JP2701167B2 - 合成樹脂用改質剤 - Google Patents

合成樹脂用改質剤

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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は合成樹脂用改質剤に関する。
耐熱性、耐寒性、耐光性、電気絶縁性、更には防汚
性、剥離性、潤滑性等に優れた特性を有するポリシロキ
サン誘導体が合成樹脂用改質剤として利用されている。
本発明は上記のようなポリシロキサン誘導体の優れた
特性を活用する合成樹脂用改質剤に関するものである。
<従来の技術、その課題> 従来、合成樹脂の表面光沢や耐衝撃性を改良する手段
として、スチレン系ゴムを含有するポリフェニレンエー
テル組成物に対し、ポリジメチルシロキサンを用いる例
(USP4365038)がある。ところが、この従来例には、も
ともと合成樹脂に対するポリジメチルシロキサンの混練
性及び分散性が悪いことに起因して、実用上、合成樹脂
に好ましい特性を付与することが困難という課題があ
る。
そこで従来、合成樹脂に対するポリシロキサン誘導体
の混練性及び分散性を向上させるための手段が試みられ
ている。これには、ポリエステル樹脂に対し、エポキシ
基を有するポリシロキサン誘導体を用いる例(特開昭62
−151451)がある。ところが、この従来例には、合成樹
脂の分子末端に適当な官能基が必要であるため、通常の
多くの合成樹脂には適用することができず、また混練時
の反応により粘度が上昇して流動性が低下するため、加
工性が悪いという課題がある。
合成樹脂に対するポリシロキサン誘導体の混練性及び
分散性を向上させるための別の手段として、合成樹脂に
対し、ポリシロキサン誘導体にポリスチレン系セグメン
トを導入したものを用いる例がある。これには、ビニル
変性又はアクリル変性ポリシロキサンと、スチレン又は
スチレン及びアクロニトリルとを、ラジカル開始剤の存
在下で共重合したものを用いる例(ドイツ特許294727、
同2659357)、ポリオルガノシロキサンにラジカル開始
剤の存在下でスチレン又はスレン及びアクリロニトリル
をグラフトした例(特開昭62−151415、同62−164758、
同62−223252、同62−121751)がある。ところが、これ
らの従来例には、ブロックポリマーやグラフトポリマー
の重合反応時に三次元化したポリマーが相当量副生し、
かかる三次元化したポリマーを含んだものを改質剤とし
て用いるため、実際のところ、所期の混練性及び分散性
が得られず、また所期の物性改良が得られないという課
題がある。
<発明が解決しようとする課題、その解決手段> 本発明は叙上の如き従来の課題を解決する改良された
合成樹脂用改質剤を提供するものである。
しかして本発明者らは、上記状況に鑑み、合成樹脂と
の混練性及び分散性に優れ、加工性がよく、所期の物性
改良が得られる合成樹脂用改質剤を得るべく鋭意研究し
た結果、分子内にポリシロキサンブロックとポリスチレ
ンを主体とするポリマーブロックとを有しており且つ該
分子内に活性水素基を有しない特定のブロック共重合体
からなる改質剤が正しく好適であることを見出し、本発
明に到達したものである。
すなわち本発明は、下記の式(1)で示されるブロッ
ク共重合体であって、分子中にXで示されるポリシロキ
サンブロックを20〜80重量%の割合で含有するブロック
共重合体からなる合成樹脂用改質剤に係る。
式(1): X(ZY) [但し、 Xは、分子量4000〜70000のポリシロキサンブロッ
ク。
Yは、ポリスチレンブロック、又はスチレン50モル%
以上及びスチレンと共重合可能であり且つ活性水素基を
有しないビニル単量体50モル%以下をラジカル重合して
得られる共重合体ブロック。
Zは、ポリシロキサンブロック中のSi原子とYとの連
