JP2702082B2 - 管ライニング材及び管ライニング工法 - Google Patents

管ライニング材及び管ライニング工法

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JP2702082B2
JP2702082B2 JP30920594A JP30920594A JP2702082B2 JP 2702082 B2 JP2702082 B2 JP 2702082B2 JP 30920594 A JP30920594 A JP 30920594A JP 30920594 A JP30920594 A JP 30920594A JP 2702082 B2 JP2702082 B2 JP 2702082B2
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pipe
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隆夫 神山
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Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に大口径の管路のラ
イニングに供される管ライニング材とこれを用いた管ラ
イニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管ライ
ニング工法が知られている。この管ライニング工法は、
その外周面が気密性の高いフィルムで被覆された可撓性
の管状樹脂吸収材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ラ
イニング材を流体圧によって管路内に反転させながら挿
入するとともに、管路内周面に該管ライニング材を押圧
し、その状態を保ったまま管ライニング材を加温等して
これに含浸された硬化性樹脂を硬化させることによって
管路の内周面にライニングを施す工法である。
【0003】ところで、特に口径がφ600m/m以上
の大口径の管路のライニングに供される管ライニング材
に対しては高い耐圧強度が要求されるため、その厚さが
厚くなる。従って、斯かる管ライニング材は複数の管状
樹脂吸収材を同心円状に重ねて多層構造として構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管ライ
ニング材の厚さが厚くなると、その重量が大きくなって
コストアップする他、その取り扱いが大変となって作業
性が悪くなり、更に、ライニングされた管路の断面積が
管ライニング材によって大きく狭められるという問題が
ある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、特に大口径の管路のライニン
グに好適であって、所要の耐圧強度を確保しつつ厚さを
薄くすることができ、軽量化、コストダウン及び作業性
の向上を図ることができるとともに、ライニング後の管
路の断面積を大幅に減少させることのない管ライニング
材とこれを用いた管ライニング工法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、硬化性樹脂を含浸して成る
複数の管状樹脂吸収材を同心円状に重ねて多層構造と
し、各層の間に布状の補強材を周方向に互いにオーバー
ラップすることなく部分的に介設し、異なる層の間に介
設された補強材同士が周方向に互いにオーバーラップす
るよう配置して管ライニング材を構成したことを特徴と
する管ライニング材。
【0007】請求項2記載の発明は、硬化性樹脂を含浸
して成る複数の管状樹脂吸収材を同心円状に重ねて多層
構造とし、各層の間に布状の補強材を周方向に互いにオ
ーバーラップすることなく部分的に介設し、異なる層の
間に介設された補強材同士が周方向に互いにオーバーラ
ップするよう配置して成る管ライニング材を管路内に挿
入し、該管ライニング材を管路の内周壁に押圧したま
ま、これに含浸された硬化性樹脂を硬化させることを特
徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記管ライニング材を流体圧によって管路
内に反転挿入することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記管ライニング材を管路内に引き込み、
該管ライニング材に反転用チューブを流体圧によって反
転挿入することによって管ライニング材を管路内周壁に
押圧することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、多層構造を有する管ライニン
グ材において各層の間に介設される布状の補強材は同一
層間では周方向に部分的に配置され、これらが互いにオ
ーバーラップすることがないため、当該管ライニング材
の周方向の伸びが阻害されることがなく、従って、該管
ライニング材の膨張収縮が補強材によって妨げられるこ
