JP2722160B2 - ヒューズカバーの取付け及び脱落防止構造 - Google Patents

ヒューズカバーの取付け及び脱落防止構造

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JP2722160B2 JP32895892A JP32895892A JP2722160B2 JP 2722160 B2 JP2722160 B2 JP 2722160B2 JP 32895892 A JP32895892 A JP 32895892A JP 32895892 A JP32895892 A JP 32895892A JP 2722160 B2 JP2722160 B2 JP 2722160B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等における電気機
器の短絡故障等から機器類を保護するためのヒューズを
収納した電気接続箱に取付けられるヒューズカバーの取
付け及び脱落防止構造に関する。
【0002】
【従来例】自動車等に取付けられるヒューズを内蔵した
電気接続箱は、車種やその取付け場所によって、外形的
又はデザイン的に種々のものがあるが、基本的には図6
及び図7に示す構成となっているものが従来から多く使
用されている。これは、図6に示すように電気接続箱本
体1上に複数のヒューズFを収納したヒューズケース2
を形成して、上方からヒューズカバー3を取付けるもの
である。この取付けは、ヒューズカバー3の両側先端に
設けた取付け部5の取付け孔5aをヒューズケース2の
両側端部に設けた支軸4に嵌め込み、ヒューズカバー3
のロック部6をヒューズケース2の受け部(図示せず)
に係止させることにより、図7に示すようなヒューズカ
バー3の閉鎖状態を得るものである。また、ヒューズカ
バー3を開放する時は、ロック部6を押し下げてロック
を解除し、ヒューズカバー3が支軸4を中心に回動して
開放される。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
のような従来の取付け構造では、ヒューズカバー3をヒ
ューズケース2に取付ける際に電気接続箱本体1及びヒ
ューズケース2には取付け案内や位置決め等の手段が設
けられていないため、取付けに手間がかかり面倒であっ
た。また、図7に示すように、取付け後、梱包する時に
ヒューズカバー3の上方から外力cが加わるとヒューズ
カバー3の取付け部5の外側方向に分力dが働いて、支
軸4から取付け部5が外れてしまう。それにより、ヒュ
ーズカバー3の保持力は弱くなり、振動等によってロッ
ク部6が解除されてしまい、ヒューズカバー3は最終的
に脱落してしまう。更に、ヒューズカバー3が開放され
た状態の時、ヒューズカバー3に外力が働くと、上述と
同様に取付け部5の外側方向に分力dが働いて、ヒュー
ズカバー3が簡単に外れてしまうという問題点があっ
た。本発明の目的は、上述のような従来の問題点に鑑み
なされたものであり、ヒューズカバーの取付けを容易に
し、しかも電気接続箱本体からヒューズカバーが簡単に
外れないヒューズカバーの取付け及び脱落防止構造を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ヒ
ューズを収納した電気接続箱外壁端部に設けられた支軸
に嵌挿される取付け部を備え、該支軸を中心に回動して
ヒューズカバーの開閉を行うヒューズカバーの取付け及
び脱落防止構造において、前記電気接続箱外壁に隣接
し、前記ヒューズカバーの取付け及び閉鎖時にヒューズ
カバー側壁が嵌入する第一嵌合手段と、前記ヒューズカ
バーの開放時に前記取付け部の先端に設けた突出部が嵌
入する第二嵌合手段とを設けて成ることを特徴とするヒ
ューズカバーの取付け及び脱落防止構造によって達成さ
れる。
【0005】
【作用】ヒューズカバーの取付け及び閉鎖時にヒューズ
カバー側壁が第一嵌合手段に嵌入することにより、ヒュ
ーズケースへの取付けの位置決めができ、容易に取付け
ることができる。また、ヒューズカバー側壁の外側方向
に働く力によってヒューズカバーが擦れるのを防止し、
しかもヒューズカバーの開放時に該ヒューズカバーの取
付け部先端に設けた突出部が第二嵌合手段に嵌入される
ことにより、開放時のヒューズカバーに働く外力によっ
て取付け部が支軸から外れるのを防止し、ヒューズカバ
ーの電気接続箱本体からの脱落を防止することができ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図
1は本発明に係る一実施例を示すヒューズケースとヒュ
ーズカバーの斜視図、図2はヒューズカバー側壁が嵌合
手段に嵌入した状態の斜視図、図3はヒューズカバーが
ヒューズケースに取付けられた状態を示す斜視図、図4
はヒューズカバーの開放状態の要部拡大図、図5は本発
明の別実施例を示す斜視図である。
【0007】図1に示すように、ヒューズケース15に
係合するためのロック部6を上面に備えたヒューズカバ
ー11の両側壁12の前端部には、ヒューズケース15
への取付け部13が設けられ、その先端には突出部13
aが成形されている。また取付け部13にはヒューズケ
ース15の支軸16に嵌挿される取付け孔14が穿設さ
れている。更に、ヒューズカバー11の側壁12下端に
はヒューズケース15の嵌合手段に嵌入される垂下部1
2aが形成されている。一方、電気接続箱本体1には、
