JP2717785B2 - クラツチレリーズ軸受 - Google Patents

クラツチレリーズ軸受

Info

Publication number
JP2717785B2
JP2717785B2 JP61068236A JP6823686A JP2717785B2 JP 2717785 B2 JP2717785 B2 JP 2717785B2 JP 61068236 A JP61068236 A JP 61068236A JP 6823686 A JP6823686 A JP 6823686A JP 2717785 B2 JP2717785 B2 JP 2717785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch release
bearing
clutch
cover body
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61068236A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61228129A (ja
Inventor
ゲイ クリステイン
ラシア フイリプ
Original Assignee
バレオ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バレオ filed Critical バレオ
Publication of JPS61228129A publication Critical patent/JPS61228129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2717785B2 publication Critical patent/JP2717785B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/12Mechanical clutch-actuating mechanisms arranged outside the clutch as such
    • F16D23/14Clutch-actuating sleeves or bearings; Actuating members directly connected to clutch-actuating sleeves or bearings

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は概していえばクラッチのレリーズ軸受(Clut
ch release bearing)に関し、特に自動車等の乗物に採
用して好適な軸受に関するものである。 先行技術 周知のように、クラッチのレリーズ部の軸受は、一般
的に、それを介して該クラッチレリーズ部軸受が作動部
材、実際にはクラッチレリーズフォークにより作動させ
られるようにした被駆動部材(operating member)と、
例えばカバー体により前記被駆動部材に結合され、それ
を介してクラッチレリーズ部軸受がクラッチのクラッチ
レリーズ機構を駆動するようにした駆動部とからなる。 本発明を更に詳しく説明すれば、自己センタリング型
のクラッチレリーズ部軸受、つまり、駆動部材が被駆動
部に対し相対的に、且つ、組立後の軸に対し垂直方向に
移動できるように構成されたクラッチレリーズ部軸受に
関するものである。 この種のクラッチレリーズ部の軸受を製造する際に解
決しなければならない問題は、それらの駆動部が結局は
回転部分、即ち当該クラッチのクラッチレリーズ機構に
接触するため、作動時に、それらをこの軸の回りに回転
させようとする力にさらされるという事に原因がある。 クラッチレリーズ部軸受(Clutch release bearing)
の作動中における上記のような軸方向の回転は、たとえ
わずかなものであっても前記自己センタリング機能に必
ず支障を来すことになり、特に前記機能が「維持」され
ている場合、つまり、駆動部と被駆動部との間にスプリ
ングにより付勢された摩擦手段が配されている場合は甚
だしい。 従って、クラッチレリーズ部軸受の作動中におけるそ
の軸方向での回転を防止することは望ましく、むしろ必
要なことなのである。 このため、クラッチレリーズ部軸受をクラッチレリー
ズフォークに対しその円周上でキー止めし、そして当然
のこと乍らこのクラッチレリーズフォークも協動するギ
アボックスのケーシング上に枢着してキー止めすること
により、クラッチレリーズ部軸受がその軸で回転してし
まうことを防止するような試みや、或いは、クラッチレ
リーズ部軸受がクラッチレリーズフォークと協動するカ
バー体を含んでいる場合は、被駆動部を該カバー体に対
しその円周上でキー止めするような試みがなされてい
る。 クラッチレリーズ部軸受をクラッチレリーズフォーク
に対しその円周上でキー止めすることに関しては、クラ
ッチレリーズフォークが通常二つの突起を有していて、
