JP2720229B2 - 粒体用選別機の揺動装置 - Google Patents
粒体用選別機の揺動装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも上下に篩網
を張設した篩本体を水平方向に揺動して粒体を選別し仕
分けることができる粒体用選別機の揺動装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来は、少なくとも上下に篩網を張設し
た篩本体を水平方向に揺動して粒体を選別し仕分けるこ
とができる粒体用選別機において、本出願人が既に出願
した特願平３−８８０９号に見られるように、前記篩本
体をエキセントリック装置やリンク機構により水平方向
に揺動させるような構造になっていた。 【０００３】 【発明を解決しようとする課題】しかしながら、その場
合の往復運動は速度が全体的に一定となってしまって、
粒体の種類によっては不適当な往復運動となり、選別性
能が低下するとともに、構造も複雑となる、といった不
具合を呈していた。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は、そのような不
具合を解決し、粒体の種類に応じて選別機能を一段と向
上させることができるように工夫したものであり、その
ため、少なくとも上下に篩網１ａ，１ｂを張設した篩本
体２を水平方向に揺動して粒体を選別し仕分けることが
できる粒体用選別機において、粒体の種類により前記篩
本体２を等速や早戻りあるいは揺動ストローク中央で揺
動速度の増減が可能となるように駆動側の非円形歯車３
と受動側の非円形歯車４を噛合させて揺動可能に構成し
たものであり、また、篩本体２を支持する篩支持台５お
よび基台上に固定されたモータ６に、受動側の非円形歯
車４および駆動側の非円形歯車３をそれぞれ取り付けて
着脱自在に噛合させ、前記受動側の非円形歯車４を篩支
持台５により常に駆動側の非円形歯車３に弾圧するよう
構成し、篩支持台５は、ピニオン７とラック８を介して
基台９上に移動可能に支持されるよう構成したものであ
る。 【０００５】 【作用】したがって、駆動側の非円形歯車と受動側の非
円形歯車との噛合回転により、篩本体を、粒体の種類に
応じて等速や早戻りあるいは揺動ストローク中央で揺動
速度の増減が可能となるよう信頼性の高い往復運動をさ
せることができることになって、選別精度を一段と向上
させることができる。 【０００６】 【実施例】図２は粒体用選別機の側面図を示し、箱形と
なる篩本体２の内部には篩網１ａと、該篩網１ａの篩目
より目幅が大きくなる篩網１ｂとを水平方向に平行にし
て上下にそれぞれ張設し、前記篩網１ａの始端側に連設
した階段状の分配板１０の上方には、開閉レバー１１に
より開閉させることができる定量ホッパ１２を連通連設
し、前記篩網１ｂの下方には流下板１３を平行に張設
し、該流下板１３の後端部にはストッパ１４を設け、前
記篩本体２の後部上方には両側のアーム１５に連動連繋
するストップカバー１６を被着し、篩支持台５の上部の
ブラケット１７に前記篩本体２の中央下部を枢支すると
ともに、前記両アーム１５の下部を篩支持台５に連動連
繋し、篩本体２の端部下方に設けたロータリソレノイド
１８の回動アーム１９には、篩本体２を傾斜させること
ができるリンク機構２０を連動連繋して従来形構造同様
に構成する。 【０００７】前記両篩網１ａ，１ｂの間には篩目より大
きくて複数の突部を有する多数の弾性体２１を介装し、
前記篩支持台５の下部に設けた複数のピニオン７を基台
９上の各ラック８にそれぞれ噛合させて篩支持台５を水
平方向に往復動可能にし、基台９上に固定したモータ６
の駆動軸３ａおよび前記篩支持５に軸架した回動軸４ａ
には、粒体の種類により前記篩本体２を等速や早戻りあ
るいは揺動ストローク中央で揺動速度の増減を可能とす
るような図３に示すような駆動側の非円形歯車３および
受動側の非円形歯車４をそれぞれ着脱自在に嵌着して構
成するが、篩支持台５は非円形歯車３側へ常に弾圧して
構成する。 【０００８】したがって、モータ６によって矢印イ方向
に回転させる非円形歯車３が非円形歯車４に噛合して矢
印ロ方向に回転させると、篩支持台５は矢印ハで示すよ
うに往復動するとともに篩本体２も矢印ニで示すように
水平方向に往復運動して揺動することになり、そこで、
開閉レバー１１を操作して定量ホッパ１２から所定量の
粒体を分散させながら供給すると、図４に示すように、
篩網１ａ上では粒体が選別されて小粒が漏下し、その際
には有効に弾撥する弾性体２１により篩網１ａが振動さ
せられて目詰まりが防止されることになり、漏下した小
粒は篩網１ｂをスムーズに漏下して所定量の粒体を選別
し仕分けることができることになり、一定時間後にはロ
ータリソレノイド１８が始動して、図２に仮想線で示す
ように篩本体２が傾斜するとともにストップカバー１６
が開く状態となって、仕分けされた大粒と小粒はそれぞ
れ別々に排出されることになり、所定量の粒体を選別し
てその仕分け率を算出できることになる。 【０００９】その場合、駆動側の非円形歯車３と受動側
の非円形歯車との噛合回転により、篩本体２を、粒体の
種類に応じて等速や早戻りあるいは揺動ストローク中央
で揺動速度の増減が可能となるよう信頼性の高い往復運
動をさせることができることになる。 【００１０】 【発明の効果】このように本発明は、駆動側の非円形歯
車３と受動側の非円形歯車４との噛合回転により、篩本
