JP2712990B2 - 密閉形二次電池及びその製造方法 - Google Patents
密閉形二次電池及びその製造方法Info
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/10—Primary casings; Jackets or wrappings
-
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
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- H01M50/102—Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉形二次電池及びそ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ポータブル機器等の薄型化に伴い、これ
らの電源として用いられる密閉形二次電池も薄型化され
つつある。特に、薄型化に対して効果があるのは電槽の
薄型化であり、従来のＡＢＳ樹脂等の射出成形電槽に変
わって、特開昭６１−２０６１５８号に提案されている
ように、シート状もしくはフィルム状のラミネート構造
の合成樹脂電槽が用いられている。これは従来からの食
品包装等に用いられてきた技術であり、該合成樹脂電槽
の最外層にポリエチレンテレフタレート等の機械的強度
の大きいフィルムを配することにより、従来のＡＢＳ樹
脂製電槽に比べて、機械的強度の面で、約１／２０程度
の厚みにすることができ非常に効果があった。
らの電源として用いられる密閉形二次電池も薄型化され
つつある。特に、薄型化に対して効果があるのは電槽の
薄型化であり、従来のＡＢＳ樹脂等の射出成形電槽に変
わって、特開昭６１−２０６１５８号に提案されている
ように、シート状もしくはフィルム状のラミネート構造
の合成樹脂電槽が用いられている。これは従来からの食
品包装等に用いられてきた技術であり、該合成樹脂電槽
の最外層にポリエチレンテレフタレート等の機械的強度
の大きいフィルムを配することにより、従来のＡＢＳ樹
脂製電槽に比べて、機械的強度の面で、約１／２０程度
の厚みにすることができ非常に効果があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、種々のシート状もしくはフィルム状合成樹脂を積層
したラミネート構造電槽とすることにより、薄くて且つ
機械的強度に優れた電槽を得ることができたが、ラミネ
ート構造であるために、高温多湿雰囲気中等で電池が長
期間使用された場合、ラミネートフィルム端部において
積層断面の接合材と被接合材の界面が剥離してしまうこ
とがある問題点があった。
は、種々のシート状もしくはフィルム状合成樹脂を積層
したラミネート構造電槽とすることにより、薄くて且つ
機械的強度に優れた電槽を得ることができたが、ラミネ
ート構造であるために、高温多湿雰囲気中等で電池が長
期間使用された場合、ラミネートフィルム端部において
積層断面の接合材と被接合材の界面が剥離してしまうこ
とがある問題点があった。
【０００４】本発明の目的は、高温多湿雰囲気中等で電
池が長期間使用された場合でも、電槽の端部で積層断面
の剥離を防止できる密閉形二次電池及びその製造方法を
提供することにある。
池が長期間使用された場合でも、電槽の端部で積層断面
の剥離を防止できる密閉形二次電池及びその製造方法を
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の手段を説明すると、次の通りである。
発明の手段を説明すると、次の通りである。
【０００６】請求項１に記載の発明は、陽極板，陰極
板，セパレータよりなる極板群と合成樹脂よりなる安全
弁部とを備えた密閉形二次電池において、前記極板群と
前記安全弁部が一方のみが開口している継ぎ目なしのシ
ート状もしくはフィルム状の合成樹脂の袋体にて包ま
れ、前記袋体の外側が合成樹脂のゾルまたはエマルジョ
ンの硬化物よりなるディップ形成電槽で被覆されている
ことを特徴とする。
板，セパレータよりなる極板群と合成樹脂よりなる安全
弁部とを備えた密閉形二次電池において、前記極板群と
前記安全弁部が一方のみが開口している継ぎ目なしのシ
ート状もしくはフィルム状の合成樹脂の袋体にて包ま
れ、前記袋体の外側が合成樹脂のゾルまたはエマルジョ
ンの硬化物よりなるディップ形成電槽で被覆されている
ことを特徴とする。
【０００７】請求項２に記載の密閉形二次電池の製造方
法は、陽極板，陰極板，セパレータよりなる極板群と合
成樹脂よりなる安全弁部とを、前記極板群の端部をシー
ト状もしくはフィルム状の合成樹脂に押し当てて縁部が
