JP2702471B2 - 磁気ディスク駆動装置 - Google Patents
磁気ディスク駆動装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク駆動
装置に係り、特に磁気ディスクを内蔵したカセットの安
定装着、および安定着座を図るようにした磁気ディスク
駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、磁気ディスク駆動装置は、キャ
リッジの先端部に磁気ヘッドを設け、そのキャリッジと
ステッピングモータをスチールベルト等の手段で連結
し、磁気ディスク面に沿ってキャリッジが平行移動し
て、磁気ヘッドが磁気ディスク上の規定のトラックに位
置決めされる構成であることは、例えば特公昭53−1239
11号公報により周知となっている。 【0003】しかし、3インチや3.5 インチのよう
に、カセットがハードケースのものの従来の構成につい
ては、種々の不具合があった。 【0004】その不具合を、従来例に係るものの略示要
部構成図である図9により説明する。 【0005】なお、図9で、2は磁気ディスクを内蔵す
るカセット、3はカセット収納体、8はシャーシ、24
はシャーシ8に装着され、かつカセット挿入口(図示省
略)から外方にカセット2を飛び出させるイジェクト
板、30はシャーシ側板、51はイジェクト板24のロ
ック突起、53はシャーシ8に装着され、前記イジェク
ト板24のロック突起と係合・離脱するロック機構、5
4はカセット収納体3の側面に設けたピン、57は側板
30の水平部、58は前記水平部57に連続する側板3
0のL字状案内溝、59はカセット収納体3と側板30
間を連結している引きばねである。 【0006】すなわち、前記従来の構成では、図9に示
すように、カセット2をカセット収納体3に挿入し、シ
ャーシ8内を押し込んでいくと、カセット収納体3の側
面に設けたピン54が引きばね59に抗しながら、側板
30の水平部57を水平方向に摺動し、続いて側板30
のL字状案内溝58に沿って落下しようとする。 【0007】このとき、引きばね59の分力QがL字状
案内溝58に加わり、ピン54が垂直落下しはじめ引き
ばね張力の大きいうちはよいが、カセット2が所定位置
に着座する寸前の、引きばね張力が小さくなってきた時
点では、特にQ方向分力の影響でピン54が落下しきれ
ずに、L字状案内溝5の下部寄りの途中で引っかかった
りする欠点があった。特に、装置を垂直置きに設置した
場合、この種の不具合が顕著に出てくる欠点があった。 【0008】また、図9に示す従来例にあっては、カセ
ット収納体3のロード状態において外乱振動が加わる
と、カセット2が着座面から浮いてしまい、安定的な着
座を保証できない欠点があった。 【0009】さらに、図9に示す従来例にあっては、カ
セット収納体3がアンロード状態からロード状態に至る
までの間に、このカセット収納体3は図11に示すよう
な経時的挙動を示すものであって(なお、図11中、符
号2はカセット、3はカセット収納体、54はカセット
収納体3の側面に設けられたピンを示している)、図1
1(a)に示すように、カセット2をカセット収納体3
に挿入し、シャーシ内を押し込んでいくとき、前記カセ
ット収納体3は一定距離横方向に移動するため、このカ
セット収納体3の移動に支障とならないスペースをシャ
ーシ内に確保しなければならず、その分シャーシが大形
化する。 【0010】ところで、磁気ディスク駆動装置のカセッ
ト挿入・排出に関する技術は、例えば実開昭58−26771
号公報にも記載されており、同号に示されているイジェ
クト板には、互いに高さの異なる位置において平行に延
びている一対の平行部と、これらの平行部を互いに連通
している傾斜部とからなるガイド孔が形成され、このガ
イド孔内に、カセット収納体側のピンが挿入配置されて
おり、このイジェクト板によれば、カセットローディン
グ後、前記ピンは、傾斜部に続く下方の水平部で押圧さ
れ、カセットを上下に振ってもチャッキング不良を防止
できるというものである。 【0011】そして、前掲実開昭58−26771 号公報に開
示されている技術によれば、カセットローディングによ
って所定の位置に達する以前に、ディスクカセットの4
つの隅部に対し、板ばね部材の係合用突起を上方から弾
性的に圧着係合するようにしている。 【0012】しかし、これによれば、板ばね部材とその
取付部材とを必要とし、部品点数が増加するばかりでな
く、前記各部材の取付けに多くの手間と時間とを必要と
する。 【0013】一方、前記のごとく、互いに高さの異なる
位置において平行に延びている一対の平行部と、これら
の平行部を互いに連通している傾斜部とによってガイド
孔を形成し、このガイド孔内に、カセット収納体側のピ
ンを挿入配置し、かつ前掲実開昭58−26771 号公報に示
すごとき板ばね部材を殊更に備えていない構造のイジェ
クト板も提案されており、このイジェクト板によれば、
カセットローディング後、前記ピンは、実開昭58−2677
1 号公報と同様、傾斜部に続く下方の水平部で押圧さ
れ、チャッキング不良を防止するものであるが、その場
合、前記傾斜部に続く下方の水平部とピンとの間に隙間
があると、その水平部の上面でピンの上面を押圧するこ
とにはならず、カセットの位置不安定の原因となり、カ
セットの位置不安定は、内蔵している磁気ディスクに悪
影響を及ぼし、確実な記録再生の遂行が不能となる。 【0014】このようなことから、従来、製品組立上に
おける各部品の累積寸法誤差を極力少なくすべく、厳し
い寸法管理の許に各部品の組み込みがなされているが、
このように厳しい寸法管理の許に各部品の組み込みを行
うことは、前掲実開昭58−26771 号公報に開示の技術と
は別の意味でこれまた製品製作に多くの手間と時間とを
必要とする。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の欠点をなくし、装置の小形化は勿論のこと、こ
れと併せて複雑な構造を採用することなく各部品の累積
寸法誤差を吸収し、製品製作に要する手間を省いて結果
的に製作時間の短縮化に寄与し、なおかつ各部品の寸法
に誤差を生じた場合であっても、カセット着座不安定の
要因を確実に除去し、常に安定したカセット着座をも同
時に達成することのできる、改良された磁気ディスク駆
動装置の提供を、その目的とするものである。 【0016】 【課題を解決するための手段】本発明は、底部と該底部
の両側に設けられ、かつ前後方向に延在する両側壁部と
を有するシャーシと、磁気ディスクを内蔵する平板状の
カセットが抜き差し自在に挿入され、かつ前記シャーシ
の底部に向かって近づいたり、離れたり接離移動をする
ようにシャーシに接離移動自在に設けられるカセット収
納体と、このカセット収納体が前記シャーシの底部に近
づくように移動した際にカセット収納体に挿入されてい
るカセットが着座するようにシャーシの底部に設けた着
座部と、前記カセット収納体の接離移動方向と直交し、
かつ前記側壁部に沿って前後方向に進行移動・後退移動
するように前記シャーシに進退移動自在に設けられたイ
ジェクト板と、前記イジェクト板に設けられ、かつイジ
ェクト板の前側から後側に向かって進むにつれて前記シ
ャーシの底部に近づくように傾いて延びる傾斜溝と、前
記カセット収納体の側部に設けられ、かつ傾斜溝内に沿
って摺動自在に案内される摺動凸部と、前記進行移動の
押し込みにより、押し込まれたイジェクト板を押し込ま
れ状態に保持し、かつカセットをカセット収納体に差し
込むことにより、その保持が解除されるロック機構と、
前記ロック機構の解除により、押し込まれ状態にあった
イジェクト板を前記後退移動させるように押し戻す押し
戻し付勢手段とを備え、前記押し戻し付勢手段でイジェ
クト板を後退移動させて前記シャーシの着座部にカセッ
トを着座させる際には、前記カセット収納体が前記シャ
ーシの底部に向かって移動するように前記傾斜溝で前記
摺動凸部を押圧し、逆に前記イジェクト板を進行移動さ
せて前記シャーシの着座部からカセットを離脱させる際
には、前記カセット収納体が前記シャーシの底部から離
れる方向に向かって移動するように前記傾斜溝で前記摺
動凸部を押圧するものにおいて、前記摺動凸部を摺動自
在に案内し、かつ前記カセット収納体の接離移動方向に
沿うように形成される案内部を前記シャーシの両側壁部
に設け、前記イジェクト板は基板部と該基板部の両端を
直角に折り曲げた前後方向に延びる両側板部とを設け、
前記イジェクト板の両側板部が前記シャーシの両側壁部
の内側に沿い、かつイジェクト板の基板部がシャーシの
底部に対向するようにイジェクト板をシャーシに配置
し、前記イジェクト板の両側板部に前記傾斜溝をそれぞ
れ二個ずつ形成するとともに各側板部の傾斜溝が前後方
向に所定の間隔を置いて並ぶように配置し、前記カセッ
ト収納体の摺動凸部をカセット収納体の両側部にそれぞ
れ二個ずつ形成するとともに前後方向に所定の間隔を置
いて並ぶように配置し、前記シャーシの着座部にカセッ
トを着座させた着座状態にあっては、押し戻し付勢手段
の押し戻し力により、前記傾斜溝の傾斜部で前記摺動凸
部を下方に押さえ付ける構成を特徴とするものである。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明に係る磁気ディスク駆動装
置の実施例を各図を参照して説明する。 【0018】図1は、本発明の一実施例に係る磁気ディ
スク駆動装置のカセット非挿入時の断面図、図2は、同
カセット挿入装着時の断面図、図3は平面図、図4,図
5は、要部拡大詳細図、図6は、前パネル付近の分離斜
視図、図7は、復帰ばねの詳細説明図、図8は、カセッ
ト収納体付近の分解斜視図、図10は、本発明装置にお
けるカセット収納体の挙動を経時的変化として表す図で
ある。 【0019】図において、1は磁気ディスク、2は磁気
ディスクを内蔵する平板状のカセット、3はカセット収
納体、4はハブ受7のガイド板6をガイドするガイド溝
5を有するハブである。 【0020】そして、8はシャーシで、装置の各部品が
取付けられ、9はシャーシ8と一体的に形成されたボス
であり、このボス9の内径側には、カセット2内に内蔵
された磁気ディスク1を回転させるための駆動装置10
を支えるハウジング11が取付けられている。 【0021】駆動装置10と直結された軸12には、磁
気ディスク1の中心部に設けたハブ4を載置するハブ受
7が設けられている。磁気ディスク1はハブ4に固着さ
れており、軸12の先端部に装着されて芯出しされるよ
うに構成されている。 【0022】カセット2を挿入したカセット収納体3
は、その側面に設けたピン54を介し、後述する図4,
図5に示すごとく、シャーシ8の側面に設けた案内孔1
3(図1)からなる案内部(以下、案内孔と称す)を上
下に移動できるよう構成されており、カセット収納体3
の上面の前部中央には折曲突起14を形成し、コレット
15を介して磁気ディスク1の中央のハブ4に適切な荷
重を与えるための板ばね16が、前記折曲突起14を案
内にして加締め、あるいは溶接で、カセット収納体3に
固着されている。 【0023】さらに、図8にも詳述するように、その板
ばね16の上部には、コレット支え17が設けられ、コ
レット支え17の一端には、コレット15が取付けられ
ると同時に、その近傍に設けた板ばね引っかけ部18の
板ばね16の端部19を引っかけ、カセット収納体3の
折曲突起14に対応する位置に設けられたスリット20
を折曲突起14に挿入する。 【0024】したがって、板ばね16のコレット15に
作用する荷重は、コレット15の近傍の板ばね引っかけ
部18に作用するから、板ばね16のばね定数を小さく
でき、コレット15に加わる押圧力を一定化することが
できる。 【0025】コレット支え17の他の一端は、装置の前
面に取付けた前パネル21の裏側のカセット挿入口22
の上部に設けた支持部23の下側で受ける構成とし、こ
の支持部23と折曲突起14に挿入したスリット20に
より支持されている。 【0026】また、このような構成において、図1に示
