JP2003120754A - 制振合金を用いた制振手段を備えたフライホイール - Google Patents

制振合金を用いた制振手段を備えたフライホイール

Info

Publication number
JP2003120754A
JP2003120754A JP2001314189A JP2001314189A JP2003120754A JP 2003120754 A JP2003120754 A JP 2003120754A JP 2001314189 A JP2001314189 A JP 2001314189A JP 2001314189 A JP2001314189 A JP 2001314189A JP 2003120754 A JP2003120754 A JP 2003120754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing device
damping
flywheel
coupling member
alloy material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001314189A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Sato
典夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Precision Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Precision Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Precision Co Ltd filed Critical Mitsubishi Precision Co Ltd
Priority to JP2001314189A priority Critical patent/JP2003120754A/ja
Publication of JP2003120754A publication Critical patent/JP2003120754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振時のエネルギを制振合金の双晶現象によ
り消散させ、振動印加後の回転バランスのずれを抑え、
軸受の損傷や性能劣化を防止できるフライホイールを提
供する。 【解決手段】 回転質量体31、軸受装置32及び両者
を結合する結合部材33を備えているフライホイール3
0において、回転質量体が、回転質量体本体31Aとリ
ムホイール31Bとよりなり、これら回転質量体本体と
リムホイールとの間には、制振合金材37が介在してい
る。別の実施形態では、軸受装置と結合部材の結合部
に、制振合金材を介在させたり、結合部材の梁構造とし
て制振合金材を使用している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工衛星の姿勢制
御に使用するフライホイール(はずみ車)に関するもの
であり、特に振動によるフライホイール内部の回転マス
の共振に起因するフライホイールの回転軸受への過大な
荷重を低減させるための制振構造を備えたフライホイー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】人工衛星の姿勢制御に使用するフライホ
イールは、その人工衛星の打上げ時にロケットが発生す
る励振力を受けて振動し、共振振幅ピークでは、フライ
ホイールを回転可能に支持する軸受に極めて大きな負荷
ピークを生ずる。そのため、場合によっては軸受の破壊
や性能劣化につながることがあるため、この共振点での
振動を減衰させてやる必要がある。
【0003】このため従来においては、図9に示すよう
な減衰機構が採用されていた。即ち、回転質量体1、軸
受装置2及びこれらの間を連結するスポーク3とより構
成されているフライホイールに、この回転質量体1の内
側に隣接して、リング形状をしている2枚の振動減衰部
材4を、上下よりスポーク3を挟持して、締付ねじ5で
締付ける構造としている。これにより、外部から周期的
な励振力が加わり、共振振幅ピークを生ずると、スポー
ク3と振動減衰部材4は相互に微妙な移動し、その摩擦
力によって振動を減衰している。
【0004】しかしながら、この摩擦による方式では、
部材の相対的摩擦運動が必要であり、部材間相互に微少
な移動ができるようにしておかなければならず、人工衛
星の打上げ時のロケットによる振動が加わり、共振振幅
ピークが生じた後は、相対位置が僅かにずれ、精密に調
整してあった回転バランスがずれてしまう。これによっ
て、(1)回転軸の揺動する角度(ワブル角)を大きく
するため、衛星の姿勢安定度を悪くしたり、(2)軸受
の負荷荷重を増大し、軸受の回転寿命を短くするという
問題があった。
【0005】また、従来においては、特公昭63−21
054号公報に開示された、図10に示すようなフライ
ホイールも知られている。このフライホイールは、第1
の回転質量体11aを第1のスポーク13aにより軸受
装置12に結合し、同様に第2の回転質量体11bを第
