JP2709413B2 - 釣 糸 - Google Patents

釣 糸

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JP2709413B2
JP2709413B2 JP10710490A JP10710490A JP2709413B2 JP 2709413 B2 JP2709413 B2 JP 2709413B2 JP 10710490 A JP10710490 A JP 10710490A JP 10710490 A JP10710490 A JP 10710490A JP 2709413 B2 JP2709413 B2 JP 2709413B2
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fishing line
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紘紀 西村
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はポリアミドモノフィラメントからなる釣糸に
関するものであり、さらに詳しくは表面にきずがつきに
くく、耐久性にすぐれた釣糸に関するものである。
<従来の技術> 従来から、釣糸としてポリアミド,ポリエステル,ポ
リ弗化ビニリデンなどの合成樹脂からなるモノフィラメ
ントが使用されているが、釣りの技術が向上するにつれ
て、これら合成樹脂モノフィラメント製釣糸に対する要
求性能も益々高まっており、種々の改良が図られてい
る。
例えば、合成樹脂モノフィラメント製釣糸、とくにポ
リアミドモノフィラメントからなる釣糸は、水に濡れる
と糸がからみやすくなるという好ましくない傾向があ
る。そして、この欠点を改良する方法としては、一般の
合成樹脂製モノフィラメントの外周にシリコーン撥水剤
の被膜をほどこす方法が、実公昭49−38230号公報によ
り提案されている。
また、摩耗性の優れた釣糸を得るために、ポリエステ
ルまたはポリ弗化ビニリデンモノフィラメントの表面に
シリコーン樹脂被覆を形成させる方法が、特開昭61−27
5479号公報および特開昭62−78278号公報により提案さ
れている。すなわちこの方法は、シリコーン樹脂を二塩
化エタンなどの溶剤に溶解して繊維に接触させ、繊維又
は下塗り樹脂を一部膨潤もしくは僅かに溶解させること
により、シリコーン樹脂の繊維に対する接着力を高め
て、その脱落を防止しようとするものである。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、シリコーン撥水剤の被膜を施した釣糸
は、シリコーン撥水剤が使用中に脱落してその効果が短
期間で失われるという問題があった。
また、シリコーン樹脂被覆を形成する方法において
は、溶剤を揮発させるため溶剤中毒や爆発火災などの危
険をともない、特別な装置を要するばかりか、とくにポ
リアミドモノフィラメントに適用する場合には、溶剤に
よりモノフィラメント自体の特性が低下するという問題
があった。
そこで、本発明者の課題は、上述した従来のポリアミ
ドモノフィラメント製釣糸が有する問題点を解消するこ
とにある。
したがって本発明の目的は、水底の岩などとの摩擦に
よってもきずがつきにくく、透明性や強度が低下するこ
とのない、耐久性の良好な釣糸を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、上記目的を解決するために鋭意検討し
た結果、特定のアミノ変性シリコーンオイルを釣糸表面
に付与することにより、表面にきずがつきにくく、透明
性や強度が低下することのない、耐久性の良好な釣糸が
得られることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、アミノ当量が400以上4000以下の
アミノ変性シリコーンオイルを、直径が0.05〜3.0mmの
ポリアミドモノフィラメントの表面に付与してなること
を特徴とする釣糸を提供するものである。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明において、釣糸の母体となるポリアミドモノフ
ィラメントとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロ
ン610、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/66共重合
体およびナイロン6/12共重合体などのポリアミドを紡
糸、延伸してなる直径が0.05mm〜3.0mmのモノフィラメ
ントが挙げられる。
なお、モノフィラメントの溶融紡糸時には、得られる
モノフィラメントの特性を阻害しない範囲で蛍光増白
剤、着色剤、染料、酸化防止剤、耐光剤、耐侯剤、耐熱
剤、帯電防止剤、滑剤および可塑剤などの添加剤を添加
することができる。
次に、本発明において、ポリアミドモノフィラメント
の表面にほどこす被膜の主要成分であるアミノ変性シリ
コーンオイルとは、ジメチルポリシロキサンの一部のメ
