JP2720145B2 - コード類巻取り用リール - Google Patents
コード類巻取り用リールInfo
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- JP2720145B2 JP2720145B2 JP7078486A JP7848695A JP2720145B2 JP 2720145 B2 JP2720145 B2 JP 2720145B2 JP 7078486 A JP7078486 A JP 7078486A JP 7848695 A JP7848695 A JP 7848695A JP 2720145 B2 JP2720145 B2 JP 2720145B2
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Description
【0001】
【技術分野】この発明はコード類巻取り用リールに関す
る。
る。
【0002】コード類(またはコード)とは,スチール
・コード,フィラメント,金属線,ワイヤ,ロープ,鋼
索,合成樹脂線,綱,ひも等の種々の名称で呼ばれる線
状体(撚り線を含む)のすべてを意味し,その材質は問
わない。
・コード,フィラメント,金属線,ワイヤ,ロープ,鋼
索,合成樹脂線,綱,ひも等の種々の名称で呼ばれる線
状体(撚り線を含む)のすべてを意味し,その材質は問
わない。
【0003】
【従来技術】コード類,特に弾性の強い金属製のコード
類をリールに巻取ったのち,その端末部分をリールの適
所に止めることが必要である。コード類の端末部分を止
めるための一つの構造が実開平3−62069号公報に
記載されている。
類をリールに巻取ったのち,その端末部分をリールの適
所に止めることが必要である。コード類の端末部分を止
めるための一つの構造が実開平3−62069号公報に
記載されている。
【0004】これは,リールのフランジの外周縁に,コ
ード類の端末部を引出すことが可能な長孔を形成し,か
つこの長孔に近接する位置においてフランジの外面にク
リップ,ばね等(係止片)を設けたものである。コード
類の端末部(端末から少し戻った部分)をU字状または
V字状に塑性変形して上記長孔を通してフランジの外側
に引出し,この引出した屈曲部分をクリップで止める。
ード類の端末部を引出すことが可能な長孔を形成し,か
つこの長孔に近接する位置においてフランジの外面にク
リップ,ばね等(係止片)を設けたものである。コード
類の端末部(端末から少し戻った部分)をU字状または
V字状に塑性変形して上記長孔を通してフランジの外側
に引出し,この引出した屈曲部分をクリップで止める。
【0005】この構造のものは,コード類の端末部を長
孔を通して外部に引出さなければならず,端末止め作業
が煩雑であり,その自動化には不適である。またコード
類をU字状またはV字状に屈曲させるために,かなり長
い部分が無駄になる。
孔を通して外部に引出さなければならず,端末止め作業
が煩雑であり,その自動化には不適である。またコード
類をU字状またはV字状に屈曲させるために,かなり長
い部分が無駄になる。
【0006】
【発明の開示】この発明は端末止め作業が容易でかつ確
実にコード類の端末部を固定することができるコード類
巻取り用リールを提供するものである。
実にコード類の端末部を固定することができるコード類
巻取り用リールを提供するものである。
【0007】この発明は端末止めの自動化に寄与するコ
ード類巻取り用リールを提供するものである。
ード類巻取り用リールを提供するものである。
【0008】この発明はまた,コード類の無駄になる端
末部分の量をできるだけ少なくする構造を提供するもの
である。
末部分の量をできるだけ少なくする構造を提供するもの
である。
【0009】この発明はさらに,コード類の端末が外へ
飛び出さないように保持できる構造を提供するものであ
る。
飛び出さないように保持できる構造を提供するものであ
る。
【0010】第1の発明によるコード類巻取り用リール
は,巻胴の両端にフランジが設けられ,少なくとも一方
の上記フランジの外周縁付近の内側面の少なくとも一箇
所に凹所が形成され,上記凹所は上記フランジの円周方
向にコード類巻取り方向に向ってなだらかに深くなる斜
面を持ち,上記凹所の最も深い位置に,上記フランジの
径方向に延びる弾性体よりなるコード保持片がその基部
で上記フランジに固定され,上記コード保持片の先端部
には上記凹所底面との間でコード類を挟む窪みが形成さ
