JP2713188B2 - 液晶素子の駆動方法 - Google Patents

液晶素子の駆動方法

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JP2713188B2 JP6284161A JP28416194A JP2713188B2 JP 2713188 B2 JP2713188 B2 JP 2713188B2 JP 6284161 A JP6284161 A JP 6284161A JP 28416194 A JP28416194 A JP 28416194A JP 2713188 B2 JP2713188 B2 JP 2713188B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、液晶素子の駆動方法、
特に強誘電性液晶を用いた電気光学素子のマルチプレッ
クス駆動方法。 【0002】 【従来の技術】特開昭56−107216号公報に記載
されているように、カイラルスメクチックC相もしくは
カイラルスメクチックH相を示す強誘電性液晶を用いた
電気光学素子は、印加電圧に対して非常に高速で応答
し、かつメモリ性があるという特徴を有することが知ら
れており、画素数が多くなる大型大容量ディスプレイ、
高速電子シャッタ、偏光器などへの応用が期待されてい
る。 【0003】従来、このような強誘電性液晶素子の駆動
方法としては、特開昭58−179890号公報に記載
されているような、液晶素子の光透過状態を定めるパル
ス電圧を所定周期で印加し、かつこの所定周期内に印加
される電圧の平均値を零にして強誘電性液晶の劣化を防
止する駆動方法が知られている。しかし前記特開昭58
−179890号公報に開示されている具体的な駆動方
法は、スタティック駆動方法であり、大容量素子の駆動
に最適なマルプレックス駆動方法は何ら開示されてい
ない。また、強誘電性液晶素子は、印加される電圧パル
スのパルス幅によって、しきい値電圧が変化するとい
う、いわゆるパルス幅依存性を有することが知られてい
るが、前記特開昭58−179890号公報に記載され
た駆動方法は、このパルス幅依存性について何の考慮も
しておらず、実際の駆動は困難である。 【0004】そこで我々は、特願59−119680
号(特開昭60−263124号公報参照)および特願
昭60−177818号(特開昭61−55630号公
報参照)において、前述のパルス幅依存性を考慮した、
実用的なマルチプレックス駆動方法を提案した。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしこの駆動方法で
は、強誘電性液晶に印加される電圧が、正又は負のどち
らかに偏る可能性があり、強誘電性液晶が劣化して液晶
素子の寿命を短くするという欠点を有している。 【0006】本発明の目的とするところは、メモリ性の
ある液晶に印加される電圧の正、負の偏りを、信号電極
に供給される電圧により低減することのできる、新たな
駆動方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段および作用】請求項1の発
明は、走査電極群を有する基板と信号電極群を有する基
板との間にメモリ性を有する液晶を挟持してなる液晶素
を駆動する液晶素子の駆動方法において、前記走査電
極群に、一定の非選択電位に設定される非選択期間と前
記非選択電位以外の選択電位に設定される選択期間とを
有する走査信号を供給し、前記信号電極群に前記選択期
間毎にデータ信号を供給し、前記液晶の表示状態を選択
する前記選択期間内の第1の期間に、前記液晶の分子を
所定の配列方向に揃える少なくとも1個の消去電圧を前
記液晶に印加し、前記第1の期間の後の前記選択期間内
の第2の期間に、前記液晶の分子を表示状態に対応する
配列方向に設定する選択電圧を前記液晶に印加し、前記
非選択期間に前記走査電極群に供給される前記非選択電
を基準電位としたとき、前記選択期間内の前記第1及
び第2の期間中の前記データ信号は前記基準電位に対し
て正、負の2値の電圧レベルからなり、前記選択期間内
の前記第1及び第2の期間中での前記正、負の2値の電
圧レベルの印加順序を変化させることにより、前記液晶
素子の表示状態のオン状態/オフ状態を選択することを
特徴とする。請求項2の発明は、走査電極群を有する基
板と信号電極群を有する基板との間にメモリ性を有する
液晶を挟持してなる液晶素子を駆動する液晶素子の駆動
方法において、前記走査電極群に、一定の非選択電位と
補正のための電位とに設定される非選択期間と、前記非
選択電位及び前記補正のための電位以外の選択電位に設
定される選択期間とを有する走査信号を供給してなり、
前記補正のための電位は、前記非選択電位を基準として
前記選択期間に印加される正の電圧の積分値と負の電圧
との積分値との差を補正するための電位であり、前記信
号電極群に前記選択期間毎にデータ信号を供給し、前記
液晶の表示状態を選択する前記選択期間内の第1の期間
に、前記液晶の分子を所定の配列方向に揃える少なくと
も1個の消去電圧を前記液晶に印加し、前記第1の期間
の後の前記選択期間内の第2の期間に、前記液晶の分子
を表示状態に対応する配列方向に設定する選択電圧を前
記液晶に印加し、前記非選択期間に前記走査電極群に供
給される前記非選択電位を基準電位としたとき、前記選
択期間内の前記第1及び第2の期間中の前記データ信号
は前記基準電位に対して正、負の2値の電圧レベルから
なり、前記選択期間内の前記第1及び第2の期間中での
前記正、負の2値の電圧レベルの印加順序を変化させる
ことにより、前記液晶素子の表示状態のオン状態/オフ
状態を選択することを特徴とする。請求項の発明は、
走査電極群を有する基板と信号電極群を有する基板との
間にメモリ性を有する液晶を挟持してなる液晶素子を駆
動する液晶素子の駆動方法において、前記走査電極群
に、選択期間とそれに続く非選択期間及び消去期間とを
有する走査信号を供給し、前記信号電極群に前記選択期
間毎にデータ信号を供給し、前記液晶の表示状態を選択
する前記選択期間の前の前記消去期間に、前記液晶の分
子を所定の配列方向に揃える少なくとも1個の消去電圧
を前記液晶に印加し、前記選択期間に、前記液晶の分子
を表示状態に対応する配列方向に設定する選択電圧を前
記液晶に印加し、前記非選択期間に前記走査電極群に供
給される非選択信号もしくは0Vを基準電位としたと
き、記選択期間中の前記データ信号は前記基準電位に
対して正、負の2値の電圧レベルからなり、記選択期
間内での前記正、負の2値の電圧レベルの印加順序を変
化させることにより、前記液晶素子の表示状態のオン状
態/オフ状態を選択することを特徴とする。特開昭58
−179890号公報に記載されているように、強誘電
性液晶の分子は、電界を印加しない状態では、螺旋軸に
対してθの角度を有して螺旋状に配列しているが、第1
図(a)に示すように、例えば負の極性の電界−Eを印
加すると、強誘電性液晶の分子1は、電界−Eの方向と
垂直な平面上に螺旋軸2に対して角度θを有して一定方
向に配列する。また、電界の極性を反転させると、第1
図(b)に示すように、螺旋軸2を中心として第1図
(a)の方向とは対称な方向に角度θを有して配列す
る。この時、第1図(a)および(b)に示すように、
2枚の偏光板を強誘電性液晶の上下に設け、上偏光板の
偏光軸の方向が3の方向、下偏光板の偏光軸の方向が4
の方向となるように互いに直交させると、強誘電性液晶
の分子が第1図の方向に配列している場合は、光の透過
量が最も少なくなり、第1図(b)の方向に配列してい
る場合は、光の透過量が最も多くなる。またこのような
強誘電性液晶の分子の配列状態は、次に逆極性のしきい
値以上の電圧が印加されるまで、そのままで安定してい
る。これが、メモリー性と言われている強誘電性液晶の
特色の1つである。請求項1〜3の各発明では、非選択
期間に印加する非選択信号もしくは0Vを基準電位とし
たとき、データ信号は基準電位に対して正、負の2値の
電圧レベルからなり、液晶に消去電圧及び選択電圧を印
加する期間内での前記正、負の2値の電圧レベルの印加
順序により液晶素子の表示状態のオン/オフ状態を選択
している。請求項1の発明は、図3および図46に示す
各実施例に象徴的に示されている。請求項2の発明は
27に、請求項3の発明は図15にそれぞれ示す実施例
象徴的に示されている。例えば、請求項1の発明の実
施例である図3では、選択期間t11内の第1,第2期
間t14〜t17中のデータ信号は、オン信号であるの
で、+V2,−V2,+V2,−V2となっているのに
対して、選択期間t21内の第1,第2の期間t24〜
t27中のデータ信号は、オフ信号であるので、−V
2,+V2,−V2,+V2である。このように、図3
の場合、データ信号は非選択期間に印加される非選択信
号の電位(0V)に対して、正(+V2)と負(−V
2)の2値の電圧レベルから成り、その印加順序を変え
ることで、液晶素子の表示状態のオン状態/オフ状態を
選択することができる。また、データ信号自体が基準電
位に対して正、負でバランスがとれているので、液晶素
子に印加される電圧レベルも正、負で偏りが少なくな
り、液晶素子の寿命を長くすることができる。さらに、
データ信号は2値の電圧レベルでオン波形、オフ波形を
実現できるので、電源電圧レベルも少なくて済む。請求
項2の発明は、請求項1の発明と比較して、非選択期間
に走査信号電極群に補正のための電位が供給される点が
相違している。この請求項2の発明の実施例である図2
7に示すように、走査信号(X1)はそのt15期間
に、(−V3)の補正電位に設定され、選択期間t11
内の正のパルス(+V1)と負のパルス(−V2)のみ
の場合に生ずる正負のアンバランスを、上記補正電位に
より補正している。また、請求項3の発明の実施例であ
図15の場合には、択期間t11のデータ信号は、
オン信号であるので、+V3,−V3となっているのに
対して、択期間t21のデータ信号は、オフ信号であ
るので、−V3,+V3である。この場合も、図3の実
施例と同様に、2値の電圧レベルで表示状態のオン/オ
フ状態の選択が可能であると共に、液晶素子を劣化させ
ない電圧を液晶素子に印加することができる。 【0008】本発明では、第1図(a)に示すような方
向に強誘電性液晶の分子を配列させる電圧の極性を負
(−)、第1図(b)に示すような方向に配列させる電
圧の極性を正(+)と定義し、分子の配列方向と偏光板
の偏光軸の方向とが第1図(a)に示すような関係にな
っていて、光の透過量が最も少ない状態をオフ状態(ま
たは単にオフ)、第1図(b)に示すような関係になっ
ていて、光の透過量が最も多い状態をオン状態(または
単にオン)と定義する。 【0009】もちろん、分子の配列方向と偏光軸の方向
の関係を第1図(a)と(b)とで逆にすれば、正の電
圧を印加すれば、光の透過量が最大となり、負の電圧を
一印加すれば最少となるが、これは単に電圧の極性とオ
ン、オフ状態の組み合わせの関係が逆になるだけで、実
質的に同じ駆動方法で駆動できるものであり、本発明の
範囲に含まれるものである。 【0010】 【実施例】第2図(a)は、以下に述べる本発明の各実
施例で用いた液晶素子の一例を示す断面図である。ガラ
スあるいはプラスチックからなる透明な基板11、12
の互いに対向する内側表面には、酸化インジウムあるい
は酸化スズからなる複数の透明な走査電極13および信
号電極14が形成されている。必要に応じてこれらの電
極上に酸化シリコンなどからなる絶縁層を設けた後、ポ
リイミド、ナイロンなどからなる配向膜15を設け、少
なくとも一方の基板の配向膜の表面をラビングして強誘
電性液晶16を所定の方向に配向させた。19は、エポ
キシ接着剤からなるシール剤である。また、一対の基板
11および12の電極が形成されていない外側表面には
偏光板17および18をそれそれ隣接させた。この時、
偏光板17の偏光軸と偏光板18の偏光軸とは互いに略
直交させ、かつ強誘電性液晶16に負の極性を有する飽
和値以上の電圧を印加した時の強誘電性液晶分子の配列
方向とどちらか一方の偏光板の偏光軸の方向とが平行に
なるように偏光板の偏光軸の方向を設定した。 【0011】基板間のすき間、すなわち液晶層の厚み
は、約1.3μm、使用した強誘電性液晶は、P−テト
ラデシロキシベンジリデン−P’−アミノ−(2−メチ
ル)−ブチル−(α−シアノ)−シンナメート(TDO
BAMBCC)である。この液晶は、パルス幅が200
μsecの時のしきい値電圧が6.5V、飽和電圧が8
Vであり、またパルス幅が400μsecの時のしきい
値電圧が4.2V、飽和電圧が6.3Vであった。この
値は、極性を逆にしてもほぼ同じであつた。 【0012】走査電極13と信号電極14とは、第2図
(b)に示すように、それぞれストライプ状に形成し、
かつ互い直交するように形成した。この走査電極と信号
電極が、平面的に重なり合った部分が画素となる。な
お、第2図(b)は、以下の説明をわかり易くするため
に、代表的なる種類のオン、オフパタ−ンを示してお
り、走査電極Xnの本数が6、信号電極Ynの本数が3
となっているが、もちろん本発明は、この電極数に限定
されるものではなく、必要な画素数に応じて電極数を決
定すればよい。第2図(b)において、斜線を付した画
素はオフ状態、それ以外の画素はオン状態であることを
示している。 【0013】以下にこの液晶素子を駆動する具体的な駆
動方法の例を示す。 【0014】実施例1 第3図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態に
するために走査電極X1上にある各画素に印加される本
実施例における駆動波形と光透過特性を示す。なお、光
透過特性の変化をわかりやすくするために、次のフレ−
ム周期では、全画素のオン、オフ状態を反転させた。 【0015】第3図において、t13は最初のフレ−ム周
期、t23は次のフレ−ム周期を示す。又、t11及びt21
は選択期間を、t12およびt22は非選択期間をそれぞれ
示す。さらにt14、t15、t16、t17、t24、t25、t
26およびt27はそれぞれ200μsecのパルス幅を示
しており、波高値を示すV1は6V、V2 は3Vであ
る。 【0016】走査電極X1には、選択期間t11(t21
は±V1 を、非選択期間t12(t22)は0Vを印加し、
信号電極Y1 、Y2 、Y3 には、画素をオンさせたい場
合は波高値V2でパルス幅200μsecのパルスを
正、負、正、負の順に印加し、オフさせたい場合は負、
正、負、正の順に印加すると、各画素に印加される電圧
パルスは、オンの場合は(+V1 −V2 )、(−V1
2 )、(−V1 −V2)、(+V1 +V2 )の順序に
なり、オフの場合は(+V1 +V2 )、(−V1
2 )、(−V1 +V2 )、(+V1 −V2 )の順序に
なる。この時、(十V1 −V2 )および(−V1
2 )は、液晶のしきい値電圧より小さい値であるた
め、液晶は応答せず、飽和値以上である(+V1
2 )および(−V1 −V2 )に応答する。しかし、強
誘電性液晶は高速で応答し、かつメモリー性があるた
め、見かけ上は選択期間の最後に印加された飽和値以上
のパルスの極性に応じてオン又はオフ状態になったよう
に認識される。 【0017】非選択期間には(+V1 一V2 )および
(−V1 +V2 )のパルスが印加され、そのパルス幅は
最大400μsecとなるが、波高値は液晶の400μ
sec時のしきい値電圧より小さいため、光透過特性に
はほとんど影響を与えない。またオン、オフのコントラ
スト比は、面素(X1 1 )で18:1、(X1 2
で16:1、(X1 3 )で18:1であり、オン、オ
フパターンにかかわらずほぼ一定のコントラスト比が得
られた。 【0018】本実施例における駆動方法は、液晶に選択
期間t11(t21)内に少なくとも液晶の飽和値以上の波
高値、パルス幅を有する正及び負の電圧パルスを印加
し、前記正、負の電圧パルスは波高値及びパルス幅が等
しく、更に飽和値以上の正又は負の電圧パルスを印加す
る順序でオン又はオフを選択し、更に正負の電圧パルス
は数が等しく又、非選択期間t12(t22)は、しきい値
以下の波高値及びパルス幅を有する正・負の電圧パルス
を印加しているため、第3図に示す如く、直流成分の平
均値は零となり直流成分が全く存在しない。そのため液
晶素子の劣化が生じることはなかつた。 【0019】第4図は、第3図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例の回路ブロック図である。111は
トランスミッションゲート、112はフリップフロッ
プ、113は液晶素子である。d、h、e、f、g、
j、k、lは、トランスミッションゲート111を選択
し、走査電極信号Vt及び信号電極信号Vdを作り、液
晶素子113に印加される。 【0020】又±V1 及び零V、±V2 は走査電極及び
信号電極の電源電圧である。第5図は、第4図に示した
回路の走査電極信号Vt及び信号電極信号Vdを作るた
めの各点における信号である。 【0021】比較例1 第6図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態に
するための走査電極X1および信号電極Y1に印加される
駆動波形と、面素(X1 1 )の光透過特性を示す。な
お、光透過特性の変化をわかりやすくするために、次の
フレーム周期t23では、オン、オフ状態を反転させた。 【0022】第6図において、t11〜t27はいずれも第
3図と同じことを示しており、波高値V1 、V2
3 、V4 、V5 、V6 は、それぞれ8V、6V、5
V、3V、2V、0Vである。またVmは信号電極に印
加される電圧パルスの中間電位を示し、この場合は4V
になる。 【0023】実施例1と異なるのは、走査電極に印加さ
れる電圧を低下させるため、走査電極と信号電極の電圧
レベルを同じにしたことにある。 【0024】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、200μsecのパルス幅でV1 、V6 、V6 、V