結基であって、下記の式(2)で示される2価の有機
基。
{式(2)において、 R1,R2は、同時に同一又は異なる水素又はCH3であって
少なくとも何れか一つが水素。
R3は、水素又はCH3
mは、0〜10の整数。
nは、1〜3の整数。} pは、1〜10の整数。] 本発明の合成樹脂用改質剤である、式(1)で示され
るブロック共重合体は、1個のポリシロキサンブロック
Xに、2価の有機連結基Zを介して、ポリスチレンブロ
ックY、又はスチレン50モル%以上及びスチレンと共重
合可能であり且つ活性水素基を有しないビニル単量体50
モル%以下をラジカル重合して得られる共重合体ブロッ
クYが結合した構造を有するものである。
上記ブロック共重合体は、ポリシロキサン鎖中にSi−
H結合を有するヒドロ変性ポリシロキサンに、片末端に
エチレン性不飽和基を有する。ポリスチレン又はスチレ
ンと活性水素基を有しないビニル単量体との共重合体
を、触媒存在下に反応させることによって得ることがで
きる。この場合、ポリシロキサン鎖中にカルボン酸基や
水酸基等の活性水素等を有する変性ポリシロキサンを用
いることは好ましくない。
本発明の合成樹脂用改質剤を得るために用いられるヒ
ドロ変性ポリシロキサンは、ポリシロキサン鎖中にSi−
H結合を少なくとも1個有するポリジアルキルシロキサ
ン類である。ポリジアルキルシロキサン類のSi−H結合
の位置は、ポリシロキサン鎖の末端でもよいし或は内部
でもよい。本発明で有利に用いられるヒドロ変性ポリシ
ロキサン類としては、ポリシロキサン鎖中にSi−H結合
を1〜4個有するポリジメチルハイドロジェンシロキサ
ンが挙げられるが、そのメチル基が他の炭化水素基、例
えば炭素数2〜18のアルキル基、フェニル基、スチリル
基、メチルスチリル基等で部分的に置換さているもので
もよい。
本発明において、式(1)のXは、分子量4000〜7000
0のポリシロキサンブロックとするが、分子量5000〜200
00のポリジメチルシロキサンブロックとするのが好まし
い。合成樹脂用改質剤としてより優れた機能を発揮させ
るためである。
本発明の合成樹脂用改質剤である、式(1)で示され
るブロック共重合体において、XにYを導入するために
用いられる、エチレン性不飽和基を有する、ポリスチレ
ン又はスチレンと活性水素基を有しないビニル単量体と
の共重合体は、所謂スチレン系マクロモノマーといわれ
るものである。
かかるマクロモノマーは、スチレン又はスチレンと活
性水素基を有しないビニル単量体を、メルカプトカルボ
ン酸を重合停止剤としてラジカル重合させたポリマー
に、エチレン性不飽和炭化水素基を有するモノヒドロキ
シル化合物を反応させることによって得ることができ
る。この場合、メルカプトカルボン酸を重合停止剤とし
てラジカル重合させたポリマーはメルカプトカルボン酸
に基づくカルボン酸基を片末端に有するものであり、エ
チレン性不飽和炭化水素基を有するモノヒドロキシル化
合物はかかるカルボン酸基とエステル化反応させるため
に用いるものである。またメルカプトカルボン酸を重合
停止剤とするスチレン等のラジカル重合に関しては、公
知の方法が適用できる{Makromol.Chem.186,1203−1211
(1985)}。
上記ラジカル重合において、スチレンは50モル%以
上、好ましくは70モル%以上用い、ビニル単量体はスチ
レンと共重合可能であり且つ活性水素基を有しないもの
を50モル%以下、好ましくは30モル%以下用いる。かか
るビニル単量体としては、α−メチルスチレン、ハロゲ
ン置換スチレン、アクリロニトリル、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート等が挙げられる。また重合
停止剤としては、メルカプト酢酸、メルカプトプロピン
オン酸等が挙げられる。そして、ラジカル重合させたポ
