JP2847778B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP2847778B2
JP2847778B2 JP18328389A JP18328389A JP2847778B2 JP 2847778 B2 JP2847778 B2 JP 2847778B2 JP 18328389 A JP18328389 A JP 18328389A JP 18328389 A JP18328389 A JP 18328389A JP 2847778 B2 JP2847778 B2 JP 2847778B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、本体ケース内にテープが巻かれるスプール
を備えたテープカートリッジに関する。
この種のスプールとしては、巻銅の片側あるいは両側
にフランジを備えたリール構造のもの(実開昭63−6583
号公報)と、フランジが省略されたハブ構造のもの(実
公昭59−39341号公報)とがある。リール構造のスプー
ルは、一般にVHS型、β型、8mm型、VHS−C型などのビ
デオ用テープカートリッジ、およびディジタル・オーデ
ィオ・テープカートリッジに適用されている。ハブ構造
のスプールはフィリップス型に代表されるオーディオ用
のテープカートリッジやマイクロカセットに多く適用さ
れている。
本発明は、かかる各種のテープカートリッジにおい
て、そのスプールに対するテープ巻量を増やすために、
該スプールのテープのクランプ構造に改良を加えたもの
である。
〔従来の技術〕
第4図は従来のスプール31を例示しており、デッキ側
の駆動軸が係入する内輪部32と、外周にテープが巻き付
けられる巻胴33と、内輪部32の内面に突設される複数個
の係合爪34と、巻胴33の外周一部に凹設したクランプ穴
35にテープ端をはさんで圧嵌装置されるクランプピース
36とを要素部材として構成されていた。内輪部32と巻胴
33とは同心円状に配置されており、両者は放射状のリブ
37や下端フランジ38で接続されていた。因みに、第4図
のスプール31はVHS−C型のテープカートリッジのそれ
を例示している。
〔発明が解決しようとする課題〕
例えばVHS−C型のビデオ用テープカートリッジは、
本体ケース自体が小型でテープ長さに制約があるため使
用時間も短い。かといってテープ厚みを薄くしてテープ
長さを大きくするのにも限界がある。
一方、従来のスプール31は、テープカートリッジの型
式とは無関係に内輪部32、巻胴33およびクランプピース
36などを要素部材として常に備えている。とくにクラン
プピース36を装着する必要上、内輪部32の外周に巻胴33
を設け、両部材にわたる肉壁内にクランプ穴35を凹設し
ていた。つまり、クランプピース36の径方向の最大寸法
に相当する厚みを確保するために、内輪部32とは別にこ
れより大径の巻胴33を必要としていた。
そのためスプール31側でもテープの巻直径を増加させ
ることが出来ないでいた。
そこで本発明の目的は、従来の内輪部がそのまま巻胴
を兼ねるものとして巻胴の小径化を図り、その分だけテ
ープ巻量を増加、すなわちテープ長さの増大を可能にす
るにある。
にもかかわらず本発明の他の目的は、巻胴に対するテ
ープのクランプ力も有効に確保するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、図示するごとく本体ケース1の内部にテー
プ4を巻き取るためのスプール2を有するテープカート
リッジにおいて、スプール2の巻胴17の内周面17aに係
合爪18を直接に突設するとともに、該巻胴17の外周一部
のクランプピース13がテープ端をはさんで圧嵌されるク
ランプ穴11を凹設してあること、クランプ穴11の左右側
端の内奥受壁23・23が、隣接する係合爪18・18の径方向
外側に位置するよう設定されていることを要件とする。
具体的には、第2図に示すごとく前記巻胴17の内部が下
向きに開口する駆動穴19になっていて、記駆動穴19に前
記係合爪18が臨んでおり、クランプ穴11の穴底は、第1
図に示すごとく内奥受壁23・23間が前記駆動穴19に通じ
る抜け孔に形成されていることを特徴とする。
〔作用〕
スプール2の巻胴17は、従来の巻胴33と内輪部32とを
兼ねており、いわば内輪部32のみで構成されているの
で、その巻直径は従来のそれに比べて第1図の符号Bで
