JPH0760554B2 - 磁気ディスク駆動装置 - Google Patents
磁気ディスク駆動装置Info
- Publication number
- JPH0760554B2 JPH0760554B2 JP60227912A JP22791285A JPH0760554B2 JP H0760554 B2 JPH0760554 B2 JP H0760554B2 JP 60227912 A JP60227912 A JP 60227912A JP 22791285 A JP22791285 A JP 22791285A JP H0760554 B2 JPH0760554 B2 JP H0760554B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cassette
- chassis
- eject plate
- storage body
- front side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク駆動装置に係り、特に磁気ディ
スクを内蔵したカセットの安定装着、および安定着座を
図るようにした磁気ディスク駆動装置に関する。
スクを内蔵したカセットの安定装着、および安定着座を
図るようにした磁気ディスク駆動装置に関する。
一般に、磁気ディスク駆動装置は、キャリッジの先端部
に磁気ヘッドを設け、そのキャリッジとステッピングモ
ータをスチールベルト等の手段で連結し、磁気ディスク
面に沿ってキャリッジが平行移動して、磁気ヘッドが磁
気ディスク上の規定のトラックに位置決めされる構成で
あることは、たとえば特公昭53-123911号公報により周
知となっている。
に磁気ヘッドを設け、そのキャリッジとステッピングモ
ータをスチールベルト等の手段で連結し、磁気ディスク
面に沿ってキャリッジが平行移動して、磁気ヘッドが磁
気ディスク上の規定のトラックに位置決めされる構成で
あることは、たとえば特公昭53-123911号公報により周
知となっている。
しかし、3インチや3.5インチのように、カセットがハ
ードケースのものの従来の構成については、種々の不具
合があった。
ードケースのものの従来の構成については、種々の不具
合があった。
その不具合を、従来例に係るものの略示要部構成図であ
る第9図により説明する。
る第9図により説明する。
なお、第9図で、2は磁気ディスクを内蔵するカセッ
ト、3はカセット収納体、8はシャーシ、24はシャーシ
8に装着され、かつカセット挿入口(図示省略)から外
方にカセット2を飛び出させるイジェクト板、30はシャ
ーシ側板、51はイジェクト板24のロック突起、53はシャ
ーシ8に装着され、前記イジェクト板24のロック突起と
係合・離脱するロック機構、54はカセット収納体3の側
面に設けたピン、57は側板30の水平部、58は前記水平部
57に連続する側板30のL字状案内溝、59はカセット収納
体3と側板30側を連続している引きばねである。
ト、3はカセット収納体、8はシャーシ、24はシャーシ
8に装着され、かつカセット挿入口(図示省略)から外
方にカセット2を飛び出させるイジェクト板、30はシャ
ーシ側板、51はイジェクト板24のロック突起、53はシャ
ーシ8に装着され、前記イジェクト板24のロック突起と
係合・離脱するロック機構、54はカセット収納体3の側
面に設けたピン、57は側板30の水平部、58は前記水平部
57に連続する側板30のL字状案内溝、59はカセット収納
体3と側板30側を連続している引きばねである。
すなわち、前記従来の構成では、第9図に示すように、
カセット2をカセット収納体3に挿入し、シャーシ8内
を押し込んでいくと、カセット収納体3の側面に設けた
ピン54が引きばね59に抗しながら、側板30の水平部57を
水平方向に摺動し、続いて側板30のL字状案内溝58に沿
って落下しようとする。
カセット2をカセット収納体3に挿入し、シャーシ8内
を押し込んでいくと、カセット収納体3の側面に設けた
ピン54が引きばね59に抗しながら、側板30の水平部57を
水平方向に摺動し、続いて側板30のL字状案内溝58に沿
って落下しようとする。
このとき、引きばね59の分力QがL字状案内溝58に加わ
り、ピン54が垂直落下しはじめの引きばね張力の大きい
うちはよいが、カセット2が所定位置に着座する寸前
の、引きばね張力が小さくなってきた時点では、特にQ
方向分力の影響でピン54が落下しきれずに、L字状案内
溝58の下部寄りの途中で引っかかったりする欠点があっ
た。特に、装置を垂直置きに設置した場合、この種の不
具合が顕著に出てくる欠点があった。
り、ピン54が垂直落下しはじめの引きばね張力の大きい
うちはよいが、カセット2が所定位置に着座する寸前
の、引きばね張力が小さくなってきた時点では、特にQ
方向分力の影響でピン54が落下しきれずに、L字状案内
溝58の下部寄りの途中で引っかかったりする欠点があっ
た。特に、装置を垂直置きに設置した場合、この種の不
具合が顕著に出てくる欠点があった。
また、第9図に示す従来例にあっては、カセット収納体
3のロード状態において外乱振動が加わると、カセット
2が着座面から浮いていしまい、安定的な着座を保証で
きない欠点があった。
3のロード状態において外乱振動が加わると、カセット
2が着座面から浮いていしまい、安定的な着座を保証で
きない欠点があった。
さらに、第9図に示す従来例にあっては、カセット収納
体3がアンロード状態からロード状態に至るまでの間
に、このカセット収納体3は第11図に示すような経時的
挙動を示すものであって(なお、第11図中、符号2はカ
セット、3はカセット収納体、54はカセット収納体3の
側面に設けられたピンを示している)、第11図(a)に
示すように、カセット2をカセット収納体3に挿入し、
シャーシ内を押し込んでいくとき、前記カセット収納体
3は一定距離横方向に移動するため、このカセット収納
体3の移動に支障とならないスペースをシャーシ内に確
保しなければならず、その分シャーシが大形化する。
体3がアンロード状態からロード状態に至るまでの間
に、このカセット収納体3は第11図に示すような経時的
挙動を示すものであって(なお、第11図中、符号2はカ
セット、3はカセット収納体、54はカセット収納体3の
側面に設けられたピンを示している)、第11図(a)に
示すように、カセット2をカセット収納体3に挿入し、
シャーシ内を押し込んでいくとき、前記カセット収納体
3は一定距離横方向に移動するため、このカセット収納
体3の移動に支障とならないスペースをシャーシ内に確
保しなければならず、その分シャーシが大形化する。
ところで、磁気ディスク駆動装置のカセット挿入・排出
に関する技術は、たとえば実開昭58-26771号公報にも記
載されており、同号に示されているイジェクト板には、
互いに高さの異なる位置において平行に伸びている一対
の平行部と、これらの平行部を互いに連通している傾斜
部とからなるガイド孔が形成され、このガイド孔内に、
カセット収納体側のピンが挿入配置されており、このイ
ジェクト板によれば、カセットローディング後、前記ピ
ンは、傾斜部に続く下方の水平部に押圧され、カセット
を上下に振ってもチャッキング不良を防止できるという
ものである。
に関する技術は、たとえば実開昭58-26771号公報にも記
載されており、同号に示されているイジェクト板には、
互いに高さの異なる位置において平行に伸びている一対
の平行部と、これらの平行部を互いに連通している傾斜
部とからなるガイド孔が形成され、このガイド孔内に、
カセット収納体側のピンが挿入配置されており、このイ
ジェクト板によれば、カセットローディング後、前記ピ
ンは、傾斜部に続く下方の水平部に押圧され、カセット
を上下に振ってもチャッキング不良を防止できるという
ものである。
そして、前掲実開昭58-26771号公報に開示されている技
術によれば、カセットローディングによって所定の位置
に達する以前に、ディスクカセットの4つの隅部に対
し、板ばね部材の係合用突起を上方から弾性的に圧着係
合するようにしている。
術によれば、カセットローディングによって所定の位置
に達する以前に、ディスクカセットの4つの隅部に対
し、板ばね部材の係合用突起を上方から弾性的に圧着係
合するようにしている。
しかし、これによれば、板ばね部材とその取付部材とを
必要とし、部品点数が増加するばかりでなく、前記各部
材の取付けに多くの手間と時間とを必要とする。
必要とし、部品点数が増加するばかりでなく、前記各部
材の取付けに多くの手間と時間とを必要とする。
一方、前記のごとく、互いに高さの異なる位置において
平行に伸びている一対の平行部と、これらの平行部を互
いに連通している傾斜部とによってガイド孔を形成し、
このガイド孔内に、カセット収納体側のピンを挿入配置
し、かつ前掲実開昭58-26771号公報に示すごとき板ばね
部材を殊更に備えていない構造のイジェクト板も提案さ
れており、このイジェクト板によれば、カセットローデ
ィング後、前記ピンは、実開昭58-26771号公報と同様、
傾斜部に続く下方の水平部で押圧され、チャッキング不
良を防止するものであるが、その場合、前記傾斜部に続
く下方に水平部とピンとの間に隙間があると、その水平
部の上面でピンの上面を押圧することにはならず、カセ
ットの位置不安定の原因となり、カセットの位置不安定
は、内蔵している磁気ディスクに悪影響を及ぼし、確実
