JP2721577B2 - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JP2721577B2
JP2721577B2 JP2122376A JP12237690A JP2721577B2 JP 2721577 B2 JP2721577 B2 JP 2721577B2 JP 2122376 A JP2122376 A JP 2122376A JP 12237690 A JP12237690 A JP 12237690A JP 2721577 B2 JP2721577 B2 JP 2721577B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、床面などの掃除に用いられる電気掃除機の
吸込口体に係わり、とくに、被掃除面から塵埃を遊離さ
せる被駆動具に関する。
(従来の技術) 塵埃の遊離用の被駆動具を備えた従来の電気掃除機の
吸込口体の一例を第11図および第12図に基づいて説明す
る。
下部ケース1と上部ケース2と蓋体3とにより外殻が
構成された吸込口本体4は、下方へ開口した吸込室5
と、この吸込室5の後側に沿う下方へ開口した振動体室
6とを有している。そして、前記吸込室5内には回転ブ
ラシ7が回転自在に支持されており、一方、前記振動体
室6内には振動体8が上下振動自在に支持されている。
この振動体8は、振動体室6内の両端部にそれぞれ固定
された固定体9間に架設した弾性軸10に複数個のローラ
状の叩打体11を保持してなるものである。また、前記吸
込口本体4内の後部には、前記振動体8を加振する加振
装置として、電磁石12およびその通電をオン・オフする
スイッチ13が設けられているとともに、電磁石12の下方
に位置して鉄板14が板ばね15を介して支持されており、
この鉄板14が連結体16を介して前記振動体8の弾性軸10
に接続されている。
また、前記吸込口本体4の下面の前縁部と後縁部とに
は、それぞれ左右一対の前車輪17と後車輪18とが位置固
定的に軸着されている。さらに、前記吸込口本体4の下
面には、前記振動体室6の後側に沿ってゴム膜からなる
シール材は19が設けられている。そして、前記車輪17,1
8およびシール材1の下端が吸込口本体4の下面から下
方へ突出しているのに対して、停止状態にある前記叩打
体11の外周面下端は、吸込口本体4の下面と同一平面上
に位置するようになっている。
また、第13図および第14図には、従来の電気掃除機の
吸込口体の他の例を示しているが、この電気掃除機の吸
込口体は、停止状態にある前記叩打体11の外周面下端が
前車輪17および後車輪18の下端を結ぶ平面上に位置する
ようにして、叩打体11をシール材と兼用したものであ
る。
いずれにせよ、従来のこの種の電気掃除機の吸込口体
は、振動体8の固定体9の位置が吸込口本体4に対して
固定しているとともに、前車輪17および後車輪18の位置
も吸込口本体4に対して固定した構造になっており、車
輪17,18の下端から固定体9までの高さが一定になって
いた。
そして、前記いずれの電気掃除機の吸込口体でも、掃
除時には、前車輪17および後車輪18の外周面下端が被掃
除面Pである床面に接地されて、吸込口本体4が走行さ
れながら、吸込室5へ塵埃が吸込まれる。また、電磁石
12への周期的な通電により、鉄板14が上下に振動すると
ともに、鎖線で示すように振動体8の弾性軸10が上下に
振動し、この振動体8の叩打体11が被掃除面Pから塵埃
を叩き出して遊離させる。
(発明が解決しようとする課題) しかし、前記従来の構造では、接地体である車輪17,1
8の下端から振動体8の固定体9までの高さが一定であ
ったため、使い勝手や振動体8による塵埃の叩き出し量
が、じゅうたんあるいはたたみなどの被掃除面Pの種類
によって異なり、あらゆる被掃除面Pに適切には対応で
きない問題があった。
それは、つぎのような理由による。すなわち、振動体
8の速度は本来その振動範囲のほぼ中心で最大になるか