前記安全弁部の周囲に存在させるようにして包むことに
より、一方のみが開口した継ぎ目なしの袋体を形成し、
該袋体で包んだ前記極板群を合成樹脂のゾルまたはエマ
ルジョンに浸漬し、引き上げて前記袋体の外周に前記合
成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬化物よりなるディ
ップ形成電槽を形成することを特徴とする。
法は、陽極板，陰極板，セパレータよりなる極板群と合
成樹脂よりなる安全弁部とを、前記極板群の端部をシー
ト状もしくはフィルム状の合成樹脂に押し当てて縁部が
前記安全弁部の周囲に存在させるようにして包むことに
より、一方のみが開口した継ぎ目なしの袋体を形成し、
該袋体で包んだ前記極板群を合成樹脂のゾルまたはエマ
ルジョンに浸漬し、引き上げて前記袋体の外周に前記合
成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬化物よりなるディ
ップ形成電槽を形成することを特徴とする。
【０００８】
【作用】請求項１の発明のように、極板群と安全弁部を
一方のみが開口している継ぎ目なしのシート状もしくは
フィルム状の合成樹脂の袋体にて包み、該袋体の外側が
合成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬化物よりなるデ
ィップ形成電槽で被覆されていると、電槽端部にラミネ
ートフィルムのような積層断面が現れず、ラミネートフ
ィルムの剥離という問題がなくなる。
一方のみが開口している継ぎ目なしのシート状もしくは
フィルム状の合成樹脂の袋体にて包み、該袋体の外側が
合成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬化物よりなるデ
ィップ形成電槽で被覆されていると、電槽端部にラミネ
ートフィルムのような積層断面が現れず、ラミネートフ
ィルムの剥離という問題がなくなる。
【０００９】また、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によって
極板群及び安全弁部が包まれていると、ディップ形成電
槽を形成する際に合成樹脂のゾルまたはエマルジョンが
極板群や安全弁部に浸透することはなく、電池の性能の
低下を防止することができる。
極板群及び安全弁部が包まれていると、ディップ形成電
槽を形成する際に合成樹脂のゾルまたはエマルジョンが
極板群や安全弁部に浸透することはなく、電池の性能の
低下を防止することができる。
【００１０】また、シート状もしくはフィルム状の合成
樹脂の継ぎ目なし袋体にて極板群を包むと、熱収縮性フ
ィルムの場合と違って、極板群の表面の凹凸をならすこ
とができ、樹脂製のディップ形成電槽が極板群の尖った
表面で破られるのを防止することができる。
樹脂の継ぎ目なし袋体にて極板群を包むと、熱収縮性フ
ィルムの場合と違って、極板群の表面の凹凸をならすこ
とができ、樹脂製のディップ形成電槽が極板群の尖った
表面で破られるのを防止することができる。
【００１１】特に、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によって
極板群及び安全弁部を包むと、該袋体はディップ成形電
槽の形成時に炭化せず、このため残留物の発生がなく、
電池性能の低下を招くことがない。また、この合成樹脂
の継ぎ目なし袋体は、ディップ成形電槽内への希硫酸の
注入により消失することがなく、前述した極板群の尖っ
た表面によるディップ形成電槽の破損防止を使用中も有
効に図ることができる。
極板群及び安全弁部を包むと、該袋体はディップ成形電
槽の形成時に炭化せず、このため残留物の発生がなく、
電池性能の低下を招くことがない。また、この合成樹脂
の継ぎ目なし袋体は、ディップ成形電槽内への希硫酸の
注入により消失することがなく、前述した極板群の尖っ
た表面によるディップ形成電槽の破損防止を使用中も有
効に図ることができる。
【００１２】請求項２の発明のように、極板群と合成樹
脂よりなる安全弁部とを、極板群の端部をシート状もし
くはフィルム状の合成樹脂に押し当てて縁部が安全弁部
の周 囲に存在させるようにして包むことにより、一方の
みが開口した継ぎ目なしの袋体を形成し、該袋体で包ん
だ極板群を合成樹脂のゾルまたはエマルジョンに浸漬
し、引き上げて該袋体の外周に合成樹脂のゾルまたはエ
マルジョンの硬化物よりなるディップ形成電槽を形成す
ると、ラミネートフィルムの剥離という問題がない電槽
の形成を容易に行うことができる。また、極板群の端部
をシート状もしくはフィルム状の合成樹脂に押し当てて
縁部が安全弁部の周囲に存在させるようにして包むと、
