JP2711781B2 - トラクションコントロールの検査方法 - Google Patents
トラクションコントロールの検査方法Info
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Description
動輪用のローラとを備える検査装置上で自動車を走行さ
せてトラクションコントロールの検査を行う方法に関す
る。
前後一方の車輪たる従動輪と他方の車輪たる駆動輪との
回転速度差から駆動輪のスリップ率を演算し、スリップ
率が所定範囲に収まるように駆動輪の回転を制御するも
のであり、従来、かかるトラクションコントロールの検
査方法として、実開昭63−84544号公報により、
検査装置の各ローラに自動車の各車輪を乗せ、各ローラ
が独立して回転し得るようにしてアクセルペダルを踏込
み、駆動輪用のローラの回転速度の所定時間内の上昇値
に基いてトラクションコントロールの良否を判定するよ
うにしたものが知られている。
コントロールの検査は、アクセルペダルの踏込み時に駆
動輪と従動輪(回転しない)との間に回転速度差を生
じ、トラクションコントロールが正常に機能していれば
駆動輪の速度アップが抑制されて、駆動輪用ローラの回
転速度の所定時間内における上昇値は所定値以下になる
という点に着目した方法である。然し、トラクションコ
ントロールが正常に機能しなくても、アクセルペダルの
踏込み具合によってはローラ回転速度の所定時間内の上
昇値が所定値以下になることがあり、上記検査方法では
この場合にも合格と判定されてしまい、判定が不正確に
なる。本発明は、以上の点に鑑み、トラクションコント
ロールの検査の正確性を高めることをその目的としてい
る。
本発明は、自動車の駆動輪を乗せる第1のローラと従動
輪を乗せる第2のローラとを備える検査装置を用いてト
ラクションコントロールの検査を行う方法であって、駆
動輪と従動輪とを夫々第1と第2のローラに乗せた状態
で自動車を走行させ、第2のローラが第1のローラに連
動して回転するようにした状態で両ローラの回転速度が
所定速度に上昇したとき、両ローラの連動を解いて第2
のローラを減速させ、この減速時における第2のローラ
の速度変化に対する第1のローラの速度変化の相関関係
からトラクションコントロールの良否を判定すると共
に、減速時の第1のローラの最高速度に応じて良否判定
の基準値を補正するようにしたことを特徴とする。
ーラ間即ち両ローラに乗せた駆動輪と従動輪との間に回
転速度差が発生し、駆動輪のスリップが発生したと判断
されてトラクションコントロールが作動し、駆動輪即ち
これを乗せる第1のローラの回転速度が第2のローラの
回転速度の減少に応じて減少される。従って、第2のロ
ーラの速度変化に対する第1のローラの速度変化の相関
関係を見て、トラクションコントロールが正常に機能し
たときの駆動輪のスリップ率に従った所定の関係になっ
ているか否かでトラクションコントロールの良否を判定
できるようになる。ところが、アクセルペダルを強く踏
込んでいると、第2のローラの減速でトラクションコン
トロールが作動し始めても駆動輪はなかなか減速せず、
駆動輪の回転速度が一旦大きくオーバーシュートしてし
まい、第1のローラの回転速度が良否判定の基準値から
ずれ、トラクションコントロールが正常であっても不良
と判定されてしまう。然し、本発明では、第2のローラ
の減速時における第1のローラの最高速度即ち駆動輪の
回転速度のオーバーシュート高さに応じて良否判定の基
準値が補正されるため、第1のローラの回転速度のオー
バーシュートに起因した基準値からのずれを加味して良
否判定を行い得られるようになり、アクセルペダルの踏
込み具合の如何に係わらずトラクションコントロールの
良否を正確に判定できる。
含む各種機能の検査を行う検査装置を示し、該装置は、
前輪用の左右1対のローラ11、11と後輪用の左右1対
のローラ12、12とを備え、前輪用の1対のローラ
11、11間に該各ローラ11を夫々クラッチ21を介して
連結したギアボックス31と、後輪用の1対のローラ
12、12間に該各ローラ12を夫々クラッチ22を介して
連結したギアボックス32とを配置し、両ギアボックス
31、32を連結軸4を介して連結し、前記各ローラに各
車輪を乗せて自動車を走行させたとき、前輪が駆動輪の
場合は、ローラ11とクラッチ21とギアボックス31と
連結軸4とギアボックス32とクラッチ22とローラ12
とを介して従動輪たる後輪が回転され、後輪が駆動輪の
場合には、上記とは逆の経路で前輪が回転されるように
した。前輪用のローラ11、11は固定台5上に、又後輪
用のローラ12、12は前後動自在な摺動台6上に設けら
れており、前記連結軸4の後部をスリーブ4aとこれに
嵌合するスプライン軸4bとで伸縮自在な構造とし、摺
動台6の動きにより自動車の軸距に合わせて前輪用のロ
ーラ11と後輪用ローラ12との間の距離を調整し得るよ
うにした。
うにベルト7を介して連結した前後1対の分割ローラ1
a、1bで構成されており、各ローラ11、12の後側の
分割ローラ1bにフライホイール8を連結し、該分割ロ
ーラ1bとフライホイール8との間に回転速度計及びト
ルクメータを有する検出手段9を配設し、検出手段9か
らの信号をマイクロコンピュータから成るモニター装置
10に入力して、各種の検査を行うようにした。また、
前輪用の1対のローラ11、11の少なくとも一方と、後
輪用の1対のローラ12、12の少なくとも一方とに夫々
フライホイール8において制動力を作用させるブレーキ
から成る制動手段111、112を設けた。
ントロールの検査手順を説明する。尚、自動車は前輪駆
動式とする。自動車の各車輪を各ローラ11、12に乗
せ、各クラッチ21、22を接続した状態で作業者がアク
セルペダルを踏込んで自動車をローラ上で走行させる。
この場合、駆動輪たる前輪の回転がローラ11から上記
の経路でローラ12に伝達されて従動輪たる後輪も前輪
と等速度で同期回転する。
速度Vsに上昇したところで前輪用ローラ11のクラッ
チ21を切って前輪用ローラ11と後輪用ローラ12とが
互に独立して回転し得るようにし、且つ後輪用ローラ1
2の制動手段112を作動させて該ローラ12を図2にa
線で示す如く減速させる。これによれば、前輪と後輪と
の間に回転速度差を生じてトラクションコントロールが
働き、前輪の回転速度V1と後輪の回転速度V2とから求
