JP2708291B2 - 有機高分子膜のパターニング方法 - Google Patents

有機高分子膜のパターニング方法

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JP2708291B2
JP2708291B2 JP3184567A JP18456791A JP2708291B2 JP 2708291 B2 JP2708291 B2 JP 2708291B2 JP 3184567 A JP3184567 A JP 3184567A JP 18456791 A JP18456791 A JP 18456791A JP 2708291 B2 JP2708291 B2 JP 2708291B2
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semiconductor substrate
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフォトレジスト等の有
機高分子膜のパターニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図17〜図19は、半導体基板に凹凸が
あるときの従来のフォトレジストのパターニング方法を
示す断面図である。以下、図17〜図19を参照しつつ
パターニング方法の説明を行う。
【0003】まず、図17に示すように、表面に凹部を
有する半導体基板1の全面にネガ型のフォトレジスト2
を塗布する。
【0004】そして、図18に示すように、半導体基板
1の上方の凹部に対応した領域に遮光マスク3を配置
し、遮光マスク3の上方から光4を照射することによ
り、上方に遮光マスク3が存在しない、半導体基板1上
の滑らかな表面上に形成されたフォトレジスト2のみを
重合反応(感光)させる。
【0005】そして、半導体基板1を適当な溶剤中に浸
すことにより、図19に示すように、光照射のなかった
凹部上のフォトレジスト2のみが除去され、光照射によ
り重合反応したフォトレジスト2は残る。
【0006】このように、遮光マスク3を利用して、半
導体基板1の凹部以外の領域にフォトレジスト2を形成
することにより、半導体基板1の凹部に対してのみ拡散
処理等を施すことができる。例えば、半導体基板1の凹
部に対する処理の例が、特開昭62−160776号公
報の第5図に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】凹部を有する半導体基
板に対し、凹部以外の領域にフォトレジスト2をパター
ニングする等の従来の有機高分子膜のパターニング方法
は、半導体基板1上方に遮光マスク3を配置し、遮光マ
スク3上から光を照射することにより行われていた。し
かしながら、この方法では、遮光マスク3を半導体基板
1の凹部に対応した領域に正確に配置することが困難で
あるため、正確に凹部に対応した有機高分子膜のパター
ニングを行うことができないという問題点があった。
【0008】また、図20に示すように、光照射時に光
4が遮光マスク3下に入り込むと、本来、光照射すべき
でないフォトレジスト2まで重合反応してしまうため、
フォトレジスト2のパターン精度が著しく低下してしま
うという問題点があった。
【0009】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、凹部を有する半導体基板上に形成された
フォトレジスト等の有機高分子膜に対し、凹部とそれ以
外の領域とを正確に分離したパターンを形成することが
できる有機高分子膜のパターニング方法を得ることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の有機高分子膜のパターニング方法は、凹部を有
する半導体基板を準備する工程と、前記半導体基板上
に、感光領域と非感光領域とで異なる性質を有する第1
の有機高分子膜を形成する工程と、前記第1の有機高分
