JP2704554B2 - 音声切り替え方式 - Google Patents

音声切り替え方式

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は音声切り替え方式に関し、特に衛星通信回線
を利用した遠隔地テレビ教育受信システムにおける衛星
回線障害時の音声切り替え方式に関する。
〔従来の技術〕
衛星通信回線を経由して中央の教室における授業状況
を送信し、遠隔各地でこれを受信して中央と同一内容の
教育を同時に実施する遠隔地テレビ教育システムの利用
が活発になりつつある。このシステムでは、衛星通信回
線が故障したとき、授業が完全に中断するのを防止する
ため、音声信号のみをバックアップ回線で伝送してお
き、障害が発生した際これに切り替えて授業を継続する
音声切り替え方式が採用されている。
第5図は従来の音声切り替え方式のブロック図であ
る。衛星通信回線を経由してきた受信信号aは、画像復
号化装置1aで画像信号eと復号化音声信号gとに分離復
号される。復号された復号化音声信号aとバックアップ
地上回線からのバックアップ音声信号bとは、それぞれ
切替器3aに入力される。バックアップ音声信号はスタジ
オ局からバックアップ地上回線へ常時出力されており、
受信局はバックアップ音声信号bを常時受信している。
平常時は画像復号化装置1aからの復号化音声信号gが選
択されて出力端子fに送出されており、画像信号eと復
号化音声信号gによる講義を受講している。
このシステムでは、衛星通信回線の障害により画像信
号e及び復号化音声信号gの受信が不可能となった場
合、バックアップ音声信号bに切り替えて講義を継続さ
せるが、この切り替えは、衛星通信回線の障害であるこ
とを画像および音声により確認してから、手動によりス
イッチ切替信号nを切替器3aに送出して行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の音声切り替え方式は、衛星通信回線の
障害で画像および音声が受信不能となった場合、復号化
音声信号gからバックアップ音声信号bへの切り替え
を、衛星通信回線が障害であることを確認してから手動
操作により行っているため、切り替えのために人手を必
要とし、切り替えに時間がかかり講義が中断する欠点が
あった。
本発明の目的は、上述の欠点を除去し、人手を必要と
せずに迅速確実に切り替えを実施できる音声切り替え方
式を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の音声切り替え方式は、衛星通信回線を利用し
画像信号と音声信号とを受信する遠隔地テレビ教育受信
システムで衛星通信回線の障害時に音声信号を地上回線
経由のバックアップ音声信号に切り替える音声切り替え
方式において、衛星通信回線からの受信信号を常時監視
し障害が発生したとき回線障害信号を送出する障害検出
部を有し画像信号と音声信号とを分離復号する画像復号
化装置と、前記回線障害信号をあらじめ定めた一定時間
以上継続して受信したとき選択信号を送出し前記回線障
害信号が消滅したとき直ちに送出を停止するスイッチ制
御部と、前記選択信号により音声信号の経路をバックア
ップ音声信号に切り替える切替器とを備えて構成されて
いる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を説明するブロック図であ
る。
第1図にに示す音声切り替え方式が、衛星通信回線経
由の受信信号aを画像信号eと復号化音声信号gとに分
離復号し、回線障害信号cとフレームクロックhとを出
力する画像復号化装置1と、回線障害信号cとフレーム
クロックhとを受け選択信号dを送出するスイッチ制御
部2と、選択信号dで制御され復号化音声信号gとバッ
クアップ音声信号bとを切り替える切替器3とを備えて
おり、スイッチ制御部2は回線障害信号cを受けるとあ
らかじめ定めた時間経過したのち選択信号dを送出する
よう構成されている。
衛星通信回線の障害で画像信号eと復号化音声信号g
の受信が不可能になった場合、画像復号化装置1は受信
信号aを常時監視していて回線障害信号cをスイッチ制
御部2へ出力する。スイッチ制御部2は回線障害信号c
をフレームクロックhで処理し、選択信号dを切替器3
に送出し、自動的に復号化音声信号gからバックアップ
音声信号bに切り替え、出力端子fにはバックアップ音
声信号bを出力する。この場合、衛星通信回線が障害で