該突起を介しクラッチレリーズフォークが前記形式のク
ラッチレリーズ部軸受上に係合されてそれを作動させる
ようになっているため、クラッチレリーズ部軸受には通
常軸方向案内溝と呼ばれる、軸方向に伸び、相互に平行
で、従って相互に向きあっている、クラッチレリーズフ
ォークの前記突起の夫々の側面と協動するようにした二
つの軸方向の溝が形成されている。 然し乍ら、このような軸方向案内溝を形成するのは常
に容易な訳ではなく、特にそれらをカバー体上に形成す
るのは難しい。 更に、ある種のクラッチレリーズ部軸受では、それら
自体が難点となる場合がある。それは、クラッチレリー
ズ部軸受が作動されるクラッチのクラッチレリーズ機構
を引張るように作動すべく設計された「引張型」のクラ
ッチレリーズ部軸受の場合である。 上記した引張り型の作用は、一方ではクラッチレリー
ズ部軸受の駆動部が作動されるクラッチのクラッチレリ
ーズ機構の後方に係合されるか、或いは、結合部材等の
それ自体がクラッチレリーズ機構の後方に係合される適
宜形状の部材とともに係合されることと、他方ではクラ
ッチレリーズフォークがクラッチレリーズ機構と、その
目的のためにクラッチレリーズ部軸受上に配された横方
向の軸受溝との間を横切って係合されることを意味す
る。 実際には、クラッチレリーズフォークとクラッチレリ
ーズ部軸受とは、一方がクラッチレリーズフォークを伴
うギアボックスのケーシングを含み、他方が通常は協動
するクラッチを、従ってクラッチレリーズ部軸受を伴う
エンジンブロックを含むというように、異なった二つの
組立部品の一部を構成している。 組立時、即ち、上記二つの組立部品が軸上で相互に接
近するときには、クラッチレリーズフォークの突起をク
ラッチレリーズ部軸受における横方向の軸受溝の後方に
対し徐々に係合させなければならない。然し乍ら、例え
ば交換やオーバーホールのようなクラッチをその後に取
扱うことのために、二つの組立部品は相互に取り外した
り分解したりすることができるようになっていなければ
ならない。 そのためには、クラッチレリーズ部軸受からクラッチ
レリーズフォークを外すことができるようになっていな
ければならない。 組立時における、クラッチレリーズ部軸受の横方向の
軸受溝に、クラッチレリーズフォークを係合するために
必要な該クラッチレリーズフォークの枢着や、分解時に
その係合を解くことは、常に得ることができるとは限ら
ない、無視できないデッドスペースを必要とするため、
必ずしも可能という訳ではない。 このように枢着された機械部分をなくすために、クラ
ッチレリーズ部軸受とクラッチレリーズフォークとの間
を、例えば分解時に、その部分においてクラッチレリー
ズ部軸受が軸方向に、その横方向の軸受溝がクラッチレ
リーズフォークの突起から逃げるに充分な角度だけ回転
することのできる1/4回転可能な係合とし、それにより
軸方向で相互の係合が解けるようにすることが提案され
ている。 クラッチレリーズフォークの突起のための軸方向案内
溝がクラッチレリーズ部軸受上に形成されていれば、こ
れら軸方向案内溝はクラッチレリーズ部軸受がその軸方
向で回転することに抵抗するのは明らかである。 説明を、クラッチレリーズ部軸受における被駆部を、
カバー体を含む場合にそのカバー体に対し円周上でキー
止めすることに進めれば、特に米国特許第4529075号
や、1981年6月18日に第81 12001号として出願され第25
08125号として公告されたフランス国特許に関連して、1
983年6月15日に第83 09874号として出願され第2533218
号として公告されたフランス国の追加特許出願に詳しい
ように、前記カバー体と被駆動部とを結合するための弾
性変形し得る突出部を開発して、上記のような円周上で
のキー止めを可能とする試みがなされている。 実際には、上記弾性変形し得る突出部は被駆動部の一
部を形成していて、その目的のために前記カバー体に設
けられた二つの開口部と助けあう、つまり円周方向でそ
れと相補的な開口部と協働する部材となっている。 満足すべきものではあるが、この種の構成には、弾性
変形し得る突出部に対し作動中に円周方向の無視し得な
い負荷を掛けることになるという難点もある。 それらが上述した負荷に耐え得るようにするために
は、充分に厚いものとすれば良いが、それらの弾性にと
っては逆効果である。 本発明の目的は、上記した従来の問題点、即ち、弾性
変形し得る突出部に対し作動中に円周方向の無視できな
い負荷がかかると言う欠点を、クラッチレリーズ軸受
が、所望の円周方向で満足し得る維持状態を確実に得る
ようにした構成のクラッチレリーズ軸受を提供すること
である。 発明の要約 本発明のクラッチのレリーズ軸受は、それを介してク
ラッチのクラッチレリーズ機構を駆動するようにした駆
動部と、二つの凹所を有し、それら凹所の底部は夫々の
面が前記駆動部に軸方向で対向していて、それを介して
クラッチレリーズ部軸受がクラッチレリーズフォークに
より作動させられるようにした横方向の軸受溝を形成し