2のスポーク13bにより軸受装置12に結合してな
り、第1と第2の回転質量体11a,11bを重ねて配
置したものである。このように、このフライホイール
は、2つの部分振動系を有することにより、2つの異な
った共振周波数が生じ、それぞれの共振振幅ピークにお
ける第1と第2の回転質量体11a,11bの振幅の相
違から両者間に働く摩擦力により振動減衰が行われるも
のである。また、第1と第2の回転質量体11a,11
bを相互に衝突させ、その打撃作用により共振振幅ピー
クを制限するようにしたものである。しかしながら、こ
の従来のフライホイールにおいては、2つの回転質量体
の相対的摩擦運動及び衝突打撃により、塵埃を発生させ
ることになり、特に軸受の信頼性上好ましくないという
問題があった。
【0006】そこで本出願人は、既に特開昭63−12
5841号公報に開示されたようなフライホイールを提
案した。このフライホイールは、回転質量体21、軸受
装置22、及びこれらの間を連結する複数のスポーク又
はディスクで構成される結合部材23とを基本構成要素
として備えると共に、この結合部材23上に制振樹脂層
からなる制振層形成部材24a,24b及びこれら制振
層形成部材24a,24bの上に更に拘束板からなる拘
束層形成部材25a,25bを具備したものである。こ
れにより、励振力による共振振幅ピークでの結合部材の
変位を制振層のずれ剪断変形により拘束することで振動
を減衰させ、回転軸受に掛かる荷重を低減させるように
するものである。しかしながら、この公知のフライホイ
ールは、振動時の振幅を大きくするため結合部材を薄く
して剛性を弱める必要があるため、フライホイールの強
度不足をもたらすという問題がある。また樹脂層からな
る制振層を用いているため、共振ピークの高いものしか
減衰できず、広範囲の振動に対して適用できないという
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑みなされたものであり、その目的は、共振時のエネル
ギを制振合金の双晶現象により振動エネルギを熱エネル
ギとして消散させ、振動印加後の回転バランスのずれを
極めて小さく抑えることができ、軸受の破壊や性能劣化
を防止できる制振手段を備えたフライホイールを提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に
記載の制振手段を備えたフライホイールを提供する。請
求項1に記載のフライホイールは、回転質量体が、回転
質量体本体とこれを包囲するように設けたリムホイール
とよりなり、制振手段として、この回転質量体本体とリ
ムホイールとの間に制振合金材を介在させたものであ
る。これにより、結合部材の先端に取り付けた回転質量
体によって、共振時のエネルギを制振合金材の双晶現象
により振動エネルギを熱エネルギとして消散させ、共振
を減衰させることができる。
【0009】請求項2のフライホイールは、制振手段と
して、結合部材と軸受装置との間に制振合金材を介在さ
せて両者を結合したものであり、これにより、結合部材
の取付部の応力集中点に制振合金材を挟み込み、その減
衰係数を高めて、結合部材の減衰を強めることができ
る。請求項3のフライホイールは、制振手段として、回
転質量体と軸受装置間に渡って、結合部材の下面又は上
面に当接して制振合金材を固着したものであり、これに
より、結合部材を薄くして剛性を弱め振動時の振幅を大
きくすると同時に制振合金材により減衰効果を高めるこ
とができる。
【0010】請求項4のフライホイールは、制振手段と
して、制振合金材を、その一部は結合部材の下面に当接
し、残りの部分は結合部材に当接することなく、支持す
るように、回転質量体と軸受装置間に設けたものであ
り、これにより、制振合金材の一部を梁の形で利用する
ことで、結合部材の強度を補強できる。請求項5のフラ
イホイールは、制振手段として、結合部材の回転質量体
側の端部と軸受装置間に結合部材を支持するように制振
合金材を架設したものであり、これにより、結合部材を
薄くして剛性を弱め振動時の振幅を大きくして、制振合
金材の減衰効果を高められると共に、制振合金材を結合
部材の梁の形で利用することで、結合部材の強度を補強
できる。
【0011】請求項6のフライホイールは、軸受装置と
ベースプレート間に制振合金材を介在させたものであ
り、請求項7のフライホイールは、ベースプレートと取
付面との間に制振合金材を介在させたものであり、請求
項1〜5の制振手段と組み合わせて使用することによ
り、一層の制振効果が可能である。請求項8のフライホ
イールは、請求項6と7で使用している制振合金材の底
面に凹部を設けたものであり、これによって、制振効果
を高めることができる。
【0012】請求項9のフライホイールは、制振合金材
の材料を特許第2849698号のM2052合金に特
定したものである。これにより、低い周波数から高い周
波数までの高範囲に渡る振動を双晶作用により減衰する
ことができ、本発明のフライホイールに最も好適な材料
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態のフライホイールについて説明する。なお、本
発明のフライホイールは、宇宙における人工衛星の姿勢
制御に好適なものである。図1は、本発明の第1実施形