な記録再生の遂行が不能となる。
平行に伸びている一対の平行部と、これらの平行部を互
いに連通している傾斜部とによってガイド孔を形成し、
このガイド孔内に、カセット収納体側のピンを挿入配置
し、かつ前掲実開昭58-26771号公報に示すごとき板ばね
部材を殊更に備えていない構造のイジェクト板も提案さ
れており、このイジェクト板によれば、カセットローデ
ィング後、前記ピンは、実開昭58-26771号公報と同様、
傾斜部に続く下方の水平部で押圧され、チャッキング不
良を防止するものであるが、その場合、前記傾斜部に続
く下方に水平部とピンとの間に隙間があると、その水平
部の上面でピンの上面を押圧することにはならず、カセ
ットの位置不安定の原因となり、カセットの位置不安定
は、内蔵している磁気ディスクに悪影響を及ぼし、確実
な記録再生の遂行が不能となる。
このようなことから、従来、製品組立上における各部品
の累積寸法誤差を極力少なくすべく、厳しい寸法管理の
許に各部品の組み込みがなされているが、このように厳
しい寸法管理の許に各部品の組み込みを行うことは、前
掲実開昭58-26771号公報に開示の技術とは別の意味でこ
れまた製品製作に多くの手間と時間とを必要とする。
の累積寸法誤差を極力少なくすべく、厳しい寸法管理の
許に各部品の組み込みがなされているが、このように厳
しい寸法管理の許に各部品の組み込みを行うことは、前
掲実開昭58-26771号公報に開示の技術とは別の意味でこ
れまた製品製作に多くの手間と時間とを必要とする。
本発明は、前記した従来技術の欠点をなくし、装置の小
形化は勿論のこと、これと併せて複雑な構造を採用する
ことなく各部品の累積寸法誤差を吸収し、製品作製に要
する手間を省いて結果的に製作時間の短縮化に寄与し、
なおかつ各部品の寸法に誤差を生じた場合であっても、
カセット着座不安定の要因を確実に除去し、常に安定し
たカセット着座をも同時に達成することのできる、改良
された磁気ディスク駆動装置の提供を、その目的とする
ものである。
形化は勿論のこと、これと併せて複雑な構造を採用する
ことなく各部品の累積寸法誤差を吸収し、製品作製に要
する手間を省いて結果的に製作時間の短縮化に寄与し、
なおかつ各部品の寸法に誤差を生じた場合であっても、
カセット着座不安定の要因を確実に除去し、常に安定し
たカセット着座をも同時に達成することのできる、改良
された磁気ディスク駆動装置の提供を、その目的とする
ものである。
本発明は、着座部の設けられているシャーシと、磁気デ
ィスクの内蔵する平板状のカセットが抜き差し自在に挿
入されるとともにカセットを前記着座部に接離させる接
離移動動作がカセットの抜き差し方向と直交するように
してシャーシに設けられているカセット収納体と、前記
抜き差し方向に沿って進退移動動作ができるように前記
シャーシに設けられ、かつ前記カセット収納体の接離移
動動作を行なわせるイジェクト板と、前記シャーシに設
けられ、かつ前記カセット収納体の接離移動動作を案内
する案内部と、前記イジェクト板の側端に設けられ、か
つイジェクト板の進行移動方向に向かいながら前記着座
部に着座するカセットの着座移動方向側に向くように傾
斜して手前側から先方側に延びる傾斜溝と、この傾斜溝
を形成し、かつイジェクト板の進行移動方向に向かって
手前になる前部と奥の方になる後部に位置する一対の傾
斜面と、前記傾斜溝に摺動自在に案内され、かつ前記カ
セット収納体の側端に設けられた摺動凸部と、進行移動
により押し込まれたイジェクト板が押し込み状態で保持
されるとともにカセット収納体に差し込むカセットで前
記押し込み状態の保持が解除されるロック機構と、前記
ロック機構の解除により押し込み状態にあったイジェク
ト板を後退移動させるように押し戻す押し戻し付勢手段
とを有し、前記押し戻し付勢手段でイジェクト板を後退
移動させて前記シャーシの着座部にカセットを着座され
るように仕向けさせる際には、前記摺動凸部に対して傾
斜溝が前記手前側から前記先方側に移動させられること
により、前記後部の傾斜面で前記摺動凸部に、カセット
が着座部に向けて押し付けられる押し付け分力を加え、
逆に前記イジェクト板の進行移動により前記着座部から
カセットを離脱させる際には、前記摺動凸部に対して傾
斜溝が前記先方側から前記手前側に移動させられること
により、前記前部の傾斜面で前記摺動凸部に、カセット
が着座部から離される押し返えし分力を加えるものにお
いて、前記シャーシの着座部にカセットを押しつける最
終的な着座状態のもとで、前記カセット収納体の摺動凸
部が傾斜溝の前記先方側に位置する最先位置よりも前記
傾斜溝の前記先方側を先に向けて延在し、その着座状態
が前記先方側の傾斜面で摺動凸部を押圧する押し付け分
力により保たれるように構成したことを特徴とするもの
である。
ィスクの内蔵する平板状のカセットが抜き差し自在に挿
入されるとともにカセットを前記着座部に接離させる接
離移動動作がカセットの抜き差し方向と直交するように
してシャーシに設けられているカセット収納体と、前記
抜き差し方向に沿って進退移動動作ができるように前記
シャーシに設けられ、かつ前記カセット収納体の接離移
動動作を行なわせるイジェクト板と、前記シャーシに設
けられ、かつ前記カセット収納体の接離移動動作を案内
する案内部と、前記イジェクト板の側端に設けられ、か
つイジェクト板の進行移動方向に向かいながら前記着座
部に着座するカセットの着座移動方向側に向くように傾
斜して手前側から先方側に延びる傾斜溝と、この傾斜溝
を形成し、かつイジェクト板の進行移動方向に向かって
手前になる前部と奥の方になる後部に位置する一対の傾
斜面と、前記傾斜溝に摺動自在に案内され、かつ前記カ
セット収納体の側端に設けられた摺動凸部と、進行移動
により押し込まれたイジェクト板が押し込み状態で保持
されるとともにカセット収納体に差し込むカセットで前
記押し込み状態の保持が解除されるロック機構と、前記
ロック機構の解除により押し込み状態にあったイジェク
ト板を後退移動させるように押し戻す押し戻し付勢手段
とを有し、前記押し戻し付勢手段でイジェクト板を後退
移動させて前記シャーシの着座部にカセットを着座され
るように仕向けさせる際には、前記摺動凸部に対して傾
斜溝が前記手前側から前記先方側に移動させられること
により、前記後部の傾斜面で前記摺動凸部に、カセット
が着座部に向けて押し付けられる押し付け分力を加え、
逆に前記イジェクト板の進行移動により前記着座部から
カセットを離脱させる際には、前記摺動凸部に対して傾
斜溝が前記先方側から前記手前側に移動させられること
により、前記前部の傾斜面で前記摺動凸部に、カセット
が着座部から離される押し返えし分力を加えるものにお
いて、前記シャーシの着座部にカセットを押しつける最
終的な着座状態のもとで、前記カセット収納体の摺動凸
部が傾斜溝の前記先方側に位置する最先位置よりも前記
傾斜溝の前記先方側を先に向けて延在し、その着座状態
が前記先方側の傾斜面で摺動凸部を押圧する押し付け分
力により保たれるように構成したことを特徴とするもの
である。
本発明に係る磁気ディスク駆動装置の実施例を各図を参
照して説明する。
照して説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る磁気ディスク駆動装
置のカセット非挿入時の断面図、第2図は、同カセット
挿入装着時の断面図、第3図は平面図、第4図,第5図
は、要部拡大詳細図、第6図は、前パネル付近の分解斜
視図、第7図は、復帰ばねの詳細説明図、第8図は、カ
セット収納体付近の分解斜視図、第10図は、本発明装置
におけるカセット収納体の挙動を経時的変化として表す
図である。
置のカセット非挿入時の断面図、第2図は、同カセット
挿入装着時の断面図、第3図は平面図、第4図,第5図
は、要部拡大詳細図、第6図は、前パネル付近の分解斜
視図、第7図は、復帰ばねの詳細説明図、第8図は、カ
セット収納体付近の分解斜視図、第10図は、本発明装置
におけるカセット収納体の挙動を経時的変化として表す
図である。
図において、1は磁気ディスク、2は磁気ディスクを内
蔵する平板状のカセット、3はカセット収納体、4はハ
ブ受7のガイド体6をガイドするガイド溝5を有するハ
ブである。
蔵する平板状のカセット、3はカセット収納体、4はハ
ブ受7のガイド体6をガイドするガイド溝5を有するハ
ブである。
そして、8はシャーシで、装置の各部品が取付けられ、
9はシャーシ8と一体的に形成されたボスであり、この
ボス9の内径側には、カセット2内に内蔵された磁気デ
ィスク1を回転させるための駆動装置10を支えるハウジ
ング11が取付けられている。
9はシャーシ8と一体的に形成されたボスであり、この
ボス9の内径側には、カセット2内に内蔵された磁気デ
ィスク1を回転させるための駆動装置10を支えるハウジ
ング11が取付けられている。
駆動装置10と直結された軸12には、磁気ディスク1の中
心部に設けたハブ4を載置するハブ受7が設けられてい
る。磁気ディスク1はハブ4に固着されており、軸12の
先端部に装着されて芯出しされるように構成されてい
る。
心部に設けたハブ4を載置するハブ受7が設けられてい
る。磁気ディスク1はハブ4に固着されており、軸12の
先端部に装着されて芯出しされるように構成されてい
る。
カセット2を挿入したカセット収納体3は、その側面に
設けたピン54を介し、後述する第4図,第5図に示すご
とく、シャーシ8の側面に設けた案内孔13(第1図)か