あるので画像信号eは出力されず、音声信号のみが出力
される。
第2図は画像復号化装置1の障害検出部の構成を示す
ブロック図である。受信信号aはラインインタフェース
部4で画像復号化装置1内で処理しやすい信号形式に変
換される。変換された信号は入力断検出部6とフレーム
同期検出部7と分離復号部5とに出力される。入力断検
出部6では受信信号aが出力されているか否かを検出
し、入力されていないとき入力断信号iを出力する。フ
レーム同期検出部7では受信信号aを分離復号するため
のフレーム同期を検出しフレームクロックhを出力す
る。フレーム同期が検出できない場合は、フレーム同期
外れ信号jを出力する。分離復号部5ではラインインタ
フェース部4からの信号を分離復号し、画像信号eと復
号化音声信号gを出力する。ORゲート8は入力断信号i
又はフレーム同期外れ信号jが検出されたとき回線障害
信号cを出力する。
第3図はスイッチ制御部2のブロック図、第4図はそ
の動作を説明するタイムチャートである。以下、第3
図,第4図を参照してその動作を説明する。
スイッチ制御部2は、第3図に示すように3段のフリ
ップフロップ9,10,11とANDゲート12とから構成されてい
る。回線障害信号cは衛星通信回線が正常なときは“0"
で、異常なときに“1"となる。回線障害信号cが“1"と
なると、フレームクロックhが入力されるごとに、第4
図のX区間について示すように、フリップフロップ9.1
0,11の各出力k,l,mは順次“1"となり、3クロック以上
回線障害信号cが続くと選択信号dが“1"となる。選択
信号dが“1"となると切替器3はバックアップ音声信号
bを選択するようになっている。上記の3クロックの期
間は、衛星通信回線が本当に障害であることを確認する
確認期間であり、雑音やフェージング等による擬似障害
により頻繁に切り替えが行われるのを防止するためであ
る。
回線障害が復旧して回線障害信号cが“0"に復帰する
と、選択信号dは次のフレームクロックhで直ちに“0"
となり、切替器3は復号化音声信号gを選択する。
なお、第4図のY区間に示すように、フレームクロッ
クhの3クロック目以前に回線障害が復旧したときは、
選択信号dは出力されず音声信号の切り替えは行われな
い。
本実施例のスイッチ制御部はフリップフロップ3段で
構成されているが、衛星通信回線の障害率に応じて段数
は適宜変更することができる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明は、衛星通信回線
からの受信信号を監視し、障害が発生した場合は自動的
に音声信号を地上回線からのバックアップ音声信号に切
り替え、障害が復旧すると元に戻すので、人手を要する
ことなく確実な切り替えが行われ、講義の音声が途切れ
ることなく授業を継続できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図は画像
復号化装置の障害検出部のブロック図、第3図はスイッ
チ制御部のブロック図、第4図はそのタイムチャート、
第5図は従来の音声切り替え方式を示すブロック図であ
る。 1,1a……画像復号化装置、2……スイッチ制御部、3,3a
……切替器、4……ラインインタフェース部、5……分
離復号部、6……入力断検出部、7……フレーム同期検
出部、8……ORゲート、9,10……フリップフロップ、12
……ANDゲート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衛星通信回線を利用し画像信号と音声信号
    とを受信する遠隔地テレビ教育通信システムで衛星通信
    回線の障害時に音声信号を地上回線経由のバックアップ
    音声信号に切り替える音声切り替え方式において、衛星
    通信回線からの受信信号を常時監視し障害が発生したと
    き回線障害信号を送出する障害検出部を有し画像信号と
    音声信号とを分離復号する画像復号化装置と、前記回線
    障害信号をあらじめ定めた一定時間以上継続して受信し
    たとき選択信号を送出し前記回線障害信号が消滅したと
    き直ちに送出を停止するスイッチ制御部と、前記選択信
    号により音声信号の経路をバックアップ音声信号に切り
    替える切替器とを備えたことを特徴とする音声切り替え
    方式。
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