1 の順に印加し、非選択期間t12(t22)はV2 、V5
を図に示すような順序に印加する。また信号電極Y1
は、画素をオンさせたい場合は、200msecのパル
ス幅でV4 、V3 、V1 、V6 の順に印加し、オフさせ
たい場合は、これと逆の順序で印加する。この時画素
(X1 1 )に印加される電圧は、オンの場合は(V1
−V4 )、(V6 −V3 )、(V6 −V1 )、(V1
6 )の順になりオフの場合は(V1 −V6 )、(V6
−V1 )、(V6−V3 )、(V1 −V4 )の順にな
り、飽和値以上のパルスで後から印加されるパルスの極
性によつてオンまたはオフ状態となる。なお、選択期間
に印加される(V1 −V4 )および(V6 −V3 )は、
それぞれ+5Vおよび−5Vで、パルス幅400μse
c時の液晶のしきい値より大きいが、このパルスはパル
ス幅が200μsecであるため、200μsec時の
しきい値よりは小さく、液晶は応答しない。また、非選
択期間には(V5 −V6 )と(V2 −V1 )のパルスが
印加され、オン、オフパタ−ンによつてはパルス幅が4
00μsecになる場合もあるが、波高値が400μs
ec時の液晶のしきい値より小さいため、光透過特性に
はほとんど影響を与えない。 【0025】本比較例による駆動方法は、実施例1と同
様の良好なコントラスト比が得られた。 【0026】本比較例における駆動方法は、液晶に選択
期間t11(t21)内に少なくとも液晶の飽和値以上の波
高値、パルス幅を有する正及び負の電圧パルスを印加
し、前記正、負の電圧パルスは波高値及びパルス幅が等
しく、更に飽和値以上の正又は負の電圧パルスを印加す
る順序でオン又はオフを選択し、更に正負の電圧パルス
は数が等しく又、非選択期間はt12(t22)は、しきい
値以下の波高値及びパルス幅を有する正、負の電圧パル
スを印加しているため、オン、オフパターンにかかわら
ず印加される電圧の平均値が零となり、液晶素子の劣化
が生ずることはなかった。 【0027】第7図は、第6図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示すブロック図である。、の
信号により、トランスミッションゲート111を選択
し、の走査電極データで、の選択時走査電極波形及
びの非選択走査電極波形を選択し走査電極波形を作
る。一方信号電極波形は、、の信号によりトランス
ミッションゲート111を選択し、の信号電極データ
で、のオン波形及びのオフ波形を選択し、信号電極
波形を作り液晶素子113に印加される。又、V1、V
2 、V3 、V4 、V5 、V6 は走査電極及び信号電極の
電源電圧である。第8図は、第7図に示した回路の各点
における信号である。 【0028】比較例2 第9図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態に
するための走査電極X1 上の各画素に印加される駆動波
形と、光透過特性を示す。なお、光透過特性の変化をわ
かりやすくするために、次のフレーム周期t23では、オ
ン、オフ状態を反転させた。 【0029】第9図において、t11〜t27はいずれも第
3図と同じことを示しており、波高値V1 は9V、V2
は4Vである。 【0030】実施例1および比較例1と異なるのは、コ
ントラスト比を向上させるために、非選択期間に印加さ
れるパルスのパルス幅が、液晶のオン、オフ状態を選択
するために印加される飽和値以上のパルスよりも大きく
ならないようにした点にある。 【0031】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、±V1 を、非選択期間には0Vを印加し、信号電極
には、画素をオンさせたい場合は0Vを、オフさせたい
場合は、最初の400μsecは0V、次の400μs
ecでは200μsecずつ−V2 、+V2 の順に印加
する。 【0032】この時各画素に印加される電圧パルスは、
オンの場合は(+V1 )、(−V1)、(−V1 )、
(+V1 )の順序になり、オフの場合は(+V1 )、
(−V1)、(−V、+V2 )、(+V1 −V2 )の順
序になる。(−V1 十V2 )および(+V1 −V2
は、パルス幅200μsec時の液晶のしきい値より小
さい値であるため、液晶は応答せず、t11の選択期間で
は、オン、オフをくり返してt17で最後に印加される+
1 に応答してオン状態となり、t21の選択期間では、
24でオンとなつた後t25で印加される−V1 に応答し
てオフ状態となる。また非選択期間には0Vもしくはパ
ルス巾200μsecの+V2 または−V2 が印加され
るが、V2 は液晶のしきい値より小さいため、光透過特
性にはほとんど影響を与えない。 【0033】本比較例により得られるコントラスト比
は、画素(X1 1 )で24:1、(X1 2 )で2
2:1、(X1 3 )で20:1で、実施例1および2
よりもさらに良好なコントラスト比が得られた。 【0034】本比較例における駆動方法は、液晶に選択
期間t11(t21)内に少なくとも液晶の飽和値以上の波
高値、パルス幅を有する正及び負の電圧パルスを印加
し、前記正、負の電圧パルスは波高値及びパルス幅が等
しく、更に飽和値以上の正又は負の電圧パルスを印加す
る順序でオン又はオフを選択し、更に正負の電圧パルス
は数が等しく又、非選択期間t12(t22)は、しきい値
以下の波高値及びパルス幅を有する正、負の電圧パルス
を印加しているため、オン、オフパタ−ンにかかわら
ず、液晶素子に印加きれる平均値は零となり、液晶素子
の劣化は生じなかった。 【0035】第10図は、第9図に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例の回路ブロック図である。
(a)、(c)、(i)の信号により、トランスミッシ
ョンゲート111を選択する信号を作り、それらの信号
によりトランスミッションゲート111を選択し、走査
電極信号Vt及び信号電極信号Vdを作り、液晶素子1
13に印加される。又、±V1 、±V2 、0Vは走査電
極及び信号電極の電源電圧である。 【0036】第11図は、第10図に示した回路の各点
における信号である。 【0037】比較例3 第12図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 および信号電極Y1 に印加さ
れる駆動波形と、画素(X1 1 )の光透過特性を示
す。なお、光透過特性の変化をわかりやすくするため
に、次のフレーム周期t23ではオン、オフ状態を反転さ
せた。 【0038】第12図において、t11〜t27はいずれも
第3図と同じことを示しており、波高値V1 、V2 、V
3 、V4 、V5 、V6 は、それぞれ10V、8V、6
V、4V、2V、0Vである。またVmは信号電極に印
加される電圧パルスの中間電位を示し、この場合は5V
になる。 【0039】比較例2と異なるのは、走査電極に印加さ
れる電圧を低下させるために、走査電極と信号電極の電
圧レベルを共通化したことにある。 【0040】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、V1 とV6 を、V1 、V6 、V6 、V1 の順に、非
選択期間t12(t22)は、V2 とV5 をV2 、V5 、V
5 、V2 の順に印加し、信号電極Y1 には、画素をオン
させたい場合は、V5 、V2、V2 、V5 の順に、オフ
させたい場合はV5 、V2 、V3 、V4 の順に印加す
る。いずれもパルス幅は200μsecである。この時
画素(X1 1 )に印加される電圧パルスは、波高値が
異なるのみで第9図に示すような比較例2の駆動方法と
同様の波形となる。すなわち(V1 −V5 )および(V
6 一V2 )はそれぞれ+8Vおよび−8Vで液晶の飽和
値以上、(V1 −V4 )および(V6 −V3 )はそれぞ
れ十6Vおよび−6Vでパルス幅200μsec時のし
きい値より小さく、(V2 −V3 )および(V5
4 )はそれぞれ十2Vおよび−2Vで液晶のしきい値
より充分小さい値となっている。したがって液晶素子は
比較例2と同じように応答し、同じように良好なコント
ラスト比が得られた。 【0041】第13図は第12図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例の回路ブロック図である。、
の信号により、トランスミッションゲート111を選
択し、の走査電極データで、の選択時走査電極波形
及びの非選択走査電極波形を選択し走査電極波形を作
る。一方信号電極波形は、、の信号によりトランス
ミッションゲート111を選択し、の信号電極データ
で、のオン波形及びのオフ波形を選択し、信号電極
波形を作り、液晶素子113に印加される。又、V1
2 、V3 、V4 、V5 、V6 は走査電極及び信号電極
の電源電圧である。第14図は、第13図に示した回路
の各点における信号である。 【0042】実施例2 第15図に第2図のに示すようなオン、オフ状態にする
ための走査電極X1 上の各画素に印加される駆動波形
と、光透過特性を示す。なお、光透過特性の変化をわか
りやすくするために、次のフレーム周期t23では、オ
ン、オフ状態を反転させた。 【0043】第15図において、t13は最初のフレーム
周期、t23は次のフレーム周期を示す。またt11および
21は選択期間、t12およびt22選択期間外の期間を
示し、さらにこの期間t12およびt22は、選択期間t
16とt26および次の選択期間の直前すなわちフレーム周
期の最後に設けられた消去期間t15とt25の2つの期間
に区分けされている。t05は最初のフレーム周期t13
直前の消去期間を示している。t14は200μsecの
パルス幅を示す。 【0044】また、波高値V1は11V、V2 は6V、
3 は2.5Vである。 【0045】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は±V2 選択期間t16(t26)は0V、消去期間t
05(t15、t25)は、±V1 を印加し、信号電極Y1
2、Y3 には、画素をオンさせたい場合は、±V3
正、負の順に、オフさせたい場合は、負、正の順に印加
する。この時各画素には、選択期間t11(t21)の直前
消去期間t05(t15、t25)では、いずれも飽和値以
上の(+V1 −V3 )および(−V1 +V3 )もしくは
(+V1 +V3 )および(−V1 −V3 )が印加され、
選択期間t11(t21)では、オンの場合(−V1
3 )および(十V1 −V3 )が、オフの場合(−V2
+V3 )および(+V2 −V3 )が印加され、選択期
間t16(t26)では、オン、オフパターンによつて±V
3 が200μsecまたは400μsecのパルス幅で
印加される。±V3 は400μsec時のしきい値より
小さい値であるため、パルス幅が400μsecになっ
ても、光透過特性にはほとんど影響を与えない。 【0046】本実施例の駆動方法は、選択期間の直前で
画素をいったんオンさせてからオフ状態にし、その直後
の選択期間内に正の飽和値以上のパルスを印加するか、
しきい値以下のパルスを印加するかで、オン状態に反転
させるか、オフ状態をそのまま保持するかを選択してい
るため、実施例1、比較例1〜3の駆動方法に比べて選
択期間の時間を半分にすることができ、より高速の駆動
を必要とする場合や走査電極を多くする場合に有効な駆
動方法である。 【0047】また、消去期間t05(t15、t25)に印加
されるパルスの波高値は、オン、オフパタ−ンによって
異なるが、どちらも飽和値以上であるため、光透過量は
変わらない。さらに本実施例では、非選択期間内で液晶
の飽和値以上のパルスを印加してオン、オフさせている
ため、若干コントラスト比が低下するが、走査電極数が
多くなるほどコントラスト比の低下率が少なくなり、良
好なコントラスト比が得られる。本実施例の場合は、画
素(X1 、Y1 )で17:1、(X1 2 )で16:
1、(X1 、Y3 )で17:1のコントラスト比が得ら
れた。 【0048】また本実施例においても液晶に印加される
電圧の平均値は零となり、液晶素子の劣化が生ずること
はなかつた。 【0049】なお、本実施例では消去期間をフレーム周
期の最後すなわち次の選択期間の直前に設けたが、表示
装置に応用する場合は、人間の目が識別できない時間の
範囲内であれば、選択期間の直前である必要はない。 【0050】第16図は、第15図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例を示す回路ブロック図であり
、の信号により、トランスミッションゲート111
を選択し、の走査電極データで、の選択時走査電極
波形及び0Vの非選択時走査電極波形を選択し、走査電
極波形を作る。一方信号電極波形は、の信号によりト
ランスミッションゲート111を選択し、の信号電極
データで、のオン波形及びのオフ波線を選択し、信
号電極波形を作り、液晶素子113に印加される。又、
±V1 、±V2 、±V3 、0V、は走査電極及び信号電
極の電源電圧である。第17図は、第16図に示した回
路の各点における信号である。 【0051】比較例4 第18図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 、X2 および信号電極Y1に
印加される駆動波形と、画素(X1 1 )の光透過特性
を示す。なお、光透過特性の変化をわかりやすくするた
めに、次のフレーム周期t23ではオン、オフ状態を反転
させた。 【0052】第18図において、t05〜t26はいずれも
第15図と同じことを示しており、t’05およびt’15
は走査電極X2 における第2の非選択期間、t’11およ
びt’21は同じく選択期間、t’16は第1の非選択期
間、t′12は第1および第2の非選択期間を含むフレー
ム周期内の非選択期間を示している。 【0053】波高値V1 、V2 、V5 、V6 はそれぞれ
12V、10V、2V、0Vであり、V3 およびV5
8V、V4 およびV9 は4Vである。Vmは信号電極に
印加される電圧パルスの中間電位を示し、この場合は6
Vである。 【0054】実施例2と異なるのは、走査電極に印加さ
れる電圧を低下させるために、走査電極と信号電極の電
圧レベルを共通化したことにある。 【0055】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、V4 およびV3 を、第1の非選択期間t16(t26
は、V2 およびV5 を、第2の非選択期間t05(t15
25)は、V1 およびV6 を印加する。走査電極X1
奇数番目の走査電極とすると、偶数番目の走査電極であ
るX2 には、第18図に示すように、X1 とは位相が逆
のパルス列を印加する。これは、走査電極X1 上の画素
が選択期間t11(t21)である時、走査電極X2 上の画
素は、第2の非選択期間t’05(t’15)でありこの時
に画素をオンおよびオフさせるための飽和値以上のパル
スを印加するためである。すなわち、本実施例では各走
査電極に、交互に逆位相のパルスを印加する必要があ
る。また、この結果信号電極Y1 に印加されるパルス
は、画素をオンさせるパルスとオフさせるパルスを、奇
数番目の走査電極上の画素と偶数番目の走査電極上の画
素とでは異なる波形にする必要がある。すなわち、奇数
番目の走査電極(例えばX1 )上の画素をオンさせる場
合は、V1 およびV6 をV1 、V6 の順に、オフさせる
場合はV8 およびV9 をV8 、V9 の順に印加し、偶数
番目の走査電極(例えばX2 )上の画素をオンさせる場
合はV8 およびV9 をV9 、V8 の順に、オフさせる場
合は、V1 およびV6 をV6 、V1 の順に印加する。こ
の時、画素(X1 1 )に印加されるパルスは実施例2
と波高値が異なるのみで、実質的に同一のパルスが印加
される。すなわち、オンの場合、選択期間t11では(V
4 −V1 )および(V3 −V6 )の負、正の飽和値以上
のパルスが印加され、オフの場合、選択期間t21では
(V4 −V8 )および(V3 −V9 )の負、正のしきい
値より小さい値のパルスが印加される。また、選択期間
の直前の第2の選択期間t05(t15、t25)では、(V
1 −V4 )および(V6 −V8)もしくは(V1
6 )および(V6 −V1 )のいずれも飽和値以上のパ
ルスが正、負の順に印加され、画素はいったんオン状態
となった後オフ状態となり、次の選択期間で、オンに反
転するか、そのままオフ状態を保持するかを選択され
る。 【0056】第1の選択期間t16(t26)では、実施例
2と同じように、オン、オフパターンによつて、パルス
幅が200μsecまたは400μsecの(V5 −V
6 )および(V2 −V1 )もしくは(V2 −V8 )およ
び(V5 −V9 )のいずれもパルス幅400μsec時
のしきい値より小さい値のパルスが印加される。 【0057】本比較例の駆動方法は、実施例2と同様、
より高速の駆動を必要とする場合や走査電極を多くする
幅合に有効な駆動方法であり、実施例2と同様のコント
ラスト比が得られた。 【0058】第19図は、第18図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例を示すブロック図である。、
の信号によりトランスミッションゲート111を選択
し、の走査電極データで、の選択時走査電極波形及
びの非選択時走査電極波形を選択し、走査電極波形を
作る。尚は偶数番目の走査電極選択波形である。一方
信号電極波形は、、の信号によりトランスミッショ
ンゲート111を選択し、の信号電極データで、の
オン波形及び10のオフ波形を選択し、信号電極波形を作
り、液晶素子113に印加される。又、V1 、V2 、V
3 、V4 、V5、V6 、V8 、V9 は走査電極及び信号
電極の電源電圧である。第20図は、第19図に示した
