JP2718164B2 - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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JP2718164B2
JP2718164B2 JP8346389A JP8346389A JP2718164B2 JP 2718164 B2 JP2718164 B2 JP 2718164B2 JP 8346389 A JP8346389 A JP 8346389A JP 8346389 A JP8346389 A JP 8346389A JP 2718164 B2 JP2718164 B2 JP 2718164B2
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rotor
rotating
drum
head device
rotating shaft
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雅彦 北方
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気ヘッドが取り付けられた回転上ドラム
とローターに直結された回転軸がねじれ共振を起こし、
磁気ヘッドの取り付けられた回転上ドラムに悪影響を及
ぼすことを除去する回転ヘッド装置に関するものであ
る。
従来の技術 近年、回転ヘッド装置は小型化・軽量化・低価格化が
進められているが、磁気ヘッドが取り付けられた回転上
ドラムとローターを直結する回転軸がねじれ共振を起こ
して、磁気ヘッドが取り付けられた回転上ドラムに悪影
響を及ぼすことを防止する機構を付加している回転ヘッ
ド装置では、小型化・軽量化・低価格化は非常に困難で
あるため、簡単な構成のねじれ共振対策が要望されてい
る。
以下図面を参照しながら上述した従来の回転ヘッド装
置の一例を説明する。例えば、実公昭63−27292号公報
に記載されている構成を第3図に示す。図中、1は磁気
ヘッドの取付けられた回転上ドラム、2は固定下ドラ
ム、3は固定下ドラム2に軸受けより保持された回転
軸、4はローターで、ローター4は回転軸3に直結され
ている。5はステーターである。6は取付具で、取付具
6は粘弾性体7とフライホイール8を回転軸3に直結す
るようにローター4の下側に取付具6を固定する。
以上のように構成された回転ヘッド装置について以下
その動作について説明する。モーターの主振動系に粘弾
性体とフライホイールで構成され、固有振動数が主振動
数に略等しい固有振動数を有する補助振動系を取り付け
たので、主振動系の回転軸のねじり共振と補助振動系の
粘弾性のねじれ共振を打ち消し合わせることができる。
従って回転軸がねじれ共振を起こして磁気ヘッドが取り
付けられた回転上ドラムに悪影響を及ぼすのを有効に回
避することができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、小型化・軽量化
・低価格化をはかるうえではローターよりさらに外側に
フライホイール等を取り付ける必要があり構成が複雑に
なり、小型化・軽量化・低価格化を実現しにくいという
課題を有していた。
本発明は上記課題に鑑み、小型で軽量かつ非常に簡単
な構成でありながら、磁気ヘッドの取り付けられた回転
上ドラムに悪影響を及ぼすことを除去せしめる、回転ヘ
ッド装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の回転ヘッド装置
は、磁気ヘッドの取り付けられた回転上ドラムに直結さ
れた回転軸と、ローターを回転軸に取り付ける固定部材
と、その固定部材の平面部とこれに対向するローターの
平面部との間に介在される粘着部材を備えたものであ
る。
作用 本発明は上記した構成によって、磁気ヘッドが取り付
けられた回転上ドラムとローターを直結する回転軸がね
じれ共振を起こして、磁気ヘッドの取り付けられた回転
上ドラムに悪影響を及ぼすことを除去せしめる為に粘着
部材を用いたことにより、粘着部材の特徴である弾性と
凝集力がねじれ共振に効果的に働き、ねじれ共振の減衰
を短時間のうちに、確実に行えるものである。
実施例 以下本発明の一実施例の回転ヘッド装置について図面
を参照しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例における回転ヘッド装
置の全体構成を示すものである。
第1図において、11は磁気ヘッドの取り付けられた回
転上ドラム、12は固定下ドラム、13はモーターの回転を
回転上ドラム11につたえる回転軸、14はローター、15は
固定部材である。固定部材15は、回転軸13にビス止めさ
れている。ローター14には、あらかじめ粘着部材16を貼
り付けておき、ローター14を軸方向より固定部材15にビ
ス止めされている。
以上のように構成された回転ヘッド装置について第2
図を用いてその取付方法を説明する。
第2図はローターの取り付けを示すものである。図中
回転軸13と直結された形で固定部材15がある。粘着部材
16で、粘着層16b側をローター14の平面部に貼りロータ
ー14を固定部材15にビス17にて固定する。
尚、本実施例に使用した粘着部材16においてベース層
16aは塩化ビニールで、粘着層16bは、弾性と凝集力を有
するアクリル系樹脂のエストラマーである。
粘着部材16の厚みは0.12mmで、ベース層16aは0.1mmで
粘着層16bは0.02mmである。粘着層16bの厚みは、厚くな
ればなるほど、ローター14の振れが増加する傾向があ
り、効果と副作用の関係より、0.01〜0.05mmが適当であ
る。
以上のように本実施例によれば、磁気ヘッドの取り付
けられた回転上ドラムとその回転上ドラムを駆動するモ
ーターよりなる回転ヘッド装置であって、その回転上ド
ラムに直結された回転軸と、そのモーターのローターを
回転軸に取り付ける固定部材と、その固定部材の平面部
とこれに対向するローターの平面部との間に介在させる
粘着部材を設けることにより、回転ヘッド装置のねじれ
共振に効果的に働き減衰を短時間のうちに確実に行える
ものであり、優れた効果を簡単な構成で実施することが
できる。
尚、第1の実施例において、ベース層16aを使用した
が粘着層16bのみでも良い。また粘着部材16はローター1
4側に貼るとしたが固定部材15側に貼り付けてもよい。
発明の効果 以上のように本発明は、回転上ドラムに直結された回
転軸と、モーターのローターを回転軸に取り付ける固定
部材と、その固定部材の平面部とこれに対向するロータ
ーの平面部との間に介在させる粘着部材を設けることに
より、下記のような優れた効果が発揮される。
(1) 粘着部材と弾性部材を同一仕様で取り付け時間
軸の振れを周波数分析して比較すると弾性部材は弾性率
及び厚みにより効果の度合は異なるが、1〜3dBの向上
しか見られないが、粘着部材は10〜20dBの効果が得られ
る。
(2) 外部より不規則な振動が加わった場合でも、ラ
ジアル方向・スラスト方向を問わず、ねじれ共振は減衰
され、減衰速度も3倍程度早くなる。
(3) 上記効果は回転数及び回転上ドラム・ローター
の慣性モーメントが変化した場合にも粘着部材の仕様を
変えなくても同一の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における回転ヘッド装置の全
体構成を示す断面図、第2図は第1図のローター取付
図、第3図は従来例の断面図である。 11……回転上ドラム、12……固定下ドラム、13……回転
軸、14……ローター、15……固定部材、16……粘着部
材、16a……ベース層、16b……粘着層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドが取りつけられた回転上ドラム
    と、前記回転上ドラムを駆動するモーターとを有する回
    転ヘッド装置であって、前記回転上ドラムに直結された
    回転軸と、前記モーターのローターを回転軸に取りつけ
    る固定部材と、前記固定部材の平面部とこれに対向する
    前記ローターの平面部との間に介在させた粘着部材とを
    備えたことを特徴とする回転ヘッド装置。
JP8346389A 1989-03-31 1989-03-31 回転ヘッド装置 Expired - Lifetime JP2718164B2 (ja)

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JPH02263305A JPH02263305A (ja) 1990-10-26
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