すカセット2の非挿入時には、図4に示すように、カセ
ット収納体3が、イジェクト板24により持ち上げられ
るようになっているので、コレット支え17の一端が前
パネル21の支持部23に当接し、コレット支え17の
他端に取付けたコレット15は、スリット20を支点と
して、カセット収納体3に取付けた板ばね16のばね力
に抗して持ち上げられる。 【0027】そして、この持ち上げられたとき、コレッ
ト15の下面はカセット収納体3の上面以上に持ち上げ
られるように設定してある。 【0028】したがって、カセット収納体3の高さ方向
寸法は、内側でカセット2の厚さと同程度にしておいて
も、カセット2の挿入時にコレット15に接触すること
はない。 【0029】次に、図2に示すように、カセット2をカ
セット収納体3に挿入していくと、図5に示すように、
イジェクト板24の、ロック機構53(なお、ロック機
構53の詳細については後述する)によるロックが解除
され、カセット収納体3は下記のごとくして下側に落下
し、磁気ディスク1のハブ4がハブ受7に装着されると
同時に、コレット支え17の前端が前パネル21の支持
部23から離れるので、スリット20を支点に持ち上げ
られていたコレット15は、板ばね16により、ハブ4
側に押し付けられ、磁気ディスク1のハブ4をハブ受7
に押圧する。なお、これら図4,図5の作動について
は、詳細に後述する。 【0030】また、図6に詳示するように、前パネル2
1の両側面には装置の非使用時にカセット挿入口22を
塞ぐためのドア25を取付けるための取付穴26が設け
られ、ドア25に弾性を与えるためのドアスプリング2
7を、ドア25に一体形に形成した挿入軸28に対し、
ドア25を長手方向に弾性変形させながら取付穴26に
回転自在に軸支する。 【0031】29は、ドアスプリング27が外れないよ
うにするためのばね引っかけ部である。 【0032】さらに、シャーシ8に一体的に形成された
両側壁部30の切欠き部31(なお、図4,図5には、
切欠き部31の図示を省略してある)に引っかけて前パ
ネル21を保持するための保持部32が当該前パネル2
1の両側面に一体的に形成されている。 【0033】このような前パネル構成によれば、ドア2
5とドアスプリング27を設けるだけの簡単な構成で済
み、従来例のドア構造に比べて、部品点数も少なく、安
価な構成とすることができる。また、一枚のドア25で
カセット挿入口22を塞ぐのでデザイン的にもシンプル
である。 【0034】一方、図1〜図3において、33はキャリ
ッジであり、キャリッジ33の先端には、磁気ディスク
1の下面にデータを書き込み,読み出しを行う下部磁気
ヘッド34が設けられている。 【0035】そして、その上部には、磁気ディスク1の
上面にデータを書き込み,読み出しを行うための上部磁
気ヘッド35が、ヘッドアーム36の先端に設けられて
いる。 【0036】通常、下部磁気ヘッド34と上部磁気ヘッ
ド35とのリード,ライトコアの中心は、100TPi(1イ
ンチ当たりのトラック密度100本)の場合、8トラッ
ク分だけずらして位置決めされている。 【0037】37は、上部磁気ヘッド35が磁気ディス
ク1に密着したときに、適切な荷重を与えるためのヘッ
ドアームばねである。 【0038】このように構成された、キャリッジ33と
ヘッドアーム36とは、ステッピングモータ38のプー
リ39に取付けたスチールベルト40を介して磁気ディ
スク1に形成された同心円状の記録帯に沿って移動す
る。 【0039】そして、41は、プーリ39へのスチール
ベルト40の取付けねじであり、取付けねじ41の先端
は、磁気ディスク1に記録された最外周トラックと最内
周トラックに位置した場所から、キャリッジ33が2ト
ラック以上ずれないようにストッパー42が当たるよう
にしている。 【0040】これは、通常使用時には、最外周トラック
検出センサー43により検出するが、輸送時等に、最外
周から、さらに外周方向に2トラック分以上移動する
と、ステッピングモータ38の特性上、最外周トラック
に移動することができなくなる虞れがあるためである。
また、ステッピングモータ38が何等かの影響により暴
走した場合に、スチールベルト40の切断を防ぐための
ものである。 【0041】また、41は、シャーシ8に一体的に形成
した係止突起であり、イジェクト板24を貫通してい
る。 【0042】そして、イジェクト板24には、係止突起
44の両側に、復帰ばね45からなる押し戻し付勢手段
(以下、復帰ばねと称す)を係止するための折り曲げ部
46が設けられている。 【0043】図7に詳示するように、前記復帰ばね45
のほぼ中央部は、係止突起44の径にほぼ一致する曲率
に曲げられており、その両側に任意の曲率47を与え、
滑らかに中央曲率部48を接続する。さらに、曲率47
より外側に、適当な長さの腕49を伸ばしている。 【0044】このような形状の復帰ばね45は、弾性の
ある線材等で製作するものであり、この復帰ばね45は
中央曲率部48を係止突起44に弾着(または係止)す
るものである。また、その上方はシャーシ8と一体的に
形成した抜け止め部50により抑える。その後、腕49
をイジェクト板24に設けた折り曲げ部46に係止する
ものであり、この係止状態によって、イジェクト板24
は、前パネル21側に押し戻すように付勢されることに
なる。 【0045】イジェクト板24には、図3,図6に示す
ように、ロック突起51と、水平部24aと、傾斜溝5
2とを有し、カセット2が挿入されていない場合か、挿
入途中の場合は、図4に示すように、ロック突起51が
ロック機構53にロックされており、イジェクト板24
の水平部24aでカセット収納体3に設けた摺動凸部で
あるピン54を持ち上げている。なお、後で詳しく述べ
るように傾斜溝52は前縁傾斜面52c,後縁傾斜面5
2aを有する。 【0046】ここで、前記ロック機構53の構造、およ
びカセット収納体3,イジェクト板24,復帰ばね45
との関連動作を、図12〜図16を参照して説明する
と、ロック機構53は、逆L字形状をしている。 【0047】そして、この逆L字形状の一辺の直線部5
3dは、シャーシ8の面上に、ロックばね53iを介し
て、段付きねじ53hにより取付けられている。 【0048】段付きねじ53hは、大径部,中径部,小
径部よりなり、ロックばね53iは、段付きねじ53h
の中径部にガイドされ、かつ段付きねじ53hの大径部
下面とロック機構直線部53dの上面間に圧縮保持され
ている。 【0049】段付きねじ53hの小径部はねじとなって
おり、シャーシ8に捩じ込まれている。 【0050】そして、そのねじの止まりは、中径部の下
面がシャーシ8の上面に当接することにより行われる。 【0051】ロック機構53の直線部53dには、段付
きねじ53hの中径部より大きい穴を設けておき、その
穴を前記中径部が貫通している。 【0052】ロック機構直線部53dの先には、段部5
3eが形成され、その段部53eの高さは、イジェクト
板24の板厚より大きくしてある。 【0053】段部53eからは、直径部53fが延出さ
れており、さらにその先端には、切起し部53gが設け
られている。 【0054】切起し部53gの下面先端は、シャーシ8
面上に接しており、その接触圧力は、前記したロックば
ね53iの伸長力により決定される。 【0055】逆L字形状に形成されたロック機構53の
他の一辺は、直線部53cと傾斜部53b、およびカセ
ット当接部53aよりなる。 【0056】カセット収納体3にカセット2を挿入する
以前の状態を図12,図13に示す。また、そのときの
装置全体の状態を図4に示す。 【0057】そして、このとき、イジェクト板24に設
けられているロック突起51は、前記ロック機構53の
切起し部53gに係止しているので、イジェクト板24
は、復帰ばね45の復元力によって前パネル21側に付
勢されているが、付勢方向に移動することはできない。 【0058】カセット収納体3にカセット2を挿入し、
カセット2の先端がロック機構53のカセット当接部5
3aを押すと、ロック機構53は、当該ロック機構53
の直線部53dと直線部53cとの交接部が支点となっ
て時計方向に回動する。そして、その回動は、前記のご
とく、ロック機構53の直線部53dに対し、段付きね
じ53hの中径部より十分大きい穴を設けておくことに
より円滑に行われる。ただし、この回動は、ロックばね
53iの伸長力に抗して行われるので、カセット2の挿
入に際しては、その反力を感じることになる。 【0059】カセット2の挿入が続行され、前記時計方
向の回動がさらに進むと、ロック機構切起し部53gの
下面は、イジェクト板24に設けられているロック突起
51の上面より上がり、前記ロック突起51と切起し部
53gとの係止が外れるので、イジェクト板24は、復
帰ばね45の復元力によって前パネル21側に移動する
ことになる。この状態を図14に示す。 【0060】イジェクト板24の移動により、カセット
収納体3側面のピン54は、イジェクト板24側面の水
平部24aより外れ、傾斜溝52の後縁傾斜面52aに
沿いながら、シャーシ8の側面に設けた案内孔13を垂
直方向へ落下することになり、その結果、カセット2の
位置決め穴2aは、シャーシ8に設けたカセット位置決
めガイドピン55に円滑に挿入される。 【0061】なお、カセット2の位置決め2aにカセッ
ト位置決め用のガイドピン55が挿入されてカセット2
の位置決めが行われるとともにカセット2の下面がガイ
ドピン55の根元に形成されている段部55aに受け止
められる。この段部55aにカセット2が受け止められ
てカセット2はシャーシ8に着座するようになるので、
段部55aはカセット2の着座する着座部になるのであ
る。 【0062】落下完了したカセット2の先端は、ロック
機構53に傾斜部53bを設けてあるため、ロック機構
直線部53cと接することはない。 【0063】すなわち、カセット2は、落下完了直前,
直後ともに、ロックばね53iの伸長力による影響を受
けることがないため、より垂直に落下することが可能と
なり、安定した位置決めを実現することができる。この
状態を図15,図16に示す。また、そのときの装置全
体の状態を図5に示す。 【0064】次に、カセット2を排出する場合には、イ
ジェクト板24を復帰ばね45の復元力に抗して押す
と、カセット収納体3側面のピン54が前記とは逆の方
向に押圧され、かつシャーシ8の側面に設けた案内孔1
3にガイドされて、カセット収納体3をシャーシ8面上
から離れる方向に垂直移動させる。 【0065】このとき、イジェクト板24に設けられて
いるロック突起51は、ロック機構切起し部53gの傾
面部に当接してこれを押圧する。したがって、ロック機
構53は、当該ロック機構53の直線部53dと直線部
53cとの交接部が支点となって、かつロックばね53
iの伸長力に抗して時計方向に回動する。 【0066】そして、さらにイジェクト板24を押す
と、カセット収納体3側面のピン54は、イジェクト板
24側面の水平部24aに達する。なお、このときのロ
ック機構53の状態は、前記図14の場合と同じであ
る。 【0067】この直後、イジェクト板24に設けられて
いるロック突起51は、ロック機構53の切起し部53
gを通過し、同時にロック機構53は、ロックばね53
iの伸長力による反時計方向に回動し、再び前記ロック
突起51と切起し部53gとが係合し、イジェクト板2
4が付勢方向に移動しないようにロックする。このとき
のロック機構53の状態は図12および図13のように
なり、装置全体の状態は図4のようになる。 【0068】その後、操作者がイジェクト板24を押す
動作を終了しても、カセット収納体3側面のピン54
は、イジェクト板24側面の水平部24a上に保持され
ることになる。 【0069】また、前記ロックばね53iの伸長力は、
カセット当接部53aを介してカセット2の先端を押す
ので、当該カセット2の円滑な排出を補助することにな
る。このような構成の磁気ディスク駆動装置にカセット
2を挿入しない場合は、既述のように図1の状態になっ
ている。 【0070】このときの復帰ばね45の状態は、図7に