子膜上に、初期状態時には光透過性がなく、その膜厚に
比例して決定される長さの照射時間の光照射により光透
過性をもつ性質を有する初期状態の第2の有機高分子膜
を形成する工程とを備え、前記第2の有機高分子膜は前
記凹部上の第1の領域及び前記凹部以外の領域上の第2
の領域を有し、前記第1の領域の膜厚は前記第2の領域
の膜厚よりも厚く形成され、前記第2の有機高分子膜の
上方から光を所定時間照射し、前記第2の有機高分子膜
の前記第2の領域のみに光透過性をもたせ、前記第2の
有機高分子膜の前記第2の領域下の前記第1の有機高分
子膜のみを感光させる工程と前記第1の有機高分子膜の
感光領域と非感光領域との異なる性質を利用して、前記
第1の有機高分子膜における感光領域及び非感光領域の
うち、一方の領域を選択的に除去する工程とをさらに備
えて構成されている。
【0011】一方、この発明にかかる請求項2記載の有
機高分子膜のパターニング方法は、凹部を有する半導体
基板を準備する工程と、前記凹部の底面に層を形成する
工程と、前記層上を含む前記半導体基板上全面に、ポジ
型のフォトレジストを形成する工程と、前記フォトレジ
スト上に、初期状態時には光透過性がなく、その膜厚に
比例して決定される長さの照射時間の光照射により光透
過性をもつ性質を有する初期状態のの有機高分子膜を形
成する工程とを備え、前記有機高分子膜は前記凹部側面
上の第1の領域及びそれ以外の領域上の第2の領域を有
し、前記第1の領域の膜厚は前記第2の領域の膜厚より
も厚く形成され、前記有機高分子膜の上方から光を照射
し、前記有機高分子膜の第1の領域に光透過性をもた
せ、前記有機高分子膜の第1の領域下の前記フォトレジ
ストを感光させる工程と、前記凹部の底面に形成された
前記層を除去することなく前記フォトレジストにおける
感光領域を選択的に除去する工程とを備えて構成されて
いる。
【0012】
【作用】この発明における請求項1記載の有機高分子膜
のパターニング方法は、半導体基板の凹部上に形成した
第2の有機高分子膜の第1の領域の膜厚と凹部以外の領
域上に形成した第2の有機高分子膜の第2の領域の膜厚
の違いを利用して、第2の有機高分子膜の上方から光を
所定時間照射し、第2の有機高分子膜の第2の領域のみ
に光透過性をもたせ、第2の有機高分子膜の第2の領域
下の第1の有機高分子膜のみを感光させているため、感
光される第1の有機高分子膜の領域は、正確に半導体基
板の凹部以外の領域上に形成された領域となる。
【0013】一方、この発明における請求項2記載の有
機高分子膜のパターニング方法は、半導体基板の凹部側
面に形成した有機高分子膜の第1の領域の膜厚と凹部側
面以外の領域上に形成した有機高分子膜の第2の領域の
膜厚の違いを利用して、有機高分子膜の上方から光を所
定時間照射し、有機高分子膜の第2の領域のみに光透過
性をもたせ、有機高分子膜の第2の領域下のポジ型のフ
ォトレジストのみを感光させてているため、感光される
フォトレジストの領域は、正確に半導体基板の凹部側面
以外の領域上に形成された領域となる。また、凹部底面
にはあらかじめ層を形成している。
【0014】
【実施例】まず、図13〜図16の断面図を参照して、
本実施例で用いるコントラスト・エンハンスメント・レ
イヤー(CEL材)の性質について説明する。図13に
示すように、半導体基板1上にネガ型のフォトレジスト
2を形成した後、このフォトレジスト2上に初期状態の
CEL材11を形成する。このCEL材11は初期状態
において光透過性がない。
【0015】この状態で、例えば、図14に示すよう
に、半導体基板1の上方の所定領域に遮光マスク3を配
置し、遮光マスク3の上方から光4を照射することによ
り、上方に遮光マスク3が存在しないCEL材11の領
域が組成変化し(図中、斜線で示す)、光透過性を有す
るようになる。
【0016】さらに、光4を照射し続けることにより、
図15に示すように、上方に遮光マスク3が存在しない
CEL材11の領域の組成変化が深さ方向に進行し、最
終的に、図16に示すように、CEL材11の裏面にま