ている被駆動部とを含むものにおいて、前記凹所のそれ
ぞれが前記クラッチレリーズフォークと係合するように
して、クラッチレリーズ部軸受がその軸方向に回転する
のを阻止するようにしたことを特徴とするものである。 これにより、作動中にクラッチレリーズ部軸受がクラ
ッチレリーズフォークに対して軸方向に回転すること
を、その目的のためにクラッチレリーズ部軸受に対し案
内溝を設けることなく、防止することができる。 両方向の回転に抗するため、クラッチレリーズ部軸受
は、その底部が横方向の軸受溝を構成している凹所にお
ける片方若しくは両方の端部を介して、クラッチレリー
ズフォークと円周上の軸受で結合されることになる。 上述したような理由でクラッチレリーズ部軸受とクラ
ッチレリーズフォークとを1/4回転可能に係合しなけれ
ばならない場合には、横方向の軸受溝は、通常、この目
的のためにクラッチレリーズ部軸受に設けられた放射状
の突起の一部を構成する。 取り外すためには、その時点でクラッチレリーズフォ
ークをわずかに旋回させ、本発明クラッチレリーズ部軸
受に形成されている凹所との係合から開放し、クラッチ
レリーズ部軸受が軸方向に回転(この時は不可欠であ
る)し得るようにするだけで良い。 然し乍ら、必要な空間が確保でき、又、組立時や取外
時にクラッチレリーズフォークを大きく旋回させること
ができるのであれば、クラッチレリーズ部軸受の二つの
横方向の軸受溝は、本発明の他の態様のように、周方向
に連続するフランジにより相互に連結され、凹所は例え
ば該フランジを単に部分的にへこませることによりその
底部をなすようにすることが有利である。 上記のような構成は、機械的な組立てに好都合であ
る。つまり、まずクラッチレリーズフォークを、上述し
たような理由でクラッチレリーズ部軸受に配したフラン
ジの後ろに横方向から係合させ、そして後者をその軸方
向に、フランジの一部に形成された凹所がクラッチレリ
ーズフォークの突起の単部かその当て物に対向するよう
になるまで回転させれば良く、このような両者の係合が
必要な円周上での結合を生じさせる。 必要であれば、弾性体を配して、クラッチレリーズフ
ォークを常にクラッチレリーズ部軸受における横方向の
軸受溝に対し押しやるようにしても良い。 上記弾性体がクラッチレリーズ部軸受に不変的に伴わ
れているというのは好ましい例である。 又、駆動部を被駆動部に軸方向で連結するために、被
駆動部がカバー体上で回転してしまうのを防止する手段
とともに、カバー体が、用いられている場合には、その
回転防止手段は、被駆動部に設けられてカバー体におけ
る変形部に結合するようにした突出部を含むことが好ま
しい。 上記のように弾性変形し得る突起が被駆動部とカバー
体との間に配されている場合は、それらは回転素子機能
から開放されるので、必要に応じ、それらの端部を薄く
することによりそれらをよりフレキシブルなものとする
ことができて有利である。 同様に、カバー体に設けた開口部に協動する上記弾性
変形し得る突起の一部と該開口部との間に、円周方向の
遊びがあるようにした方が、作動中にそれらが劣化する
のを防止できて好都合である。 例えば、通常の状態ではあるが、被駆動部が横方向の
フランジを有している場合は、本発明により被駆動部に
配される突出部は、単に該フランジから放射状に伸びる
ペグでも良い。 上記ペグは軸方向に延長して、特にその強度を確保す
るのが好ましい。 軸方向に延びるペグの端部は傾斜していることが好ま
しく、円周方向に連続する環状壁を有するカバー体にお
いては、本発明の特徴として該カバー体が有する、被駆
動部の対応する突出部と協動するための変形部は、前記
垂直壁におけるV型の変形部であることが好ましい。 その結果、組立時に要求されるカバー体の被駆動部上
への相対的に軸方向の係合を、容易且つ単純にすること
ができ、カバー体の変形部を構成している被駆動部にお
ける突出部はこれら部材を整列させておくことになり、
そしてこの突出部が軸方向に傾斜して伸びていることそ
れ自体が、カバー体における変形部のV型の空間配置と
助けあって、上記軸方向での係合時の優れた案内となっ
ている。 最後に、カバー体の垂直壁の一部分にこのように設け
られたV型の変形部の頂点は、その底面が組立体の横方
向の軸受溝のいずれかを形成している凹所の一方の中央
部と概して一直線に配置されていた方が好ましい。 本発明によるクラッチのレリーズ部の軸受は、対称面
を有しており、作動中に該クラッチレリーズ部軸受がさ
らされるそれをその軸方向に回転させる回転負荷が掛か
る円周方向を、さほど重要視しなくても良いものとする
ことができる。 本発明の特徴や利点は、概略図を引用しながら例とし
て記載した以下の記述より明らかとなるであろう。 好ましい実施例の説明 第1図は、本発明クラッチレリーズ部軸受の平面図、
第2図は、第1図における矢視II方向の側面図、第3図
は、第1図におけるIII−III線による軸方向の断面図、
第4図は、本発明クラッチレリーズ部軸受に使用するカ
バー体の斜視図、第5図は、本発明クラッチレリーズ部