示す無荷重状態Aより最大たわみを与えられたCの状態
になっている。ロック突起51は、ロック機構53にロ
ックされ、イジェクト板24の水平部24aは、ピン5
4を押し上げている。 【0071】次に、カセット収納体3にカセット2を挿
入すると、カセット2によってロック機構53のロック
を解除するため、イジェクト板24は復帰ばね45の復
元力により、前パネル21側に摺動する。同時に、イジ
ェクト板24の傾斜溝52も図1のP矢印方向に移動す
るため、図5に示すように、ピン54はイジェクト板2
4の水平部24aから外れて落下し、イジェクト板24
に設けた傾斜溝52の後縁傾斜面52aにより、下側に
押さえ付けられる構成となっている。 【0072】さらに、この図4,図5に示される動作
を、次に詳細に説明する。 【0073】上述のように、カセット収納体3の側面に
設けられたピン54は、最初、イジェクト板24の水平
部24a上に支えられている。 【0074】カセット収納体3にカセット2を挿入する
ことにより、ロック機構53が外れると、イジェクト板
24は、復帰ばね45の復元力により、前パネル21側
に摺動する。 【0075】これにより、カセット収納体3側面のピン
54は、イジェクト板24側面の水平部24aから外
れ、傾斜溝52の後縁傾斜面52aに沿いながら、シャ
ーシ8の側面に設けた案内孔13を垂直方向に落下する
ことになり、その結果、カセット2は、シャーシ8に設
けたカセット位置決め用のガイドピン55に円滑に挿入
される。 【0076】カセット2がシャーシ8上に完全に着座し
ても、イジェクト板24は、復帰ばね45の復元力によ
り、前パネル21側に移動しようとするため、傾斜溝5
2の後縁傾斜面52aがピン54に当接し、常にピン5
4に、図示の垂直R方向の分力を与えるので、カセット
収納体3を介して、カセット2は、シャーシ8上に安定
装着,着座することができる。 【0077】このような一連の動作ののち、磁気ディス
ク1はハブ受7に押圧されることになる。 【0078】この磁気ディスク1がハブ受7に押圧され
た状態は図2に示すとおりであり、復帰ばね45は、図
7のBの状態にあり、無たわみ時よりは若干たわませら
れた状態にある。 【0079】なお、従来、前記したイジェクト板24の
摺動には引っ張りばね2本を使用していたが、既述した
本実施例の構成によれば、線細工ばね1本で可能とな
り、大幅な材料費低減と組立性の向上を図れる。 【0080】そして、コレット支え17の先端部に取付
けられたコレット15は、スリット20を支点として、
カセット2の非挿入時にはカセット収納体3の上面より
も持ち上げられ、またカセット2の装着時は、カセット
収納体3が落下するので、板ばね16によりハブ4を押
圧する。したがって、カセット収納体3の高さ方向寸法
は、内側でカセット2が挿入できる厚さだけあればよい
ので、カセット収納体3の厚さ方向寸法を低減でき、そ
の上部に配置される制御基板56までを含めた装置全体
の高さを低減することができ、小形化を図ることができ
る。 【0081】また、上述の動作は確実であり、コレット
15がカセット収納体3の内側に入り込み、カセット2
の挿入,排出時に接触したりすることもなく、非常に安
定した動作が得られる。 【0082】さらに、板ばね16のコレット15に作用
する荷重は、コレット15の近傍の板ばね引っかけ部1
8に作用し、板ばね16のばね定数を小さくできるか
ら、コレット15に加わる押圧力を一定化することがで
きる。 【0083】なお、図示実施例に示すように、イジェク
ト板24の側面に設けた傾斜溝52の後縁傾斜面52a
に、同イジェクト板24側面の水平部24aと対向し
て、カセット収納体3の側面に設けたピン54の抜け出
しを防止するピン抜出し防止用舌片52bを連設すれ
ば、製品組立の途中、作業者がシャーシ8を裏返しにし
ても、カセット収納体3がイジェクト板24から抜け出
して落下損傷するようなことはなく、カセット収納体3
の抜出し防止に殊更別部品を用意してこれを組み付ける
必要がなく、その分組立作業時間の短縮化と材料の歩留
り向上化とを図ることができる。 【0084】図示実施例は以上のごときであり、カセッ
ト収納体3は、その側面に設けられたピン54を介し、
シャーシ8側面の案内孔13に沿って垂直に落下する方
式のものであるので、シャーシ8上に設けたカセット位
置決め用のガイドピン55とカセット2との位置決め
時、カセット2は円滑に挿入され、さらに、復帰ばね4
5がイジェクト板24を前パネル21の方向に移動させ
ようとし、イジェクト板24の傾斜溝52により、カセ
ット収納体3側面のピン54に垂直R方向の分力を与え
るから、カセット2を安定に装着させることができ、磁
気ディスク1と上下磁気ヘッド34,35との接触状態
も良好となり、信頼性の高いものとすることができ、装
置の水平置きだけでなく、垂直置きに設置された場合に
も、安定に装着させることができる。 【0085】また、カセット収納体3のロード状態にお
いて外乱振動が加わっても、復帰ばね45の水平分力
が、イジェクト板24に設けられている傾斜溝52の後
縁傾斜面52aを、カセット収納体3側面のピン54に
押圧させるように作用するため、外乱振動に対して優れ
た着座性を得ることができる。 【0086】すなわち、先に従来の技術の欄で述べた従
来技術のように、殊更に部品点数を増加させることな
く、しかも各部品の累積寸法誤差を吸収し、製品製作に
要する手間を省いて結果的に製作時間の短縮化に寄与
し、また各部品の寸法に誤差を生じた場合であっても、
カセット着座不安定の要因を確実に除去することができ
る。 【0087】さらに、カセット収納体3がアンロード状
態からロード状態に至るまでの間に、このカセット収納
体3は図10に示すような経時的挙動を示すものであっ
て(なお、図10中、符号2はカセット、3はカセット
収納体、54はカセット収納体3の側面に設けられたピ
ンを示している)、図10(a)に示すように、カセッ
ト2をカセット収納体3に挿入し、シャーシ内を押し込
んでいくときであっても、前記カセット収納体3は、図
9,図11に示す従来例のように、一定距離横方向に移
動するものではなく、したがってカセット収納体3の移
動に支障とならないスペースをシャーシ内に確保する必
要はなく、その分シャーシの小形化を図ることができる
ばかりでなく、カセット収納体3を横方向に移動させな
くて済むということは、その分、機構の簡素化を図れる
ということであり、この点でも装置の小形化に寄与す
る。 【0088】このように取付けおよび取外し自在なるカ
セット2はシャーシ8の着座部に安定して着座させるこ
とができるものであるが、更に前述した実施例を整理し
て本発明について説明する。 【0089】すなわち、カセット収納体3はカセット2
が抜き差し自在に挿入されるとともにカセット2の挿入
によりシャーシ8の底部側に設けている着座部にそのカ
セット2は着座させられる。カセット2をシャーシ8の
着座部に接離させるカセット収納体3の接離移動動作方
向(シャーシの底部に向って近づいたり,離れたりする
動作方向)がカセット2の抜き差し方向と直交するよう
にカセット収納体3はシャーシ8に設けられている。カ
セット収納体3の接離移動動作は、カセット収納体3の
側端に設けられている摺動凸部としてのピン54がシャ
ーシ8に設けられている案内孔13の案内部を摺動する
ように行われるのである。 【0090】このカセット2の抜き差し方向に沿って進
退移動動作ができるように、シャーシ8に設けられてい
るイジェクト板24はカセット収納体3の接触移動動作
を行わせるものである。 【0091】イジェクト板24の進退移動動作はカセッ
ト2の抜き差し動作と逆のような動きになっている。カ
セット2を差し込んで着座部に着座させると、イジェク
ト板24は後退移動する。イジェクト板24を押し込む
ように進行移動させると、逆にカセット2は着座部より
離脱して抜かれるように戻されるのである。 【0092】これは、主としてイジェクト板24の傾斜
溝52と押し戻し付勢手段の復帰ばね45により行われ
るのである。この傾斜溝52はイジェクト板24の前側
から後側に向って進むにつれてシャーシ8の底部に近づ
くように傾むいて延びている。しかも、この傾斜溝52
はイジェクト板24の前側から後側に向って傾斜溝52
の前縁になる前縁傾斜面52cと後縁になる後縁傾斜面
52aを有する。この後縁の傾斜面である後縁傾斜面5
2aと前縁の傾斜面である前縁傾斜面52cとの間にカ
セット収納体3の摺動凸部としてのピン54が摺動自在
に支持されている。 【0093】まず、カセット2が差し込まれていないカ
セット収納体3のところにカセット2を差し込む。カセ
ット収納体3の奥まで差し込むと、押し込み状態でイジ
ェクト板24を保持していたロック機構53のロックが
カセット2によって解かれ、イジェクト板24は押し戻
し付勢手段の復帰ばね45により押し戻されるように後
退移動する。このイジェクト板24は後退移動により、
カセット収納体3の摺動凸部としてのピン54はイジェ
クト板24の後縁傾斜面52aで下方に向けた押し付け
分力を受ける。こうして、摺動凸部としてのピン54は
シャーシ8に設けられている案内孔13の案内部に案内
されて下方に移動し、カセット2が着座部に着座させら
れるのである。逆に、カセット2を抜き外すにはイジェ
クト板24を押し込むように操作する。押し戻し付勢手
段である復帰ばね45に抗してイジェクト板24を奥ま
で進行移動させて押し込んだところでイジェクト板24
は、ロック機構53によりロックされて押し込まれた状
態に保持されるのである。かかる押し込みの進行移動に
より、カセット収納体3の摺動凸部としてのピン54は
イジェクト板24の前縁傾斜面52cで上方に押し返え
される押し返えし分力を受けるのである。こうして、摺
動凸部としてのピン54はシャーシ8に設けられている
案内孔13に案内されて上方に移動し、カセット2は着
座部より離脱するように移動させられるのである。 【0094】さて、カセット2がシャーシ8の着座部に
着座したり、着座部より離脱するのは上述したようにイ
ジェクト板24の進退移動動作によるものであるが、そ
の着座部への着座が安定して行われるよう仕組まれてい
る。 【0095】すなわち、傾斜溝52の後縁傾斜面52a
でカセット収納体3の摺動凸部であるピン54を下方に
押さえ付ける構成とすることにより、イジェクト板24
が後退移動し、カセット2がシャーシ8の着座部に押し
付けられる最終的な着座状態にあっては、この装置を構
成する各種部品の寸法誤差があっても、押し戻し付勢手
段である復帰ばね45の押し戻し力が働いた場合に前記
傾斜溝52の後縁傾斜面52aでピン54を押圧する押
し付け分力が得られ、カセット2の安定した着座状態が
保たれるのである。 【0096】またイジェクト板24は、基板部と該基板
部の両端を直角に折り曲げた前後方向に延びる両側板部
を有する。この両側板部に傾斜溝52が設けられる。側
板部には、傾斜溝52がそれぞれ二個ずつ形成され、各
傾斜溝52は前後方向に所定の間隔を置いて並ぶように
配置されている。 【0097】このような形状のイジェクト板24は、イ
ジェクト板の両側板部がシャーシ8の両側壁部30の内
側に沿うように、かつイジェクト板24の基板部がシャ
ーシ8の底部に対向するようにしてシャーシ8内に配置
している。 【0098】一方、カセット収納体3の両側部に設けら
れるピン54も二個ずつ形成され、前後方向に所定の間
隔を置いて並ぶように配置されている。そして、傾斜溝
52にピン54を挿入して、イジェクト板24にカセッ
ト収納体3が4個所で支持されるように連結している。 【0099】このようにカセット収納体3は四個所で支
持されているので、イジェクト板24の進退移動自在に
伴うカセット収納体3の接離移動はシャーシに向けた平
行状態が保たれて行われる。このため、シャーシ8の着
座部へのカセット2の着座ないし離脱動作は傾きなく平
行状態が保たれたまま安定的に行われる。 【0100】カセット2のシャーシ8への着座は、四個
所より支持されるカセット収納体3で、全体的に片寄り
