JP2709988B2 - 木質タイル - Google Patents
木質タイルInfo
- Publication number
- JP2709988B2 JP2709988B2 JP20840091A JP20840091A JP2709988B2 JP 2709988 B2 JP2709988 B2 JP 2709988B2 JP 20840091 A JP20840091 A JP 20840091A JP 20840091 A JP20840091 A JP 20840091A JP 2709988 B2 JP2709988 B2 JP 2709988B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- wood
- wooden
- tile
- asphalt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木質タイルに関する。さ
らに詳しくは、舗道等の外回りの舗装に用いられる木質
タイルに関する。
らに詳しくは、舗道等の外回りの舗装に用いられる木質
タイルに関する。
【0002】
【従来の技術】木製タイルは適度なクッション性、柔ら
かい光の反射・外観等の点から、舗装材料として適して
いる。しかしながら、木質材は虫がつきやすくまた水分
を吸収して朽ちやすくて耐久性に乏しく、寸法安定性も
不十分である。また防腐・防虫処理すれば、その薬剤流
出に伴う環境への影響が問題となる。さらに、比重が軽
いため浮き上がり等の問題がある以上の点から木質材を
舗装用タイルとして用いることは一般的でない。
かい光の反射・外観等の点から、舗装材料として適して
いる。しかしながら、木質材は虫がつきやすくまた水分
を吸収して朽ちやすくて耐久性に乏しく、寸法安定性も
不十分である。また防腐・防虫処理すれば、その薬剤流
出に伴う環境への影響が問題となる。さらに、比重が軽
いため浮き上がり等の問題がある以上の点から木質材を
舗装用タイルとして用いることは一般的でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
木質材の特徴を生かした木質タイルであって、屋外でも
十分な耐久性を有する木質タイルを提供することにあ
る。
木質材の特徴を生かした木質タイルであって、屋外でも
十分な耐久性を有する木質タイルを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、『アスファルトを主体とする基層(2)とその上面
に配された木質層(3)を一体に積層したものにおい
て、該木質層(3)に低分子の合成樹脂が注入されて細
胞壁が樹脂にて被覆されてなることを特徴とする木質タ
イル(1)』が提供される。
ば、『アスファルトを主体とする基層(2)とその上面
に配された木質層(3)を一体に積層したものにおい
て、該木質層(3)に低分子の合成樹脂が注入されて細
胞壁が樹脂にて被覆されてなることを特徴とする木質タ
イル(1)』が提供される。
【0005】本発明の木質タイル(1)は、アスファルト
を主体とする基層(2)と木質層(3)との一体積層物として
構成される。上記基層(2)は、木質タイルに適度の重量
を付与すると共に当該木質タイルの敷設対象の下地層の
不陸等の凹凸不整に馴染ませる機能も有する。上記基層
(2)はアスファルトを主体とするものであればいずれの
ものであってもよく、例えば単にアスファルトから構成
されるもの、適当な繊維材等と複合されたもの等を挙げ
ることができる。上記基層(2)とその上層の木質層(3)と
の各層厚は、本発明の木質タイルの敷設対象の下地層の
性状に応じて適宜設定されるが、基層(2)を厚くしてお
くことにより木質タイルの下地層との馴染みが良好にな
る。
を主体とする基層(2)と木質層(3)との一体積層物として
構成される。上記基層(2)は、木質タイルに適度の重量
を付与すると共に当該木質タイルの敷設対象の下地層の
不陸等の凹凸不整に馴染ませる機能も有する。上記基層
(2)はアスファルトを主体とするものであればいずれの
ものであってもよく、例えば単にアスファルトから構成
されるもの、適当な繊維材等と複合されたもの等を挙げ
ることができる。上記基層(2)とその上層の木質層(3)と
の各層厚は、本発明の木質タイルの敷設対象の下地層の
性状に応じて適宜設定されるが、基層(2)を厚くしてお
くことにより木質タイルの下地層との馴染みが良好にな
る。
【0006】本発明の木質タイルにおける木質層(3)
は、低分子の合成樹脂を注入して細胞壁を被覆する処理
を施し、木質層(3)への水の浸潤や菌類及び害虫の侵
入を阻止し、また木質層(3)を強化する。上記低分子
の合成樹脂としては、例えば分子量200程度以下の、
フェノール、尿素、メラミン等が挙げられる。なお、こ
の発明の木質タイル(1)において、上記処理は、木質
層(3)の少なくとも表面層を対象とするものであって
もよい。
は、低分子の合成樹脂を注入して細胞壁を被覆する処理