前記ヒューズカバー11と対応するヒューズケース15
が設けられ、ヒューズカバー11の側壁12を嵌入する
嵌合手段として、ヒューズケース15の側壁17に当接
して嵌合溝18が側壁17に沿って設けられている。ま
た、ヒューズケース15の先端にはヒューズカバー11
の取付け孔14が穿設する一対の支軸16が側壁17の
上端に形成されている。更に、ヒューズカバー11が開
放状態のとき、該ヒューズカバー11先端に設けた突出
部13aを嵌入する嵌合手段として、支軸16の側部に
突出部13aの板厚に略等しい幅の間隔を隔てて保持用
突片20が形成されている。この突片20によりヒュー
ズカバー11を開放状態としたとき、その先端の突出部
13aが嵌入できる間隙が形成される。
【0008】次に図2及び図3でヒューズカバー11を
ヒューズケース15に取付ける手順を説明する。ヒュー
ズケース15にヒューズカバー11を取付ける際には、
ヒューズカバー11の垂下部12aがヒューズケース1
5の嵌合溝18に嵌入するように取付けられる。即ち、
ヒューズケース15の支軸16が設けられた側と反対側
の長手方向よりヒューズカバー11をスライドさせるよ
うにして嵌め込み、垂下部12aを嵌合溝18に嵌入さ
せることで、ヒューズカバー11は位置決めされる。そ
して、ヒューズカバー11をそのまま矢印b方向へスラ
イドさせると該ヒューズカバー11の取付け孔14は、
ヒューズケース15端部に設けた支軸16に嵌挿され、
図3のように取付けが完了する。この時、取付け部13
に形成した斜面が支軸16の端部に形成した斜面に当接
しながら摺動することによって、支軸16への嵌挿がよ
り容易に行うことができる。よって、ヒューズカバー1
1はロック部6と共に嵌合溝18によってヒューズケー
ス15に嵌合されるため、車両の振動やその他の外力を
受けても容易に脱落することはない。
【0009】次に図4でヒューズカバー11の開放状態
を説明する。ヒューズカバー11がヒューズ交換や点検
等のために開放されると、該ヒューズカバー11の取付
け部13先端に設けた突出部13aが、電気接続箱本体
1上に形成した保持用突片20とヒューズケース15の
側壁17との間に挟まれるようにして嵌入される。よっ
て、ヒューズカバー11は開放状態でも、外力の働きに
より脱落するようなことはない。
【0010】図5は本発明の別の実施例である。ヒュー
ズケース15の側壁17に隣接し且つ側壁17に平行な
長手方向にヒューズカバー11の側壁下端部の板厚に略
等しい間隔が形成されるように、前記実施例の嵌合溝1
8に代えて嵌合用リブ19を設けたものである。本実施
例では、前記実施例のようなヒューズカバー11の側壁
下端部に垂下部12aを形成する必要がなく、コストの
削減に通ずる。
【0011】本発明は上述の実施例に限定されるもので
はなく、例えば、図1に示した保持用突片20を削除し
て、逆に嵌合溝18のような溝を支軸16下方に形成し
て嵌合手段とすることも可能であり、又図5に示した嵌
合用リブ19と保持用突片20とを一体的に形成するこ
とも可能である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒューズカバーの閉鎖時にヒューズカバー側壁が第一嵌
合手段に嵌入し、又ヒューズカバーの開放時に該ヒュー
ズカバーの取付け部先端に設けた突出部が第二嵌合手段
に嵌入されることにより、ヒューズカバーの取付けが極
めて容易になると共に、ヒューズカバーの閉鎖及び開放
時に、ヒューズカバーにいかなる方向から外力が働いて
もヒューズカバーが簡単に脱落することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例であるヒューズカバーと
ヒューズケースの斜視図である。
【図2】ヒューズカバー側壁が嵌合手段に嵌入した状態
を示す斜視図である。
【図3】ヒューズカバーがヒューズケースに取付けられ
た状態を示す斜視図である。
【図4】ヒューズカバーが開放状態にあるときの要部拡
大図である。
【図5】本発明の別実施例を示す斜視図である。
【図6】従来のヒューズカバーとヒューズケースの斜視
図である。
【図7】従来のヒューズカバーとヒューズケースの取付
け状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱本体 11 ヒューズカバー 12 ヒューズカバー側壁 12a 側壁垂下部 13 取付け部 13a 突出部 14 取付け孔 15 ヒューズケース 16 支軸 17 ヒューズケース側壁 18 嵌合溝(第一嵌合手段) 19 嵌合リブ(第一嵌合手段) 20 保持用突片(第二嵌合手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズを収納した電気接続箱外壁端部
    に設けられた支軸に嵌挿される取付け部を備え、該支軸
    を中心に回動してヒューズカバーの開閉を行うヒューズ
    カバーの取付け及び脱落防止構造において、前記電気接
    続箱外壁に隣接し、前記ヒューズカバーの取付け及び閉
    鎖時にヒューズカバー側壁が嵌入する第一嵌合手段と、
    前記ヒューズカバーの開放時に前記取付け部の先端に設
    けた突出部が嵌入する第二嵌合手段とを設けて成ること
    を特徴とするヒューズカバーの取付け及び脱落防止構
    造。
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