のない押し付け力を受けるので、安定した着座状態が維
持される。 【0101】さらに、カセット収納体3側面のピン54
は、傾斜溝52の後縁傾斜面52aに沿いながら、シャ
ーシ8の側面に設けた案内孔13を垂直方向に落下する
ことになり、つまり、カセット収納体3側面のピン54
は、シャーシ8の側面に設けた案内孔13に対し線接触
のみで移動する結果、カセット2は、シャーシ8に設け
たカセット位置決め用のガイドピン55に円滑に挿入さ
れる。 【0102】なお、本発明は、図示実施例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内に
おいて適宜設計変更をなし得ることは勿論である。 【0103】 【発明の効果】以上述べたように、本発明は、底部と該
底部の両側に設けられ、かつ前後方向に延在する両側壁
部とを有するシャーシと、磁気ディスクを内蔵する平板
状のカセットが抜き差し自在に挿入され、かつ前記シャ
ーシの底部に向かって近づいたり、離れたり接離移動を
するようにシャーシに接離移動自在に設けられるカセッ
ト収納体と、このカセット収納体が前記シャーシの底部
に近づくように移動した際にカセット収納体に挿入され
ているカセットが着座するようにシャーシの底部に設け
た着座部と、前記カセット収納体の接離移動方向と直交
し、かつ前記側壁部に沿って前後方向に進行移動・後退
移動するように前記シャーシに進退移動自在に設けられ
たイジェクト板と、前記イジェクト板に設けられ、かつ
イジェクト板の前側から後側に向かって進むにつれて前
記シャーシの底部に近づくように傾いて延びる傾斜溝
と、前記カセット収納体の側部に設けられ、かつ傾斜溝
内に沿って摺動自在に案内される摺動凸部と、前記進行
移動の押し込みにより、押し込まれたイジェクト板を押
し込まれ状態に保持し、かつカセットをカセット収納体
に差し込むことにより、その保持が解除されるロック機
構と、前記ロック機構の解除により、押し込まれ状態に
あったイジェクト板を前記後退移動させるように押し戻
す押し戻し付勢手段とを備え、前記押し戻し付勢手段で
イジェクト板を後退移動させて前記シャーシの着座部に
カセットを着座させる際には、前記カセット収納体が前
記シャーシの底部に向かって移動するように前記傾斜溝
で前記摺動凸部を押圧し、逆に前記イジェクト板を進行
移動させて前記シャーシの着座部からカセットを離脱さ
せる際には、前記カセット収納体が前記シャーシの底部
から離れる方向に向かって移動するように前記傾斜溝で
前記摺動凸部を押圧するものにおいて、前記摺動凸部を
摺動自在に案内し、かつ前記カセット収納体の接離移動
方向に沿うように形成される案内部を前記シャーシの両
側壁部に設け、前記イジェクト板は基板部と該基板部の
両端を直角に折り曲げた前後方向に延びる両側板部とを
設け、前記イジェクト板の両側板部が前記シャーシの両
側壁部の内側に沿い、かつイジェクト板の基板部がシャ
ーシの底部に対向するようにイジェクト板をシャーシに
配置し、前記イジェクト板の両側板部に前記傾斜溝をそ
れぞれ二個ずつ形成するとともに各側板部の傾斜溝が前
後方向に所定の間隔を置いて並ぶように配置し、前記カ
セット収納体の摺動凸部をカセット収納体の両側部にそ
れぞれ二個ずつ形成するとともに前後方向に所定の間隔
を置いて並ぶように配置し、前記シャーシの着座部にカ
セットを着座させた着座状態にあっては、押し戻し付勢
手段の押し戻し力により、前記傾斜溝の傾斜部で前記摺
動凸部を下方に押さえ付ける構成を特徴とする磁気ディ
スク駆動装置にある。 【0104】この構成によれば、次のような良さがあ
る。 【0105】(1) 装置の小形化は勿論のこと、これと併
せて複雑な構造を採用することなく各部品の累積寸法誤
差を吸収し、製品製作に要する手間を省いて結果的に製
作時間の短縮化に寄与し、なおかつ各部品の寸法に誤差
を生じた場合であっても、カセット着座不安定の要因を
確実に除去し、常に安定したカセット着座をも同時に達
成することのできる、改良された磁気ディスク駆動装置
を得ることができる。 【0106】(2) 具体的には、傾斜溝の傾斜部でカセッ
ト収納体の摺動凸部を下方に押さえ付ける構成とするこ
とにより、イジェクト板が後退移動し、カセットがシャ
ーシの着座部に押し付けられる最終的な着座状態にあっ
ては、この装置を構成する各種部品の寸法誤差があって
も、押し戻し付勢手段の押し戻し力が働いた場合に前記
傾斜溝の傾斜部で前記摺動凸部を押圧する押し付け分力
が得られ、カセットの安定した着座状態が保たれるので
ある。 【0107】(3) イジェクト板の両側板部に傾斜溝をそ
れぞれ二個ずつ前後方向に所定の間隔を置いて並ぶよう
に配置し、この傾斜溝に摺動自在に支持され、かつカセ
ット収納体の両側部にそれぞれ二個ずつ前後方向に所定
の間隔を置いて並ぶように配置された四個の摺動凸部
で、カセット収納体は四個所より支持されるようにな
る。このため、イジェクト板の進退移動自在に伴うカセ
ット収納体の接離移動はシャーシに向けた平行状態が保
たれて行われるので、シャーシの着座部へのカセットの
着座ないし離脱動作は傾きなく平行状態が保たれたまま
安定的に行われる。 【0108】(4) シャーシの着座部に押し付けられるよ
うに着座する磁気ディスクの内蔵するカセットは、四個
所より支持されるカセット収納体で、全体的に片寄りの
ない押し付け力を受けるので、カセットはシャーシの着
座部に座り良く、安定した着座状態が維持される。 【0109】(5) さらに、摺動凸部を摺動自在に案内
し、かつカセット収納体の接離移動方向に沿うように形
成される案内部をシャーシの両側壁部に設けることによ
り、カセット収納体側面の摺動凸部は、傾斜溝に沿いな
がら、シャーシの側面に設けた案内部を垂直方向に落下
することになり、つまり、カセット収納体側面の摺動凸
部は、シャーシの側面に設けた案内部に対し線接触のみ
で移動する結果、カセットはシャーシに設けたカセット
位置決め用のガイドピンに円滑に挿入される。 【0110】これに対し、カセット収納体の前側を前パ
ネルに接触させつつ、カセット収納体の後側を、ローラ
を介してピンに接触させつつ、カセット収納体を上下に
移動させるものがある。 【0111】しかし、この構成によれば、前パネルとカ
セット収納体前側との接触は面接触であるため、摺動抵
抗が大きく、加えて、カセット収納体後側では、ローラ
を介したピンとの接触であるため、カセット収納体の上
下動時、そのカセット収納体の前側と後側とに加わる力
にアンバランスを生じ、カセット収納体がスムーズに動
作し得ない難点がある。 【0112】一方、本発明によれば、カセット収納体側
面の摺動凸部は、シャーシの側面に設けた案内部に対し
線接触のみで移動する結果、カセット収納体をスムーズ
に動作させることができる。
装置に係り、特に磁気ディスクを内蔵したカセットの安
定装着、および安定着座を図るようにした磁気ディスク
駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、磁気ディスク駆動装置は、キャ
リッジの先端部に磁気ヘッドを設け、そのキャリッジと
ステッピングモータをスチールベルト等の手段で連結
し、磁気ディスク面に沿ってキャリッジが平行移動し
て、磁気ヘッドが磁気ディスク上の規定のトラックに位
置決めされる構成であることは、例えば特公昭53−1239
11号公報により周知となっている。 【0003】しかし、3インチや3.5 インチのよう
に、カセットがハードケースのものの従来の構成につい
ては、種々の不具合があった。 【0004】その不具合を、従来例に係るものの略示要
部構成図である図9により説明する。 【0005】なお、図9で、2は磁気ディスクを内蔵す
るカセット、3はカセット収納体、8はシャーシ、24
はシャーシ8に装着され、かつカセット挿入口(図示省
略)から外方にカセット2を飛び出させるイジェクト
板、30はシャーシ側板、51はイジェクト板24のロ
ック突起、53はシャーシ8に装着され、前記イジェク
ト板24のロック突起と係合・離脱するロック機構、5
4はカセット収納体3の側面に設けたピン、57は側板
30の水平部、58は前記水平部57に連続する側板3
0のL字状案内溝、59はカセット収納体3と側板30
間を連結している引きばねである。 【0006】すなわち、前記従来の構成では、図9に示
すように、カセット2をカセット収納体3に挿入し、シ
ャーシ8内を押し込んでいくと、カセット収納体3の側
面に設けたピン54が引きばね59に抗しながら、側板
30の水平部57を水平方向に摺動し、続いて側板30
のL字状案内溝58に沿って落下しようとする。 【0007】このとき、引きばね59の分力QがL字状
案内溝58に加わり、ピン54が垂直落下しはじめ引き
ばね張力の大きいうちはよいが、カセット2が所定位置
に着座する寸前の、引きばね張力が小さくなってきた時
点では、特にQ方向分力の影響でピン54が落下しきれ
ずに、L字状案内溝5の下部寄りの途中で引っかかった
りする欠点があった。特に、装置を垂直置きに設置した
場合、この種の不具合が顕著に出てくる欠点があった。 【0008】また、図9に示す従来例にあっては、カセ
ット収納体3のロード状態において外乱振動が加わる
と、カセット2が着座面から浮いてしまい、安定的な着
座を保証できない欠点があった。 【0009】さらに、図9に示す従来例にあっては、カ
セット収納体3がアンロード状態からロード状態に至る
までの間に、このカセット収納体3は図11に示すよう
な経時的挙動を示すものであって(なお、図11中、符
号2はカセット、3はカセット収納体、54はカセット
収納体3の側面に設けられたピンを示している)、図1
1(a)に示すように、カセット2をカセット収納体3
に挿入し、シャーシ内を押し込んでいくとき、前記カセ
ット収納体3は一定距離横方向に移動するため、このカ
セット収納体3の移動に支障とならないスペースをシャ
ーシ内に確保しなければならず、その分シャーシが大形
化する。 【0010】ところで、磁気ディスク駆動装置のカセッ
ト挿入・排出に関する技術は、例えば実開昭58−26771
号公報にも記載されており、同号に示されているイジェ
クト板には、互いに高さの異なる位置において平行に延
びている一対の平行部と、これらの平行部を互いに連通
している傾斜部とからなるガイド孔が形成され、このガ
イド孔内に、カセット収納体側のピンが挿入配置されて
おり、このイジェクト板によれば、カセットローディン
グ後、前記ピンは、傾斜部に続く下方の水平部で押圧さ
れ、カセットを上下に振ってもチャッキング不良を防止
できるというものである。 【0011】そして、前掲実開昭58−26771 号公報に開
示されている技術によれば、カセットローディングによ
って所定の位置に達する以前に、ディスクカセットの4
つの隅部に対し、板ばね部材の係合用突起を上方から弾
性的に圧着係合するようにしている。 【0012】しかし、これによれば、板ばね部材とその
取付部材とを必要とし、部品点数が増加するばかりでな
く、前記各部材の取付けに多くの手間と時間とを必要と
する。 【0013】一方、前記のごとく、互いに高さの異なる
位置において平行に延びている一対の平行部と、これら
の平行部を互いに連通している傾斜部とによってガイド
孔を形成し、このガイド孔内に、カセット収納体側のピ
ンを挿入配置し、かつ前掲実開昭58−26771 号公報に示
すごとき板ばね部材を殊更に備えていない構造のイジェ
クト板も提案されており、このイジェクト板によれば、
カセットローディング後、前記ピンは、実開昭58−2677
1 号公報と同様、傾斜部に続く下方の水平部で押圧さ
れ、チャッキング不良を防止するものであるが、その場
合、前記傾斜部に続く下方の水平部とピンとの間に隙間
があると、その水平部の上面でピンの上面を押圧するこ
とにはならず、カセットの位置不安定の原因となり、カ
セットの位置不安定は、内蔵している磁気ディスクに悪
影響を及ぼし、確実な記録再生の遂行が不能となる。 【0014】このようなことから、従来、製品組立上に
おける各部品の累積寸法誤差を極力少なくすべく、厳し