回路の各点における信号である。 【0059】比較例5 第21図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 上の各画素に印加される駆動
波形と、光透過特性を示す。なお、光透過特性の変化を
わかりやすくするために、次のフレーム周期t23では、
オン、オフ状態を反転させた。 【0060】第21図において、t05〜t26は、いずれ
も第15図と同じことを示しており、波高値V1 は8
V、V2 は4Vである。 【0061】実施例2および比較例4と異なるのは、コ
ントラスト比を向上させるために、非選択期間に印加さ
れるパルスのパルス幅が、液晶をオン、オフさせるため
に印加される飽和値以上のパルスよりも大きくならない
ようにした点にある。 【0062】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、±V1 、第1の非選択期間t16(t26)は0V、第
2の非選択期間t05(t15、t25)は、±V1 を選択期
間とは逆の順序で印加し、信号電極Y1 、Y2 、Y3
は、画素をオンさせたい場合は0V、オフさせたい場合
は±V2 を負、正の順に印加する。この時各画素には、
選択期間t11(t21)の直前の第2の非選択期間t
05(t15、t25)では、いずれも飽和値以上の±V1
しくは(+V1 +V2 )および(−V1 −V2 )が印加
され、選択期間t11(t21)では、オンの場合±V
1 が、オフの場合(−V1 +V2 )および(+V1 −V
2 )が印加され、第1の非選択期間t16(t26)では、
オン、オフパターンによつて、(+V1 −V2 )および
(−V1 十V2 )もしくは0Vが印加される。このよう
に非選択期間には、200μsecより大きいパルス幅
のパルスが印加されることはなく、光透過特性に与える
影響がより小さくなる。 【0063】本比較例の駆動方法も、実施例2および
較例4と同様、選択期間の直前で画素をいったんオンさ
せてからオフ状態にし、その直後の選択期間内に正の飽
和値以上のパルスを印加するか、しきい値以下のパルス
を印加するかで、オン状態に反転させるか、オフ状態を
そのまま保持するかを選択しているため、実施例1〜4
の駆動方法に比べて選択期間の時間を半分にすることが
でき、より高速の駆動を必要とする場合や走査電極を多
くする場合に有効な駆動方法である。 【0064】本比較例の場合は、画素(X1 1 )で2
2:1、(X1 2 )で21:1、(X1 3 )で2
0:1のコントラスト比が得られた。また本実施例にお
いても液晶に印加される電圧の平均値は零となり、液晶
素子の劣化が生ずることはなかつた。 【0065】なお、本比較例でも第2の非選択期間をフ
レーム周期の最後すなわち次の選択期間の直前に設けた
が、表示装置に応用する場合は、人間の目が識別できな
い時間の範囲内であれば、選択期間の直前である必要は
ない。 【0066】第22図は、第21図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例を示す回路ブロック図であり、
、の信号により、トランスミッションゲート111
を選択し、の走査電極データで、の選択時走査電極
波形及び0Vの非選択時走査電極波形を選択し、走査電
極波形を作る。一方信号電極波形は、の信号によりト
ランスミッツョンゲート111を選択し、の信号電極
データで、のオン波形及びのオフ波形を選択し、信
号電極波形を作り、液晶素子113に印加される。又、
±V1 、±V2 、0V、は走査電極及び信号電極の電波
電圧である。第23図は、第22図に示した回路の各点
における信号である。 【0067】比較例6 第24図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 、X2 および信号電極Y1
印加される駆動波形と、画素(X1 1 )の光透過特性
を示す。なお、光透過特性の変化をわかりやすくするた
めに、次のフレーム周期t23ではオン、オフ状態を反転
させた。 【0068】第24図において、t05〜t26およびt’
05〜t’21はいずれも第18図と同じことを示す。 【0069】波高値V1 、V2 、V3 、V4 、V5 、V
6 はそれぞれ1OV、9V、7V、3V、1V、0Vで
ある。Vmは信号電極に印加される電圧パルスの中間電
位を示し、この場合は5Vである。 【0070】比較例5と異なるのは、走査電極に印加さ
れる電圧を低下させるために、走査電極と信号電極の電
圧レベルを共通化したことにある。 【0071】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、V4 およびV3 を、第1の非選択期間t16(t26
は、V2 およびV5 を、第2の非選択期間t05(t15
25)は、V1 およびV6 を印加する。走査電極X1
奇数番目の走査電極とすると、偶数番目の走査電極であ
るX2 には、第24図に示すように、X1 とは位相が逆
のパルス列を印加する。これは、走査電極X1 上の画素
が選択期間t11(t21)である時、走査電極X2 上の画
素は、第2の非選択期間t’25(t’15)であり、この
時に画素をオンおよびオフさせるための飽和値以上のパ
ルスを印加するためである。すなわち、本実施例では各
走査電極に、交互に逆位相のパルスを印加する必要があ
る。またこの結果、信号電極Y1 に印加されるパルス
は、画素をオンさせるパルスとオフさせるパルスを、奇
数番目の走査電極上の画素と偶数番目の走査電極上の画
素とでは異なる波形にする必要がある。すなわち、奇数
番目の走査電極(例えばX1 )上の画素をオンさせる場
合は、V1 およびV6 をV1、V6 の順に、オフさせる
場合はV2 およびV5 をV2 、V5 の順に印加し、偶数
番目の走査電極(例えばX2 )上の画素をオンさせる場
合はV2 およびV5 をV5 、V2 の順に、オフさせる場
合は、V1 およびV6 をV6 、V1 の順に印加する。こ
の時画素(X1 1 )に印加されるパルスは、オンの場
合、選択期間t11では(V4 −V1 )および(V3 −V
6 )の負、正の飽和値以上のパルスが印加され、オフの
場合、選択期間t21では(V4 −V2 )および(V3
5 )の負、正のしきい値より小さい値のパルスが印加
される。また、選択期間の直前の第2の選択期間t
05(t15、t25)では、(V1 −V5 )および(V6
2 )もしくは(V1 −V6 )および(V6 −V1 )の
いずれも飽和値以上のパルスが正、負の順に印加され、
画素はいったんオン状態となった後オフ状態となり、次
の選択期間で、オンに反転するか、そのままオフ状態を
保持するかを選択される。 【0072】第1の選択期間t16(t26)では、比較例
5と同じように、オン、オフパターンによつて、0Vも
しくは(V5 −V6 )および(V2 −V1 )の液晶のし
きい値より充分小さい値の正、負のパルスが印加され
る。 【0073】本比較例の駆動方法も、実施例2、比較例
4〜5と同様、より高速の駆動を必要とする場合や走査
電極を多くする場合に有効な駆動方法であり、比較例
と同様のコントラスト比が得られた。 【0074】第25図は、第24図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例を示すブロック図である。、
の信号によりトランスミッションゲート111を選択
し、の走査電極データで、の選択時走査電極波形及
びの非選択時走査電極波形を選択し、走査電極波形を
作る。尚は偶数番目の走査電極選択波形である。一方
信号電極波形は、、の信号によりトランスミッショ
ンゲート111を選択し、の信号電極データで、の
オン波形及び10のオフ波形を選択し、信号電極波形を作
り、液晶素子113に印加される。又、V1 、V2 、V
3 、V4 、V5は走査電極及び信号電極の電極電圧であ
る。第26図は、第25図に示した回路の各点における
信号である。 【0075】実施例3 第27図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 上の各画素に印加される駆動
波形と、光透過特性を示す。なお、光透過特性の変化を
わかりやすくするために、次のフレーム周期t23は、オ
ン、オフ状態を反転させた。 【0076】第27図において、t13は最初のフレーム
周期、t23は次のフレーム周期を示す。またt11および
21は選択期間、t12およびt22は非選択期間を示し、
14は200μsecのパルス幅を示す。またt15およ
びt25は次の選択期間の直前すなわちフレーム周期の最
後に設けられた平均値補正用のパルスを印加するための
期間を示す。この場合は、200μsecの期間であ
る。 【0077】また、波高値V1 は1OV、V2 は8V、
3 およびV4 は2Vである。 【0078】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、+V1 、−V2 の順に、非選択期間t12(t22)は
0Vを印加し、フレーム周期の最後の期間t15(t25
は補正用パルスとして−V3 を印加する。信号電極
1 、Y2 、Y3 には、画素をオンさせたい場合は、±
4Vを正、負の順に、オフさせたい場合は、負、正の順
に印加する。この時各画素には、オンの場合は、飽和値
以上のパルス(+V1 −V4 )が印加された後しきい値
より小さいパルス(−V2 +V4 )が印加され、オフの
場合はいずれも飽和値以上のパルス(+V1 +V4 )お
よび(−V2 −V4)が正、負の順に印加される。また
非選択期間t12(t22)は、オン、オフパターンによっ
て±V4 が200μsecまたは400μsecのパル
ス幅で印加されるが、フレーム周期の最後の期間t
15(t25)のみは、補正用パルス−V3 が加えられるた
め、(−V3 −V4 )または(−V3 +V4 )すなわち
−4Vまたは0Vが印加される。 【0079】本実施例では、選択期間の最初に画素をオ
ンさせる正の極性の飽和値以上の第1のパルスを印加し
た後、それと逆極性でかつ波高値の異なる第2のパルス
を印加し、この第2のパルスをしきい値以下とするか、
飽和値以上とするかでオン、オフを選択している。この
時、オン、オフにかかわりなく、第1のパルスの波高値
と第2のパルスの波高値の差を等しくしておき、この差
分をt15(t25)の期間で補正してやることにより、1
フレーム周期内に印加される電圧の平均値を零にしてい
る。 【0080】なお、本実施例では補正用パルスのパルス
幅、前記第1のパルスおよび第2のパルスのパルス幅を
等しくしているが、必ずしもこれに限られるものではな
く、|V1 ・t1 |−|V2 ・t2 |=|V3 ・t3
(ただし、t1 、t2 、t3はそれぞれのパルスのパル
ス幅を示す)を満足するように、各パルスの波高値およ
びパルス幅を設定してやれば良い。 【0081】本実施例の駆動方法も、実施例2、比較例
4〜6と同様、実施例1、比較例1〜3の駆動方法に比
べて選択期間の時間を半分にすることができるため、よ
り高速の駆動を必要とする場合や走査電極を多くする場
合に有効な駆動方法である。また、実施例2、比較例
〜6の駆動方法のように、非選択期間に画素がオン、オ
フすることがないため、ごく短時間での光の透過量の変
化でも品質上問題となるような液晶シャッターなどに応
用する場合、有効な駆動方法である。 【0082】本実施例の場合は、画素(X1 1 )で2
0:1、(X1 2 )で17:1、(X1 3 )で2
0:1のコントラスト比が得られた。また本実施例で
は、補正用パルスをフレーム周期の最後すなわち次の選
択期間の直前に印加するようにしているが、この補正用
パルスは、光透過特性にほとんど影響を与えないので、
非選択期間内であれば、任意のタイミンクで印加しても
良い。 【0083】第28図は、第27図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例を示すブロック図である。走査
電極には、走査電極データ信号121を、走査電極シフ
トクロック信号120でシフトレジスタ115に転送
し、選択期間にdの波形、非選択期間に0V、選択期間
直前の直流成分を補正する電圧を切り換えて、走査電極
波形を出力する。一方信号電極には、信号電極データ信
号117を信号電極シフトクロック118でシフトレジ
スタ114に転送して、一走査線分のデータを転送した
らラッチ信号119でラッチ116し、その出力でトラ
ンスミッションゲート111を切り換えて、オン又はオ
フ(b又はcの波形)を出力する。V1 、−V2 、−V
3 、±V4 は、走査電極及び信号電極の駆動電圧であ
る。 【0084】第29図は、第28図に示した回路の信号
波形を示したタイミングチャート図である。 【0085】比較例7 第30図に、第2図のに示すようなオン、オフ状態にす
るための走査電極X1および信号電極Y1 に印加される
駆動波形と、画素(X1 1 )の光透過特性を示す。な
お、光透過特性の変化をわかりやすくするために、次の
フレーム周期t23ではオン、オフ状態を反転させた。 【0086】第30図において、t11〜t25はいずれも
第27図と同じことを示す。 【0087】波高値V1 、V2 、V3 、V4 、V5 、V
6 、V7 は、それぞれ12V、10V、8V、6V、4
V、2V、0Vである。Vmは信号電極に印加される電
圧パルスの中間電位を示し、この場合は5Vである。 【0088】実施例3と異なるのは、走査電極に印加さ
れる電圧を低下させるために、走査電極と信号電極の電
圧レベルを共通化したことにある。 【0089】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、V1 、V7 の順に、非選択期間t12(t22)は、V
5 、V3 の順に印加し、t15(t25)の期間は、補正用
パルスとしてV4 を印加する。信号電極Y1 には、画素
をオンさせたい場合は、V5、V4 の順に、オフさせた
い場合は、V7 、V2 の順に印加する。この時各画素に
は、オンの場合は、飽和値以上のパルス(V1 −V5
が印加された後、しきい値より小さいパルス(V7 −V
4 )が印加され、オフの場合はいずれも飽和値以上のパ
ルス(V1 −V7 )および(V7 −V2 )が図のような
順に印加される。また非選択期間t12(t22)は、オ
ン、オフパ夕ーンによって(V6 −V7 )および(V3
−V2 )が200μsecまたは400μsecのパル
ス幅で印加されるが、フレーム周期の最後の期間t
15(t25)のみは、補正用パルスV4 が加えられるた
め、(V4 −V2 )または(V4 −V4 )すなわち−4
Vまたは0Vが印加される。 【0090】本比較例も、実施例3と同様、選択期間に
印加される正および負のパルスの波高値の差分をt
15(t25)の期間で補正し、1フレーム周期内に印加さ
れる電圧の平均値を零にしている。 【0091】本実施例の駆動方法も、実施例3と同様、
液晶シャッターなどに応用する場合、有効な駆動方法で
あり、実施例3と同様のコントラスト比が得られた。 【0092】第31図は、第30図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例を示すブロック図である。の
信号により、トランスミッションゲート111を選択
し、の走査電極テータでの選択時走査電極波形及び
の非選択時走査電極波形を選択し、走査電極波形を作
る。一方信号電極波形は、の信号によりトランスミッ
ションゲート111を選択しの信号電極データでの
オン波形、のオフ波形を選択し、信号電極波形を作
り、液晶素子113に印加される。又、V1 、V2、V
3 、V4 、V5 、V6 、V7 は走査電極及び信号電極の
電源電圧である。第32図は、第31図に示した回路の
各点における信号である。 【0093】比較例8 第33図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 上の各画素に印加される駆動
波形と、光透過特性を示す。なお、光透過特性の変化を
わかりやすくするために、次のフレーム周期t23では、
オン、オフ状態を反転させた。 【0094】第33図において、t11〜t25は、いずれ
も第27図と同じことを示しており、波高値V1 は8
V、V2 は6V、V3 およびV4 は2Vである。 【0095】実施例3および比較例7と異なるのは、コ
ントラスト比を向上させるために、非選択期間に印加さ
れるパルスのパルス幅が、液晶をオン、オフさせるため
に印加される飽和値以上のパルスよりも大きくならない
ようにした点にある。 【0096】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、十V1 、−V2 の順に、非選択期間t12(t21)は
0Vを印加し、t15(t25)の期間は補正用パルスとし
て−V3 を印加する。信号電極Y1 、Y2 、Y3 には、
画素をオンさせたい場合は0V、オフさせたい場合は±
4 を負、正の順に印加する。この時各画素には、オン
の場合は、飽和値以上のパルス+V1 が印加された後、
しきい値より小さいパルス−V2 が印加され、オフの場
合はいずれも飽和値以上のパルスが(+V1 +V4 )、
(−V2 −V4 )の順に印加される。また非選択期間t
12(t22)は、オン、オフパターンによって、パルス幅
200μsecのパルス±V4 もしくは0Vが印加され
るが、フレーム周期の最後の期間t15(t25)のみは、
補正用パルス−V3 が加えられるため、(−V3
4 )もしくは−V3 が印加される。本比較例でも、選
択期間の最初に画素をオンさせる正の極性の飽和値以上
の第1のパルスを印加した後、それと逆極性でかつ波高
値の異なる第2のパルスを印加し、この第2のパルスを
しきい値以下とするか、飽和値以上とするかでオン、オ
フを選択している。この時、オン、オフにかかわりな
く、第1のパルスの波高値と第2のパルスの波高値の差