らなる案内部(以下、案内孔と称す)を上下に移動でき
るよう構成されており、カセット収納体3の上面の前部
中央には折曲突起14を形成し、コレット15を介して磁気
ディスク1の中央のハブ4に適切な荷重を与えるための
板ばね16が、前記折曲突起14を案内にして加締め、ある
いは溶接で、カセット収納体3に固着されている。
設けたピン54を介し、後述する第4図,第5図に示すご
とく、シャーシ8の側面に設けた案内孔13(第1図)か
らなる案内部(以下、案内孔と称す)を上下に移動でき
るよう構成されており、カセット収納体3の上面の前部
中央には折曲突起14を形成し、コレット15を介して磁気
ディスク1の中央のハブ4に適切な荷重を与えるための
板ばね16が、前記折曲突起14を案内にして加締め、ある
いは溶接で、カセット収納体3に固着されている。
さらに、第8図にも詳述するように、その板ばね16の上
部には、コレット支え17が設けられ、コレット支え17の
一端には、コレット15が取付けられると同時に、その近
傍に設けた板ばね引っかけ部18に板ばね16の端部19を引
っかけ、カセット収納体3の折曲突起14に対応する位置
に設けられたスリット20を折曲突起14に挿入する。
部には、コレット支え17が設けられ、コレット支え17の
一端には、コレット15が取付けられると同時に、その近
傍に設けた板ばね引っかけ部18に板ばね16の端部19を引
っかけ、カセット収納体3の折曲突起14に対応する位置
に設けられたスリット20を折曲突起14に挿入する。
したがって、板ばね16のコレット15に作用する荷重は、
コレット15の近傍の板ばね引っかけ部18に作用するか
ら、板ばね16のばね定数を小さくでき、コレット15に加
わる押圧力を一定化することができる。
コレット15の近傍の板ばね引っかけ部18に作用するか
ら、板ばね16のばね定数を小さくでき、コレット15に加
わる押圧力を一定化することができる。
コレット支え17の他の一端は、装置の前面に取付けた前
パネル21の裏側のカセット挿入口22の上部に設けた支持
部23の下側で受ける構成とし、この支持部23と折曲突起
14に挿入したスリット20により支持されている。
パネル21の裏側のカセット挿入口22の上部に設けた支持
部23の下側で受ける構成とし、この支持部23と折曲突起
14に挿入したスリット20により支持されている。
また、このような構成において、第1図に示すカセット
2の非挿入時には、第4図に示すように、カセット収納
体3が、イジェクト板24により持ち上げられるようにな
っているので、コレット支え17の一端が前パネル21の支
持部23に当接し、コレット支え17の他端に取付けたコレ
ット15は、スリット20を支点として、カセット収納体3
に取付けた板ばね16のばね力に抗して持ち上げられる。
2の非挿入時には、第4図に示すように、カセット収納
体3が、イジェクト板24により持ち上げられるようにな
っているので、コレット支え17の一端が前パネル21の支
持部23に当接し、コレット支え17の他端に取付けたコレ
ット15は、スリット20を支点として、カセット収納体3
に取付けた板ばね16のばね力に抗して持ち上げられる。
そして、この持ち上げられたとき、コレット16の下面は
カセット収納体3の上面以上に持ち上げられるように設
定してある。
カセット収納体3の上面以上に持ち上げられるように設
定してある。
したがって、カセット収納体3の高さ方向寸法は、内側
でカセット2の厚さと同程度にしておいても、カセット
2の挿入時にコレット15に接触することはない。
でカセット2の厚さと同程度にしておいても、カセット
2の挿入時にコレット15に接触することはない。
次に、第2図に示すように、カセット2をカセット収納
体3に挿入していくと、第5図に示すように、イジェク
ト板24の、ロック機構53(なお、ロック機構53の詳細に
ついては後述する)によるロックが解除され、カセット
収納体3は下記のごとくして下側に落下し、磁気ディス
ク1のハブ4がハブ受7に装着されると同時に、コレッ
ト支え17の前端が前パネル21の支持部23から離れるの
で、スリット20を支点に持ち上げられていたコレット15
は、板ばね16により、ハブ4側に押し付けられ、磁気デ
ィスク1のハブ4をハブ受7に押圧する。
体3に挿入していくと、第5図に示すように、イジェク
ト板24の、ロック機構53(なお、ロック機構53の詳細に
ついては後述する)によるロックが解除され、カセット
収納体3は下記のごとくして下側に落下し、磁気ディス
ク1のハブ4がハブ受7に装着されると同時に、コレッ
ト支え17の前端が前パネル21の支持部23から離れるの
で、スリット20を支点に持ち上げられていたコレット15
は、板ばね16により、ハブ4側に押し付けられ、磁気デ
ィスク1のハブ4をハブ受7に押圧する。
なお、これら第4図,第5図の作動については、詳細に
後述する。
後述する。
また、第6図に詳示するように、前パネル21の両側面に
は装置の非使用時にカセット挿入口22を塞ぐためのドア
25を取付けるための取付穴26が設けられ、ドア25に弾性
を与えるためのドアスプリング27を、ドア25に一体的に
形成した挿入軸28に通し、ドア25を長手方向に弾性変形
させながら取付穴26に回転自在に軸支する。
は装置の非使用時にカセット挿入口22を塞ぐためのドア
25を取付けるための取付穴26が設けられ、ドア25に弾性
を与えるためのドアスプリング27を、ドア25に一体的に
形成した挿入軸28に通し、ドア25を長手方向に弾性変形
させながら取付穴26に回転自在に軸支する。
29は、ドアスプリング27が外れないようにするためのば
ね引っかけ部である。
ね引っかけ部である。
さらに、シャーシ8に一体的に形成された両側板30の切
欠き部31(なお、第4図,第5図には、切欠き部31の図
示を省略してある)に引っかけて前パネル21を保持する
ための保持部32が当該前パネル21の両側面に一体的に形
成されている。
欠き部31(なお、第4図,第5図には、切欠き部31の図
示を省略してある)に引っかけて前パネル21を保持する
ための保持部32が当該前パネル21の両側面に一体的に形
成されている。
このような前パネル構成によれば、ドア25とドアスプリ
ング27を設けるだけの簡単な構成で済み、従来例のドア
構成に比べて、部品点数も少なく、安価な構成とするこ
とができる。また、一枚のドア25でカセット挿入口22を
塞ぐのでデザイン的にもシンプルである。
ング27を設けるだけの簡単な構成で済み、従来例のドア
構成に比べて、部品点数も少なく、安価な構成とするこ
とができる。また、一枚のドア25でカセット挿入口22を
塞ぐのでデザイン的にもシンプルである。
一方、第1図〜第3図において、33はキャリッジであ
り、キャリッジ33の先端には、磁気ディスク1の下面に
データを書き込み,読み出しを行う下部磁気ヘッド34が
設けられている。
り、キャリッジ33の先端には、磁気ディスク1の下面に
データを書き込み,読み出しを行う下部磁気ヘッド34が
設けられている。
そして、その上部には、磁気ディスク1の上面にデータ
を書き込み,読み出しを行うための上部磁気ヘッド35
が、ヘッドアーム36の先端に設けられている。
を書き込み,読み出しを行うための上部磁気ヘッド35
が、ヘッドアーム36の先端に設けられている。
通常、下部磁気ヘッド34と上部磁気ヘッド35とのリー
ド,ライトコアの中心は、100TPi(1インチ当りのトラ
ック密度100本)の場合、8トラック分だけずらして位
置決めされている。
ド,ライトコアの中心は、100TPi(1インチ当りのトラ
ック密度100本)の場合、8トラック分だけずらして位
置決めされている。
37は、上部磁気ヘッド35が磁気ディスク1に密着したと
きに、適切な荷重を与えるためのヘッドアームばねであ
る。
きに、適切な荷重を与えるためのヘッドアームばねであ
る。
このように構成された、キャリッジ33とヘッドアーム36
とは、ステッピングモータ38のプーリ39に取付けたスチ
ールベルト40を介して磁気ディスク1に形成された同心
円状の記録帯に沿って移動する。
とは、ステッピングモータ38のプーリ39に取付けたスチ
ールベルト40を介して磁気ディスク1に形成された同心
円状の記録帯に沿って移動する。
そして、41は、プーリ39へのスチールベルト40の取付け
ねじであり、取付けねじ41の先端は、磁気ディスク1に
記録された最外周トラックと最内周トラックに位置した
場所から、キャリッジ33が2トラック以上ずれないよう
にストッパー42が当たるようにしている。
ねじであり、取付けねじ41の先端は、磁気ディスク1に
記録された最外周トラックと最内周トラックに位置した
場所から、キャリッジ33が2トラック以上ずれないよう
にストッパー42が当たるようにしている。
これは、通常使用時には、最外周トラック検出センサー
43により検出するが、輸送時等に、最外周から、さらに
外周方向に2トラック分以上移動すると、ステッピング
モータ38の特性上、最外周トラックに移動することがで
きなくなる虞れがあるためである。また、ステッピング
モータ38が何等かの影響により暴走した場合に、スチロ
ールベルト40の切断を防ぐためのものである。
43により検出するが、輸送時等に、最外周から、さらに
外周方向に2トラック分以上移動すると、ステッピング
モータ38の特性上、最外周トラックに移動することがで
きなくなる虞れがあるためである。また、ステッピング