示すだけ小さい。
クランプ穴11の左右側壁の内奥受壁23は、係合爪18の
肉厚を利用してこれの径方向外側に位置させてあり、隣
接する係合爪18・18間においてクランプ穴11の穴底は抜
け孔に形成されているので、巻胴17の円筒壁の肉厚のほ
ぼ全てがクランプ穴11を設けるために利用できる。すな
わち、クランプ穴11の穴深さを巻銅17の肉厚寸法Tとほ
ぼ同等ないし僅かに越える値にも設定できる。
〔発明の効果〕
本発明のスプール2は、巻銅17の内周面17aの係合爪1
8を直接に突設するとともに、該巻銅17の外周一部にク
ランプ穴11を凹設し、クランプピース13を該巻胴17に直
接装着する構成とした。従って巻胴17の直径寸法を従来
スプール31の内輪部32とほぼ同等に小径化でき、その分
だけテープ巻量を増加できる。
クランプ穴11を巻胴17に形成するについて、左右の内
奥受壁23・23がそれぞれ隣接する係合爪18・18の径方向
外側に位置するように設定したので、クランプピース13
の径方向の最大厚さを巻胴17の内厚寸法Tとほぼ同じに
設定でき、とくに、クランプピース13の機械的強度を向
上できる。すなわち、クランプ穴11の穴底は、左右の内
奥受壁23・23間が駆動穴19に通じる抜け孔に形成してあ
るので、巻胴17の肉厚のほぼ全てがクランプ穴11を設け
るために利用でき、これでクランプ穴11の穴深さを大き
く稼げるので、クランプピース13の径方向厚みを大きく
採れることになり、クランプピース13これ自体の機械的
強度を確保できる。更に、クランプピース13を介して内
奥受壁23に作用するテープ4の巻締力を、厚肉の係合爪
18で受け止め支持できるので、該受壁23がテープ4の巻
締力などで変形することも防止でき、これら相まってテ
ープクランプ力を有効に確保できる。
〔第1実施例〕 第1図ないし第3図はVHS−C型のテープカートリッ
ジを例示している。
第3図において、1は本体ケースであり、上ケース1a
と下ケース1bを蓋合わせ状に結合してなる。この本体ケ
ース1の内部左右に、繰出し用のスプール2と巻き取り
用のスプール3とをそれぞれ配置してあり、左側のスプ
ール2から繰り出されたテープ4は、ケース前端の左右
に設けたガイド部材5・5を介して右側のスプール3に
巻き取られる。両ガイド部材5・5間にテープローディ
ング用のポケット6を凹設してあり、このポケット6を
横断するテープ4の前方外面が本体ケース1に付設の前
蓋7で不使用時に覆われている。
各スプール2・3は、いずれもリール構造に構成され
ており、ボス部2a・3aの上下にフランジ9・10を備えて
いる。各ボス部2a・3aにテープ4の端部が固定される。
そのテープクランプ構造は、ボス部2a・3aに凹設したク
ランプ穴11・12と、これに圧嵌装置されるクランプピー
ス13・14とで、テープ端(リーダーテープ部分)をそれ
ぞれ挟み固定する仕様である。
第2図において、繰出し用のスプール2は、下フラン
ジ10とボス部2aとが一体にプラスチック形成され、該ボ
ス部2aの上端壁にプラスチック成形された別体の上フラ
ンジ9が超音波溶着でかしめ止め出されており、全体が
本体ケース1の低壁に設けた駆動軸挿入孔上に回転自在
に支持されている。
繰出し用のスプール2のボス部2aは、従来の内輪部32
に相当する円筒状の巻胴17を有し、該巻胴17の内周面17
aに多数の係合爪18が周方向に等間隔置きに突設されて
おり、該巻胴17の内部が下向きに開口する駆動穴19にな
っていて、該駆動穴19に前記係合爪18が臨んでいる。デ
ッキにテープカートリッジを装填すると、デッキ側の駆
動軸が前記駆動穴19に係入してスプール2を回転駆動す
る。
因みに、巻取り用スプール3は本体ケース1に立設し
た垂直の縦軸まわりに回転する。従って該スプール3の
巻胴の外径は繰出し用スプール2の巻胴17に比べて元々
小さく設定されている。
そこで繰出し用スプール2におけるテープ4の有効巻
取量を増加するために、その巻胴17が従来の内輪部32を
兼ねるようにしたものである。
具体的には、第1図に示すごとく内周面17aに係合爪1
8が直接に突設された巻胴17の外周一部にクランプ穴11
を幅方向(上下方向)にわたって凹設し、該クランプ穴
11にテープ端をはさんでクランプピース13が直接に径方
向から圧入装着できるようにした。
クランプ穴11は、周方向の両側壁すなわち左右側壁21
・21が抜止段部22・22を有する円拡がり状に形成されて