を等しくしておき、この差分をt15(t25)の期間で補
正してやることにより、1フレーム周期内に印加される
電圧の平均値を零にしている。 【0097】なお、本比較例では補正用パルスのパルス
幅、前記第1のパルスおよび第2のパルスのパルス幅を
等しくしているが、必ずしもこれに限られるものではな
く、|V1 ・t1 |−|V2 ・t2 |=|V3 ・t3
(ただし、t1 、t2 、t3はそれぞれのパルスのパル
ス幅を示す。)を満足するように、各パルスの波高値お
よびパルス幅を設定してやれば良い。 【0098】本比較例の駆動方法も、実施例3および
較例7と同様実施例1および比較例1〜3の駆動方法に
比べて選択期間の時間を半分にすることができるため、
より高速の駆動を必要とする場合や走査電極を多くする
場合に有効な駆動方法である。また実施例2、比較例
〜6の駆動方法のように、非選択期間に画素がオン、オ
フすることがないため、ごく短時間での光の透過量の変
化でも品質上問題となるような液晶シャッターなどに応
用する場合、有効な駆動方法である。 【0099】本比較例の場合は、画素(X1 1 )で2
4:1、(X1 2 )で23:1、(X1 3 )で2
3:1のコントラスト比が得られた。また本比較例の場
合も、補正用パルスを印加するタイミングは、選択期間
の直前に限定されない。 【0100】第34図は、第33図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例を示すブロック図である。走査
電極には、走査電極データ信号121を、走査電極シフ
トクロック信号120でシフトレジスタ115に転送
し、選択期間にdの波形、非選択期間に0V、選択期間
直前の直流成分を補正する電圧を切り換えて、走査電極
波形を出力する。一方信号電極には、信号電極データ信
号117を信号電極シフトクロック118でシフトレジ
スタ114に転送して、一走査線分のデータを転送した
らラッチ信号119でラッチ116し、その出力でトラ
ンスミッションゲート111を切り換えて、オン又はオ
フ(b又はcの波形)を出力する。V1 、−V2 、−V
3 、士V4 は、走査電極及び信号電極の駆動電圧であ
る。 【0101】第35図は、第34図に示した回路の信号
波形を示したタイミングチャート図である。 【0102】比較例9 第36図は、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 および信号電極Y1 に印加さ
れる駆動波形と、画素(X1 1 )の光透過特性を示
す。なお、光透過特性の変化をわかりやすくするため
に、次のフレーム周期t23ではオン、オフ状態を反転さ
せた。 【0103】第36図において、t11〜t25はいずれも
第27図と同じことを示す。 【0104】波高値V1 、V2 、V3 、V4 、V6 、V
7 は、それぞれ10V、8V、6V、4V、2V、0V
である。Vmは信号電極に印加される電圧パルスの中間
電位を示し、この場合は4Vである。 【0105】比較例8と異なるのは、走査電極に印加さ
れる電圧を低下させるために、走査電極と信号電極の電
圧レベルを共通化したことにある。 【0106】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は、V1 、V7 の順に、非選択期間t12(t22)は、V
6 、V3 の順に印加し、t15(t25)の期間は、補正用
パルスとしてV4 を印加する。信号電極Y1 には、画素
をオンさせたい場合はV6 、V3 の順に、オフさせたい
場合は、V7 、V2 の順に印加する。この時各画素に
は、オンの場合は、飽和値以上のパルス(V1 −V6
が印加された後、しきい値より小さいパルス(V7 −V
3 )が印加され、オフの場合はいずれも飽和値以上のパ
ルス(V1 −V7 )および(V7 −V2 )が、図のよう
な順に印加される。また非選択期間t12(t22)は、オ
ン、オフパターンによって、(V6 −V7)および(V
3 −V2 )もしくは0Vが印加されるが、フレーム周期
の最後の期間t15(t25)のみは、補正用パルスV3
加えられるため、(V4 −V2 )もしくは(V4
3 )が印加される。 【0107】本比較例も、比較例8と同様、選択期間に
印加される正および負のパルスの波高値の差分をt
15(t25)の期間で補正し、1フレーム周期内に印加さ
れる電圧の平均値を零にしている。 【0108】本比較例の駆動方法も、比較例8と同様、
液晶シャッターなどに応用する場合、有効な駆動方法で
あり、比較例8と同様のコントラスト比が得られた。 【0109】第37図は、第36図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例を示すブロック図である。の
信号により、トランスミッションゲート111を選択
し、の走査電極データでの選択時走査電極波形及び
の非選択時走査電極波形を選択し、走査電極波形を作
る。一方信号電極波形は、の信号によりトランスミッ
ションゲート111を選択しの信号電極データでの
オン波形、のオフ波形を選択し、信号電極波形を作
り、液晶素子113に印加される。又、V1 、V2、V
3 、V4 、V6 、V7 は走査電極及び信号電極の電源電
圧である。第38図は、第37図に示した回路の各点に
おける信号である。 【0110】比較例10 第39図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 および信号電極Y1 に印加さ
れる駆動波形と、画素(X1 1 )の光透過特性を示
す。なお、光透過特性の変化をわかりやすくするため
に、次のフレーム周期t23ではオン、オフ状態を反転さ
せた。 【0111】第39図において、t13は最初のフレーム
周期、t23は次のフレーム周期を示し、t11およびt21
は選択期間、t12およびt22は非選択期間を示す。ま
た、t14は200μsecのパルス幅を示す。 【0112】波高値V1 は30V、V2 は12Vであ
る。 【0113】本比較例の特徴は、非選択期間に周波数1
0KHzという、高周波の交流パルスを印加して液晶素
子のメモリ性を改善することにより、コントラスト比を
向上させたことにある。 【0114】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は0Vを、非選択期間t12(t22)は、±V1 の交流パ
ルスを印加し、信号電極Y1 には±V2 を、画素をオン
させたい場合は正、負の順に、オフさせたい楊合は負、
正の順に印加する。 【0115】この時、画素(X1 1 )に印加されるパ
ルスは、オンの場合は±V2 が負、正の順に、オフの場
合は正、負の順に印加され、非選択期間には、正の波高
値が(+V1 +V2 )で負の波高値が(−V1 +V2
の交流パルスと正の波高値が(+V1 −V2 )で負の波
高値が(−V1 十V2 )の交流パルスとがt14の期間ず
つ交互に印加される。選択期間に印加されるパルスは、
いずれも飽和値以上であるが、最後に印加されたパルス
の極性によってオン、オフが選択される。また非選択期
間に印加される交流パルスは、波高値は非常に大きい値
となっているが、パルス幅が50μsecと非常に小さ
いため、液晶素子は応答せず、逆にメモりー性が改善さ
れて、コントラスト比が向上する。本比較例では40:
1というきわめてすぐれたコントラスト比が得られた。 【0116】また、液晶素子に印加される電圧パルスの
平均値は零であり、液晶素子の劣化を生ずることもなか
った。 【0117】第40図は、第39図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例の回路ブロック図である。、
の信号により、トランスミッションゲート111を選
択し、の走査電極データで、0Vの選択時走査電極波
形及びの非選択時走査電極波形を選択し、走査電極波
形を作る。一方信号電極波形はの信号によりトランス
ミッションゲート111を選択しの信号電極データで
のオン波形、のオフ波形を選択し、信号電極波形を
作り、液晶素子113に印加される。±V1 、±V2
0Vは走査電極及び信号電極の電源電圧である。第41
図は、第40図に示した回路の各点における信号であ
る。 【0118】比較例11 第42図に、第2図(b)に示すようなオン、オフ状態
にするための走査電極X1 および信号電極Y1 に印加さ
れる駆動波形と、画素(X1 1 )の光透過特性を示
す。なお、光透過特性の変化をわかりやすくするため
に、次のフレーム周期t23ではオン、オフ状態を反転さ
せた。 【0119】第42図において、t13は最初のフレーム
周期、t23は次のフレーム周期を示し、t11およびt21
は選択期間、t12およびt22は非選択期間を示す。 【0120】また、t14は200μsecのパルス幅を
示す。 【0121】比較例10と異なるのは、選択期間t
11(t21)に印加される正、負のパルスの波高値の差分
を、非選択期間t12(t22)に印加される高周波の交流
パルスで補正する点にあり、そのため、この交流パルス
の波高値V1 およびV4 は、|V3 ・t14|−|V2
14|=1/2(|V1 ・t12|−|V4 ・t12|)を
満足するように設定される。本比較例の場合、t12=1
0t14となるので、波高値V1 、V2 、V3 、V4 をそ
れぞれ30V、10V、20V、28Vとした。また、
5 は5Vである。 【0122】走査電極X1 には、選択期間t11(t21
は−V3 およびV2 が負、正の順に、非選択期間t
12(t22)は、正の波高値がV1 、負の波高値がV4
周波数10KHzの交流パルスを印加し、信号電極Y1
には、±V5 を、画素をオンさせたい場合は正、負の順
にオフさせたい場合は負、正の順に印加する。この時、
画素(X1 1 )には、オンの場合は飽和値以上の(−
3 −V5 )および(十V2 十V5 )が印加され、オフ
の場合は飽和値以上の負のパルス(−V3 +V5 )およ
びしきい値より小さい(+V2 −V5 )が印加される。
また、非選択期間には、正の波高値が(+V1 +V5
で負の波高値が(−V4 +V5 )の交流パルスと正の波
高値が(+V1 −V5 )で負の波高値が(−V4
5 )の交流パルスとがt14の期間ずつ交互に印加され
る。選択期間に印加される正および負のパルスの波高値
の差は、オン、オフにかかわらず(V3 −V2 )であ
り、その差分は非選択期間に印加される交流パルスによ
って補正され、液晶素子に印加される電圧パルスの平均
値は零となる。本比較例においても、液晶素子のメモリ
ー性が改善され、比較例10と同様のすぐれたコントラ
スト比が得られた。 【0123】第43図は、第42図に示す駆動波形を実
現する具体的回路の一例の回路ブロック図である。、
の信号により、トランスミッションゲート111を選
択し、の走査電極データで、の選択時走査電極波形
及びの非選択時走査電極波形を選択し、走査電極波形
を作る。一方信号電極波形は、の信号によりトランス
ミッツョンゲート111を選択しの信号電極データで
のオン波形、のオフ波形を選択し、信号電極波形を
作り、液晶素子113に印加される。V1 、V2 、−V
3 、−V4 、±V5 は走査電極及び信号電極の電源電圧
である。 【0124】第44図は、第43図に示した回路の各点
における信号である。 【0125】実施例4 第45図は、本実施例における駆動波形を実現する具体
的回路を示すブロック図であり、第66図は、この回路
で作られた駆動波形を、液晶素子に印加するための駆動
回路の一例を示す図である。451はフレーム信号、4
52は極性切り換え信号であり、これらの信号により、
トランスミッションゲート111をスイッチングしてV
1 、V2 、−V3 、−V4 の電圧を切り換え、走査電極
の選択波形453を作る。また、V5 、−V6 の電圧を
切り換えて信号電極のオン波形454およびオフ波形4
55を作る。第46図に、これらの信号波形のタイミン
グチャートを示す。 【0126】これらの信号波形を第66図に示す駆動回
路に印加し、走査電極および信号電極に印加する駆動波
形を作る。すなわち、選択波形453を8101および
8102に、非選択波形として0Vを8103に、オン
波形454を8105に、オフ波形455を8104に
それぞれ印加する。 【0127】第66図において、121は走査電極デー
タで、これを走査電極シフトクロック120によって走
査電極側シフトレジスタ115に転送し、一走査電極ず
つ順次選択信号を出力してトランスミッションゲート1
11をスイッチングし、走査電極駆動波形を8107に
印加する。また117は信号電極データで、これを信号
電極シフトクロック118によって信号電極側シフトレ
ジスタ114に転送し、一走査電極分のデータを転送し
たらラッチ信号119によりラッチ回路116にラッチ
する。このラッチ回路116の出力によりトランスミッ
ションゲート111をスイッチングし、オン波形454
およびオフ波形455を切り換えて信号電極駆動波形を
8106に印加する。 【0128】第46図に、第66図に示す走査電極81
09および信号電極8110に印加される駆動波形と画
素8111に印加される合成波形および光透過特性を示
す。t13、t23、t33およびt43は、それぞれ1フレー
ム周期、t11、t21、t31およびt41は、それぞれ選択
期間、t21、t22、t32およびt42はそれぞれ非選択期
間を示す。またt14、t15、t24、t25、t34、t35
44およびt45は、パルス幅を示し、本実施例の場合
は、いずれも200μsecである。 【0129】また、波高値V1 およびV4 は10V、V
2 およびV3 は8V、V5 およびV6 は2Vである。 【0130】走査電極X1 には、第46図461に示す
ように、選択期間t11(t21、t31、t41)は、1フレ
ームごとに交互に、第1の選択波形として+V2 および
−V4 が負、正の順に、また第2の選択波形として+V
1 および−V3 が正、負の順に印加され、非選択期間t
12(t22、t32、t42)は、0Vが印加される。また、
信号電極Y1 には、第46図462に示すように、画素
をオンさせたい場合は十V5 および−V6 が正、負の順
に、オフさせたい場合は+V5 および−V6 が負、正の
順に印加される。 【0131】この時画素(X1 1 )に印加される合成
波形は、第46図463に示すように、走査電極X1
第1の選択波形が印加されたフレームでは、オンの場合
は(−V4 −V5 )および(V2 +V6 )が負、正の順
に、オフの場合は(−V4 +V6 )および(V2
5 )が負、正の順に印加され、第2の選択波形が印加
されたフレームでは、オンの場合は(V1 −V5 )およ
び(−V3 +V6 )が正、負の順に、オフの場合は(V
1 +V6 )および(−V3 −V5 )が正、負の順に印加
される。また非選択期間は−V5 および+V6 が印加さ
れる。 【0132】本実施例の駆動方法は、選択期間の最初に
正または負の飽和値以上のパルスを印加してオンまたは
オフ状態とし、次に印加するパルスを逆極性の飽和値以
上のパルスとしてオン、オフ状態を反転させるか、逆極
性のしきい値より小さいパルスとしてそのまま保持させ
るかでオン、オフを選択している。また、第1の選択波
形が印加されたフレームでは、正のパルスと負のパルス
との波高値の差が(V4 −V2 )すなわち−2Vとなっ
ているが、第2の選択波形が印加されたフレームでは、
(V1 −V3 )すなわち十2Vとなっていて、互いに相
殺される。すなわち、本実施例では2フレームごとに画
素に印加される電圧パルスの平均値を零にして液晶素子
の劣化を防止しているものである。なお、画素8111
の光透過特性を第46図464に示す。 【0133】比較例12 第47図は、本比較例における駆動波形を実現する具体
的回路を示すブロック図であり、第66図は、この回路
で作られた駆動波形を、液晶素子に印加するための駆動
回路の一例を示す図である。471はフレーム信号、4
72は極性切り換え信号であり、これらの信号により、
トランスミッションゲート111をスイッチングしてV
1 、−V2 、−V7 、−V8 の電圧を切り換え、走査電
極の選択波形473を作り、−V3 、−V6 の電圧を切
り換えて走査電極の非選択波形474を作る。また、−
2 、−V4 、−V5 、−V7 の電圧を切り換えて信号
電極のオン波形475およびオフ波形476を作る。第
48図に、これらの信号波形のタイミングチャートを示
す。 【0134】これらの信号波形を第66図に示す駆動回
路に印加し、走査電極および信号電極に印加する駆動波
形を作る。すなわち、選択波形473を8101および
8102に、非選択波形474を8103に、オン波形
475を8105に、オフ波形476を8104にそれ
ぞれ印加する。 【0135】第66図において、121は走査電極デー
タでこれを走査電極シフトクロック120によって走査
電極側シフトレジスタ115に転送し、一走査電極ずつ
順次選択信号を出力してトランスミッションゲート11
1をスイッチングし、走査電極駆動波形を8107に印
加する。また117は信号電極データで、これを信号電
極シフトクロック118によって信号電極側シフトレジ
スタ114に転送し、一走査電極分のデータを転送した
らラッチ信号119によりラッチ回路116にラッチす
る。このラッチ回路116の出力によりトランスミッシ
ョンゲート111をスイッチングし、オン波形475お
よびオフ波形476を切り換えて信号電極駆動波形を8
106に印加する。 【0136】第49図に、第66図に示す走査電極81
09および信号電極8110に印加される駆動波形と画
素8111に印加される合成波形および光透過特性を示
す。t13、t23、t33およびt43は、それそれ1フレー
ム周期、t11、t21、t31およびt41は、それぞれ選択
期間、t12、t22、t32およびt42はそれぞれ非選択期
間を示す。またt14、t15、t24、t25、t34、t35