モータ38が何等かの影響により暴走した場合に、スチロ
ールベルト40の切断を防ぐためのものである。
また、41は、シャーシ8に一体的に形成した係止突起で
あり、イジェクト板24を貫通している。
あり、イジェクト板24を貫通している。
そして、イジェクト板24には、係止突起44の両側に、復
帰ばね45からなる押し戻し付勢手段(以下、復帰ばねと
称す)を係止するための折り曲げ部46が設けられてい
る。
帰ばね45からなる押し戻し付勢手段(以下、復帰ばねと
称す)を係止するための折り曲げ部46が設けられてい
る。
第7図に詳示するように、前記復帰ばね45のほぼ中央部
は、係止突起44の径にほぼ一致する曲率に曲げられてお
り、その両側に任意の曲率47を与え、滑らかに中央曲率
部48を接続する。さらに、曲率47より外側に、適当な長
さの腕49を伸ばしている。
は、係止突起44の径にほぼ一致する曲率に曲げられてお
り、その両側に任意の曲率47を与え、滑らかに中央曲率
部48を接続する。さらに、曲率47より外側に、適当な長
さの腕49を伸ばしている。
このような形状の復帰ばね45は、弾性のある線材等で製
作するものであり、この復帰ばね45は中央曲率部48を係
止突起44に弾着(または係止)するものである。また、
その上方はシャーシ8と一体的に形成した抜け止め部50
により押さえる。その後、腕49をイジェクト板24に設け
た折り曲げ部46に係止するものであり、この係止状態に
よって、イジェクト板24は、前パネル21側に押し戻すよ
うに付勢されることになる。
作するものであり、この復帰ばね45は中央曲率部48を係
止突起44に弾着(または係止)するものである。また、
その上方はシャーシ8と一体的に形成した抜け止め部50
により押さえる。その後、腕49をイジェクト板24に設け
た折り曲げ部46に係止するものであり、この係止状態に
よって、イジェクト板24は、前パネル21側に押し戻すよ
うに付勢されることになる。
イジェクト板24には、第3図,第6図に示すように、ロ
ック突起51と,水平部24aと,傾斜溝52とを有し、カセ
ット2が挿入されていない場合か、挿入途中の場合は、
第4図に示すように、ロック突起51がロック機構53にロ
ックされており、イジェクト板24の水平部24aでカセッ
ト収納体3に設けた摺動凸部であるピン54を持ち上げて
いる。
ック突起51と,水平部24aと,傾斜溝52とを有し、カセ
ット2が挿入されていない場合か、挿入途中の場合は、
第4図に示すように、ロック突起51がロック機構53にロ
ックされており、イジェクト板24の水平部24aでカセッ
ト収納体3に設けた摺動凸部であるピン54を持ち上げて
いる。
ここで、前記ロック機構53の構造、およびカセット収納
体3,イジェクト板24,復帰ばね45との関連動作を、第12
図〜第16図を参照して説明すると、ロック機構53は、逆
L字形状をしている。
体3,イジェクト板24,復帰ばね45との関連動作を、第12
図〜第16図を参照して説明すると、ロック機構53は、逆
L字形状をしている。
そして、この逆L字形状の一辺の直線部53dは、シャー
シ8の面上に、ロックばね53iを介して、段付きねじ53h
による取付けられている。
シ8の面上に、ロックばね53iを介して、段付きねじ53h
による取付けられている。
段付きねじ53hは、大径部,中径部,小径部よりなり、
ロックばね53iは、段付きねじ53hの中径部にガイドさ
れ、かつ段付きねじ53hの大径部下面とロック機構直線
部53dの上面間に圧縮保持されている。
ロックばね53iは、段付きねじ53hの中径部にガイドさ
れ、かつ段付きねじ53hの大径部下面とロック機構直線
部53dの上面間に圧縮保持されている。
段付きねじ53hの小径部はねじとなっており、シャーシ
8に捩じ込まれている。
8に捩じ込まれている。
そして、そのねじの止まりは、中径部の下面がシャーシ
8の上面に当接することにより行われる。
8の上面に当接することにより行われる。
ロック機構53の直線部53dには、段付きねじ53hの中径部
より大きい穴を設けておき、その穴を前記中径部が貫通
している。
より大きい穴を設けておき、その穴を前記中径部が貫通
している。
ロック機構直線部53dの先には、段部53eが形成され、そ
の段部53eの高さは、イジェクト板24の板厚より大きく
してある。
の段部53eの高さは、イジェクト板24の板厚より大きく
してある。
段部53eからは、直径部53fが延出されており、さらにそ
の先端には、切起し部53gが設けられている。
の先端には、切起し部53gが設けられている。
切起し部53gの下面先端は、シャーシ8面上に接してお
り、その接触圧力は、前記したロックばね53iの伸長力
により決定される。
り、その接触圧力は、前記したロックばね53iの伸長力
により決定される。
逆L字形状に形成されたロック機構53の他の一辺は、直
線部53cと傾斜部53b、およびカセット当接部53aよりな
る。
線部53cと傾斜部53b、およびカセット当接部53aよりな
る。
カセット収納体3にカセット2を挿入する以前の状態を
第12図,第13図に示す。また、そのときの装置全体の状
態を第4図に示す。
第12図,第13図に示す。また、そのときの装置全体の状
態を第4図に示す。
そして、このとき、イジェクト板24に設けられているロ
ック突起51は、前記ロック機構53の切起し部53gに係止
しているので、イジェクト板24は、復帰ばね45の復元力
によって前記パネル21側に付勢されているが、付勢方向
に移動することはできない。
ック突起51は、前記ロック機構53の切起し部53gに係止
しているので、イジェクト板24は、復帰ばね45の復元力
によって前記パネル21側に付勢されているが、付勢方向
に移動することはできない。
カセット収納体3にカセット2を挿入し、カセット2の
先端がロック機構53のカセット当接部53aを押すと、ロ
ック機構53は、当該ロック機構53の直線部53dを直線部5
3cとの交接部が支点となって時計方向に回動する。そし
て、その回動は、前記のごとく、ロック機構53の直線部
53dに対し、段付きねじ53hの中径部より十分大きい穴を
設けておくことにより円滑に行われる。ただし、この回
動は、ロックばね53iの伸長力に抗して行われるので、
カセット2の挿入に際しては、その反力を感じることに
なる。
先端がロック機構53のカセット当接部53aを押すと、ロ
ック機構53は、当該ロック機構53の直線部53dを直線部5
3cとの交接部が支点となって時計方向に回動する。そし
て、その回動は、前記のごとく、ロック機構53の直線部
53dに対し、段付きねじ53hの中径部より十分大きい穴を
設けておくことにより円滑に行われる。ただし、この回
動は、ロックばね53iの伸長力に抗して行われるので、
カセット2の挿入に際しては、その反力を感じることに
なる。
カセット2の挿入が続行され、前記時計方向の回動がさ
らに進むと、ロック機構切起し部53gの下面は、イジェ
クト板24に設けられているロック突起51の上面より上が
り、前記ロック突起51と切起し部53gとの係止が外れる
ので、イジェクト板24は、復帰ばね45の復元力によって
前パネル21側に移動することになる。この状態を第14図
に示す。
らに進むと、ロック機構切起し部53gの下面は、イジェ
クト板24に設けられているロック突起51の上面より上が
り、前記ロック突起51と切起し部53gとの係止が外れる
ので、イジェクト板24は、復帰ばね45の復元力によって
前パネル21側に移動することになる。この状態を第14図
に示す。
イジェクト板24の移動により、カセツト収納体3側面の
ピン54は、イジェクト板24側面の水平部24aより外れ、
傾斜溝52の上傾斜部52aに沿いながら、シャーシ8の側
面に設けた案内孔13を垂直方向へ落下することになり、
その結果、カセット2は、シャーシ8に設けたカセット
位置決め用のガイドピン55に円滑に挿入される。
ピン54は、イジェクト板24側面の水平部24aより外れ、
傾斜溝52の上傾斜部52aに沿いながら、シャーシ8の側
面に設けた案内孔13を垂直方向へ落下することになり、
その結果、カセット2は、シャーシ8に設けたカセット
位置決め用のガイドピン55に円滑に挿入される。
落下完了したカセット2の先端は、ロック機構53に傾斜
部53bを設けてあるため、ロック機構直線部53cと接する
ことはない。
部53bを設けてあるため、ロック機構直線部53cと接する
ことはない。
すなわち、カセット2は、落下完了直前,直後ともに、
ロックばね53iの伸長力による影響を受けることがない
ため、より垂直に落下することが可能となり、安定した
位置決めを実現することができる。この状態を第15図,
第16図に示す。また、そのときの装置全体の状態を第5
図に示す。
ロックばね53iの伸長力による影響を受けることがない
ため、より垂直に落下することが可能となり、安定した
位置決めを実現することができる。この状態を第15図,
第16図に示す。また、そのときの装置全体の状態を第5
図に示す。
次に、カセット2を排出する場合には、イジェクト板24
を復帰ばね45の復元力に抗して押すと、カセット収納体
3側面のピン54が前記とは逆の方向に押圧され、かつシ
ャーシ8の側面に設けた案内孔13にガイドされて、カセ
ット収納体3をシャーシ8面上から離れる方向に垂直移
動させる。
を復帰ばね45の復元力に抗して押すと、カセット収納体