められるスリップ率λ=(V1−V2)/V1が所定の設
定値λ1に維持されるようにエンジンの出力制御が行わ
れ、所定速度Vsに上昇するまでの加速度合が図2にb
線で示す如く緩やかであれば、前輪即ち前輪用ローラ1
1は、その回転速度V1と後輪用ローラ12の回転速度V2
との関係がV1=V2/(1−λ1)となるように、後輪
用ローラ12の減速に応じて図2のc線で示すように所
定の相関関係を持って減速される。
て加速度合が図2のd線で示す如く急になると、後輪用
ローラ12の減速でトラクションコントロールが作動し
ても前輪用ローラ11が減速されるまでに時間がかか
り、該ローラ11の回転速度が図2のe線で示す如く大
きくオーバーシュートしてしまい、上記した関係式が成
立するような速度に減速されるまでには時間がかかる。
ここで、検査に要する時間を短縮して能率アップを図る
には、前輪用ローラ11の回転速度がオーバーシュート
の最高点に到達した後の比較的短時間のデータサンプリ
ングで良否判定を行い得られるようにすることが望ま
れ、前輪用ローラ11が上記した関係式が成立する速度
に減速されるまで待つことはできない。
の回転速度のオーバーシュートに影響されずに良否判定
を行い得られるよう、後輪用ローラ12の減速時におけ
る前輪用ローラ11の最高速度V1maxを検出し、V1
maxに応じて良否判定の基準値を補正するようにし
た。これを詳述するに、上記関係式を満足するV1を基
準値として、オーバーシュートによって生ずる基準値か
らのずれ量△Vを、前輪用ローラ11の最高速度V1ma
xとその時点における後輪用ローラ12の回転速度V2m
axとから、次式 △V=V1max−{V2max/(1−λ1)} で求め、許容誤差をA(0<A<1)として、判定基準
の上限VUと下限VLとを、 VU=△V+{(1+A)V2/(1−λ1)} VL=△V+{(1−A)V2/(1−λ1)} に設定し、前輪用ローラ11の回転速度V1がV1max
になった時点から所定の計測時間t内におけるV1がV
LとVUとの間の基準範囲に入っているか否かで良否判
定を行うようにした。
によれば、アクセルペダルの踏込み具合の如何に係わら
ずトラクションコントロールの良否を正確に且つ能率良
く判定できる効果を有する。
度変化を示すグラフ
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車の駆動輪を乗せる第1のローラと
従動輪を乗せる第2のローラとを備える検査装置を用い
てトラクションコントロールの検査を行う方法であっ
て、駆動輪と従動輪とを夫々第1と第2のローラに乗せ
た状態で自動車を走行させ、第2のローラが第1のロー
ラに連動して回転するようにした状態で両ローラの回転
速度が所定速度に上昇したとき、両ローラの連動を解い
て第2のローラを減速させ、この減速時における第2の
ローラの速度変化に対する第1のローラの速度変化の相
関関係からトラクションコントロールの良否を判定する
と共に、減速時の第1のローラの最高速度に応じて良否
判定の基準値を補正するようにしたことを特徴とするト
ラクションコントロールの検査方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4287932A JP2711781B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | トラクションコントロールの検査方法 |
US08/001,291 US5402676A (en) | 1992-02-28 | 1993-01-06 | Method and apparatus for inspecting various running control functions of a motorcar |
GB9500653A GB2284271B (en) | 1992-02-28 | 1993-02-17 | Inspecting steering interrelated control functions of a motor vehicle |
GB9303153A GB2264567B (en) | 1992-02-28 | 1993-02-17 | Method and apparatus for inspecting a traction control system |
US08/356,916 US5483823A (en) | 1992-02-28 | 1994-12-15 | Method and apparatus for inspecting various running control functions of a motorcar |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4287932A JP2711781B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | トラクションコントロールの検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06138001A JPH06138001A (ja) | 1994-05-20 |
JP2711781B2 true JP2711781B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=17723601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4287932A Expired - Fee Related JP2711781B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-10-26 | トラクションコントロールの検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2711781B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP4287932A patent/JP2711781B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06138001A (ja) | 1994-05-20 |
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