ら、ここで振動体8が被掃除面Pの表面部に当たると
き、叩き出し効果が最大になるのに対して、被掃除面P
の柔軟度により、この被掃除面Pに車輪17,18が接地し
た際の、被掃除面Pに対する振動体8の高さが異なって
くるためである。たとえば、じゅうたんなどの柔軟性の
ある被掃除面Pでは、この被掃除面Pに車輪16,17が入
り込むため、被掃除面Pに対する振動体8の高さが低く
なり、一方、たたみなどの比較的硬い被掃除面Pでは、
この被掃除面Pに対する振動体8の高さが高くなる。
そのため、第11図および第12図に示す振動体8がより
上方に位置した電気掃除機の吸込口体では、柔軟性のあ
る被掃除面Pの場合、この被掃除面Pに振動体8がその
本体の振動範囲のほぼ中心で当たるから、有効であるも
のの、比較的硬い被掃除面Pの場合、この被掃除面Pに
振動体8がその本来の振動範囲の中心を過ぎた後当たる
から、叩き出し効果が少なくなる。一方、第13図および
第14図に示す振動体8がより下方に位置した電気掃除機
の吸込口体では、逆に、比較的硬い被掃除面Pの場合有
効であるものの、柔軟性のある被掃除面Pの場合、この
被掃除面Pに振動体8がその本来の振動範囲の中心に達
する前に当たってしまい、被掃除面Pへの対応性がやは
り小さい。
なお、第13図および第14図に示す電気掃除機の吸込口
体では、柔軟性のある被掃除面Pの場合、使用者が吸込
口本体4を少し持ち上げながら掃除すれば、塵埃の叩き
出し効果を上げられるが、それでは、使い勝手がきわめ
て悪くなる。
また、前記いずれの電気掃除機の吸込口体でも、じゅ
うたんなどの可撓性の大きい被掃除面Pの場合には、こ
れが吸込室5へ吸い付けられて、吸込口本体4の走行性
が悪化し、一方、たたみなどの比較的硬い被掃除面Pの
場合には、この被掃除面Pと吸込室5との間の間隔が大
きくなるために、吸込力が弱くなってしまう問題もあっ
た。
本発明は、前述のような問題点を解決しようとするも
ので、柔軟性などの条件が異なる被掃除面でそれぞれ効
果的に振動体により塵埃を遊離させることができる電気
掃除機の吸込口体を提供することを目的とするものであ
る。
また、この電気掃除機の吸込口体において、柔軟性な
どの条件が異なる被掃除面でそれぞれ適切な吸込力が得
られるようにすることを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項1の電気掃除機の吸込口体は、前記前
者の目的を達成するために、下方へ開口した吸込室を有
する吸込口本体と、この吸込口本体内の前記吸込室を掃
除機本体の集塵室に連通させる接続管と、前記吸込口本
体の下部に設けられ被掃除面に接地される車輪またはブ
ラシなどの接地体とを備えるとともに、前記吸込口本体
の下部に設けられた一対の固定体間に架設された弾性体
からなる弾性軸に複数個の叩打体を保持してなる振動体
と、前記吸込口本体内に設けられ前記振動体の弾性軸を
加振する加振装置とを備え、前記接地体および前記振動
体の両固定体のうち、少なくともいずれか一方を前記吸
込口本体に対して上下動可能に設けるとともに、前記吸
込口本体にこの吸込口本体が接地される被掃除面に対す
る前記振動体の両固定体の高さ位置を任意に設定する操
作体を設けたものである。
そして、請求項2の電気掃除機の吸込口体は、吸込口
本体に対して振動体の両固定体を上下動可能に設けると
ともに、この振動体の両固定体の位置を任意に設定する
操作体を前記吸込口本体に設けたものである。
これに対して、請求項3の電気掃除機の吸込口体は、
吸込口本体に対して接地体を上下動可能に設けるととも
に、この接地体の位置を任意に設定する操作体を前記吸
込口本体に設けたものである。
さらに、請求項4の電気掃除機の吸込口体は、前記後
者の目的をも達成するために、振動体は、吸込口本体に
形成された下方へ開口した振動体室内に収納するととも
に、この振動体室を吸込室に連通させ、また、吸込口本
体に対して前記振動体の両固定体が上昇位置にあるとき
前記振動体室と吸込室とを連通させ前記吸込口本体に対