体２を、粒体の種類に応じて等速や早戻りあるいは揺動
ストローク中央で揺動速度の増減が可能となるよう信頼
性の高い往復運動をさせることができることになって、
選別精度を一段と向上させることができることになり、
また、スムーズに揺動させることができるとともに簡単
な構造にして好適に実施できる特長を有する。
を張設した篩本体を水平方向に揺動して粒体を選別し仕
分けることができる粒体用選別機の揺動装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来は、少なくとも上下に篩網を張設し
た篩本体を水平方向に揺動して粒体を選別し仕分けるこ
とができる粒体用選別機において、本出願人が既に出願
した特願平３−８８０９号に見られるように、前記篩本
体をエキセントリック装置やリンク機構により水平方向
に揺動させるような構造になっていた。 【０００３】 【発明を解決しようとする課題】しかしながら、その場
合の往復運動は速度が全体的に一定となってしまって、
粒体の種類によっては不適当な往復運動となり、選別性
能が低下するとともに、構造も複雑となる、といった不
具合を呈していた。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は、そのような不
具合を解決し、粒体の種類に応じて選別機能を一段と向
上させることができるように工夫したものであり、その
ため、少なくとも上下に篩網１ａ，１ｂを張設した篩本
体２を水平方向に揺動して粒体を選別し仕分けることが
できる粒体用選別機において、粒体の種類により前記篩
本体２を等速や早戻りあるいは揺動ストローク中央で揺
動速度の増減が可能となるように駆動側の非円形歯車３
と受動側の非円形歯車４を噛合させて揺動可能に構成し
たものであり、また、篩本体２を支持する篩支持台５お
よび基台上に固定されたモータ６に、受動側の非円形歯
車４および駆動側の非円形歯車３をそれぞれ取り付けて
着脱自在に噛合させ、前記受動側の非円形歯車４を篩支
持台５により常に駆動側の非円形歯車３に弾圧するよう
構成し、篩支持台５は、ピニオン７とラック８を介して
基台９上に移動可能に支持されるよう構成したものであ
る。 【０００５】 【作用】したがって、駆動側の非円形歯車と受動側の非
円形歯車との噛合回転により、篩本体を、粒体の種類に
応じて等速や早戻りあるいは揺動ストローク中央で揺動
速度の増減が可能となるよう信頼性の高い往復運動をさ
せることができることになって、選別精度を一段と向上
させることができる。 【０００６】 【実施例】図２は粒体用選別機の側面図を示し、箱形と
なる篩本体２の内部には篩網１ａと、該篩網１ａの篩目
より目幅が大きくなる篩網１ｂとを水平方向に平行にし
て上下にそれぞれ張設し、前記篩網１ａの始端側に連設
した階段状の分配板１０の上方には、開閉レバー１１に
より開閉させることができる定量ホッパ１２を連通連設
し、前記篩網１ｂの下方には流下板１３を平行に張設
し、該流下板１３の後端部にはストッパ１４を設け、前
記篩本体２の後部上方には両側のアーム１５に連動連繋
するストップカバー１６を被着し、篩支持台５の上部の
ブラケット１７に前記篩本体２の中央下部を枢支すると
ともに、前記両アーム１５の下部を篩支持台５に連動連
繋し、篩本体２の端部下方に設けたロータリソレノイド
１８の回動アーム１９には、篩本体２を傾斜させること
ができるリンク機構２０を連動連繋して従来形構造同様
に構成する。 【０００７】前記両篩網１ａ，１ｂの間には篩目より大
きくて複数の突部を有する多数の弾性体２１を介装し、
前記篩支持台５の下部に設けた複数のピニオン７を基台
９上の各ラック８にそれぞれ噛合させて篩支持台５を水
平方向に往復動可能にし、基台９上に固定したモータ６
の駆動軸３ａおよび前記篩支持５に軸架した回動軸４ａ
には、粒体の種類により前記篩本体２を等速や早戻りあ
るいは揺動ストローク中央で揺動速度の増減を可能とす
るような図３に示すような駆動側の非円形歯車３および
受動側の非円形歯車４をそれぞれ着脱自在に嵌着して構
成するが、篩支持台５は非円形歯車３側へ常に弾圧して
構成する。 【０００８】したがって、モータ６によって矢印イ方向
に回転させる非円形歯車３が非円形歯車４に噛合して矢
印ロ方向に回転させると、篩支持台５は矢印ハで示すよ
うに往復動するとともに篩本体２も矢印ニで示すように
水平方向に往復運動して揺動することになり、そこで、
開閉レバー１１を操作して定量ホッパ１２から所定量の
粒体を分散させながら供給すると、図４に示すように、
篩網１ａ上では粒体が選別されて小粒が漏下し、その際
には有効に弾撥する弾性体２１により篩網１ａが振動さ
せられて目詰まりが防止されることになり、漏下した小
粒は篩網１ｂをスムーズに漏下して所定量の粒体を選別
し仕分けることができることになり、一定時間後にはロ
ータリソレノイド１８が始動して、図２に仮想線で示す
ように篩本体２が傾斜するとともにストップカバー１６
が開く状態となって、仕分けされた大粒と小粒はそれぞ
れ別々に排出されることになり、所定量の粒体を選別し
てその仕分け率を算出できることになる。 【０００９】その場合、駆動側の非円形歯車３と受動側
の非円形歯車との噛合回転により、篩本体２を、粒体の
種類に応じて等速や早戻りあるいは揺動ストローク中央
で揺動速度の増減が可能となるよう信頼性の高い往復運
動をさせることができることになる。 【００１０】 【発明の効果】このように本発明は、駆動側の非円形歯