軸受の参考例の平面図、第6図は、第5図におけるIV−
IV線による軸方向の断面図、第7図は、第6図における
矢視VII方向の部分図、第8図は、第5図におけるVIII
−VIII線における断面図である。 図に示されているように、クラッチレリーズ部軸受
(10)は実線で表され、これに対して、該軸受が協動す
るための構成は、例えば案内部(11)のように鎖線で概
略的に示されている。本発明のクラッチレリーズ部軸受
(10)は、概略的には、それを介してクラッチのクラッ
チレリーズ装置(13)を駆動するようにした駆動部(1
2)と、それを介してクラッチレリーズ部軸受が作動部
(15)により作動させられるようにした被駆動部(14)
とよりなる。 被駆動部(14)は、それを介して、クラッチレリーズ
部軸受(10)が適宜形状の案内指示部、例えば、通常協
働するギアボックスの入力軸に被嵌されている拡開した
案内管に摺動自在に係合されるような軸性スリーブ(2
1)を含んでいる。 第2図及び第3図は、クラッチレリーズ装置(13)は
その一部が示されている。この部分は、例えば、ダイア
フラムにおける放射状の突起の端部からなる。 同様に、作動部(15)は第1図にその一部のみが表さ
れている。この例では、それは、その突起(16)が径方
向の対向した位置でクラッチレリーズ軸受上に横方向か
ら係合する作動フォークを有している。 例として図示したように、クラッチレリーズフォーク
やギアボックスのケーシングに、前記案内部(11)の軸
と直交する軸方向に旋回できるように取付けられてい
る。クラッチレリーズ部軸受(10)に作用するために、
クラッチレリーズフォークは、それによってクラッチレ
リーズ部軸受(10)を取り囲み、その端部が該軸受に作
用できるような形状をしている二つの突起(16)を有し
ている。 クラッチレリーズ装置(13)を引張るように作動すべ
く設計されたクラッチレリーズ部軸受の実際上の構成と
して、本発明のクラッチレリーズ部軸受(10)は、その
一端にクラッチレリーズ装置(13)に不変的に伴われる
横方向の結合部(19)を有するスリーブ(17)を含む駆
動部(12)を有しており、組立時には、その目的のため
に結合部(19)と駆動部(12)との間に配された弾性変
形し得るリング(20)と共に、クラッチレリーズ部軸受
(10)がその駆動部(12)を介して前記スリーブ(17)
に嵌合される。 被駆動部(14)は前記スリーブ(21)に配設された横
方向のフランジ(22)を含んでいて、このフランジ(2
2)には軸方向のリム(26)が延設されている。 実際には、スリーブ(21)とフランジ(22)とは一体
であって、この結合体は、例えば適当な合成材料を成型
することにより得られることができる。 駆動部(12)は、その大部分が、被駆動部(14)によ
りスリーブ(21)と軸方向のリム(26)との間で決定さ
れる内側容積内のものとなるように調整される。この実
施例では、駆動部(12)はボールベアリング(25)によ
り形成されていて、その外側のレース(24)を、軸方向
に働き被駆動部(14)における周方向のフランジ(22)
に対向するスプリングワッシャー(27)に付勢されて、
その反対側の端部を介してカバー体(29)の折曲端(2
8)に対し押圧している。内側のレース(30)は保持溝
(30a)により弾性リング(20)と協動するようにする
と共に、カバー体(29)における折曲端(28)の中央開
口により、軸方向に延設されている。 実際には、弾性リング(20)は結合部(19)の一部を
構成する駆動軸受面と協動するようになっている。 駆動軸受/保持溝の関係それ自体は良く知られてお
り、例えば、1983年4月28日に第8306847号として出願
された第2545172号として公告されたフランス特許出願
や、1983年4月24日に第603287号として出願された米国
特許出願を公知例として挙げることができる。 組立を確実なものとするために、駆動部(12)はカバ
ー体(29)により被駆動部(14)に軸方向で結合され
る。 カバー体(29)は軸方向に伸びる環状の側壁(31)を
含んでおり、この環状壁(31)がカバー体(29)を被駆
動部(14)のフランジ(22)に結合する。 例として示したように、弾性変形し得る突出部(32)
と開口(33)による係止手段が、この目的のためにカバ
ー体(29)の環状壁(31)と被駆動部(14)のフランジ
(22)との間に配されている。 上記弾性変形し得る突出部(32)は、ここでは三つが
配されているが、通常周方向で規則正しくなっており、
この例では、被駆動部(14)の一部であり、又、対応す
る開口はカバー体(29)の一部となっている。 実際には、上記弾性変形し得る突出部(32)は、フラ
ンジ(22)の軸方向のリム(26)により形成される環状
部の一部を切断するこいより、被駆動部(14)のフラン
ジ(22)から軸支方向に突出していて、放射状に外側に
伸びる膨出部(35)により対応する開口(33)と協動す