い寸法管理の許に各部品の組み込みがなされているが、
このように厳しい寸法管理の許に各部品の組み込みを行
うことは、前掲実開昭58−26771 号公報に開示の技術と
は別の意味でこれまた製品製作に多くの手間と時間とを
必要とする。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の欠点をなくし、装置の小形化は勿論のこと、こ
れと併せて複雑な構造を採用することなく各部品の累積
寸法誤差を吸収し、製品製作に要する手間を省いて結果
的に製作時間の短縮化に寄与し、なおかつ各部品の寸法
に誤差を生じた場合であっても、カセット着座不安定の
要因を確実に除去し、常に安定したカセット着座をも同
時に達成することのできる、改良された磁気ディスク駆
動装置の提供を、その目的とするものである。 【0016】 【課題を解決するための手段】本発明は、底部と該底部
の両側に設けられ、かつ前後方向に延在する両側壁部と
を有するシャーシと、磁気ディスクを内蔵する平板状の
カセットが抜き差し自在に挿入され、かつ前記シャーシ
の底部に向かって近づいたり、離れたり接離移動をする
ようにシャーシに接離移動自在に設けられるカセット収
納体と、このカセット収納体が前記シャーシの底部に近
づくように移動した際にカセット収納体に挿入されてい
るカセットが着座するようにシャーシの底部に設けた着
座部と、前記カセット収納体の接離移動方向と直交し、
かつ前記側壁部に沿って前後方向に進行移動・後退移動
するように前記シャーシに進退移動自在に設けられたイ
ジェクト板と、前記イジェクト板に設けられ、かつイジ
ェクト板の前側から後側に向かって進むにつれて前記シ
ャーシの底部に近づくように傾いて延びる傾斜溝と、前
記カセット収納体の側部に設けられ、かつ傾斜溝内に沿
って摺動自在に案内される摺動凸部と、前記進行移動の
押し込みにより、押し込まれたイジェクト板を押し込ま
れ状態に保持し、かつカセットをカセット収納体に差し
込むことにより、その保持が解除されるロック機構と、
前記ロック機構の解除により、押し込まれ状態にあった
イジェクト板を前記後退移動させるように押し戻す押し
戻し付勢手段とを備え、前記押し戻し付勢手段でイジェ
クト板を後退移動させて前記シャーシの着座部にカセッ
トを着座させる際には、前記カセット収納体が前記シャ
ーシの底部に向かって移動するように前記傾斜溝で前記
摺動凸部を押圧し、逆に前記イジェクト板を進行移動さ
せて前記シャーシの着座部からカセットを離脱させる際
には、前記カセット収納体が前記シャーシの底部から離
れる方向に向かって移動するように前記傾斜溝で前記摺
動凸部を押圧するものにおいて、前記摺動凸部を摺動自
在に案内し、かつ前記カセット収納体の接離移動方向に
沿うように形成される案内部を前記シャーシの両側壁部
に設け、前記イジェクト板は基板部と該基板部の両端を
直角に折り曲げた前後方向に延びる両側板部とを設け、
前記イジェクト板の両側板部が前記シャーシの両側壁部
の内側に沿い、かつイジェクト板の基板部がシャーシの
底部に対向するようにイジェクト板をシャーシに配置
し、前記イジェクト板の両側板部に前記傾斜溝をそれぞ
れ二個ずつ形成するとともに各側板部の傾斜溝が前後方
向に所定の間隔を置いて並ぶように配置し、前記カセッ
ト収納体の摺動凸部をカセット収納体の両側部にそれぞ
れ二個ずつ形成するとともに前後方向に所定の間隔を置
いて並ぶように配置し、前記シャーシの着座部にカセッ
トを着座させた着座状態にあっては、押し戻し付勢手段
の押し戻し力により、前記傾斜溝の傾斜部で前記摺動凸
部を下方に押さえ付ける構成を特徴とするものである。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明に係る磁気ディスク駆動装
置の実施例を各図を参照して説明する。 【0018】図1は、本発明の一実施例に係る磁気ディ
スク駆動装置のカセット非挿入時の断面図、図2は、同
カセット挿入装着時の断面図、図3は平面図、図4,図
5は、要部拡大詳細図、図6は、前パネル付近の分離斜
視図、図7は、復帰ばねの詳細説明図、図8は、カセッ
ト収納体付近の分解斜視図、図10は、本発明装置にお
けるカセット収納体の挙動を経時的変化として表す図で
ある。 【0019】図において、1は磁気ディスク、2は磁気
ディスクを内蔵する平板状のカセット、3はカセット収
納体、4はハブ受7のガイド板6をガイドするガイド溝
5を有するハブである。 【0020】そして、8はシャーシで、装置の各部品が
取付けられ、9はシャーシ8と一体的に形成されたボス
であり、このボス9の内径側には、カセット2内に内蔵
された磁気ディスク1を回転させるための駆動装置10
を支えるハウジング11が取付けられている。 【0021】駆動装置10と直結された軸12には、磁
気ディスク1の中心部に設けたハブ4を載置するハブ受
7が設けられている。磁気ディスク1はハブ4に固着さ
れており、軸12の先端部に装着されて芯出しされるよ
うに構成されている。 【0022】カセット2を挿入したカセット収納体3
は、その側面に設けたピン54を介し、後述する図4,
図5に示すごとく、シャーシ8の側面に設けた案内孔1
3(図1)からなる案内部(以下、案内孔と称す)を上
下に移動できるよう構成されており、カセット収納体3
の上面の前部中央には折曲突起14を形成し、コレット
15を介して磁気ディスク1の中央のハブ4に適切な荷
重を与えるための板ばね16が、前記折曲突起14を案
内にして加締め、あるいは溶接で、カセット収納体3に
固着されている。 【0023】さらに、図8にも詳述するように、その板
ばね16の上部には、コレット支え17が設けられ、コ
レット支え17の一端には、コレット15が取付けられ
ると同時に、その近傍に設けた板ばね引っかけ部18の
板ばね16の端部19を引っかけ、カセット収納体3の
折曲突起14に対応する位置に設けられたスリット20
を折曲突起14に挿入する。 【0024】したがって、板ばね16のコレット15に
作用する荷重は、コレット15の近傍の板ばね引っかけ
部18に作用するから、板ばね16のばね定数を小さく
でき、コレット15に加わる押圧力を一定化することが
できる。 【0025】コレット支え17の他の一端は、装置の前
面に取付けた前パネル21の裏側のカセット挿入口22
の上部に設けた支持部23の下側で受ける構成とし、こ
の支持部23と折曲突起14に挿入したスリット20に
より支持されている。 【0026】また、このような構成において、図1に示
すカセット2の非挿入時には、図4に示すように、カセ
ット収納体3が、イジェクト板24により持ち上げられ
るようになっているので、コレット支え17の一端が前
パネル21の支持部23に当接し、コレット支え17の
他端に取付けたコレット15は、スリット20を支点と
して、カセット収納体3に取付けた板ばね16のばね力
に抗して持ち上げられる。 【0027】そして、この持ち上げられたとき、コレッ
ト15の下面はカセット収納体3の上面以上に持ち上げ
られるように設定してある。 【0028】したがって、カセット収納体3の高さ方向
寸法は、内側でカセット2の厚さと同程度にしておいて
も、カセット2の挿入時にコレット15に接触すること
はない。 【0029】次に、図2に示すように、カセット2をカ
セット収納体3に挿入していくと、図5に示すように、
イジェクト板24の、ロック機構53(なお、ロック機
構53の詳細については後述する)によるロックが解除
され、カセット収納体3は下記のごとくして下側に落下
し、磁気ディスク1のハブ4がハブ受7に装着されると
同時に、コレット支え17の前端が前パネル21の支持
部23から離れるので、スリット20を支点に持ち上げ
られていたコレット15は、板ばね16により、ハブ4
側に押し付けられ、磁気ディスク1のハブ4をハブ受7
に押圧する。なお、これら図4,図5の作動について
は、詳細に後述する。 【0030】また、図6に詳示するように、前パネル2
1の両側面には装置の非使用時にカセット挿入口22を
塞ぐためのドア25を取付けるための取付穴26が設け
られ、ドア25に弾性を与えるためのドアスプリング2
7を、ドア25に一体形に形成した挿入軸28に対し、
ドア25を長手方向に弾性変形させながら取付穴26に
回転自在に軸支する。 【0031】29は、ドアスプリング27が外れないよ
うにするためのばね引っかけ部である。 【0032】さらに、シャーシ8に一体的に形成された
両側壁部30の切欠き部31(なお、図4,図5には、
切欠き部31の図示を省略してある)に引っかけて前パ
ネル21を保持するための保持部32が当該前パネル2
1の両側面に一体的に形成されている。 【0033】このような前パネル構成によれば、ドア2
5とドアスプリング27を設けるだけの簡単な構成で済
み、従来例のドア構造に比べて、部品点数も少なく、安
価な構成とすることができる。また、一枚のドア25で
カセット挿入口22を塞ぐのでデザイン的にもシンプル
である。 【0034】一方、図1〜図3において、33はキャリ
ッジであり、キャリッジ33の先端には、磁気ディスク
1の下面にデータを書き込み,読み出しを行う下部磁気
ヘッド34が設けられている。 【0035】そして、その上部には、磁気ディスク1の
上面にデータを書き込み,読み出しを行うための上部磁
気ヘッド35が、ヘッドアーム36の先端に設けられて
いる。 【0036】通常、下部磁気ヘッド34と上部磁気ヘッ
ド35とのリード,ライトコアの中心は、100TPi(1イ
ンチ当たりのトラック密度100本)の場合、8トラッ
ク分だけずらして位置決めされている。 【0037】37は、上部磁気ヘッド35が磁気ディス
ク1に密着したときに、適切な荷重を与えるためのヘッ
ドアームばねである。 【0038】このように構成された、キャリッジ33と
ヘッドアーム36とは、ステッピングモータ38のプー
リ39に取付けたスチールベルト40を介して磁気ディ
スク1に形成された同心円状の記録帯に沿って移動す
る。 【0039】そして、41は、プーリ39へのスチール
ベルト40の取付けねじであり、取付けねじ41の先端
は、磁気ディスク1に記録された最外周トラックと最内
周トラックに位置した場所から、キャリッジ33が2ト
ラック以上ずれないようにストッパー42が当たるよう
にしている。 【0040】これは、通常使用時には、最外周トラック
検出センサー43により検出するが、輸送時等に、最外
周から、さらに外周方向に2トラック分以上移動する
と、ステッピングモータ38の特性上、最外周トラック
に移動することができなくなる虞れがあるためである。
また、ステッピングモータ38が何等かの影響により暴
走した場合に、スチールベルト40の切断を防ぐための
ものである。 【0041】また、41は、シャーシ8に一体的に形成
した係止突起であり、イジェクト板24を貫通してい
る。 【0042】そして、イジェクト板24には、係止突起
44の両側に、復帰ばね45からなる押し戻し付勢手段
(以下、復帰ばねと称す)を係止するための折り曲げ部
46が設けられている。 【0043】図7に詳示するように、前記復帰ばね45
のほぼ中央部は、係止突起44の径にほぼ一致する曲率
に曲げられており、その両側に任意の曲率47を与え、
滑らかに中央曲率部48を接続する。さらに、曲率47
より外側に、適当な長さの腕49を伸ばしている。 【0044】このような形状の復帰ばね45は、弾性の
ある線材等で製作するものであり、この復帰ばね45は
中央曲率部48を係止突起44に弾着(または係止)す
るものである。また、その上方はシャーシ8と一体的に
形成した抜け止め部50により抑える。その後、腕49
をイジェクト板24に設けた折り曲げ部46に係止する
ものであり、この係止状態によって、イジェクト板24
は、前パネル21側に押し戻すように付勢されることに
なる。 【0045】イジェクト板24には、図3,図6に示す
ように、ロック突起51と、水平部24aと、傾斜溝5
2とを有し、カセット2が挿入されていない場合か、挿
入途中の場合は、図4に示すように、ロック突起51が