れているとともにその先端がリール内方に反り返ってい
るものである。
は,巻胴の両端にフランジが設けられ,少なくとも一方
の上記フランジの外周縁付近の内側面の少なくとも一箇
所に凹所が形成され,上記凹所は上記フランジの円周方
向にコード類巻取り方向に向ってなだらかに深くなる斜
面を持ち,上記凹所の最も深い位置に,上記フランジの
径方向に延びる弾性体よりなるコード保持片がその基部
で上記フランジに固定され,上記コード保持片の先端部
には上記凹所底面との間でコード類を挟む窪みが形成さ
れているとともにその先端がリール内方に反り返ってい
るものである。
【0011】リールにコード類を巻取ったのち,その端
末部分を上記凹所内のなだらかな斜面に沿わせていけ
ば,コード類端末部分はコード保持片のリール内方に反
り返った先端からコード保持片と上記凹所の底面との間
に入り込み,コード保持片の上記窪み内に収まる。これ
により,コード類の端末部分が固定される。
末部分を上記凹所内のなだらかな斜面に沿わせていけ
ば,コード類端末部分はコード保持片のリール内方に反
り返った先端からコード保持片と上記凹所の底面との間
に入り込み,コード保持片の上記窪み内に収まる。これ
により,コード類の端末部分が固定される。
【0012】この発明によるコード類巻取り用リールに
おいては,上記凹所とコード保持片がフランジの内側に
設けられているので,ここに係止されたコード類の端末
部分が外方に飛び出すおそれが少ない。
おいては,上記凹所とコード保持片がフランジの内側に
設けられているので,ここに係止されたコード類の端末
部分が外方に飛び出すおそれが少ない。
【0013】上記コード保持片を上記凹所内に収めるこ
とができるので,そのようにすることによりコード類を
リールに巻取るときにコード保持片が邪魔になることが
ない。
とができるので,そのようにすることによりコード類を
リールに巻取るときにコード保持片が邪魔になることが
ない。
【0014】上記コード保持片には窪みが形成されてい
るので,コード類の端末部分がこの窪みに嵌り込むこと
により,確実に固定され,外れにくい。また,コード類
の端末部分を挟み込んだ状態においても,コード保持片
は内方にあまり屈曲していないので,その基部付近に無
理な力が加わらず,この付近で弱ったり折れたりする可
能性が低くなる。
るので,コード類の端末部分がこの窪みに嵌り込むこと
により,確実に固定され,外れにくい。また,コード類
の端末部分を挟み込んだ状態においても,コード保持片
は内方にあまり屈曲していないので,その基部付近に無
理な力が加わらず,この付近で弱ったり折れたりする可
能性が低くなる。
【0015】上記コード保持片はフランジに形成された
凹所内に設けられ,この凹所のコード保持片に向う壁面
はコード類の巻取り方向に向ってなだらかに傾斜してい
るので,コード類の端末部分がスムーズにコード保持片
の位置まで導かれる。コード保持片の先端が内方に反っ
ているので,コード保持片の位置に導かれたコード類の
端末部分はスムーズにコード保持片と凹所の底面との間
に導かれ,コード保持片の窪みに収まり,コード類の端
末止め作業が容易である。このことにより,コード類の
リールへの巻回のみならず,その端末止めも機械で自動
的に行なえるようになる。
凹所内に設けられ,この凹所のコード保持片に向う壁面
はコード類の巻取り方向に向ってなだらかに傾斜してい
るので,コード類の端末部分がスムーズにコード保持片
の位置まで導かれる。コード保持片の先端が内方に反っ
ているので,コード保持片の位置に導かれたコード類の
端末部分はスムーズにコード保持片と凹所の底面との間
に導かれ,コード保持片の窪みに収まり,コード類の端
末止め作業が容易である。このことにより,コード類の
リールへの巻回のみならず,その端末止めも機械で自動
的に行なえるようになる。
【0016】リールに巻取られたコード類の端末部分は
ほんの少しの長さがあればこれを凹所内のコード保持片
の位置に導くことができるので,端末止めのために無駄
になるコード類の長さが短くてすみ,経済的である。
ほんの少しの長さがあればこれを凹所内のコード保持片
の位置に導くことができるので,端末止めのために無駄
になるコード類の長さが短くてすみ,経済的である。
【0017】第2の発明は,上記コード保持片に上記窪
みを形成することに代えて,コード保持片の先端部付近
に相当する位置において上記凹所からコード類巻取り方
向に延びるコード保持用溝を上記フランジに形成したも