して前記振動体の両固定体が下降位置にあるとき前記振
動体室と吸込室とを遮断する遮蔽体を備えたものであ
る。
(作用) 本発明の請求項1の電気掃除機の吸込口体では、掃除
時、吸込口本体の下部に設けられた接地体を被掃除面に
接地させて、吸込口本体を被掃除面上で適宜走行させ
る。そして、加振装置により振動体の弾性軸が加振され
て、吸込口本体の下部の一対の固定体間に架設されたこ
の弾性軸が振動し、この弾性軸に保持された複数個の叩
打体が振動して、じゅうたんあるいはたたみなどの被掃
除面から塵埃を叩き出す。こうして叩き出されるなどし
た塵埃は、吸込口本体の下方へ開口した吸込室へ吸込ま
れ、接続管を介して掃除機本体の集塵室に導かれる。こ
のとき、被掃除面の種類、柔軟性などの条件に応じて、
操作体を操作して、接地体または振動体の両固定体を吸
込口本体に対して上下動させることにより、被掃除面に
対する振動体の両固定体の高さ位置を調節するとよい。
たとえば、接地体がめり込んでしまうじゅうたんなどの
柔軟性のある被掃除面の場合には、被掃除面に対する振
動体の固定体の位置を高くし、一方、接地体がめり込ま
ないたたみなどの比較的硬い被掃除面の場合には、被掃
除面に対する振動体の固定体の位置を低くするとよい。
これにより、被掃除面の条件によらず、振動体がその本
来の振動範囲のほぼ中心で被掃除面に当たるようにで
き、この被掃除面から効率よく塵埃が叩き出される。
そして、請求項2の電気掃除機の吸込口体では、操作
体を操作して、吸込口本体に対して振動体の両固定体を
上下動させる。
一方、請求項3の電気掃除機の吸込口体では、操作体
を操作して、吸込口本体に対して接地体を上下動させ
る。
さらに、請求項4の電気掃除機の吸込口体では、吸込
口本体に対して振動体の固定体が下降位置にあるとき、
遮蔽体により、吸込口本体にあって下方へ開口した振動
体と吸込室とが遮断され、一方、吸込口本体に対して固
定体が上昇位置にあるときには、振動体室と吸込室とが
連通される。したがって、吸い付きを生じやすいじゅう
たんなどの被掃除面であっても、吸込口本体に対して固
定体を上昇させておけば、吸込室の真空度が上がり過ぎ
ることがなく、吸い付きが防止されて、吸込口本体の走
行性の低下が防止されるとともに、振動体と被掃除面と
の間の間隔が保たれて、有効な叩き出し効果が得られ
る。一方、被掃除面が比較的硬く、この被掃除面と吸込
室との間にもとより一定の間隔が生じるときには、吸込
口本体に対して固定体を下降させておけば、吸込室の真
空度が上がり、強い吸込力が得られる。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の吸込口体の第1実施例の
構成を第1図ないし第4図に基づいて説明する。
21は吸込口本体で、この吸込口本体21は、バンパー22
を介して固定的に結合された下部ケース23と上部ケース
24とにより外殻が構成されている。そして、前記吸込口
本体21の下部ケース23の下面には、左右方向へ延び下方
へ開口した凹溝状の吸込室25が形成されているととも
に、この吸込室25の後側に沿い下方へ開口した凹溝状の
振動体室26が形成されている。なお、前記吸込室25の上
面部の左右方向中央部は、開口されていて連通口27にな
っている。また、前記吸込口本体21の後部中央には接続
管収納凹部28が形成されており、この収納凹部28の前部
は前記連通口27に臨んでいる。
そして、前記接続管収納凹部28内には第1接続管31が
支軸32により上下回動自在に支持されている。また、こ
の第1接続管31の後部には、屈曲した第2接続管33の前
部が接続体34を介して同軸的に回動自在に嵌合接続され
ている。そして、前記第1接続管31の前端は前記連通口
27に向かって開口しており、吸込口本体21内のこの連通
口27を介して吸込室25が接続管31,33内の風路に連通し
ている。また、後端が開口した第2接続管33は、吸込口
本体21から後方へ突出しているが、図示しない掃除機本