るようになっているという特徴がある。 円周方向では、膨出部(35)は開口(33)と相補的で
ある。 弾性変形し得る突出部(32)における膨出部(35)と
カバー体(29)における対応する開口(33)との間に
は、軸方向の遊びのあることが好ましい。 このクラッチレリーズ部軸受は自己センタリング機能
が維持されているものであるから、駆動部(12)は予め
この目的のために駆動部(12)のボールベアリング(2
5)と被駆動部(14)の環(26)との間に設けられてい
る環状の空隙の範囲内において、被駆動部(14)に対し
放射状に、自由に動くことができるようになっている。 本発明によるクラッチレリーズ軸受は、径方向で対向
した位置に、概して放射状に延びてクラッチレリーズフ
ォーク(15)の突起(16)の端部と協動する横方向の二
つの軸受溝を含んでいて、クラッチレリーズフォーク
(15)がそれに作用できるようになっている。これら横
方向の軸受溝は、それぞれ、カバー体(29)と一体にな
っており、かつ被駆動部(14)の環状フランジ(22)と
実質的に同一平面上で横方向に延びている突出部(37)
の一部を構成している。 従って、この場合に被駆動部(14)がクラッチレリー
ズフォーク(15)により作用されるのは、カバー体(2
9)を介してということになる。 このようにしてカバー体(29)が含むこととなった突
出部(37)の夫々は、カバー体(29)に関して端部と実
質的に並んでいる側縁部に関する折曲縁(28)のそれと
向かい合った方向で僅かに横方向に並ぶその主要部を有
する。 従て、これはクラッチレリーズ部軸受の駆動部(12)
に対し横方向で対面するくぼみを形成する凹所となるこ
とを意味する。 フォークを、その軸受の方向と反対方向に、前記凹所
の深さと等しい距離だけ動かせば、クラッチレリーズ部
軸受を回転させて開放することが可能となり、当該クラ
ッチのクラッチレリーズ装置からクラッチレリーズ部軸
受を取り外すことが可能となる。 リーフスプリング(39)が、それを伴うクラッチレリ
ーズ部軸受(10)に対しそれを囲むように実質的に周方
向に配されていて、このリーフスプリングは、クラッチ
レリーズ部軸受(10)に取付けられるための第一の部分
と、カバー体(29)の環状の壁(31)に接するように延
び第二の部分と、自由端を形成する第三の部分とが連続
したものである。 その第一の部分において、リーフスプリング(39)は
クラッチレリーズ部軸受(10)の放射状の突出部(43)
にリベット(44)により取付けられている。放射状の突
出部(43)はクラッチレリーズ部軸受(10)のカバー体
(31)と一体になっていて、前記横方向の軸受溝が形成
されているクラッチレリーズ部軸受(10)の突出部(3
7)と連続している。 この例では、リーフスプリング(39)の第二の成分
は、側面(第2図)から見て概ねS状になっていて、ク
ラッチレリーズフォーク(15)の突起(16)の側面に対
抗している。 組立時には、クラッチレリーズ軸受(10)をギアボッ
クスのケーシングに結合されているその案内部(11)上
に置き、クラッチレリーズフォーク(15)の突起(16)
を、それぞれを対応する軸受溝(36)上に形成される凹
所内に挿入しつつ、且つ、それらのうちの一方が同時に
リーフスプリング(39)の中間部(41)の下方に係合さ
れるようにして係合させる。 上記のようにしてクラッチレリーズ部軸受(10)とク
ラッチレリーズフォーク(15)を装着したギアボックス
の組立工程は、作動すべきクラッチを伴うエンジンブロ
ックへと向かう。クラッチレリーズ部軸受(10)を該ク
ラッチのクラッチレリーズ装置(13)に結合するには、
クラッチレリーズ部軸受(10)をクラッチレリーズ装置
(13)に対し軸方向で近接させ、第2図における矢F1に
示す方向にクラッチレリーズフォークをその軸方向に旋
回するだけで良い。 クラッチレリーズフォーク(15)が、その目的のため
にクラッチレリーズ部軸受(10)のカバー体(29)上に
設けられた舌片(45)に作用すると、クラッチレリーズ
フォークはクラッチレリーズ部軸受(10)の駆動部(1
2)がクラッチレリーズ装置(13)に伴われている結合
部(19)に嵌合するものを確保することになる。 凹所となっている軸受溝(36)は、そのうちの一方が
リーフスプリング(41)と協動していて、クラッチレリ
ーズ部軸受(10)の作動中における軸方向での回転に対
し、完全に対抗するようになっている。 上記スプリングによる復帰スプリング部は作動部(1
5)を横方向の軸受溝に対し常に押しやるという役目を
果たすものであれば、他の場所に配した場合も同様の効
果を生じる。 第5図から第8図までは、参考例である。 上述した実施例と異なり、結合部(19)はもはやクラ
ッチレリーズ装置(13)に伴われているのではなく、リ
ング(20)を介して環状部(30)に軸方向で嵌着されて
いて、該環状部(30)の肩に嵌着されたベレヴィユ(Be
lleville)ワッシャー(52)が該ワッシャー(52)と結
