JP3055626B2 - 雨どいを有する枠体付窓ガラスの製造法 - Google Patents

雨どいを有する枠体付窓ガラスの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は枠体と窓ガラスが一体成形された枠体付き窓
ガラス、いわゆるモジュールアッシーウィンドウであっ
て、特に自動車等の窓に好適な雨どいを有する枠体付窓
ガラス及びその製造方法の改良に関するものである。
[従来の技術] 一般にガラスその他の材質からなる窓材には、例えば
自動車、建築物等の構造体に取り付けるため、或は該窓
材の保護のために、その周縁部に合成樹脂やゴムの枠体
例えばガスケットやモール等が設けられる。この枠体を
当該窓材の周縁部に射出成形またはリム成形等により窓
材と一体成形したものは、モジュールアッシーウィンド
ウ(Module Assembly Mindow,MAWと略称する)として知
られている。窓材の周縁部に別途押出し成形等により成
形した枠体を接着したり、嵌め込んだりして枠体付窓ガ
ラスを作製する方法では、直線的に形成された枠体を窓
ガラスの周縁形状に併せて曲げながら取付けるので、角
部においてしわがよったり、窓ガラスが複雑な形状をな
すときには取付け困難となるなどの問題点があった。こ
れに比べて、MAWのものは上記の困難が解消されるに加
えて、枠体と窓材の接合性がよく、枠体の継ぎ目等も少
なく、また比較的薄く窓材表面との段差の少ない枠体に
できるという利点を有している。
上記のような利点から流体工学的効果や外観上の効果
が得られることが、MAWが自動車等の窓として採用され
ている理由の一つであり、例えばオペラウィンドウ、サ
イドウィンドウ、ルーフウィンドウ、リア及びフロント
ウィンドウ等の固定窓として利用されている。さらに
は、MAWのドアウィンドウ等の可動窓への適用も検討さ
れている趨勢にある。
[発明が解決しようとする課題] ところで、自動車等のフロントウィンドウやリアウィ
ンドウには、雨滴やワイパーでウィンドウ正面から両端
部に排除された雨水等で流すための雨どい又はドリップ
溝(本明細書においては、これらを雨どいと総称する)
構造が必要である。このように雨どい構造を有する枠体
付窓ガラスを一体成形法で製造することは、かなりの困
難を伴う。その理由は、第1図に示す雨どい部分の断面
図からも明らかなように、アンダーカットがあるため薄
い型がぬけない等による。しかしながら、雨どいのよう
な部分こそは、枠体部分やガラスと密着一体化している
ことが望ましい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、雨どいを有する枠体付窓ガラスを一体成形法を改善
利用して容易に製造できる方法を提供することを目的と
するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は上記の目的に沿って検討を重ねた結果、
雨どい構造の部分のみは、別工程で作成しておき、これ
を枠体本体とガラスとの一体成形の際に型内に配置して
一体成形する方法が最適であると考えついた。
すなわち、本発明は、枠体を設ける窓ガラスを型内に
配置しておき、該窓ガラス周縁部に枠体材料を注入して
固化させる一体成形された枠体付窓ガラスの製造法であ
って、上記型内に窓ガラス及び別途作製しておいた雨水
を流す凹部を有する雨どい構造部分を配置し、該雨どい
構造部分と窓ガラス周縁部と型内面とでキャビティ空間
を形成するとともに、型内にアンダーカット部が形成さ
れないように型内の前記凹部に相当する部分の空所を形
成して、前記キャビティ空間に枠体材料を注入すること
により、該枠体、雨どい構造部分及びガラスとを一体成
形することを特徴とする雨どいを有する枠体付窓ガラス
の製造法を提供するものである。本発明では、雨どい部
分は別途作製しておいたものを用いるので、雨どい部分
と枠体の本体は同材質のものは勿論のこと、別材質のも
のの使用も可能である。
[作用] 本発明の方法では、雨どい構造の部分を別工程で製造
しておき、これを枠体の成形時に成形型内に配置して枠
体、ガラスと一体成形するので、前記した雨どい構造の
ある枠体を一体成形する場合の困難は解消されている。
また雨どい構造の部分に枠体とは別の材質のものを使用
