JP2708780B2 - ターボ過給機付エンジンの排気系構造 - Google Patents
ターボ過給機付エンジンの排気系構造Info
- Publication number
- JP2708780B2 JP2708780B2 JP63130840A JP13084088A JP2708780B2 JP 2708780 B2 JP2708780 B2 JP 2708780B2 JP 63130840 A JP63130840 A JP 63130840A JP 13084088 A JP13084088 A JP 13084088A JP 2708780 B2 JP2708780 B2 JP 2708780B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turbocharger
- exhaust
- passage
- valve
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Supercharger (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数のターボ過給機のうちの一部のターボ
過給機を常時作動させ、他のターボ過給機を特定運転域
でのみ作動させるようにしたターボ過給機付エンジンの
排気系構造に関するものである。
過給機を常時作動させ、他のターボ過給機を特定運転域
でのみ作動させるようにしたターボ過給機付エンジンの
排気系構造に関するものである。
従来、例えば特開昭62−10422号公報もしくは実開昭6
0−178329号公報に示されるように、多気筒エンジンに
複数のターボ過給機を装備し、例えば2つのターボ過給
機を装備するとともに、一方のターボ過給機はエンジン
の全運転域で常時作動させ、他方のターボ過給機は高速
側の特定運転域でのみ作動させてそれ以外の運転域では
停止させるようにしたターボ過給機付エンジンは知られ
ている。すなわち、この種のターボ過給機付エンジンで
は、各気筒の排気通路を2つのグループに分けて、吸気
および排気の流量が比較的少ない低速域では各グループ
からの排気を第1ターボ過給機のタービンに集中的に供
給することにより第1ターボ過給機のみを作動させ、上
記流量が多い高速域では各グループの排気を両ターボ過
給機のタービンに分散供給することにより両ターボ過給
機を作動させるようにしている。このような構造による
と、低速域での過給効率および応答性を高めるととも
に、高速域での過給量を確保することができる。
0−178329号公報に示されるように、多気筒エンジンに
複数のターボ過給機を装備し、例えば2つのターボ過給
機を装備するとともに、一方のターボ過給機はエンジン
の全運転域で常時作動させ、他方のターボ過給機は高速
側の特定運転域でのみ作動させてそれ以外の運転域では
停止させるようにしたターボ過給機付エンジンは知られ
ている。すなわち、この種のターボ過給機付エンジンで
は、各気筒の排気通路を2つのグループに分けて、吸気
および排気の流量が比較的少ない低速域では各グループ
からの排気を第1ターボ過給機のタービンに集中的に供
給することにより第1ターボ過給機のみを作動させ、上
記流量が多い高速域では各グループの排気を両ターボ過
給機のタービンに分散供給することにより両ターボ過給
機を作動させるようにしている。このような構造による
と、低速域での過給効率および応答性を高めるととも
に、高速域での過給量を確保することができる。
とくに上記実開昭60−17839号公報に記載されたター
ボ過給機付エンジンでは、各気筒の排気通路をグループ
毎に各々集合させて、このグループ毎に集合された排気
通路を独立的にそれぞれ各ターボ過給機のタービンに接
続するとともに、上記各グループの間に、それぞれの排
気の流れと直交する方向に連通路を設け、かつ、上記他
方のタービン過給機のタービンに接続される排気通路
に、この通路を開通させる第1位置と、この通路を閉じ
て排気を連通路に導く第2位置とに切替えられる排気遮
断弁を設けている。このような構造によると、排気遮断
弁を上記第1位置として両ターボ過給機を作動させると
き、各グループの排気がそれぞれ各タービンにスムーズ
に供給されるとともに排気干渉が抑制される等の利点が
ある。
ボ過給機付エンジンでは、各気筒の排気通路をグループ
毎に各々集合させて、このグループ毎に集合された排気
通路を独立的にそれぞれ各ターボ過給機のタービンに接
続するとともに、上記各グループの間に、それぞれの排
気の流れと直交する方向に連通路を設け、かつ、上記他
方のタービン過給機のタービンに接続される排気通路
に、この通路を開通させる第1位置と、この通路を閉じ
て排気を連通路に導く第2位置とに切替えられる排気遮
断弁を設けている。このような構造によると、排気遮断
弁を上記第1位置として両ターボ過給機を作動させると
き、各グループの排気がそれぞれ各タービンにスムーズ
に供給されるとともに排気干渉が抑制される等の利点が
ある。
上記実開昭60−178329号公報に記載されているように
各タービンにそれぞれ接続される各グループの排気通路
間に、排気通路と直交する方向に連通路を設けておく
と、排気を一方のターボ過給機に集中的に送ってこのタ
ーボ過給機のみを作動させる状態とする場合に、排気遮
断弁が上記第2位置とされることによって排気が連通路
へ導かれるが、この排気の流れは、排気遮断弁が設けら
れた排気通路から連通路に入る際および連通路を経て上
記一方のターボ過給機側の排気通路へ達する際に、曲が
りが大きくなる個所が増えるため、排気の流速が低下し
て排気エネルギーが減衰し、常用ターボ過給機の作動効
率が低下するという問題が残されていた。
各タービンにそれぞれ接続される各グループの排気通路
間に、排気通路と直交する方向に連通路を設けておく
と、排気を一方のターボ過給機に集中的に送ってこのタ
ーボ過給機のみを作動させる状態とする場合に、排気遮
断弁が上記第2位置とされることによって排気が連通路
へ導かれるが、この排気の流れは、排気遮断弁が設けら
れた排気通路から連通路に入る際および連通路を経て上
記一方のターボ過給機側の排気通路へ達する際に、曲が
りが大きくなる個所が増えるため、排気の流速が低下し