態のフライホイールを示している。フライホイール30
は、回転質量体31と、上下一対の回転軸受32A,3
2Bを備えた軸受装置32と、回転質量体31と軸受装
置32間を結合するために設けられた複数のスポーク又
はディスクよりなる結合部材33とを基本構成として備
えると共に、回転質量体31を回転させるための回転子
34Aと固定子34Bとよりなるモータ34と、軸受装
置32回転可能に支持する支軸35と、この支軸35を
載置して支持するベースプレート36とを更に具備して
いる。
【0014】回転質量体31は、第1実施形態において
は、回転質量体本体31Aと、この回転質量体本体31
Aを覆うように設けたリムホイール31Bとから構成さ
れており、この回転質量体本体31Aとリムホイール3
1B間に、制振手段として制振合金材37を複数介在さ
せている。これらの3者は、例えば接着材、ボルト等に
より一体に固着されている。図1(b)は、制振合金材
37をボルト39により固着する実施例である。図1
(b)では、リムホィール31Bのボルト39を通す穴
とボルト39の間に隙間gを設け、回転軸に平行又は直
交する方向の振動が加わり、リムホィール31Bが変位
したときにボルト39に直接接触せず、共振合金材37
のみに力が加わるようにして制振効果を得るようにして
いる。このリムホイール31Bは、図1(a)に示され
た実施例では、その断面が逆L字形状をしている。
【0015】フライホイール30の回転質量体31を軸
受装置32の支軸35の回りに回転駆動するためのモー
タ34は、公知のDCブラシレスモータが使用されてお
り、その固定子34Bはベースプレート36上に固定さ
れ、回転子34Aは、軸受装置32側に固定されてい
る。ベースプレート36は、衛星本体等の取付面38に
固定されている。
【0016】次に、上記のように構成された本発明のフ
ライホイールの作動について説明する。フライホイール
30に外部から軸受装置32の軸心方向と一致した軸方
向又は軸心に対して半径方向に励振力が作用し、フライ
ホイール30が共振状態になるとほとんどの質量が集中
している回転質量体31で最も共振振幅ピークが大きく
なり、ほぼ回転質量体31の加速度と質量とを乗算した
力が軸受装置32に加わることになる。この負荷荷重を
低減するために、共振時に振幅が大きくなる回転質量体
本体31Aとリムホイール31Bとよりなる回転質量体
31に、制振合金材37を介在させたことにより、制振
合金の双晶現象により振動エネルギを熱エネルギとして
消散させることができて振動を低減できるので、軸受装
置32への負荷荷重が低減できる。これによって、軸受
装置32の損傷、性能劣化が防止できる。
【0017】図2は、本発明の第2実施形態のフライホ
イール30の右側半面図である。この第2実施形態にお
いては、制振手段として、軸受装置32と結合部材33
との結合部に制振合金材37を介在させている。図2で
は、ボルトヘッドと結合部材33との間及び結合部材3
3と軸受装置32との間に制振合金材37を介在させ
て、これらをボルト39で固着している。図2にA−A
断面で示されるように、結合部材33にスポークを使用
した場合は、好適には例えばH形断面の部材が使用され
る。回転質量体31は、図1で示されるような制振合金
材37を介在させた回転質量体31を使用してもよく、
又は、通常の一体構造物の回転質量体を使用してもよ
い。このように軸受装置32と結合部材33との結合部
に制振合金材37を介在させることによって、結合部材
33の振動時にその応力の作用点(集中点)となる部分
の振動を減衰させることができ、軸受装置32に加わる
負荷荷重が低減できる。
【0018】図3は、本発明の第3実施形態のフライホ
イール30の右側半面図である。この第3実施形態にお
いては、制振手段として、回転質量体31を軸受装置3
2に結合する結合部材33の下面に当接して、ほぼ両者
間に渡って制振合金材37を固着している。この場合、
図3では制振合金材37はボルト等で固着しているが、
他に接着剤、溶接、ろう付け等で固着してもよい。結合
部材33は、薄肉ディスク形状が好適である。なお、制
振合金材37を結合部材33の下面ではなく、上面に当
接して固着してもよい。第3実施形態では、結合部材3
3を薄く軽量にし、剛性を弱め振動時の振幅を大きくす
ると同時に、制振合金材37により振動の減衰効果を高
めることができる。
【0019】図4は、本発明の第4実施形態のフライホ
イール30の右側半面図である。この第4の実施形態で
は、制振手段としての制振合金材37は、断面が「ヘ」
の字状に折曲して形成されており、その一部が、即ち回
転質量体31から結合部材33のほぼ中央部にかけて、
結合部材33の下面に当接して固着され、残りの部分が
梁のように結合部材33を支持する形で軸受装置32に
固着されている。この場合、スポーク又はディスクより
なる結合部材33の肉厚を薄くして、剛性を下げ振動時
の振幅を大きくする。制振合金材37は振動の減衰を高
めると共に結合部材33の強度を補う役割りも果してい
る。
【0020】図5の(a),(b)は、本発明の第5実
施形態のフライホイール30の右側半面図である。この
第5実施形態では、制振手段として、結合部材33の回
