JP2718158B2 - 金属モールを有する枠体付窓ガラスの製造方法 - Google Patents

金属モールを有する枠体付窓ガラスの製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属モールを有する枠体付ガラスの製造方法
に関し、詳しくはステンレス製モール(以下、SUSモー
ルと略称する場合もある)部分等を有する合成樹脂又は
ゴム製のモール等の枠体をガラスと一体に成形する製造
方法に関し、特に自動車等の構造体のウィンドウの製法
として利用するのに好適である。
[従来の技術] 一般にガラスその他の材質からなる窓材の周縁部に
は、例えばシールのため、装飾のため、場合によれば窓
材の保護や自動車、建築物等の構造体に取り付ける金具
の取付け部分とするためといった種々の目的から、合成
樹脂やゴムからなる枠体、例えばガスケットやモールを
設けることは、通常行われている。
このような枠体を窓材の周縁部に別途押出し成形等に
より作製した枠体を接着したり、嵌め込んだりして枠体
付窓ガラスを製造する従来法では、直線的に形成された
枠体を窓ガラスの周縁形状に合わせて曲げながら取付け
るので、角部においてしわがよったり、窓ガラスが複雑
な形状をなすときには取付け困難となるなどの問題点が
あった。
この問題を解決するため、窓ガラスを成形型内に配置
して枠体形成用の空間を設け、ゴムやエラストマーの溶
融物あるいはゴムやエラストマーを形成し得る原料混合
物などの枠体材料を成形型内の上記空間内に射出し、成
形型内で窓ガラス周縁部に枠体を形成してそれを成形型
から取出す一体成形法が提案されている(例えば特開昭
57−158481、同58−73681、同58−110786、同60−401
5、同60−104412、同60−63115、同61−79613、61−666
45各号公報等参照)。この方法により製造された枠体付
窓は、MAW(Module Assembly Window)とも略称されて
いる。
この方法は、成形型のコアとキャビティによって窓ガ
ラスを挟み付け、該成形型内の窓ガラスの周縁部にキャ
ビティ空間を形成し、このキャビティ空間に、枠体材料
をゲートから射出し、該枠体材料がキャビティ空間内に
おいて固化することにより枠体とガラスとを一体に形成
する方法である。MAWは、その製造工程での上記困難が
解消されるに加えて、枠体と窓材との接合性がよく、枠
体の継ぎ目等も少なく、また比較的に窓材表面との段差
の少ない枠体が実現できる。そのため、振動や衝撃をう
ける自動車の窓としては、接合強度、流体工学的効果、
外観がよいという利点から、MAWを採用する趨勢にあ
り、例えばオペラウィンドウ、サイドウィンドウ、ルー
フウィンドウ、リアウィンドウ、フロントウィンドウ、
さらにはドアウィンドウ等の可動窓への適用も検討さて
いる現状である。
[発明が解決しようとする課題] ところで、自動車等の窓には合成樹脂製枠体の一部分
に表面側からSUSモールを取り付けて、外観上のアクセ
ントとしたり、MAWを自動車の車体に取り付けるための
ピン等の固定具の一部が枠体表面に出ている場合これを
隠蔽することが行われている。このようなSUSモールの
取り付けは、MAWを作製した後に取り付けてもよいが、
工程数が増え、ガラスを破損する危険性もあり、破損の
場合の経済的損失も大きい。そこで、枠体を一体成形す
る工程でSUSモールも同時に鋳込むことが、望ましいわ
けである。
しかしながら、成形型の内部にSUSモール等を把持し
ておいて一体成形することは、ごく単純な枠体とモール
の構造では可能であっても、自動車窓等の複雑な形状の
ガラス、枠体、モールの場合では、型内にモールを把持
する点にかなり困難があり実現し得ないという問題があ
った。
本発明はこの難点を解消することを課題としてなされ
たものであり、金属モールを有する複雑な断面構造の枠
体付ガラスを一体成形法により製造できる方法を提供す
るものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は枠体を設ける窓ガラスを成形型内に配置して
該窓ガラス周縁部に枠体成形用の空間を形成し、該空間