44およびt45は、パルス幅を示し、本比較例の場合は
いずれも200μsecである。 【0137】波高値V1 は0V、V2 は2V、V3 は4
V、V4 は6V、V5 は8V、V6は10V、V7 は1
2V、V8 は14Vである。また、−Vmは信号電極に
印加する電圧パルスの中間電位を示し、この場合は−7
Vである。 【0138】実施例4と異なるのは、走査電極に印加す
る電圧を低くするために、走査電極と信号電極の電圧レ
ベルを共通化したことと、信号電極のオンおよびオフ波
形を走査電極に印加する選択波形によって変えた点であ
る。 【0139】すなわち走査電極8109には、第49図
491に示すように、選択期間t11(t21、t31
41)は、1フレームごとに交互に、第1の選択波形と
して−V8 および−V2 が−V8 、−V2 の順に、また
第2の選択波形としてV1 および−V7 がV1 、−V7
の順に印加され、非選択期間t12(t22、t32、t42
は、第1の選択波形が印加されたフレームでは−V3
よび−V6 が−V3 、−V6 の順に、また第2の選択波
形が印加されたフレームでは−V6 、−V3 の順に印加
される。 【0140】信号電極8110には、第49図492に
示すように、第1の選択波形が印加されたフレームで
は、オン波形として−V2 および−V7 が−V2 、−V
7 の順に印加され、オフ波形として−V4 および−V5
が−V4 、−V5 の順に印加される。また第2の選択波
形が印加されたフレームでは、オン波形として−V4
よび−V5 が−V5 、−V4 の順に印加され、オフ波形
として−V2 および−V7 が−V7 、−V2 の順に印加
される。 【0141】この時画素8111に印加される合成波形
は、第49図493に示すように、走査電極に第1の選
択波形が印加されたフレームでは、オンの場合は(−V
8 +V2 )および(−V2 +V7 )が負、正の順に、オ
フの場合は(−V8 +V4 )および(−V2 +V5 )が
負、正の順に印加され、第2の選択波形が印加されたフ
レームでは、オンの場合は(V1 十V5 )および(−V
7 十V4 )が正、負の順に、オフの場合は(V1
7 )および(−V8 +V2 )が正・負の順に印加され
る。また非選択期間は、(−V6 +V7 )および(−V
3 +V2 )もしくは(−V3 十V4 )および(−V6
5 )が印加される。 【0142】本比較例の駆動方法も、選択期間の最初に
正または負の飽和値以上のパルスを印加してオンまたは
オフ状態とし、次に印加するパルスを逆極性の飽和値以
上のパルスとしてオン、オフ状態を反転させるか、逆極
性のしきい値より小さいパルスとしてそのまま保持させ
るかでオン、オフを選択している。また、第1の選択波
形が印加されたフレームでは、正のパルスと負のパルス
との波高値の差が(V7 −V8 )もしくは(V4 +V5
−V2 −V8 )すなわち−2Vとなっているが、第2の
選択波形が印加されたフレームでは、V2 もしくは(V
4 +V5 −V7)すなわち十2Vとなつていて、互いに
相殺される。すなわち、本比較例でも2フレームごとに
画素に印加される電圧パルスの平均値を零にして液晶素
子の劣化を防止しているものである。なお、画素811
1の光透過特性を第49図494に示す。 【0143】比較例13 第50図は、本比較例における駆動波形を実現する具体
的回路を示すブロック図であり、第66図は、この回路
で作られた駆動波形を、液晶素子に印加するための駆動
回路の一例を示す図である。 【0144】501はフレーム信号、502は極性切り
換え信号であり、これらの信号により、トランスミッン
ョンゲート111をスイッチングしてV1 、V2 、−V
3 、−V4 の電圧を切り換え、走査電極の選択波形50
3を作る。また、V5 、−V6 、0Vの電圧を切り換え
て信号電極のオン波形504およびオフ波形505を作
る。第51図に、これらの信号波形のタイミングチャー
トを示す。 【0145】これらの信号波形を第66図に示す駆動回
路に印加し、走査電極および信号電極に印加する駆動波
形を作る。すなわち、選択波形503を8101および
8102に、非選択波形として0Vを8103に、オン
波形504を8105に、オフ波形505を8104に
それぞれ印加する。 【0146】第66図において、121は走査電極デー
タで、これを走査電極シフトクロック120によって走
査電極側シフトレジスタ115に転送し、一走査電極ず
つ順次選択信号を出力してトランスミッションゲート1
11をスイッチングし、走査電極駆動波形を8107に
印加する。また117は信号電極データで、これを信号
電極シフトクロック118によって信号電極側シフトレ
ジスタ114に転送し、一走査電極分のデータを転送し
たらラッチ信号119によりラッチ回路116にラッチ
する。このラッチ回路116の出力によりトランスミッ
ションゲート111をスイツチングし、オン波形504
およびオフ波形505を切り換えて信号電極駆動波形を
8106に印加する。 【0147】第51図に、第66図に示す走査電極81
09および信号電極8110に印加される駆動波形と画
素8111に印加される合成波形および光透過特性を示
す。t13、t23、t33およびt43それぞれ1フレーム周
期、t11、t21、t31およびt41は、それぞれ選択期
間、t12、t22、t32およびt42はそれぞれ非選択期間
を示す。また、t14、t15、t24、t25、t34、t35
44およびt45は、パルス幅を示し、本比較例の場合
は、いずれも200μsecである。 【0148】波高値V1 およびV4 は8V、V2 および
3 は6V、V5 およびV6 は2Vである。 【0149】走査電極8109には、第51図511に
示すように、選択期間t11(t21、t31、t41)は、1
フレームごとに交互に、第1の選択波形としてV2 およ
び−V4 が負、正の順に、また第2の選択波形としてV
1 および−V3 が正、負の順に印加され、非選択期間t
12(t22、t32、t42)は、0Vが印加される。 【0150】信号電極8110には、第51図512に
示すように、第1の選択波形が印加されたフレームで
は、オン波形としてV5 および−V6 が正、負の順に印
加され、オフ波形として0Vが印加される。 【0151】また、第2の選択波形が印加されたフレー
ムでは、オン波形として0Vが印加され、オフ波形とし
てV5 および−V6 が負、正の順に印加される。 【0152】この時画素8111に印加される合成波形
は、第51図513に示すように、走査電極に第1の選
択波形が印加されたフレームでは、オンの場合は(−V
4 −V5 )および(V2 +V6 )が負、正の順に、オフ
の場合は−V4 およびV2 が負、正の順に印加され、第
2の選択波形が印加されたフレームでは、オンの場合は
1 および−V3 が正、負の順に、オフの場合は(V1
+V6 )および(−V3 −V5 )が正、負の順に印加さ
れる。 【0153】また非選択期間は、0VもしくはV5 およ
び−V6 が印加される。 【0154】本比較例の駆動方法も、選択期間の最初に
正または負の飽和値以上のパルスを印加してオンまたは
オフ状態とし、次に印加するパルスを逆極性の飽和値以
上のパルスとしてオン、オフ状態を反転させるか、逆極
性のしきい値より小さいパルスとしてそのまま保持させ
るかでオン、オフを選択している。また、第1の選択波
形が印加されたフレームでは、正のパルスと負のパルス
との波高値の差が(V2 −V4 )すなわち−2Vとなつ
ているが、第2の選択波形が印加されたフレームでは、
(V1 −V3 )すなわち+2Vとなっていて、互いに相
殺される。すなわち、本実施例でも2フレームごとに画
素に印加される電圧パルスの平均値を零にして液晶素子
の劣化を防止しているものである。なお、画素8111
の光透過特性を第51図514に示す。 【0155】比較例14 第52図は、本比較例における駆動波形を実現する具体
的回路を示すブロック図であり、第66図は、この回路
で作られた駆動波形を、液晶素子に印加するための駆動
回路の一例を示す図である。521はフレーム信号、5
22は極性切り換え信号であり、これらの信号により、
トランスミッションゲート111をスイッチンクしてV
1 、−V2 、−V7 、−V8 の電圧を切り換え、走査電
極の選択波形523を作り、−V3 、−V6 の電圧を切
り換えて走査電極の非選択波形524を作る。また、−
2 、−V3 、−V6 、−V7 の電圧を切り換えて信号
電極のオン波形525およびオフ波形526を作る。第
53図に、これらの信号波形のタイミングチャートを示
す。 【0156】これらの信号波形を第66図に示す駆動回
路に印加し、走査電極および信号電極に印加する駆動波
形を作る。すなわち、選択波形523を8101および
8102に、非選択波形524を8103に、オン波形
525を8105に、オフ波形526を8104にそれ
ぞれ印加する。 【0157】第66図において、121は走査電極デー
タでこれを走査電極シフトクロック120によって走査
電極側シフトレジスタ115に転送し、一走査電極ずつ
順次選択信号を出力してトランスミッションゲート11
1をスイッチングし、走査電極駆動波形を8107に印
加する。また117は信号電極テータで、これを信号電
極シフトクロック118によって信号電極側シフトレジ
スタ114に転送し、一走査電極分のデータを転送した
らラッチ信号119によりラッチ回路116にラッチす
る。このラッチ回路116の出力によりトランスミッシ
ョンゲート111をスイッチングし、オン波形525お
よびオフ波形526を切り換えて信号電極駆動波形を8
106に印加する。 【0158】第54図に、第66図に示す走査電極81
09および信号電極8110に印加される駆動波形と、
画素8111に印加される合成波形および光透過特性を
示す。 【0159】t13、t23、t33およびt43は、それぞれ
1フレーム周期、t11、t21、t31およびt41は、それ
ぞれ選択期間、t12、t22、t33およびt42はそれぞれ
非選択期間を示す。またt14、t15、t24、t25
34、t35、t44およびt45は、パルス幅を示し、本
較例の場合は、いずれも200μsecである。 【0160】波高値V1 は0V、V2 は2V、V3 は4
V、V6 は8V、V7 は10V、V8 は12Vである。
また、Vmは信号電極に印加される電圧パルスの中間電
位を示し、この場合は6Vである。 【0161】比較例13と異なるのは、走査電極に印加
する電圧を低くするために、走査電極と信号電極の電圧
レベルを共通化したことにある。 【0162】走査電極8109には、第54図541に
示すように、選択期間t11(t21、t31、t41)は、1
フレームごとに交互に、第1の選択波形として−V8
よび−V2 が−V8 、−V2 の順に、また第2の選択波
形としてV1 および−V7 がV1 、−V7 の順に印加さ
れ、非選択期間t12(t22、t32、t42)は、第1の選
択波形が印加されたフレームでは−V3 および−V6
−V3 、−V6 の順に印加され、また第2の選択波形が
印加されたフレームでは−V6 、−V3 の順に印加され
る。 【0163】信号電極8110には、第54図542に
示すように、第1の選択波形が印加されたフレームで
は、オン波形として−V2 および−V7 が−V2 、−V
7 の順に、オフ波形として−V3 および−V6 が−
3 、−V6 の順に印加され、また第2の選択波形が印
加されたフレームでは、オン波形として−V3 および−
6が−V6 、−V3 の順に、オフ波形として−V2
よび−V7 が−V7 、−V2の順に印加される。 【0164】この時画素8111に印加される合成波形
は、第54図543に示すように、走査電極に第1の選
択波形が印加されたフレームでは、オンの場合は(−V
8 +V2 )および(−V2 +V7 )が負、正の順に、オ
フの場合は、(−V8 +V3)および(−V2 +V6
が負、正の順に印加され、第2の選択波形が印加された
フレームでは、オンの場合は(−V2 +V7 )および
(−V7 +V3 )が正、負の順に、オフの場合は(V1
+V7 )および(−V7 +V2 )が正、負の順に印加さ
れる。 【0165】また非選択期間は、0Vもしくは(−V6
+V7 )および(−V3 +V2 )が印加される。 【0166】本比較例の駆動方法も、選択期間の最初に
正または負の飽和値以上のパルスを印加してオンまたは
オフ状態とし、次に印加するパルスを逆極性の飽和値以
上のパルスとしてオン、オフ状態を反転させるか、逆極
性のしきい値より小さいパルスとしてそのまま保持させ
るかでオン、オフを選択している。また、第1の選択波
形が印加されたフレームでは、正のパルスと負のパルス
との波高値の差が(V7 −V8 )もしくは(V6
7 )すなわち−2Vとなっているが、第2の選択波形
が印加されたフレームでは、(V3 −V2 )もしくはV
2 すなわち+2Vとなっていて、互いに相殺される。す
なわち、本実施例でも2フレームごとに画素に印加され
る電圧パルスの平均値を零にして液晶素子の劣化を防止
しているものである。なお、画素8111の光透過特性
を第54図544に示す。 【0167】比較例15 第55図は、本比較例における駆動波形を実現する具体
的回路を示すブロック図であり、第66図は、この回路
で作られた駆動波形を、液晶素子に印加するための駆動
回路の一例を示す図である。551はフレーム信号、5
52は極性切り換え信号、553は書き込みパルス切り
換え信号であり、これらの信号により、トランスミッシ
ョンゲート111をスイッチングしてV1 、V2
3 、−V4、−V5 、−V6 の電圧を切り換え、走査
電極の選択波形554を作る。また、V7 、−V8 、0
Vの電圧を切り換えて信号電極のオン波形555および
オフ波形556を作る。第56図に、これらの信号波形
のタイミングチャートを示す。これらの信号波形を第6
6図に示す駆動回路に印加し、走査電極および信号電極
に印加する駆動波形を作る。すなわち、選択波形554
を8101および8102に、非選択波形としてOVを
8103に、オン波形555を8105に、オフ波形5
56を8104にそれぞれ印加する。 【0168】第66図において、121は走査電極デー
タで、これを走査電極シフトクロック120によつて走
査電極側シフトレジスタ115に転送し、一走査電極ず
つ順次選択信号を出力してトランスミッションゲート1
11をスイッチングし、走査電極駆動波形を8107に
印加する。また117は信号電極データで、これを信号
電極シフトクロック118によって信号電極側シフトレ
ジスタ114に転送し、一走査電極分のデータを転送し
たらラッチ信号119によりラッチ回路116にラッチ
する。このラッチ回路116の出力によりトランスミッ
ションゲート111をスイッチングし、オン波形555
およびオフ波形556を切り換えて信号電極駆動波形を
8106に印加する。 【0169】第56図に、第66図に示す走査電極81
09および信号電極8110に印加される駆動波形と、
画素8111に印加される合成波形および光透過特性を
示す。 【0170】t13、t23、t33、およびt43は、それぞ
れ1フレーム周期、t11、t21、t31およびt41は、そ
れぞれ選択期間、t12、t22、t32およびt42はそれそ
れ非選択期間を示す。またt14、t15、t24、t25、t
34、t35、t44およびt45は、パルス幅を示し、本実施
例の場合は、いずれも200μsecである。また、書
き込みパルス切り換え信号のパルス幅(以下t/4と言
う)は、前記パルス幅の1/4すなわち50μsecで
ある。 【0171】波高値V1 およびV4 は9V、V2 および
5 は6V、V3 およびV6 は11V、V7 およびV8
は3Vである。 【0172】本比較例では、駆動波形に書き込みパルス
切り換え信号を重畳させて、非選択期間に画素に印加さ
れるパルスのパルス幅を小さくし、光透過特性への影響
をより小さくしている。 【0173】走査電極8109には、第56図561に
示すように、選択期間t11(t21、t31、t41)は、1
フレームごとに交互に、第1の選択波形として−V6
よびV2 に書き込みパルス切り換え信号が重畳されたパ
ルスが負、正の順に、第2の選択波形としてV1 および
−V5 に書き込みパルス切り換え信号が重畳されたパル
スが正、負の順に印加され、非選択期間t12(t22、t
32、t42)は0Vが印加される。 【0174】信号電極8110には、第56図562に
示すように、オン波形として、まずt/4のパルス幅で
0VおよびV7 が交互に2個ずつ印加された後、同じパ
ルス幅で−V8 および0Vが交互に2個ずつ印加され
る。またオフ波形としてオン波形と逆位相のパルスが印
加される。 【0175】この時画素8111に印加される合成波形
は、第56図563に示すように、走査電極に第1の選
択波形が印加されたフレームでは、オンの場合−V6
一部−V7 が重畳されたパルスおよび(V2 十V8 )=
1 が印加され、オフの場合−V6 に一部V8 が重畳さ
れたパルスおよび(V1 −V7 )=V2 が印加される。
また第2の選択波形が印加されたフレームでは、オンの
場合V3 に一部−V7が重畳されたパルスおよび(−V
4 十V8 )=−V5 が印加され、オフの場合はV3 に一
部V8 が重畳されたパルスおよび(−V5 −V7 )=−
4 が印加される。 【0176】非選択期間は、0V、V7 および−V8
t/4のパルス幅で印加される。 【0177】本比較例では、選択期間の最初に印加され
る、V3 または−V6 に一部±V7もしくは±V8 が重
畳されたパルスは、いずれも飽和値以上であるため、画
素はいったんオンまたはオフ状態となり、次に印加され
る最初のパルスと逆極性のパルスが飽和値以上かしきい
値より小さいかで、オン、オフ状態を反転させるか、そ
のまま保持させるかでオン、オフを選択している。ま
