JP2704576B2 - 容量素子の製造方法 - Google Patents
容量素子の製造方法Info
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Description
置に用いられる容量素子を製造する方法に関し、特に多
層配線工程においてプロセスの負担をかけることなく容
易に形成可能な容量素子の製造方法に関するものであ
る。
子や容量素子を容易に作製できることが望まれている。
特に、アナログ回路においては、容量素子は必須であ
る。従来、容量素子はポリシリコン電極上に絶縁膜を形
成し、その上に電極配線を形成して容量を作製してい
た。この場合、ポリシリコン上に作製する理由として、
ポリシリコン上であれば、高温の熱CVD法により絶縁
膜が形成できるためであった。
おいて、高集積化が進み、プロセスにおいても多層配線
工程が必須の時代となっている。従って、多層配線工程
で容易に形成できれば、プロセス及び回路設計上もメリ
ットが多いことは言うまでもない。しかしながら、電極
配線、特にアルミ系配線上に低温で良質の絶縁膜を形成
することは不可能であり、仮に堆積したとしても、厚い
膜を形成することにより、膜質の悪さをカバーしている
のが実状である。この場合、言うまでもなく、所望の容
量値を得るために容量面積が大きくなることは必須であ
り、高集積化の障害になっていることは明らかである。
の電流−電圧特性を図5に示す。絶縁膜の形成法とし
て、CVD法,オゾンTEOS(テトラエトキシシラ
ン)法,プラズマTEOSCVDで 500Å形成した時の
特性12〜14をそれぞれ示す。いずれも基板加熱温度
は 400℃であり、アルミ系の多層配線工程では限界の温
度である。この電流−電圧特性は、シリコン基板上に種
々の絶縁膜を形成し、その上にメタル電極を設けたMI
S構造において、逆方向の電圧を印加した時の電流特性
を調べたものであり、電流値が大きいことは、その絶縁
膜の絶縁特性が悪いことを意味する。図5より、絶縁膜
としては大きい電界強度で小さい電流値が望まれる。ま
た、この電流−電圧特性はシリコン基板上であり、金属
上であれば、表面の荒れ等を考慮すると、さらに劣化す
ることは明らかである。
工程に用いられる絶縁膜では、メタル上に薄く絶縁膜を
形成し、これをもとに、容量素子を作製することは不可
能である。一方、容量素子を作製するプロセスの簡易化
においても、薄膜化が困難なために不可能である。
ものであり、その目的は、多層配線工程において、電極
配線上にバイアスECRプラズマCVD法により良質の
薄い絶縁膜を形成することにより、プロセス及び回路設
計に負担をかけることなく容易に容量素子を形成できる
方法を提供することにある。
め本発明は、第1の電極配線層を形成した後に層間絶縁
膜を形成し、前記層間絶縁膜の容量素子用領域をエッチ
ング除去し、次いで容量素子を形成するための絶縁膜を
バイアスECRプラズマCVD法により形成した後、第
2の電極配線層を形成してその第2の電極配線層の一部
を一方の電極として容量素子を形成するようにしたもの
である。
膜を形成した後に容量素子部の開口と絶縁膜形成工程が
増えるだけで容易に容量素子を形成できる。しかも、容
量素子のための絶縁膜の膜厚は2000Å以下と薄く形成す
るため、プロセス上の問題は極めて少なく、良好な特性
を有する容量素子を実現できる。
断面図である。図1(a) において1及び3は各々の層間
絶縁膜、2は電極配線層であり、下層の層間絶縁膜1上
に選択的に第1の電極配線層2が形成された後、その上
に上層の層間絶縁膜3が積層形成されている。本実施例
では、層間絶縁膜1,3としてCVD法により5000Å形
成した。電極配線層2としては、アルミ合金系のAl−
Siをスパッタ法で5000Å堆積し加工した。
配線層2上の所望位置に容量素子を形成するために層間
絶縁膜3をエッチング除去して容量素子の領域4を形成
し、次いでその上に容量素子用の絶縁膜5を被着形成し
た態様を示している。すなわち、本実施例では、まず容
量素子部4をパターニングした後、ドライエッチングで
層間絶縁膜3を電極配線層2のAl−Siの表面が露出
するまでエッチングして開口部6を形成する。次いで、
その上に容量素子用の絶縁膜5として、バイアスECR
プラズマCVD法によりSiO2を2000Å以下形成し
た。
は、配線プロセスや信頼性と歩留の観点から可能な膜厚
であれば、いずれの膜厚でもよいことは言うまでもな
い。一般に、薄い方が同じ容量面積において大きい容量
が得られる。しかし、薄い膜厚では、歩留や信頼性の問
題を生じかねない。一方、厚い膜では、次のスルーホー
ルの加工等に支障をきたす可能性がある。本実施例で
は、最大膜厚として2000Åを設定した。
VD法についてその特徴を記す。本方法は、電子サイク
ロトロン共鳴法を用いてプラズマを生成し、薄膜を形成
するとともに基板ホルダーにrfバイアスを印加しスパ
ッタエッチングにより平坦化及び膜質改善を行う方法で
あり、ガス圧10-5〜10-3Torrの低圧で 200℃以
下の低温で良質の薄膜を形成することが可能である。
−電圧特性を示す。すべてのSiO2膜の膜厚は500Åで
ある。図2より、バイアスECRプラズマCVD法によ
るシリコン酸化膜は他の絶縁膜に比較して優れた絶縁特
性11を示していることがわかる。本実施例ではマイク
ロ波パワー700W, rfパワー200W,SiH4とO2を
用いてガス圧1.0 mTorrの条件のもとにSiO2を
形成した。本条件では、rfパワーを印加しているが、
rfパワーを印加しなくても良質のSiO2膜が得られ
るので、rfパワーの印加はプロセス上に依存する。
用の絶縁膜5を形成し、次いでスルーホール開口工程
後、第2層の電極配線(第2の電極配線層)7を形成す
ることにより、図1(c)に示すように、多層配線を実
現するとともに容量素子8を形成することができる。す
なわち、上層の開口部6を含む層間絶縁膜3上に容量素
子用のSiO2膜5を形成し、次いで層間接続用のスル
ーホールをパターニングしドライエッチングによりSi
