JP2714872B2 - 印刷用紙折り装置における折り用紙切断装置 - Google Patents

印刷用紙折り装置における折り用紙切断装置

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JP2714872B2
JP2714872B2 JP2025932A JP2593290A JP2714872B2 JP 2714872 B2 JP2714872 B2 JP 2714872B2 JP 2025932 A JP2025932 A JP 2025932A JP 2593290 A JP2593290 A JP 2593290A JP 2714872 B2 JP2714872 B2 JP 2714872B2
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幹雄 吉川
英俊 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、輪転印刷機の下流側に装備され、輪転印刷
機にて連続印刷された用紙をジグザグ状に折りたたむ印
刷用紙折り装置において、折り機により折り出される用
紙を所定のセット枚数毎に分離し、この分離位置にて切
断するための印刷用紙折り装置における折り用紙切断装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
折り機よりジグザグ折りされて排出コンベヤ上に排出
された用紙を、所定の枚数のセット毎に分離する場合、
従来は、折り機の上部に設置された電磁式のマーキング
装置により用紙上に分離位置を指示し、排出コンベヤの
下流位置で、上記指示位置でオペレータが手動のカッタ
にて、切断するようになっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の折り用紙切断装置では、切断位置の指示位
置が不正確であると共に、マーキングによるヤレ紙が発
生してしまうこと、及びその切断操作も手動であること
により手間がかかると共に、きれいに切断することがで
きないという問題があった。
本発明は上記のことにかんがみてなされたもので、正
確なセット枚数の位置で自動的に、しかもきれいに切断
することができるようにした印刷用紙折り装置における
折り用紙切断装置を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷用紙折
り装置における折り用紙切断装置は、折り機1の下側
に、この折り機にてジグザグ状に折られた用紙3を搬送
方向下流側の切断位置にわたって搬送する搬送手段を設
けた印刷機用紙折り装置において、折り機1の幅方向両
側に、上記用紙3搬送径路にわたり、かつ下流側を支点
にして上下方向に回動可能にすると共に、対向方向に平
行移動可能にして一対のレール11,11を設け、この各レ
ール11,11に摺動コマ33を摺動自在に係合すると共に、
この両摺動コマ33,33を同期してレール11,11に沿って摺
動させるための摺動用駆動手段を設け、この両摺動コマ
33,33に、折り機1より排出される用紙に上流側から挿
入可能なヘラ状に形成された分離用ヘラを回動自在に設
け、レール11,11の上流側端部に、上流側に位置する分
離用ヘラ36が折り機1より排出される用紙への挿入姿勢
となるように姿勢制御する上流側の姿勢制御手段を設
け、またレール11,11の下流側端部に、下流側に位置す
る分離用ヘラ36が下流側の斜め上方へ向く姿勢となるよ
うに、姿勢制御する下流側の姿勢制御手段を設け、さら
に上記レール11,11の上流側端部を昇降装置17にて支持
し、またレール11,11の上、下流側端部に分離用ヘラの
位置を検出する位置検出センサを設け、さらに上記両レ
ール11,11の上流側端部に、上記摺動コマ33が上流側端
部にあるときに、折り機1により折り数と同期して、分
離用ヘラ36を用紙間に挿入するための分離用ヘラ挿入手
段を設け、上記レール11,11の下流側端部の切断位置
に、案内フレーム50を上下動可能に設けると共に、この
案内フレーム50側に、カッタ台61を、用紙1の幅より長
い範囲にわたって移動可能に、かつ上下方向と用紙の送
り方向に移動可能にして設け、このカッタ台61に、この
カッタ台61を下流側へ移動した状態で上記レール11,11
の下流端側に位置する分離用ヘラ36に沿う姿勢にしてカ
ッタ63を固着し、さらに上記案内フレーム50を上下動す
る案内フレーム上下動手段と、カッタ台61を各方向に移
