JP2720830B2 - 活性汚泥の沈降促進方法 - Google Patents

活性汚泥の沈降促進方法

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JP2720830B2
JP2720830B2 JP7140040A JP14004095A JP2720830B2 JP 2720830 B2 JP2720830 B2 JP 2720830B2 JP 7140040 A JP7140040 A JP 7140040A JP 14004095 A JP14004095 A JP 14004095A JP 2720830 B2 JP2720830 B2 JP 2720830B2
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activated sludge
silicon particles
sludge
settling
calcium hydroxide
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啓二 平野
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Activated Sludge Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活性汚泥法を用いた生物
処理において、活性汚泥の沈降を促進する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、活性汚泥法においては、活性汚泥
の沈降性の維持が運転管理の重要な要素であり、汚泥の
沈降性が低下すると汚泥が沈降槽から処理系外に流出す
るおそれがある。これを防止するために、従来では、第
1に汚泥の引抜き量を多くする、第2に活性汚泥へのB
OD負荷量を減少させる、第3に曝気槽の酸素濃度を低
下させる、等の活性汚泥運転管理上の対策がとられてい
る。しかしながら、この対策では汚泥と廃水との接触時
間が短くなる等の原因によって処理水質が悪化するとい
う問題が生じる。
【0003】このため、活性汚泥の沈降性を改善するこ
とを目的として鉄塩やアルミニウム塩等の凝集剤、沈澱
汚泥や消化汚泥、無機性粘土等を活性汚泥に添加する方
法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、凝集剤
を添加すると、凝集剤そのものの毒性により、フロック
形成に重要な微生物の死滅が生じたり、含水率の高い汚
泥量の増加をもたらすことがある。また、沈澱汚泥や消
化汚泥、無機性粘土の添加は、活性汚泥沈降後の上澄水
に濁りが生じることがあるという問題が生じる。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、活性汚泥中の微生物活
性に影響を与えることなく汚泥の沈降速度を向上し、活
性汚泥沈降後に得られる上澄水の透明度を高めることを
可能にした活性汚泥の沈降促進方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の活性汚泥の沈降
促進方法は、水酸化カルシウム水溶液にシリコン粒子を
懸濁した懸濁液からシリコン粒子を回収し、このシリコ
ン粒子を活性汚泥と混合する。
【0007】この場合、シリコン粒子は粒径を0.09
〜2.6μmとし、水酸化カルシウム水溶液の濃度を2
0mg/l以上とすることが好ましい。
【0008】
【作用】シリコン粒子を活性汚泥に添加すると、活性汚
泥のフロック中に大部分のシリコン粒子が取り込まれ、
結果として活性汚泥の比重が増加し沈降速度が促進され
る。また、水酸化カルシウム水溶液にシリコン粒子を懸
濁し回収されたシリコン粒子は、活性汚泥との親和性が
高く濁りの原因となっている凝集性の弱い活性汚泥微生
物が付着し、沈降槽から流出する活性汚泥を低減し、活
性汚泥の上澄水の濁りを抑制する。シリコン粒子は活性
汚泥を構成する微生物に毒性を示さず、凝集沈澱させた
シリコン粒子も沈降性を示すため、添加量が増しても悪
影響は少ない。また、活性汚泥との親和性が非常に高い
ため、活性汚泥との大きなフロックを形成し、汚泥の沈
降速度が向上する。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。本実施例
では市販の標準活性汚泥を、グルコース、ペプトン、リ
ン酸一カリウムを各1gを1リットルの水に溶かした培
養液を、活性汚泥沈降後の上澄水の2分の1と毎日交換
する方法で長期間培養して調整した活性汚泥を使用し
た。シリコン粒子は、半導体製造工程で排出されるシリ
コンウェハの研磨廃水に含有される粒径0.09〜2.
6μmのシリコン粒子を使用した。このシリコン粒子を
含むシリコンウェハ研磨廃水を水酸化カルシウムを終濃
度で100mg/lとなるよう添加、溶解した後、シリ
コン粒子が沈澱するまで室温で放置した。この際、水酸
化カルシウムの濃度は20mg/l以上であれば、シリ
コン粒子が沈澱するが、沈澱に要する時間は水酸化カル
シウムの濃度が低いほど長くなる傾向が見られた。
【0010】沈澱したシリコン粒子をデカンテーション
もしくはろ過により回収した。回収したシリコン粒子の
活性汚泥微生物への影響については、シリコン粒子を添
加したことによって活性汚泥の酸素消費量に低下が見ら
れないことを閉鎖系酸素消費量測定装置を用いて確認し
た。このシリコン粒子を、前記した方法で調整したML
SS濃度1880mg/lの活性汚泥と、活性汚泥のM
LSS1000mgに対し、シリコン粒子を乾燥重量に
して50mgの割合で混合した。
【0011】前記混合物を容量100mlのメスシリン
ダに取り、十分攪拌した上で静置して上澄水と界面を形
成して沈降した沈澱汚泥の容積をメスシリンダにより経
時的に測定した。また、これと同時に本実施例の効果を
明らかにするための比較例として、実施例で使用したも
のと同じ活性汚泥(MLSS濃度1880mg/l)を
実施例と同様に容量100mlのメスシリンダにとり、
よく攪拌後静置して上澄水と界面を形成して沈降した沈
澱汚泥容積をメスシリンダにより経時的に測定した。ま
た、それぞれ15分間静置した後の上澄水を光路長1c
mの吸光度セルにサンプリングし、波長660nmにお
ける吸光度を測定した。両者の測定結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】この結果から、本実施例においては、比較
例に比較して活性汚泥沈降速度が速いことが確認され、
特に静置時間が1分程度の短い場合にその差が顕著にあ
られわることが判る。また、本実施例においては、活性
汚泥沈降後の上澄水の透明度の向上においても比較例に
比較して優れていることが確認できた。
【0014】以上説明したように本発明は、水酸化カル
シウム水溶液にシリコン粒子を懸濁した懸濁液からシリ
コン粒子を回収し、このシリコン粒子を活性汚泥と混合
しているので、活性汚泥との親和性が高いことから活性
汚泥のフロック中に大部分のシリコン粒子が取り込ま
れ、結果として活性汚泥の比重が増加し沈降速度が促進
されるという効果がある。
【0015】また、水酸化カルシウム水溶液にシリコン
粒子を懸濁し回収されたシリコン粒子は、活性汚泥との
親和性が高く濁りの原因となっている凝集性の弱い活性
汚泥微生物が付着し、沈降槽から流出する活性汚泥を低
減し、活性汚泥の上澄水の濁りを抑制してその透明度を
高めることができる。
【0016】さらに、シリコン粒子は活性汚泥を構成す
る微生物に毒性を示さず、凝集沈澱させたシリコン粒子
も沈降性を示すため、添加量が増しても悪影響は少な
い。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化カルシウム水溶液にシリコン粒子
    を懸濁した懸濁液からシリコン粒子を回収し、このシリ
    コン粒子を活性汚泥と混合することを特徴とする活性汚
    泥の沈降促進方法。
  2. 【請求項2】 シリコン粒子は粒径が0.09〜2.6
    μmである請求項1の活性汚泥の沈降促進方法。
  3. 【請求項3】 水酸化カルシウム水溶液の濃度が20m
    g/l以上である請求項1または2の活性汚泥の沈降促
    進方法。
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JPH08309379A JPH08309379A (ja) 1996-11-26
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