リマーのカルボン酸基とエステル化反応させるために用
いる、スチレン性不飽和炭化水素基を有するモノヒドロ
キシル化合物としては、アリルアルコール、メタリルア
ルコール、クロトンアルコール等の不飽和アルコール、
又はこれらの不飽和アルコールにエチレンオキサイド若
しくはプロピレンオキサイドを1〜10モル付加させたも
のが挙げられる。
本発明の合成樹脂用改質剤である、式(1)で示され
るブロック共重合体は、ポリシロキサン鎖中にSi−H結
合を有するヒドロ変性ポリシロキサンに、触媒存在下
で、前記マクロモノマーを付加反応させることによって
得ることができる。この場合の触媒としては、アゾビス
イソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、過酸
化ジ−t−ブチル等の有機ラジカル開始剤、塩化白金
酸、オクタカルボニルコバルト等の第VIII族遷移金属錯
体、第三級アミンとの塩化銅と混合触媒等が挙げられる
が、これら触媒の選定や付加反応については、公知の方
法が適用できる{J.Chem.Soc.,83,4385(1961)}。
本発明の合成樹脂用改質剤である、式(1)で示され
るブロック共重合体において、Xの含有比率は20〜80重
量%とするが、35〜60重量%とするのが好ましい。これ
らの範囲内において、合成樹脂に対する、ポリシロキサ
ンの本来的特性更には混練性及び分散性がより良く発揮
される。同様の意味で、式(1)で示されるブロック共
重合体の分子量は10000〜100000の範囲が好ましい。
本発明に係る合成樹脂用改質剤は、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリフ
ェニレンエーテル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、不飽
和ポリエステル等の熱硬化性樹脂に対して良好な混練性
及び分散性を有するため、特別な方法や装置を用いるこ
となく、これらの合成樹脂へ容易に添加混合することが
できる。例えば、合成樹脂を製造する任意の工程、すな
わち合成樹脂のモノマー原料へ添加したり、或は合成樹
脂の重合途中や終了段階で添加して、チップ化してもよ
いし、又はフィラーやその他の添加剤と共に合成樹脂へ
溶融混練して、コンパウンド化してもよいのである。そ
の添加量は、合成樹脂の種類や添加主目的により異なる
が、一般に、合成樹脂に対し0.1〜10重量%である。
本発明に係る合成樹脂用改質剤は、上記のような各種
の合成樹脂に対し、離型性、流動性、耐衝撃性等、それ
らの種々の特性を改良するのに極めて有用である。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするた
め、合成例及び実施例等を挙げるが、本発明がこれらの
合成例や実施例に限定されるというものではない。
<実施例等> ・合成例1 1)マクロモノマーM−1の合成 反応容器内にトルエン1000mlを仕込み、該反応容器内
を窒素ガスで置換した。反応容器内を70℃に維持しつ
つ、該反応容器内にスチレンモノマー1000g(9.6モ
ル)、メルカプト酢酸36.7g(0.4モル)及びアゾビスイ
ソブチロニトリル18.4gからなる混合溶液を7時間を要
して徐々に滴下し、滴下終了後、更に同温度で3時間反
応を続けた。反応物を室温まで冷却し、これにメタノー
ル3000mlを加えて、生成物を沈殿させた。沈殿物を濾別
し、これをメタノールで3回洗浄した後、真空乾燥を行
ない、酸価8.4(KOHmg当量、以下同じ)、数平均分子量
5200(GPCによるポリスチレン換算値、以下同じ)の白
色重合体970gを得た。該白色重合体は片末端にカルボン
酸基を有するポリスチレンである。
次いで、別の反応容器内に上記白色重合体300g、アリ
ルアルコール3.9g、トルエン300g、重合禁止剤としてハ