動するカッタ台移動手段とを設け、上記案内フレーム50
側に切断位置における折り用紙3の高さを検出する用紙
高さ検出センサ65を設けた構成となっている。
〔作 用〕
昇降装置17にてレール11,11の上流側を上昇させた状
態で摺動コマ33を上流端側へ移動させておき、折り機の
作動に同期して摺動コマ33に設けた分離用ヘラ36を折り
用紙の間に挿入する。その後摺動コマ33を摺動用駆動手
段にてレール11,11に沿い、かつ用紙3の移動に従って
下流側へ移動する。このとき分離用ヘラ36は用紙3の山
側ミシン目付近に挿入された状態で用紙3と共に移動す
る。切断位置では分離用ヘラ36は上方へ向いて停止す
る。上記作動時に昇降装置17が作動してレール11,11の
上流側が徐々に下降し、分離用ヘラ36は用紙の一定位置
に沿って移動する。レール11,11の下流端側で摺動コマ3
3が停止した状態でカッタ台61を用紙の一側方に位置さ
せると共に下動してカッタ63を分離用ヘラ36を沿わせ、
その後上昇しながら幅方向に移動することにより、上記
分離用ヘラ36が挿入された折り目が切断される。切断後
はカッタ台61が幅方向中央に戻し、これを上流側へ移動
することにより、切断部分が上、下流方向に分離され
る。このとき、切断位置における折り用紙3の高さが用
紙高さ検出センサ65にて検出され、この検出高さに応じ
て案内フレーム50が上下動してカッタ63の高さが調整さ
れる。
〔実 施 例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図中1は折り機であり、この折り機1の振り子ノズル
2より排出される用紙3は、ハタキ4及びスクリュウ5
にてあらかじめミシン目装置にて加工されたミシン目に
沿ってジグザグ状に折りたたまれて受けベルト6上に排
出されるようになっている。7a,7bはこの受けベルト6
に直列状に連設された第1、第2の搬送ベルトであり、
第2の搬送ベルト7bは,第1の搬送ベルト7aと同一平面
状態からその上流側が上昇した姿勢となる範囲にわたっ
て傾動可能になっている。
上記折り機1の下側位置からの第1の搬送ベルト7aと
第2の搬送ベルト7bの連接位置にわたって折り用紙分離
位置指示装置8が設けてあり、また第1と第2の搬送ベ
ルト7a,7bの連接位置の上方に、上記用紙の分離位置指
示装置8にて指示された分離位置の折り目に沿って用紙
3を切断する切断装置9と、この切断装置9にて切断さ
れた用紙3をこの切断位置で先行の用紙と前後方向に区
分ける区分け装置10とが設けられている。
上記折り用紙分離位置指示装置8は第2図から第6図
に示すようになっているが、この装置8は折り機1の幅
方向両側で対称の構成となっているので、その一方(幅
方向手前側)について説明する。
11はレールであり、このレール11は折り機1の折り位
置の上流側から切断装置9の下側部における長さになっ
ており、かつこれの下流側部を中心に上下方向に回動可
能に設けられている。
すなわち、レール11の上流側端部の側面にブラケット
12が固着してあり、このブラケット12は回転軸13と案内
棒14に幅方向に摺動自在に支持されている。回転軸13は
幅方向に設けられ、その両端部は昇降側板15に回転自在
に支承されており、また案内棒13の基端は昇降側板15に
固着してある。側板15は幅方向両側のフレーム16の内側
に沿って上下方向に移動可能になっており、この昇降側
板15の下部が昇降装置17の上端部に幅方向の軸心に対し
て揺動自在に連結されている。この昇降装置17はフレー
ム16に固着されたモータ18にて回転されるねじ杆19と、
このねじ杆19の先端部に螺合した連結部材20とからな
り、この連結部材20が上記昇降側板15の下部に回動自在
に連結されている。
上記レール11の下流側端部は幅方向に設けた案内棒21
に摺動自在に支持されている。また案内棒21の基端部
は、後述する切断装置9の案内フレーム50に揺動自在に
支持された揺動側板22に固着されている。またレール11
の下流側端部の側面にブラケット23が固着されている。
上記レール11の上、下流側端部にそれぞれ固着された
ブラケット12,23と、昇降側板15及び揺動側板22とはそ
れぞれオフセット用のシリンダ装置24a,24bにて連結さ
れていて、この両シリンダ装置24a,24bを伸縮動するこ
とによりレール11が回転軸13及び両案内棒14,21に沿っ
て折り機1の幅方向に平行移動するようになっている。
上記レール11内にはこれと平行に送りねじ杆25がその
