JP2712526B2 - 紡機の管糸形成方法 - Google Patents

紡機の管糸形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はリング精紡機、リング撚糸機等の紡機の管糸
形成方法に係り、特にフィリングビルディングを行う紡
機の巻始め部分での増量巻を行う場合の管糸形成方法に
関するものである。
[従来の技術] フィリングビルディングを行う紡機は一般に第4図に
示すようなハートカムを備えたリングレール昇降機構を
備えている。このリングレール昇降機構を備えている。
このリングレール昇降機構では、シェーパホイール30と
ともに間欠的に所定量ずつ回転されるシェーパシャフト
31に直結しているクラッチ32と噛合可能なスライドクラ
ッチ33にスプラインを介して連結されているウォーム34
の回転が、ウォームホイール35を介して中間軸36に伝達
され、中間軸36に嵌着されたプーリ37に一端が止着され
たリフティングチェーン38がプーリ37の矢印方向への回
転に伴い所定量ずつ巻上げられる。そして、リフティン
グチェーン38の他端が止着された駆動プーリ39と一体的
に回転するリフティングシャフト40に嵌着されたプーリ
41に一端が連結されたリフティングチェーン42を介して
リングレール43が所定量ずつ上昇動される。又、リフテ
ィングチェーン38は一定方向に回転駆動されるハートカ
ム44に揺動されるリフティングレバー45に装備されたガ
イドプーリ46に巻掛けられているため、リングレール43
はハートカム44の回転によるリフティングレバー45の揺
動に対応して前記リフティングチェーン38,42を介して
昇降運動を繰返しつつ徐々に上昇して管糸を形成する。
ハートカム44の回転に伴うリフティングレバー45の揺
動量は常に一定であり、リフティングチェーン38の一端
が止着された駆動プーリ39の外径が一定であればリング
レール43の1回の昇降量は第5図(a)に示すように常
に一定となる。従来、糸の巻量を増大させる方法とし
て、巻始め部分において1回毎のリングレール43の昇降
量を小さくし、第5図(b)に示すように管糸の基部の
形状を外側に膨らんだ曲線状とする方法が行われてい
る。そして、巻取り初期においてリングレール43の昇降
量を小さくする手段として、駆動プーリ39のリフティン
グチェーン38の一端が止着された近くに補助ピース47を
取付け、巻取り初期におけるリフティングレバー45端部
から駆動プーリ39表面までのリフティングチェーン38の
経路を長くする方法が実施されている。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来の方法ではリフティングチェーン38が補助ピ
ース47と係合する巻取り初期の状態では、リフティング
チェーン38の経路が補助ピース47と係合しない状態の場
合より長くなり、その分リングレール43の1回毎に昇降
量が小さくなるが、1回毎の昇降に要する時間は通常巻
取り運転時と同じであり、その間に送り出される糸の長
さも同じとなる。そのため、増量巻が形成される部分に
おける糸の巻付けピッチP0が通常の巻取りを行う部分の
巻付けピッチPより小さくなる。このように巻付けピッ
チが小さくなると、紡機で形成された管糸Cをワインダ
工程で巻戻す際にスラッフィングが発生してトラブルの
原因となる。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたもであって、
その目的は管糸形成時の増量巻を糸の巻取りピッチが変
化しない状態て行うことができる紡機の管糸形成方法を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため本発明では、フィリングビ
ルディングによって下方から上方へ順に糸を巻き付けて
管糸形成を行う紡機において、リングレールの昇降量と
送出糸長との割合を糸の巻き初めから巻き終わりに至る
までほぼ一定に保持して糸の巻付けピッチを一定にし、
前記リングレールが上昇過程から下降過程に移行する上
昇位置を糸の巻き初めから巻き終わりまで均一に上方へ
変位して直線上に位置させ、一方糸の巻き初めから所定
時間の間リングレールの上昇量及び下降量を糸の巻き初
めより順次増大して前記リングレールが下降過程から上
昇過程に移行する下降位置の上方への変位量を漸増させ
て糸の巻き初めに増量巻を行うとともに前記所定時間の
経過後糸の巻き終わりまで前記リングレールの上昇量及