ロック機構53にロックされており、イジェクト板24
の水平部24aでカセット収納体3に設けた摺動凸部で
あるピン54を持ち上げている。なお、後で詳しく述べ
るように傾斜溝52は前縁傾斜面52c,後縁傾斜面5
2aを有する。 【0046】ここで、前記ロック機構53の構造、およ
びカセット収納体3,イジェクト板24,復帰ばね45
との関連動作を、図12〜図16を参照して説明する
と、ロック機構53は、逆L字形状をしている。 【0047】そして、この逆L字形状の一辺の直線部5
3dは、シャーシ8の面上に、ロックばね53iを介し
て、段付きねじ53hにより取付けられている。 【0048】段付きねじ53hは、大径部,中径部,小
径部よりなり、ロックばね53iは、段付きねじ53h
の中径部にガイドされ、かつ段付きねじ53hの大径部
下面とロック機構直線部53dの上面間に圧縮保持され
ている。 【0049】段付きねじ53hの小径部はねじとなって
おり、シャーシ8に捩じ込まれている。 【0050】そして、そのねじの止まりは、中径部の下
面がシャーシ8の上面に当接することにより行われる。 【0051】ロック機構53の直線部53dには、段付
きねじ53hの中径部より大きい穴を設けておき、その
穴を前記中径部が貫通している。 【0052】ロック機構直線部53dの先には、段部5
3eが形成され、その段部53eの高さは、イジェクト
板24の板厚より大きくしてある。 【0053】段部53eからは、直径部53fが延出さ
れており、さらにその先端には、切起し部53gが設け
られている。 【0054】切起し部53gの下面先端は、シャーシ8
面上に接しており、その接触圧力は、前記したロックば
ね53iの伸長力により決定される。 【0055】逆L字形状に形成されたロック機構53の
他の一辺は、直線部53cと傾斜部53b、およびカセ
ット当接部53aよりなる。 【0056】カセット収納体3にカセット2を挿入する
以前の状態を図12,図13に示す。また、そのときの
装置全体の状態を図4に示す。 【0057】そして、このとき、イジェクト板24に設
けられているロック突起51は、前記ロック機構53の
切起し部53gに係止しているので、イジェクト板24
は、復帰ばね45の復元力によって前パネル21側に付
勢されているが、付勢方向に移動することはできない。 【0058】カセット収納体3にカセット2を挿入し、
カセット2の先端がロック機構53のカセット当接部5
3aを押すと、ロック機構53は、当該ロック機構53
の直線部53dと直線部53cとの交接部が支点となっ
て時計方向に回動する。そして、その回動は、前記のご
とく、ロック機構53の直線部53dに対し、段付きね
じ53hの中径部より十分大きい穴を設けておくことに
より円滑に行われる。ただし、この回動は、ロックばね
53iの伸長力に抗して行われるので、カセット2の挿
入に際しては、その反力を感じることになる。 【0059】カセット2の挿入が続行され、前記時計方
向の回動がさらに進むと、ロック機構切起し部53gの
下面は、イジェクト板24に設けられているロック突起
51の上面より上がり、前記ロック突起51と切起し部
53gとの係止が外れるので、イジェクト板24は、復
帰ばね45の復元力によって前パネル21側に移動する
ことになる。この状態を図14に示す。 【0060】イジェクト板24の移動により、カセット
収納体3側面のピン54は、イジェクト板24側面の水
平部24aより外れ、傾斜溝52の後縁傾斜面52aに
沿いながら、シャーシ8の側面に設けた案内孔13を垂
直方向へ落下することになり、その結果、カセット2の
位置決め穴2aは、シャーシ8に設けたカセット位置決
めガイドピン55に円滑に挿入される。 【0061】なお、カセット2の位置決め2aにカセッ
ト位置決め用のガイドピン55が挿入されてカセット2
の位置決めが行われるとともにカセット2の下面がガイ
ドピン55の根元に形成されている段部55aに受け止
められる。この段部55aにカセット2が受け止められ
てカセット2はシャーシ8に着座するようになるので、
段部55aはカセット2の着座する着座部になるのであ
る。 【0062】落下完了したカセット2の先端は、ロック
機構53に傾斜部53bを設けてあるため、ロック機構
直線部53cと接することはない。 【0063】すなわち、カセット2は、落下完了直前,
直後ともに、ロックばね53iの伸長力による影響を受
けることがないため、より垂直に落下することが可能と
なり、安定した位置決めを実現することができる。この
状態を図15,図16に示す。また、そのときの装置全
体の状態を図5に示す。 【0064】次に、カセット2を排出する場合には、イ
ジェクト板24を復帰ばね45の復元力に抗して押す
と、カセット収納体3側面のピン54が前記とは逆の方
向に押圧され、かつシャーシ8の側面に設けた案内孔1
3にガイドされて、カセット収納体3をシャーシ8面上
から離れる方向に垂直移動させる。 【0065】このとき、イジェクト板24に設けられて
いるロック突起51は、ロック機構切起し部53gの傾
面部に当接してこれを押圧する。したがって、ロック機
構53は、当該ロック機構53の直線部53dと直線部
53cとの交接部が支点となって、かつロックばね53
iの伸長力に抗して時計方向に回動する。 【0066】そして、さらにイジェクト板24を押す
と、カセット収納体3側面のピン54は、イジェクト板
24側面の水平部24aに達する。なお、このときのロ
ック機構53の状態は、前記図14の場合と同じであ
る。 【0067】この直後、イジェクト板24に設けられて
いるロック突起51は、ロック機構53の切起し部53
gを通過し、同時にロック機構53は、ロックばね53
iの伸長力による反時計方向に回動し、再び前記ロック
突起51と切起し部53gとが係合し、イジェクト板2
4が付勢方向に移動しないようにロックする。このとき
のロック機構53の状態は図12および図13のように
なり、装置全体の状態は図4のようになる。 【0068】その後、操作者がイジェクト板24を押す
動作を終了しても、カセット収納体3側面のピン54
は、イジェクト板24側面の水平部24a上に保持され
ることになる。 【0069】また、前記ロックばね53iの伸長力は、
カセット当接部53aを介してカセット2の先端を押す
ので、当該カセット2の円滑な排出を補助することにな
る。このような構成の磁気ディスク駆動装置にカセット
2を挿入しない場合は、既述のように図1の状態になっ
ている。 【0070】このときの復帰ばね45の状態は、図7に
示す無荷重状態Aより最大たわみを与えられたCの状態
になっている。ロック突起51は、ロック機構53にロ
ックされ、イジェクト板24の水平部24aは、ピン5
4を押し上げている。 【0071】次に、カセット収納体3にカセット2を挿
入すると、カセット2によってロック機構53のロック
を解除するため、イジェクト板24は復帰ばね45の復
元力により、前パネル21側に摺動する。同時に、イジ
ェクト板24の傾斜溝52も図1のP矢印方向に移動す
るため、図5に示すように、ピン54はイジェクト板2
4の水平部24aから外れて落下し、イジェクト板24
に設けた傾斜溝52の後縁傾斜面52aにより、下側に
押さえ付けられる構成となっている。 【0072】さらに、この図4,図5に示される動作
を、次に詳細に説明する。 【0073】上述のように、カセット収納体3の側面に
設けられたピン54は、最初、イジェクト板24の水平
部24a上に支えられている。 【0074】カセット収納体3にカセット2を挿入する
ことにより、ロック機構53が外れると、イジェクト板
24は、復帰ばね45の復元力により、前パネル21側
に摺動する。 【0075】これにより、カセット収納体3側面のピン
54は、イジェクト板24側面の水平部24aから外
れ、傾斜溝52の後縁傾斜面52aに沿いながら、シャ
ーシ8の側面に設けた案内孔13を垂直方向に落下する
ことになり、その結果、カセット2は、シャーシ8に設
けたカセット位置決め用のガイドピン55に円滑に挿入
される。 【0076】カセット2がシャーシ8上に完全に着座し
ても、イジェクト板24は、復帰ばね45の復元力によ
り、前パネル21側に移動しようとするため、傾斜溝5
2の後縁傾斜面52aがピン54に当接し、常にピン5
4に、図示の垂直R方向の分力を与えるので、カセット
収納体3を介して、カセット2は、シャーシ8上に安定
装着,着座することができる。 【0077】このような一連の動作ののち、磁気ディス
ク1はハブ受7に押圧されることになる。 【0078】この磁気ディスク1がハブ受7に押圧され
た状態は図2に示すとおりであり、復帰ばね45は、図
7のBの状態にあり、無たわみ時よりは若干たわませら
れた状態にある。 【0079】なお、従来、前記したイジェクト板24の
摺動には引っ張りばね2本を使用していたが、既述した
本実施例の構成によれば、線細工ばね1本で可能とな
り、大幅な材料費低減と組立性の向上を図れる。 【0080】そして、コレット支え17の先端部に取付
けられたコレット15は、スリット20を支点として、
カセット2の非挿入時にはカセット収納体3の上面より
も持ち上げられ、またカセット2の装着時は、カセット
収納体3が落下するので、板ばね16によりハブ4を押
圧する。したがって、カセット収納体3の高さ方向寸法
は、内側でカセット2が挿入できる厚さだけあればよい
ので、カセット収納体3の厚さ方向寸法を低減でき、そ
の上部に配置される制御基板56までを含めた装置全体
の高さを低減することができ、小形化を図ることができ
る。 【0081】また、上述の動作は確実であり、コレット
15がカセット収納体3の内側に入り込み、カセット2
の挿入,排出時に接触したりすることもなく、非常に安
定した動作が得られる。 【0082】さらに、板ばね16のコレット15に作用
する荷重は、コレット15の近傍の板ばね引っかけ部1
8に作用し、板ばね16のばね定数を小さくできるか
ら、コレット15に加わる押圧力を一定化することがで
きる。 【0083】なお、図示実施例に示すように、イジェク
ト板24の側面に設けた傾斜溝52の後縁傾斜面52a
に、同イジェクト板24側面の水平部24aと対向し
て、カセット収納体3の側面に設けたピン54の抜け出
しを防止するピン抜出し防止用舌片52bを連設すれ
ば、製品組立の途中、作業者がシャーシ8を裏返しにし
ても、カセット収納体3がイジェクト板24から抜け出
して落下損傷するようなことはなく、カセット収納体3
の抜出し防止に殊更別部品を用意してこれを組み付ける
必要がなく、その分組立作業時間の短縮化と材料の歩留
り向上化とを図ることができる。 【0084】図示実施例は以上のごときであり、カセッ
ト収納体3は、その側面に設けられたピン54を介し、
シャーシ8側面の案内孔13に沿って垂直に落下する方
式のものであるので、シャーシ8上に設けたカセット位
置決め用のガイドピン55とカセット2との位置決め
時、カセット2は円滑に挿入され、さらに、復帰ばね4
5がイジェクト板24を前パネル21の方向に移動させ
ようとし、イジェクト板24の傾斜溝52により、カセ
ット収納体3側面のピン54に垂直R方向の分力を与え
るから、カセット2を安定に装着させることができ、磁
気ディスク1と上下磁気ヘッド34,35との接触状態
も良好となり、信頼性の高いものとすることができ、装
置の水平置きだけでなく、垂直置きに設置された場合に
も、安定に装着させることができる。 【0085】また、カセット収納体3のロード状態にお
いて外乱振動が加わっても、復帰ばね45の水平分力
が、イジェクト板24に設けられている傾斜溝52の後
縁傾斜面52aを、カセット収納体3側面のピン54に
押圧させるように作用するため、外乱振動に対して優れ
た着座性を得ることができる。 【0086】すなわち、先に従来の技術の欄で述べた従
来技術のように、殊更に部品点数を増加させることな
く、しかも各部品の累積寸法誤差を吸収し、製品製作に
要する手間を省いて結果的に製作時間の短縮化に寄与
し、また各部品の寸法に誤差を生じた場合であっても、