3側面のピン54が前記とは逆の方向に押圧され、かつシ
ャーシ8の側面に設けた案内孔13にガイドされて、カセ
ット収納体3をシャーシ8面上から離れる方向に垂直移
動させる。
このとき、イジェクト板24に設けられているロック突起
51は、ロック機構切起し部53gの斜面部に当接してこれ
を押圧する。したがって、ロック機構53gは、当該ロッ
ク機構53の直線部53dと直線部53cとの交接部が支点とな
って、かつロックばね53iの伸長力に抗して時計方向に
回動する。
51は、ロック機構切起し部53gの斜面部に当接してこれ
を押圧する。したがって、ロック機構53gは、当該ロッ
ク機構53の直線部53dと直線部53cとの交接部が支点とな
って、かつロックばね53iの伸長力に抗して時計方向に
回動する。
そして、さらにイジェクト板24を押すと、カセット収納
体3側面のピン54は、イジェクト板24側面の水平部24a
に達する。なお、このときのロック機構53の状態は、前
記第14図の場合と同じである。
体3側面のピン54は、イジェクト板24側面の水平部24a
に達する。なお、このときのロック機構53の状態は、前
記第14図の場合と同じである。
この直後、イジェクト板24に設けられているロック5突
起51は、ロック機構53の切起し部53gを通過し、同時に
ロック機構53は、ロックばね53iの伸長力による反時計
方向に回動し、再び前記ロック突起51と切起し部53gと
が係合し、イジェクト板24が付勢方向に移動しないよう
にロックする。このときのロック機構53の状態は第12図
および第13図のようになり、装置全体の状態は第4図の
ようになる。
起51は、ロック機構53の切起し部53gを通過し、同時に
ロック機構53は、ロックばね53iの伸長力による反時計
方向に回動し、再び前記ロック突起51と切起し部53gと
が係合し、イジェクト板24が付勢方向に移動しないよう
にロックする。このときのロック機構53の状態は第12図
および第13図のようになり、装置全体の状態は第4図の
ようになる。
その後は、操作者がイジェクト板24を押す動作を終了し
ても、カセット収納体3側面のピン54は、イジェクト板
24側面の水平部24a上に保持されることになる。
ても、カセット収納体3側面のピン54は、イジェクト板
24側面の水平部24a上に保持されることになる。
また、前記ロックばね53iの伸長力は、カセット当接部5
3aを介してカセット2の先端を押すので、当該カセット
2の円滑な排出を補助することになる。
3aを介してカセット2の先端を押すので、当該カセット
2の円滑な排出を補助することになる。
このような構成の磁気ディスク駆動装置にカセット2を
挿入しない場合は、既述のように第1図の状態になって
いる。
挿入しない場合は、既述のように第1図の状態になって
いる。
このときの復帰ばね45の状態は、第7図に示す無荷重状
態Aより最大たわみを与えられたCの状態になってい
る。ロック突起51は、ロック機構53にロックされ、イジ
ェクト板24の水平部24aは、ピン54を押上げている。
態Aより最大たわみを与えられたCの状態になってい
る。ロック突起51は、ロック機構53にロックされ、イジ
ェクト板24の水平部24aは、ピン54を押上げている。
次に、カセット収納体3にカセット2を挿入すると、カ
セット2によってロック機構53のロックを解除するた
め、イジェクト板24は復帰ばね45の復元力により、前パ
ネル21側に摺動する。同時に、イジェクト板24の傾斜溝
52も第1図のP矢方向に移動するため、第5図に示すよ
うに、ピン54はイジェクト板24の水平部24aから外れて
落下し、イジェクト板24に設けた傾斜溝52の上傾斜部52
aにより、下側に押さえ付けられる構成となっている。
セット2によってロック機構53のロックを解除するた
め、イジェクト板24は復帰ばね45の復元力により、前パ
ネル21側に摺動する。同時に、イジェクト板24の傾斜溝
52も第1図のP矢方向に移動するため、第5図に示すよ
うに、ピン54はイジェクト板24の水平部24aから外れて
落下し、イジェクト板24に設けた傾斜溝52の上傾斜部52
aにより、下側に押さえ付けられる構成となっている。
さらに、この第4図,第5図に示される動作を、次に詳
細に説明する。
細に説明する。
上述のように、カセット収納体3の側面に設けられたピ
ン54は、最初、イジェクト板24の水平部24a上に支えら
れている。
ン54は、最初、イジェクト板24の水平部24a上に支えら
れている。
カセット収納体3にカセット2を挿入することにより、
ロック機構53が外れると、イジェクト板24は、復帰ばね
45の復元力により、前パネル21側に摺動する。
ロック機構53が外れると、イジェクト板24は、復帰ばね
45の復元力により、前パネル21側に摺動する。
これにより、カセット収納体3側面のピン54は、イジェ
クト板24側面の水平部24aから外れ、傾斜溝52の上傾斜
部52aに沿いながら、シャーシ8の側面に設けた案内孔1
3を垂直方向へ落下することになり、その結果、カセッ
ト2は、シャーシ8に設けたカセット位置決め用のガイ
ド55に円滑に挿入される。
クト板24側面の水平部24aから外れ、傾斜溝52の上傾斜
部52aに沿いながら、シャーシ8の側面に設けた案内孔1
3を垂直方向へ落下することになり、その結果、カセッ
ト2は、シャーシ8に設けたカセット位置決め用のガイ
ド55に円滑に挿入される。
カセット2がシャーシ8上に完全に着座しても、イジェ
クト板24は、復帰ばね45の復元力により、前パネル21側
に移動しようとするため、傾斜溝52の上傾斜部52aがピ
ン54に当接し、常にピン54に、図示の垂直R方向の分力
を与えるので、カセット収納体3を介して、カセット2
は、シャーシ8上に安定装着,着座することができる。
クト板24は、復帰ばね45の復元力により、前パネル21側
に移動しようとするため、傾斜溝52の上傾斜部52aがピ
ン54に当接し、常にピン54に、図示の垂直R方向の分力
を与えるので、カセット収納体3を介して、カセット2
は、シャーシ8上に安定装着,着座することができる。
このような一連の動作ののち、磁気ディスク1はハブ受
7に押圧されることになる。
7に押圧されることになる。
この磁気ディスク1がハブ受7に押圧された状態は第2
図に示すとおりであり、復帰ばね45は、第7図のBの状
態にあり、無たわみ時よりは若干たわませられた状態に
ある。
図に示すとおりであり、復帰ばね45は、第7図のBの状
態にあり、無たわみ時よりは若干たわませられた状態に
ある。
なお、従来、前記したイジェクト板24の摺動には引張り
ばね2本を使用していたが、既述した本実施例の構成に
よれば、線細工ばね1本で可能となり、大幅な材料費低
減と組立性の向上を図れる。
ばね2本を使用していたが、既述した本実施例の構成に
よれば、線細工ばね1本で可能となり、大幅な材料費低
減と組立性の向上を図れる。
そして、コレット支え17の先端部に取付けられたコレッ
ト15は、スリット20を支点として、カセット2の非挿入
時にはカセット収納体3の上面よりも持ち上げられ、ま
たカセット2の装着時は、カセット収納体3が落下する
ので、板ばね16によりハブ4を押圧する。したがって、
カセット収納体3の高さ方向寸法は、内側でカセット2
が挿入できる厚さだけあればよいので、カセット収納体
3の厚さ方向寸法を低減でき、その上部に配置される制
御基板56までを含めた装置全体の高さを低減することが
でき、小形化を図ることができる。
ト15は、スリット20を支点として、カセット2の非挿入
時にはカセット収納体3の上面よりも持ち上げられ、ま
たカセット2の装着時は、カセット収納体3が落下する
ので、板ばね16によりハブ4を押圧する。したがって、
カセット収納体3の高さ方向寸法は、内側でカセット2
が挿入できる厚さだけあればよいので、カセット収納体
3の厚さ方向寸法を低減でき、その上部に配置される制
御基板56までを含めた装置全体の高さを低減することが
でき、小形化を図ることができる。
また、上述の動作は確実であり、コレット15がカセット
収納体3の内側に入りこみ、カセット2の挿入,排出時
に接触したりすることもなく、非常に安定した動作が得
られる。
収納体3の内側に入りこみ、カセット2の挿入,排出時
に接触したりすることもなく、非常に安定した動作が得
られる。
さらに、板ばね16のコレット15に作用する荷重は、コレ
ット15の近傍の板ばね引っかけ部18に作用し、板ばね16
のばね定数を小さくできるから、コレット15に加わる押
圧力を一定化することができる。
ット15の近傍の板ばね引っかけ部18に作用し、板ばね16
のばね定数を小さくできるから、コレット15に加わる押
圧力を一定化することができる。
なお、図示実施例に示すように、イジェクト板24の側面
に設けた傾斜溝52の上傾斜部52aに、同イジェクト板24
側面の水平部24aと対向して、カセット収納体3の側面
に設けたピン54の抜け出しを防止するピン抜出し防止用
舌片52bを連設すれば、製品組立の途中、作業者がシャ
ーシ8を裏返しにしても、カセット収納体3がイジェク
ト板24から抜け出して落下損傷するようなことはなく、
カセット収納体3の抜出し防止に殊更別部品を用意して
これを組み付ける必要がなく、その分組立作業時間の短
縮化と材料の歩留り向上化とを図ることができる。
に設けた傾斜溝52の上傾斜部52aに、同イジェクト板24