両端部をレール11に支承して設けられている。送りねじ
杆25の上流側端部は上記回転軸13と傘歯車機構26を介し
て連結されている。回転軸13はフレーム16に固着された
台27に支持されたモータ28に歯車機構29を介して連結さ
れている。
上記送りねじ杆25には軸方向にLだけ離間して第1、
第2の送りコマ31,32が螺装してある。なおこの両送り
コマ31,32はレール11内で回転しないで摺動だけするよ
うになっている。レール11には摺動コマ33が摺動自在
に、かつ上記両送り31,32の対向間内でストロークlに
わたって自由に移動するように係合してある。
摺動コマ33の側面には支軸34が突設してあり、この支
軸34に回動レバー35レール11に沿う方向に回動自在に枢
支してある。そしてこの回動レバー35の先端部に分離用
ヘラ36の基部が回動自在に枢支されている。分離用ヘラ
36は折り機1の幅方向にヘラ状になっており、かつ折り
機1の幅方向の外側部に2枚の舌片が離間対するカッタ
案内部36aが設けてある。
レール11の両端部に固着したブラケット12,23には分
離用ヘラ36を支持する回動レバー35の姿勢及び分離用ヘ
ラ36の姿勢を制御する姿勢制御カム機構37a,37bが設け
てある。
上流側の姿勢制御カム機構37aは回動レバー35を立ち
上げると共に、分離用ヘラ36をレール11と平行するため
のもので、分離用ヘラ36の上側面に当接する案内棒38
と、回動レバー35に設けたピン39a,39bに当接する案内
カム40とからなっている。
一方下流側の姿勢制御カム機構37bは、回動レバー35
を立ち上げらせると共に、分離用ヘラ36を下流側斜め上
方へ向けて固定するためのもので、回動レバー35に設け
たピン39a,39b,39cに当接する案内カム41a,41bと、分離
用ヘラ36の端部に設けた係止突起36aに係合してこれの
姿勢及び位置決めを行うヨーク状4の位置決め部材42と
からなっている。位置決め部材42は上下流方向に摺動可
能になっており、ばね43にて支持されている。
レール11の上流側端部の上面には、上記上流側端部に
位置する摺動コマ33を、ストロークlにわたって下流側
へ押すためのヘラ挿入用のシリンダ装置44が設けてあ
る。
45,46は上記摺動コマ33の上、下流方向の移動限を検
出する位置検出センサである。
次に切断装置9の構成を第1図及び第7図から第10図
に基づいて説明する。
図中50は幅方向の両側の本体フレーム16のそれぞれの
上側に、上下動可能にして設けられた案内フレームであ
り、この案内フレーム50の上面に移動フレーム51が用紙
3の送り方向に移動自在に載置されている。案内フレー
ム50の下面にはラック52が設けてあり、このラック52に
移動フレーム51側に設けたピニオン53が噛合してあり、
このピニオン53を駆動することにより移動フレーム51が
案内フレーム50に沿って用紙の送り方向の上、下流側方
向へ移動するようになっている。
上記移動フレーム51の幅方向両側部に一対の補助案内
レール54が上流側へ向け、かつ上方へ傾斜して設けてあ
り、この補助案内レール54に切断装置用のフレーム55が
移動自在に跨架されている。この切断装置用のフレーム
55は補助案内フレーム54に係合した側板56と、この両側
板56間に架橋したステー57とからなっていて、これのス
テー57にロッドレスシリンダ58が幅方向に向けて固着し
てあり、このロッドレスシリンダ58の移動体59に支持台
60が上流側の下方へ傾斜して固着してあり、この支持台
60の下側先端部にカッタ台61が上下方向に摺動自在に係
合してある。そしてこのカッタ台61は上記支持台60に固
着したシリンダ装置62に連結されている。カッタ台61に
はカッタ63が、移動体59の移動方向と平行にして固着さ
れている。カッタ台61の上流側端面は上流側に傾斜して
いると共に、カッタ63より上流側へ突出した用紙押圧面
となっている。
上記切断装置用のフレーム55の側板56の外側に、移動
フレーム51に装着したシリンダ装置64が連結してあり、
このシリンダ装置64を伸縮することにより切断装置用の
フレーム55が補助案内レール54に沿って上、下流方向に
移動するようになっている。
上記カッタ63は上記分離用ヘラ36のカッタ案内部36a
の間に入る厚さになっている。
65は切断位置部における用紙3の流れの高さを検出す
る用紙高さ検出センサであり、これは移動フレーム51に
固着してある。
上記案内フレーム50は上述したように、本体フレーム