O2をエッチング除去して層間接続用スルーホール部9
を形成する。しかる後、第2層の電極配線7としてアル
ミ合金系のAl−Siをスパッタ法で5000Å堆積し
た後に、それを加工して多層配線とともに、第2層の電
極配線7の一部を上部電極7aとした容量素子8を実現
したものである。
て、以下に説明する。バイアスECRプラズマCVD法
により形成したSiO2 が膜厚1100Åの時、設定容量値
85pFに対して、平均値83pF面内及びウエハ間ばらつ
き±5.0 %以下の素子が得られた。この時のリーク特性
を図3に示す。この図3より、電圧を7V印加しても歩
留100%が得られている。
の変化に対して、容量値が変化せずに良好な特性を示し
ていることがわかる。これは、ポリシリコンを用いた容
量素子では不可能である。また、メタル上でSiO2 の
膜厚が1100Åであるから、スルーホール工程等に支障を
きたさないことは言うまでもない。また、薄く実現でき
ることにより、容量面積が小さくできることも言うまで
もないことである。すなわち、本実施例によると、バイ
アスECRプラズマCVD法により形成したシリコン酸
化膜を用いることにより、これまでになく容易に容量素
子を作製でき、かつ、良好な特性を有する容量素子を実
現することができる。
成するための絶縁膜として、バイアスECRプラズマC
VD法により形成したシリコン酸化膜を用いる場合つい
て示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
同様のECRプラズマCVD法で形成可能なシリコン窒
化膜あるいはオキシナイトライドなどを用いても、同等
の効果が得られる。
工程においてバイアスECRプラズマCVD法により形
成したシリコン酸化膜などの良質の薄い絶縁膜を容量素
子の絶縁膜として用いることにより、多層配線工程に容
量素子部の開口工程と容量用絶縁膜の堆積工程が増加す
るだけであり、しかも、その工程は非常に容易であるた
め、安定にして高信頼性,高歩留の容量素子を提供する
ことができる。
である。
D法で形成したシリコン酸化膜と通常の絶縁膜との電流
−電圧特性を対比して示した図である。
を示す図である。
性を示す図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 第1と第2の電極配線層間に層間絶縁膜
を介在させて多層配線を形成する配線工程において、 第1の電極配線層上に層間絶縁膜を形成し、前記層間絶
縁膜の容量素子用領域をエッチング除去し、次いで容量
素子用の絶縁膜をバイアスECRプラズマCVD法によ
り形成した後、その上に第2の電極配線層を形成してそ
の第2の電極配線層の一部を一方の電極として容量素子
を形成することを特徴とする容量素子の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、容量素子用の絶縁膜
として、バイアスECRプラズマCVD法で形成可能な
シリコン酸化膜,あるいはシリコン窒化膜,あるいはオ
キシナイトライドを用いることを特徴とする容量素子の
製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4125509A JP2704576B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 容量素子の製造方法 |
US08/034,906 US5674771A (en) | 1992-04-20 | 1993-03-22 | Capacitor and method of manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4125509A JP2704576B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 容量素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05299583A JPH05299583A (ja) | 1993-11-12 |
JP2704576B2 true JP2704576B2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=14911895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4125509A Expired - Lifetime JP2704576B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 容量素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2704576B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6451601B2 (ja) * | 2015-11-11 | 2019-01-16 | 三菱電機株式会社 | 半導体装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6298660A (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-08 | Hitachi Ltd | 半導体装置 |
JPH0492897A (ja) * | 1990-08-08 | 1992-03-25 | Nec Corp | 酸化タンタル膜の化学気相成長法および化学気相成長装置 |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP4125509A patent/JP2704576B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05299583A (ja) | 1993-11-12 |
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