転質量体側の端部と軸受装置32間に、梁のようにこの
結合部材33を支えるように、制振合金材37を架設し
ている。図5の(a)では、引張り圧縮エネルギを減衰
させるために、直状の制振合金材37を使用しており、
図5の(b)では、曲げ歪によるエネルギを減衰させる
ために、結合部材33の方向に凹状に弯曲した制振合金
材37を使用している。この場合においても、結合部材
33の肉厚を薄くし剛性を下げ、その分振動時の変位が
大きくなるようにする。この振動運動で応力が集中する
ような梁部に制振合金材37を架設することで、振動の
減衰効果を高めている。当然、制振合金材37は梁材と
しても作用し、結合部材33の強度を補強している。
【0021】図6は、本発明の第6実施形態を示してお
り、回転質量体31と軸受装置32とを回転可能に支持
している支軸35と、この支軸35を載置して固定する
ベースプレート36との間に、制振合金材37を介在さ
せている。同様に図7は、本発明の第7実施形態を示し
ており、ベースプレート36と衛星本体等の取付面38
との間に、制振合金材37を介在させている。これら第
6と第7の実施形態は、勿論単独でも制振効果は当然期
待できるものであるが、第1〜第5の実施形態の制振手
段と併合して使用することにより一層の制振効果を上げ
ることができる。
【0022】図8は、第6と第7の実施形態の制振合金
材37の変形例を示すもので、制振合金材37の下面に
凹部37aが形成されている。これにより、制振合金材
の制振効果を一層高めることができる。上記第1〜第7
の実施形態の制振合金材37の材料としては、Mn−2
0Cu−5Ni−2Fe(なお、数字は組成の原子%を
表わしている)(M2052合金)が、高周波数から低
周波数の高範囲の振動を減衰するのに最適である。
【0023】なお、上記説明において、第1〜第5の実
施形態である制振手段をそれぞれ単独で使用するように
説明しているが、これらの実施形態の制振手段を適宜組
み合わせてもよいことは当然である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のフライホイールは、制振手段として制振合金材を使用
したことで、共振時のエネルギを制振合金の双晶現象に
より振動エネルギを熱エネルギとして消散でき、振動印
加後のバランスずれは極めて小さく抑えることができ
る。したがって、軸受装置の損傷や性能劣化を防止でき
る。さらに、この制振合金材は、構造部材としても機能
することから、従来部材と置き換えて使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1実施形態のフライホイ
ールの全体構成図であり、(b)は、部分拡大図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態のフライホイールの右側
半分図である。
【図3】本発明の第3実施形態のフライホイールの右側
半分図である。
【図4】本発明の第4実施形態のフライホイールの右側
半分図である。
【図5】(a),(b)はそれぞれ本発明の第5実施形
態のフライホイールの右側半分図である。
【図6】本発明の第6実施形態である軸受装置の支軸と
ベースプレートとの間に制振合金材を介在させた図であ
る。
【図7】本発明の第7実施形態であるベースプレートと
取付面との間に制振合金材を介在させた図である。
【図8】本発明の第6と第7実施形態に使用される制振
合金材の変形例である。
【図9】従来の制振手段を備えるフライホイールであ
る。
【図10】従来の制振手段を備えるフライホイールであ
る。
【図11】従来の制振手段を備えるフライホイールであ
る。
【符号の説明】
30…フライホイール 31…回転質量体 32…軸受装置 33…結合部材 34…モータ 35…支軸 36…ベースプレート 37…制振合金材 38…取付面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/02 F16F 15/315 A 15/315 Z 15/30 Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転質量体と、該回転質量体の回転中心
    部に設けられる軸受装置と、該軸受装置を回転可能に支
    持する支軸を載置する、取付面に固定されたベースプレ
    ートと、該回転質量体と該軸受装置とを結合する複数の
    スポーク又はディスクよりなる結合部材と、共振時のエ
    ネルギを減衰させる制振手段とを備えたフライホイール
    において、 前記回転質量体が、回転質量体本体とこれを包囲するよ
    うに設けた別の回転質量体であるリムホイールとよりな
    り、前記制振手段として、該回転質量体本体と該リムホ
    イールとの間に制振合金材を介在させたことを特徴とす
    るフライホイール。
  2. 【請求項2】 回転質量体と、該回転質量体の回転中心
    部に設けられる軸受装置と、該軸受装置を回転可能に支
    持する支軸を載置する、取付面に固定されたベースプレ
    ートと、該回転質量体と該軸受装置とを結合する複数の
    スポーク又はディスクよりなる結合部材と、共振時のエ
    ネルギを減衰させる制振手段とを備えたフライホイール