て排気エネルギーが減衰し、常用ターボ過給機の作動効
率が低下するという問題が残されていた。
本発明は上記の事情に鑑み、各ターボ過給機を作動さ
せるときの各タービンへの排気の供給が良好に行なわれ
るようにしつつ、一部のターボ過給機のみ作動させるよ
うに他のターボ過給機への排気の流通を遮断してその排
気を上記一部のターボ過給機側に導くときに、その排気
の流速低下を抑制して排気エネルギーを高め、ターボ過
給機作動効率を高めることができるターボ過給機付エン
ジンの排気系構造を提供するものである。
せるときの各タービンへの排気の供給が良好に行なわれ
るようにしつつ、一部のターボ過給機のみ作動させるよ
うに他のターボ過給機への排気の流通を遮断してその排
気を上記一部のターボ過給機側に導くときに、その排気
の流速低下を抑制して排気エネルギーを高め、ターボ過
給機作動効率を高めることができるターボ過給機付エン
ジンの排気系構造を提供するものである。
本発明は上記のような目的を達成するため、複数のタ
ーボ過給機を並設し、一部のターボ過給機をエンジンの
全運転域で作動する常用ターボ過給機として、他のター
ボ過給機をエンジンの特定運転域でのみ作動する特定運
転域用ターボ過給機としたターボ過給機付エンジンにお
いて、常用ターボ過給機を特定運転域用ターボ過給機よ
りも大型に形成し、複数の気筒を備えたエンジンの排気
通路を通路数の異なる2系統に分けて、通路数の多い方
を大型の常用ターボ過給機に接続する一方、通路数の少
ない方を小型の特定運転域用ターボ過給機に接続し、特
定運転域用ターボ過給機側の排気通路に上記特定運転域
で開く排気遮断弁を設けるとともに、この排気通路の排
気遮断弁上流を常用ターボ過給機側の排気通路に連通す
る連通路を、常用ターボ過給機方向に傾けて形成したも
のである。
ーボ過給機を並設し、一部のターボ過給機をエンジンの
全運転域で作動する常用ターボ過給機として、他のター
ボ過給機をエンジンの特定運転域でのみ作動する特定運
転域用ターボ過給機としたターボ過給機付エンジンにお
いて、常用ターボ過給機を特定運転域用ターボ過給機よ
りも大型に形成し、複数の気筒を備えたエンジンの排気
通路を通路数の異なる2系統に分けて、通路数の多い方
を大型の常用ターボ過給機に接続する一方、通路数の少
ない方を小型の特定運転域用ターボ過給機に接続し、特
定運転域用ターボ過給機側の排気通路に上記特定運転域
で開く排気遮断弁を設けるとともに、この排気通路の排
気遮断弁上流を常用ターボ過給機側の排気通路に連通す
る連通路を、常用ターボ過給機方向に傾けて形成したも
のである。
上記構成によると、特定運転域用ターボ過給機のター
ビンへの排気の流通を遮断する状態に排気遮断弁が作動
されて、この特定運転域用ターボ過給機側の排気通路の
排気が連通路を通って常用ターボ過給機側の排気通路に
導かれる状態となったとき、その排気が大きく屈曲する
ことなくスムーズに流れ、流速の低下が抑えられること
となる。
ビンへの排気の流通を遮断する状態に排気遮断弁が作動
されて、この特定運転域用ターボ過給機側の排気通路の
排気が連通路を通って常用ターボ過給機側の排気通路に
導かれる状態となったとき、その排気が大きく屈曲する
ことなくスムーズに流れ、流速の低下が抑えられること
となる。
また、エンジンの全運転域で作動する常用ターボ過給
機を、エンジンの特定運転域でのみ作動する特定運転域
用ターボ過給機よりも大型に形成していることにより、
上記特定運転域用ターボ過給機の作動、停止の切り換え
が頻繁に行われることが防止され、さらに、2系統に分
けられた排気通路のうち通路数の多い方を大型の常用タ
ーボ過給機に接続する一方、通路数の少ない方を小型の
特定運転域用ターボ過給機に接続していることにより、
上記両ターボ過給機が作動されるとき両ターボ過給機に
バランスよく排気エネルギが与えられて過給効率が高め
られる。つまり、このように両ターボ過給機構成が作動
されるときの過給効率が高められるとともに、上記のよ
うに特定運転域用ターボ過給機側の排気通路の排気が連
通路を通って常用ターボ過給機側に導かれる状態となっ
たときにその流速の低下が効果的に抑えられて、常用タ
ーボ過給機のみが作動されるときの過給効率も高められ
る。
機を、エンジンの特定運転域でのみ作動する特定運転域
用ターボ過給機よりも大型に形成していることにより、
上記特定運転域用ターボ過給機の作動、停止の切り換え
が頻繁に行われることが防止され、さらに、2系統に分
けられた排気通路のうち通路数の多い方を大型の常用タ
ーボ過給機に接続する一方、通路数の少ない方を小型の
特定運転域用ターボ過給機に接続していることにより、
上記両ターボ過給機が作動されるとき両ターボ過給機に
バランスよく排気エネルギが与えられて過給効率が高め
られる。つまり、このように両ターボ過給機構成が作動
されるときの過給効率が高められるとともに、上記のよ
うに特定運転域用ターボ過給機側の排気通路の排気が連
通路を通って常用ターボ過給機側に導かれる状態となっ
たときにその流速の低下が効果的に抑えられて、常用タ
ーボ過給機のみが作動されるときの過給効率も高められ
る。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1図は
複数のターボ過給機を備えたエンジンの排気系および吸
気系を概略的に示している。この図では複数気筒のロー
タリピストンエンジンに2つのターボ過給機を装備した
場合の一例を示し、かつ、基本的な全体構成をわかり易
くするため便宜的にエンジンEn及び排気系は2気筒のも
のに簡略化して示しており、排気系の具体的構造は第3
図以降に示す。
複数のターボ過給機を備えたエンジンの排気系および吸
気系を概略的に示している。この図では複数気筒のロー
タリピストンエンジンに2つのターボ過給機を装備した
場合の一例を示し、かつ、基本的な全体構成をわかり易
くするため便宜的にエンジンEn及び排気系は2気筒のも
のに簡略化して示しており、排気系の具体的構造は第3
図以降に示す。
この図において、1は常時作動される第1ターボ過給
機(常用ターボ過給機)、2は特定運転域でのみ作動さ
れる第2ターボ過給機(特定運転域用ターボ過給機)で
あり、これらはそれぞれ、排気ガスにより駆動されるタ
ービン1a,2aと、このタービン1a,2aに連動して回転する