を施し、木質層(3)への水の浸潤や菌類及び害虫の侵
入を阻止し、また木質層(3)を強化する。上記低分子
の合成樹脂としては、例えば分子量200程度以下の、
フェノール、尿素、メラミン等が挙げられる。なお、こ
の発明の木質タイル(1)において、上記処理は、木質
層(3)の少なくとも表面層を対象とするものであって
もよい。
【0007】本発明の木質タイル(1)において、アスフ
ァルトを主体とする基層(2)と上記木質層(3)とは一体に
積層される。この場合、一体化は接着剤層を介して行わ
れるものであってもよく、また接着剤層を介さずに該基
層(2)に直接木質層(3)が接着されてもよく、さらに、ア
スファルトを主体とする基層(2)と木質層(3)とがネジ等
の物理的手段によって結合されるものであってもよい。
ァルトを主体とする基層(2)と上記木質層(3)とは一体に
積層される。この場合、一体化は接着剤層を介して行わ
れるものであってもよく、また接着剤層を介さずに該基
層(2)に直接木質層(3)が接着されてもよく、さらに、ア
スファルトを主体とする基層(2)と木質層(3)とがネジ等
の物理的手段によって結合されるものであってもよい。
【0008】
【作用】 この発明によれば、アスファルトを主体とす
る基層(2)上に木質層(3)が一体に積層されてお
り、全体として軽量化が図れると共に、表面に木質層
(3)があるので、クッション性が付与され、光の反射
が緩和されることとなる。また、木質層(3)は前述の
ような防腐・防虫処理されているので、屋外のように雨
ざらし等の状態下に晒しても、木質層(3)を形成する
細胞内への水の侵入は阻止される。また、水の侵入が阻
止されるので木質層(3)の伸縮はないものであり、そ
の上木質層(3)表面からの菌類の侵入も阻止されるの
で、木質層内での腐敗が防止され、さらに外部から木質
層内への害虫の侵入が阻止されることとなる。
る基層(2)上に木質層(3)が一体に積層されてお
り、全体として軽量化が図れると共に、表面に木質層
(3)があるので、クッション性が付与され、光の反射
が緩和されることとなる。また、木質層(3)は前述の
ような防腐・防虫処理されているので、屋外のように雨
ざらし等の状態下に晒しても、木質層(3)を形成する
細胞内への水の侵入は阻止される。また、水の侵入が阻
止されるので木質層(3)の伸縮はないものであり、そ
の上木質層(3)表面からの菌類の侵入も阻止されるの
で、木質層内での腐敗が防止され、さらに外部から木質
層内への害虫の侵入が阻止されることとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述する
が、これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 図1は本発明の木質タイル(1)の一例の斜視図である。
同図において、木質タイル(1)は、下層がアスファルト
基層(2)、上層が木質層(3)からなる積層体で一体構成さ
れている。なお、この例では1つの木質タイル(1)にお
いて、木質層(3)は数個(同図の場合では5個)の木質
片(31)を組み合わせて構成されているが、このようにす
ることにより、アスファルト基層(2)の弾性変形に順応
しやすい構造となるので、好ましい構造の1つである
が、別段これに限定されるものでもなく、1タイル1枚
の木質層でもって構成されていてもよい。
が、これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 図1は本発明の木質タイル(1)の一例の斜視図である。
同図において、木質タイル(1)は、下層がアスファルト
基層(2)、上層が木質層(3)からなる積層体で一体構成さ
れている。なお、この例では1つの木質タイル(1)にお
いて、木質層(3)は数個(同図の場合では5個)の木質
片(31)を組み合わせて構成されているが、このようにす
ることにより、アスファルト基層(2)の弾性変形に順応
しやすい構造となるので、好ましい構造の1つである
が、別段これに限定されるものでもなく、1タイル1枚
の木質層でもって構成されていてもよい。
【0010】この実施例において、上記アスファルト基
層(2)は、アスファルトと木質繊維との複合物で構成さ
れているが、別段これに限定されるものではない。
層(2)は、アスファルトと木質繊維との複合物で構成さ
れているが、別段これに限定されるものではない。
【0011】上記木質層(3)を構成する各木質片(31)に
は、低分子の樹脂、例えば分子量200以下のフェノー
ル、尿素、メラミン等の低分子合成樹脂が注入されてい
る。この低分子合成樹脂の注入により、木材を構成する
細胞壁は樹脂により被覆され木材の弾力性等を維持する
と共に、この合成樹脂膜がバリヤとなり細胞壁に対して
防水、防虫、防腐性を付与するものである。
は、低分子の樹脂、例えば分子量200以下のフェノー
ル、尿素、メラミン等の低分子合成樹脂が注入されてい
る。この低分子合成樹脂の注入により、木材を構成する
細胞壁は樹脂により被覆され木材の弾力性等を維持する