おり、穴底の左右に該抜止段部22に対向する内奥受壁23
・23を有する。
ここで巻胴17の係合爪18を有しない部分の肉厚寸法T
は1.0mmであって小さい。一方、所定のテープクランプ
力を確保するためにはクランプ穴11の径方向の穴深さ、
およびクランプピース13の径方向の最大厚さをそれぞれ
巻筒17の肉厚寸法Tにほぼ相当する値に必要最小限とし
て確保しなければならない。更に前記内奥受壁23の厚み
が不足すると、クランプピース13の圧入下で該受壁23が
損傷ないし変形してその機能を有効に発揮し得なくなる
し、テープ4な巻締力がクランプピース13に作用すると
き、該受壁23が駆動穴19側に突出変形してスプール駆動
軸と接当干渉するおそれが出る。
こうした不具合を避け、しかもテープクランプ力を確
保するためにも、クランプ穴11は巻胴17において最も厚
肉となる係合爪18の形成部分を利用する。つまり、クラ
ンプ穴11の左右側端の内奥受壁23・23が、隣接する係合
爪18・18の径方向外側に位置するように設定した。かく
してクランプ穴11の穴底は、左右の受壁23・23間が駆動
穴19に通じる抜け孔に形成した。
クランプピース13は、巻胴17の円形外周面17bとほぼ
同一曲率の外周面を有する板状のピース本体24と、この
ピース本体24の左右両端から内方に向けて一体に連出し
た掛止爪25・25とからなる。このクランプピース13をク
ランプ穴11に径方向の外方からテープ端をはさんで圧嵌
することにより、掛止爪25・25が前記受壁23・23で受け
止められるとともに、前記抜止段部22・22に抜け止め状
に回り込み係合し、ピース本体24の外周面が巻胴17の円
形外周面17bと面一状になって、クランプピース13とク
ランプ穴11との間にテープ端が挟み固定される。
以上のようにしたスプール2の巻胴17の半径寸法は、
従来のスプール31のそれに比べて第1図の符号Bで示す
寸法分だけ小さくなる。具体的には本発明実施例に係る
スプール2の巻胴17の外径寸法はφ20mmであり、従来の
スプール31の巻胴33の外径寸法はφ26mmであり、テープ
厚みが15μmの標準的なテープ4を用いた場合、使用時
間を従来例よりも約7分間延長できた。
クランプピース13の径方向の最大厚みを、巻胴17の肉
厚寸法Tとほぼ同一に設定できるので、掛止爪25の径方
向厚みを大きく採れ、その変形強度を十分に確保できる
ことにもなった。受壁23を係合爪18の外側に位置設定し
たので、該受壁23の変形を防止でき、この点でもテープ
クランプ力を確保できた。
なお、本発明は図示例における巻取り側のスプール3
にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明に係るテープカートリッジ
の第1実施例を示しており、 第1図は第2図におけるA−A線断面図、 第2図はスプールの縦断側面図、 第3図は全体の内部平面図である。 第4図は従来のテープカートリッジを示す、スプールの
横断平面図である。 1……本体ケース、 2……スプール、 2a……ボス部、 11……クランプ穴、 13……クランプピース、 17……巻胴、 17a……巻胴の内周面、 17b……巻胴の外周面、 18……係合爪、 23……内奥受壁。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース(1)の内部にテープ(4)を
    巻き取るためのスプール(2)を有すること、 スプール(2)の巻胴(17)の内周面(17a)に、多数
    の係合爪(18)が周方向に等間隔を置いて直接に突設さ
    れており、該巻胴(17)の内部が下向きに開口する駆動
    穴(19)になっていて、該駆動穴(19)に前記係合爪
    (18)が臨んでいること、 該巻銅(17)の外周一部にクランプピース(13)がテー
    プ端をはさんで圧嵌されるクランプ穴(11)を凹設して
    あること、 クランプ穴(11)の左右側端の内奥受壁(23・23)が、
    隣接する係合爪(18・18)の径方向外側に位置するよう
    設定されていること、 クランプ穴(11)の穴底は、内奥受壁(23・23)間が前
    記駆動穴(19)に通じる抜け孔に形成されていることを
    特徴とするテープカートリッジ。
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