で組成変化が進行すると、下部のフォトレジスト2が感
光する。
【0017】このように、CEL材11は、初期状態で
は光透過性を有さないが、光の照射により深さ方向に組
成変化していき、所定時間以上の光照射を受けると、光
を透過する性質を有する。つまり、CEL材11は、初
期状態では透過性を有さないが、その膜厚に比例して決
定される長さの照射時間の光照射により光透過性をもつ
性質を有する。
【0018】図1〜図3はこの発明の第1の実施例であ
る凹部を有する半導体基板1上に形成されるフォトレジ
ストのパターニング方法を示す断面図である。以下、図
1〜図3を参照しつつパターニング方法の説明を行う。
【0019】まず、図1に示すように、表面に凹部を有
する半導体基板1の全面にネガ型のフォトレジスト2を
スピン塗布し、さらに、フォトレジスト2上にCEL材
11をスピン塗布する。
【0020】このとき、半導体基板1の凹部上に形成す
るCEL材11の第1の領域11aの膜厚を、半導体基
板1の表面平坦部上に形成するCEL材11の第2の領
域11bの膜厚に比べ十分厚く形成する。第1の領域1
1a及び第2の領域11bそれぞれの膜厚は、それぞれ
の下層の半導体基板1の形状の違いを利用して、それぞ
れのスピン塗布の回転数、回転時間、CEL材11の粘
性を変えることにより、独立して正確に形成することが
できる。例えば、スピン塗布の回転数を上げると第2の
領域11bの膜厚を薄く形成することができ、また、C
EL材11の粘性を大きくすると、第1の領域11aと
第2の領域11bとの膜厚差を大きくすることができ
る。
【0021】そして、図2に示すように、半導体基板1
上において、半導体基板の上方から光4を所定時間照射
する。すると、光の照射によりCEL材11は、表面か
ら深さ方向にかけて組成変化し、徐々に光透過性を有す
るようになる。そして、半導体基板1のCEL材11の
第2の領域11bが下方のフォトレジスト2に光を透過
するようになり、CEL材11の第2の領域11b下の
フォトレジスト2のみが光照射により重合反応(感光)
する。このとき、CEL材11の第1の領域11aは十
分厚く形成されており、組成変化は裏面まで進んでいな
いため、CEL材11の第1の領域11a下のフォトレ
ジスト2に光は照射されない。
【0022】そして、半導体基板1を適当な溶剤(現像
液)中に浸すことにより、図3に示すように、光照射の
なかったCEL材11の第1の領域11a下にあったフ
ォトレジスト2、つまり、半導体基板1の凹部上のフォ
トレジスト2のみが除去され、光照射により感光したC
EL材11の第2の領域11b下のフォトレジスト2、
つまり、半導体基板1の表面平坦部上のフォトレジスト
2は残る。その結果、フォトレジスト2は半導体基板1
の凹部形状を正確に反映してパターニングされる。
【0023】このように、半導体基板1の凹部上に形成
するCEL材11の第1の領域11aの膜厚を、半導体
基板1の表面平坦部上に形成するCEL材11の第2の
領域11bの膜厚より十分厚く形成し、所定時間光照射
を行った後、溶剤に浸すことにより、半導体基板1の平
坦部表面のみに正確にフォトレジスト2を形成し、その
後、半導体基板1の凹部に対して処理を施すことができ
る。その処理としては、例えば、残ったフォトレジスト
2をマスクとしてフォトレジスト2下のパッシベーショ
ン膜(図1〜図3では図示していないが半導体基板1と
フォトレジスト2との間に形成される)を選択的に除去
しコンタクトホールを作成し、その後、電極を形成する
ことができる。
【0024】なお、半導体基板1の凹部の開口縁部上に
形成されるCEL材11の膜厚が他の領域に比べ薄く形
成される性質を利用して、光照射時間を少し長くして、
表面平坦部上とともに凹部の開口縁部上に形成されるC
EL材11の組成変化を裏面まで進ませることにより、
図4に示すように、半導体基板1の凹部の開口縁部上に
もフォトレジスト2を残したパターニングを行うことも
できる。
