮して30Wに設定して
いる。
【0022】また、メインエッチングにおいては、圧力
が200mTorr に設定され、オーバーエッチングにお
いては、上記の所定期間も含めて圧力が125mTorr
に設定され、処理ガス等の変更はない。このような各設
定値は、Al合金膜のエッチングを行なう際の一例であ
って、エッチング対象物により異なる。
【0023】上記の状態では、下部電極3に直流電圧が
印加されないので、ウェーハ6に誘起された電荷が直流
電圧により拘束されることはない。一方、高周波電力が
上記のような値にまで低下することにより、ウェーハ6
に自己バイアス電圧がほとんど生じなくなる(ごく僅か
に生じている)。このため、電子は、ウェーハ6に対し
正の電位となるプラズマに引き寄せられる。これによ
り、ウェーハ6に蓄積された電荷が除去される。
【0024】以上述べたように、本実施例に係るエッチ
ング処理においては、オーバーエッチングにおいて高周
波電力を低下させることにより、機械的な機構を用いる
ことなく、容易にウェーハ6の残留電荷を除去すること
ができる。この結果、処理後のウェーハ6をペディスタ
ル8により搬送位置まで上昇させる際に、残留電荷がな
い状態でのウェーハ6の搬送時と同様のスムーズさで、
ウェーハ6を絶縁膜5から離脱させることができた。
【0025】なお、本実施例では、オーバーエッチング
の工程において、高周波電力を低下させているが、高周
波電力を低下させる時期についてはこれに限定されるも
のではない。また、本実施例では、本発明をプラズマエ
ッチング装置に適用した場合について説明したが、CV
D装置等のプラズマ処理においても、高周波電力を低下
させる同様の方法が適用できることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】本発明のプラズマ処理方法は、以上のよ
うに、下部電極への直流電圧の印加を停止するととも
に、高周波電力を、通常のプラズマ処理における値か
ら、少なくともプラズマの生成が可能となり、かつ被処
理物がほとんど自己バイアスされない値まで低下させ、
その状態を所定時間維持するので、被処理物に蓄えられ
た電荷が直流電圧により拘束されなくなるとともに、高
周波電力の低下により被処理物に自己バイアス電圧がほ
とんど現れなくなる。これにより、電子が自己バイアス
電圧による電界の影響を受けることなくプラズマに引き
寄せられ、被処理物の電荷が除去される。このように、
高周波電力を低下させることにより、電荷の移動を促し
て、機械的な手段を用いずに、容易に被処理物に蓄積さ
れた電荷を除去することができる。
【0027】したがって、本プラズマ処理方法を採用す
ることにより、簡単な構造で被処理物を損傷させること
なく、容易に被処理物を除電することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプラズマエッチング装
置の要部の構成を示す縦断面図である。
【図2】従来のプラズマエッチング装置の要部の構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
3 下部電極(電極) 5 絶縁膜 6 ウェーハ(被処理物) 9 高周波電源 10 直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 A 9216−2G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜を介して電極上に載置された被処理
    物を、その電極に高周波電力が付与されることにより生
    成されたプラズマにて処理するとともに、プラズマ発生
    により上記被処理物に生じた自己バイアス電圧にて発生
    した静電気力および上記電極に直流電圧が印加されるこ
    とにより発生した静電気力にて上記電極上に吸着保持す
    るプラズマ処理方法であって、 上記下部電極への直流電圧の印加を停止するとともに、
    高周波電力を、通常のプラズマ処理における値から、少
    なくともプラズマの生成が可能となり、かつ上記被処理
    物がほとんど自己バイアスされない値まで低下させ、そ
    の状態を所定時間維持することを特徴とするプラズマ処
    理方法。
JP6320899A 1994-12-22 1994-12-22 プラズマ処理方法 Pending JPH08176854A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998021746A1 (fr) * 1996-11-14 1998-05-22 Tokyo Electron Limited Procede de traitement au plasma
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