ことにより吸気を過給するコンプレッサ1b,2bとを備え
ている。
機(常用ターボ過給機)、2は特定運転域でのみ作動さ
れる第2ターボ過給機(特定運転域用ターボ過給機)で
あり、これらはそれぞれ、排気ガスにより駆動されるタ
ービン1a,2aと、このタービン1a,2aに連動して回転する
ことにより吸気を過給するコンプレッサ1b,2bとを備え
ている。
これらターボ過給機1,2の各タービン1a,2aが組込まれ
るエンジンEnの排気系は、各気筒の排気通路が各ターボ
過給機1,2に対応する2系統に分けられてそれぞれ各タ
ービン1a,2aに接続され、つまり一部の気筒の排気通路
3が第1ターボ過給機1のタービン1aに接続されるとと
もに、他の気筒の排気通路4が第2ターボ過給機2のタ
ービン2aに接続されている。
るエンジンEnの排気系は、各気筒の排気通路が各ターボ
過給機1,2に対応する2系統に分けられてそれぞれ各タ
ービン1a,2aに接続され、つまり一部の気筒の排気通路
3が第1ターボ過給機1のタービン1aに接続されるとと
もに、他の気筒の排気通路4が第2ターボ過給機2のタ
ービン2aに接続されている。
上記排気通路4には、第2ターボ過給機2のタービン
2aに対する排気の遮断、流通を行なう排気遮断弁5が設
けられている。この排気遮断弁5は、ダイヤフラム装置
等のアクチュエータ6により開閉作動され、高流量高回
転側の特定運転域でのみ開かれるようになっている。
2aに対する排気の遮断、流通を行なう排気遮断弁5が設
けられている。この排気遮断弁5は、ダイヤフラム装置
等のアクチュエータ6により開閉作動され、高流量高回
転側の特定運転域でのみ開かれるようになっている。
この排気通路4の排気遮断弁上流と排気通路3との間
には両者を連通する連通路7が設けられている。この連
通路7は、排気通路3,4の排気流通方向と直行する方向
よりも第1ターボ過給機1方向に傾けて形成され、つま
り上記排気遮断弁5が設置された排気通路4の上流部と
上記連通路7との接続角度を鈍角に形成するとともに、
この連通路7と上記第1ターボ過給機1側の排気通路3
の上流部との接続角度を鋭角に形成することにより、上
記連通管7が排気通路4の上流寄りの位置から排気通路
3の第1ターボ過給機1寄りの位置に至るように斜めに
設置されている。
には両者を連通する連通路7が設けられている。この連
通路7は、排気通路3,4の排気流通方向と直行する方向
よりも第1ターボ過給機1方向に傾けて形成され、つま
り上記排気遮断弁5が設置された排気通路4の上流部と
上記連通路7との接続角度を鈍角に形成するとともに、
この連通路7と上記第1ターボ過給機1側の排気通路3
の上流部との接続角度を鋭角に形成することにより、上
記連通管7が排気通路4の上流寄りの位置から排気通路
3の第1ターボ過給機1寄りの位置に至るように斜めに
設置されている。
また、第2ターボ過給機2のタービン2aに対し、排気
遮断弁5が開かれる前に排気の一部をタービン2aに送っ
て予回転させるようにするため、例えば上記連通路7と
タービン2aの入口側との間に排気遮断弁5をバイパスす
る排気漏らし通路8が設けられ、この排気漏らし通路8
に、アクチュエータ10により開閉作動される排気漏らし
弁9からなる予回転制御手段が設けられている。
遮断弁5が開かれる前に排気の一部をタービン2aに送っ
て予回転させるようにするため、例えば上記連通路7と
タービン2aの入口側との間に排気遮断弁5をバイパスす
る排気漏らし通路8が設けられ、この排気漏らし通路8
に、アクチュエータ10により開閉作動される排気漏らし
弁9からなる予回転制御手段が設けられている。
各タービン1a,2aより下流側では、各タービン1a,2aの
出口側に通じる通路11a,11bが集合されて、共通の下流
側排気通路11が形成されている。また、各タービン1a,2
aより上流側の部分と下流側の部分との間には、各ター
ビン1a,2aをバイパスするウエストゲート通路12が設け
られ、このウエストゲート通路12には、過給圧等に応じ
て働くアクチュエータ14により開閉作動されるウエスト
ゲートバルブ13が介設されている。上記ウエストゲート
通路12は、例えば図示のように上記連通路7の途中と下
流側排気通路11との間に設けられる。あるいは、各ター
ボ過給機41,2の入口側部分と出口側部分との間にそれぞ
れウエストゲート通路を設けておいてもよい。
出口側に通じる通路11a,11bが集合されて、共通の下流
側排気通路11が形成されている。また、各タービン1a,2
aより上流側の部分と下流側の部分との間には、各ター
ビン1a,2aをバイパスするウエストゲート通路12が設け
られ、このウエストゲート通路12には、過給圧等に応じ
て働くアクチュエータ14により開閉作動されるウエスト
ゲートバルブ13が介設されている。上記ウエストゲート
通路12は、例えば図示のように上記連通路7の途中と下
流側排気通路11との間に設けられる。あるいは、各ター
ボ過給機41,2の入口側部分と出口側部分との間にそれぞ
れウエストゲート通路を設けておいてもよい。
一方、エンジンEnの吸気系は、第1ターボ過給機1の
コンプレッサ1bが配置された第1吸気通路21と、第2タ
ーボ過給機2のコンプレッサ2bが配置された第2吸気通
路22とを備えている。上記第1吸気通路21と第2吸気通
路22とは、上流側吸気通路20から互いに分岐し、それぞ
れコンプレッサ1b,2bを経て、各コンプレッサ1b,2bより
下流側で合流している。この合流部より下流の吸気通路
23にはインタクーラ24、スロットル弁25等が配設され、
さらにその下流側に図外の吸気マニホールドが接続され
て、エンジンEnの各気筒に吸気が供給されるようになっ
ている。
コンプレッサ1bが配置された第1吸気通路21と、第2タ
ーボ過給機2のコンプレッサ2bが配置された第2吸気通
路22とを備えている。上記第1吸気通路21と第2吸気通
路22とは、上流側吸気通路20から互いに分岐し、それぞ
れコンプレッサ1b,2bを経て、各コンプレッサ1b,2bより
下流側で合流している。この合流部より下流の吸気通路
23にはインタクーラ24、スロットル弁25等が配設され、
さらにその下流側に図外の吸気マニホールドが接続され
て、エンジンEnの各気筒に吸気が供給されるようになっ