のである。
みを形成することに代えて,コード保持片の先端部付近
に相当する位置において上記凹所からコード類巻取り方
向に延びるコード保持用溝を上記フランジに形成したも
のである。
【0018】上記コード保持用溝に連続する溝を上記凹
所の底面およびなだらかな斜面に形成すると一層好まし
い。
所の底面およびなだらかな斜面に形成すると一層好まし
い。
【0019】コード類の端末部分は上記コード保持用溝
に収まるので,コード類端末の固定が確実に行なえる。
に収まるので,コード類端末の固定が確実に行なえる。
【0020】第1および第2発明においてコード保持片
に保持される部分はコード類の端末(先端)ではなく,
先端から少し戻った箇所である。コード類の端末は自由
に動きうる状態にある。
に保持される部分はコード類の端末(先端)ではなく,
先端から少し戻った箇所である。コード類の端末は自由
に動きうる状態にある。
【0021】そこで,上記フランジの外周縁に沿ってコ
ード類巻取り方向に上記凹所から適当な距離離れた位置
において,上記フランジの外周縁部にコード端末保持部
を形成することが好ましい。
ード類巻取り方向に上記凹所から適当な距離離れた位置
において,上記フランジの外周縁部にコード端末保持部
を形成することが好ましい。
【0022】この端末保持部によってコード類の端末も
確実に固定することができる。コード類の端末が外に飛
び出すことによる事故(作業者の目を突いたり,輸送中
に他のリールと接触して傷つけること等)を未然に防止
することができる。
確実に固定することができる。コード類の端末が外に飛
び出すことによる事故(作業者の目を突いたり,輸送中
に他のリールと接触して傷つけること等)を未然に防止
することができる。
【0023】一実施態様においては,上記コード端末保
持部は上記フランジの外周縁部に形成された窓と,この
窓に突出した係止片とからなる。
持部は上記フランジの外周縁部に形成された窓と,この
窓に突出した係止片とからなる。
【0024】他の実施態様においては,上記コード端末
保持部は上記フランジの外周縁の折返し部分にあけられ
たコード端末保持用孔である。
保持部は上記フランジの外周縁の折返し部分にあけられ
たコード端末保持用孔である。
【0025】上記凹所およびコード保持片はコード類巻
取り用リールの左右の2つのフランジにそれぞれ設ける
ようにしてもよい。同じように,コード端末保持部も2
つのフランジにそれぞれ設けることができる。この場合
に,コード類をリールに一方向に巻回した後に,左右の
フランジのどちらにおいてもコード類の端末部を保持で
きるように,凹所およびコード保持片とコード端末保持
部との位置関係を定めるとよい。
取り用リールの左右の2つのフランジにそれぞれ設ける
ようにしてもよい。同じように,コード端末保持部も2
つのフランジにそれぞれ設けることができる。この場合
に,コード類をリールに一方向に巻回した後に,左右の
フランジのどちらにおいてもコード類の端末部を保持で
きるように,凹所およびコード保持片とコード端末保持
部との位置関係を定めるとよい。
【0026】
【実施例の説明】図1から図6はこの発明によるコード
類巻取り用リールの第1の実施例を示している。
類巻取り用リールの第1の実施例を示している。
【0027】図1において,コード類巻取り用リールは
円筒状の巻胴1と,その両端に取付けられた円板状のフ
ランジ2A,2Bとから構成される。巻胴1およびフラ
ンジ2A,2Bは一般に金属製で,フランジ2A,2B
は溶接により巻胴1に固定される。フランジ2A,2B
の外周縁部は外側に折返されている(この折返し部分を
符号3で示す)。また,フランジ2A,2Bには放射状
に複数の補強リブ4が一体形成されている。リブ4はフ
ランジの外側面において突出し,内側面においてへこん
でいる。
円筒状の巻胴1と,その両端に取付けられた円板状のフ
ランジ2A,2Bとから構成される。巻胴1およびフラ
ンジ2A,2Bは一般に金属製で,フランジ2A,2B
は溶接により巻胴1に固定される。フランジ2A,2B
の外周縁部は外側に折返されている(この折返し部分を
符号3で示す)。また,フランジ2A,2Bには放射状
に複数の補強リブ4が一体形成されている。リブ4はフ
ランジの外側面において突出し,内側面においてへこん
でいる。
【0028】一方のフランジ2Aにおいて,その外周縁
付近の内側面に凹所5が形成されている。この凹所5は
図2に拡大して示すように,フランジ2Aを外側に突出
