JP2003174092A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003174092A
JP2003174092A JP2001370246A JP2001370246A JP2003174092A JP 2003174092 A JP2003174092 A JP 2003174092A JP 2001370246 A JP2001370246 A JP 2001370246A JP 2001370246 A JP2001370246 A JP 2001370246A JP 2003174092 A JP2003174092 A JP 2003174092A
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capacitor
tan
tantalum
electrode
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Tomio Katada
富夫 堅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャパシタ絶縁膜としてTaOを用いたキャ
パシタ構造において、安定なキャパシタ特性が得られる
と共に、電極膜厚を厚くすることなく十分小さな電極抵
抗を実現する。 【解決手段】 半導体基板上に、TaOからなるキャパ
シタ絶縁膜22を下部電極21と上部電極23で挟んで
構成されたキャパシタを有する半導体装置であって、下
部電極21をTaN膜211/Ta膜212/TaN膜
213の三層構造に形成し、上部電極23をTaN膜2
31/Ta膜232/TaN膜233の三層構造に形成
し、かつTa膜212,232の膜厚をTaN膜21
1,213,231,233の膜厚よりも厚く形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜としてTa
O(酸化タンタル)を用いたMIM(金属/絶縁膜/金
属)キャパシタに係わり、特に電極構造の改良をはかっ
た半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波デバイスに使用されている
キャパシタには、上部・下部電極の双方にポリシリコン
を用い、キャパシタ絶縁膜としてONO(シリコン酸化
膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の積層構造)を用
いたPIP構造が採用されている。しかし、ポリシリコ
ンを用いた電極では、抵抗が大きい、空乏化が起こると
いった問題がある。このため、電極に金属や金属窒化
膜、例えばTiN(窒化チタン)を用いたMIM(金属
/キャパシタ絶縁膜/金属)構造が採用されつつある。
【0003】また、キャパシタ容量の増加、キャパシタ
面積の縮小の要求より、従来のONO膜からSiN(窒
化シリコン)単層や、高誘電体膜であるTaO(酸化タ
ンタル)を用いたMIM構造が検討されている(特開平
5-63147 号公報,特開平 11-233723 号公報,特開 200
1-77317 号公報)。特に、キャパシタ容量の増大効果が
大きいTaOを用いたMIM構造は、チップ面積を小さ
くできることから期待が大きい。
【0004】現在まで、TaOを用いたMIMキャパシ
タの電極にはTiNが広く検討されているが、TaOを
TiN上に成膜する際、TiN表面が酸化され、TiO
(酸化チタン)などのチタン酸化膜が形成される。この
ようにTiOがTaO/TiN界面に形成されると、キ
ャパシタリーク特性が劣化する、容量の電圧依存性が大
きくなるなどの問題を招く。また、TiNとTaOはT
i化合物とTa化合物の違いがあり、これらを同じマス
クを用いてキャパシタパターンにエッチングするのは困
難であった。そこで最近、TaO成膜時に下層電極表面
が酸化されてもキャパシタ絶縁膜と同じTaOが形成さ
れ、キャパシタ特性に影響を与えないTaN電極の検討
がなされている。
【0005】しかし、TaNは従来のTiNに比べ約3
倍と比抵抗が高いためTaN電極の抵抗が大きくなる。
従って、所望の低抵抗を得るためには膜厚を大きくする
必要があり、キャパシタ段差が大きくなる。例えば、デ
バイス特性から要求されている電極抵抗20Ω/□を満
たすには、下部電極だけでTiNの40nmに対してT
aNでは120nmもの厚さを要する。そのため、キャ
パシタを形成する層が制限される、配線層と配線層との
接続孔のアスペクト比が増大する、などの問題が生じて
いる。また、TaNはスパッタ法で形成されるが、応力
がTiNに比べ2〜3倍と大きいため成膜ダストが大き
