JP2701492B2

JP2701492B2 - 地図表示装置

Info

Publication number: JP2701492B2
Application number: JP1316108A
Authority: JP
Inventors: 修浜田
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1989-12-05
Filing date: 1989-12-05
Publication date: 1998-01-21
Anticipated expiration: 2013-01-21
Also published as: JPH03175478A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、自動車用ナビゲーション装置に適用して好
適な地図表示装置に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、自動車用ナビゲーション装置に適用して好
適な音声認識が可能な地図表示装置において、地図表示
手段での表示エリアの変化に連動して、音声データ記憶
手段から音声認識手段に供給する音声データを別のエリ
アのものに変化させ、音声認識対象語を該当したエリア
のものに変化させるようにし、音声による操作指令が良
好にできるようにしたものである。

〔従来の技術〕

近年、自動車に搭載させるナビゲーション装置とし
て、種々のものが開発されている。例えば、自車の位置
を出発点からのこの車の走行方向，走行量等の検出によ
り判別し、この判別した自車位置の近傍の道路地図をCD
ROM装置の如き大容量記憶装置からの情報に基づいてCR
T等の表示装置の画面に表示させる。このような自車の
走行状態より位置を検出するものは、慣性航法或いは自
立航法とよばれる。また、人工衛星等からの基準となる
電波信号を受信して絶対位置を検出し、この検出した位
置を自車位置として道路地図を表示させるものも開発さ
れている。

この場合、到着予定地点等の操作者が所望とする地域
の地図を表示させるためには、装置が備える操作キーの
操作等でこの表示させたい座標位置を指示する必要があ
った。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、このようなナビゲーション装置の操作者は
自動車の運転者である場合が多く、細かい座標位置の入
力作業を、運転中に操作キー等を使用して行うのには無
理があった。このため、本出願人は先に、バーコード等
により簡単に座標位置の指示を行うようにした地図表示
装置を提案した（特開平１−141312号）。しかしなが
ら、より座標位置の設定が簡単に行えるようにすること
が要請されている。

本発明の目的は、簡単に座標位置の設定等の各種操作
が行えるようにすることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の地図表示装置は、例えば第１図に示す如く、
所定の地図データ記憶手段（３）から読出した地図デー
タに基づいて地図表示手段（４）で地図表示を行う地図
表示装置において、地図表示に必要な操作指令音声を判
別する音声認識手段（22）と、この音声認識手段（22）
により認識する認識対象語を表示エリア毎に記憶した音
声データ記憶手段（23）とを設け、地図表示手段（４）
での表示エリアの変化に連動して、音声データ記憶手段
（23）から音声認識手段（22）に供給する音声データを
別のエリアのものに変化させ、音声認識対象語を該当し
たエリアのものとなるようにしたものである。

〔作用〕

このようにしたことで、音声により地図表示に必要な
操作指令を行うことができる。この場合、地図表示手段
での表示エリアの変化に連動して、音声データ記憶手段
から音声認識手段に供給される音声データが対応したエ
リアのものに変化するので、音声認識手段で認識する音
声の認識対象語が地図の表示エリアに応じて変化し、認
識できる音声の種類が多くなり、音声により充分な検索
ができる。

〔実施例〕

以下、本発明の地図表示装置の一実施例を、添付図面
を参照して説明する。

第１図は本例の地図表示装置が適用されるナビゲーシ
ョン装置全体を示すブロック図で、図中（１）は自動車
（図示せず）の進行方向を検出する方向検出装置を示
し、（２）は走行量を検出する走行量検出装置を示す。
方向検出装置（１）としては、地磁気センサやジャイロ
スコープが使用され、走行量検出装置（２）としてはタ
イヤ等の回転を検出する距離計が使用される。

また、図中（３）はCD ROM装置を示し、このCD ROM装
置（３）にはベクトルデータ化された全国の道路地図情
報等が記憶されたCD ROMが装着してあり、後述する演算
処理装置（10）内のCD ROMコントローラ（13）からの指
示によりCD ROMに記憶された所定の情報がこのCD ROM装
置（３）で読出される。この場合、CD ROMへの道路地図
情報等の記憶は、所定エリア毎に複数に分割して行われ
る。即ち、例えば第２図に示す如く、それぞれの範囲の
大きさが同じエリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥に全国を分割し、
この各エリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥毎に道路地図情報等を記
憶させる。このときには、各エリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥を
比較的狭い範囲とし、詳細な道路地図情報を記憶させ
る。そして、より広域の地図表示を行うために、この各
エリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥の範囲よりも大きいエリアB₁₁,B
₁₂,B₁₃‥‥を設定し、この各エリアB₁₁,B₁₂,B₁₃‥‥毎
の道路地図情報等も記憶させる。この広域のエリアB₁₁,
B₁₂,B₁₃‥‥としては、例えば第３図に示す如く、１つ
のエリアが各エリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥の４区画分に相当
する範囲としてあり、幹線道路等の主要な道路情報だけ
を記憶させる。また、必要に応じてこのエリアB₁₁,B₁₂,
B₁₃‥‥よりも広域の地図表示を行うために、より大き
な範囲毎に分割されたエリアを設定してもよい。