ている。
上記第2吸気通路22には、第1吸気通路21との合流箇
所の近傍において第2吸気通路22を遮断する吸気遮断弁
26が設けられており、この吸気遮断弁26はアクチュエー
タ27により開閉作動される。さらに第2吸気通路22に
は、吸気遮断弁26より上流でコンプレッサ2bの下流とコ
ンプレッサ2bの上流とを連通する吸気リリーフ通路28が
設けられ、この吸気リリーフ通路28には、アクチュエー
タ30により開閉作動されるリリーフ弁29が設けられてい
る。
所の近傍において第2吸気通路22を遮断する吸気遮断弁
26が設けられており、この吸気遮断弁26はアクチュエー
タ27により開閉作動される。さらに第2吸気通路22に
は、吸気遮断弁26より上流でコンプレッサ2bの下流とコ
ンプレッサ2bの上流とを連通する吸気リリーフ通路28が
設けられ、この吸気リリーフ通路28には、アクチュエー
タ30により開閉作動されるリリーフ弁29が設けられてい
る。
上記排気遮断弁5、排気漏らし弁9、ウエストゲート
バルブ13、吸気遮断弁26およびリリーフ弁29の各アクチ
ュエータ6,10,14,27,30に対する駆動、制御系統は次の
ようになっている。
バルブ13、吸気遮断弁26およびリリーフ弁29の各アクチ
ュエータ6,10,14,27,30に対する駆動、制御系統は次の
ようになっている。
排気遮断弁5のアクチュエータ6は、コントロールユ
ニット45からの信号に応じて作動する三方電磁弁31を介
し、スロットル弁25下流の吸気通路23等の負圧源からチ
ェックバルブ32を通して負圧を導く負圧通路33と、大気
側とに対して選択的に連通される。そして、連通状態の
切替わりに応じて上記アクチュエータ6が作動すること
により、排気遮断弁5が閉状態と開状態とに切替えられ
る。
ニット45からの信号に応じて作動する三方電磁弁31を介
し、スロットル弁25下流の吸気通路23等の負圧源からチ
ェックバルブ32を通して負圧を導く負圧通路33と、大気
側とに対して選択的に連通される。そして、連通状態の
切替わりに応じて上記アクチュエータ6が作動すること
により、排気遮断弁5が閉状態と開状態とに切替えられ
る。
排気漏らし弁9のアクチュエータ10は、コントロール
ユニット45からの信号に応じて作動する三方電磁弁34を
介し、大気側と、第1ターボ過給機1のコンプレッサ1b
の下流の第1吸気通路21から過給圧を導く過給圧通路35
とに対して選択的に連通される。そして、連通状態の切
替わりに応じた上記アクチュエータ10の作動により、排
気漏らし弁9が閉状態と開状態とに切替えられる。この
場合、アクチュエータ10が過給圧通路35に連通する状態
となれば比較的低い過給圧でも排気漏らし弁9が開作動
されるように、アクチュエータ10のスプリング荷重等が
設定されている。
ユニット45からの信号に応じて作動する三方電磁弁34を
介し、大気側と、第1ターボ過給機1のコンプレッサ1b
の下流の第1吸気通路21から過給圧を導く過給圧通路35
とに対して選択的に連通される。そして、連通状態の切
替わりに応じた上記アクチュエータ10の作動により、排
気漏らし弁9が閉状態と開状態とに切替えられる。この
場合、アクチュエータ10が過給圧通路35に連通する状態
となれば比較的低い過給圧でも排気漏らし弁9が開作動
されるように、アクチュエータ10のスプリング荷重等が
設定されている。
ウエストゲートバルブ13のアクチュエータ14は上記過
給圧通路35に直接接続されている。そして、上記アクチ
ュエータ14に導入される過給圧が所定の許容最高過給圧
となったときにウエストゲートバルブ13が開作動するよ
うに、上記アクチュエータ14のスプリング荷重等が設定
されている。
給圧通路35に直接接続されている。そして、上記アクチ
ュエータ14に導入される過給圧が所定の許容最高過給圧
となったときにウエストゲートバルブ13が開作動するよ
うに、上記アクチュエータ14のスプリング荷重等が設定
されている。
吸気遮断弁26のアクチュエータ27は、コントロールユ
ニット45からの信号に応じて作動する三方電磁弁36を介
し、負圧通路37と、圧力応動式の切替弁39に通じる通路
38とに対して選択的に連通される。上記切替弁39は、コ
ンプレッサ1bより下流の第1吸気通路21内の圧力とコン
プレッサ2bより下流の第2吸気通路22内の圧力とを受
け、両者の差圧が所定値以上のときは通路38を大気側に
対して遮断するが、上記差圧が所定値より小さくなった
ときは通路38を大気側に連通するようになっている。そ
して、上記アクチュエータ27が負圧通路37に連通してい
るときはアクチュエータ27に導入される負圧により吸気
遮断弁26が閉じられ、またアクチュエータ27が通路38に
連通したときにもこの通路38が上記切替弁39で遮断され
ているときはアクチュエータ27に負圧が封じこめらて吸
気遮断弁26が閉状態に保たれ、アクチュエータ27が通路
38に連通するとともに通路38が大気側に連通したときに
のみ吸気遮断弁26が開作動されるようになっている。
ニット45からの信号に応じて作動する三方電磁弁36を介
し、負圧通路37と、圧力応動式の切替弁39に通じる通路
38とに対して選択的に連通される。上記切替弁39は、コ
ンプレッサ1bより下流の第1吸気通路21内の圧力とコン
プレッサ2bより下流の第2吸気通路22内の圧力とを受
け、両者の差圧が所定値以上のときは通路38を大気側に
対して遮断するが、上記差圧が所定値より小さくなった
ときは通路38を大気側に連通するようになっている。そ
して、上記アクチュエータ27が負圧通路37に連通してい
るときはアクチュエータ27に導入される負圧により吸気
遮断弁26が閉じられ、またアクチュエータ27が通路38に
連通したときにもこの通路38が上記切替弁39で遮断され
ているときはアクチュエータ27に負圧が封じこめらて吸
気遮断弁26が閉状態に保たれ、アクチュエータ27が通路
38に連通するとともに通路38が大気側に連通したときに
のみ吸気遮断弁26が開作動されるようになっている。
リリーフ弁29のアクチュエータ30は、コントロールユ
ニット45からの信号に応じて作動する三方電磁弁40を介
し、大気側と、チェックバルブ41を通して負圧を導く負
圧通路42とに対して選択的に連通される。そして、連通