た、第1の選択波形が印加されたフレームでは、正のパ
ルスと負のパルスとの差が(−V6 +V7 /2−V1
=(V6 −V8 /2−V2 )、すなわち−3.5Vとな
っているが、第2の選択波形が印加されたフレームで
は、(V3 −V7 /2−V5 )=(V3 +V8 /2−V
4 )すなわち十3.5Vとなって互いに相殺される。す
なわち本実施例でも、2フレームごとに画素に印加され
る電圧パルスの平均値を零にして液晶素子の劣化を防止
しているものである。なお、画素8111の光透過特性
を第56図564に示す。 【0178】また本比較例では、駆動波形に重畳するパ
ルスのパルス幅をt/4としたが、本発明はこれに限ら
れるものではなく、よりパルス幅を小さくして重畳パル
スの個数を増やしても良い。 【0179】比較例16 第57図は、本比較例における駆動波形を実現する具体
的回路を示すブロック図であり、第66図は、この回路
で作られた駆動波形を、液晶素子に印加するための駆動
回路の一例を示す図である。571はフレーム信号、5
72は極性切り換え信号、573は書き込みパルス切り
換え信号であり、これらの信号により、トランスミッシ
ョンゲート111をスイッチングしてV1 、−V2 、−
3 、−V6 、−V7 、−V8 の電圧を切り換え、走査
電極の選択波形574を作り、−V3 、−V6 の電圧を
切り換えて走査電極の非選択波形575を作る。また、
−V2 、−V3 、−V4 、−V6 、−V7 の電圧を切り
換えて信号電極のオン波形576およびオフ波形577
を作る。第58図に、これらの信号波形のタイミングチ
ヤートを示す。 【0180】これらの信号波形を第66図に示す駆動回
路に印加し、走査電極および信号電極に印加する駆動波
形を作る。すなわち、選択波形574を8101および
8102に、非選択波形575を8103に、オン波形
576を8105に、オフ波形577を8104にそれ
ぞれ印加する。 【0181】第66図において121は走査電極データ
で、これを走査電極ソフトクロック120によって走査
電極側シフトレジスタ115に転送し、一走査電極ずつ
順次選択信号を出力してトランスミッションゲート11
1をスイッチングし、走査電極駆動波形を8607に印
加する。また117は信号電極データで、これを信号電
極シフトクロック118によって信号電極側シフトレジ
スタ114に転送し、一走査電極分のデータを転送した
らラッチ信号119によりラッチ回路116にラッチす
る。このラッチ回路116の出力によりトランスミッシ
ョンゲート111をスイッチングし、オン波形576お
よびオフ波形577を切り換えて信号電極駆動波形を8
106に印加する。 【0182】第59図に、第66図に示す走査電極81
09および信号電極8110に印加される駆動波形と画
素8111に印加される合成波形および光透過特性を示
す。t13、t23、t33およびt43は、それぞれ1フレー
ム周期、t11、t21、t31およびt41は、それぞれ選択
期間、t12、t22、t32およびt42は、それぞれ非選択
期間を示す。またt14、t15、t24、t25、t34、t44
およびt45は、パルス幅を示し、本比較例の場合は、い
ずれも200μsecである。また、書き込みパルス切
り換え信号のパルス幅(以下t/4と言う)は、前記パ
ルス幅の1/4すなわち50μsecである。 【0183】波高値V1 は0V、V2 は2V、V3 は4
V、V4 は6V、V5 は8V、V6は10V、V7 は1
2V、V8 は14Vであり、Vmは信号電極に印加され
るパルスの中間電位を示し、この場合は7Vである。 【0184】比較例15と異なるのは、走査電極に印加
される電圧を低くするために、走査電極と信号電極の電
圧レベルを共通化したことと、オン、オフ波形を選択波
形に応じて変えたことである。 【0185】走査電極8109には、第59図591に
示すように、選択期間t11、(t21、t31、t41)は、
1フレームごとに交互に、第1の選択波形として−V8
および−V3 に書き込みパルス切り換え信号が重畳され
たパルスが、第2の選択波形としてV1 および−V7
書き込みパルス切り換え信号が重畳きれたパルスが印加
され、非選択期間t12(t22、t32、t42)は−V3
よび−V6 が、−V3、−V6 の順もしくは−V6 、−
3 の順に印加される。 【0186】信号電極8110には、第59図592に
示すように、第1の選択波形が印加されたフレームで
は、オン波形として−V2 および−V3 がt/4のパル
ス幅で交互に2個ずつ印加された後、同じパルス幅で、
−V7 および−V6 が2個ずつ交互に印加され、オフ波
形としては同じパルス幅で−V3 および−V4 が交互に
2個ずつ印加された後、−V6 および−V5 が同じパル
ス幅で交互に2個ずつ印加される。 【0187】また第2の選択波形が印加されたフレーム
では、オン波形として前記のオフ波形と逆位相のパルス
が印加され、オフ波形として前記のオン波形と逆位相の
パルスが印加される。 【0188】この時画素8111に印加される合成波形
は、第59図593に示すように、走査電極に第1の選
択波形が印加されたフレームでは、オンの場合(−V8
+V3 )に一部(V2 −V3 )が重畳されたパルスおよ
び(−V3 +V7 )=(−V2 +V6 )が印加され、オ
フの場合(−V8 +V4 )に一部(V3 −V4 )が重畳
されたパルスおよび(−V3 +V6 )=(−V2
5 )が印加される。また第2の選択波形が印加された
フレームでは、オンの場合(V1 +V6 )に一部(V5
−V6 )が重畳されたパルスおよび(−V6 十V3 )=
(−V7 十V4 )が印加され、オフの場合(V1
7 )に一部(V6 −V7 )が重畳されたパルスおよび
(−V6 +V2 )=(−V7 +V3 )が印加される。 【0189】非選択期聞は、OV、(−V6 +V7 )お
よび(−V3 +V2 )がt/4のパルス幅で印加され
る。 【0190】本比較例の駆動方法により画素に印加され
る合成波形は、基本的には比較例15と同一であり、第
1の選択波形が印加されたフレームでは、正のパルスと
負のパルスとの差が(V8 −V2 /2−V3 /2−V6
+V2 )=(V8 −V3 /2−V4 /2−V5 +V2
すなわち−3V、第2の選択波形が印加されたフレーム
では、(V6 /2十V7 /2+V3 −V7 )=(V5
2+V6 /2+V4 −V7 )すなわち十3Vで互いに相
殺され、同じように2フレームごとに平均値が零とな
る。画素8111の光透過特性を第59図594に示
す。 【0191】なお、これまで説明した実施例、比較例
は、強誘電性液晶TDOBAMBCCのしきい値特性に
合わせて各電圧レベルを設定したが、もちろん本発明は
これに限定されるものではなく、各電圧レベルは使用す
る強誘電性液晶のしきい値特性に応じて適切な値を設定
すれば良い。 【0192】比較例17 第67図(a)および(b)は、印加電圧パルスの波形
と光透過特性との関係を示す図である。強誘電液晶のし
きい値および飽和値電圧は、パルス幅によって変化する
ことは先に述べたが、我々は印加するパルスによっても
変化することを見出した。すなわち第67図の824に
実線で示したように、第67図の821に示すような波
形のパルスを印加した場合は、正負のしきい値がVth
11およびVth12、飽和値がVsat11およびVsat
12であるが、第67図(b)822に示すようなパルス
を印加すると、第67図(a)825に点線で示したよ
うに、正負のしきい値がVth21およびVth22、飽和
値がVsat21およびVsat22と、821の波形を印
加した時より絶対値が大きくなり、823に示すような
波形のパルスを印加すると、826に一点鎖線で示した
ように、正負のしきい値がVth1 およびVth2 、飽
和値がVsat1 およびVsat2 と絶対値が小さくな
る。 【0193】特に、Vth21>Vsat11および|Vt
22|>|Vsat12|であるため、821の波形のパ
ルスを印加した時には飽和値以上となる電圧レベルであ
っても、822の波形のパルスを印加した時には、しき
い値よりも小さくなり、液晶素子は応答しない。したが
って、同じ電圧レベルで応答、非応答を制御することが
可能となる。本比較例は、このような強誘電性液晶のし
きい値特性を利用した駆動方法である。 【0194】第60図は、本比較例における駆動波形を
実現する具体的回路を示すブロック図であり、第66図
は、この回路で作られた駆動波形を、液晶素子に印加す
るための駆動回路の一例を示す図である。601はフレ
ーム信号、602は極性切り換え信号であり、これらの
信号により、トランスミッションゲート111をスイッ
チングしてV1 、V2 、−V3 、−V4 の電圧を切り換
え、走査電極の選択波形604を作る。また極性切り換
え信号602とクロックパルス603とにより、0V、
5 、−V5 の電圧を切り換えて信号電極のオン波形6
05およびオフ波形606を作る。第61図に、これら
の信号波形のタイミングチャートを示す。 【0195】これらの信号波形を第66図に示す駆動回
路に印加し、走査電極および信号電極に印加する駆動波
形を作る。すなわち、選択波形604を8101および
8102に、非選択波形として0Vを8103に、オン
波形605を8105に、オフ波形606を8104に
それぞれ印加する。 【0196】第66図において、121は走査電極デー
タで、これを走査電極シフトクロック120によって走
査電極側シフトレジスタ115に転送し、一走査電極ず
つ順次選択信号を出力してトランスミッションゲート1
11をスイッチングし、走査電極駆動波形を8107に
印加する。また117は信号電極データで、これを信号
電極シフトクロック118によって信号電極側シフトレ
ジスタ114に転送し、一走査電極分のデータを転送し
たらラッチ信号119によりラッチ回路116にラッチ
する。このラッチ回路116の出力によりトランスミッ
ションゲート111をスイッチングし、オン波形605
およびオフ波形606を切り換えて信号電極駆動波形を
8106に印加する。 【0197】第62図に、第66図に示す走査電極81
09および信号電極8110に印加される駆動波形と画
素8111に印加される合成波形および光透過特性を示
す。t13、t23、t33およびt43は、それぞれ1フレー
ム周期、t11、t21、t31およびt41は、それぞれ選択
期間、t12、t22、t32およびt42は、それぞれ非選択
期間を示す。またt14、t24、t34およびt44は、それ
ぞれ選択期間の前半に印加されるパルスのパルス幅、t
15、t25、t35およびt45は、それぞれ選択期間の後半
に印加されるパルスのパルス幅を示し、本実施例の場合
は、いずれも等しいパルス幅となっている。さらにt0
は、前記t15(t25、t35、t45)の1/2のパルス幅
を示す。 【0198】波高値V1 〜V5 は、以下の条件を満足す
るように設定する。 【0199】 V1 =V4 >Vsat1 、|Vsat2 | V5 <Vth1 、|Vth2 | |V2 |=|−V3 | Vth21>(V2 +V5 )>Vsat11 |Vth22|>(V3 +V5 )>|Vsat12| 走査電極8109には、第62図621に示すように、
選択期間は第1の選択波形として−V4 およびV2
負、正の順に、第2の選択波形としてV1 および−V3
が正・負の順に、1フレームごとに交互に印加され、非
選択期間はOVが印加される。 【0200】信号電極8110には、第62図622に
示すように、オンさせたい場合は2t0 の期間0Vが印
加された後パルス幅t0 のV5 および−V5 が正・負の
順に印加され、オフさせたい場合は同じく2t0 の期間
0Vが印加された後パルス幅t0 のV5 および−V5
負・正の順に印加される。 【0201】この時画素8111に印加される合成波形
は、第62図623に示すように、走査電極に第1の選
択波形が印加されたフレームでは、オンの場合まず−V
4 が印加された後、前半のt0 の波高値が(V2
5 )で後半のt0 の波高値が(V2 +V5 )であるパ
ルスが印加され、オフの場合は同じくまず−V4 が印加
された後、前半のt0 の波高値が(V2 十V5 )で後半
のt0 の波高値が(V2 −V5 )であるパルスが印加さ
れる。また第2の選択波形が印加されたフレームでは、
オンの場合まずV1 が印加された後、前半のt0 の波高
値が(−V3 −V5)で後半のt0 の波高値が(−V3
+V5 )であるパルスが印加され、オフの場合は同じく
まずV1 が印加された後、前半のt0 の波高値が(−V
3 +V5 )で後半のt0 の波高値が(−V3 −V5 )で
あるパルスが印加される。非選択期間には0Vおよびパ
ルス幅t0 の±V5 が印加される。 【0202】本比較例では、第67図(a)および
(b)に示したように、選択期間t11およびt21の後半
に印加されるパルスは、飽和値以上であるが、t31およ
びt41の後半に印加されるパルスは、同じ波高値を有し
ているにもかかわらず、波形が異なるため、しきい値よ
り小さい値となつている。その結果、本比較例の駆動方
法も、選択期間の最初に印加された正または負の飽和値
以上のパルスによってオンまたはオフ状態とし、次に印
加する逆極性のパルスによってその状態を反転させるか
そのまま保持するかを選択してオン、オフを選択するこ
とができる。 【0203】また、第1の選択波形が印加されたフレー
ムでは、正のパルスと負のパルスとの波高値の差が、
(V2 +V3 )/2+(V2 −V5 )/2−V4 =V2
−V4、第2の選択波形が印加されたフレームでは(−
3 −V5 )/2十(−V3 +V5 )/2+V1 =V1
−V3 となり、V1 =V4 およびV2 =V3 であるか
ら、互いに相殺される。すなわち、本比較例でも2フレ
ームごとに画素に印加される電圧パルスの平均値が零と
なり、液晶素子の劣化を防止することができる。なお、
画素8111の光透過特性を第62図624に示す。 【0204】比較例18比較例も、第67図(a)および(b)に示すような
強誘電性液晶のしきい値特性を利用した駆動方法であ
る。 【0205】第63図は、本比較例における駆動波形を
実現する具体的回路を示すブロック図であり、第66図
は、この回路で作られた駆動波形を、液晶素子に印加す
るための駆動回路の一例を示す図である。631はフレ
ーム信号、632は極性切り換え信号であり、これらの
信号により、トランスミッションゲート111をスイッ
チングしてV1 、−V2 、−V7 、−V8 の電圧を切り
換え、走査電極の選択波形634を作り、−V3 、−V
6 の電圧を切り換えて走査電極の非選択波形635を作
る。また、極性切り換え信号632とクロックパルス6
33とにより、−V2 、−V3 、−V4 、−V5 、−V
6 、−V7 の電圧を切り換えて信号電極のオン波形63
6およびオフ波形637を作る。第64図に、これらの
信号波形のタイミングチャートを示す。 【0206】これらの信号波形を第66図に示す駆動回
路に印加し、走査電極および信号電極に印加する駆動波
形を作る。すなわち、選択波形634を8101および
8102に、非選択波形635を8103に、オン波形
636を8105に、オフ波形637を8104にそれ
それ印加する。 【0207】第66図において、121は走査電極デー
タでこれを走査電極シフトクロック120によって走査
電極側シフトレジスタ115に転送し、一走電極ずつ順
次選択信号を出力してトランスミッションゲート111
をスイッチングし、走査電極駆動波形を8107に印加
する。また117は信号電極データで、これを信号電極
シフトクロック118によって信号電極側シフトレジス
タ114に転送し、一走査電極分のデータを転送したら
ラッチ信号119によりラッチ回路116にラッチす
る。このラッチ回路116の出力によりトランスミッシ
ョンゲート111をスイッチングし、オン波形636お
よびオフ波形637を切り換えて信号電極駆動波形を8
106に印加する。 【0208】第65図に、第66図に示す走査電極81
09および信号電極8110に印加される駆動波形と、
画素8111に印加される合成波形および光透過特性を
示す。 【0209】t13、t23、t33およびt43は、それぞれ
1フレーム周期、t11、t21、t31およびt41は、それ
それ選択期間、t12、t22、t32、およびt42は、それ
ぞれ非選択期間を示す。またt14、t24、t34およびt
44は、それぞれ選択期間の前半に印加されるパルスのパ
ルス幅t15、t25、t35およびt45は、それそれ選択期
間の後半に印加されるパルスのパルス幅を示し、本比較
の場合は、いずれも等しいパルス幅となっている。さ
らにt0 は、前記t15(t25、t35、t45)の1/2の
パルス幅を示す。 【0210】比較例17と異なるのは、走査電極に印加
される電圧を低くするために、走査電極と信号電極の電
圧レベルを共通化したことと、そのためにオン波形およ
びオフ波形を、選択波形に応じて変えた点にある。 【0211】波高値V1 〜V8 およびVmは以下の条件
を満足するように設定する。 【0212】 V1 =0 (V1 +V6 )>Vsat1 (V8 −V3 )>|Vsat2 | (V7 −V6 )=(V4 −V3 )<Vth1 (V6 −V5 )=(V3 −V2 )<|Vth2 | Vth21>(V7 −V2 )>Vsat11 |Vth22|>(V7 −V2 )>|Vsat12| (Vm−V2 )=(V7 −Vm) 走査電極8109には、第65図651に示すように、
選択期間は第1の選択波形として前半は−V8 、後半は
−V2 が、第2の選択波形として前半はV1 、後半は−
7 が印加され、非選択期間は−V6 および−V3 が−
6 、−V3 の順もしくは−V3 、−V6 の順に印加さ
れる。 【0213】信号電極8110には、第65図652に
示すように、第1の選択波形が印加されたフレームで