とがない。
【0011】そして、異なる層間に介設された補強材同
士は周方向に互いにオーバーラップするよう配置される
ため、当該管ライニング材の弾性係数が高められ、従っ
て、所要の耐圧強度に対して弾性係数の増加分だけ管ラ
イニング材の厚さを薄くすることが可能となり、この結
果、該管ライニング材の軽量化とコストダウンを図るこ
とができる。又、管ライニング材が軽量化されることに
よってその取り扱い性が向上し、高い作業性を確保する
ことができる。更に、本発明に係る管ライニング材を用
いてライニングされた管路の断面積は、従来に比して管
ライニング材の厚さが薄くなった分だけ大きくなり、ラ
イニングに伴う管路の断面積の減少が最小限に抑えられ
る。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0013】図1は本発明に係る管ライニング材の断面
図、図2は図1のA−A線断面展開図、図3及び図4は
本発明工法を示す管路の断面図、図5は図4のB−B線
断面図、図6は図5のC部拡大断面詳細図である。
【0014】本発明に係る管ライニング材1は、図1に
示すように、例えば熱硬化性樹脂を含浸して成る複数
(図示例では、3つ)の管状樹脂吸収材2,3,4を同
心円状に重ねて多層構造(図示例では、3層構造)とし
て構成されており、その最外層の管状樹脂吸収材4の外
表面には気密性の高いプラスチックフィルム5がコーテ
ィングされている。尚、各管状樹脂吸収材2,3,4
は、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ビニロン等の
不織布で構成され、これらに含浸される熱硬化性樹脂と
しては不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が用い
られる。又、前記プラスチックフィルム5の材質として
は、ポリウレタン、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ナイロン等が選定される。
【0015】而して、管ライニング材1においては、各
層の間、つまり、第1層である樹脂吸収材(以後、単に
第1層と称す)2と第2層である樹脂吸収材(以後、単
に第2層と称す)3との間、第2層3と第3層である樹
脂吸収材(以後、単に第3層と称す)4との間には布状
の複数の補強材6,7がそれぞれ介設されており、これ
らの補強材6,7は以下のように配置されている。
【0016】即ち、同一層に介設された補強材同士(つ
まり、第1層2と第2層3の間に介設された補強材6同
士及び第2層3と第3層4との間に介設された補強材7
同士)は周方向において互いにオーバーラップすること
なく(つまり、互いに離間して)部分的に配置されてい
る。
【0017】一方、異なる層間に介設された補強材6と
7とは、図2にも示すように、周方向に互いにオーバー
ラップするよう配置されている。
【0018】尚、各補強材6,7は、引張強度の高いガ
ラス繊維、カーボン繊維、ケブラー、アモルファス等で
構成されている。
【0019】次に、以上のように構成される管ライニン
グ材1を用いた管ライニング工法を図3乃至図6に基づ
いて説明する。
【0020】図3において、10は口径がφ600m/
m以上の大口径の下水管等の管路であって、該管路10
内には図示のように管ライニング材1が流体圧によって
反転されながら図示矢印方向に挿入される。
【0021】而して、上述のようにして管ライニング材
1が管路10の全長に亘って反転挿入されると、該管ラ
イニング材1を流体圧によって膨張させてこれを管路1
0の内周壁に押圧し、この状態を保ったまま任意の加熱
手段(例えば、温水、熱風、スチーム等)を用いて管ラ
イニング材1を加温すれば、該管ライニング材1(管状
樹脂吸収材2,3,4)に含浸された熱硬化性樹脂が硬
化し、図4及び図5に示すように、管路10の内周面
は、硬化した管ライニング材1によってライニングされ
る。尚、このとき、管ライニング材1においては、図6
に示すように、反転前に最外層に位置していた第3層4
が最内層に位置し、その外側に第2層3と第1層2がこ
の順に位置し、第3層4の内周面が前記プラスチックフ
ィルム5によって被覆されている。
【0022】以上において、本実施例によれば、多層構
造を有する管ライニング材1において各層2〜3の間に
介設される布状の補強材6,7は同一層間では周方向に
部分的に配置され、これらが互いにオーバーラップする
ことがないため、当該管ライニング材1の周方向の伸び
が阻害されることがなく、従って、該管ライニング材1
の膨張収縮が補強材6,7によって妨げられることがな
い。
【0023】そして、異なる層間に介設された補強材6
と7とは周方向に互いにオーバーラップするよう配置さ
れるため、当該管ライニング材1の弾性係数が高めら
れ、従って、所要の耐圧強度に対して弾性係数の増加分
だけ管ライニング材1の厚さt(図6参照)を薄くする