16に対して上下動可能に支持されているが、その支持構
造は、用紙の移動方向の両側に設けた脚部66a,66bは本
体フレーム16に上下方向に摺動自在に係合されている。
そして案内フレーム50の用紙の移動方向の中間部が本体
フレーム16側に立設したねじ杆67に螺合してあり、この
ねじ杆67をウォームギヤ機構68で回転することにより上
下動するようになっている。
次に区分け装置10の構成を第1図、第7図、第9図及
び第11図に基づいて説明する。
移動フレーム51には支持台70が用紙の幅方向に設けて
あり、この支持台70に押し開け用のシリンダ装置71が上
流側上方へ向けて固着してある。そしてこのシリンダ装
置71にブラケット72が固着してあり、このブラケット72
にくし挿入用のシリンダ装置73が上流側斜め下方へ向け
て取付けてある。そしてこのくし挿入用のシリンダ装置
73にくし74の基端部が固着してある。上記くし74は第9
図に示すように2又状になっていて、中央に上記切断装
置9のカッタ63が干渉しない空間部75が設けてある。こ
の区分け装置10のくし74は用紙3の幅方向中間に配置さ
れている。76はくし74の上下動のため案内棒である。
次に上記構成の各装置の作用を説明する。
(1)折り用紙分離位置指示装置 回転軸13をモータ28にて回転し、レール11内に設けら
れたねじ杆25を正転させることによりレール11に沿って
送りコマ31,32が上流側へ移動する。これにより、レー
ル11に係合している摺動コマ33が下流側の送りコマ32に
押されて上流側へ移動する。そしてこの摺動コマ33が上
流側の所定の位置にきたときに、これを上流側の位置検
出センサ45にて検出してモータ28を逆転し、ねじ杆25を
少し逆転して送りコマ31,32をlだけ下流側へ送り、上
流側の送りコマ31を摺動コマ33の上流側に当接させる。
これで摺動コマ33は待機状態となる。
このとき、摺動コマ33と共に分離用ヘラ36も上流側へ
移動し、その終端部において、回動レバー35のピン39a,
39bが案内カム40に当接することにより、及び分離用ヘ
ラ36が案内棒38に当接することにより、この分離用ヘラ
36がレール11と平行となるように姿勢制御される。
一方上記摺動コマ33の移動と共に、昇降装置17を作動
してレール11の上流側を上昇させ、このレール11を折り
機1の上流側から切断装置9にわたって傾斜させる。
その後、オフセット用のシリンダ装置24a,24bを伸長
させてレール11を折り機1側へ押し出し、分離用ヘラ36
を第2図で仮想線で示すように折り用紙3の上流側で、
かつ送り方向に干渉する位置に移動させる。
上記動作により分離位置指示装置は待機状態になる。
折り機1から排出される用紙3の折り枚数が設定値に
なったことが図示しない折り数検出センサにて検出され
ると、押し出し用のシリンダ装置44が作動して摺動コマ
33を両送りコマ31,32間における遊び分lだけ下流側へ
押し出す。
これにより分離用ヘラ3が折り機1より排出される折
り用紙3の上流側に挿入される。これと同時に送りモー
タ28を逆転方向に駆動させてねじ杆25を逆転させて送り
コマ31,32を下流側へ、受けベルト6、搬送ベルト7a,7b
による搬送速度と略等速度で移動させる。これにより摺
動コマ33は上流側の送りコマ32がlだけ移動した後に、
この上流側の送りコマ31に押されて上流折り用紙3と共
に下流側へレール11に沿って移動される。
このとき、折り用紙3は受けベルト6より搬送ベルト
7a,7bへと下流側へ向けて斜め下方へ順次搬送されるの
で昇降装置17にてレール11の上流側を徐々に下降させ
る。これにより、分離用ヘラ36は案内棒38、案内カム40
を離れた状態でフリー状態となっているので、この分離
用ヘラ36は折り用紙3の間にはさまった状態で、かつ用
紙3の一定位置で山側ミシン目に沿って用紙3と共に移
動する。
摺動コマ33が下流側の所定位置にきた状態で位置検出
センサ46が作動してねじ杆25が停止される。
このとき、摺動コマ33が下流側の終端位置に近づく位
置で回動レバー35が2枚の案内カム41a,41bに案内され
て立ち上げられ、ついで係止突起36bが位置決め部材42
に係合することにより分離用ヘラ36は第3図に示すよう
に下流側の斜め上方へ向いた状態で停止固定される。
上記作用により用紙3の切断位置における分離位置が
分離用ヘラ36により指示される。
この状態で分離用ヘラ36のカッタ案内部36aより切断
装置9のカッタ63を挿入して幅方向へ移動することによ