に枠体材料を注入して固化させることにより一体成形さ
れた枠体付窓ガラスを製造する方法において、上記窓ガ
ラスの周縁部には予め切り欠き部分又は孔あき部分を設
けておき、かつ該空間内には枠体及び窓ガラスと一体に
成形される金属モールを金属モールが枠体の表面から表
出するように配置しておき、成形型の一方にその端部を
取り付けた固定具を上記切り欠き部分又は孔あき部分に
通し、該固定具の他端により該金属モールを成形型の他
方に固定し、この状態で枠体成形用の空間に枠体材料を
注入し固化させて、金属モール、枠体及び窓ガラスを一
体成形することを特徴とする金属モールを有する枠体付
窓ガラスの製造方法である。
本発明の特徴は、第2図(a)に示すように、その周
縁部に枠体、金属モールを一体成形される窓ガラス1の
形状を、切り欠きのある形状としておき、同図(d)に
示すように金属モール3を成形型に固定するための固定
具4例えばピン等をこの切り欠き部分に通して一体成形
する点にあり、第1図に示すような窓ガラス1、モール
2、金属モール(この例ではSUSモール)3が一体成形
されたMAWを得ることができる。なお、窓ガラス1の形
状を上記した切り欠きのある形状にするのに限らず、孔
あきのある形状にすることもできる。
[作用] 本発明では、ガラスに設けておいた切り欠き部分に金
属モールの押さえ用ピンを通して成形型に固定した状態
で一体成形できるので、金属モールの位置ずれなどはな
くなり、寸法精度よく、しかも容易に枠体、金属モール
及びガラスが一体成形できる。また、枠体付ガラスに後
からSUSモール等を取り付ける方法では、工程数が増
え、金属モールの接合性に問題がでたり、工程中でのガ
ラスの割れ等の危険があるが、本発明の方法はこれらの
困難は解消され、製品歩留まりも向上できる。ガラスの
加工としては、切り欠きの外に穴あけも考えられるが、
作業の容易性からは、切り欠き加工で十分である。
[実施例] 実施例1 以下、本発明を一具体的により詳細に説明する。まず
当該窓ガラスについて、第2図(a)に示したように固
定具のピンの位置に対応した部分をカットして、切り欠
き部分を有するガラス1を作成する。次に第2図(b)
に示すように、成形型5内のコア8とキャビティ7の間
にSUSモール3と該ガラス1を配置するが、固定具のピ
ン4がガラス1の切り欠き部分を通るようにして、この
状態でコア6およびキャビティ7で締め付けて、該ピン
4を成形型5に固定し、かつキャビティ空間8を形成す
る[第2図(c)]。このキャビティ空間8にゲート9
から枠体材料を注入して、固化させる。この時のガラス
周縁部の断面図を第2図(d)に示す。次いで成形型5
をはずし[第2図(e)]、第1図に部分断面を示すよ
うなSUSモール3、モール2、ガラス1が一体成形され
たMAWを得ることができる。
本発明に係る固定具は、例えばバネのように弾性力で
金属モールを成形型に押し付けて固定するものであって
も良いし、また、スプリングのようなものであっても良
い。その材質も適宜選択できる。
本発明の一体成形は通常の射出成形でも、反射射出成
形、いわゆるリム成形でも良い。本発明の枠体材料とし
ては、合成樹脂やゴムなどからなり、特にエラストマー
や軟質合成樹脂からなることが好ましい。合成樹脂の溶
融物や形成型内で反応して合成樹脂となる流動性合成樹
脂原料混合物が用いられる。前者としては、例えば溶融
された軟質塩化ビニル系樹脂、熱可塑性ポリエステル系
エラストマー、スチレン−ジエン系熱可塑性エラストマ
ー、エチレン−不飽和カルボン酸系コポリマーなどが挙
げられるが、これらに限定されるものではない。また、
後者の原料混合物から得られた合成樹脂としては、例え
ばポリウレタン系エラストマー、ホリウレタンウレア系
エラストマー、ポリウレア系エラストマー、ポリアミド
系樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂など
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明のガラスとしては、種々の板ガラスを使用でき