一方のみが開口した継ぎ目なしの袋体を形成しているの
で、継ぎ目なしの袋体を形成を容易に行うことができ
る。また、この場合、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によっ
て極板群及び安全弁部を包むと、ディップ形成電槽を形
成する際に合成樹脂のゾルまたはエマルジョンが極板群
や安全弁部に浸透することはなく、電池の性能が低下す
ることはない。更に、シート状もしくはフィルム状の合
成樹脂の継ぎ目なし袋体にて極板群を包むと、熱収縮性
フィルムの場合と違って、極板群の表面の凹凸をならす
ことができ、このため合成樹脂のゾルまたはエマルジョ
ンに浸漬してのディップ形成電槽の形成を容易に行うこ
とができる。かつまた、熱収縮性フィルムの場合と違っ
て、袋体の形成時に熱源で加熱する必要がなく、作業性
がよい。
脂よりなる安全弁部とを、極板群の端部をシート状もし
くはフィルム状の合成樹脂に押し当てて縁部が安全弁部
の周 囲に存在させるようにして包むことにより、一方の
みが開口した継ぎ目なしの袋体を形成し、該袋体で包ん
だ極板群を合成樹脂のゾルまたはエマルジョンに浸漬
し、引き上げて該袋体の外周に合成樹脂のゾルまたはエ
マルジョンの硬化物よりなるディップ形成電槽を形成す
ると、ラミネートフィルムの剥離という問題がない電槽
の形成を容易に行うことができる。また、極板群の端部
をシート状もしくはフィルム状の合成樹脂に押し当てて
縁部が安全弁部の周囲に存在させるようにして包むと、
一方のみが開口した継ぎ目なしの袋体を形成しているの
で、継ぎ目なしの袋体を形成を容易に行うことができ
る。また、この場合、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によっ
て極板群及び安全弁部を包むと、ディップ形成電槽を形
成する際に合成樹脂のゾルまたはエマルジョンが極板群
や安全弁部に浸透することはなく、電池の性能が低下す
ることはない。更に、シート状もしくはフィルム状の合
成樹脂の継ぎ目なし袋体にて極板群を包むと、熱収縮性
フィルムの場合と違って、極板群の表面の凹凸をならす
ことができ、このため合成樹脂のゾルまたはエマルジョ
ンに浸漬してのディップ形成電槽の形成を容易に行うこ
とができる。かつまた、熱収縮性フィルムの場合と違っ
て、袋体の形成時に熱源で加熱する必要がなく、作業性
がよい。
【００１３】特に、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によって
極板群及び安全弁部を包むと、該袋体はディップ成形電
槽の形成時に炭化せず、このため残留物の発生がなく、
電池性能の低下を招くことがない。また、この合成樹脂
の継ぎ目なし袋体は、ディップ成形電槽内への希硫酸の
注入により消失することがなく、前述した極板群の尖っ
た表面によるディップ形成電槽の破損防止を使用中も有
効に図ることができる。
極板群及び安全弁部を包むと、該袋体はディップ成形電
槽の形成時に炭化せず、このため残留物の発生がなく、
電池性能の低下を招くことがない。また、この合成樹脂
の継ぎ目なし袋体は、ディップ成形電槽内への希硫酸の
注入により消失することがなく、前述した極板群の尖っ
た表面によるディップ形成電槽の破損防止を使用中も有
効に図ることができる。
【００１４】
【実施例】陽極板，陰極板，セパレータ，安全弁部より
なる電池（２Ｖ−２Ａｈ）により本発明の効果について
検討を行った。
なる電池（２Ｖ−２Ａｈ）により本発明の効果について
検討を行った。
【００１５】従来品は、図３に示すように、陽極板１，
陰極板２，セパレータ３よりなる極板群４の外表面より
ポリエチレンテレフタレート層（25μｍ）５、ポリ塩化
ビニリデン層（15μｍ）６、無延伸ポリプロピレン層
（60μｍ）７を積層したフィルムを電槽８とした密閉形
二次電池である。これに対し本発明品は、図１及び図２
に示すように安全弁部９を装着した極板群４を緊張状態
にした伸縮性に富むキャストポリプロピレンフィルム
（40μｍ）１０に垂直に押し当て、一定の速度で極板群
４を下降させ、極板群４にフィルム１０を密着させた状
態で縁部が安全弁部９の周囲に存在させるようにして包
み込み、更にこれらの極板群４をポリ塩化ビニリデンゾ
ル（粘度：1000ｃｐ，降伏値：50dyn/cm2 ）中に浸漬
し、引き上げ速度0.95cm/secで引き上げ、160 ℃で溶融
ゲル化し、冷却硬化させてポリ塩化ビニリデン層（150
μｍ）６ａを形成し、該ポリ塩化ビニリデン層６ａの硬
化後、ポリエチレンテレフタレートゾル（粘度：1000ｃ
ｐ，降伏値：50dyn/cm2 ）中に浸漬し、引き上げ速度0.