側面の水平部24aと対向して、カセット収納体3の側面
に設けたピン54の抜け出しを防止するピン抜出し防止用
舌片52bを連設すれば、製品組立の途中、作業者がシャ
ーシ8を裏返しにしても、カセット収納体3がイジェク
ト板24から抜け出して落下損傷するようなことはなく、
カセット収納体3の抜出し防止に殊更別部品を用意して
これを組み付ける必要がなく、その分組立作業時間の短
縮化と材料の歩留り向上化とを図ることができる。
図示実施例は以上のごときであり、カセット収納体3
は、その側面に設けられたピン54を介し、シャーシ8側
面の案内孔13に沿って垂直に落下する方式のものである
ので、シャーシ8上に設けたカセット位置決め用のガイ
ドピン55とカセット2との位置決め時、カセット2は円
滑に挿入され、さらに、復帰ばね45がイジェクト板24を
前パネル21の方向に移動させようとし、イジェクト板24
の傾斜溝52により、カセット収納体3側面のピン54に垂
直R方向の分力を与えるから、カセット2を安定に装着
させることができ、磁気ディスク1と上下磁気ヘッド3
4,35との接触状態も良好となり、信頼性の高いものとす
ることができ、装置の水平置きだけでなく、垂直置きに
設置された場合にも、安定に装着させることができる。
は、その側面に設けられたピン54を介し、シャーシ8側
面の案内孔13に沿って垂直に落下する方式のものである
ので、シャーシ8上に設けたカセット位置決め用のガイ
ドピン55とカセット2との位置決め時、カセット2は円
滑に挿入され、さらに、復帰ばね45がイジェクト板24を
前パネル21の方向に移動させようとし、イジェクト板24
の傾斜溝52により、カセット収納体3側面のピン54に垂
直R方向の分力を与えるから、カセット2を安定に装着
させることができ、磁気ディスク1と上下磁気ヘッド3
4,35との接触状態も良好となり、信頼性の高いものとす
ることができ、装置の水平置きだけでなく、垂直置きに
設置された場合にも、安定に装着させることができる。
また、カセット収納体3のロード状態において外乱振動
が加わっても、復帰ばね45の水平分力が、イジェクト板
24に設けられている傾斜溝52の上傾斜部52aを、カセッ
ト収納体3側面のピン54に押圧させるように作用するた
め、外乱振動に対して優れた着座性を得ることができ
る。
が加わっても、復帰ばね45の水平分力が、イジェクト板
24に設けられている傾斜溝52の上傾斜部52aを、カセッ
ト収納体3側面のピン54に押圧させるように作用するた
め、外乱振動に対して優れた着座性を得ることができ
る。
すなわち、先に〔発明の背景〕の欄で述べた従来技術の
ように、殊更に部品点数を増加させることなく、しかも
各部品の累積寸法誤差を吸収し、製品製作に要する手間
を省いて結果的に製作時間の短縮化に寄与し、また各部
品の寸法に誤差を生じた場合であっても、カセット着座
不安定の要因を確実に除去することができる。
ように、殊更に部品点数を増加させることなく、しかも
各部品の累積寸法誤差を吸収し、製品製作に要する手間
を省いて結果的に製作時間の短縮化に寄与し、また各部
品の寸法に誤差を生じた場合であっても、カセット着座
不安定の要因を確実に除去することができる。
さらに、カセット収納体3がアンロード状態からロード
状態に至るまでの間に、このカセット収納体3は第10図
に示すような経時的挙動を示すものであって(なお、第
10図中、符号2はカセット、3はカセット収納体、54は
カセット収納体3の側面に設けられたピンを示してい
る)、第10図(a)に示すように、カセット2をカセッ
ト収納体3に挿入し、シャーシ内を押し込んでいくとき
であっても、前記カセット収納体3は、第9図,第11図
に示す従来例のように、一定距離横方向に移動するもの
ではなく、したがってカセット収納体3の移動に支障と
ならないスペースをシャーシ内に確保する必要はなく、
その分シャーシの小形化をはかることができるばかりで
なく、カセット収納体3を横方向に移動させなくて済む
ということは、その分、機構の簡素化を図れるというこ
とであり、この点でも装置の小形化に寄与する。
状態に至るまでの間に、このカセット収納体3は第10図
に示すような経時的挙動を示すものであって(なお、第
10図中、符号2はカセット、3はカセット収納体、54は
カセット収納体3の側面に設けられたピンを示してい
る)、第10図(a)に示すように、カセット2をカセッ
ト収納体3に挿入し、シャーシ内を押し込んでいくとき
であっても、前記カセット収納体3は、第9図,第11図
に示す従来例のように、一定距離横方向に移動するもの
ではなく、したがってカセット収納体3の移動に支障と
ならないスペースをシャーシ内に確保する必要はなく、
その分シャーシの小形化をはかることができるばかりで
なく、カセット収納体3を横方向に移動させなくて済む
ということは、その分、機構の簡素化を図れるというこ
とであり、この点でも装置の小形化に寄与する。
このように取付けおよび取外し自在なるカセット2はシ
ャーシ8の着座部に安定して着座させることができるも
のであるが、更に前述した実施例を整理して本発明につ
いて説明する。
ャーシ8の着座部に安定して着座させることができるも
のであるが、更に前述した実施例を整理して本発明につ
いて説明する。
すなわち、カセツト収納体3はカセツト2が抜き差し自
在に挿入されるとともにカセツト2の挿入によりシャー
シ8の着座部にそのカセツト2は着座させられる。カセ
ツト2をシャーシ8の着座部に接離させるカセツト収納
体3の接離移動動作方向がカセツト2の抜き差し方向と
直交するようにカセツト収納体3はシャーシ8に設けら
れている。カセツト収納体3の接離移動動作は、カセツ
ト収納体3の側端に設けられてい摺動凸部としてのピン
54がシャーシ8に設けられている案内孔13の案内部を摺
動するように行われるのである。
在に挿入されるとともにカセツト2の挿入によりシャー
シ8の着座部にそのカセツト2は着座させられる。カセ
ツト2をシャーシ8の着座部に接離させるカセツト収納
体3の接離移動動作方向がカセツト2の抜き差し方向と
直交するようにカセツト収納体3はシャーシ8に設けら
れている。カセツト収納体3の接離移動動作は、カセツ
ト収納体3の側端に設けられてい摺動凸部としてのピン
54がシャーシ8に設けられている案内孔13の案内部を摺
動するように行われるのである。
このカセツト2の抜き差し方向に沿って進退移動動作が
できるように、シャーシ8に設けられているイジェクト
板24はカセツト収納体3の接離移動動作を行わせるもの
である。
できるように、シャーシ8に設けられているイジェクト
板24はカセツト収納体3の接離移動動作を行わせるもの
である。
イジェクト板24の進退移動動作はカセット2の抜き差し
動作と逆のような動きになっている。カセツト2を差し
込んで着座部に着座させると、イジェクト板24は後退移
動する。イジェクト板24を押し込むように進行移動させ
ると、逆にカセツト2は着座部より離脱して抜かれるよ
うに戻されるのである。
動作と逆のような動きになっている。カセツト2を差し
込んで着座部に着座させると、イジェクト板24は後退移
動する。イジェクト板24を押し込むように進行移動させ
ると、逆にカセツト2は着座部より離脱して抜かれるよ
うに戻されるのである。
これは、主としてイジェクト板24の傾斜溝52と押し戻し
付勢手段の復帰ばね45により行われるのである。この傾
斜溝52はイジェクト板24の進行移動方向に向かって手前
側から先方側に延びるとともに、シャーシ8の着座部に
着座するカセツト2の着座移動方向に向かって傾斜して
いる。しかも、この傾斜溝52はイジェクト板24の進行移
動方向に向かって手前になる前部と奥の方にな後部に位
置する一対の傾斜面を有する。この後部の傾斜面である
上傾斜部52aと前部の傾斜面である下傾斜部との間にカ
セツト収納体3の摺動凸部としてのピン54が摺動自在に
支持されている。
付勢手段の復帰ばね45により行われるのである。この傾
斜溝52はイジェクト板24の進行移動方向に向かって手前
側から先方側に延びるとともに、シャーシ8の着座部に
着座するカセツト2の着座移動方向に向かって傾斜して
いる。しかも、この傾斜溝52はイジェクト板24の進行移
動方向に向かって手前になる前部と奥の方にな後部に位
置する一対の傾斜面を有する。この後部の傾斜面である
上傾斜部52aと前部の傾斜面である下傾斜部との間にカ
セツト収納体3の摺動凸部としてのピン54が摺動自在に
支持されている。
まず、カセツト2が差し込まれていないカセツト収納体
3のところろにカセツト2を差し込む。カセツト収納体
3の奥くまで差し込むと、押し込み状態でイジェクト板
24を保持していたロック機構53のロックがカセツト2に
よって解かれ、イジェクト板24は押し戻し付勢手段の復
帰ばね45により押し戻しされるように後退移動する。こ
のイジェクト板24は後退移動により、カセツト収納体3
の摺動凸部としてのピン54はイジェクト板24の後部の傾
斜面である上傾斜部52aで下方に向けた押し付け分力を
受ける。こうして、摺動凸部としてのピン54はシャーシ
8に設けられている案内孔13の案内部に案内されて下方
に移動し、カセツト2が着座部に着座させられるのであ
る。逆に、カセツト2を抜き外すにはイジェクト板24を
押し込むように操作する。押し戻し付勢手段の復帰ばね
45に抗してイジェクト板24を奥まで前進移動させて押し
込んだところでイジェクト板24は、ロック機構53により