る。例えば通常の一枚のガラスであっても、中間膜を有
する積層ガラス例えばポリビニルブチラールなどの中間
膜で2枚のガラスを接合した合わせガラス、1枚のガラ
ス又は合わせガラスの片面にポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂などのシートを積層したバイレイヤー、2枚
のガラスを間隙をあけて積層し周囲をシールして、間隙
に乾燥空気や窒素ガスなどを封入した複層ガラスなどで
あってもよい。また、これらのガラスは、熱処理や化学
処理によって強化されたもの、風冷強化されたものであ
ってもよい。さらに、単なる平板ガラスであっても加工
された板ガラスであってもよく、加工された板ガラスと
しては、例えば自動車用のフロント、サイド、リア、ド
ア、サンルーフ用の窓ガラス、建築用の板ガラスやその
他の用途に使用される板ガラス等であってもよい。ま
た、本発明は型板ガラスのように表面凹凸を有する板ガ
ラスであってもよい。
また、本発明が適用される窓ガラスとしては、ガラス
の表面が種々の処理を施したものであってもよい。例え
ば熱線反射ガラスのようにメッキしたものやセラミック
コートしたものなどであってもよい。これとは別に、枠
体を形成するために好ましい処理を行ったガラスであっ
てもよい。例えば、枠体が形成されるガラス周縁部に枠
体との接着強度を向上させるためにプライマーを塗布し
たガラス、これとは逆に非枠体形成面に枠体形成後剥離
し得る保護塗料を塗布したり或は剥離可能なフィルムを
密着したガラス、非枠体形成面の枠体形成面に接した部
分にシール性の弾性体となる塗料を塗布した若しくはシ
ール性の弾性体を接着したガラス等である。
[発明の効果] 以上説明のように本発明によれば、金属モールを有す
る枠体付ガラスを容易に、しかも寸法精度よく、一体成
形することが可能となる。また、本発明によるMAWは、
この種の製法による枠体付窓の一般的な利点である枠体
部分が比較的薄くできて、美観を呈し、流体工学的効果
が得られる、枠体とガラスの接着強度が高い、枠体を別
に取り付ける方法より工程数が減らせる等に加え、枠体
とは別性質の金属モールをも一体成形してあるので、接
合強度は高く、しかもすっきりとした外観で仕上げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一具体例を説明する図であ
って、第1図は本発明により製造される金属モールを有
する枠体付ガラスの部分断面図、第2図は本発明の方法
を工程に従って示した説明図である。 図中、1は切り欠きのあるガラス、2は枠体、3は金属
モール、4は金属モールを固定するための押さえピン、
5は成形型、6はコア、7はキャビティ、8はキャビテ
ィ空間、9はゲートを表す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体を設ける窓ガラスを成形型内に配置し
    て該窓ガラス周縁部に枠体成形用の空間を形成し、該空
    間に枠体材料を注入して固化させることにより一体成形
    された枠体付窓ガラスを製造する方法において、上記窓
    ガラスの周縁部には予め切り欠き部分又は孔あき部分を
    設けておき、かつ該空間内には枠体及び窓ガラスと一体
    に成形される金属モールを金属モールが枠体の表面から
    表出するように配置しておき、成形型の一方にその端部
    を取り付けた固定具を上記切り欠き部分又は孔あき部分
    に通し、該固定具の他端により該金属モールを成形型の
    他方に押しつけて固定し、この状態で枠体成形用の空間
    に枠体材料を注入し固化させて、金属モール、枠体及び
    窓ガラスを一体成形することを特徴とする金属モールを
    有する枠体付窓ガラスの製造方法。
  2. 【請求項2】上記金属モールがステンレス製モールであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の金属モールを有す
    る枠体付窓ガラスの製造方法。
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