ことが可能となり、この結果、該管ライニング材1の軽
量化とコストダウンを図ることができる。又、管ライニ
ング材1が軽量化されることによってその取り扱い性が
向上し、管ライニングにおいて高い作業性が得られる。
更に、本発明に係る管ライニング材1を用いてライニン
グされた管路10の断面積は、従来に比して管ライニン
グ材1の厚さtが薄くなった分だけ大きくなり、ライニ
ングに伴う管路10の断面積の減少が最小限に抑えられ
る。
【0024】尚、以上の実施例においては、管ライニン
グ材を3層構造としたが、管ライニング材は管路の口径
に応じて4層以上の多層構造としても良い。又、以上の
実施例では、管ライニング材を流体圧によって管路内に
反転挿入するようにしたが、図7に示すように、管路1
0内に管ライニング材1をそのまま(つまり、反転させ
ないで)引き込み、この管ライニング材15の内部に反
転用チューブ8を流体圧によって反転挿入するようにし
ても良い。更に、以上は管ライニング材の管状樹脂吸収
材に熱硬化性樹脂を含浸させた例について述べたが、管
状樹脂吸収材には光硬化性樹脂、常温硬化性樹脂、その
他の硬化性樹脂を含浸させても良い。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、硬化性樹脂を含浸して成る複数の管状樹脂吸収
材を同心円状に重ねて多層構造とし、各層の間に布状の
補強材を周方向に互いにオーバーラップすることなく部
分的に介設し、異なる層の間に介設された補強材同士が
周方向に互いにオーバーラップするよう配置して管ライ
ニング材を構成し、該管ライニング材を管路内に挿入
し、該管ライニング材を管路の内周壁に押圧したまま、
これに含浸された硬化性樹脂を硬化させることによって
管路を補修するようにしたため、特に大口径の管路のラ
イニングに好適であって、所要の耐圧強度を確保しつつ
厚さを薄くすることができる管ライニング材を得ること
ができ、該管ライニング材の軽量化とコストダウン及び
ライニング作業性の向上を図ることができるとともに、
ライニング後の管路の断面積の減少を最小限に抑えるこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管ライニング材の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面展開図である。
【図3】本発明工法を示す管路の断面図である。
【図4】本発明工法を示す管路の断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図5のC部拡大断面詳細図である。
【図7】本発明工法の別実施例を示す管路の断面図であ
る。
【符号の説明】 1 管ライニング材 2,3,4 管状樹脂吸収材 6,7 補強材 8 反転用チューブ 10 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性樹脂を含浸して成る複数の管状樹
    脂吸収材を同心円状に重ねて多層構造とし、各層の間に
    布状の補強材を周方向に互いにオーバーラップすること
    なく部分的に介設し、異なる層の間に介設された補強材
    同士が周方向に互いにオーバーラップするよう配置して
    成ることを特徴とする管ライニング材。
  2. 【請求項2】 硬化性樹脂を含浸して成る複数の管状樹
    脂吸収材を同心円状に重ねて多層構造とし、各層の間に
    布状の補強材を周方向に互いにオーバーラップすること
    なく部分的に介設し、異なる層の間に介設された補強材
    同士が周方向に互いにオーバーラップするよう配置して
    成る管ライニング材を管路内に挿入し、該管ライニング
    材を管路の内周壁に押圧したまま、これに含浸された硬
    化性樹脂を硬化させることを特徴とする管ライニング工
    法。
  3. 【請求項3】 前記管ライニング材を流体圧によって管
    路内に反転挿入することを特徴とする請求項2記載の管
    ライニング工法。
  4. 【請求項4】 前記管ライニング材を管路内に引き込
    み、該管ライニング材に反転用チューブを流体圧によっ
    て反転挿入することによって管ライニング材を管路内周
    壁に押圧することを特徴とする請求項2記載の管ライニ
    ング工法。
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JP2000273323A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Hitachi Chem Co Ltd 硬化剤組成物、熱硬化性樹脂組成物、これを用いた管ライニング材及び管ライニング工法
KR20010088505A (ko) * 2001-07-28 2001-09-28 김윤수 관로 가변구간 보수장비 및 공법

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