状態の切替わりに応じて上記アクチュエータ30が作動す
ることにより、リリーフ弁29が閉状態と開状態とに切替
えられる。
ニット45からの信号に応じて作動する三方電磁弁40を介
し、大気側と、チェックバルブ41を通して負圧を導く負
圧通路42とに対して選択的に連通される。そして、連通
状態の切替わりに応じて上記アクチュエータ30が作動す
ることにより、リリーフ弁29が閉状態と開状態とに切替
えられる。
このような駆動、制御系統により作動される各弁5,9,
13,26,29の作動特性は、第2図のように設定されてい
る。すなわち、上記排気遮断弁5の作動はコントロール
ユニット45により吸気流量の検出信号46およびエンジン
回転数の検出信号47に応じて制御され、所定の吸気流量
および所定のエンジン回転数をもって線Aで示すように
設定された排気遮断弁開ラインを境として、このライン
Aより低流量低回転側の領域で閉じられ、ラインAより
高流量高回転側の領域で開かれる。また、排気漏らし弁
9も排気漏らし弁開ラインBを境に閉状態と開状態とに
切替えられるが、排気遮断弁5が開かれるよりある程度
前に排気漏らし弁9が開かれるように排気漏らし弁開ラ
インBが設定されている。このようにしているのは、排
気遮断弁5が開かれる前に排気の一部を第2ターボ過給
機2のタービン2aに送って予回転させることにより、排
気遮断弁5が開かれたときの第2ターボ過給機2の作動
の応答性を高めるためである。
13,26,29の作動特性は、第2図のように設定されてい
る。すなわち、上記排気遮断弁5の作動はコントロール
ユニット45により吸気流量の検出信号46およびエンジン
回転数の検出信号47に応じて制御され、所定の吸気流量
および所定のエンジン回転数をもって線Aで示すように
設定された排気遮断弁開ラインを境として、このライン
Aより低流量低回転側の領域で閉じられ、ラインAより
高流量高回転側の領域で開かれる。また、排気漏らし弁
9も排気漏らし弁開ラインBを境に閉状態と開状態とに
切替えられるが、排気遮断弁5が開かれるよりある程度
前に排気漏らし弁9が開かれるように排気漏らし弁開ラ
インBが設定されている。このようにしているのは、排
気遮断弁5が開かれる前に排気の一部を第2ターボ過給
機2のタービン2aに送って予回転させることにより、排
気遮断弁5が開かれたときの第2ターボ過給機2の作動
の応答性を高めるためである。
吸気リリーフ弁29は、排気遮断弁開ラインAよりも多
少低流量低回転側に設定された吸気リリーフ弁閉ライン
Cを境として、これより低流量低回転側の領域で開か
れ、高流量高回転側の領域で閉じられるようになってい
る。このようにしているのは、第2ターボ過給機2の予
回転中や減速時に第2ターボ過給機2が慣性で回転して
いるような場合には第2吸気通路22内の圧力が過度に上
昇することを避けるようにリリーフする必要がある一
方、第2ターボ過給機2からの過給を行なうときにはリ
リーフを停止する必要があり、また、排気遮断弁5が開
かれたときにリリーフされていると2番気筒側の排圧変
動によるダイリューションガスのばらつき等が生じ易く
なるからである。
少低流量低回転側に設定された吸気リリーフ弁閉ライン
Cを境として、これより低流量低回転側の領域で開か
れ、高流量高回転側の領域で閉じられるようになってい
る。このようにしているのは、第2ターボ過給機2の予
回転中や減速時に第2ターボ過給機2が慣性で回転して
いるような場合には第2吸気通路22内の圧力が過度に上
昇することを避けるようにリリーフする必要がある一
方、第2ターボ過給機2からの過給を行なうときにはリ
リーフを停止する必要があり、また、排気遮断弁5が開
かれたときにリリーフされていると2番気筒側の排圧変
動によるダイリューションガスのばらつき等が生じ易く
なるからである。
また、吸気遮断弁26は、排気遮断弁5が開かれて第2
ターボ過給機2が作動状態となった後に、第1吸気通路
21内の圧力と第2吸気通路22内の圧力との差圧が所定値
以下となった時点(破線D)で開かれる。つまり、コン
トロールユニット45でエンジン回転数に応じて三方電磁
弁38が制御されることにより、第2ターボ過給機2が作
動されることのない低回転域では不必要に吸気遮断弁26
が開くことのないようにアクチュエータ27が負圧通路37
に連通される一方、少なくとも排気遮断弁5が開状態と
される領域を含む高回転側の領域でアクチュエータ27が
通路38に連通され、かつ、この状態で第2ターボ過給機
2の作動により第2吸気通路22内の圧力が上昇して上記
差圧が小さくなったときに吸気遮断弁26が開かれる。上
記差圧が所定値以下になるまで吸気遮断弁26が開かれな
いようにしているのは、第2吸気通路22への吸気の逆流
防止のためである。
ターボ過給機2が作動状態となった後に、第1吸気通路
21内の圧力と第2吸気通路22内の圧力との差圧が所定値
以下となった時点(破線D)で開かれる。つまり、コン
トロールユニット45でエンジン回転数に応じて三方電磁
弁38が制御されることにより、第2ターボ過給機2が作
動されることのない低回転域では不必要に吸気遮断弁26
が開くことのないようにアクチュエータ27が負圧通路37
に連通される一方、少なくとも排気遮断弁5が開状態と
される領域を含む高回転側の領域でアクチュエータ27が
通路38に連通され、かつ、この状態で第2ターボ過給機
2の作動により第2吸気通路22内の圧力が上昇して上記
差圧が小さくなったときに吸気遮断弁26が開かれる。上
記差圧が所定値以下になるまで吸気遮断弁26が開かれな
いようにしているのは、第2吸気通路22への吸気の逆流
防止のためである。
なお、ウエストゲートバルブ13は許容最高過給圧に達
する状態(破線E)となったときに開かれる。
する状態(破線E)となったときに開かれる。
第3図は排気系構造の具体例を示し、また第4図乃至
第6図は排気系のうちの排気マニホールド部分の具体構
造の一例を示しており、これらの図では3気筒ロータリ
ピストンエンジンに適用した場合を示している。
第6図は排気系のうちの排気マニホールド部分の具体構
造の一例を示しており、これらの図では3気筒ロータリ
ピストンエンジンに適用した場合を示している。
第3図において、エンジンEnに連結される排気マニホ