合部(Coupling member)(19)との間にクラッチレリ
ーズ機構を挾持している。 この参考例では、カバー体(29')はその周囲に連続
するフランジ(46)を採用し、二つの凹部(47)と(4
8)が、第1図から第4図までに示されていた軸受溝(3
6)にかわり、該フランジに配されている点で前記実施
例のカバー体(29)と相違している。 この参考例では、フランジ(46)による周状にリズム
が連続しているため、カバー体を機械的にも製造上の観
点からもより好ましいものとすることができる。然し乍
ら、この連続性のため、クラッチレリーズフォーク(1
5)を限られた範囲内で旋回することにより該フォーク
の突起間からクラッチレリーズ部軸受が逃げる可能性が
失われる。この場合は、組立時にも分解時にも、フラン
ジ全体を開放するための充分な旋回を行うのに充分な容
積を提供することが必要である。 然し乍ら、上記状態を満足させるために、機械組立へ
の有利な可能性が確保されている。フォークがフランジ
(46)の後方に結合された後に、突起(16)が部分的な
凹部(47)と(48)内に位置づけられるまで、フランジ
をその軸方向に回転させれば、レリーズ部軸受が円周上
でキー止めされることになる。 この参考例では、被駆動部(14')に対するカバー体
(29')の回転を阻止する手段が改良されている。被駆
動部(14')のフランジ(22')は軸方向のリム(26')
との間を斜面で連続する軸方向の延長部(50)を持つペ
グ状の周方向の突出部(49)を有している。 カバー体のスカート状部(31')は、上記ペグと協動
する概ねV型の変形部(51)をその特徴としている。そ
の結果生じるカバー体(29')と被駆動部(14')との間
の円周上のキー止めについては、弾性変形し得る突出部
(32)はその円周上のキー止め機能から解放され、カバ
ー体と被駆動部とを軸方向で係合させる機能のみを有す
る。これは突出部(32)をより軽量に形成し得ること
と、突出部の未端部分(35)とそれを受けて組立を確実
にするために設けられた開口部との間の空隙をより大き
く形成することができることを意味する。 従って、カバー体における変形部(51)と共に軸方向
で係合する際に相対的な案内を確保する部分となるこれ
ら部材間の指標部には、ペグ(49)の形をとった放射状
の突出部が該当することになるのである。 第5図に明らかなように、変形部(51)の頂点は、そ
の底部がクラッチレリーズフォークの一方の突出(16)
のための軸受溝を構成する凹所(48)の中間部分と重な
っている。実際に使用される軸受部分は、この例では、
変形部(51)と、矢Fに示される回転方向に対し上に当
る凹所の端部との間に位置する。問題構造が第5図にお
いてVI−VI線で示されている断面に対応する対象面を有
しているとすれば、反対方向に移転した場合には、有効
な軸受部分は変形部(51)の反対側へ行くことが理解さ
れる。従って、レリーズ部軸受は、それが協動する機関
がいずれの方向に回転した場合でも該軸受が受ける抗力
に起因回転力に抗することができるようになっているの
である。 第5図から第8図により上記説明した指標方式では、
その性質上、第1図から第4図によりカバー体の周囲か
らレリーズ部軸受に対して放射状に突出した突出部上に
設けることを説明した軸受溝と組合わせることもでき
る。 更に、リーフスプリング(39)を径方向に対抗する位
置に二つ配して、クラッチレリーズフォークの二つの突
起に同時に作用させるようにしても良いことは勿論であ
る。発明の本質を説明するために上記記述し或いは図示
した部材の細部、材質や配列を様々に変形することは、
以下の請求の範囲により表現された発明の本質と範囲内
であれば、当業者が容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明クラッチレリーズ部軸受の平面図、第
2図は、第1図における矢視II方向の側面図、第3図
は、第1図におけるIII−III線による軸方向の断面図、
第4図は、本発明クラッチレリーズ部軸受に使用するカ
バー体の斜視図、第5図は、本発明クラッチレリーズ部
軸受と類似の参考例の平面図、第6図は、第5図におけ
るIV−IV線による軸方向の断面図、第7図は、第6図に
おける矢視VII方向の部分図、第8図は、第5図におけ
るVIII−VIII線による断面図である。 (10)……クラッチレリーズ部軸受、(11)……案内部 (12)……駆動部、(13)……クラッチレリーズ装置 (14)……被駆動部 (15)……制御部材またはクラッチレリーズフォーク (16)……突起、(17)(21)……スリーブ (19)……結合部、(20)……リング (22)(46)……フランジ、(24)(30)……レース (25)……ボールベアリング、(28)……折曲端 (29)……カバー体、(30a)……保持溝 (31)……環状壁、(32)(37)(43)……突出部 (33)……開口、(35)……膨出部 (36)……軸受溝、(39)(41)……リーフスプリング (44)……リベット、(45)……舌片 (47)(48)……凹部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−62727(JP,A) 特公 昭55−17853(JP,B2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.自動車用クラッチレリーズ軸受であって; クラッチのクラッチレリーズ装置と協働し得るように構