95cm/secで引き上げ、160 ℃で溶融ゲル化し、冷却硬化
させてポリエチエレンテレフタレート層（150 μｍ）５
ａを形成してディップ形成電槽８とした密閉形二次電池
である。
陰極板２，セパレータ３よりなる極板群４の外表面より
ポリエチレンテレフタレート層（25μｍ）５、ポリ塩化
ビニリデン層（15μｍ）６、無延伸ポリプロピレン層
（60μｍ）７を積層したフィルムを電槽８とした密閉形
二次電池である。これに対し本発明品は、図１及び図２
に示すように安全弁部９を装着した極板群４を緊張状態
にした伸縮性に富むキャストポリプロピレンフィルム
（40μｍ）１０に垂直に押し当て、一定の速度で極板群
４を下降させ、極板群４にフィルム１０を密着させた状
態で縁部が安全弁部９の周囲に存在させるようにして包
み込み、更にこれらの極板群４をポリ塩化ビニリデンゾ
ル（粘度：1000ｃｐ，降伏値：50dyn/cm2 ）中に浸漬
し、引き上げ速度0.95cm/secで引き上げ、160 ℃で溶融
ゲル化し、冷却硬化させてポリ塩化ビニリデン層（150
μｍ）６ａを形成し、該ポリ塩化ビニリデン層６ａの硬
化後、ポリエチレンテレフタレートゾル（粘度：1000ｃ
ｐ，降伏値：50dyn/cm2 ）中に浸漬し、引き上げ速度0.
95cm/secで引き上げ、160 ℃で溶融ゲル化し、冷却硬化
させてポリエチエレンテレフタレート層（150 μｍ）５
ａを形成してディップ形成電槽８とした密閉形二次電池
である。
【００１６】以上の構造の電池を各50個ずつ作成し、そ
れぞれ60℃、飽和水蒸気中に１カ月放置し、ラミネート
剥離の状況を調査した結果、従来品では９個ラミネート
剥離が発生したが、本発明品では電槽にラミネートフィ
ルムを用いていないので、ラミネート剥離が発生しない
ことを確認した。
れぞれ60℃、飽和水蒸気中に１カ月放置し、ラミネート
剥離の状況を調査した結果、従来品では９個ラミネート
剥離が発生したが、本発明品では電槽にラミネートフィ
ルムを用いていないので、ラミネート剥離が発生しない
ことを確認した。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る密閉形
二次電池及びその製造方法によれば、下記の効果を得る
ことができる。
二次電池及びその製造方法によれば、下記の効果を得る
ことができる。
【００１８】請求項１に記載の密閉形二次電池は、極板
群と安全弁部が一方のみ開口している継ぎ目なしのシー
ト状もしくはフィルム状の合成樹脂の袋体にて包まれ、
該袋体の外側が合成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬
化物よりなるディップ形成電槽で被覆されているので、
電槽端部にラミネートフィルムのような積層断面が現れ
ず、ラミネートフィルムの剥離という問題がなくなる。
群と安全弁部が一方のみ開口している継ぎ目なしのシー
ト状もしくはフィルム状の合成樹脂の袋体にて包まれ、
該袋体の外側が合成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬
化物よりなるディップ形成電槽で被覆されているので、
電槽端部にラミネートフィルムのような積層断面が現れ
ず、ラミネートフィルムの剥離という問題がなくなる。
【００１９】また、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によって
極板群及び安全弁部が包まれているので、ディップ形成
電槽を形成する際に合成樹脂のゾルまたはエマルジョン
が極板群や安全弁部に浸透することはなく、電池の性能
の低下を防止することができる。
極板群及び安全弁部が包まれているので、ディップ形成
電槽を形成する際に合成樹脂のゾルまたはエマルジョン
が極板群や安全弁部に浸透することはなく、電池の性能
の低下を防止することができる。
【００２０】また、シート状もしくはフィルム状の合成
樹脂の継ぎ目なし袋体にて極板群を包んでいるので、熱
収縮性フィルムの場合と違って、極板群の表面の凹凸を
ならすことができ、樹脂製のディップ形成電槽が極板群
の尖った表面で破られるのを防止することができる。
樹脂の継ぎ目なし袋体にて極板群を包んでいるので、熱
収縮性フィルムの場合と違って、極板群の表面の凹凸を
ならすことができ、樹脂製のディップ形成電槽が極板群
の尖った表面で破られるのを防止することができる。
【００２１】特に、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によって
極板群及び安全弁部を包んでいるので、該袋体はディッ