いなどの問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、キャ
パシタ絶縁膜としてTaOを用いたキャパシタ構造にお
いては、TaNを電極材料として用いると、電極の抵抗
が大きくなる、電極の厚さを厚くしなければならない、
などの問題があった。さらに、TaNをスパッタ法によ
り厚く形成すると、成膜ダストが大きいなどの問題があ
った。
【0007】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、キャパシタ絶縁膜とし
てTaOを用いたキャパシタ構造において、安定なキャ
パシタ特性が得られると共に、電極膜厚を厚くすること
なく十分小さな電極抵抗を実現することのできる半導体
装置及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は、次のような構成を採用している。
【0009】即ち本発明は、半導体基板上に、TaO膜
からなるキャパシタ絶縁膜を上下の電極で挟んで構成さ
れたキャパシタを有する半導体装置であって、前記キャ
パシタの各電極のうち少なくとも一方は、(1) Ta膜と
TaN膜との積層構造で、キャパシタ絶縁膜側がTa
N、又は(2) TaN膜/Ta膜/TaN膜の三層構造で
あり、かつTa膜の膜厚をTaN膜の膜厚よりも厚く形
成してなることを特徴とする。
【0010】また本発明は、半導体基板上に、TaO膜
からなるキャパシタ絶縁膜を上下の電極で挟んで構成さ
れたキャパシタを有する半導体装置であって、前記キャ
パシタの各電極のうち少なくとも一方は、TiN膜とT
aN膜との積層構造でキャパシタ絶縁膜側がTaN膜で
あり、かつTiN膜の膜厚をTaN膜の膜厚よりも厚く
形成してなることを特徴とする。
【0011】また本発明は、半導体基板上に、TaO膜
からなるキャパシタ絶縁膜を上下の電極で挟んで構成さ
れたキャパシタを有する半導体装置の製造方法であっ
て、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁
膜上に、下部電極としてTa膜及びTaN膜の二層構
造、又はTaN膜,Ta膜,及びTaN膜の三層構造を
順次スパッタ法により形成する工程と、前記下部電極上
に、前記キャパシタ絶縁膜としてのTaO膜をスパッタ
法により形成する工程と、前記TaO膜上にスパッタ法
により上部電極を形成する工程と、を含むことを特徴と
する。
【0012】(作用)本発明によれば、TaO膜をキャ
パシタ絶縁膜に用いたキャパシタ構造において、上部・
下部電極の少なくとも一方に、Ta膜(又はTiN膜)
とTaN膜の積層又はTaN/Ta(又はTiN)/T
aNの積層構造を用い、Ta膜(又はTiN膜)の膜厚
をTaN膜の膜厚よりも厚くしているので、TaN単層
を電極として用いた場合に比して電極抵抗を低下させる
ことができる。しかも、Ta膜(又はTiN膜)がTa
O膜に直接接することはなく、TaO膜と直接接するの
はTaN膜のみであるため、安定なキャパシタ特性が得
られる。
【0013】また、TaとTaNの積層構造をスパッタ
法で堆積することにより、従来TaNのみをスパッタ法
で堆積する際に問題であったダストの発生が大幅に低減
するため、スパッタ装置のメンテナンスサイクルを大幅
に伸ばすことができる。さらに、シールドライフも延び
るため生産性が向上する。なお、ダストの発生が低減す
るのは、延性が高いTaの存在により積層膜の密着性が
増すためである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0015】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係わるMIMキャパシタの構造を示す断面
である。
【0016】図中11は下部電極であり、この下部電極
11は、最下層から膜厚32nmのTa膜112と膜厚
10nmのTaN膜111との二層構造になっている。
この下部電極11上に、キャパシタ絶縁膜であるTaO
膜12が60nmの厚さに形成されている。ここで、
「TaO」はTa25 その他の組成の酸化タンタルを
総称するものとする。そして、TaO膜12上に上部電
極13が形成され、この上部電極は、膜厚10nmのT
aN膜131と膜厚32nmのTa膜132との二層構
造となっている。即ち、下部電極11及び上部電極13
の何れにおいてもTaとTaNの二層構造が採用され、
TaO膜12に接しているのはTaN膜111,131
となっている。
【0017】下部及び上部電極のTa膜112,132
はArを用いたスパッタ法で形成し、TaN膜111,
131はAr/N2 混合ガス中での反応性スパッタ法で
形成した。また、TaO膜12はAr/O2 の混合ガス