【0025】図5〜図7はこの発明の第2の実施例であ
る凹部を有する半導体基板1上に形成されるフォトレジ
ストのパターニング方法を示す断面図である。以下、図
5〜図7を参照しつつパターニング方法の説明を行う。
【0026】まず、図5に示すように、表面に凹部を有
する半導体基板1の全面にポジ型のフォトレジスト12
をスピン塗布し、さらに、フォトレジスト12上にCE
L材11をスピン塗布する。
【0027】このとき、半導体基板1の凹部上に形成す
るCEL材11の第1の領域11aの膜厚を、半導体基
板1の表面平坦部上に形成するCEL材11の第2の領
域11bの膜厚に比べ十分厚く形成する。第1の領域1
1a及び第2の領域11bそれぞれの膜厚は、第1の実
施例と同様、それぞれの下層の半導体基板1の形状の違
いを利用して、スピン塗布の回転数、回転時間、CEL
材11の粘性を変えることにより、独立して正確に形成
することができる。
【0028】そして、図6に示すように、半導体基板1
の上方から光4を所定時間照射する。すると、光の照射
によりCEL材11は、表面から深さ方向にかけて組成
変化し、徐々に光透過性を有するようになる。そして、
半導体基板1のCEL材11の第2の領域11bが下方
のフォトレジスト12に光を透過するようになり、CE
L材11の第2の領域11b下のフォトレジスト12の
みが光照射により重合反応する。このとき、CEL材1
1の第1の領域11aは十分厚く形成されており、組成
変化は裏面まで進んでいないため、CEL材11の第1
の領域11a下のフォトレジスト12に光は照射されな
い。
【0029】そして、半導体基板1を適当な溶剤中に浸
すことにより、図7に示すように、光照射により重合反
応した、CEL材11の第1の領域11a下にあったフ
ォトレジスト12、つまり、半導体基板1の平坦部上の
フォトレジスト12のみが除去され、光照射のなかっ
た、CEL材11の第2の領域11b下のフォトレジス
12、つまり、半導体基板1の凹部上のフォトレジス
ト12は残る。
【0030】このように、半導体基板1上の凹部上に形
成するCEL材11の第1の領域11aの膜厚を、半導
体基板1上の表面平坦部上に形成するCEL材11の第
2の領域11bの膜厚より十分厚く形成し、所定時間光
照射を行うことにより、半導体基板1の凹部領域のみに
正確にフォトレジスト12を残したパターニングを行う
ことができる。
【0031】上記第2の実施例を利用することにより、
半導体基板1の凹部を平坦にすることができる。すなわ
ち、凹部が平坦化するまで、第2の実施例を繰り返し行
うことにより、凹部がなく表面が平坦化した半導体基板
1を得ることができる。
【0032】例えば、液相エピタキシャル成長法を用い
てエピタキシャル層を形成した場合、凹部がなく表面が
平坦なエピタキシャル層を形成することが難しく、この
ようなエピタキシャル層上に電極配線パターンを精度よ
く形成することは困難である。
【0033】しかしながら、このように表面が粗いエピ
タキシャル層に対し第2の実施例であるフォトレジスト
のパターニング方法を適用して、エピタキシャル層表面
の凹部をフォトレジストで埋めることにより簡単に平坦
化できるため、エピタキシャル層上に電極配線パターン
を精度よく形成することができ、歩留まりが向上し製造
コストを大幅に低減化できる。
【0034】なお、第2の実施例を応用し、半導体基板
1の凹部の開口縁部上に形成されるCEL材11の膜厚
が他の領域に比べて薄く形成される性質を利用して、光
照射時間を少し長くして、表面平坦部上とともに凹部の
開口縁部上に形成されるCEL材11の組成変化を裏面
まで進ませることにより、図8に示すように、半導体基
板1の開口縁部を除いた凹部上のみにフォトレジスト1
2を残してパターニングすることもできる。
【0035】ところで、半導体基板1の凹部底面が広い
場合、凹部側面上のCEL材11の膜厚を半導体基板1
の表面平坦部上のCEL材11の膜厚より厚く形成する
ことは容易であるが、凹部底面は通常平坦になるため、