体にホースを介して接続された延長管が後部に着脱自在
に嵌合接続されるものである。こうして、吸込口本体21
の吸込室25が掃除機本体内の集塵室に連通されるように
なっている。
また、前記吸込口本体21の下部ケース23の下面の前縁
部と後縁部とには、接地体としての左右一対の前車輪36
と後車輪37とがそれぞれ位置固定的に軸着されている。
これら車輪36,37は、吸込口本体21の下面よりも下方ま
で突出しており、外周面下端が被掃除面Pに接地される
ものである。
さらに、前記吸込口本体21内の下側前部には、可動板
41が上下動自在に支持されている。この可動板41の左右
両端部の後側にはそれぞれ固定体42が下方へ突出させて
一体的に固定されており、これら固定体42は、それぞれ
前記振動体室26の上面部の左右両端部に形成された通孔
43を介してこの振動体室26内へ突出されている。また、
前記可動板41の中央部には左右方向一側方へ開口した箱
状の受け部44が上方へ突出させて形成されている。
一方、前記吸込口本体21内の上側前部には、前記吸込
口本体21の車輪36,37が接地される被掃除面Pに対する
固定体42の高さ位置を任意に設定するための操作体46が
左右方向へ摺動自在に支持されている。この操作体46に
は、吸込口本体21の上部ケース24の上面部から上方へ突
出した切換つまみ47が一体に突出形成されているととも
に、前記可動板41の受け部44に左右方向側方から挿脱自
在に挿入される突起部48が下部に一体に突出形成されて
いる。そして、第2図に示すように、操作体46が前方か
ら見て右方へ移動したときには、その突起部48が可動板
41の受け部44に挿入されて、この可動板41が持ち上げら
れ、第3図に示すように、操作体46が左方へ移動したと
きには、その突起部48が可動板41の受け部44から抜け
て、この可動板41が自重により下降するようになってい
る。
そして、前記振動体室26内には振動体51が収納されて
いる。この振動体51は、前記両固定体42に両端部がそれ
ぞれ固定的に保持されたピアノ線などの弾性体からなる
弾性軸52に、複数個のローラ状の叩打体53を回動自在に
保持してなるものである。すなわち、互いに軸方向へ並
んだこれら叩打体53のほぼ中心軸上に前記弾性軸52が回
動自在に貫通されている。したがって、前記振動体51
は、可動板41と連動して上下動するが、この可動板41が
上昇したときには、停止した叩打体53の外周面下端が吸
込口本体21の下面とほぼ同一平面上に位置し、一方、可
動板41が下降したときには、停止した叩打体53の外周面
下端がほぼ前記車輪36,37の外周面下端を結ぶ平面上に
位置するようになっている。
また、前記吸込口本体21内で可動板41の一側部には、
前記振動体51の弾性軸52を加振する加振装置54が設けら
れている。この加振装置54は、周期的に通電される電磁
石55と、透磁性体である鉄板56およびアーム状の連結体
57からなる加振体と、この加振体を上下方向へ振動自在
に支持する弾性体たとえば板ばね58とからなっている。
前記電磁石55は可動板41上に固定されており、板ばね58
も前端部がねじ59により可動板41上に固定されている。
また、前記電磁石55の下方近傍に鉄板56が位置してお
り、この鉄板56の前端部に板ばね58の後端部が固定され
ている。さらに、前記鉄板56の後端部に連結体57の一端
部が固定されており、この連結体57の他端部が振動体室
26の上面部に形成された通孔60を介して前記弾性軸52の
中間部に接続されている。
つぎに、前記実施例の作用について説明する。
掃除時には、掃除機本体とホースと延長管と吸込口体
の接続管33とを相互に接続し、ホースの握り管を持つ。
そして、車輪36,37を被掃除面P上に接地させて、吸込
口本体21を適宜走行させる。
そして、掃除機本体内の電動送風機の駆動により、吸
込室25内へ空気とともに塵埃が吸込まれ、連通口27内、
接続管31,33内、延長管内およびホース内を介して、掃