ロツクされて押し込まれた状態に保持されるのである。
かかる押し込みの前進移動により、カセツト収納体3の
摺動凸部としてのピン54はイジェクト板24の前部の傾斜
面である下傾斜部で上方に押し返えされる押し返えし分
力を受けるのである。こうして、摺動凸部としてのピン
54はシャーシ8に設けられている案内孔13の案内部に案
内されて上方に移動し、カセツト2は着座部より離脱す
るように移動させられるのである。
3のところろにカセツト2を差し込む。カセツト収納体
3の奥くまで差し込むと、押し込み状態でイジェクト板
24を保持していたロック機構53のロックがカセツト2に
よって解かれ、イジェクト板24は押し戻し付勢手段の復
帰ばね45により押し戻しされるように後退移動する。こ
のイジェクト板24は後退移動により、カセツト収納体3
の摺動凸部としてのピン54はイジェクト板24の後部の傾
斜面である上傾斜部52aで下方に向けた押し付け分力を
受ける。こうして、摺動凸部としてのピン54はシャーシ
8に設けられている案内孔13の案内部に案内されて下方
に移動し、カセツト2が着座部に着座させられるのであ
る。逆に、カセツト2を抜き外すにはイジェクト板24を
押し込むように操作する。押し戻し付勢手段の復帰ばね
45に抗してイジェクト板24を奥まで前進移動させて押し
込んだところでイジェクト板24は、ロック機構53により
ロツクされて押し込まれた状態に保持されるのである。
かかる押し込みの前進移動により、カセツト収納体3の
摺動凸部としてのピン54はイジェクト板24の前部の傾斜
面である下傾斜部で上方に押し返えされる押し返えし分
力を受けるのである。こうして、摺動凸部としてのピン
54はシャーシ8に設けられている案内孔13の案内部に案
内されて上方に移動し、カセツト2は着座部より離脱す
るように移動させられるのである。
さて、カセツト2がシャーシ8の着座部に着座したり、
着座部より離脱するのは上述したようにイジェクト板24
の進退移動動作によるものであるが、その着座部への着
座が安定して行われるよう仕組まれている。
着座部より離脱するのは上述したようにイジェクト板24
の進退移動動作によるものであるが、その着座部への着
座が安定して行われるよう仕組まれている。
すなわち、イジェクト板24が後退移動し、カセツト2が
シャーシ8の着座部に押しつけられる最終的な着座状態
のたもとで、カセツト収納体3の摺動凸部としてのピン
54が傾斜溝52の前記先方側に位置する最先位置のところ
よりも、傾斜溝52の前記先方側を先に向けて延在させる
ような構成を設けたのである。つまり、最終的な着座状
態のもとで、ピン54に下方の押し付け分力を加えている
傾斜溝52の上傾斜部52aが、ピン54の当接する最先位置
のところよりも斜め下方先に向かって更に延在する構成
をとっているので、この装置を構成する各種部品の寸法
誤差があっても、傾斜溝52の上傾斜部52aで摺動凸部の
ピン54を押圧する押し付け分力が得られ、カセツト2の
安定した着座状態が保たれるのである。
シャーシ8の着座部に押しつけられる最終的な着座状態
のたもとで、カセツト収納体3の摺動凸部としてのピン
54が傾斜溝52の前記先方側に位置する最先位置のところ
よりも、傾斜溝52の前記先方側を先に向けて延在させる
ような構成を設けたのである。つまり、最終的な着座状
態のもとで、ピン54に下方の押し付け分力を加えている
傾斜溝52の上傾斜部52aが、ピン54の当接する最先位置
のところよりも斜め下方先に向かって更に延在する構成
をとっているので、この装置を構成する各種部品の寸法
誤差があっても、傾斜溝52の上傾斜部52aで摺動凸部の
ピン54を押圧する押し付け分力が得られ、カセツト2の
安定した着座状態が保たれるのである。
なお、本発明は、図示実施例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において適宜設
計変更をなし得ること勿論である。
なく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において適宜設
計変更をなし得ること勿論である。
以上述べたように、本発明は、着座部の設けられている
シャーシと、磁気ディスクの内蔵する平板状のカセット
が抜き差し自在に挿入されるとともにカセットを前記着
座部に接離させる接離移動動作がカセットの抜き差し方
向と直交するようにしてシャーシに設けられているカセ
ット収納体と、前記抜き差し方向に沿って進退移動動作
ができるように前記シャーシに設けられ、かつ前記カセ
ット収納体の接離移動動作を行わせるイジェクト板と、
前記シャーシに設けられ、かつ前記カセット収納体の接
離移動動作を案内する案内部と、前記イジェクト板の側
端に設けられ、かつイジェクト板の進行移動方向に向か
いながら前記着座部に着座するカセットの着座移動方向
側に向くように傾斜して手前側から先方側に延びる傾斜
溝と、この傾斜溝を形成し、かつイジェクト板の進行移
動方向に向かって手前になる前部と奥の方になる後部に
位置する一対の傾斜面と、前記傾斜溝に摺動自在に案内
され、かつ前記カセット収納体の側端に設けられた摺動
凸部と、進行移動により押し込まれたイジェクト板が押
し込み状態で保持されるとともにカセット収納体に差し
込むカセットで前記押し込み状態の保持が解除されるロ
ック機構と、前記ロック機構の解除により押し込み状態
にあったイジェクト板を後退移動させるように押し戻す
押し戻し付勢手段とを有し、前記押し戻し付勢手段でイ
ジェクト板を後退移動させて前記シャーシの着座部にカ
セットを着座されるように仕向けさせる際には、前記摺
動凸部に対して傾斜溝が前記手前側から前記先方側に移
動させられることにより、前記後部の傾斜面で前記摺動
凸部に、カセットが着座部に向けて押し付けられる押し
付け分力を加え、逆に前記イジェクト板の進行移動によ
り前記着座部からカセットを離脱させる際には、前記摺
動凸部に対して傾斜溝が前記先方側から前記手前側に移
動させられることにより、前記前部の傾斜面で前記摺動
凸部に、カセットが着座部から離される押し返えし分力
を加えるものにおいて、前記シャーシの着座部にカセッ
トを押しつける最終的な着座状態のもとで、前記カセッ
ト収納体の摺動凸部が傾斜溝の前記先方側に位置する最
先位置よりも前記傾斜溝の前記先方側を先に向けて延在
し、その着座状態が前記先方側の傾斜面で摺動凸部を押
圧する押し付け分力により保たれるように構成したこと
を特徴とする磁気ディスク記録装置にある。
シャーシと、磁気ディスクの内蔵する平板状のカセット
が抜き差し自在に挿入されるとともにカセットを前記着
座部に接離させる接離移動動作がカセットの抜き差し方
向と直交するようにしてシャーシに設けられているカセ
ット収納体と、前記抜き差し方向に沿って進退移動動作
ができるように前記シャーシに設けられ、かつ前記カセ
ット収納体の接離移動動作を行わせるイジェクト板と、
前記シャーシに設けられ、かつ前記カセット収納体の接
離移動動作を案内する案内部と、前記イジェクト板の側
端に設けられ、かつイジェクト板の進行移動方向に向か
いながら前記着座部に着座するカセットの着座移動方向
側に向くように傾斜して手前側から先方側に延びる傾斜
溝と、この傾斜溝を形成し、かつイジェクト板の進行移
動方向に向かって手前になる前部と奥の方になる後部に
位置する一対の傾斜面と、前記傾斜溝に摺動自在に案内
され、かつ前記カセット収納体の側端に設けられた摺動
凸部と、進行移動により押し込まれたイジェクト板が押
し込み状態で保持されるとともにカセット収納体に差し
込むカセットで前記押し込み状態の保持が解除されるロ
ック機構と、前記ロック機構の解除により押し込み状態
にあったイジェクト板を後退移動させるように押し戻す
押し戻し付勢手段とを有し、前記押し戻し付勢手段でイ
ジェクト板を後退移動させて前記シャーシの着座部にカ
セットを着座されるように仕向けさせる際には、前記摺
動凸部に対して傾斜溝が前記手前側から前記先方側に移
動させられることにより、前記後部の傾斜面で前記摺動
凸部に、カセットが着座部に向けて押し付けられる押し
付け分力を加え、逆に前記イジェクト板の進行移動によ
り前記着座部からカセットを離脱させる際には、前記摺
動凸部に対して傾斜溝が前記先方側から前記手前側に移
動させられることにより、前記前部の傾斜面で前記摺動
凸部に、カセットが着座部から離される押し返えし分力
を加えるものにおいて、前記シャーシの着座部にカセッ
トを押しつける最終的な着座状態のもとで、前記カセッ
ト収納体の摺動凸部が傾斜溝の前記先方側に位置する最
先位置よりも前記傾斜溝の前記先方側を先に向けて延在
し、その着座状態が前記先方側の傾斜面で摺動凸部を押
圧する押し付け分力により保たれるように構成したこと
を特徴とする磁気ディスク記録装置にある。
これにより、装置の小形化は勿論のこと、これと併せて
複雑な構造を採用することなく各部品の累積寸法誤差を
吸収し、製品製作に要する手間を省いて結果的に製作時
間の短縮化に寄与し、なおかつ各部品の寸法に誤差を生
じた場合であっても、カセット着座不安定の要因を確実
に除去し、常に安定したカセット着座をも同時に達成す
ることのできる、改良された磁気ディスク駆動装置を得
ることができる。
複雑な構造を採用することなく各部品の累積寸法誤差を
吸収し、製品製作に要する手間を省いて結果的に製作時
間の短縮化に寄与し、なおかつ各部品の寸法に誤差を生