チル基をアミノ基を有する基で置換したもので、アミノ
基を有する基が側鎖にあっても末端にあってもよい。さ
らには一部水酸基やアルコキシ基などを含んでいても差
しつかえないが、アミノ当量(分子量/アミンの数)が
400以上、4000以下、好ましくは500以上、3500以下であ
ることが必須要件である。。
ここで、アミノ変性シリコーンオイルのアミノ当量が
400未満であると、これを付与した釣糸を駒に巻いた状
態で保管しておき、糸出しして使用する場合に、駒の巻
きぐせが長期間残るために糸同志が絡み付くトラブルを
生じたり、例え目標とする位置に釣糸を投げ入れても、
糸の曲がりくねりが大きいために魚信を浮きや手元に感
知しにくくなる。また、アミノ当量が400未満のアミノ
変性シリコーンオイルを、釣糸に付与するために水性エ
マルジョンの状態で保管する場合には、変質しやすいと
いう不具合があるため好ましくない。
さらに、アミノ変性シリコーンオイルのアミノ当量が
4000を越えると、目的とする釣糸の耐久性が得られない
ため好ましくない。
本発明の釣糸は、上記した特定のアミノ変性シリコー
ンオイルを、通常は水性エマルジョンとして、ポリアミ
ドモノフィラメントの表面に付与することにより得られ
るが、前記水性エマルジョンには、乳化剤以外にも、本
発明の効果を害さない範囲でジメチルシリコーン、カル
ボキシ変性シリコーンなどの他のシリコーンオイル、フ
ッ素化合物,樹脂成分,安定剤,着色剤などを含有させ
ることができる。
上記水性エマルジョンをポリアミドモノフィラメント
の表面に付与する方法としては浸漬,ローラータッチ、
霧化およびガイド給油などの方法があげられる。
水性エマルジョンを付与した後のモノフィラメント
を、たとえば100℃以上、モノフィラメントの融点以下
のガス雰囲気中で、十分に乾燥することにより、上記ア
ミノ変性シリコーンオイルがモノフィラメント表面に強
固に固着し、特性が改良された本発明の釣糸が得られ
る。
以下に実施例を挙げて、本発明の効果をさらに説明す
る。
<実施例1〜4、比較例1〜2> ナイロン6とナイロン66の共重合割合が90:10(重量
比)の共重合ポリアミド(相対粘度:3.4)を、孔径1.0m
mのノズルを供えた溶融押出紡糸機に供し、溶融紡糸、
冷却した後、5.8倍に延伸することにより、直径0.29mm
のナイロンモノフィラメントを得た。
このモノフィラメントを2対のローラー間にローラー
タッチ式のシリコーン付与装置、次いで190℃に調節し
た熱風炉および冷却ブロアを順次設置した装置に供し熱
処理時間が2秒になるように通過させた。
そして、前記シリコーン付与装置には、表1に示した
ようにアミノ当量が相違するアミノ変性シリコーンオイ
ルを、乳化剤を用いて濃度5%の水性エマルジョンとし
たものを仕込んだ。
得られた各釣糸を、いったん直径45mmの駒に巻き、1
週間放置した後糸出ししたところ、いずれも同程度の巻
き癖であった。これに33gのおもりを付けて水に1時間
浸漬した後引き上げた場合の巻き癖を観察した結果を表
−1に示す。
また各釣糸をアルミナセラミック製のクシ棒を直列に
配列した8本の間を交互に通して湿潤状態で7m/分の速
度で糸を走行させ、糸とクシ棒をこすり合わせる操作を
繰返して、外観、透明性およびしごき前後の引張強さを
測定した結果を表−1に併せて示す。
表−1の結果から明らかなように、本発明の釣糸(実
施例1〜4)は、その表面にささくれやきずがつきにく
く、しかもすぐれた強度を有している。
これに対し、アミノ当量が400未満のアミノ変性シリ
コーンオイルを用いた場合(比較例1)は駒への巻きぐ
せがとれにくく、また、アミノ当量が4000を越えるアミ
ノ変性シリコーンオイルを用いた場合(比較例2)は釣
糸の表面にきずがつきやすく、引張強度の低下も著し
い。
<発明の効果> 以上説明したように、その表面に特定のアミノ変性シ
リコーンオイルを付与してなる本発明の釣糸は、ポリア
ミドモノフィラメントに対する付着力が強化され、その
被膜の付着耐久性が向上するため、釣り竿のガイドや水
底の岩などと摩擦しても釣糸の表面にきずがつきにく
く、強度が低下して切断しやすくなるなどの不具合が解
消し、さらには魚を釣り上げるチャンスを失くしたり、
釣糸の取り替えや取り替えた糸の始末に手間どったりす
ることもなくなる。
しかも、本発明の釣糸に対する被膜の付与は、水性エ
マルジョンの使用が可能であるため、有機溶媒による環
境汚染を招くことがなく、低コストで製造することがで
きる。
したがって、本発明の釣糸は、きずがつきにくく、耐
久性がすぐれるという付加価値が高められたものであ
り、各種釣りにおける道糸やハリスとしてきわめて有用
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ当量が400以上4000以下のアミノ変
    性シリコーンオイルを、直径が0.05〜3.0mmのポリアミ
    ドモノフィラメントの表面に付与してなることを特徴と
    する釣糸。
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