イドロキノン0.2g及びエステル化触媒として濃硫酸2ml
を仕込み、該反応容器内に窒素ガスを導入しながら、11
0℃でエステル化反応を行ない、エステル化反応によっ
て生成する水の留出がなくなるまで該反応を続けた。エ
ステル化反応終了後、反応容器内にNa2O・Al2O3・xH2O
を主成分とする酸吸着剤(キョーワード400、協和化学
工業社製)を加えて濾過し、触媒の硫酸を吸着除去し
た。硫酸を吸着除去後の反応溶液をメタノール900ml中
に投入して生成物を沈殿させた。沈殿物を濾別し、これ
をメタノールで3回洗浄した後、真空乾燥を行ない、ア
リル末端基を有するポリスチレン{マクロモノマーM−
1}を得た。得られたマクロモノマーM−1は、収率92
%(対理論収量値、以下同じ)、酸価0.7、数平均分子
量5600であった。
2)ブロック共重合体S−1の合成 反応容器内に、両末端にヒドロ基を有するポリジメチ
ルシロキサン(数平均分子量10000)を40.6g、上記で得
たマクロモノマーM−1を50g、キシレンを100g及びヘ
キサクロロ白金(IV)酸6水和物の5%イソプロピルア
ルコール溶液を3ml仕込み、該反応容器内に窒素ガスを
導入しつつ、140℃で5時間反応を行なった。反応溶液
を室温まで冷却し、これをメタノール300ml中に注ぎ、
析出した白色沈殿物を濾別した。濾別した白色沈殿物を
メタノールで3回洗浄し、真空乾燥を行なって、ブロッ
ク共重合体S−1を得た。得られたブロック共重合体S
−1は、収率80%、数平均分子量19000、MW/N=2.62、
ポリシロキサンブロック含有量47.6重量%(プロトンNM
R法より換算、以下同じ)であった。
・合成例2 1)マクロモノマーM−2の合成 合成例1の1)で示したマクロモノマーM−1の合成
におけるスチレンモノマー1000gの代わりにスチレンモ
ノマー218g(2.1モル)及びアクリロニトリル48g(0.9
モル)を用いたこと以外、合成例1の1)と同様の操作
を行なって、酸価13.5、数平均分子量4000の、片末端に
カルボン酸基を有するスチレン/アクロニトリル共重合
体を得た。
次いで、合成例1の1)で示したマクロモノマーM−
1の合成における白色重合体300g及びアクリルアルコー
ル3.9gの代わりに上記スチレン/アクリロニトリル共重
合体200g及びメタリルアルコール4.0gを用いたこと以
外、合成例1の1)と同様の操作を行なって、メタリル
末端基を有するポリ(スチレン/アクリロニトリル)
{マクロモノマーM−2}を得た。得られたマクロモノ
マーM−2は、収率90%、酸価0.2、数平均分子量4000
であった。
2)ブロック共重合体S−4の合成 合成例1の2)で示したブロック共重合体S−1の合
成における両末端にヒドロ基を有するポリジメチルシロ
キサン(数平均分子量10000)を40.6g及びマクロモノマ
ーM−1を50gの代わりに両末端にヒドロ基を有するポ
リジメチルシロキサン(数平均分子量8000)を30g及び
マクロモノマーM−2を45g用いたこと以外、合成例2
の2)と同様の操作を行なって、ブロック共重合体S−
4を得た。ブロック共重合体S−4は、収率85%、数平
均分子量18000、ポリシロキサンブロック含有量38.5重
量%であった。
説明を省略するが、合成例1や2の1)と同様の操作
を行ってマクロモノマーM−3及びM−4を合成し、ま
たこれらのマクロモノマーを用い、合成例1や2の2)
と同様の操作を行なってブロック共重合体S−2、S−
3及びS−5、S−6を合成した。
合成したマクロモノマーの内容を第1表に、また合成
したブロック共重合体の内容を第2表にまとめて示し
た。
・評価例 合成樹脂と本発明に係る合成樹脂用改質剤又はその他
の添加剤とを溶融混練し、シートを成形して、混練性、
均一性、耐衝撃性及び|Δη|を評価した。成形条件及
び評価方法は次に示す通りである。