除機本体の集塵室内に導かれる。
表面が滑らかな木床などを掃除するときには、振動体
51を停止させておいてよいが、塵埃が内部に入り込んで
いるようなじゅうたんやたたみなどを掃除するときに
は、振動体51を振動させるとよい。振動体51の振動時に
は、たとえば交流電流を半波整流してなる電流が電磁石
55に通電され、板ばね58により支持されている鉄板56が
周期的に電磁石55の方へ引き寄せられる。これにより、
鉄板56および連結体57が上下方向へ振動するとともに、
これと連動して振動体51の弾性軸52が上下方向へ振動す
る。そして、この弾性軸52とともに振動する叩打体53が
被掃除面Pを叩打して、この被掃除面Pから塵埃を叩き
出して遊離させる。こうして叩き出された塵埃は、吸込
室25へと吸込まれる。
なお、可動板41は、操作体46の突起部48あるいは下部
ケース23内に形成された図示しないリブなどにより、下
方への移動が規制され、加振装置54を含めた自重によ
り、吸込口本体21に対して一定の高さに保持される。し
かし、可動板41の位置保持を確実にするために、この可
動体41をばねにより下方へ付勢するなどしてもよい。
このとき、被掃除面Pの種類、柔軟性、車輪36,37の
めり込みやすさなどの条件に応じて、操作体46の切換つ
まみ47を操作して、吸込口本体21の接地体36,37が接地
される被掃除面Pに対する振動体51の固定体42の高さ位
置を調節するとよい。
すなわち、第2図に示すように、操作体46を右方へ移
動させれば、それとほぼ同時に、その突起部48が可動板
41の受け部44に挿入されて、この可動板41が吸込口本体
21に対して上昇するとともに、振動体51の弾性軸52が架
設されている両固定体42も上昇し、停止状態にあって
は、振動体51全体が振動体室26内に没入する。一方、第
3図に示すように、操作体46を左方へ移動させれば、こ
れと連動して、その突起部48が可動板41の受け部44から
外れて、吸込口本体21に対し可動板41が自重により下降
するとともに、固定体42が下降し、停止状態にあって
は、振動体51が振動体室26から突出する。吸込口本体21
に対して車輪36,37の位置は固定しているので、前述の
ように固定体42が上昇すれば、車輪36,37の下端から固
定体42までの高さは高くなり、固定体42が下降すれば、
車輪36,37の下端から固定体42までの高さは低くなる。
なお、可動板41と一体的に、電磁石55、板ばね58および
連結体57も上下動する。
たとえば、じゅうたんなどの柔軟性のある被掃除面P
の場合には、この被掃除面Pに車輪36,37がめり込んで
しまうため、被掃除面Pと吸込口本体21の下面との間の
距離は小さくなってしまうが、前述のようにしてこの吸
込口本体21および被掃除面Pに対し固定体42を上昇させ
れば、被掃除面Pに対する振動体51の高さは適切なもの
となる。すなわち、この振動体51がその本来の振動範囲
のほぼ中心で被掃除面Pに当たるようにすることができ
る。
また、車輪36,37がめり込むことのないたたみなどの
比較的硬い被掃除面Pの場合には、被掃除面Pと吸込口
本体21の下面との間の距離が大きくなるので、この吸込
口本体21および被掃除面Pに対し固定体42を下降させれ
ば、被掃除面Pに対する振動体51の高さが適切なものと
なる。すなわち、やはりこの振動体51がその本来の振動
範囲のほぼ中心で被掃除面Pに当たるようにすることが
できる。
こうして、前記構成によれば、条件が異なるさまざま
な被掃除面Pに対して、振動体51を常に適切な高さに位
置させることができ、それぞれの被掃除面Pで、より効
果的に、より深く塵埃を取り去ることができる。
また、木床などの、とくに傷付きやすい部材からなる
被掃除面Pでは、停止している振動体51であっても、そ
の叩打体53が擦れて、被掃除面Pが傷付くおそれがある
が、振動体51を上げておけば、この振動体51が被掃除面
Pに接触することがなく、この被掃除面Pの損傷を防止
できる。