するように変形させることにより形成される。この突出
量はリブ4の突出量と同じである。フランジ2Aの円周
方向において,凹所5を形成する壁は,巻胴1へのコー
ドの巻回方向になだらかに傾斜し(符号5aで示す),
逆方向には急勾配となっている(符号5bで示す)。な
だらかな傾斜壁5aに対応するように,フランジ2Aの
外周縁の折返し部分3も,巻回方向になだらかに傾斜す
るように潰されている(この部分を3aで示す)。
付近の内側面に凹所5が形成されている。この凹所5は
図2に拡大して示すように,フランジ2Aを外側に突出
するように変形させることにより形成される。この突出
量はリブ4の突出量と同じである。フランジ2Aの円周
方向において,凹所5を形成する壁は,巻胴1へのコー
ドの巻回方向になだらかに傾斜し(符号5aで示す),
逆方向には急勾配となっている(符号5bで示す)。な
だらかな傾斜壁5aに対応するように,フランジ2Aの
外周縁の折返し部分3も,巻回方向になだらかに傾斜す
るように潰されている(この部分を3aで示す)。
【0029】図1においては,リブ4のへこみと凹所5
のへこみとが一部において重なっているが,フランジの
外周縁の近傍であれば凹所5は任意の位置に設けること
ができる。
のへこみとが一部において重なっているが,フランジの
外周縁の近傍であれば凹所5は任意の位置に設けること
ができる。
【0030】特に図3から図6を参照して,凹所5の最
も深い箇所において,弾性体よりなるコード保持片10が
設けられている。コード保持片10は細長い方形状で凹所
5内にフランジ2Aの径方向に配置され,その基部10a
(中心に近い方の端部)においてフランジ2Aに固定さ
れている。コード保持片10はたとえば金属製であり,溶
接によってフランジ2Aに固定される。もちろん,コー
ド保持片10をリベット,その他の方法により固定しても
よい。
も深い箇所において,弾性体よりなるコード保持片10が
設けられている。コード保持片10は細長い方形状で凹所
5内にフランジ2Aの径方向に配置され,その基部10a
(中心に近い方の端部)においてフランジ2Aに固定さ
れている。コード保持片10はたとえば金属製であり,溶
接によってフランジ2Aに固定される。もちろん,コー
ド保持片10をリベット,その他の方法により固定しても
よい。
【0031】コード保持片10の先端に近い部分におい
て,コード保持片10は内側(リールの内側)に屈曲さ
れ,コードをフランジ2Aの内面(凹所5の底面)との
間で挟むための窪み10bが形成されている。コード保持
片10のこの窪み10bよりも先端部は内側に反っている
(この部分を符号10cで示す)。図5に示す通常の状態
においては,コード保持片10はその先端の反った部分10
cを含めて完全に凹所5内にあり,フランジ2Aの内側
面よりも内方には突出していないことが好ましい。
て,コード保持片10は内側(リールの内側)に屈曲さ
れ,コードをフランジ2Aの内面(凹所5の底面)との
間で挟むための窪み10bが形成されている。コード保持
片10のこの窪み10bよりも先端部は内側に反っている
(この部分を符号10cで示す)。図5に示す通常の状態
においては,コード保持片10はその先端の反った部分10
cを含めて完全に凹所5内にあり,フランジ2Aの内側
面よりも内方には突出していないことが好ましい。
【0032】フランジ2Aの凹所5が形成された位置よ
りもコード巻回方向に少し(たとえば10〜20cm程度)離
れた位置において,フランジ2Aの外周縁部の内側には
コード端末保持部20が設けられている。端末保持部20
は,フランジ2Aにあけられた窓21に残された(窓21に
突出した)係止片22を含む。
りもコード巻回方向に少し(たとえば10〜20cm程度)離
れた位置において,フランジ2Aの外周縁部の内側には
コード端末保持部20が設けられている。端末保持部20
は,フランジ2Aにあけられた窓21に残された(窓21に
突出した)係止片22を含む。
【0033】このようなリールの巻胴1にコード類が適
当な量巻回されたのち,その端末部が凹所5内に導か
れ,コード保持片10の窪み10bとフランジ2Aの内面と
の間に挟み込まれて係止される。係止されたコード類の
端末は端末保持部20の窓21の側縁と係止片22との間に挟
まれて保持される(特に,図4,図6を参照)。
当な量巻回されたのち,その端末部が凹所5内に導か
れ,コード保持片10の窪み10bとフランジ2Aの内面と