    成されている駆動部(12)と、被駆動部(14)とからな
    り、前記駆動部(12)はカバー体(29)によって前記被
    駆動部(14)に取り付けられており、前記クラッチレリ
    ーズ軸受は、クラッチレリーズフォークによって前記被
    駆動部(14)を介して制御されるように構成されてお
    り、前記被駆動部は、当該クラッチレリーズフォークが
    作用するための前記カバー体と一体的でその径方向に対
    して横方向の二つの軸受溝(36)を有している自動車用
    クラッチレリーズ軸受において: 前記横方向の軸受溝(36)の各々は、凹部の底部によっ
    て、クラッチ(10)の前記駆動部(12)の軸方向に向け
    られている凹面を形成しており、かつ前記クラッチレリ
    ーズ軸受がそれ自体の軸の周りに回転するのを阻止する
    ように構成されており; 前記カバー体(29)が、前記駆動部(12)を軸方向に前
    記被駆動部(14)へ結合するように、かつ前記横方向の
    軸受溝(36)が前記カバー体(29)と一体的になるよう
    に構成されており; さらに、前記カバー体(29)は、軸方向に延びている環
    状壁(31)を有すること; を特徴とする自動車用クラッチレリーズ軸受。 2.前記クラッチレリーズフォークを絶えず前記横方向
    に駆動している弾性手段(39)を備えていることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項に記載のクラッチレリ
    ーズ軸受。 3.前記弾性手段がクラッチレリーズ軸受によって支持
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第(2)項
    に記載のクラッチレリーズ軸受。
JP61068236A 1985-03-27 1986-03-26 クラツチレリーズ軸受 Expired - Lifetime JP2717785B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8504549A FR2579703B1 (fr) 1985-03-27 1985-03-27 Butee de debrayage, notamment pour vehicule automobile
FR8504549 1985-03-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61228129A JPS61228129A (ja) 1986-10-11
JP2717785B2 true JP2717785B2 (ja) 1998-02-25

Family

ID=9317623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61068236A Expired - Lifetime JP2717785B2 (ja) 1985-03-27 1986-03-26 クラツチレリーズ軸受

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4883155A (ja)
EP (1) EP0196947B1 (ja)
JP (1) JP2717785B2 (ja)
DE (1) DE3660734D1 (ja)
ES (1) ES296476Y (ja)
FR (1) FR2579703B1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3634291A1 (de) * 1986-10-08 1988-04-21 Eickhoff Geb Schaltmechanismus fuer getriebekupplungen
FR2624573B1 (fr) * 1987-12-10 1991-10-04 Valeo Butee de debrayage, notamment pour vehicules automobiles
JPH01176225U (ja) * 1988-06-01 1989-12-15
FR2651548B1 (fr) * 1989-09-01 1995-07-07 Valeo Butee de debrayage a element de manóoeuvre composite, notamment pour vehicule automobile.