なお、前記実施例では、可動板41と操作体46とを受け
部44と突起部48とにより連動させたが、可動板と操作体
とを一体にするなどしてもよい。
また、前記実施例では、接地体を車輪36,37とした
が、接地体は、吸込口本体の下面に突設された固定ブラ
シであってもよいし、また、吸込口本体の下面に一体に
形成されたものなどであってもよい。
つぎに、本発明の第2実施例を第5図ないし第8図に
基づいて説明する。なお、原則として、先の実施例と対
応する部分には、同一符号を付して、その説明を省略す
る。
吸込口本体21に、ブラシ体71が上下動自在に支持され
ている、このブラシ体71は、吸込口本体21内に位置する
枠状のブラシ台72と、このブラシ台72の前縁部および後
縁部にそれぞれ下方へ突出させて植設された接地体とし
ての複数条のブラシ毛73とからなっている。このブラシ
毛73は、上昇時に下部ケース23に形成された上下方向へ
抜けるブラシ収納部74内にほぼ全体が収納され、下降時
に下部が吸込口本体21の下面から下方へ突出するもので
ある。なお、吸込口本体21の下面には、この下面よりも
若干突出させて車輪37が軸着されているが、この車輪37
よりも下方までブラシ毛73が突出するようになってい
る。また、前記ブラシ台72は、図示しないばねにより上
方へ付勢されている。さらに、このブラシ台72の上面に
は複数のカム受け部75が突出形成されている。
また、前記吸込口本体21内には、ブラシ台72の上方に
位置して、吸込口本体21に対するブラシ体71の高さ位置
を任意に設定するための枠状の操作体76が左右方向へ摺
動自在に支持されている。この操作体76には、吸込口本
体21の上部ケース24の上面部から上方へ突出した切換つ
まみ77が突出形成されているとともに、前記ブラシ台72
のカム受け部75上に接離自在に乗り上げる複数のカム部
78が下面に一体に突出形成されている。そして、第7図
に示すように、操作体46が前方から見て右方へ移動した
ときには、そのカム部78がブラシ台72のカム受け部75か
ら外れて、ばねの付勢によりブラシ体71が上昇し、第8
図に示すように、操作体46が左方へ移動したときには、
そのカム部78がブラシ台72のカム受け部75上に乗り上げ
て、ばねの付勢に抗してブラシ体71が下降するようにな
っている。
振動体51および加振装置54の構成は、先の実施例と同
様である。ただし、この第2実施例においては、振動体
51の弾性軸52が張架された両固定体42(第5図ないし第
8図では図示せず)が振動体室26内の左右両端部で吸込
口本体21自体に固定されている。また、この第2実施例
では、加振装置54の電磁石55が吸込口本体21自体に固定
されている。さらに、加振装置54において、鉄板56が仮
ばね58を介して吸込口本体21ではなく電磁石55に支持さ
れている。
そうして、掃除時には、切換つまみ77を操作し、操作
体76を介してブラシ体71を上下動させることにより、こ
のブラシ体71の吸込口本体21に対する高さを可変設定す
ることができる。そして、第5図および第7図に示すよ
うに、ブラシ体71を上昇させた状態では、そのブラシ毛
73が吸込口本体21内に引っ込み、車輪37の下端が被掃除
面Pに接地する、この状態では、車輪37の下端から振動
体51の固定体42までの高さが低くなる。一方、第6図お
よび第8図に示すように、ブラシ体71を下降させた状態
では、そのブラシ毛73が吸込口本体21の下面から突出
し、ブラシ毛73の下端が被掃除面Pに接地する。この状
態では、ブラシ毛73の下端から振動体51の固定体42まで
の高さが高くなる。
こうして、接地体である車輪37ないしブラシ毛73が接
地される被掃除面Pから固定体42までの高さを調節でき
ることにより、先の実施例と同様の作用効果が得られ
る。
なお、吸込口本体21に対してブラシ体71を上昇させた
状態でも、そのブラシ毛73が吸込口本体21の下面から突
出して被掃除面Pに接地するようにしてもよい。
また、前記第2実施例では、接地体としてのブラシ毛