中でスパッタする反応性スパッタ法で形成した。スパッ
タ条件としては、例えばTaNは、Ar:20sccm、N
2:40sccmが供給された雰囲気中でTaターゲットに
2.3kWのDCパワーを印加し、反応性スパッタを行
う。このときのスパッタレートは40nm/sec であ
る。また、TaOは、Ar:40sccm、O2:45sccm
が供給された雰囲気中でTaターゲットに2.3kWの
DCパワーを印加し、反応性スパッタを行う。このとき
のスパッタレートは34nm/sec である。
【0018】である。
【0019】このように各膜を全てスパッタ法で形成す
る場合は、下部電極11から上部電極13まで連続でス
パッタすることが可能である。この場合、ガスを変える
のみで同一チャンバで連続して成膜できることから、成
膜に要する時間の短縮及び製造コストの低減をはかるこ
とができる。なお、TaO膜12の形成には、スパッタ
法に限らずCVD法を利用することも可能である。CV
D法の場合、PET(ペンタエトキシタンタル)Ta
(OC2 5 )を気化して反応チャンバに送り、全圧4
0Paに保持し、ウェハ温度370〜450℃で成膜す
る。成膜速度は1nm/sec 〜10nm/sec の範囲内
で制御可能である。
【0020】本実施形態のように各電極11,13をT
aとTaNの積層構造にした場合、Taの比抵抗がTa
Nのそれよりも低いため、TaN単層で電極を形成した
場合よりも電極抵抗を下げることができる。但し、Ta
の膜厚が薄いとこの効果は小さいので、Taの膜厚をT
aNよりも厚く形成しなければならない。また、TaN
/Taの積層構造をスパッタ法により同一チャンバで成
膜することで、TaNのみを成膜するよりも成膜ダスト
の発生が抑えられる。これは、TaNの膜厚が薄くて良
いことに加え、TaNよりも延性が高いTaをTaNの
形成前又は形成後に成膜することで密着性が増し、スパ
ッタチャンバ内の防着板からの膜剥がれが抑えられたた
めである。
【0021】図1の構造の場合、下部電極11のTa膜
112はβ−Ta、上部電極13のTa膜132はα−
TaであることがX線回折分析により判明した。α−T
aの比抵抗は約70μΩ・cmであり、β−Taの比抵
抗は約180μΩ・cmであり、何れもTaNの比抵抗
240μΩ・cmよりも低いものである。従って、Ta
の膜厚をTaNの膜厚よりも厚くすることにより、Ta
N単層の場合と同じ膜厚であれば電極抵抗の低抵抗化を
はかることができ、TaN単層の場合と同じ抵抗であれ
ば電極の薄膜化をはかることができる。
【0022】このように本実施形態によれば、キャパシ
タ絶縁膜にTaO膜を用いたMIMキャパシタの電極と
して、TaN単層ではなく、TaとTaNの積層電極を
用いることにより、電極抵抗を大幅に低下させることが
できる。このため、従来の電極膜厚より大幅な薄膜化が
可能である。しかも、TaOにTaを直接接触させるの
ではなく、TaOに接するのはTaNのみであり、電極
接触部にTa以外の酸化膜が生じることはなく、しかも
Taの酸化膜も形成されにくいため、安定なキャパシタ
特性が得られる。また、TaとTaNを積層することに
より、スパッタ中のダストが大幅に低減でき、スパッタ
装置のメンテナンスサイクルを大幅に伸ばすことができ
る。
【0023】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態に係わるMIMキャパシタの構造を示す断面
図である。
【0024】下部電極21は、最下層から厚さ10nm
のTaN膜213,厚さ29nmのTa膜212,厚さ
10nmのTaN膜211の三層構造になっている。こ
の下部電極21の上に、キャパシタ絶縁膜であるTaO
膜22が65nmの厚さに形成されている。そして、T
aO膜22の上に上部電極23として、厚さ10nmの
TaN膜231,厚さ29nmのTa膜232,厚さ1
0nmのTaN膜233の三層構造が形成されている。
即ち、下部電極21及び上部電極23の何れにおいても
TaN/Ta/TaNの三層構造が採用され、TaO膜
22に接しているのはTaN膜211,231となって
いる。
【0025】上部及び下部電極のTa膜212,232
はArを用いたスパッタ法、TaN膜211,213,
231,233はAr/N2 混合ガス中での反応性スパ
ッタ法で連続形成した。TaO膜22は、Ar/O2
混合ガス中でスパッタする反応性スパッタ法又はCVD
法で形成しても良い。TaO膜22をスパッタ法で形成
する場合は、下部電極21から上部電極23まで連続で
スパッタすることが可能である。この場合、同一チャン
バでも別チャンバでも実現可能である。
【0026】図2の構造の場合、上部電極23のTa膜