と共に、この合成樹脂膜がバリヤとなり細胞壁に対して
防水、防虫、防腐性を付与するものである。
【0012】前記アスファルト基層(2)と上記木質片(3
1)は、接着層を介して一体構成されていてもよく、また
ネジやボルトによって結合されていてもよい。
1)は、接着層を介して一体構成されていてもよく、また
ネジやボルトによって結合されていてもよい。
【0013】上記のようにして得られた本発明の木質タ
イル(1)は、例えば図2に示すように、整地された下地
層(4)上に、通常モルタル層(5)を介して、アスファルト
基層(2)が下層となるように敷設される。この敷設につ
いては当該分野で公知の方法により行うことができる。
イル(1)は、例えば図2に示すように、整地された下地
層(4)上に、通常モルタル層(5)を介して、アスファルト
基層(2)が下層となるように敷設される。この敷設につ
いては当該分野で公知の方法により行うことができる。
【0014】上記構成の木質タイル(1)では、上面とな
る木質層(3)は、低分子合成樹脂により細胞壁が樹脂に
より被覆されているために、表面からの水や菌類の侵入
が防止できると共に、外傷等により木材内部に菌類が侵
入しても細胞壁が樹脂にて被覆されているので、これら
の菌類による細胞壁内への侵食が防止できる。また、木
質層の下面はアスファルト基層(2)によっても被覆され
ているので、この下面からの水や菌類の侵入が同様に防
止できる。またさらに、下層がアスファルト基層なので
弾力性が付与されると共に、モルタル層(5)とのなじみ
が良好なので、敷設が簡便になると共に、木質層上面を
面一になるように敷設することができる。
る木質層(3)は、低分子合成樹脂により細胞壁が樹脂に
より被覆されているために、表面からの水や菌類の侵入
が防止できると共に、外傷等により木材内部に菌類が侵
入しても細胞壁が樹脂にて被覆されているので、これら
の菌類による細胞壁内への侵食が防止できる。また、木
質層の下面はアスファルト基層(2)によっても被覆され
ているので、この下面からの水や菌類の侵入が同様に防
止できる。またさらに、下層がアスファルト基層なので
弾力性が付与されると共に、モルタル層(5)とのなじみ
が良好なので、敷設が簡便になると共に、木質層上面を
面一になるように敷設することができる。
【0015】
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、木質層にアスファルト
基層が積層されているので比重が高くなり、浮上がりが
防止できる。木質層が防腐・防虫処理されているので菌
類による侵食、害虫の被害等を防ぐことができ、水の侵
入を防いで寸法安定性を確保でき、しかも木質本来のク
ッション性を保持できる。木質層にアスファルト基層が
一体形成されているので、モルタル層とのなじみがよ
く、表面が平滑となるように敷設できる。木質独特の柔
らかい光の反射や外観等を維持することができる。
基層が積層されているので比重が高くなり、浮上がりが
防止できる。木質層が防腐・防虫処理されているので菌
類による侵食、害虫の被害等を防ぐことができ、水の侵
入を防いで寸法安定性を確保でき、しかも木質本来のク
ッション性を保持できる。木質層にアスファルト基層が
一体形成されているので、モルタル層とのなじみがよ
く、表面が平滑となるように敷設できる。木質独特の柔
らかい光の反射や外観等を維持することができる。
【図1】本発明の木質タイルの一例の斜視図
【図2】本発明の木質タイルの敷設の一例の概略断面図
(1)…木質タイル (2)…アス
ファルト層 (3)…木質層 (4)…下地
層 (5)…モルタル層 (31)…木質
片 (32)…表面層
ファルト層 (3)…木質層 (4)…下地
層 (5)…モルタル層 (31)…木質
片 (32)…表面層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 辰夫 藤沢市鵠沼松ヶ岡2−5−14 小林技術 士事務所内 (56)参考文献 特開 昭64−90360(JP,A) 特開 昭62−99503(JP,A) 実願 昭58−11087号(実開 昭59− 117737号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭60−9693号(実開 昭61− 127238号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 平1−101774号(実開 平3− 42804号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 日本木材学会編「変わる木材」1991. 1.20 初版第1刷 海青社発行 P. 22〜38(3.木材・プラスチック複合体 (WPC)および4アセチル化木材はど んな木か何に使えるかの各項)、P. 133〜135(樹脂複合化の項)
Claims (1)
- 【請求項1】 アスファルトを主体とする基層とそ
