JP2712792B2 - 燃焼器 - Google Patents

燃焼器

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JP2712792B2
JP2712792B2 JP2231713A JP23171390A JP2712792B2 JP 2712792 B2 JP2712792 B2 JP 2712792B2 JP 2231713 A JP2231713 A JP 2231713A JP 23171390 A JP23171390 A JP 23171390A JP 2712792 B2 JP2712792 B2 JP 2712792B2
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正 山崎
久則 下田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は石油ファンヒータ等に用いられる燃焼器に関
するものである。
従来の技術 一般にこの種の燃焼器は第3図に示すように、ノズル
21より供給した液体燃料を気化筒22で気化するとともに
空気供給管23から供給された燃焼用の空気と混合し、こ
の空気と燃料との予混合ガスを気化筒22上部のバーナボ
ディ24の周壁に設けた炎口25より噴出させ炎を形成させ
燃焼させていた。
しかしながら上記構成の燃焼器は燃焼用の空気を供給
する空気供給管23と燃料を供給するノズル21とをユニッ
トにして気化筒22に取付けてあり、バーナケース26上に
気化筒22,バーナボディ24を機械的に順次積上げて組立
てるようにすることにより生産性を上げることが困難で
あった。すなわち機械的に順次積上げていく際、気化筒
22に取付けてある空気供給管23とノズル21とが邪魔にな
っていたのである。
そこで出願人は第4図に示すように空気供給管23とノ
ズル21とを別々にして空気供給管23はバーナケース26に
取付け、ノズル21はバーナケース26に気化筒22,バーナ
ボディ24を組立てた後、バーナケース26及び気化筒22内
に差し込むようにして生産性を向上させたものを考え
た。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記第4図の構成のものは次のような問
題が新たに生じていた。すなわち、空気供給管23からの
燃焼用空気はバーナケース26と気化筒22との間の間隙t
を介して気化筒22の透孔22aから気化筒22内に供給され
るのであるが、この時空気供給管23からの燃焼用空気は
ノズル21を間隙t部分で冷却している。ところがこのノ
ズル21は空気供給管23とノズル21とを別々としたため、
前記間隙t部分で燃焼用空気により冷されるとは言うも
ののこの部分の空気は滞留しているため、その冷却度合
は従来の第3図の構成のものに比べると極めて少なくな
る。そのため燃焼停止時、ノズル21は急激に温度上昇
し、ノズル21内に残っている燃料がそのまま気化した
り、熱膨張してその先端から気化筒21内に滴下・気化
し、燃えることなく熱分解されて放出され、消火臭気が
きつくなっていた。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、生産性
を良好に維持しつつ消火時の臭気を低減することを目的
としたものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため空気供給管を取付け
た有底筒状のバーナケース内に気化筒を載置し、バーナ
ケースと気化筒との間の空気室を介して気化筒内にその
側壁に設けた孔から燃焼用空気を供給するようにした燃
焼器において、前記空気供給管の取付部と異なるバーナ
ケースの一部に透孔を設け、この透孔を貫通させて前記
気化筒の孔から気化筒内にノズルを臨ませ、このノズル
が貫通するバーナケースの透孔はノズル径よりも大きく
形成して、ノズルはこの透孔の孔縁に非接触状態になる
よう配置するとともに、前記透孔からバーナケース内に
供給された空気の一部が流出するようにしたものであ
る。
作用 本発明は上記構成によって空気供給管とノズルとが別
々に設けられていてもノズルを挿通させた透孔からバー
ナケース内に供給された燃焼用空気の一部が流出し、ノ
ズル周辺で空気の流れを形成してノズルは常に冷却され
るようになる。しかもノズルは上記透孔とは非接触状態
となっているので、気化筒からの輻射・伝導熱で高温に
なっているバーナケースからの伝導熱も受けなくなる。
したがって燃焼停止時、ノズルの温度が急激に上昇する
ようなことがなく、燃料の気化や熱膨張滴下による臭気
発生はなくなる。
実施例 以下本発明の一実施例を第1図,第2図を用いて説明
すると、1は有底筒状の気化筒で、その周壁一部の偏心
位置に燃料供給用のノズル2と燃焼用空気供給用の空気
供給管3を臨ませる孔1aが設けてある。4は上記気化筒
1に埋設したヒータ、5は同気化筒1の上部開口に覆着