‥成形条件 射出成形用のポリブチレンテレフタレート100重量部
と、第2表記載の本発明に係る合成樹脂用改質剤である
ブロック共重合体又はその他の添加剤とを実験用小型混
練機に仕込み、250℃で溶融混練した。各ブロック共重
合体又はその他の添加剤の使用量及び溶融混練時間は第
3表記載の通りである。次いで、各溶融混練物を用い、
ホットプレス機にて、厚さ2mmのシートを成形した。併
せて、上記ポリブチレンテレフタレートのみからなるシ
ートを同様に成形した(ブランク)。
‥混練性の評価 溶融混練時の状態を下記の基準で評価した。
○:ブランクと比べ、特に異常が認められない ×:スリップ現象が著しく発生したり、或は著しい粘
度上昇が認められた ‥均一性の評価 シートを肉眼観察してその均一性の程度を下記の基準
で評価した。
○:均一で平滑な表面を呈しており、ブランクと同程
度である △:僅かに表面汚れや斑が認められる ×:表面が不均一で、汚れや着色が著しく認められる ‥耐衝撃性の評価 簡易落球試験法によって評価した。すなわち、間隔10
cmの支持台上にシートを水平にセットし、高さ175cmの
ところから、重量28.2g×直径2cmの鋼球を自然落下させ
るという試験を23℃で行った。各5枚のシートそれぞれ
について上記試験を行い、それらのシートの損傷状態を
下記の基準で評価した。
○:5枚のシート全部について全く損傷が認められない △:5枚のシートのうち、2枚以内の範囲で、僅かに亀
裂や陥没等の損傷が認められる ×:5枚のシートのうち、3枚以上に損傷が認められる ‥|Δη|(分子量低下)の評価 各溶融混練物について、オルソクロロフェノール溶液
の35℃における極限粘度を測定し、次式で|Δη|を算
出して、下記の基準で評価した。
|Δη|=|(η−η)/η0|×100 [但し、ηは各溶融混練物の極限粘度、ηはブラン
クの極限粘度] ○: |Δη|<2(物性、成形性及び樹脂の流動性
も良好) △:2≦|Δη|<4(物性低下がややある、又は流動
性がやや不良になる) ×:4≦|Δη| (物性低下が大きい、又は流動性
が不良になる) <発明の効果> 第3表の結果からも明らかなように、以上説明した本
発明には、合成樹脂と混練性及び分散性に優れ、合成樹
脂の本来的特性を損なうことなく、該合成樹脂に良好な
物性不良を施すことができるという効果がある。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式(1)で示されるブロック共重合
    体であって、分子中にXで示されるポリシロキサンブロ
    ックを20〜80重量%の割合で有するブロック共重合体か
    らなる合成樹脂用改質剤。 式(1): X(ZY) [但し、 Xは、分子量4000〜70000のポリシロキサンブロック。 Yは、ポリスチレンブロック、又はスチレン50モル%以
    上及びスチレンと共重合可能であり且つ活性水素基を有
    しないビニル単量体50モル%以下をラジカル重合して得
    られる共重合体ブロック。 Zは、ポリシロキサンブロック中のSi原子とYとの連結
    基であって、下記の式(2)で示される2価の有機基。 {式(2)において、 R1,R2は、同時に同一又は異なる水素又はCH3であって少
    なくとも何れか一つが水素。 R3は、水素又はCH3。 mは、0〜10の整数。 nは、1〜3の整数。} pは、1〜10の整数。]
  2. 【請求項2】式(1)中のYがスチレン及びアクリロニ
    トリルの共重合体ブロックである請求項1記載の合成樹
    脂用改質剤。
  3. 【請求項3】式(1)中のXが分子量5000〜20000のポ
    リジメチルシロキサンブロックである請求項1又は2記
    載の合成樹脂用改質剤。
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