プ成形電槽の形成時に炭化せず、このため残留物の発生
がなく、電池性能の低下を招くことがない。
極板群及び安全弁部を包んでいるので、該袋体はディッ
プ成形電槽の形成時に炭化せず、このため残留物の発生
がなく、電池性能の低下を招くことがない。
【００２２】また、この合成樹脂の継ぎ目なし袋体は、
ディップ成形電槽内への希硫酸の注入により消失するこ
とがなく、前述した極板群の尖った表面によるディップ
形成電槽の破損防止を使用中も有効に図ることができ
る。
ディップ成形電槽内への希硫酸の注入により消失するこ
とがなく、前述した極板群の尖った表面によるディップ
形成電槽の破損防止を使用中も有効に図ることができ
る。
【００２３】請求項２に記載の密閉形二次電池の製造方
法では、極板群と合成樹脂よりなる安全弁部とを、極板
群の端部をシート状もしくはフィルム状の合成樹脂に押
し当てて縁部が安全弁部の周囲に存在させるようにして
包むことにより、一方のみが開口した継ぎ目なしの袋体
を形成し、該袋体で包んだ極板群を合成樹脂のゾルまた
はエマルジョンに浸漬し、引き上げて該袋体の外周に合
成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬化物よりなるディ
ップ形成電槽を形成するので、ラミネートフィルムの剥
離という問題がない電槽の形成を容易に行うことができ
る。
法では、極板群と合成樹脂よりなる安全弁部とを、極板
群の端部をシート状もしくはフィルム状の合成樹脂に押
し当てて縁部が安全弁部の周囲に存在させるようにして
包むことにより、一方のみが開口した継ぎ目なしの袋体
を形成し、該袋体で包んだ極板群を合成樹脂のゾルまた
はエマルジョンに浸漬し、引き上げて該袋体の外周に合
成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬化物よりなるディ
ップ形成電槽を形成するので、ラミネートフィルムの剥
離という問題がない電槽の形成を容易に行うことができ
る。
【００２４】また、極板群の端部をシート状もしくはフ
ィルム状の合成樹脂に押し当てて縁部が安全弁部の周囲
に存在させるようにして包むことにより、一方のみが開
口し た継ぎ目なしの袋体を形成しているので、継ぎ目な
しの袋体を形成を容易に行うことができる。
ィルム状の合成樹脂に押し当てて縁部が安全弁部の周囲
に存在させるようにして包むことにより、一方のみが開
口し た継ぎ目なしの袋体を形成しているので、継ぎ目な
しの袋体を形成を容易に行うことができる。
【００２５】また、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によって
極板群及び安全弁部を包むので、ディップ形成電槽を形
成する際に合成樹脂のゾルまたはエマルジョンが極板群
や安全弁部に浸透することはなく、電池の性能が低下す
ることはない。
極板群及び安全弁部を包むので、ディップ形成電槽を形
成する際に合成樹脂のゾルまたはエマルジョンが極板群
や安全弁部に浸透することはなく、電池の性能が低下す
ることはない。
【００２６】更に、シート状もしくはフィルム状の合成
樹脂の継ぎ目なし袋体にて極板群を包むので、熱収縮性
フィルムの場合と違って、極板群の表面の凹凸をならす
ことができ、このため合成樹脂のゾルまたはエマルジョ
ンに浸漬してのディップ形成電槽の形成を容易に行うこ
とができる。
樹脂の継ぎ目なし袋体にて極板群を包むので、熱収縮性
フィルムの場合と違って、極板群の表面の凹凸をならす
ことができ、このため合成樹脂のゾルまたはエマルジョ
ンに浸漬してのディップ形成電槽の形成を容易に行うこ
とができる。
【００２７】かつまた、熱収縮性フィルムの場合と違っ
て、袋体の形成時に熱源で加熱する必要がなく、作業性
がよい利点がある。
て、袋体の形成時に熱源で加熱する必要がなく、作業性
がよい利点がある。
【００２８】特に、合成樹脂の継ぎ目なし袋体によって
極板群及び安全弁部を包むので、該袋体はディップ成形
電槽の形成時に炭化せず、このため残留物の発生がな
く、電池性能の低下を招くことがない。
極板群及び安全弁部を包むので、該袋体はディップ成形
電槽の形成時に炭化せず、このため残留物の発生がな
く、電池性能の低下を招くことがない。
【００２９】また、この合成樹脂の継ぎ目なし袋体は、
ディップ成形電槽内への希硫酸の注入により消失するこ
とがなく、前述した極板群の尖った表面によるディップ
形成電槽の破損防止を使用中も有効に図ることができ
る。
ディップ成形電槽内への希硫酸の注入により消失するこ
とがなく、前述した極板群の尖った表面によるディップ
形成電槽の破損防止を使用中も有効に図ることができ