の上面に配された木質層を一体に積層したものにおい
て、該木質層に低分子の合成樹脂が注入されて細胞壁が
樹脂にて被覆されてなることを特徴とする木質タイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20840091A JP2709988B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 木質タイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20840091A JP2709988B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 木質タイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524008A JPH0524008A (ja) | 1993-02-02 |
JP2709988B2 true JP2709988B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=16555628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20840091A Expired - Lifetime JP2709988B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 木質タイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2709988B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6714997B2 (ja) * | 2015-12-02 | 2020-07-01 | 株式会社竹中工務店 | 木質部材 |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP20840091A patent/JP2709988B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
日本木材学会編「変わる木材」1991.1.20 初版第1刷 海青社発行 P.22〜38(3.木材・プラスチック複合体(WPC)および4アセチル化木材はどんな木か何に使えるかの各項)、P.133〜135(樹脂複合化の項) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0524008A (ja) | 1993-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6374555B1 (en) | Long lasting deck product | |
ATE85821T1 (de) | Plattenelement fuer eine laermschutzwand. | |
JPS63107649A (ja) | 床材 | |
JP2709988B2 (ja) | 木質タイル | |
JPH08300316A (ja) | コルク床材 | |
JP4148820B2 (ja) | 防蟻断熱材および断熱施工方法 | |
JPS6225663A (ja) | 直施工用木質床材 | |
JP2573112B2 (ja) | 木質タイル及びその取付構造 | |
KR200346337Y1 (ko) | 건축물용 방음패널 어셈블리 | |
CN207538238U (zh) | 一种新型减振隔声保温垫板 | |
JPS6225664A (ja) | 直施工用木質床材 | |
JP3170379B2 (ja) | 木質タイル | |
JPH0533302A (ja) | 木質タイル及びその取付構造 | |
JP2914055B2 (ja) | 鳥獣害防止用防水シート及び防水工法 | |
JPH05311607A (ja) | 木質タイル | |
KR20090011773U (ko) | 마루용 방음 목재 판넬 | |
CN2266009Y (zh) | 一种复合木地板 | |
RU2004146C1 (ru) | Покрытие пола в боксах дл животных | |
JPH08135156A (ja) | 木質系置敷床板 | |
JP3026623B2 (ja) | 直張り用木質床材 | |
JPS636334Y2 (ja) | ||
KR940004878Y1 (ko) | 주택 욕실용 문짝 | |
JPH10159205A (ja) | 家 屋 | |
IT244977Y1 (it) | Pannello di rivestimento stratificato a bassa densita' e superficie avista realizzata con materiali costruttivi edilizi. | |
JPH0726473U (ja) | 床構造 |