ールド50には、エンジンの各気筒に対応する3つの排気
通路51,52,53が設けられ、これらのうちの1番気筒およ
び2番気筒の各排気通路51,52が集合されて、この集合
部分に第1ターボ過給機1のタービンハウジング1cが連
結される一方、3番気筒の排気通路53の下流端側に第2
ターボ過給機2のタービンハウジング2cが連結されてい
る。また、第1ターボ過給機1は比較的大型とされ、第
2ターボ過給機2は第1ターボ過給機と比べて小型とさ
れている。このように3気筒ロータリピストンエンジン
では比較的大型の第1ターボ過給機1に2つの排気通路
51,52を接続し、小型の第2ターボ過給機2に1つの排
気通路53を接続することにより、両ターボ過給機1,2が
作動されるときに排気エネルギーを各ターボ過給機1,2
にバランス良く与えて過給効率を高めることができ、ま
た、第1ターボ過給機1を比較的大型とすることにより
第1ターボ過給機1のみ作動される領域が拡大し、第2
ターボ過給機2の作動、停止の切替え頻度が少なくなっ
て信頼性を高めることができる。
ールド50には、エンジンの各気筒に対応する3つの排気
通路51,52,53が設けられ、これらのうちの1番気筒およ
び2番気筒の各排気通路51,52が集合されて、この集合
部分に第1ターボ過給機1のタービンハウジング1cが連
結される一方、3番気筒の排気通路53の下流端側に第2
ターボ過給機2のタービンハウジング2cが連結されてい
る。また、第1ターボ過給機1は比較的大型とされ、第
2ターボ過給機2は第1ターボ過給機と比べて小型とさ
れている。このように3気筒ロータリピストンエンジン
では比較的大型の第1ターボ過給機1に2つの排気通路
51,52を接続し、小型の第2ターボ過給機2に1つの排
気通路53を接続することにより、両ターボ過給機1,2が
作動されるときに排気エネルギーを各ターボ過給機1,2
にバランス良く与えて過給効率を高めることができ、ま
た、第1ターボ過給機1を比較的大型とすることにより
第1ターボ過給機1のみ作動される領域が拡大し、第2
ターボ過給機2の作動、停止の切替え頻度が少なくなっ
て信頼性を高めることができる。
そしてこのような通路構成による場合も、第2ターボ
過給機2側の排気通路53に排気遮断弁5が設けられると
ともに、排気通路53の排気遮断弁5上流と第1ターボ過
給機1側の排気通路51,52との間に連通路7が設けら
れ、かつこの連通路7は第1ターボ過給機1側に傾けて
形成されている。
過給機2側の排気通路53に排気遮断弁5が設けられると
ともに、排気通路53の排気遮断弁5上流と第1ターボ過
給機1側の排気通路51,52との間に連通路7が設けら
れ、かつこの連通路7は第1ターボ過給機1側に傾けて
形成されている。
第4図乃至第6図において、排気マニホールド50は、
エンジンEnの各気筒に対応する位置にエンジンEnへの連
結部54,55,56を備え、この連結部54,55,56に各排気通路
51,52,53の排気入口部分51a,52a,53aが開口している。
連結部54,55に連なる管状部分により構成される2つの
排気通路51,52は、両者の間での排気干渉を避けるため
できるだけ第1ターボ過給機1(この図では示さない)
近い下流端側で集合され、その集合部分に第1ターボ過
給機1に対する連結部57が形成されている。
エンジンEnの各気筒に対応する位置にエンジンEnへの連
結部54,55,56を備え、この連結部54,55,56に各排気通路
51,52,53の排気入口部分51a,52a,53aが開口している。
連結部54,55に連なる管状部分により構成される2つの
排気通路51,52は、両者の間での排気干渉を避けるため
できるだけ第1ターボ過給機1(この図では示さない)
近い下流端側で集合され、その集合部分に第1ターボ過
給機1に対する連結部57が形成されている。
3番気筒に対応する位置の連結部56には、排気通路53
を構成する中空状部分58が連なり、この中空状部分58の
排気入口部分53a近傍から第1ターボ過給機方向に傾斜
した連通路7を構成する管状部分が延び、その先端が上
記排気通路51,52の集合部分に連なっている。また、上
記中空状部分58の先端側には第2ターボ過給機2(この
図では示さない)に対する連結部59が設けられ、この連
結部59に、排気通路53の排気出口部分53bと排気漏らし
通路8とが、上記中空状部分58の内部に連通するように
形成されており、上記排気出口部分53bに排気遮断弁5
が取付けられ、排気漏らし通路8に排気漏らし弁9が取
付けられている。
を構成する中空状部分58が連なり、この中空状部分58の
排気入口部分53a近傍から第1ターボ過給機方向に傾斜
した連通路7を構成する管状部分が延び、その先端が上
記排気通路51,52の集合部分に連なっている。また、上
記中空状部分58の先端側には第2ターボ過給機2(この
図では示さない)に対する連結部59が設けられ、この連
結部59に、排気通路53の排気出口部分53bと排気漏らし
通路8とが、上記中空状部分58の内部に連通するように
形成されており、上記排気出口部分53bに排気遮断弁5
が取付けられ、排気漏らし通路8に排気漏らし弁9が取
付けられている。
以上のような構造のターボ過給機付エンジンによる
と、低流量低回転側の運転域では、排気遮断弁5が閉じ
られることにより、第2ターボ過給機2側の排気通路4
(または53)の排気は、連通路7を通って第1ターボ過
給機1側の排気通路へ送られる。従って、全気筒の排気
が集中的に第1ターボ過給機1のタービン1aに供給され
て、第1ターボ過給機1のみが作動される。
と、低流量低回転側の運転域では、排気遮断弁5が閉じ
られることにより、第2ターボ過給機2側の排気通路4
(または53)の排気は、連通路7を通って第1ターボ過
給機1側の排気通路へ送られる。従って、全気筒の排気
が集中的に第1ターボ過給機1のタービン1aに供給され
て、第1ターボ過給機1のみが作動される。
この場合、連通路7が第1ターボ過給機1方向に傾斜
して形成されていることにより、連通路7を通る排気の
流れの屈曲が小さくなり、排気がスムーズに流れて流速
の低下が抑制される。また、このように連通路7を第1
ターボ過給機1方向に傾斜させることにより、第1ター
ボ過給機1側の排気通路との合流位置がタービン1aに近