り分離用ヘラ36を挿入した位置で用紙3が切断される。
用紙3の切断後はオフセット用のシリンダ装置24a,24
bを短縮動してレール11を幅方向外側へ移動してからね
じ杆25を正転させる。これにより下流側の送りコマ32に
より摺動コマ33が上流側へ戻される。
このとき、分離用ヘラ36は用紙3と干渉しない。
(2)切断装置 上記分離位置指示装置8の作動中に移動フレーム51を
上流側へセンサ51aにてセットされるストロークエンド
まで移動しておくと共に、切断装置用のフレーム55を下
流側に位置させ、さらに移動体59を用紙3の幅方向の手
前側へ移動させておく。
この状態で、切断装置9のカッタ63は、上記分離位置
指示装置8の下流側部に停止している分離用ヘラ36のカ
ッタ案内部36aの幅方向の外側に対向される。
この状態でロッドレスシリンダ58を作動して移動体59
を移動することにより、カッタ63はまず分離用ヘラ36の
カッタ案内部36aに案内されて用紙3の折り目内に挿入
され、そのままこの折り目に沿ってカッタ63にて切断さ
れる。
このとき、移動体59の移動に連動してシリンダ装置62
にてカッタ63を徐々に上昇させることによりカッタ63の
切れ味がよくなり、きれいに切断される。
切断後、カッタ63を用紙3の中央部に戻し、シリンダ
装置64にて切断装置9全体を上流側へ移動する。かくす
ると、第10図に示すように、切断部より上流側の折り用
紙3はカッタ台61の上流側端面である用紙押圧面にて押
され、切断部は流れ方向に分離され、カッタ台61の下流
側に隙間80があけられる。
上記作動時において、用紙3の種類、折り出し速度の
変化等により用紙3の流れ高さが変化するが、このとき
の用紙3の流れ高さは用紙高さ検出センサ65にて検出さ
れ、このセンサ65からの指令によりウォームギヤ機構68
が自動的に駆動されて案内フレーム50が上下動されて、
用紙3の流れ高さとカッタ63、分離用ヘラ36の位置関係
が常に一定になるように制御される。
(3)区分け装置 上記切断装置9にて用紙3の切断位置に流れ方向に隙
間80があけられた状態で区分け装置10のくし挿入用のシ
リンダ装置73を伸長動くてくし74を上記隙間80に挿入す
る。その後押し開け用のシリンダ装置71を伸長動してく
し74を上流側へ押し戻す。
これにより、第11図に示すように、切断位置の上、下
流側の用紙3は、この位置でもって上、下流方向に大き
く区分けされる。
上記区分け装置10にて区分けされた下流側の用紙3は
第2の搬送ベルト7b上にあるから、この状態でこの第2
の搬送ベルト7bの上流側を上動させて下流側へ傾斜さ
せ、この区分け後の用紙3だけを下流側へ搬送する。こ
のとき第2の搬送ベルト7bは早送りする。
また上記区分け装置10にて区分け作動中においても折
り機1より用紙3がどんどん排出されてくるので、移動
フレーム51を上記用紙3の排出速度に同期させて下流側
へ移動させる。
区分け後の下流側の用紙3が下流側へ搬送し終った状
態で、第2の搬送ベルト7bが水平に戻してから区分け装
置10のくし74を上動して用紙3から離間させると共に、
これを下流側へ引き戻す。同様に切断装置9も元の位置
に戻す。そしてさらに移動フレーム51を上流側へ戻す。
〔発明の効果〕
本発明によれば、折り機1の下側に、この折り機にて
ジグザグ状に折られた用紙3を搬送方向下流側の切断位
置にわたって搬送する搬送手段を設けた印刷機用紙折り
装置において、折り機1の幅方向両側に、上記用紙3の
搬送経路にわたり、かつ下流側を支点にして上下方向に
回動可能にすると共に、対向方向に平行移動可能にして
一対のレール11,11を設け、この各レール11,11に摺動コ
マ33を摺動自在に係合すると共に、この両摺動コマ33,3
3を同期してレール11,11に沿って摺動させるための摺動
用駆動手段を設け、この両摺動コマ33,33に、折り機1
より排出される用紙に上流側から挿入可能なヘラ状に形
成された分離用ヘラを回動自在に設け、レール11,11の
上流側端部に、上流側に位置する分離用ヘラ36が折り機
1より排出される用紙への挿入姿勢となるように姿勢制
御する上流側の姿勢制御手段を設け、またレール11,11
の下流側端部に、下流側に位置する分離用ヘラ36が下流
側の斜め上方へ向く姿勢となるように姿勢制御する下流
側の姿勢制御手段を設け、さらに上記レール11,11の上
流側端部を昇降位置にて支持し、またレール11,11の
上、下流側端部に分離用ヘラの位置を検出する位置検出