することも、これが枠体本体やガラスとの接着性に問題
のない材料であれば、差し支えない。
また、本発明によれば、通常の枠体付窓ガラスを車体
にとり付けた後に、別に作製しておいた雨どい又はドリ
ップ溝を該枠体又は枠体とガラスとに接着する方法によ
る従来品よりも、雨どいの接着性が向上したものが得ら
れる。そして、後の雨どい取付け工程を不要とする点
で、生産性向上を可能とするものである。
[実施例] 第1図は本発明の具体例の雨どい部分の断面図であっ
て、1はガラス、2は一体成形された合成樹脂の枠体例
えばガスケット、モール等であり、3は雨どい構造部
分、3aは雨水を流す凹部である。
本発明品を製造する方法の一つとして、窓ガラスを成
形型内に配置し、枠体材料を成形型内に射出し、成形型
内で窓ガラス周辺部にガスケットを形成してそれを成形
型から取出す通常の一体成形法(例えば特開昭57−1584
81、同58−73681、同58−110786、同60−4015、同60−1
04412、同60−63115、同61−79613、同61−66645各号公
報等参照)を利用できる。この方法は第2図に示すよう
に、コア24、キャビティ25によって窓ガラス21を挟み付
けるとともに、成形型26内の所定位置に別途作製した雨
どい構造部分23を配置する。こうして、雨どい構造部分
23と窓ガラス21の周縁部と成形型26内面とでキャビティ
空間27を形成する。さらにこれとともに、成形型26内に
アンダーカット部が形成されないように成形型26内の雨
どい構造部分23の凹部に相当する部分に、成形型26内面
と窓ガラス21と雨どい構造部分23の凹部とで空所29を形
成する。そして、キャビティ空間27内に枠体材料をゲー
ト28から射出する。この枠体材料がキャビティ空間27内
において固化することにより枠体22と雨どい構造部分23
がガラス21と一体となって形成されるものである。この
方法によれば枠体本体22、雨どい構造部分23、窓ガラス
21が密着性よく一体化した製品が得られる。
以上の本発明の製造法においては、通常の射出成形は
勿論、反応射出成形(リム成形)方法を用いることも好
ましい。
本発明の枠体材料としては、合成樹脂やゴムなどから
なり、特にエラストマーや軟質合成樹脂からなることが
好ましい。合成樹脂の溶融物や成形型内で反応して合成
樹脂となる流動性合成樹脂原料混合物が用いられる。前
者としては、例えば溶融された軟質塩化ビニル系樹脂、
熱可塑性ポリエステル系エラストマー、スチレン−ジエ
ン系熱可塑性エラストマー、エチレン−不飽和カルボン
酸系コポリマーなどが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。また、後者の原料混合物から得られる
合成樹脂としては、例えばポリウレタン系エラストマ
ー、ポリウレタンウレア系エラストマー、ポリウレア系
エラストマー、ポリアミド系樹脂、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル系樹脂などが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
本発明において、予め作製しておく雨どい構造部分の
材料は、上記の枠体材料と同様のものが使用できるが、
枠体と同じでも、また枠体やガラスとの接着性が十分で
あれば異なっていてもよく、例えば塩化ビニル系樹脂等
は好ましいものである。
本発明のガラスとしては、種々の板ガラスを使用でき
る。例えば通常の一枚のガラスであっても、中間膜を有
する積層ガラス例えばポリビニルブチラールなどの中間
膜で2枚のガラスを接合した合わせガラス、1枚のガラ
ス又は合わせガラスの片面にポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂などのシートを積層したバイレイヤー、2枚
のガラスを間隙をあけて積層し周囲をシールして、間隙
に乾燥空気や窒素ガスなどを封入した複層ガラスなどで
あってもよい。また、これらのガラスは、熱処理や化学
処理によって強化されたもの、風冷強化されたものであ
ってもよい。さらに、単なる平板ガラスであっても加工
された板ガラスであってもよく、加工された板ガラスと