73を上下動可能とする構造を採ったが、接地体としての
車輪を吸込口本体に対し上下動可能としても、同様の作
用効果が得られる。
さらに、前記両実施例では、振動体51の固定体42また
は接地体の吸込口本体21に対する高さを2段階に可変設
定できるようにしたが、3段階以上に可変設定できるよ
うにしてもよい。
つぎに、本発明の第3実施例を第9図および第10図に
基づいて説明する。
この実施例では、吸込室25と振動体室26とが一体に繋
がっていて互いに連通している。そして、前記第1実施
例と同様の可動板41の下面に、吸込室25ないし振動体室
26の上面部に形成された通孔80から下方へ突出された板
状の遮蔽体81が一体に形成されている。この遮蔽体81
は、可動板41と同時に上下動して吸込室25と振動体室26
との間の風路を開閉するものであり、第9図に示すよう
に、吸込口本体21に対して可動板41が上昇したときに
は、吸込室25と振動体室26とがその下部において互いに
連通され、第10図に示すように、吸込口本体21に対して
可動板41が下降したときには、遮蔽体81により吸込室25
と振動体室26とが遮断されるようになっている。
したがって、吸込口本体21に対して可動板41とともに
振動体51の固定体42を上下動させるのに伴って、被掃除
面Pと吸込口本体21の吸込室25ないし振動体室26の下面
開口との間に形成される風路の面積が変化することにな
る。そして、可動板41を上昇させておけば、吸込室25と
振動体室26とが互いに連通されることにより、被掃除面
Pが吸い付きを生じやすいじゅうたんやふとんなどであ
ったとしても、吸込室25内の真空度が上り過ぎることが
なく、この吸込室25へのじゅうたんなどの吸い付きが防
止される。したがって、吸込口本体21の走行性の低下が
防止される。これとともに、振動体51自体が上昇するこ
ととあいまって、真空度の過度の上昇が防止されること
により、被掃除面Pと振動体51との間の間隔も適度に保
たれ、より有効な塵埃の叩き出し効果が得られる。
一方、被掃除面Pが比較的硬いたたみなどであり、被
掃除面Pと吸込口本体21の下面との間にもとより一定の
間隔が生じるときには、可動板41を下降させておけば、
遮蔽体81によって吸込室25と振動体室26とが互いに遮断
されることにより、吸込室25内の真空度を上げることが
でき、強い吸込力が得られ、この吸込室25へ強力に塵埃
を吸込むことができる。
こうして、前記第3実施例の構成によれば、柔軟性な
どの条件が異なる各被掃除面Pでそれぞれ適正な吸込力
が得られる。
なお、遮蔽体は、可動板41と一体にせず、この可動板
41と適宜の手段より連動させてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、つぎのような効果が得られる。
請求項1の電気掃除機の吸込口体では、吸込口本体に
あって被掃除面に接地される接地体および振動体の弾性
軸が張架された固定体のうち、少なくともいずれか一方
を吸込口本体に対して上下動可能に設けたので、たとえ
ば、接地体がめり込んでしまうじゅうたんなどの柔軟性
のある被掃除面の場合には、被掃除面に対する振動体の
固定体の位置を高くし、一方、接地体がめり込まないた
たみなどの比較的硬い被掃除面の場合には、被掃除面に
対する振動体の固定体の位置を低くすることにより、柔
軟性などの条件が異なるそれぞれの被掃除面に対して振
動体を適切な高さに位置させることができ、異種の各被
掃除面でそれぞれ効果的に振動体により塵埃を叩き出し
て遊離させることができる。
なお、請求項2の電気掃除機の吸込口体のように、吸
込口本体に対して固定体を上下動可能としても、あるい
は、請求項3の電気掃除機の吸込口体のように、吸込口
本体に対して接地体を上下動可能としても、同様に前記
効果を得ることができる。
さらに、請求項4の電気掃除機の吸込口体では、吸込
口本体に対して固定体が上昇位置にあるとき振動体室と
吸込室とを連通させ吸込口本体に対して固定体が下降位