凹部底面上のCEL材11の膜厚を半導体基板1の表面
平坦部上のCEL材11の膜厚より厚くすることは困難
であることが実験により判明している。このように半導
体基板1の凹部底面が広い場合にでも正確に凹部にフォ
トレジストを形成するようにしたのが以下に述べる第3
の実施例である。
【0036】図9〜図12は、この発明の第3の実施例
である広い底部を有する凹部を備えた半導体基板上に形
成されるフォトレジストのパターニング方法を示す断面
図である。以下、図9〜図12を参照しつつパターニン
グ方法の説明を行う。
【0037】まず、図9に示すように、半導体基板1の
凹部の底部に、既に感光したネガ型のフォトレジスト1
3を形成する。この場合の形成位置精度はそれ程高いも
のは必要ない。
【0038】そして、図10に示すように、半導体基板
1の全面にポジ型のフォトレジスト14をスピン塗布
し、さらに、ポジ型のフォトレジスト14上にCEL材
11をスピン塗布する。このとき、半導体基板1の凹部
側面上のCEL材11の第1の領域11cの膜厚をそれ
以外の第2の領域11dの膜厚に比べ、十分厚く形成す
る。
【0039】そして、図11に示すように、半導体基板
1上の上方から光4を所定時間照射する。すると、CE
L材11は、光の照射により表面から深さ方向に組成変
化し、光透過性を有するようになる(図中、斜線で示
す)。そして、半導体基板1の表面平坦部上及び凹部底
面上に形成されたCEL材11の第2の領域11dが下
方のポジ型のフォトレジスト14に光を透過するように
なり、半導体基板1の表面平坦部上及び凹部底面上に形
成されたポジ型のフォトレジスト14のみが光照射によ
り重合反応する。このとき、半導体基板1の凹部側面上
に形成したCEL材11の第1の領域11cの膜厚は十
分厚く形成されており、組成変化は裏面まで進んでいな
いため、半導体基板1の凹部側面上のポジ型のフォトレ
ジスト14に光は照射されない。
【0040】そして、半導体基板1を適当な溶剤中に浸
すことにより、図12に示すように、光照射により重合
反応した半導体基板1の平坦部上のフォトレジスト14
のみが除去され、光照射のなかった半導体基板1の凹部
側面上のフォトレジスト14は、感光済みのネガ型のフ
ォトレジスト13と共に残る。
【0041】このように、あらかじめ半導体基板1の凹
部底部にネガ型のフォトレジスト13を形成した後、半
導体基板1上の凹部側面に形成するCEL材11の第1
の領域11cの膜厚をそれ以外の領域上に形成するCE
L材11の第2の領域11dの膜厚に比べ十分厚くし、
所定時間光照射を行った後、溶剤に浸して、半導体基板
1の凹部側面のみにポジ型のフォトレジスト14を形成
することにより、半導体基板1の凹部底面が広くとも、
確実に半導体基板1の凹部にフォトレジスト13及び1
4のうち、少なくとも一方を形成することができる。な
お、感光したポジ型のフォトレジスト14の除去時に、
不溶な材質であればネガ型のフォトレジスト13の代用
が可能である。
【0042】このように、第1〜第3の実施例によれ
ば、凹部を有する半導体基板1に対し、凹部とそれ以外
の表面平坦部とで正確に分離してフォトレジストを形成
することができる。
【0043】集積度を向上させつつキャパタシタンスの
容量値を増加させる際、ヘテロ構造の半導体素子を形成
する際等には、半導体基板の表面に数μmの深さの穴を
掘ったり、ヘテロ構造の表面層を部分的に除去すること
が必要となる。
【0044】この場合、従来の遮光マスクを用いたパタ
ーニング方法では、半導体基板に形成される凹部の形状
精度が悪いと、遮光マスクと凹部との間でマスクずれが
生じてしまう問題があり、また、凹部の形状精度が半導
ウエハの内側と外側とで異なるため、この点からも、
遮光マスクと凹部との間でマスクずれが生じてしまう問
題がある。
【0045】このように、遮光マスクと凹部との間でマ
スクずれが生じるとフォトレジストのパターニング精度
が悪化し、ひいては半導体基板上に形成される半導体素
子の良品歩留まりが悪化する。