したバーナボディで、周壁には炎口7が形成してある。
8は上記バーナボディ5の周壁内外に装着した金網等の
多孔筒で、各炎口7間をスポット溶接してバーナボディ
5に固着してある。9は上記気化筒蓋6上方に設けた混
合筒、10は混合筒9とバーナボディ5の間に設けた整流
筒である。11は気化筒1を囲むバーナケースで前記空気
供給管3が取付けてある。12は気化筒1とバーナケース
11との間に形成された空気室、13は上記バーナケース11
に設けた透孔で、ノズル2より大き目に形成してあり、
ノズル2はこの透孔13を介しその孔縁とは接触しないよ
うにして気化筒1内に臨ませてある。14は炎口7の一つ
に対向させて設けた火花放電器である。
上記構成において、ポンプ等によって気化筒1内に噴
出された燃料は、シーズヒータ4によって高温に加熱さ
れている気化筒1内に気化し、送風機等により空気供給
管3を通り空気室12を介し気化筒1内に送られてくる燃
焼用空気と予混合する。この予混合気化ガスは気化筒1
内を旋回しながら気化筒蓋6の集合部6′及び混合筒9
の小孔9′、更に整流筒10を通過してバーナボディ5内
壁に噴流し外周壁の炎口7より噴出する。火花放電器14
により点火してやると燃焼を開始し炎口7周辺の外多孔
筒8にほぼ密着した火炎を形成する。
ここで上記空気室12に入った燃焼用空気はバーナケー
ス11の透孔13とノズル2との間が開口しているので、こ
の部分から一部がバーナケース11外へ流出するようにな
る。したがってこのノズル2周囲に空気の流れが生じ、
空気供給管3とノズル2とを別々にしていても、ノズル
2は上記空気の流れによって常時冷却されるようにな
る。すなわち前記第4図のものであれば空気供給管から
の空気はそのまま気化筒の孔から気化筒内に入り、それ
以外の所には開口がないので、空気が滞留、すなわちノ
ズル部分には空気の流れが生じないのであるが、上記の
如く透孔13を大きくして開口を作ればこの開口へ向って
空気の流れが生じるようになり、ノズル2が常時冷却さ
れるようになる。また、上記ノズル2は透孔13の孔縁と
は接触しないように設けてあるので、気化筒1からの輻
射・伝導熱で高温になっているバーナケース11の熱が伝
導することもなく、この点からも温度上昇を抑えること
ができる。実験によると第4図のものでは消火直後、ノ
ズル2の温度は100〜150℃と灯油の初留点120℃より高
い温度を示していたが、本構成によれば60〜80℃まで低
減することが可能となり、ノズル2に残っている灯油の
気化や熱膨張による滴下を阻止し消火直後に発生して長
く続く消火臭気の低減が図れた。
発明の効果 以上実施例の説明から明らかなように本発明は、空気
供給管をバーナケースに取付け、ノズルを前記空気供給
管の取付部と異なる位置に設けたバーナケースの透孔か
ら気化筒内に臨ませるようにしているので、バーナケー
ス,気化筒,バーナボディを機械的に積上げていくこと
ができ、生産性が向上するのはもちろん、ノズルが貫通
する透孔をノズル径より大きくしてノズルの周囲に空気
流を生ぜしめ、かつノズルと透孔とを非接触状態として
熱伝導をも防止しているので、ノズル温度は比較的低く
維持でき、高熱原因による消火臭気を大巾に低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における燃焼器の断面図、第
2図は第1図のA−A′断面図、第3図,第4図は従来
の燃焼器の断面図である。 1……気化筒、1a……孔、2……ノズル、3……空気供
給管、13……透孔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気供給管を取付けた有底筒状のバーナケ
    ース内に気化筒を載置し、バーナケースと気化筒との間
    の空気室を介して気化筒内にその側壁に設けた孔から燃
    焼用空気を供給するようにした燃焼器において、前記空
    気供給管の取付部と異なるバーナケースの一部に透孔を
    設け、この透孔を貫通させて前記気化筒の孔から気化筒
    内にノズルを臨ませ、このノズルが貫通するバーナケー
    スの透孔はノズル径よりも大きく形成して、ノズルはこ
    の透孔の孔縁に非接触状態になるよう配置するととも
    に、前記透孔からバーナケース内に供給された燃焼用空
    気の一部が流出するようにした燃焼器。
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JPS56107121U (ja) * 1980-01-19 1981-08-20
JPS59202307A (ja) * 1983-04-28 1984-11-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気化装置

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