じた場合であっても、カセット着座不安定の要因を確実
に除去し、常に安定したカセット着座をも同時に達成す
ることのできる、改良された磁気ディスク駆動装置を得
ることができる。
第1図は、本発明の一実施例に係る磁気ディスク駆動装
置のカセット非挿入時の断面図、第2図は、同カセット
挿入装着時の断面図、第3図は平面図、第4図,第5図
は、要部拡大詳細図、第6図は、前パネル付近の分解斜
視図、第7図は、復帰ばねの詳細説明図、第8図は、カ
セット収納体付近の分解斜視図、第9図は、従来例に係
るものの略示要部構成図、第10図は、本発明装置におけ
るカセット収納体の挙動を経時的変化として表す図、第
11図は、第9図に示す従来例におけるカセット収納体の
挙動を経時的変化として表す図、第12図〜第16図は、第
2図〜第4図に符号53で示すロック機構の動作説明図で
ある。 1……磁気ディスク、2……カセット、3……カセット
収納体、7……ハブ受、8……シャーシ、10……駆動装
置、13……案内孔(案内部)、21……前パネル、24……
イジェクト板、24a……水平部、34……下部磁気ヘッ
ド、35……上部磁気ヘッド、45……復帰ばね(付勢手
段)、52……傾斜溝、52a……上傾斜部、52b……ピン抜
出し防止用舌片、54……ピン。
置のカセット非挿入時の断面図、第2図は、同カセット
挿入装着時の断面図、第3図は平面図、第4図,第5図
は、要部拡大詳細図、第6図は、前パネル付近の分解斜
視図、第7図は、復帰ばねの詳細説明図、第8図は、カ
セット収納体付近の分解斜視図、第9図は、従来例に係
るものの略示要部構成図、第10図は、本発明装置におけ
るカセット収納体の挙動を経時的変化として表す図、第
11図は、第9図に示す従来例におけるカセット収納体の
挙動を経時的変化として表す図、第12図〜第16図は、第
2図〜第4図に符号53で示すロック機構の動作説明図で
ある。 1……磁気ディスク、2……カセット、3……カセット
収納体、7……ハブ受、8……シャーシ、10……駆動装
置、13……案内孔(案内部)、21……前パネル、24……
イジェクト板、24a……水平部、34……下部磁気ヘッ
ド、35……上部磁気ヘッド、45……復帰ばね(付勢手
段)、52……傾斜溝、52a……上傾斜部、52b……ピン抜
出し防止用舌片、54……ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 洋介 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株 式会社日立製作所多賀工場内 (56)参考文献 特開 昭59−221884(JP,A) 実開 昭58−26771(JP,U) 実開 昭59−125749(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】着座部の設けられているシャーシと、 磁気ディスクの内蔵する平板状のカセットが抜き差し自
在に挿入されるとともにカセットを前記着座部に接離さ
せる接離移動動作がカセットの抜き差し方向と直交する
ようにしてシャーシに設けられているカセット収納体
と、 前記抜き差し方向に沿って進退移動動作ができるように
前記シャーシに設けられ、かつ前記カセット収納体の接
離移動動作を行わせるイジェクト板と、 前記シャーシに設けられ、かつ前記カセット収納体の接
離移動動作を案内する案内部と、 前記イジェクト板の側端に設けられ、かつイジェクト板
の進行移動方向に向かいながら前記着座部に着座するカ
セットの着座移動方向側に向くように傾斜して手前側か
ら先方側に延びる傾斜溝と、 この傾斜溝を形成し、かつイジェクト板の進行移動方向
に向かって手前になる前部と奥の方になる後部に位置す
る一対の傾斜面と、 前記傾斜溝に摺動自在に案内され、かつ前記カセット収
納体の側端に設けられた摺動凸部と、 進行移動により押し込まれたイジェクト板が押し込み状
態で保持されるとともにカセット収納体に差し込むカセ
ットで前記押し込み状態の保持が解除されるロック機構
と、 前記ロック機構の解除により押し込み状態にあったイジ
ェクト板を後退移動させるように押し戻す押し戻し付勢
手段とを有し、 前記押し戻し付勢手段でイジェクト板を後退移動させて
前記シャーシの着座部にカセットを着座されるように仕
向けさせる際には、前記摺動凸部に対して傾斜溝が前記
手前側から前記先方側に移動させられることにより、前
記後部の傾斜面で前記摺動凸部に、カセットが着座部に
向けて押し付けられる押し付け分力を加え、 逆に前記イジェクト板の進行移動により前記着座部から
カセットを離脱させる際には、前記摺動凸部に対して傾
斜溝が前記先方側から前記手前側に移動させられること
により、前記前部の傾斜面で前記摺動凸部に、カセット
が着座部から離される押し返えし分力を加えるものにお
いて、 前記シャーシの着座部にカセットを押しつける最終的な
着座状態のもとで、前記カセット収納体の摺動凸部が傾
斜溝の前記先方側に位置する最先位置よりも前記傾斜溝
の前記先方側を先に向けて延在し、その着座状態が前記
先方側の傾斜面で摺動凸部を押圧する押し付け分力によ
り保たれるように構成したことを特徴とする磁気ディス
ク駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60227912A JPH0760554B2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | 磁気ディスク駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60227912A JPH0760554B2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | 磁気ディスク駆動装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58145029A Division JPS6038753A (ja) | 1983-08-10 | 1983-08-10 | 磁気デイスク駆動装置 |
Related Child Applications (4)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8068149A Division JP2647644B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 磁気ディスク駆動装置 |
| JP8068148A Division JP2647643B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 磁気ディスク駆動装置 |
| JP8068146A Division JP2702471B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 磁気ディスク駆動装置 |
| JP8068147A Division JP2702472B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 磁気ディスク駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61142560A JPS61142560A (ja) | 1986-06-30 |
| JPH0760554B2 true JPH0760554B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=16868245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60227912A Expired - Lifetime JPH0760554B2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | 磁気ディスク駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0760554B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5826771U (ja) * | 1981-08-10 | 1983-02-21 | ソニー株式会社 | 記録再生装置におけるカセツト排出機構 |
| JPS5999285U (ja) * | 1982-12-21 | 1984-07-05 | アルプス電気株式会社 | 記録再生装置 |
| JPS59125749U (ja) * | 1983-02-07 | 1984-08-24 | セイコーエプソン株式会社 | 磁気デイスクのメデイア着脱機構 |
| JPS59221884A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-13 | Toshiba Corp | フロツピ−磁気デイスク装置 |
-
1985
- 1985-10-15 JP JP60227912A patent/JPH0760554B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61142560A (ja) | 1986-06-30 |
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