は、オン波形としてまず−V3 が、その後パルス幅t0
の−V5 および−V7 が−V5 、−V7 の順に印加さ
れ、オフ波形として同じく−V3の後に、−V7 、−V
5 の順に印加される。また第2の選択波形が印加された
フレームでは、オン波形としてまず−V6 が、後半はパ
ルス幅t0 の−V4 および−V2 が−V2 一V4 の順に
印加され、オフ波形として同じく−V6 の後に、−
4 、−V2 の順に印加される。 【0214】この時画素8111に印加される合成波形
は、第65図653に示すように、走査電極に第1の選
択波形が印加されたフレームでは、オンの場合まず(−
8+V3 )が印加された後、前半のt0 の波高値が
(−V2 +V5 )で後半のt0の波高値が(−V2 +V
7 )であるパルスが印加され、オフの場合は、同じくま
ず(−V8 +V3 )が印加された後、前半のt0 の波高
値が(−V2 十V7 )で後半のt0 の波高値が(−V2
+V5 )であるパルスが印加される。また第2の選択波
形が印加されたフレームでは、オンの場合まず(V1
6 )が印加された後、前半のt0 の波高値が(−V7
十V2 )で後半のt0 の波高値が(−V7+V4 )であ
るパルスが印加され、オフの場合同じく(V1 +V6
が印加された後、前半のt0 の波高値が(−V7
4 )で後半のt0 の波高値が(−V7+V2 )である
パルスが印加される。非選択期間にはOV、(−V6
7 )および(−V6 +V5 )が印加される。 【0215】本比較例による合成波形は、比較例17
実質的に同じであり、同じようにオン、オフの選択がで
きると共に、2フレームごとに画素に印加される電圧パ
ルスの平均値が零となる。なお、画素8111の光透過
特性を第65図654に示す。 【0216】比較例19比較例も、第67図(a)および(b)に示すような
強誘電性液晶のしきい値特性を利用した駆動方法であ
る。 【0217】第69図は、本比較例における駆動波形を
実現する具体的回路を示すブロック図であり、691は
フレーム信号で、692は極性切り換え信号である。こ
の691、692の信号によってトランスミッションゲ
ート111をスイッチングして、V1 、−V2 、−
7 、−V8 、−V3 、−V6 の電圧を切り換えて奇数
走査電極選択波形694と、偶数走査電極選択波形69
5と、走査電極非選択波形696を作っている。 【0218】また、691、692およびクロックパル
ス693の信号によって、トランスミッションゲート1
11をスイッチングして、−V2 、−V4 、−V5 、−
7の電圧を切り換えて信号電極オン波形697と信号
電極オフ波形698を作っている。 【0219】これらの波形のタイミングチャートを第7
0図に示す。第70図694、695、696、69
7、698の各波形を第66図の駆動回路に入力し、6
94は8101と、695は8102と、696は81
03と、697は8105と、698は8105と、そ
れぞれ接続する。そして、第66図117、118、1
19、120、121の各信号によって、第71図71
1の奇数走査電極波形と、712の偶数走査電極波形
と、713の信号電極波形を作り、液晶素子に印加す
る。その合成波形を714に示す。この駆動波形の駆動
条件を示すとつぎのようになる。 【0220】 V1 =0 |−V8 +V2 |>|Vsat22| (−V2 +V7 )>Vsat11 (−V2 +V7 )<Vth21 (V1 十V7 )>Vsat21 |−V7 +V2 |>|Vsat12| |−V7 十V2 |<|Vth22| (−V2 十V3 )<Vth1 |−V4 +V3 |<|Vth2 | (−V2 +V3 )=(−V5 +V6 ) (−V4 +V3 )=(−V7 +V6 ) (−V2 +Vm)=(−Vm+V7 ) t14=t11 (V8 −V3 )=(V6 −V1 ) (V6 −V2 )=(V7 −V3 ) 第66図8111の画素について液晶素子の動作を説明
すると、第71図t04の間が奇数フレームの直前に印加
される消去パルスで、711の走査電極波形と713の
信号電極波形の合成電圧で常に|−V8 +V2 |>|V
sat22|の電圧パルスを印加して液晶素子の前のメモ
リー状態を消去してオフ状態とし、t11の間が奇数フレ
ームの選択期間で、信号電極に印加される波形がオン波
形であるか、オフ波形であるかによって、走査電極波形
との合成電圧が、第67図の821で示す波形か822
で示す波形かを選択し、821で示す波形であれば液晶
素子はオン状態となり、822で示す波形であればオフ
状態のままとなる。 【0221】そして、非選択期間は、走査電極波形71
1は、−V3 と−V6 の電圧が交互に印加されて、71
3の信号電極波形との合成波形では、714で示すよう
に常にしきい電圧より絶対値の小さな電圧しか液晶素子
に印加されないためt11の間に書き込まれた状態を保持
する。また、選択期間t11中に液晶素子にデータを書き
込んでいるときに、それと同時に、次に選択される液晶
素子には、712で示す走査電極波形が印加されている
ため、t04の間とは逆極性の消去パルスが印加されて前
のメモリー状態を消去してオン状態としている。次に、
偶数フレームについてみると、直前のt14の間が消去パ
ルスで、奇数フレーム直前のt04のときとは逆極性のパ
ルスで、(V1 +V7 )>Vsat21の電圧パルスを印
加して液晶素子の前のメモリー状態を消去してオン状態
とし、t21の間が選択期間で、信号電極に印加される波
形がオン波形であるか、オフ波形であるかによって、走
査電極波形との合成電圧が第67図の821で示す波形
か、822で示す波形かを選択し、821で示す波形で
あれば液晶素子はオフ状態となり、822で示す波形で
あればオン状態のままとなる。そして、非選択期間は、
奇数フレームと同様でt21の間に書き込まれた状態を保
持する。また、選択期間t21中に液晶素子にデータを書
き込んでいるときに、それと同時に次に選択される液晶
素子は、712で示す走査電極波形が印加されているた
め、t14の間とは逆極性の消去パルスが印加されて前の
メモリー状態を消去してオフ状態としている。このよう
に、液晶素子にデータを書き込むのと同時に、次に選択
される液晶素子には消去パルスを印加し、しかも、奇数
番目に選択される液晶素子と、偶数番目に選択される液
晶素子では、印加する消去パルスと選択パルスとの極性
が逆であることによって選択期間を従来の半分にするこ
とができる。また、走査電極に印加する電圧を低くする
ことができる駆動方法である。 【0222】この比較例では、液晶素子を選択する直前
に消去パルスを印加しているが、この消去パルスは、選
択期間の直前に出す必要はなく、選択期間よりある時間
前に消去パルスを印加してもよい。 【0223】比較例20 第72図は、本比較例における駆動波形を実現する具体
的回路を示すブロック図である。721はフレーム信号
で、722はクロック信号である。この721、722
の信号によってトランスミッションゲート111をスイ
ッチングして、V1 、V2 、−V3 、−V4 の電圧を切
り換えて走査電極選択波形725を作っている。また、
5 、−V5 の電圧を切り換えて信号電極オン波形72
6と信号電極オフ波形727を作っている。これらの波
形のタイミングチャートを第73図に示す。第73図7
25、726、727の信号を第66図の駆動回路に入
力して、725は8101、8102と、726は81
05と、727は8104と、8103は0ボルトと、
それぞれ接続する。 【0224】第66図121は走査電極データで、これ
をシフトクロック120によって走査電極側シフトレジ
スター115に伝送して、一走査線ずつ順次選択信号を
出す。この選択信号によつてトランスミッションゲート
111をスイッチングして8107の走査電極波形を作
っている。第66図117は信号電極データで、これを
シフトクロック118によって、信号電極側シフトレジ
スター114に転送し、一走査線分のデータを転送した
ときに119のラッチ信号によって116のラッチ回路
にラッチする。このラッチ出力によって111のトラン
スミッションゲートをスイッチングして、8104、8
105の信号を切り換えて8106の信号電極波形を作
っている。8107、8106の波形及び、この合成波
形を第74図741、742、743のタイミングチャ
ートに示す。この駆動波形の駆動条件を示すとつぎのよ
うになる。 【0225】 V1 >Vsat1 (V2 +V5 )>Vsat1 (V2 −V5 )<Vth1 (−V3 −V5 )>|Vsat2 | |−V3 +V5 |<|Vth2 | |−V4 |>|Vsat2 | |V1 |=|−V4 | |V2 |=|−V3 | V5 <Vth1 |−V5 |<|Vth2 | t14=t15=t16 第66図8111の画素について液晶素子の動作を説明
すると、第74図t11の間が奇数フレームの選択期間で
あり、t14の間が消去パルスで、負の飽和電圧より絶対
値の大きな電圧パルスが印加されて液晶素子は前のメモ
リー状態が消去されてオフ状態となる。そして、t15
間が書き込みパルスで、信号電極波形がオン波形であれ
ば、液晶素子に印加される電圧は正の飽和電圧以上とな
り、液晶素子はオン状態となり、信号電極波形がオフ波
形であれば、液晶素子に印加される電圧は正のしきい電
圧以下となり、液晶素子はオフ状態のままとなる。そし
て、t16の間に走査電極に印加する電圧はゼロボルトと
する。また、非選択期間t12は、しきい電圧より絶対値
の小さなV5 、−V5 の電圧しか液晶素子に印加されな
いので、t15の間に書き込まれた状態を保持する。 【0226】次に、偶数フレームの選択期間についてみ
るとt21の間が選択期間で、t24の間が消去パルスであ
り、奇数フレームのときとは逆極性の電圧の正の飽和電
圧以上の電圧パルスが印加されて液晶素子はオン状態と
なる。そして、t25の間が書き込みパルスで、信号電極
波形がオン波形であれば、液晶素子に印加される電圧
は、負のしきい電圧より絶対値が小さくなり、液晶素子
は消去されたままのオン状態となり、信号電極波形がオ
フ波形であれば、液晶素子に印加される電圧は、負の飽
和電圧より絶対値の大きな電圧パルスが印加されて液晶
素子はオフ状態となる。そして、t26の間に走査電極に
印加する電圧はゼロボルトとする。 【0227】また、非選択期間t22の間は、奇数フレー
ムのときと同様で、t25の間に書き込まれた状態を保持
する。このような駆動にすることによって非選択期間に
印加される電圧パルスのパルス幅が常にt14の幅で一定
であり、コントラストむらがなくなる。 【0228】比較例21 第75図は、本比較例における駆動波形を実現する具体
的回路を示すブロック図である。751はフレーム信号
で、752はクロック信号である。この751、752
の信号によってトランスミッションゲート111をスイ
ッチングして、V1 、−V2 、−V3 、−V6 、−
7 、−V8 の電圧を切り換えて走査電極選択波形75
5を作り、−V3 、−V6 の電圧を切り換えて走査電極
非選択波形756を作っている。また、−V2 、−
3 、−V4 、−V5 、−V6 、−V7 の電圧を切り換
えて信号電極オン波形757と、信号電極オフ波形75
8を作っている。これらの波形のタイミングチャートを
第76図に示す。第76図755、756、757、7
58の信号を第66図の駆動回路に入力し、755は8
101、8102と、756は8103と、757は8
105と、758は8104と、それぞれ接続する。そ
して、第66図117、118、119、120、12
1の各信号によって、比較例20と同様の動作で、第7
7図771の走査電極波形と、772の信号電極波形を
作り、液晶素子に印加し、その合成波形を773に示
す。この駆動波形の駆動条件を示すとつぎのようにな
る。 【0229】 V1 =0 |−V8 +V3 |>|Vsat2 | (−V2 +V5 )<Vth1 (−V2 +V7 )>Vsat1 (V1 +V6 )>Vsat1 |−V7 十V2 |>|Vsat2 | |−V7 +V3 |<|Vth2 | (−V2 +V3 )<Vth1 |−V4 +V3 |<|Vth2 | (−V2 +V3 )=(−V5 +V6 ) (−V4 +V3 )=(−V7 +V6 )(−V2 +Vm)=(−Vm+V7 ) t14=t15=t16 (V8 −V3 )=(V6 −V1 ) (V6 −V2 )=(V7 −V3 ) 第66図8111の画素について液晶素子の動作を説明
すると、第77図t11の間が奇数フレームの選択期間で
あり、t14の間が消去パルスで、負の飽和電圧より絶対
値の大きな電圧パルスが印加されて液晶素子は前のメモ
リー状態が消去されてオフ状態となる。そして、t15
間が書き込みパルスで、信号電極波形がオン波形であれ
ば、液晶素子に印加される電圧は正の飽和電圧以上とな
り、液晶素子はオン状態となり、信号電極波形がオフ波
形であれば、液晶素子に印加される電圧は正のしきい電
圧以下となり、液晶素子はオフ状態のままとなる。そし
て、t16の間に走査電極に印加する電圧は−V3 とす
る。また、非選択期間t12は、走査電極波形771は、
−V3 、−V6 の電圧が交互に印加されて、772との
合成波形では、773で示すように常にしきい電圧より
絶対値の小さな電圧しか液晶素子に印加されないためt
15の間の状態を保持する。次に、偶数フレームについて
みると、t21の間が選択期間で、t24の間が消去パルス
であり、奇数フレームのときとは逆極性の正の飽和電圧
以上の電圧パルスが印加されて液晶素子はオン状態とな
る。そして、t25の間が書き込みパルスで、信号電極波
形がオン波形であれば、液晶素子に印加される電圧は、
負のしきい電圧より絶対値が小さくなり、液晶素子は消
去されたままのオン状態となり、信号電極波形がオフ波
形であれば、液晶素子に印加される電圧は、負の飽和電
圧より絶対値の大きな電圧パルスが印加されて、液晶素
子はオフ状態となる。そして、t26の間に走査電極に印
加する電圧は−V6 とする。 【0230】また、非選択期間t22の間は、奇数フレー
ムと同様にt25の間の状態を保持する。このような駆動
の場合、液晶素子に印加される合成波形としては、比較
例20と同じであるが、走査電極に印加する電圧を低く
することができる駆動方法である。 【0231】比較例22 第68図に交流バイアスによるメモリー状態保持の効果
図を示す。Vは、液晶素子に印加する電圧で、Iは、液
晶素子の透過状態を示している。液晶素子にV1 の電圧
を印加して、I1 の状態にしてその後印加電圧を0ボル
トとすると液晶素子は、I1 の状態から次第にメモリー
が悪くなつて点線で示すようにI5 までメモリーが落ち
てゆく。しかし、交流バイアスを印加することによって
メモリー性の悪さを改善してI3 の状態に保持すること
ができる。第78図はこの交流バイアスの効果を利用し
た本比較例の駆動波形を実現する具体的回路を示すブロ
ック図である。781はフレーム信号で、782は極性
切り換え信号である。この781、782の信号によっ
て、トランスミッンョンゲート111をスイッチングし
て、V2 、V3 、−V4 、−V5 の電圧を切り換えて走
査電極選択波形784を作り、783の信号によって、
1 、−V6 の電圧を切り換えて走査電極非選択波形7
85を作っている。 【0232】また、V7 、−V8 の電圧を切り換えて信
号電極オン波形786と、信号電極オフ波形787を作
っている。これらの波形のタイミングチャートを第79
図に示す。第79図784、785、786、787の
信号を第66図の駆動回路に入力し、784は810
1、8102と、785は81l03と、786は81
05と、787は8104と、それぞれ接続する。第6
6図121は走査電極データで、これをシフトクロック
120によって走査電極側シフトレジスター115に転
送して一走査線づつ順次選択信号を出し、この選択信号
によってトランスミッションゲート111をスイッチン
グして8107の走査電極波形を作っている。 【0233】第66図117は信号電極データで、これ
をシフトクロック118によって信号電極側シフトレジ
スター114に転送し、一走査線分のデータを転送した
ときにラッチ信号119によってラッチ回路116にラ
ッチし、このラッチの出力によってトランスミッション
ゲート111をスイッチングして、8104と8105
の信号を切り換えて8106の信号電極波形を作ってい
る。この8107と8106の波形及び、この波形の合
成波形のタイミングチャートを第80図801、80
2、803に示す。この波形の駆動条件を示すとつぎの
ようになる。 【0234】 |V1 |=|−V6 | |V7 |=|−V8 | |−V5 +V7 |>|Vsat2 | (V3 +V8 )>Vsat1 (V3 −V7 )<Vth1 (V2 −V7 )>Vsat1 |−V4 十V8 |<|Vth2 | (−V4 −V7 )>|Vsat2 | V7 <Vth1 |−V8 |<|Vth2 | |V2 |=|−V5 | |V3 |=|−V4 | t14=t15 第66図8111の画素について液晶素子の動作を説明
すると、第80図t11の間が奇数フレームの選択期間
で、この期間中のt14の間が消去パルスで、負の飽和電
圧より絶対値の大きな電圧パルスが印加されて、前のメ
モリー状態が消去されてオフ状態となる。そして、t15
の間が書き込みパルスで、信号電極波形がオン波形であ
れば、液晶素子に正の飽和電圧以上の電圧パルスが印加
されて液晶素子はオン状態となり、信号電極波形がオフ
波形であれば、液晶素子に正のしきい電圧以下の電圧パ
ルスが印加されて液晶素子はオフ状態のままとなる。そ
して、t12の間が非選択期間で高周波交流バイアスを印
加する。この高周波交流バイアスの周波数と電圧は、液
晶分子が応答できる限度ぎりぎりの周波数と電圧であ
り、周波数は数KHz〜数100KHz、電圧は数10
ボルトである。この非選択期間の交流バイアスによって