    において、 前記制振手段として、前記結合部材と前記軸受装置との
    間に制振合金材を介在させて両者を結合したことを特徴
    とするフライホイール。
  3. 【請求項3】 回転質量体と、該回転質量体の回転中心
    部に設けられる軸受装置と、該軸受装置を回転可能に支
    持する支軸を載置する、取付面に固定されたベースプレ
    ートと、該回転質量体と該軸受装置とを結合する複数の
    スポーク又はディスクよりなる結合部材と、共振時のエ
    ネルギを減衰させる制振手段とを備えたフライホイール
    において、 前記制振手段として、前記回転質量体と前記軸受装置間
    に渡って、前記結合部材の下面又は上面に当接して制振
    合金材を固着したことを特徴とするフライホイール。
  4. 【請求項4】 回転質量体と、該回転質量体の回転中心
    部に設けられる軸受装置と、該軸受装置を回転可能に支
    持する支軸を載置する、取付面に固定されたベースプレ
    ートと、該回転質量体と該軸受装置とを結合する複数の
    スポーク又はディスクよりなる結合部材と、共振時のエ
    ネルギを減衰させる制振手段とを備えたフライホイール
    において、 前記制振手段として、制振合金材を、その一部は前記結
    合部材の下面に当接し、残りの部分は前記結合部材に当
    接することなく前記結合部材を支持するように、前記回
    転質量体と前記軸受装置間に設けたことを特徴とするフ
    ライホイール。
  5. 【請求項5】 回転質量体と、該回転質量体の回転中心
    部に設けられる軸受装置と、該軸受装置を回転可能に支
    持する支軸を載置する、取付面に固定されたベースプレ
    ートと、該回転質量体と該軸受装置とを結合する複数の
    スポーク又はディスクよりなる結合部材と、共振時のエ
    ネルギを減衰させる制振手段とを備えたフライホイール
    において、 前記制振手段として、前記結合部材の前記回転質量体側
    の端部と前記軸受装置間に、前記結合部材を支持するよ
    うに制振合金材を架設したことを特徴とするフライホイ
    ール。
  6. 【請求項6】 前記軸受装置と前記ベースプレートとの
    間に制振合金材を介在させたことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一項に記載のフライホイール。
  7. 【請求項7】 前記ベースプレートと前記取付面との間
    に制振合金材を介在させたことを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか一項に記載のフライホイール。
  8. 【請求項8】 前記軸受装置と前記ベースプレート間又
    は前記ベースプレートと前記取付面間に介在された制振
    合金材の底面に凹部が設けられていることを特徴とする
    請求項6又は7に記載のフライホイール。
  9. 【請求項9】 前記制振合金材が、Mn−20Cu−5
    Ni−2Fe(M2052合金)からなることを特徴と
    する請求項1〜8のいずれか一項に記載のフライホイー
    ル。
JP2001314189A 2001-10-11 2001-10-11 制振合金を用いた制振手段を備えたフライホイール Pending JP2003120754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001314189A JP2003120754A (ja) 2001-10-11 2001-10-11 制振合金を用いた制振手段を備えたフライホイール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001314189A JP2003120754A (ja) 2001-10-11 2001-10-11 制振合金を用いた制振手段を備えたフライホイール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003120754A true JP2003120754A (ja) 2003-04-23

Family

ID=19132545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001314189A Pending JP2003120754A (ja) 2001-10-11 2001-10-11 制振合金を用いた制振手段を備えたフライホイール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003120754A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005002967A1 (en) * 2003-06-26 2005-01-13 Honeywell International, Inc. Piezodynamic vibration damping system
CN105539882A (zh) * 2015-12-28 2016-05-04 哈尔滨工业大学 一种用于微纳卫星的飞轮机构