の間に挟み込まれて係止される。係止されたコード類の
端末は端末保持部20の窓21の側縁と係止片22との間に挟
まれて保持される(特に,図4,図6を参照)。
【0034】端末保持部20は必ずしも設ける必要はな
い。凹所5とコード保持片10を他方のフランジ2Bにも
設けてもよい。この場合,端末保持部20をフランジ2B
にも設けてもよい。凹所5およびコード保持片10と端末
保持部20とを両フランジ2Aおよび2Bにそれぞれ設け
た場合には,一方向に巻回されたコード類の端末部が左
右のフランジ2A,2Bのどちらにも係止できるよう
に,それらの位置関係を定めることが好ましい。
い。凹所5とコード保持片10を他方のフランジ2Bにも
設けてもよい。この場合,端末保持部20をフランジ2B
にも設けてもよい。凹所5およびコード保持片10と端末
保持部20とを両フランジ2Aおよび2Bにそれぞれ設け
た場合には,一方向に巻回されたコード類の端末部が左
右のフランジ2A,2Bのどちらにも係止できるよう
に,それらの位置関係を定めることが好ましい。
【0035】この実施例のコード類巻取り用リールにお
いては,凹所5とコード保持片10がフランジの内側に設
けられているので,ここに係止されたコード類の端末部
が外方に飛び出すおそれが少ない。
いては,凹所5とコード保持片10がフランジの内側に設
けられているので,ここに係止されたコード類の端末部
が外方に飛び出すおそれが少ない。
【0036】コード保持片10は凹所5内に収まり,フラ
ンジの内面よりも内方には突出していないので,コード
類をリールに巻取るときにコード保持片10が邪魔になる
ことがない。
ンジの内面よりも内方には突出していないので,コード
類をリールに巻取るときにコード保持片10が邪魔になる
ことがない。
【0037】コード保持片10には窪み10bが形成されて
いるので,コード類の端末部がこの窪み10bに嵌り込む
ことにより,確実に固定され,外れにくい。また,コー
ド類の端末部を挟み込んだ状態においても,コード保持
片10は内方にあまり屈曲しないので,その基部10a付近
(特にフランジに固定された部分よりも少し先端側に寄
った箇所)に無理な力が加わらず,この付近で弱ったり
折れたりする可能性が低くなる。
いるので,コード類の端末部がこの窪み10bに嵌り込む
ことにより,確実に固定され,外れにくい。また,コー
ド類の端末部を挟み込んだ状態においても,コード保持
片10は内方にあまり屈曲しないので,その基部10a付近
(特にフランジに固定された部分よりも少し先端側に寄
った箇所)に無理な力が加わらず,この付近で弱ったり
折れたりする可能性が低くなる。
【0038】コード保持片10はフランジ2Aに形成され
た凹所5内に設けられ,この凹所5のコード保持片10に
向う壁面はなだらかに傾斜しているので,コード類の端
末部がスムーズにコード保持片10の位置まで導かれる。
コード保持片10の先端10cが内方に反っているので,コ
ード保持片10の位置に導かれたコード類の先端部はスム
ーズにコード保持片10とフランジ内面との間(窪み10
b)に導かれ,コード類の端末止め作業が容易である。
このことにより,コード類のリールへの巻回のみなら
ず,その端末止めも機械で自動的に行なえるようにな
る。
た凹所5内に設けられ,この凹所5のコード保持片10に
向う壁面はなだらかに傾斜しているので,コード類の端
末部がスムーズにコード保持片10の位置まで導かれる。
コード保持片10の先端10cが内方に反っているので,コ
ード保持片10の位置に導かれたコード類の先端部はスム
ーズにコード保持片10とフランジ内面との間(窪み10
b)に導かれ,コード類の端末止め作業が容易である。
このことにより,コード類のリールへの巻回のみなら
ず,その端末止めも機械で自動的に行なえるようにな
る。
【0039】端末保持部20が形成されているので,これ
によってコード類の端末も確実に固定することができ
る。コード類の端末が外に飛び出すことによる事故(作
業者の目を突いたり,輸送中に他のリールと接触して傷
つけること等)を未然に防止することができる。
によってコード類の端末も確実に固定することができ
る。コード類の端末が外に飛び出すことによる事故(作
業者の目を突いたり,輸送中に他のリールと接触して傷
つけること等)を未然に防止することができる。
【0040】図7および図8は端末保持部20の変形例を
示すものである。上記実施例では係止片22は窓21の中央
部に形成されているが,図7または図8に示すように,