232のみではなく、下部電極21のTa膜212もα
−TaであることがX線回折分析により判明した。これ
は、TaN上に形成したTaが安定してα−Taの構造
になるためである。先にも説明したように、α−Taの
比抵抗は約70μΩ・cmであり、β−Taの約180
μΩ・cmよりもさらに低い。従って、本実施形態の方
が、下部電極21に関して第1の実施形態よりも更に低
抵抗化が可能である。
【0027】このように本実施形態によれば、キャパシ
タ絶縁膜にTaO膜を用いたMIMキャパシタの電極と
して、TaN単層ではなく、TaN/Ta/TaNの三
層構造の電極を用いることにより、第1の実施形態と同
様に、電極抵抗の低抵抗化又は電極膜厚の薄膜化、キャ
パシタ特性の安定化、スパッタ装置のメンテナンスサイ
クルの延長化、などの効果が得られる。これに加えて本
実施形態では、上部電極23のTa膜232のみではな
く、下部電極21のTa膜212もα−Taであること
から、第1の実施形態よりも電極の更なる低抵抗化が可
能である。
【0028】具体的には、従来のようにTaN単層を電
極に用いた場合、シート抵抗として20Ω/□を得るた
めに120nmの膜厚が必要であった。これに対し、本
実施形態のように三層構造を採用することにより、同じ
シート抵抗を得るのに、例えばTaN(10nm)/T
a(29nm)/TaN(10nm)のトータル49n
mとすれば良く、従来より60%も膜厚が低減できる。
【0029】また本実施形態では、下部電極21だけで
はなく上部電極23も三層構造にしているので、各電極
21,23を全く同じプロセスで作製することができ、
プロセスの簡略化をはかることができる。
【0030】(第3の実施形態)図3は、本発明の第3
の実施形態に係わる半導体装置の構造を示す断面図であ
る。
【0031】Si基板30上に絶縁膜35が形成され、
その上に第2の実施形態と同様に、TaN/Ta/Ta
Nの三層構造の下部電極31、キャパシタ絶縁膜として
のTaO膜32、TaN/Ta/TaNの三層構造の上
部電極33、からなるMIMキャパシタが形成されてい
る。そして、これらの上に層間絶縁膜36が堆積され、
下部電極31には配線38が接続され、上部電極33に
は配線39が接続されている。
【0032】次に、本実施形態における半導体装置の製
造工程について説明する。
【0033】まず、図4(a)に示すように、Si基板
30上にTEOSからなる絶縁膜35を形成し、その上
にTaターゲットを用いてArとN2 混合ガス中で反応
性スパッタを行い、TaN膜313を10nnの厚さに
成膜した。続いて、ArガスのみでTa膜312を29
nmの厚さにスパッタで成膜し、さらにArとN2 の混
合ガス中で反応性スパッタすることによりTaN膜31
1を10nmの厚さに成膜した。これにより、TaN/
Ta/TaNの三層構造の下部電極31が形成される。
【0034】次いで、下部電極31の上に、キャパシタ
絶縁膜であるTaO膜32をTaターゲットを用いてA
rとO2 の混合ガス中で反応性スパッタにより65nm
の厚さに形成した。このとき、下部電極表面のTaNが
若干酸化されTaOに変換されるが、これはキャパシタ
絶縁膜32と同じ材料なので問題とならない。しかる
後、下部電極31と同様にTaターゲットを用いてAr
とN2 混合ガス中で反応性スパッタを行いTaN膜33
1を10nm成膜し、続いてArガスのみでTa膜33
2を29nmスパッタ成膜し、さらにArとN2の混合
ガス中で反応性スパッタすることによりTaN膜333
を10nm形成した。これにより、TaN/Ta/Ta
Nの三層構造の上部電極33が形成される。
【0035】次いで、図4(b)に示すように、リソグ
ラフィとRIEにより上部電極33を加工し、さらにT
aO膜32と下部電極31を加工する。続いて、図4
(c)に示すように、全面に層間絶縁膜36としてTE
OSを形成する。その後、層間絶縁膜36に対して配線
用の溝と接続孔37を形成した。
【0036】これ以降は、バリアメタルとしてのTaN
膜381,391とCu膜382,392を埋め込んで
配線層38,39を形成することによって、前記図3に
示す構造のMIMキャパシタが完成することになる。
【0037】このような製造方法により、下部電極3
1、上部電極33ともに配線抵抗は20Ω/□が得られ
た。また、絶縁膜35の誘電率を下げるためフッ素が添
加してある場合、下部電極31として、Taが絶縁膜3
5に直接接する場合は膜剥がれの問題があったが、本実
施形態のようにTaNが絶縁膜35に接する場合は膜剥
がれの問題は生じない。
【0038】(変形例)なお、本発明は上述した各実施
形態に限定されるものではない。実施形態では、上部,