くなり、このため排気干渉も抑制される。これらの作用
によりタービン1aに与えられる排気エネルギーが高めら
れる。
して形成されていることにより、連通路7を通る排気の
流れの屈曲が小さくなり、排気がスムーズに流れて流速
の低下が抑制される。また、このように連通路7を第1
ターボ過給機1方向に傾斜させることにより、第1ター
ボ過給機1側の排気通路との合流位置がタービン1aに近
くなり、このため排気干渉も抑制される。これらの作用
によりタービン1aに与えられる排気エネルギーが高めら
れる。
一方、加速等によって高流量高回転側に運転状態が移
行すると、まず排気漏らし弁9が開かれて第2ターボ過
給機2のタービン2aが予回転されてから、排気遮断弁開
ラインAを越えたときに排気遮断弁5が開かれ、さらに
第2吸気通路22内の圧力が上昇して第1吸気通路21内の
圧力との差圧が小さくなったときに吸気遮断弁26が開か
れる。この状態では、各ターボ過給機1,2のタービン1a,
2aにそれぞれ排気が送られて両ターボ過給機1,2が作動
される。
行すると、まず排気漏らし弁9が開かれて第2ターボ過
給機2のタービン2aが予回転されてから、排気遮断弁開
ラインAを越えたときに排気遮断弁5が開かれ、さらに
第2吸気通路22内の圧力が上昇して第1吸気通路21内の
圧力との差圧が小さくなったときに吸気遮断弁26が開か
れる。この状態では、各ターボ過給機1,2のタービン1a,
2aにそれぞれ排気が送られて両ターボ過給機1,2が作動
される。
この場合、排気通路3(または51,52)と排気通路4
(または53)とが独立的にそれぞれ各タービン1a,2aに
接続されているので、例えば各排気通路をいったん集合
させてから各タービンに分流させるような構造とした場
合と比べ、各タービン1a,2aへの排気の流れがスムーズ
になるとともに排気干渉が防止される。従って、両ター
ボ過給機1,2が作動されるときの排気供給も良好に行な
われて作動効率が高められる。
(または53)とが独立的にそれぞれ各タービン1a,2aに
接続されているので、例えば各排気通路をいったん集合
させてから各タービンに分流させるような構造とした場
合と比べ、各タービン1a,2aへの排気の流れがスムーズ
になるとともに排気干渉が防止される。従って、両ター
ボ過給機1,2が作動されるときの排気供給も良好に行な
われて作動効率が高められる。
以上のように本発明は、常用ターボ過給機のタービン
に対する排気通路と特定運転域用のターボ過給機に対す
る排気通路とをそれぞれ設けるとともに、特定運転域用
ターボ過給機側の排気通路の排気遮断弁上流と常用ター
ボ過給機側の排気通路とを連通する連通路を、常用ター
ボ過給機方向に傾けて形成することにより、連通路を通
る排気の流れの屈曲を小さくしている。このため、上記
排気遮断弁が開かれたときは上記各排気通路からそれぞ
れ各タービンに送られる排気により効率良く各ターボ過
給機が作動されるようにしつつ、排気遮断弁が閉じられ
たときに連通路を通って常用ターボ過給機側に送られる
排気と流速を高め、常用ターボ過給機の作動効率を高め
ることができる。
に対する排気通路と特定運転域用のターボ過給機に対す
る排気通路とをそれぞれ設けるとともに、特定運転域用
ターボ過給機側の排気通路の排気遮断弁上流と常用ター
ボ過給機側の排気通路とを連通する連通路を、常用ター
ボ過給機方向に傾けて形成することにより、連通路を通
る排気の流れの屈曲を小さくしている。このため、上記
排気遮断弁が開かれたときは上記各排気通路からそれぞ
れ各タービンに送られる排気により効率良く各ターボ過
給機が作動されるようにしつつ、排気遮断弁が閉じられ
たときに連通路を通って常用ターボ過給機側に送られる
排気と流速を高め、常用ターボ過給機の作動効率を高め
ることができる。
また、常用ターボ過給機を特定運転域用ターボ過給機
よりも大型に形成し、複数の気筒を備えたエンジンの排
気通路を通路数の異なる2系統に分けて、通路数の多い
方を大型の常用ターボ過給機に接続する一方、通路数の
少ない方を小型の特定運転域用ターボ過給機に接続して
いるため、上記両ターボ過給機が作動されるとき両ター
ボ過給機にバランスよく排気エネルギを与えることがで
きる。従って、常用ターボ過給機のみが作動されるとき
と両過給機が作動されるときとにおいてそれぞれ過給効
率を高めることができる。
よりも大型に形成し、複数の気筒を備えたエンジンの排
気通路を通路数の異なる2系統に分けて、通路数の多い
方を大型の常用ターボ過給機に接続する一方、通路数の
少ない方を小型の特定運転域用ターボ過給機に接続して
いるため、上記両ターボ過給機が作動されるとき両ター
ボ過給機にバランスよく排気エネルギを与えることがで
きる。従って、常用ターボ過給機のみが作動されるとき
と両過給機が作動されるときとにおいてそれぞれ過給効
率を高めることができる。
第1図は本発明の一実施例を示すターボ過給機付エンジ
ンの排気系および吸気系の全体構造概略図、第2図は上
記排気系および吸気系の配設される各弁の作動特性を示
す特性図、第3図は排気系構造の具体例を示す部分断面
図、第4図は排気マニホールド部分の具体構造の一例を
示す一部断面正面図、第5図は同底面図、第6図は第4
図のVI−VI線に沿った断面図である。 En……エンジン、1……第1ターボ過給機(常用ターボ
過給機)、2……第2ターボ過給機(特定運転域用ター
ボ過給機)、3,4,51,52,53……排気通路、5……排気遮
断弁、7……連通路。
ンの排気系および吸気系の全体構造概略図、第2図は上
記排気系および吸気系の配設される各弁の作動特性を示
す特性図、第3図は排気系構造の具体例を示す部分断面
図、第4図は排気マニホールド部分の具体構造の一例を
示す一部断面正面図、第5図は同底面図、第6図は第4
図のVI−VI線に沿った断面図である。 En……エンジン、1……第1ターボ過給機(常用ターボ
過給機)、2……第2ターボ過給機(特定運転域用ター
ボ過給機)、3,4,51,52,53……排気通路、5……排気遮