車３と受動側の非円形歯車４との噛合回転により、篩本
体２を、粒体の種類に応じて等速や早戻りあるいは揺動
ストローク中央で揺動速度の増減が可能となるよう信頼
性の高い往復運動をさせることができることになって、
選別精度を一段と向上させることができることになり、
また、スムーズに揺動させることができるとともに簡単
な構造にして好適に実施できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例である要部を示した側面図であ
る。 【図２】選別機全体を示した側面図である。 【図３】両非円形歯車を示した側面図である。 【図４】作動状態を示した側面図である。 【符号の説明】 １ａ 篩網 １ｂ 篩網 ２ 篩本体 ３ 非円形歯車 ４ 非円形歯車 ５ 篩支持台 ６ モータ ７ ピニオン ８ ラック ９ 基台
る。 【図２】選別機全体を示した側面図である。 【図３】両非円形歯車を示した側面図である。 【図４】作動状態を示した側面図である。 【符号の説明】 １ａ 篩網 １ｂ 篩網 ２ 篩本体 ３ 非円形歯車 ４ 非円形歯車 ５ 篩支持台 ６ モータ ７ ピニオン ８ ラック ９ 基台
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 少なくとも上下に篩網１ａ，１ｂを張設した篩本体２を
水平方向に揺動して粒体を選別し仕分けることができる
粒体用選別機において、粒体の種類により前記篩本体２
を等速や早戻りあるいは揺動ストローク中央で揺動速度
の増減が可能となるように駆動側の非円形歯車３と受動
側の非円形歯車４を噛合させて揺動可能に構成し、 篩本体２を支持する篩支持台５および基台上に固定され
たモータ６に、受動側の非円形歯車４および駆動側の非
円形歯車３をそれぞれ取り付けて着脱自在に噛合させ、
前記受動側の非円形歯車４を篩支持台５により常に駆動
側の非円形歯車３に弾圧するよう構成し、 篩支持台５は、ピニオン７とラック８を介して基台９上
に移動可能に支持されるよう構成したことを特徴とする
粒体用選別機の 揺動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3035757A JP2720229B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 粒体用選別機の揺動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3035757A JP2720229B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 粒体用選別機の揺動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04277068A JPH04277068A (ja) | 1992-10-02 |
| JP2720229B2 true JP2720229B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=12450715
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3035757A Expired - Fee Related JP2720229B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 粒体用選別機の揺動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2720229B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5245979B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2013-07-24 | シンフォニアテクノロジー株式会社 | ふるい分け装置 |
| CN110153889B (zh) * | 2018-02-26 | 2021-03-26 | 玉林市中源机械有限公司 | 一种齿轮型铸铁材料打磨加工用除铁屑装置 |
| CN108636785B (zh) * | 2018-04-25 | 2021-03-26 | 江苏振丰建设工程有限公司 | 一种施工用沙子筛选装置 |
| CN113042363A (zh) * | 2021-03-05 | 2021-06-29 | 周万祥 | 一种具备提高除杂效率缩短大米加工周期的大米除杂装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4871470U (ja) * | 1971-12-10 | 1973-09-07 | ||
| JPH02271143A (ja) * | 1989-04-11 | 1990-11-06 | Mitsubishi Electric Corp | 非円形歯車対 |
-
1991
- 1991-03-01 JP JP3035757A patent/JP2720229B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04277068A (ja) | 1992-10-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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