係止片22を窓21のいずれかの側縁に近い位置に形成して
もよい。
示すものである。上記実施例では係止片22は窓21の中央
部に形成されているが,図7または図8に示すように,
係止片22を窓21のいずれかの側縁に近い位置に形成して
もよい。
【0041】図9および図10は変形例を示している。
【0042】リールのフランジ2A(および2B)の外
周部の折返し部分3(3a)の幅が大きくとられてい
る。コード保持片10の基部10aをフランジ2Aに溶接で
固定する部分において,この折返し部分3もフランジ2
Aに溶接されている。
周部の折返し部分3(3a)の幅が大きくとられてい
る。コード保持片10の基部10aをフランジ2Aに溶接で
固定する部分において,この折返し部分3もフランジ2
Aに溶接されている。
【0043】図11および図12は第2実施例を示してい
る。上述した第1実施例におけるものと同一物には同一
符号を付し,重複説明を避ける。
る。上述した第1実施例におけるものと同一物には同一
符号を付し,重複説明を避ける。
【0044】コード保持片10が第1実施例のものに比べ
て,やや幅広になっている点を除いて,コード保持片10
および凹所5の構成は第1実施例のものと同じである。
て,やや幅広になっている点を除いて,コード保持片10
および凹所5の構成は第1実施例のものと同じである。
【0045】端末保持部20は,フランジ2Aの折返し縁
部3にあけられた長穴23より構成されている。コード保
持片10によって固定されたコード類の端末がこの長穴23
内に入れられて止められることになる。
部3にあけられた長穴23より構成されている。コード保
持片10によって固定されたコード類の端末がこの長穴23
内に入れられて止められることになる。
【0046】図13から図16は第3の実施例を示してい
る。
る。
【0047】コード保持片10には窪み10bは設けられて
いない。これに代えて,凹所5の急勾配の壁面5bの一
部において,窪み10の位置に相当する位置に,コード類
が嵌る程度のコード保持用溝5cが凹所5に連続して凹
所5から巻回方向に形成されている。
いない。これに代えて,凹所5の急勾配の壁面5bの一
部において,窪み10の位置に相当する位置に,コード類
が嵌る程度のコード保持用溝5cが凹所5に連続して凹
所5から巻回方向に形成されている。
【0048】コード保持片10とフランジ2Aの内面との
間に挟まれたコード類はこの溝5cに嵌め入れられて端
末保持部20の方向に導かれることになる。
間に挟まれたコード類はこの溝5cに嵌め入れられて端
末保持部20の方向に導かれることになる。
【0049】図17から図19は変形例を示している。
【0050】上述したコード保持用溝5cに周方向に連
続する溝5dが凹所5内に形成されている。コード類の
端末部はこれらの溝5d,5c内に収められかつコード
保持片10に押え付けられることになる。コード類の端末
部は確実に保持される。
続する溝5dが凹所5内に形成されている。コード類の
端末部はこれらの溝5d,5c内に収められかつコード
保持片10に押え付けられることになる。コード類の端末
部は確実に保持される。
【図1】この発明の第1実施例を示すものでコード類巻
取り用リールの全体の斜視図である。
取り用リールの全体の斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図である。
【図3】リールのフランジ部分の斜視図である。
【図4】コード類を巻回した状態の斜視図である。
【図5】図3のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】コード類を係止した状態の拡大断面図である。
【図7】端末保持部の変形例を示す拡大斜視図である。
【図8】端末保持部の変形例を示す拡大斜視図である。
【図9】フランジの縁部の変形例を示す図5相当の拡大
断面図である。
断面図である。
【図10】コード類を係止した状態を示す拡大断面図で
ある。
ある。
【図11】第2実施例を示すもので,フランジ部分の斜
視図である。
視図である。
【図12】コード類を巻回した状態の斜視図である。
【図13】第3実施例を示すもので,フランジ部分の斜
視図である。
視図である。
【図14】コード類を巻回した状態の斜視図である。
【図15】図5に相当する拡大断面図である。
【図16】コード類を係止した状態の拡大断面図であ
る。
る。
【図17】変形例を示すもので,フランジ部分の斜視図
である。