る。
【図１】本発明に係る密閉形二次電池の一実施例の横断
面図である。
面図である。
【図２】図１に示す密閉形二次電池の製造方法を示す斜
視図である。
視図である。
【図３】従来の密閉形二次電池の横断面図である。
１…陽極板、２…陰極板、３…セパレータ、４…極板
群、５，５ａ…ポリエチレンテレフタレート層、６，６
ａ…ポリ塩化ビニリデン層、７…無延伸ポリプロピレン
層、８…電槽、９…安全弁部、１０…キャストポリプロ
ピレンフィルム。
群、５，５ａ…ポリエチレンテレフタレート層、６，６
ａ…ポリ塩化ビニリデン層、７…無延伸ポリプロピレン
層、８…電槽、９…安全弁部、１０…キャストポリプロ
ピレンフィルム。
Claims (2)
- 【請求項１】 陽極板，陰極板，セパレータよりなる極
板群と合成樹脂よりなる安全弁部とを備えた密閉形二次
電池において、 前記極板群と前記安全弁部が一方のみが開口している継
ぎ目なしのシート状もしくはフィルム状の合成樹脂の袋
体にて包まれ、前記袋体の外側が合成樹脂のゾルまたは
エマルジョンの硬化物よりなるディップ形成電槽で被覆
されていることを特徴とする密閉形二次電池。 - 【請求項２】 陽極板，陰極板，セパレータよりなる極
板群と合成樹脂よりなる安全弁部とを、前記極板群の端
部をシート状もしくはフィルム状の合成樹脂に押し当て
て縁部が前記安全弁部の周囲に存在させるようにして包
むことにより、一方のみが開口した継ぎ目なしの袋体を
形成し、該袋体で包んだ前記極板群を合成樹脂のゾルま
たはエマルジョンに浸漬し、引き上げて前記袋体の外周
に前記合成樹脂のゾルまたはエマルジョンの硬化物より
なるディップ形成電槽を形成することを特徴とする密閉
形二次電池の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4013991A JP2712990B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 密閉形二次電池及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4013991A JP2712990B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 密閉形二次電池及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05205708A JPH05205708A (ja) | 1993-08-13 |
| JP2712990B2 true JP2712990B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=11848703
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4013991A Expired - Lifetime JP2712990B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 密閉形二次電池及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2712990B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4867063B2 (ja) * | 1999-12-17 | 2012-02-01 | 大日本印刷株式会社 | ポリマー電池用包装材料 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59127359A (ja) * | 1983-01-10 | 1984-07-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 鉛蓄電池の製造法 |
| JPS61206158A (ja) * | 1985-03-08 | 1986-09-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉形鉛蓄電池 |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP4013991A patent/JP2712990B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05205708A (ja) | 1993-08-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970930 |