下部電極の両方をTaN/Taの二層構造又はTaN/
Ta/TaNの三層構造にしたが、一方のみを上記の二
層構造又は三層構造にしても良い。電極とキャパシタ絶
縁膜との界面における酸化膜の発生を抑制する観点から
は、上部電極よりも下部電極の方を上記の積層構造にす
るのが望ましい。また、積層構造の形成のためのスパッ
タやCVDにおける成長条件は、適宜変更可能である。
さらに、積層構造の各部の膜厚は仕様に応じて適宜変更
可能である。
【0039】また実施形態では、電極としてTaとTa
Nを用いたが、この代わりに図5(a)に示すようなT
iNとTaNの二層構造、又は図5(b)に示すような
TaN/TiN/TaNの三層構造にしても良い。ここ
で、図中の51は下部電極、52はTaOからなるキャ
パシタ絶縁膜、53は上部電極であり、511,51
3,531,533はTaN膜、512,532はTi
N膜を示している。TiNはTaと同様に比抵抗の低い
ものであり、従ってTaの代わりにTiNを用いても本
発明の効果が得られる。そして、Taの代わりにTiN
を用いた場合、TaNからの窒素の拡散を防止できる利
点もある。
【0040】また、下部電極側にキャパシタ絶縁膜(T
aO)と同種のTaを用い、上部電極側にキャパシタ絶
縁膜(TaO)とは異種のTiNを用いることにより、
前記図4に示すように、キャパシタ絶縁膜に対して上部
電極を選択的にエッチングし、キャパシタ絶縁膜及び下
部電極を同時にエッチングすることが容易となる。さら
に、上部電極側にTiNを用いることにより、上部コン
タクトが取りやすい利点もある。これは、コンタクトを
形成する際にコンタクト部分に酸化膜が形成され、Ta
の場合はTaOが、TiNの場合はTiOが生成される
が、TaOよりもTiOの方がウェットエッチングで除
去しやすいためである。
【0041】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、T
aOをキャパシタ絶縁膜として用いたMIMキャパシタ
において安定なキャパシタ特性が得られると共に、電極
膜厚を厚くすることなく十分小さな抵抗を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるMIMキャパシタの構
造を示す断面図。
【図2】第2の実施形態に係わるMIMキャパシタの構
造を示す断面図。
【図3】第3の実施形態に係わる半導体装置の構造を示
す断面図。
【図4】第3の実施形態における半導体装置の製造工程
を示す断面図。
【図5】本発明の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
11,21,31…下部電極 12,22,32…キャパシタ絶縁膜 13,23,33…上部電極 30…Si基板 35…絶縁膜 36…層間絶縁膜 37…配線溝及び接続孔 38,39…埋め込み配線 111,211,213,311,313…下部電極側
のTaN膜 131,231,233,331,333…上部電極側
のTaN膜 112,212,312…下部電極側のTa膜 132,232,332…上部電極側のTa膜 381,391…配線用のTaN膜 382,392…配線用のCu膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH11 HH21 HH32 HH33 JJ01 JJ11 JJ21 JJ32 KK21 KK32 KK33 MM02 MM05 MM08 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP16 QQ08 QQ09 QQ13 QQ37 QQ98 RR03 RR04 RR11 SS03 SS04 SS09 SS11 VV10 XX10 XX14 5F038 AC05 AC15 EZ14 EZ20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に、タンタル酸化膜からなる
    キャパシタ絶縁膜を上下の電極で挟んで構成されたキャ
    パシタを有する半導体装置であって、 前記キャパシタの各電極のうち少なくとも一方は、タン
    タル膜とタンタル窒化膜との積層構造でキャパシタ絶縁
    膜側がタンタル窒化膜であり、かつタンタル膜の膜厚を
    タンタル窒化膜の膜厚よりも厚く形成してなることを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記キャパシタの下部電極を、タンタル膜
    とタンタル窒化膜との積層構造に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記キャパシタの上部電極及び下部電極の