である。
【図18】図5に相当する拡大断面図である。
【図19】コード類を係止した状態の拡大断面図であ
る。
る。
1 巻胴 2A,2B フランジ 3,3a フランジの折返し縁部 5 凹所 5a なだらかな傾斜壁 5b 急勾配の壁 5c,5d コード保持用溝 10 コード保持片 10b 窪み 10c 反った先端部 20 端末保持部 21 窓 22 係止片 23 長穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−127842(JP,A) 実開 昭48−9583(JP,U) 登録実用新案3004340(JP,U)
Claims (7)
- 【請求項1】 巻胴の両端にフランジが設けられ,少な
くとも一方の上記フランジの外周縁付近の内側面の少な
くとも一箇所に凹所が形成され,上記凹所は上記フラン
ジの円周方向にコード類巻取り方向に向ってなだらかに
深くなる斜面を持ち,上記凹所の最も深い位置に,上記
フランジの径方向に延びる弾性体よりなるコード保持片
がその基部で上記フランジに固定され,上記コード保持
片の先端部には上記凹所底面との間でコード類を挟む窪
みが形成されているとともにその先端がリール内方に反
り返っている,コード類巻取り用リール。 - 【請求項2】 巻胴の両端にフランジが設けられ,少な
くとも一方の上記フランジの外周縁付近の内側面の少な
くとも一箇所に凹所が形成され,上記凹所は上記フラン
ジの円周方向にコード類巻取り方向に向ってなだらかに
深くなる斜面を持ち,上記凹所の最も深い位置に,上記
フランジの径方向に延びる弾性体よりなるコード保持片
がその基部で上記フランジに固定され,上記コード保持
片の先端がリール内方に反り返っており,上記コード保
持片の先端部付近に相当する位置において上記凹所から
コード類巻取り方向に延びるコード保持用溝が上記フラ
ンジに形成されている,コード類巻取り用リール。 - 【請求項3】 上記コード保持用溝に連続する溝が上記
凹所の底面およびなだらかな斜面に形成されている,請
求項2に記載のコード類巻取り用リール。 - 【請求項4】 上記フランジの外周縁に沿ってコード類
巻取り方向に上記凹所から離れた位置において,上記フ
ランジの外周縁部にコード端末保持部が形成されてい
る,請求項1から3のいずれか一項に記載のコード類巻
取り用リール。 - 【請求項5】 上記コード端末保持部は上記フランジの
外周縁部に形成された窓と,この窓に突出した係止片と
からなる,請求項4に記載のコード類巻取り用リール。 - 【請求項6】 上記コード端末保持部は上記フランジの
外周縁の折返し部分にあけられたコード端末保持用孔で
ある,請求項4に記載のコード類巻取り用リール。 - 【請求項7】 上記凹所およびコード保持片が上記の2
つのフランジにそれぞれ設けられている,請求項1から
6のいずれか一項に記載のコード類巻取り用リール。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7078486A JP2720145B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | コード類巻取り用リール |
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---|---|
JPH08245083A JPH08245083A (ja) | 1996-09-24 |
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ID=13663319
Family Applications (1)
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JP7078486A Expired - Fee Related JP2720145B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | コード類巻取り用リール |
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-
1995
- 1995-03-10 JP JP7078486A patent/JP2720145B2/ja not_active Expired - Fee Related
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