そして、方向検出装置（１）及び走行量検出装置
（２）で得られる検出情報とCD ROM装置（３）で読出さ
れた道路地図情報とを、演算処理装置（10）に供給す
る。この演算処理装置（10）は、方向検出情報及び走行
量検出情報が供給される現在位置演算回路（11）を備
え、この現在位置演算回路（11）で両検出情報に基づい
て慣性航法による現在位置を演算で求める。この場合、
演算処理装置（10）には自車の走行開始時の位置，目標
位置等の各種座標位置を設定するためのものとして、操
作キー（５）及び音声認識装置（20）が接続してあり、
この操作キー（５）の操作或いは音声認識装置（20）で
認識した音声により設定された走行開始時の座標位置情
報が、システムコントローラ（15）を介して現在位置演
算回路（11）に供給される如くしてある。そして、現在
位置演算回路（11）では、この走行開始時の座標位置か
ら方向検出情報及び走行量検出情報により示される量だ
け座標位置を移動させ、慣性航法による現在位置を求め
る。

ここで、音声認識装置（20）について説明すると、こ
の音声認識装置（20）にはマイク（６）が接続してあ
り、このマイク（６）が拾った音声信号をアンプ（21）
を介して認識処理回路（22）に供給する。この認識処理
回路（22）には、音声データメモリ（23）が接続してあ
り、この音声データメモリ（23）から供給される音声デ
ータと入力音声信号とが一定の条件で一致するか否かを
判断し、音声の認識作業を行う。

この場合、音声データメモリ（23）からの音声データ
の読出しは、システムコントローラ（15）により行われ
る。即ち、音声データメモリ（23）には、第４図に示す
如く、CD ROM装置（３）に上述して記憶された各エリア
A₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥及びB₁₁,B₁₂,B₁₃‥‥のデータに対応し
てブロック分けして音声データが記憶され、例えばエリ
アA₁₁に対応したブロックには、このエリアA₁₁に存在す
る町名，交差点名，駅名，目標物（主要建物）等の音声
データが記憶される。また、エリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥よ
りも広い範囲のエリアB₁₁,B₁₂,B₁₃‥‥に対応したブロ
ックには、各エリア内に存在する都市名，主要な交差点
名，主要な目標物等の音声データが記憶される。なお、
各エリアに対応したブロックには、数十語程度の音声デ
ータが記憶される。そして、システムコントローラ（1
5）が、後述するCD ROMコントローラ（13）を介してCD
ROM装置（３）から読出させているエリアを判断して、
この読出しエリアに対応したブロックの音声データを音
声データメモリ（23）から読出させ、認識処理回路（2
2）に供給させるように制御する。従って、CD ROM装置
（３）から読出しているエリアが隣接したエリア等の別
のエリアに変化したときには、認識処理回路（22）で判
断する音声データも対応したものに変化する。

また、CD ROM装置（３）で読出された道路地図情報
を、演算処理相違（10）内のバッファメモリ（12）を介
して現在位置演算回路（11）に供給し、現在位置演算回
路（11）でこの道路地図情報中の登録された道路情報に
基づいて例えばマップマッチングと称される現在位置の
修正作業を行う。

そして、このようにして現在位置演算回路（11）で設
定された現在位置情報をディスプレイコントローラ（1
4）に供給する。このディスプレイコントローラ（14）
は、システムコントローラ（15）からの指令に基づい
て、ディスプレイ装置（４）で行う道路地図等の表示を
制御する回路で、CD ROM装置（３）からバッファメモリ
（12）を介してディスプレイコントローラ（14）に供給
される道路地図情報により、道路地図をディスプレイ装
置（４）に表示させると共に、ディスプレイコントロー
ラ（14）に供給される現在位置情報に基づいてこの表示
地図上に現在の自車位置を表示させる。この場合、CD R
OM装置（３）からの道路地図情報の読出しは、現在位置
演算回路（11）で求めた現在位置をシステムコントロー
ラ（15）が判断して、この現在位置近傍のエリアの道路
地図情報を、CD ROMコントローラ（13）による制御で行
う。この場合、本例においては常に自車位置を中心とし
た地図表示を行う。即ち、例えば第２図に示す如く、自
車の現在位置がエリアA₃₁上のα点であるときには、こ
のα点の周囲を均等に表示させるために、エリアA₂₁,エ
リアA₂₂,エリアA₃₁,エリアA₃₂の４区画のデータをCD RO
M装置（３）から読出させ、破線で示すようにα点の周
囲を均等に表示させる。そして、この自動車の走行に従
って、現在位置がエリアA₂₂上のβ点に移動したとする
と、このときにはエリアA₁₁,エリアA₁₂,エリアA₂₁,エリ
アA₂₂の４区画のデータをCD ROM装置（３）から読出さ
せ、破線で示すようにβ点の周囲を均等に表示させる。

また、より広域の表示が行われる表示モードにしたと
きには、第３図に示すように、エリアB₁₁,B₁₂,B₁₃‥‥
に区分されたデータの中からα点やβ点の周囲の４区画
のデータが読出され、破線で示すように広域の表示が行
われる。