置にあるとき振動体室と吸込室とを遮断する遮蔽体を備
えているので、被掃除面が吸い付きを生じやすいじゅう
たんなどである場合には、吸込口本体に対して固定体を
上昇させておけば、吸込室の真空度が上がり過ぎること
を防止できて、吸い付きによる吸込口本体の走行性の低
下を防止できるとともに、振動体と被掃除面との間の間
隔を保つことができて、より有効な叩き出し効果が得る
ことができ、一方、被掃除面が比較的硬く、この被掃除
面と吸込室との間にもとより一定の間隔が生じる場合に
は、吸込口本体に対して固定体を下降させておけば、吸
込室の真空度を上げることができて、強い吸込力を得る
ことができ、塵埃を強力に吸込める。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気掃除機の吸込口体の第1実施例を
示す第4図のA−A断面図、第2図および第3図は同上
第4図のB−B断面図、第4図は同上上部ケースを除い
た平面図、第5図および第6図は本発明の第2実施例を
示す縦断面図、第7図および第8図は同上横断面図、第
9図および第10図は本発明の第3実施例を示す振動体付
近の断面図、第11図は従来の電気掃除機の吸込口体の一
例を示す縦断面図、第12図は同上振動体付近の横断面
図、第13図は他の従来例を示す縦断面図、第14図は同上
振動体付近の横断面図である。 21……吸込口本体、25……吸込室、26……振動体室、3
1,33……接続管、36……接地体としての前車輪、37……
接地体としての後車輪、46……操作体、51……振動体、
52……弾性軸、53……叩打体、54……加振装置、73……
接地体としてのブラシ毛、76……操作体、81……遮蔽
体。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下方へ開口した吸込室を有する吸込口本体
    と、この吸込口本体内の前記吸込室を掃除機本体の集塵
    室に連通させる接続管と、前記吸込口本体の下部に設け
    られ被掃除面に接地される接地体とを備えるとともに、 前記吸込口本体の下部に設けられた一対の固定体間に架
    設された弾性体からなる弾性軸に複数個の叩打体を保持
    してなる振動体と、前記吸込口本体内に設けられ前記振
    動体の弾性軸を加振する加振装置とを備え、 前記接地体および前記振動体の両固定体のうち、少なく
    ともいずれか一方を前記吸込口本体に対して上下動可能
    に設けるとともに、前記吸込口本体にこの吸込口本体が
    接地される被掃除面に対する前記振動体の両固定体の高
    さ位置を任意に設定する操作体を設けたことを特徴とす
    る電気掃除機の吸込口体。
  2. 【請求項2】吸込口本体に対して振動体の両固定体を上
    下動可能に設けるとともに、この振動体の両固定体の位
    置を任意に設定する操作体を前記吸込口本体に設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気掃除機の吸込口体。
  3. 【請求項3】吸込口本体に対して接地体を上下動可能に
    設けるとともに、この接地体の位置を任意に設定する操
    作体を前記吸込口本体に設けたことを特徴とする請求項
    1記載の電気掃除機の吸込口体。
  4. 【請求項4】振動体は、吸込口本体に形成された下方へ
    開口した振動体室内に収納するとともに、この振動体室
    を吸込室に連通させ、 吸込口本体に対して前記振動体の両固定体が上昇位置に
    あるとき前記振動体室と吸込室とを連通させ前記吸込口
    本体に対して前記振動体の両固定体が下降位置にあると
    き前記振動体室と吸込室とを遮断する遮蔽体を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の電気掃除機の吸込口体。
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