【0046】しかしながら、本願発明では遮光マスクを
用いることなく凹部の形状精度の良否にかかわらず、正
確に凹部に反映したフォトレジストのパターニングを行
うことができるため、フォトレジストのパターニング精
度が従来より向上し、ひいては半導体基板上に形成され
る半導体素子の良品歩留まりが向上する。
【0047】なお、上記実施例で用いたネガ型のフォト
レジストとして、例えばOMR83(東京応化製)があ
り、その溶剤(現像液)としてはOMR現像液G(東京
応化製)がある。一方、ポジ型のフォトレジストとし
て、例えばS1400(シプレイ・ファーイースト社
製)があり、その溶剤としてはMF−321(シプレイ
・ファーイースト社製)がある。また、CEL材とし
て、例えばCEM−420(米国・GE社製)がある。
【0048】OMR83、S1400及びCEM−42
0それぞれの感度(mJ/cm2 ) は、16、30及び9で
ある。このようにCEL材の感度(脱色速さ)がフォト
レジストの感度(重合速さ)より小さい方が一般的に望
ましい。しかしながら、実際問題としては、CEL材の
感度、光の吸収係数及び膜厚を考慮して、本発明に最適
なCEL材を選択するのが望ましい。
【0049】なお、上記実施例では、パターニングされ
る有機高分子膜として、フォトレジストを例に挙げた
が、ポリイミド膜等、感光領域と非感光領域とで異なる
性質を有する性質を有し、この性質を利用して溶剤等に
浸すことにより、感光領域及び非感光領域のうち、一方
の領域を選択的に除去可能な有機高分子膜で代用可能で
ある。
【0050】また、初期状態時には光透過性がなく、膜
厚に比例して決定される長さの照射時間の光照射により
光透過性をもつ性質を有する有機高分子膜としてCEL
材を例に挙げたが、これに限定されず、同様な性質を有
する他の有機高分子膜で代用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の有機高分子膜のパターニング方法によれ
ば、半導体基板の凹部に形成した第2の有機高分子膜の
第1の領域の膜厚と凹部以外の領域上に形成した第2の
有機高分子膜の第2の領域の膜厚の違いを利用して、第
2の有機高分子膜の上方から光を所定時間照射し、第2
の有機高分子膜の第2の領域のみに光透過性をもたせ、
第2の有機高分子膜の第2の領域下の第1の有機高分子
膜のみを感光させてているため、感光される第1の有機
高分子膜の領域は、正確に半導体基板の凹部以外の領域
上に形成された領域となる。したがって、半導体基板の
凹部上とそれ以外の領域上とで第1の有機高分子膜を正
確にパターニングすることができる。
【0052】一方、この発明における請求項2記載の有
機高分子膜のパターニング方法は、半導体基板の凹部側
面に形成した有機高分子膜の第1の領域の膜厚と凹部側
面以外の領域上に形成した有機高分子膜の第2の領域の
膜厚の違いを利用して、有機高分子膜の上方から光を所
定時間照射し、有機高分子膜の第2の領域のみに光透過
性をもたせ、有機高分子膜の第2の領域下のポジ型のフ
ォトレジストのみを感光させているため、感光されるフ
ォトレジストの領域は、正確に半導体基板の凹部側面以
外の領域上に形成された領域となる。また、凹部底面は
あらかじめ層を形成している。したがって、最終的に残
った層及びフォトレジストを一体としたレジストとし
て、半導体基板の凹部上とそれ以外の領域上とで正確に
パターニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるフォトレジスト
のパターニング方法を示す断面図である。
【図2】この発明の第1の実施例であるフォトレジスト
のパターニング方法を示す断面図である。
【図3】この発明の第1の実施例であるフォトレジスト
のパターニング方法を示す断面図である。
【図4】第1の実施例の変形例を示す断面図である。
【図5】この発明の第2の実施例であるフォトレジスト
のパターニング方法を示す断面図である。