    両方を、タンタル膜とタンタル窒化膜との積層構造に形
    成したことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】半導体基板上に、タンタル酸化膜からなる
    キャパシタ絶縁膜を上下の電極で挟んで構成されたキャ
    パシタを有する半導体装置であって、 前記キャパシタの各電極のうち少なくとも一方は、タン
    タル窒化膜/タンタル膜/タンタル窒化膜の三層構造で
    あり、かつタンタル膜の膜厚を各タンタル窒化膜の膜厚
    よりも厚く形成してなることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】前記キャパシタの下部電極を、タンタル窒
    化膜/タンタル膜/タンタル窒化膜の三層構造に形成し
    たことを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記キャパシタの上部電極及び下部電極の
    両方を、タンタル窒化膜/タンタル膜/タンタル窒化膜
    の三層構造に形成したことを特徴とする請求項4記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】前記電極を構成するタンタル膜は、α−T
    aであることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】半導体基板上に、タンタル酸化膜からなる
    キャパシタ絶縁膜を一対の電極で挟んで構成されたキャ
    パシタを有する半導体装置であって、 前記キャパシタの各電極のうち少なくとも一方は、チタ
    ン窒化膜とタンタル窒化膜との積層構造でキャパシタ絶
    縁膜側がタンタル窒化膜であり、かつチタン窒化膜の膜
    厚をタンタル窒化膜の膜厚よりも厚く形成してなること
    を特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】半導体基板上に、タンタル酸化膜からなる
    キャパシタ絶縁膜を上下の電極で挟んで構成されたキャ
    パシタを有する半導体装置の製造方法であって、 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に、下部電極としてタンタル膜とタンタル
    窒化膜を、この順にスパッタ法により形成する工程と、 前記下部電極上に、前記キャパシタ絶縁膜としてのタン
    タル酸化膜をスパッタ法により形成する工程と、 前記タンタル酸化膜上にスパッタ法により上部電極を形
    成する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】半導体基板上に、タンタル酸化膜からな
    るキャパシタ絶縁膜を上下の電極で挟んで構成されたキ
    ャパシタを有する半導体装置の製造方法であって、 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に、下部電極としてタンタル窒化膜,タン
    タル膜,及びタンタル窒化膜の三層構造を、スパッタ法
    により形成する工程と、 前記下部電極上に、前記キャパシタ絶縁膜としてのタン
    タル酸化膜をスパッタ法により形成する工程と、 前記タンタル酸化膜上にスパッタ法により上部電極を形
    成する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記下部電極,キャパシタ絶縁膜,及び
    上部電極を、スパッタ法により連続して形成することを
    特徴とする請求項9又は10記載の半導体装置の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009010388A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Dongbu Hitek Co Ltd Mimキャパシタ及びその製造方法
CN100466262C (zh) * 2003-12-15 2009-03-04 三星电子株式会社 半导体器件的电容器及其制造方法
JP2011228462A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Taiyo Yuden Co Ltd 薄膜キャパシタ
KR101128701B1 (ko) * 2005-04-19 2012-03-23 매그나칩 반도체 유한회사 Mim 커패시터 및 그 제조방법

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