び下降量を一定にし、前記下降位置を均一に上方へ変位
して前記上昇位置の変位直線と平行な直線上に位置させ
て通常の糸巻き取りを行うようにした。
[作用] 本発明の管糸形成方法では糸の巻き初めから所定時間
の間は、リングレールが上昇過程から下降過程に移行す
る上昇位置が均一に上方へ変位して直線上に位置し、一
方リングレールの上昇量及び下降量が順次増大して前記
リングレールが下降過程から上昇過程に移行する下降位
置の上方への変位量が漸増する。
又、前記所定時間の経過後から糸の巻き終わりまでの
間は、リングレールが上昇過程から下降過程に移行する
上昇位置は前記所定時間経過前と同様に均一に上方へ変
位して直線上に位置し、一方前記リングレールの上昇量
及び下降量を一定として前記下降位置が均一に上方へ変
位して前記上昇位置の変位直線と平行な直線上に位置す
るので、前記所定時間の経過後は通常の糸巻き取りが行
われる。
以上により、下部に増量巻が施された管糸の糸巻き取
りが完了する。ここで、リングレールの昇降量と送出糸
長との割合を、糸の巻き初めから巻き終わりに至るまで
ほぼ一定に保持するようにしたことから、増量巻が形成
された部分が通常の巻取りを行った部分に比べて糸の巻
付けピッチが小さくなることはなく、管糸全域において
糸の巻付けピッチがほぼ一定となる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を第1,2図に従っ
て説明する。リングレール等を昇降動させるリフティン
グ装置は第2図に示すように、紡機機台の左右両側(片
側のみ図示)にその長手方向に沿ってラインシャフト1
が回転自在に配設され、該ラインシャフト1にはねじ歯
車2及びかさ歯車3が一体回転可能に所定間隔で多数嵌
着されている。一方、スピンドルレール(図示せず)に
はリングレール4を支持するポーカピラー5がスライド
ガイド(図示せず)を介して上下方向に摺動可能に支承
され、スライドガイドの下方には昇降手段を構成するナ
ット体6がスピンドルレールに対して回転自在に支持さ
れている。ナット体6には前記ポーカピラー5の下部に
形成されたスクリュー部5aが螺入されるとともに、下端
には前記ねじ歯車2と噛合するねじ歯車7が嵌着固定さ
れている。又、ラペットアングル8を支持するポーカピ
ラー9はスライドガイド(図示せず)を介して機台フレ
ーム(図示せず)に対して上下方向に摺動可能に支承さ
れている。ポーカピラー9はフレームに対して回転自在
に支持されるとともに、前記かさ歯車3と噛合するかさ
歯車10を備えたナット体11に対して下端スクリュー部9a
が螺入されている。
ラインシャフト1にはフロントローラ12の回転が歯車
列13,14,15等を介して伝達され、歯車列14に設けられた
一対の電磁クラッチ16,17の励消磁に対応して正逆回転
駆動されるようになっている。なお、このリフティング
装置は特開昭62−133129号公報に開示されたものと同様
な構成である。
電磁クラッチ16,17による正逆回転の切換が行われる
中間軸18の端部には中間軸18の回転数を検出するロータ
リエンコーダ19が取付けられている。前記電磁クラッチ
16,17の励消磁は制御装置20からの駆動信号に基いて行
われるようになっている。又、制御装置20には前記ロー
タリエンコーダ19の検出信号が入力されるようになって
いる。制御装置20には管糸形成のためのビルディングモ
ーションの条件である通常巻取り運転時におけるリング
レールの1回の上昇量、1回の巻上げ量等が入力装置21
により入力され、その値とロータリエンコーダ19からの
信号に基きリングレール4の昇降切換時すなわち電磁ク
ラッチ16,17の励消磁の時期を演算し、その演算結果に
基づいて電磁クラッチ16,17を駆動制御するようになっ
ている。
次に前記のように構成された装置による管糸形成方法
を説明する。機台が駆動されるとフロントローラ12の回
転が歯車列13,14,15を介してラインシャフト1に伝達さ
れ、ラインシャフト1の正逆回転に対応してねじ歯車2,
7を介してナット体6が、かさ歯車3,10を介してナット
体11がそれぞれ正逆回転駆動され、ナット体6,11に螺入
されたスクリュー部5a,9aを介してリングレール4及び
ラペットアングル8が同期して昇降動される。ラインシ
ャフト1の正逆回転は電磁クラッチ16,17の励消磁によ
り切換えられ、電磁クラッチ16が励磁されるとともに電
