JPH0449337B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば低振動の誘導電動機を提供
するための回転電機の支持装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

第４図〜第６図は例えば特開昭59−70162号公
報に示された従来の回転電機の支持装置を示す図
であり、図において、１は電動機、２はこの電動
機１を取付ける基礎、３は上記電動機１のフレー
ム面内に生じる電磁気振動のモード、４はこのモ
ードの振動方向を示したものである。次に動作に
ついて説明する。誘導電動機１は電動機取付足を
介し、基礎に剛支持されており本来、電磁気振動
はフレーム面内振動であり、軸受部の振動は生じ
ない。しかし、剛支持されると、この振動は軸受
振動に変換される。磁気振動の周波数とフレーム
系の固有振動数が一致したとき大きな振動が発生
する。

第４図はフレーム面内に生じる電磁気振動のモ
ードを示す。第５図は電動機を剛支持した時の振
動モードを示す。

〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の回転
電機の支持装置は以上のように構成されているの
で、電磁気振動が発生し、これとフレーム固有振
動数が一致した場合、振動が大きくなるという問
題があつた。

この発明は、上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、電磁気振動が軸支振動に変
換されることを極力少なくするとともに、フレー
ムの固有振動数と一致した場合にも振動が大きく
ならない。低振動形の回転電機の支持装置を得る
ことを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る回転電機の支持装置は、回転電
機を支承する板ばねと、この板ばねの所定位置を
支承する複数個の支え板と、これら支え板間にあ
つて板ばねを支承する減衰部材とを備えるように
構成したものである。

〔作用〕

この発明における回転電機の支持装置は、弾性
支持することにより、電磁気振動の面内振動によ
る変位は、弾性バネの変位となり軸受振動に変換
される振動は殆んどなくなる。また、金属バネで
支えるため、防振ゴム等で支えた場合に比べ経年
変化、環境による電動機全体の変化量は殆んど変
化せず、相手機械との直結が容易にできる。さら
に減衰効果を持たせるゴムを装着しており、共振
時の振動も小さくする機能を持たせている。そし
て電磁気振動およびアンバランス振動を小さくす
る。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。第１図〜第３図において、１は電動機本体、
２は基礎、５は電動機１を支持する金属性板バ
ネ、６はこの金属性板バネ５を支承する支え板、
７はこの支え板６の間に設けられ金属性板バネ５
を支承する減衰部材のゴム、８は上記支え板６、
ゴム７が取付けられた取付台である。

なお、その他の構成については従来と同様につ
き説明を省略する。

次に動作について説明する。金属性板バネ５、
支え板６、ゴム７、取付台８により支持された電
動機１は、ゴム７の減衰効果により磁気振動の周
波数とフレーム系の固有振動数の一致が従来にく
らべて大幅に緩和されるため振動モードの大きさ
も従来の第６図に比して、第３図に示すように大
幅に減少する。従つて、電動機振動およびアンバ
ランス振動も小さくなる。

なお、上記実施例では板ばねに金属性のものを
示したが、板ばね金属以外の物質であつてもよ
い。

また、上記実施例では減衰部材にゴムを用いた
ものを示したが、減衰部材はゴム以外の物質でも
よく、上記実施例と同様の効果を奏する。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、ばね、支え
板および減衰部材を組合せた弾性架台により電動
機を支持するように構成したため、電磁気振動お
よびアンバランス振動を小さくすることができ、
安価で、相手機械との直結を容易にした、低振動
形誘導電動機が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明の一実施例による回
転電機の支持装置を示す図で第１図は架台部材の
斜視図、第２図は回転電機の支持装置の側面図、
第３図は第２図の正面図、第４図は従来の回転電
機の支持装置を示す側面図、第５図は第４図の正
面図、第６図は第４図の電磁気振動を示す正面図
である。 図において、５は板ばね、６は支え板、７は減
衰部材である。なお、図中、同一符号は同一また
は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転電機を支承する板ばねと、この板ばねの
   所定位置を支承する複数個の支え板と、これら支
   え板間にあつて上記板ばねを支承する減衰部材と
   を備えた回転電機の支持装置。