CN106015454A (zh) * 2016-06-29 2016-10-12 北京控制工程研究所 一种控制力矩陀螺复合减振装置
CN108547912A (zh) * 2018-04-04 2018-09-18 上海交通大学 飞轮动力吸振装置与建造方法
CN110294145A (zh) * 2019-07-04 2019-10-01 中国人民解放军国防科技大学 星载微型飞轮
CN111120570A (zh) * 2019-12-12 2020-05-08 上海航天控制技术研究所 一种可调式阻尼减振装置
CN114060466A (zh) * 2021-12-02 2022-02-18 北京科技大学 一种轻质隔振金属复合飞轮支架及其制备方法和应用

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005002967A1 (en) * 2003-06-26 2005-01-13 Honeywell International, Inc. Piezodynamic vibration damping system
CN105539882A (zh) * 2015-12-28 2016-05-04 哈尔滨工业大学 一种用于微纳卫星的飞轮机构
CN106015454A (zh) * 2016-06-29 2016-10-12 北京控制工程研究所 一种控制力矩陀螺复合减振装置
CN108547912A (zh) * 2018-04-04 2018-09-18 上海交通大学 飞轮动力吸振装置与建造方法
CN108547912B (zh) * 2018-04-04 2019-11-01 上海交通大学 飞轮动力吸振装置与建造方法
CN110294145A (zh) * 2019-07-04 2019-10-01 中国人民解放军国防科技大学 星载微型飞轮
CN110294145B (zh) * 2019-07-04 2020-09-25 中国人民解放军国防科技大学 星载微型飞轮
CN111120570A (zh) * 2019-12-12 2020-05-08 上海航天控制技术研究所 一种可调式阻尼减振装置
CN114060466A (zh) * 2021-12-02 2022-02-18 北京科技大学 一种轻质隔振金属复合飞轮支架及其制备方法和应用
CN114060466B (zh) * 2021-12-02 2022-07-15 北京科技大学 一种轻质隔振金属复合飞轮支架及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3195213B2 (ja) 回転形情報記録再生装置
US6834393B2 (en) Disk device
EP1852630A1 (en) Vibration reducing bracket
EP0999546A1 (en) Dynamic vibration absorber and hard disk drive employing the same
JP2008115552A (ja) 振動低減機構およびその諸元設定方法
JP3729960B2 (ja) 回転体構造およびこれを用いるポリゴンスキャナ
EP0740353B1 (en) A vibriation wave driving apparatus and a vibration member
US5732603A (en) Flywheel with expansion-matched, self-balancing hub
JP2003120754A (ja) 制振合金を用いた制振手段を備えたフライホイール
JPH1146486A (ja) 振動アクチュエータおよび振動アクチュエータにおける振動体の締結部材の製造方法
JPS61224878A (ja) 振動波モ−タ−
US6781283B2 (en) Vibration element and vibration wave driving apparatus
US20080034838A1 (en) Balance corrector
JPH04344181A (ja) 振動波モータ
EP0722544B1 (en) Device for damping vibration of rotor
JPS63125841A (ja) はずみ車
JP2950537B2 (ja) 超音波モータ
JP2878802B2 (ja) ディザ装置
JPH09322572A (ja) 振動アクチュエータ
KR100460637B1 (ko) 링 레이저 자이로스코프의 액셜 진동기
JPH05155263A (ja) 車両用プロペラシャフトのセンターベアリングサポート
KR102168051B1 (ko) 디스크용 회전 압전 모터
JP2754625B2 (ja) 振動アクチュエータ
JP2001307460A (ja) ディスク装置
JPH09273597A (ja) 防振支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070625

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070629

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070914