カセット着座不安定の要因を確実に除去することができ
る。 【0087】さらに、カセット収納体3がアンロード状
態からロード状態に至るまでの間に、このカセット収納
体3は図10に示すような経時的挙動を示すものであっ
て(なお、図10中、符号2はカセット、3はカセット
収納体、54はカセット収納体3の側面に設けられたピ
ンを示している)、図10(a)に示すように、カセッ
ト2をカセット収納体3に挿入し、シャーシ内を押し込
んでいくときであっても、前記カセット収納体3は、図
9,図11に示す従来例のように、一定距離横方向に移
動するものではなく、したがってカセット収納体3の移
動に支障とならないスペースをシャーシ内に確保する必
要はなく、その分シャーシの小形化を図ることができる
ばかりでなく、カセット収納体3を横方向に移動させな
くて済むということは、その分、機構の簡素化を図れる
ということであり、この点でも装置の小形化に寄与す
る。 【0088】このように取付けおよび取外し自在なるカ
セット2はシャーシ8の着座部に安定して着座させるこ
とができるものであるが、更に前述した実施例を整理し
て本発明について説明する。 【0089】すなわち、カセット収納体3はカセット2
が抜き差し自在に挿入されるとともにカセット2の挿入
によりシャーシ8の底部側に設けている着座部にそのカ
セット2は着座させられる。カセット2をシャーシ8の
着座部に接離させるカセット収納体3の接離移動動作方
向(シャーシの底部に向って近づいたり,離れたりする
動作方向)がカセット2の抜き差し方向と直交するよう
にカセット収納体3はシャーシ8に設けられている。カ
セット収納体3の接離移動動作は、カセット収納体3の
側端に設けられている摺動凸部としてのピン54がシャ
ーシ8に設けられている案内孔13の案内部を摺動する
ように行われるのである。 【0090】このカセット2の抜き差し方向に沿って進
退移動動作ができるように、シャーシ8に設けられてい
るイジェクト板24はカセット収納体3の接触移動動作
を行わせるものである。 【0091】イジェクト板24の進退移動動作はカセッ
ト2の抜き差し動作と逆のような動きになっている。カ
セット2を差し込んで着座部に着座させると、イジェク
ト板24は後退移動する。イジェクト板24を押し込む
ように進行移動させると、逆にカセット2は着座部より
離脱して抜かれるように戻されるのである。 【0092】これは、主としてイジェクト板24の傾斜
溝52と押し戻し付勢手段の復帰ばね45により行われ
るのである。この傾斜溝52はイジェクト板24の前側
から後側に向って進むにつれてシャーシ8の底部に近づ
くように傾むいて延びている。しかも、この傾斜溝52
はイジェクト板24の前側から後側に向って傾斜溝52
の前縁になる前縁傾斜面52cと後縁になる後縁傾斜面
52aを有する。この後縁の傾斜面である後縁傾斜面5
2aと前縁の傾斜面である前縁傾斜面52cとの間にカ
セット収納体3の摺動凸部としてのピン54が摺動自在
に支持されている。 【0093】まず、カセット2が差し込まれていないカ
セット収納体3のところにカセット2を差し込む。カセ
ット収納体3の奥まで差し込むと、押し込み状態でイジ
ェクト板24を保持していたロック機構53のロックが
カセット2によって解かれ、イジェクト板24は押し戻
し付勢手段の復帰ばね45により押し戻されるように後
退移動する。このイジェクト板24は後退移動により、
カセット収納体3の摺動凸部としてのピン54はイジェ
クト板24の後縁傾斜面52aで下方に向けた押し付け
分力を受ける。こうして、摺動凸部としてのピン54は
シャーシ8に設けられている案内孔13の案内部に案内
されて下方に移動し、カセット2が着座部に着座させら
れるのである。逆に、カセット2を抜き外すにはイジェ
クト板24を押し込むように操作する。押し戻し付勢手
段である復帰ばね45に抗してイジェクト板24を奥ま
で進行移動させて押し込んだところでイジェクト板24
は、ロック機構53によりロックされて押し込まれた状
態に保持されるのである。かかる押し込みの進行移動に
より、カセット収納体3の摺動凸部としてのピン54は
イジェクト板24の前縁傾斜面52cで上方に押し返え
される押し返えし分力を受けるのである。こうして、摺
動凸部としてのピン54はシャーシ8に設けられている
案内孔13に案内されて上方に移動し、カセット2は着
座部より離脱するように移動させられるのである。 【0094】さて、カセット2がシャーシ8の着座部に
着座したり、着座部より離脱するのは上述したようにイ
ジェクト板24の進退移動動作によるものであるが、そ
の着座部への着座が安定して行われるよう仕組まれてい
る。 【0095】すなわち、傾斜溝52の後縁傾斜面52a
でカセット収納体3の摺動凸部であるピン54を下方に
押さえ付ける構成とすることにより、イジェクト板24
が後退移動し、カセット2がシャーシ8の着座部に押し
付けられる最終的な着座状態にあっては、この装置を構
成する各種部品の寸法誤差があっても、押し戻し付勢手
段である復帰ばね45の押し戻し力が働いた場合に前記
傾斜溝52の後縁傾斜面52aでピン54を押圧する押
し付け分力が得られ、カセット2の安定した着座状態が
保たれるのである。 【0096】またイジェクト板24は、基板部と該基板
部の両端を直角に折り曲げた前後方向に延びる両側板部
を有する。この両側板部に傾斜溝52が設けられる。側
板部には、傾斜溝52がそれぞれ二個ずつ形成され、各
傾斜溝52は前後方向に所定の間隔を置いて並ぶように
配置されている。 【0097】このような形状のイジェクト板24は、イ
ジェクト板の両側板部がシャーシ8の両側壁部30の内
側に沿うように、かつイジェクト板24の基板部がシャ
ーシ8の底部に対向するようにしてシャーシ8内に配置
している。 【0098】一方、カセット収納体3の両側部に設けら
れるピン54も二個ずつ形成され、前後方向に所定の間
隔を置いて並ぶように配置されている。そして、傾斜溝
52にピン54を挿入して、イジェクト板24にカセッ
ト収納体3が4個所で支持されるように連結している。 【0099】このようにカセット収納体3は四個所で支
持されているので、イジェクト板24の進退移動自在に
伴うカセット収納体3の接離移動はシャーシに向けた平
行状態が保たれて行われる。このため、シャーシ8の着
座部へのカセット2の着座ないし離脱動作は傾きなく平
行状態が保たれたまま安定的に行われる。 【0100】カセット2のシャーシ8への着座は、四個
所より支持されるカセット収納体3で、全体的に片寄り
のない押し付け力を受けるので、安定した着座状態が維
持される。 【0101】さらに、カセット収納体3側面のピン54
は、傾斜溝52の後縁傾斜面52aに沿いながら、シャ
ーシ8の側面に設けた案内孔13を垂直方向に落下する
ことになり、つまり、カセット収納体3側面のピン54
は、シャーシ8の側面に設けた案内孔13に対し線接触
のみで移動する結果、カセット2は、シャーシ8に設け
たカセット位置決め用のガイドピン55に円滑に挿入さ
れる。 【0102】なお、本発明は、図示実施例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内に
おいて適宜設計変更をなし得ることは勿論である。 【0103】 【発明の効果】以上述べたように、本発明は、底部と該
底部の両側に設けられ、かつ前後方向に延在する両側壁
部とを有するシャーシと、磁気ディスクを内蔵する平板
状のカセットが抜き差し自在に挿入され、かつ前記シャ
ーシの底部に向かって近づいたり、離れたり接離移動を
するようにシャーシに接離移動自在に設けられるカセッ
ト収納体と、このカセット収納体が前記シャーシの底部
に近づくように移動した際にカセット収納体に挿入され
ているカセットが着座するようにシャーシの底部に設け
た着座部と、前記カセット収納体の接離移動方向と直交
し、かつ前記側壁部に沿って前後方向に進行移動・後退
移動するように前記シャーシに進退移動自在に設けられ
たイジェクト板と、前記イジェクト板に設けられ、かつ
イジェクト板の前側から後側に向かって進むにつれて前
記シャーシの底部に近づくように傾いて延びる傾斜溝
と、前記カセット収納体の側部に設けられ、かつ傾斜溝
内に沿って摺動自在に案内される摺動凸部と、前記進行
移動の押し込みにより、押し込まれたイジェクト板を押
し込まれ状態に保持し、かつカセットをカセット収納体
に差し込むことにより、その保持が解除されるロック機
構と、前記ロック機構の解除により、押し込まれ状態に
あったイジェクト板を前記後退移動させるように押し戻
す押し戻し付勢手段とを備え、前記押し戻し付勢手段で
イジェクト板を後退移動させて前記シャーシの着座部に
カセットを着座させる際には、前記カセット収納体が前
記シャーシの底部に向かって移動するように前記傾斜溝
で前記摺動凸部を押圧し、逆に前記イジェクト板を進行
移動させて前記シャーシの着座部からカセットを離脱さ
せる際には、前記カセット収納体が前記シャーシの底部
から離れる方向に向かって移動するように前記傾斜溝で
前記摺動凸部を押圧するものにおいて、前記摺動凸部を
摺動自在に案内し、かつ前記カセット収納体の接離移動
方向に沿うように形成される案内部を前記シャーシの両
側壁部に設け、前記イジェクト板は基板部と該基板部の
両端を直角に折り曲げた前後方向に延びる両側板部とを
設け、前記イジェクト板の両側板部が前記シャーシの両
側壁部の内側に沿い、かつイジェクト板の基板部がシャ
ーシの底部に対向するようにイジェクト板をシャーシに
配置し、前記イジェクト板の両側板部に前記傾斜溝をそ
れぞれ二個ずつ形成するとともに各側板部の傾斜溝が前
後方向に所定の間隔を置いて並ぶように配置し、前記カ
セット収納体の摺動凸部をカセット収納体の両側部にそ
れぞれ二個ずつ形成するとともに前後方向に所定の間隔
を置いて並ぶように配置し、前記シャーシの着座部にカ
セットを着座させた着座状態にあっては、押し戻し付勢
手段の押し戻し力により、前記傾斜溝の傾斜部で前記摺
動凸部を下方に押さえ付ける構成を特徴とする磁気ディ
スク駆動装置にある。 【0104】この構成によれば、次のような良さがあ
る。 【0105】(1) 装置の小形化は勿論のこと、これと併
せて複雑な構造を採用することなく各部品の累積寸法誤
差を吸収し、製品製作に要する手間を省いて結果的に製
作時間の短縮化に寄与し、なおかつ各部品の寸法に誤差
を生じた場合であっても、カセット着座不安定の要因を
確実に除去し、常に安定したカセット着座をも同時に達
成することのできる、改良された磁気ディスク駆動装置
を得ることができる。 【0106】(2) 具体的には、傾斜溝の傾斜部でカセッ
ト収納体の摺動凸部を下方に押さえ付ける構成とするこ
とにより、イジェクト板が後退移動し、カセットがシャ
ーシの着座部に押し付けられる最終的な着座状態にあっ
ては、この装置を構成する各種部品の寸法誤差があって
も、押し戻し付勢手段の押し戻し力が働いた場合に前記
傾斜溝の傾斜部で前記摺動凸部を押圧する押し付け分力
が得られ、カセットの安定した着座状態が保たれるので
ある。 【0107】(3) イジェクト板の両側板部に傾斜溝をそ
れぞれ二個ずつ前後方向に所定の間隔を置いて並ぶよう
に配置し、この傾斜溝に摺動自在に支持され、かつカセ
ット収納体の両側部にそれぞれ二個ずつ前後方向に所定
の間隔を置いて並ぶように配置された四個の摺動凸部
で、カセット収納体は四個所より支持されるようにな
る。このため、イジェクト板の進退移動自在に伴うカセ
ット収納体の接離移動はシャーシに向けた平行状態が保
たれて行われるので、シャーシの着座部へのカセットの
着座ないし離脱動作は傾きなく平行状態が保たれたまま
安定的に行われる。 【0108】(4) シャーシの着座部に押し付けられるよ
うに着座する磁気ディスクの内蔵するカセットは、四個
所より支持されるカセット収納体で、全体的に片寄りの
ない押し付け力を受けるので、カセットはシャーシの着
座部に座り良く、安定した着座状態が維持される。 【0109】(5) さらに、摺動凸部を摺動自在に案内
し、かつカセット収納体の接離移動方向に沿うように形