JPH077625Y2 (ja) * 1990-05-18 1995-02-22 株式会社大金製作所 レリーズベアリング組立体
US5476876A (en) * 1994-05-24 1995-12-19 The Procter & Gamble Company Di-tert-butylphenol compounds useful as anti-inflammatory agents
US9261147B1 (en) 2014-06-10 2016-02-16 Perfection Hy Test Company Installation error proof clutch release bearing and method of installation in clutch fork

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US559972A (en) * 1896-05-12 Friction-clutch
US3877557A (en) * 1970-06-26 1975-04-15 Luk Lamellen & Kupplungsbau Clutch bearing having radial and axial free play
FR2099765A5 (ja) * 1970-06-26 1972-03-17 Luk Lamellen & Kupplungsbau
US4026399A (en) * 1975-10-16 1977-05-31 Federal-Mogul Corporation Self-aligning thrust bearing assembly
US4099605A (en) * 1975-10-30 1978-07-11 Skf Industrial Trading & Development Company B.V. Clutch release device
US4186828A (en) * 1977-07-08 1980-02-05 Societe Anonyme Francaise Du Ferodo Clutch release bearings
FR2396892A1 (fr) * 1977-07-08 1979-02-02 Ferodo Sa Butee de debrayage
JPS5517853A (en) * 1978-07-21 1980-02-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetresistance effect head
DE7913673U1 (de) * 1979-05-11 1979-09-06 Skf Kugellagerfabriken Gmbh, 8720 Schweinfurt Ausruecker fuer kupplungen
BR8102103A (pt) * 1980-04-08 1981-10-13 Valeo Mancal de embreagem, principalmente para veiculo automovel
FR2505954A1 (fr) * 1981-05-15 1982-11-19 Valeo Butee de debrayage, notamment pour vehicule automobile, procede pour le montage d'une telle butee de debrayage sur une fourchette de commande, et fourchette de commande adaptee a un tel procede
FR2533281B2 (fr) * 1981-06-18 1989-10-06 Valeo Butee de debrayage, notamment pour vehicule automobile et son procede de montage
FR2508125B1 (fr) * 1981-06-18 1989-08-18 Valeo Butee de debrayage, notamment pour vehicule automobile, et son procede de montage
JPS5962727A (ja) * 1982-09-30 1984-04-10 Toyota Motor Corp クラツチレリ−ズベアリング装置
FR2545172B1 (fr) * 1983-04-26 1986-03-21 Valeo Montage de butee de debrayage, piece d'accostage pour un tel montage et procedes de mise en place et de demontage du montage de butee

Also Published As

Publication number Publication date
FR2579703A1 (fr) 1986-10-03
DE3660734D1 (en) 1988-10-20
JPS61228129A (ja) 1986-10-11
ES296476Y (es) 1988-04-16
FR2579703B1 (fr) 1989-06-09
EP0196947B1 (fr) 1988-09-14
EP0196947A1 (fr) 1986-10-08
US4883155A (en) 1989-11-28
ES296476U (es) 1987-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4577740A (en) Clutch cover assembly
JP2717785B2 (ja) クラツチレリーズ軸受
KR100566866B1 (ko) 클러치 제어용 유압 리시버
US4260048A (en) Clutch friction disc having axial elasticity
EP1782672B1 (en) Blade brake and clutch
US4403685A (en) Clutch release bearing
US4947975A (en) Release bearing mechanism of a clutch
US4690259A (en) Clutch cover assembly
AU607385B2 (en) Spring clutch assembly
US5641047A (en) Clutch mechanism, notably for motor vehicles
US5168974A (en) Clutch mechanism, in particular for a motor vehicle
GB2181193A (en) A clutch of the diaphragm spring type
US4923044A (en) Clutch control device, especially for automotive vehicles
GB2171447A (en) A disengageable coupling and a clutch release mechanism incorporating same
US4940126A (en) Diaphragm spring clutch
JPH0449381Y2 (ja)
EP0335722B1 (en) Friction clutch for transmission
JPH077620Y2 (ja) クラッチのレリーズベアリング機構
JPH0120183Y2 (ja)
JPS5828254Y2 (ja) クラツチのシフト機構
GB2197918A (en) Clutch cover
JPH0585771B2 (ja)
JPH03181619A (ja) 自動車用クラッチ
JPH0534268Y2 (ja)
GB2312722A (en) Diaphragm spring and release bearing assembly