しては、例えば自動車用のフロント、サイド、リア、ド
ア、サンルーフ用の窓ガラス、建築用の板ガラスやその
他の用途に使用される板ガラス等であってもよい。ま
た、本発明は型板ガラスのように表面凹凸を有する板ガ
ラスであってもよい。
また、本発明が適用される窓ガラスとしては、ガラス
の表面が種々の処理を施したものであってもよい。例え
ば熱線反射ガラスのようにメッキしたものやセラミック
コートしたものなどであってもよい。これとは別に、枠
体を形成するために好ましい処理を行ったガラスであっ
てもよい。例えば、枠体が形成されるガラス周縁部に枠
体との接着強度を向上させるためにプライマーを塗布し
たガラス、これとは逆に非枠体形成面に枠体形成後剥離
し得る保護塗料を塗布したり或は剥離可能なフィルムを
密着したガラス、非枠体形成面の枠体形成面に接した部
分にシール性の弾性体となる塗料を塗布した若しくはシ
ール性の弾性体を接着したガラス等である。
[発明の効果] 以上説明のように、本発明は雨どい部分が枠体、窓ガ
ラスと密着性良く一体に設けられた枠体付窓ガラスであ
り、車体等の構造体への取付け工程を簡単にでき、ま
た、雨どい部分と枠体またはガラスの密着性が高いの
で、この部分からの浸水は十分に防止できる。
また、本発明の製法は、上記本発明品を実現できるも
ので、従来この種の一体成形法では非常に困難であった
アンダーカットのある形状も、容易に実現できる。ま
た、雨どい構造部分を別工程で作製するので、枠体部
分、雨どい構造部分を各々に最適な材料を選択して製造
することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により製造された雨どいを有するモジュ
ラーアッシーウィンドウの具体例の部分断面図であり、
第2図は本発明の製造法の実施形態を説明する図であ
る。 1:ガラス、2:ガスケット、 3:雨どい構造部分
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−53220(JP,A) 特開 平2−108525(JP,A) 特開 平1−79806(JP,A) 特開 昭63−159127(JP,A) 特開 昭57−3980(JP,A) 特開 昭57−1737(JP,A) 特開 昭63−162210(JP,A) 特開 昭62−268729(JP,A) 特開 昭62−218218(JP,A) 実開 平2−13814(JP,U) 実開 昭61−48853(JP,U) 実開 平2−13847(JP,U) 実開 昭56−57119(JP,U) 実開 昭57−62113(JP,U) 実開 昭57−67873(JP,U) 実公 昭52−4647(JP,Y2) 実公 昭60−10929(JP,Y2) 特表 平1−501782(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/00 - 1/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体を設ける窓ガラスを型内に配置してお
    き、該窓ガラス周縁部に枠体材料を注入して固化させる
    一体成形された枠体付窓ガラスの製造法であって、上記
    型内に窓ガラス及び別途作製しておいた雨水を流す凹部
    を有する雨どい構造部分を配置し、該雨どい構造部分と
    窓ガラス周縁部と型内面とでキャビティ空間を形成する
    とともに、型内にアンダーカット部が形成されないよう
    に型内の前記凹部に相当する部分に空所を形成して、前
    記キャビティ空間に枠体材料を注入することにより、該
    枠体、雨どい構造部分及びガラスとを一体成形すること
    を特徴とする雨どいを有する枠体付窓ガラスの製造法。
  2. 【請求項2】前記空所を、型内面と窓ガラスを雨どい構
    造部分の凹部とで形成することを特徴とする請求項1記
    載の雨どいを有する枠体付窓ガラスの製造法。
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JPS5767873U (ja) * 1980-10-13 1982-04-23
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