成される案内部をシャーシの両側壁部に設けることによ
り、カセット収納体側面の摺動凸部は、傾斜溝に沿いな
がら、シャーシの側面に設けた案内部を垂直方向に落下
することになり、つまり、カセット収納体側面の摺動凸
部は、シャーシの側面に設けた案内部に対し線接触のみ
で移動する結果、カセットはシャーシに設けたカセット
位置決め用のガイドピンに円滑に挿入される。 【0110】これに対し、カセット収納体の前側を前パ
ネルに接触させつつ、カセット収納体の後側を、ローラ
を介してピンに接触させつつ、カセット収納体を上下に
移動させるものがある。 【0111】しかし、この構成によれば、前パネルとカ
セット収納体前側との接触は面接触であるため、摺動抵
抗が大きく、加えて、カセット収納体後側では、ローラ
を介したピンとの接触であるため、カセット収納体の上
下動時、そのカセット収納体の前側と後側とに加わる力
にアンバランスを生じ、カセット収納体がスムーズに動
作し得ない難点がある。 【0112】一方、本発明によれば、カセット収納体側
面の摺動凸部は、シャーシの側面に設けた案内部に対し
線接触のみで移動する結果、カセット収納体をスムーズ
に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るもので、カセット非挿
入時の磁気ディスク装置の縦断面図。 【図2】本発明の一実施例に係るもので、カセットが挿
入された磁気ディスク装置の縦断面図。 【図3】本発明の一実施例に係るもので、カセット非挿
入時の磁気ディスク装置の平面図。 【図4】本発明の一実施例に係るもので、カセットが着
座する直前のカセット収納体およびイジェクト板を主に
示す側面図。 【図5】本発明の一実施例に係るもので、カセットが着
座後のカセット収納体およびイジェクト板を主に示す側
面図。 【図6】本発明の一実施例に係る分解図で、前パネル,
イジェクト板およびシャーシを主に示している。 【図7】本発明の一実施例に係るもので、復帰ばねの動
作説明図。 【図8】本発明の一実施例に係る分解図で、カセット収
納体およびコレットを主に示している。 【図9】従来例に係るもので、カセット収納体とイジェ
クト板の関連構成を示す部分拡大図。 【図10】本発明の一実施例に係るもので、カセット収
納体の動作説明図。 【図11】図9の従来例におけるカセット収納体の動作
説明図。 【図12】本発明の一実施例に係るもので、ロック機構
とこのロック機構にロックされるイジェクト板を示す拡
大平面図。 【図13】本発明の一実施例に係るもので、ロック機構
とこのロック機構にロックされるイジェクト板を示す拡
大縦断面図。 【図14】本発明の一実施例に係るもので、挿入するカ
セットでイジェクト板がロック機構より外れるところを
示す拡大縦断面図。 【図15】本発明の一実施例に係るもので、イジェクト
板がロック機構より外れた後の状態を示す拡大平面図。 【図16】本発明の一実施例に係るもので、イジェクト
板がロック機構より外れた後の状態を示す拡大縦断面
図。 【符号の説明】 1…磁気ディスク、2…カセット、3…カセット収納
体、8…シャーシ、24…イジェクト板、45…復帰ば
ね(押し戻し付勢手段)、52…傾斜溝、52a…上傾
斜部、53…ロック機構、54…ピン(摺動凸部)、5
5a…段部(着座部)。
入時の磁気ディスク装置の縦断面図。 【図2】本発明の一実施例に係るもので、カセットが挿
入された磁気ディスク装置の縦断面図。 【図3】本発明の一実施例に係るもので、カセット非挿
入時の磁気ディスク装置の平面図。 【図4】本発明の一実施例に係るもので、カセットが着
座する直前のカセット収納体およびイジェクト板を主に
示す側面図。 【図5】本発明の一実施例に係るもので、カセットが着
座後のカセット収納体およびイジェクト板を主に示す側
面図。 【図6】本発明の一実施例に係る分解図で、前パネル,
イジェクト板およびシャーシを主に示している。 【図7】本発明の一実施例に係るもので、復帰ばねの動
作説明図。 【図8】本発明の一実施例に係る分解図で、カセット収
納体およびコレットを主に示している。 【図9】従来例に係るもので、カセット収納体とイジェ
クト板の関連構成を示す部分拡大図。 【図10】本発明の一実施例に係るもので、カセット収
納体の動作説明図。 【図11】図9の従来例におけるカセット収納体の動作
説明図。 【図12】本発明の一実施例に係るもので、ロック機構
とこのロック機構にロックされるイジェクト板を示す拡
大平面図。 【図13】本発明の一実施例に係るもので、ロック機構
とこのロック機構にロックされるイジェクト板を示す拡
大縦断面図。 【図14】本発明の一実施例に係るもので、挿入するカ
セットでイジェクト板がロック機構より外れるところを
示す拡大縦断面図。 【図15】本発明の一実施例に係るもので、イジェクト
板がロック機構より外れた後の状態を示す拡大平面図。 【図16】本発明の一実施例に係るもので、イジェクト
板がロック機構より外れた後の状態を示す拡大縦断面
図。 【符号の説明】 1…磁気ディスク、2…カセット、3…カセット収納
体、8…シャーシ、24…イジェクト板、45…復帰ば
ね(押し戻し付勢手段)、52…傾斜溝、52a…上傾
斜部、53…ロック機構、54…ピン(摺動凸部)、5
5a…段部(着座部)。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭59−221884(JP,A)
特開 昭58−85966(JP,A)
実開 昭59−125749(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.底部と該底部の両側に設けられ、かつ前後方向に延
在する両側壁部とを有するシャーシと、 磁気ディスクを内蔵する平板状のカセットが抜き差し自
在に挿入され、かつ前記シャーシの底部に向かって近づ
いたり、離れたり接離移動をするようにシャーシに接離
移動自在に設けられるカセット収納体と、 このカセット収納体が前記シャーシの底部に近づくよう
に移動した際にカセット収納体に挿入されているカセッ
トが着座するようにシャーシの底部に設けた着座部と、 前記カセット収納体の接離移動方向と直交し、かつ前記
側壁部に沿って前後方向に進行移動・後退移動するよう
に前記シャーシに進退移動自在に設けられたイジェクト
板と、 前記イジェクト板に設けられ、かつイジェクト板の前側
から後側に向かって進むにつれて前記シャーシの底部に
近づくように傾いて延びる傾斜溝と、 前記カセット収納体の側部に設けられ、かつ傾斜溝内に
沿って摺動自在に案内される摺動凸部と、 前記進行移動の押し込みにより、押し込まれたイジェク
ト板を押し込まれ状態に保持し、かつカセットをカセッ
ト収納体に差し込むことにより、その保持が解除される
ロック機構と、 前記ロック機構の解除により、押し込まれ状態にあった
イジェクト板を前記後退移動させるように押し戻す押し
戻し付勢手段とを備え、 前記押し戻し付勢手段でイジェクト板を後退移動させて
前記シャーシの着座部にカセットを着座させる際には、
前記カセット収納体が前記シャーシの底部に向かって移
動するように前記傾斜溝で前記摺動凸部を押圧し、 逆に前記イジェクト板を進行移動させて前記シャーシの
着座部からカセットを離脱させる際には、前記カセット
収納体が前記シャーシの底部から離れる方向に向かって
移動するように前記傾斜溝で前記摺動凸部を押圧するも
のにおいて、 前記摺動凸部を摺動自在に案内し、かつ前記カセット収
納体の接離移動方向に沿うように形成される案内部を前
記シャーシの両側壁部に設け、 前記イジェクト板は基板部と該基板部の両端を直角に折
り曲げた前後方向に延びる両側板部とを設け、 前記イジェクト板の両側板部が前記シャーシの両側壁部
の内側に沿い、かつイジェクト板の基板部がシャーシの
底部に対向するようにイジェクト板をシャーシに配置
し、 前記イジェクト板の両側板部に前記傾斜溝をそれぞれ二
個ずつ形成するとともに各側板部の傾斜溝が前後方向に
所定の間隔を置いて並ぶように配置し、 前記カセット収納体の摺動凸部をカセット収納体の両側
部にそれぞれ二個ずつ形成するとともに前後方向に所定
の間隔を置いて並ぶように配置し、 前記シャーシの着座部にカセットを着座させた着座状態
にあっては、押し戻し付勢手段の押し戻し力により、前
記傾斜溝の傾斜部で前記摺動凸部を下方に押さえ付ける
構成を特徴とする磁気ディスク駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8068146A JP2702471B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 磁気ディスク駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8068146A JP2702471B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 磁気ディスク駆動装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60227912A Division JPH0760554B2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | 磁気ディスク駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08263913A JPH08263913A (ja) | 1996-10-11 |
JP2702471B2 true JP2702471B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=13365317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8068146A Expired - Lifetime JP2702471B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 磁気ディスク駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2702471B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001330012A (ja) * | 2000-05-22 | 2001-11-30 | Clarion Co Ltd | 部材抜止め構造及びディスクプレーヤ |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59125749U (ja) * | 1983-02-07 | 1984-08-24 | セイコーエプソン株式会社 | 磁気デイスクのメデイア着脱機構 |
JPS59154669A (ja) * | 1983-02-23 | 1984-09-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | カ−トリツジ着脱装置 |
JPS59221884A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-13 | Toshiba Corp | フロツピ−磁気デイスク装置 |
JPS60195765A (ja) * | 1984-03-16 | 1985-10-04 | Canon Inc | 記録担体収納容器装填装置 |
JPH0320927Y2 (ja) * | 1985-01-22 | 1991-05-07 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP8068146A patent/JP2702471B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08263913A (ja) | 1996-10-11 |
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