次に、本例のナビゲーション装置にて地図表示を行う
際の動作について説明すると、本例においては、音声認
識装置（20）を使用して音声で目標位置の検索，自車位
置の設定等のための種々の指示を行うことができる。即
ち、例えば目標位置の検索を行うときには、自動車の運
転者がマイク（６）に向かって目標位置の町名等をしゃ
べることで、認識処理回路（22）がこの音声を認識し、
システムコントローラ（15）に目標地点等のデータが供
給される。この場合、目標位置等の検索位置は一般に現
在位置の周辺であることが多く、ディスプレイ装置
（４）で表示中のエリアに対応して認識処理回路（22）
に供給される音声データより音声の認識作業が可能であ
る。但し、表示中のエリアの外に目標とする位置がある
ときには、表示される地図の縮尺を広域表示が行われる
ものに一旦変化させる。即ち、エリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥
の道路地図データに基づいた縮尺の地図表示を行ってい
るときには、１ランク上の広域表示が行われるエリアB
₁₁,B₁₂,B₁₃‥‥の道路地図データに基づいた縮尺の地図
表示に変化させる。この状態で、例えば検索位置の都市
名をしゃべって認識させ、この都市を中心とした表示を
させてから、再びエリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥の道路地図デ
ータに基づいた地図表示に戻させる。このときには、表
示範囲が変化しても中心点は変化しないようにする。従
って、検索した都市の詳細がエリアA₁₁,A₁₂,A₁₃‥‥の
道路地図データに基づいて表示されるようになり、この
状態で表示中のエリア内の目標地点名（町名，交差点名
等）をしゃべって認識させることで、この目標地点を中
心とした地図表示になる。

なお、エリアB₁₁,B₁₂,B₁₃‥‥よりもさらに広域表示
が行われる道路地図データをCD ROMに記憶させたときに
は、このより広域の表示が行われるようにして、都道府
県名等のより上位の地名の音声による検索を行うように
しても良い。例えば、最も広域表示が行われる状態にし
て、検索したい目標地点が所在する都道府県名を最初に
音声認識で指定し、該当する都道府県を中心とする表示
にさせた後、１ランク下の縮尺の表示に切換えさせ、こ
の状態で都市名を音声認識で指定し、該当する都市を中
心とする表示にさせる。この表示状態でさらに１ランク
下の縮尺の表示に切換えさせた後、町名等の具体的な目
標地点名を音声認識で指定し、該当する目標地点を中心
とする表示にさせることができる。このようにすること
で、目標地点が全国のどこであっても、音声により検索
することができる。この場合、音声認識装置（20）の認
識処理回路（22）で一度に認識処理ができる音声は数十
語程度であるが、表示エリア及び表示縮尺の変化に連動
して認識対象語が変化するので、全国各地の音声による
検索ができる。

なお、上述実施例においては、出発地や目的地の設定
を音声認識で行うようにしたが、本例のナビゲーション
装置が必要とするその他の操作を音声認識で行うように
してもよい。また、音声認識装置（20）が備える音声デ
ータメモリ（23）は、CD ROM装置（３）とは別体とした
が、CD ROM装置（３）に各エリアの地図データと共に音
声データを記憶させ、このCD ROM装置（３）から読出さ
せるようにしてもよい。さらに、上述実施例において
は、自立航法により位置検出を行うナビゲーション装置
に適用したが、他の方式のナビゲーション装置にも適用
できることは勿論である。さらにまた、本発明は上述実
施例に限らず、その他種々の構成が取り得ることは勿論
である。

〔発明の効果〕

本発明によると、音声により出発地や目的地の設定等
の各種操作指令を行うことができるので、容易に必要と
する地図を表示させることができ、例えば運転中であっ
ても安全性が保たれた状態で操作することができ、自動
車用ナビゲーション装置に好適である。この場合、地図
の表示エリアの変化に連動して認識対象語が変化するの
で、音声認識装置として一度に認識認識できる音声は数
十語程度に制限されていても、音声認識による操作だけ
で必要とする操作指令を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の地図表示装置の一実施例を示す構成
図、第２図及び第３図は一実施例の表示エリアを示す説
明図、第４図は一実施例の音声データメモリの記憶状態
を示す説明図である。（３）はCD ROM装置、（４）はディスプレイ装置、
（６）はマイク、（10）は演算処理装置、（20）は音声
認識装置、（22）は認識処理回路、（23）は音声データ
メモリである。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の地図データ記憶手段から読出した地
図データに基づいて地図表示手段で地図表示を行う地図
表示装置において、地図表示に必要な操作指令音声を判別する音声認識手段
と、該音声認識手段により認識する認識対象語を表示エ
リア毎に記憶した音声データ記憶手段とを設け、上記地図表示手段での表示エリアの変化に連動して、上
記音声データ記憶手段から上記音声認識手段に供給する
音声データを別のエリアのものに変化させ、音声認識対
象語を該当したものにすることを特徴とする地図表示装
置。