【図6】この発明の第2の実施例であるフォトレジスト
のパターニング方法を示す断面図である。
【図7】この発明の第2の実施例であるフォトレジスト
のパターニング方法を示す断面図である。
【図8】第2の実施例の変形例を示す断面図である。
【図9】この発明の第3の実施例であるフォトレジスト
のパターニング方法を示す断面図である。
【図10】この発明の第3の実施例であるフォトレジス
トのパターニング方法を示す断面図である。
【図11】この発明の第3の実施例であるフォトレジス
トのパターニング方法を示す断面図である。
【図12】この発明の第3の実施例であるフォトレジス
トのパターニング方法を示す断面図である。
【図13】CEL材の性質を示す断面図である。
【図14】CEL材の性質を示す断面図である。
【図15】CEL材の性質を示す断面図である。
【図16】CEL材の性質を示す断面図である。
【図17】従来のフォトレジストのパターニング方法を
示す断面図である。
【図18】従来のフォトレジストのパターニング方法を
示す断面図である。
【図19】従来のフォトレジストのパターニング方法を
示す断面図である。
【図20】従来のフォトレジストのパターニング方法の
問題点を指摘した断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ネガ型のフォトレジスト 11 CEL材 12 ポジ型のフォトレジスト 13 ネガ型のフォトレジスト 14 ポジ型のフォトレジスト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部を有する半導体基板を準備する工程
    と、 前記半導体基板上に、感光領域と非感光領域とで異なる
    性質を有する第1の有機高分子膜を形成する工程と、 前記第1の有機高分子膜上に、初期状態時には光透過性
    がなく、その膜厚に比例して決定される長さの照射時間
    の光照射により光透過性をもつ性質を有する初期状態の
    第2の有機高分子膜を形成する工程とを備え、前記第2
    の有機高分子膜は前記凹部上の第1の領域及び前記凹部
    以外の領域上の第2の領域を有し、前記第1の領域の膜
    厚は前記第2の領域の膜厚よりも厚く形成され、 前記第2の有機高分子膜の上方から光を所定時間照射
    し、前記第2の有機高分子膜の前記第2の領域のみに光
    透過性をもたせ、前記第2の有機高分子膜の前記第2の
    領域下の前記第1の有機高分子膜のみを感光させる工程
    と、 前記第1の有機高分子膜の感光領域と非感光領域との異
    なる性質を利用して、前記第1の有機高分子膜における
    感光領域及び非感光領域のうち、一方の領域を選択的に
    除去する工程とをさらに備えた有機高分子膜のパターニ
    ング方法。
  2. 【請求項2】 凹部を有する半導体基板を準備する工程
    と、 前記凹部の底面に層を形成する工程と、 前記層上を含む前記半導体基板上全面に、ポジ型のフォ
    トレジストを形成する工程と、 前記フォトレジスト上に、初期状態時には光透過性がな
    く、その膜厚に比例して決定される長さの照射時間の光
    照射により光透過性をもつ性質を有する初期状態の有機
    高分子膜を形成する工程とを備え、前記有機高分子膜は
    前記凹部側面上の第1の領域及びそれ以外の領域上の第
    2の領域を有し、前記第1の領域の膜厚は前記第2の領
    域の膜厚よりも厚く、 前記有機高分子膜の上方から光を照射し、前記有機高分
    子膜の第2の領域に光透過性をもたせ、前記有機高分子
    膜の第2の領域下の前記フォトレジストを感光させる工
    程と、前記凹部の底面に形成された 前記層を除去することな
    く、前記フォトレジストにおける感光領域を選択的に除
    去する工程とを備えた有機高分子膜のパターニング方
    法。
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