磁クラッチ17が消磁された状態ではラインシャフト1が
正転駆動され、反対に電磁クラッチ16が消磁されるとと
もに電磁クラッチ17が励磁された状態ではラインシャフ
ト1が逆転駆動される。
制御装置20は入力装置21により入力された通常巻取り
運転時におけるリングレールの1回毎の上昇量及び巻上
げ量から、1回毎の上昇量及び巻上げ量が第1図の状態
となる値を演算するとともに、ロータリエンコーダ19か
らの検出信号に基きラインシャフト1の回転量すなわち
リングレール4の移動量を演算し、上昇量あるいは下降
量が所定の値となった時に各電磁クラッチ16,17にその
励磁あるいは消磁の為の駆動制御信号を出力する。1回
毎の巻上げ量は増量巻を行う場合も通常巻取り運転時と
同じであり、リングレール4の1回毎の昇降量が巻取り
開始時に最も小さく、その後順次増大する。増量無しの
時の巻取り開始位置S1と、増量巻を行う場合の巻取り開
始位置S2とは同一高さ位置であり、リングレール4の上
昇位置が増量無しの時の上昇位置と同一高さ位置に到達
するまでの間に増量巻が行われ、その結果第1図に斜線
で示す部分が増量分となる。ラインシャフト1はフロン
トローラ12と歯車列を介して連結されており、1回毎の
リングレール4の昇降量と、その間の糸送り出し量の比
とがほぼ一定に保持された状態で管糸Cの形成が行わ
れ、巻付けピッチが一定の状態で巻取りが行われる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、1回のリングレール4の昇降量及び巻上げ
量が第3図に示す状態となるように制御プログラムを設
定して管糸Cの増量巻部分の形状を円弧状にし、より型
くずれし難いようにすることも可能である。又、リング
レール4の移動量を検出する手段として中間軸18にロー
タリエンコーダ19を設ける代わりにリングレール4を支
持するポーカピラー5の上昇あるいは下降量を直接検出
する検出装置を用いてもよい。又、ラインシャフト1を
駆動する手段としてフロントローラ12の回転をラインシ
ャフト1に伝達する構成に代えて、前記中間軸18を正逆
回転駆動可能なモータにより直接駆動する構成を採用し
てもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、増量巻を行った
場合にも糸の巻付けピッチが通常の巻取りの場合と同じ
ピッチとなるように巻取りが行われるため、管糸をワイ
ンダ工程で巻戻す際にスラッフィング発生によるトラブ
ルを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化した増量巻を行った場合の管糸
下部の形状とリングレールの昇降量の変化を示す図であ
る。第2図は本発明を実施するためのリフティング装置
の概略斜視図、第3図は変更例の増量巻を行った場合の
管糸下部の形状とリングレールの昇降量の変化を示す
図、第4図は従来のリフティング装置の概略斜視図、第
5図(a)は増量巻を行わない場合のリングレールの昇
降量と管糸形状を示す図、第5図(b)は従来の増量巻
を行った場合の管糸形状を示す図である。 ラインシャフト1、リングレール4、電磁クラッチ16,1
7、制御装置20、管糸C。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィリングビルディングによって下方から
    上方へ順に糸を巻き付けて管糸形成を行う紡機におい
    て、リングレールの昇降量と送出糸長との割合を糸の巻
    き初めから巻き終わりに至るまでほぼ一定に保持して糸
    の巻付けピッチを一定にし、前記リングレールが上昇過
    程から下降過程に移行する上昇位置を糸の巻き初めから
    巻き終わりまで均一に上方へ変位して直線上に位置さ
    せ、一方糸の巻き初めから所定時間の間リングレールの
    上昇量及び下降量を糸の巻き初めより順次増大して前記
    リングレールが下降過程から上昇過程に移行する下降位
    置の上方への変位量を漸増させて糸の巻き初めに増量巻
    を行うとともに前記所定時間の経過後糸の巻き終わりま
    で前記リングレールの上昇量及び下降量を一定にし、前
    記下降位置を均一に上方へ変位して前記上昇位置の変位
    直線と平行な直線上に位置させて通常の糸巻き取りを行
    う紡機の管糸形成方法。
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