断弁、7……連通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 靖 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−41418(JP,A) 特開 昭59−201926(JP,A) 特開 昭59−145328(JP,A) 特開 昭62−70623(JP,A) 実開 昭62−200130(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】複数のターボ過給機を並設し、一部のター
ボ過給機をエンジンの全運転域で作動する常用ターボ過
給機とし、他のターボ過給機をエンジンの特定運転域で
のみ作動する特定運転域用ターボ過給機としたターボ過
給機付エンジンにおいて、常用ターボ過給機を特定運転
域用ターボ過給機よりも大型に形成し、複数の気筒を備
えたエンジンの排気通路を通路数の異なる2系統に分け
て、通路数の多い方を大型の常用ターボ過給機に接続す
る一方、通路数の少ない方を小型の特定運転域用ターボ
過給機に接続し、特定運転域用ターボ過給機側の排気通
路に上記特定運転域で開く排気遮断弁を設けるととも
に、この排気通路の排気遮断弁上流を常用ターボ過給機
側の排気通路に連通する連通路を、常用ターボ過給機方
向に傾けて形成したことを特徴とするターボ過給機付エ
ンジンの排気系構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63130840A JP2708780B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | ターボ過給機付エンジンの排気系構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63130840A JP2708780B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | ターボ過給機付エンジンの排気系構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01300018A JPH01300018A (ja) | 1989-12-04 |
JP2708780B2 true JP2708780B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=15043928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63130840A Expired - Lifetime JP2708780B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | ターボ過給機付エンジンの排気系構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2708780B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5641418A (en) * | 1979-09-12 | 1981-04-18 | Mitsubishi Motors Corp | Exhaust turbocharger |
JPS59145328A (ja) * | 1983-02-07 | 1984-08-20 | Mazda Motor Corp | タ−ボ過給機付エンジンの制御装置 |
JPS59201926A (ja) * | 1983-04-30 | 1984-11-15 | Hino Motors Ltd | タ−ボ過給エンジン |
JPS6270623A (ja) * | 1985-09-20 | 1987-04-01 | Nissan Motor Co Ltd | マルチタ−ボ過給装置 |
JPS62200130U (ja) * | 1986-06-11 | 1987-12-19 |
-
1988
- 1988-05-27 JP JP63130840A patent/JP2708780B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01300018A (ja) | 1989-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2295769A1 (en) | Exhaust system for engine braking | |
JP2533644B2 (ja) | 車両の排気タ―ボ過給機付エンジン | |
JP2708780B2 (ja) | ターボ過給機付エンジンの排気系構造 | |
JPH0417767Y2 (ja) | ||
JPS6120294Y2 (ja) | ||
JP2710951B2 (ja) | ターボ過給機付エンジンの排気系構造 | |
JPS63201319A (ja) | ツインタ−ボ過給機 | |
JP2768734B2 (ja) | 排気ターボ過給機付エンジンの排気制御装置 | |
JPH02125927A (ja) | エンジンの排気ターボ過給機 | |
JPH0650158A (ja) | 過給機付エンジンの制御装置 | |
JP2698142B2 (ja) | エンジンのターボ過給機制御装置 | |
JPH1030446A (ja) | エンジンの過給装置 | |
JPS62103418A (ja) | 排気タ−ボ過給装置 | |
JP2793857B2 (ja) | 過給機付エンジンの吸気装置 | |
JPH0623717Y2 (ja) | エンジンの排気ターボ過給機 | |
JP3014703B2 (ja) | エンジンの過給装置 | |
JP2760525B2 (ja) | 過給機付エンジンの制御装置 | |
JPH04119353U (ja) | 車両用吸気装置 | |
JP2513525Y2 (ja) | 過給機付エンジン | |
JPH01300017A (ja) | エンジンの排気ターボ過給装置 | |
JPH0242131A (ja) | 排気ターボ過給機付エンジンの排気構造 | |
JPH0625642Y2 (ja) | ターボ過給機付エンジンの吸気系構造 | |
JPH041422A (ja) | マリンエンジンにおける複合過給方式 | |
JPH02125923A (ja) | 排気ターボ過給機 | |
JPH04276130A (ja) | ターボ過給機付内燃機関の制御装置 |