液晶素子のメモリー性を良くしてデータを保持してい
る。次に、偶数フレームについてみると、t21の間が選
択期間で、この期間中のt24の間が消去パルスで、奇数
フレームのときとは逆極性の正の飽和電圧以上の電圧パ
ルスが印加されて液晶素子はオン状態となる。そして、
25の間が書き込みパルスで、信号電極波形がオン波形
であれば、液晶素子に負のしきい電圧より絶対値の小さ
な電圧パルスが印加されて液晶素子はオン状態のままと
なり、信号電極波形がオフ波形であれば、液晶素子は負
の飽和電圧より絶対値の大きな電圧パルスが印加されて
液晶素子はオフ状態となる。そして非選択期間は、奇数
フレームのときと同様で高周波交流バイアスによってメ
モリー状態を保持する。なお、上記各実施例では、2値
表示における駆動方法について説明したが、階調表示に
ついても同じように駆動することができ、走査電極に印
加する波形については、上記実施例と同じでよく、信号
電極に印加する電圧を階調データによって変化させて、
書き込みパルスの間に液晶素子に印加する電圧をしきい
電圧から飽和電圧の間で変化させればよい。また、階調
データによって、信号電極波形のパルス幅を変化させる
ことによって階調表示をすることもできる。 【0235】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、非選
択期間に印加する非選択信号もしくは0Vを基準電位と
したとき、データ信号を基準電位に対して正、負の2値
の電圧レベルとし、液晶に消去電圧及び選択電圧を印加
する期間での正、負の2値の電圧レベルの印加順序によ
り、液晶素子の表示状態のオン状態/オフ状態を選択す
ることができる。これにより、液晶素子に印加される電
圧が正または負に偏ることが防止され、液晶素子の寿命
を長く確保できる。さらに、データ信号は2値の電圧レ
ベルでオン波形、オフ波形を実現できるので、電源電圧
レベルも少なくて済む。更に、用途も表示素子に限定さ
れず、電子シャッター、偏光器等にも応用が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1図(a)および(b)は、強誘電性液晶の
分子の配列状態を示す図。 【図2】第2図(a)は、本発明の各実施例で用いた液
晶素子の一例を示す断面図であり、第2図(b)は、第
2図(a)に示す液晶素子の電極構造を示す図。 【図3】第3図は本発明の実施例1に示す駆動波形と光
透過特性の関係を示す図。 【図4】第4図は第3図に示す駆動波形を実現する具体
的回路の一例を示す図。 【図5】第5図は第4図に示す回路の各点における信号
波形を示すタイミングチャート図。 【図6】第6図は比較例1に示す駆動波形と光透過特性
の関係を示す図。 【図7】第7図は第6図に示す駆動波形を実現する具体
的回路の一例を示す図。 【図8】第8図は第7図に示す回路の各点における信号
波形を示すタイミングチャート図。 【図9】第9図は比較例2に示す駆動波形と光透過特性
の関係を示す図。 【図10】第10図は第9図に示す駆動波形を実現する
具体的回路の一例を示す図。 【図11】第11図は第10図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図12】第12図は比較例3に示す駆動波形と光透過
特性の関係を示す図。 【図13】第13図は第12図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図14】第14図は第13図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図15】第15図は本発明の実施例2に示す駆動波形
と光透過特性の関係を示す図。 【図16】第16図は第15図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図17】第17図は第16図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図18】第18図は比較例4に示す駆動波形と光透過
特性の関係を示す図。 【図19】第19図は第18図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図20】第20図は第19図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図21】第21図は比較例5に示す駆動波形と光透過
特性の関係を示す図。 【図22】第22図は第21図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図23】第23図は第22図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図24】第24図は比較例6に示す駆動波形と光透過
特性の関係を示す図。 【図25】第25図は第24図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図26】第26図は第25図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図27】第27図は本発明の実施例3に示す駆動波形
と光透過特性の関係を示す図。 【図28】第28図は第27図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図29】第29図は第28図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図30】第30図は比較例7に示す駆動波形と光透過
特性の関係を示す図。 【図31】第31図は第30図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図32】第32図は第31図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図33】第33図は比較例8に示す駆動波形と光透過
特性の関係を示す図。 【図34】第34図は第33図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図35】第35図は第34図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図36】第36図は比較例9に示す駆動波形と光透過
特性の関係を示す図。 【図37】第37図は第36図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図38】第38図は第37図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図39】第39図は比較例10に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図40】第40図は第39図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図41】第41図は第40図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図42】第42図は比較例11に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図43】第43図は第42図に示す駆動波形を実現す
る具体的回路の一例を示す図。 【図44】第44図は第43図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図45】第45図は本発明の実施例4に示す駆動波形
を実現する具体的回路の一例を示す図。 【図46】第46図は第45図に示す回路の各点におけ
る信号波形のタイミングチャートおよび駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図47】第47図は比較例12に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図48】第48図は第47図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図49】第49図は比較例12に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図50】第50図は比較例13に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図51】第51図は第50図に示す回路の各点におけ
る信号波形のタイミングチャートおよび駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図52】第52図は比較例14に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図53】第53図は第52図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図54】第54図は比較例14に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図55】第55図は比較例15に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図56】第56図は第55図に示す回路の各点におけ
る信号波形のタイミングチャートおよび駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図57】第57図は比較例16に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図58】第58図は第57図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図59】第59図は比較例16に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図60】第60図は比較例17に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図61】第61図は第60図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図62】第62図は比較例17に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図63】第63図は比較例18に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図64】第64図は第63図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図65】第65図は比較例18に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図である。 【図66】第66図は本発明の各実施例で用いた駆動回
路の一例を示す図。 【図67】第67図(a)および(b)は印加電圧の波
形による光透過特性の変化を示す図。 【図68】第68図は交流バイアス電圧印加時の駆動波
形と光透過特性の関係を示す図。 【図69】第69図は比較例19に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図70】第70図は第69図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図71】第71図は比較例19に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図72】第72図は比較例20に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図73】第73図は第72図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図74】第74図は比較例20に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図である。 【図75】第75図は比較例21に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図76】第76図は第75図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図77】第77図は比較例21に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【図78】第78図は比較例22に示す駆動波形を実現
する具体的回路の一例を示す図。 【図79】第79図は第78図に示す回路の各点におけ
る信号波形を示すタイミングチャート図。 【図80】第80図は比較例22に示す駆動波形と光透
過特性の関係を示す図。 【符号の説明】 11・12…基板 13…走査電極 14…信号電極 15…配向膜 16…強誘電性液晶 17・18…偏光板 19…シール剤 111…トランスミッションゲート 112…フリップフロップ 113…液晶素子 114…信号電極側ソフトレジスタ 115…走査電極側ソフトレジスタ 116…ラッチ回路 117…信号電極データ 118…信号電極ソフトクロック 119…ラッチ信号 120…走査電極シフトクロック 121…走査電極データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願昭61−45868 (32)優先日 昭61(1986)3月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (56)参考文献 特開 昭60−172029(JP,A) 特開 昭62−116925(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.走査電極群を有する基板と信号電極群を有する基板
    との間にメモリ性を有する液晶を挟持してなる液晶素子
    を駆動する液晶素子の駆動方法において、 前記走査電極群に、一定の非選択電位に設定される非選
    択期間と前記非選択電位以外の選択電位に設定される選
    択期間とを有する走査信号を供給し、前記信号電極群に
    前記選択期間毎にデータ信号を供給し、 前記液晶の表示状態を選択する前記選択期間内の第1の
    期間に、前記液晶の分子を所定の配列方向に揃える少な
    くとも1個の消去電圧を前記液晶に印加し、 前記第1の期間の後の前記選択期間内の第2の期間に、
    前記液晶の分子を表示状態に対応する配列方向に設定す
    る選択電圧を前記液晶に印加し、 前記非選択期間に前記走査電極群に供給される前記非選
    択電位を基準電位としたとき、前記選択期間内の前記第
    1及び第2の期間中の前記データ信号は前記基準電位に
    対して正、負の2値の電圧レベルからなり、前記選択期
    間内の前記第1及び第2の期間中での前記正、負の2値
    の電圧レベルの印加順序を変化させることにより、前記
    液晶素子の表示状態のオン状態/オフ状態を選択するこ
    とを特徴とする液晶素子の駆動方法。2. 走査電極群を有する基板と信号電極群を有する基
    板との間にメモリ性を有する液晶を挟持してなる液晶素
    を駆動する液晶素子の駆動方法において、 前記走査電極群に、一定の非選択電位と補正のための電
    位とに設定される非選択期間と、前記非選択電位及び前
    記補正のための電位以外の選択電位に設定される選択期
    間とを有する走査信号を供給してなり、前記補正のため
    の電位は、前記非選択電位を基準として前記選択期間に
    印加される正の電圧の積分値と負の電圧との積分値との
    差を補正するための電位であり、 前記信号電極群に前記選択期間毎にデータ信号を供給
    し、 前記液晶の表示状態を選択する前記選択期間内の第1の
    期間に、前記液晶の分子を所定の配列方向に揃える少な
    くとも1個の消去電圧を前記液晶に印加し、 前記第1の期間の後の前記選択期間内の第2の期間に、
    前記液晶の分子を表示状態に対応する配列方向に設定す
    る選択電圧を前記液晶に印加し、 前記非選択期間に前記走査電極群に供給される前記非選
    択電位を基準電位としたとき、前記選択期間内の前記第
    1及び第2の期間中の前記データ信号は前記基準電位に
    対して正、負の2値の電圧レベルからなり、前記選択期
    間内の前記第1及び第2の期間中での前記正、負の2値
    の電圧レベルの印加順序を変化させることにより、前記
    液晶素子の表示状態のオン状態/オフ状態を選択するこ
    とを特徴とする液晶素子の駆動方法。 3.走査電極群を有する基板と信号電極群を有する基板
    との間にメモリ性を有する液晶を挟持してなる液晶素子
    を駆動する液晶素子の駆動方法において、 前記走査電極群に、選択期間とそれに続く非選択期間
    び消去期間とを有する走査信号を供給し、前記信号電極
    群に前記選択期間毎にデータ信号を供給し、 前記液晶の表示状態を選択する前記選択期間の前の前記
    消去期間に、前記液晶の分子を所定の配列方向に揃える
    少なくとも1個の消去電圧を前記液晶に印加し、 前記選択期間に、前記液晶の分子を表示状態に対応する
    配列方向に設定する選択電圧を前記液晶に印加し、 前記非選択期間に前記走査電極群に供給される非選択信
    号もしくは0Vを基準電位としたとき、記選択期間中
    の前記データ信号は前記基準電位に対して正、負の2値
    の電圧レベルからなり、記選択期間内での前記正、負
    の2値の電圧レベルの印加順序を変化させることによ
    り、前記液晶素子の表示状態のオン状態/オフ状態を選
    択することを特徴とする液晶素子の駆動方法。
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