センサを設け、さらに上記両レール11,11の上流側端部
に、上記摺動コマ33が上流側端側にあるときに、折り機
1による折り数と同期して分離用ヘラ36を用紙間に挿入
するための分離用ヘラ挿入手段を設け、上記レール11,1
1の下流側端部の切断位置に、案内フレーム50を上下動
可能に設けると共に、この案内フレーム50側に、カッタ
台61を、用紙1の幅より長い範囲にわたって移動可能
に、かつ上下方向と用紙の送り方向に移動可能にして設
け、このカッタ台61に、このカッタ台61を下流側へ移動
した状態で上記レール11,11の下流端側に位置する分離
用ヘラ36に沿う姿勢にしてカッタ63を固着し、さらに上
記案内フレーム50を上下動する案内フレーム上下動手段
と、カッタ台61を各方向に移動するカッタ台移動手段と
を設け、上記案内フレーム50側に切断位置における折り
用紙3の高さを検出する用紙高さ検出センサ65を設けた
構成となっていることにより、正確なセット枚数の位置
で自動的に、しかもきれいに切断することができる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は全体側面
図、第2図は一部破断平面図、第3図は一部破断側面
図、第4図は第2図のIV線矢視図、第5図は第2図のV
−V線に沿う断面図、第6図は第2図のVI線矢視図、第
7図は切断装置と区分け装置を示す側面図、第8図は切
断装置の要部の正面図、第9図は区分け装置の要部の正
面図、第10図は切断装置による用紙の分離状態を示す作
用説明図、第11図は切断装置と共働して区分けする区分
け装置の作用説明図である。 1は折り機、3は用紙、11はレール、17は昇降装置、3
は摺動コマ、36は分離用ヘラ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折り機1の下側に、この折り機にてジグザ
    グ状に折られた用紙3を搬送方向下流側の切断位置にわ
    たって搬送する搬送手段を設けた印刷機用紙折り装置に
    おいて、折り機1の幅方向両側に、上記用紙3の搬送経
    路にわたり、かつ下流側を支点にして上下方向に回動可
    能にすると共に、対向方向に平行移動可能にして一対の
    レール11,11を設け、この各レール11,11に摺動コマ33を
    摺動自在に係合すると共に、この両摺動コマ33,33を同
    期してレール11,11に沿って摺動させるための摺動用駆
    動手段を設け、この両摺動コマ33,33に、折り機1より
    排出される用紙に上流側から挿入可能なヘラ状に形成さ
    れた分離用ヘラを回動自在に設け、レール11,11の上流
    側端部に、上流側に位置する分離用ヘラ36が折り機1よ
    り排出される用紙への挿入姿勢となるように姿勢制御す
    る上流側の姿勢制御手段を設け、またレール11,11の下
    流側端部に、下流側に位置する分離用ヘラ36が下流側の
    斜め上方へ向く姿勢となるように、姿勢制御する下流側
    の姿勢制御手段を設け、さらに上記レール11,11の上流
    側端部を昇降装置17にて支持し、またレール11,11の
    上、下流側端部に分離用ヘラの位置を検出する位置検出
    センサを設け、さらに上記両レール11,11の上流側端部
    に、上記摺動コマ33が上流側端側にあるときに、折り機
    1による折り数と同期して、分離用ヘラ36を用紙間に挿
    入するための分離用ヘラ挿入手段を設け、上記レール1
    1,11の下流側端部の切断位置に、案内フレーム50を上下
    動可能に設けると共に、この案内フレーム50側に、カッ
    タ台61を、用紙1の幅より長い範囲にわたって移動可能
    に、かつ上下方向と用紙の送り方向に移動可能にして設
    け、このカッタ台61に、このカッタ台61を下流側へ移動
    した状態で上記レール11,11の下流端側に位置する分離
    用ヘラ36に沿う姿勢にしてカッタ63を固着し、さらに上
    記案内フレーム50を上下動する案内フレーム上下動手段
    と、カッタ台61を各方向に移動するカッタ台移動手段を
    設け、上記案内フレーム50側に切断位置における折り用
    紙3の高さを検出する用紙高さ検出センサ65を設けたこ
    とを特徴とする印刷用紙折り装置における折り用紙切断
    装置。
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