JP2700834B2 - 金属板巻取装置の耳切れ防止装置 - Google Patents

金属板巻取装置の耳切れ防止装置

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JP2700834B2
JP2700834B2 JP2117254A JP11725490A JP2700834B2 JP 2700834 B2 JP2700834 B2 JP 2700834B2 JP 2117254 A JP2117254 A JP 2117254A JP 11725490 A JP11725490 A JP 11725490A JP 2700834 B2 JP2700834 B2 JP 2700834B2
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晧 片岡
英治 高津
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株式会社片岡機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、金属板を原反ロールから巻き戻してスリ
ッターにより化粧裁ちしながら巻き取る巻取装置におい
て、スリッターに供給される金属板が不特定に幅方向に
ずれることにより生ずる耳切れを防ぐための耳切れ防止
装置に関する。
(従来の技術) 従来、金属板を原反ロールから巻き戻してスリッター
により化粧裁ちしながら巻き取る巻取装置には、巻き戻
された金属板が原反ロールの端面不揃いに起因して幅方
向にずれることを防止するためのエッジ位置制御装置を
備えたものがあった。しかし、このエッジ位置制御装置
は、スリッター部における金属板のエッジの位置検出し
て修正するものではなく、原反ロールの近くで金属板の
エッジ位置を一定の位置に保つためのものである。即
ち、この装置では、原反ロールの近くに備えたエッジ位
置検出用のエッジ検出装置により金属板のエッジ位置の
ずれを検出する。そしてその検出信号に基づき、金属板
のエッジの位置が基準位置に来るように、原反ロール支
持装置を往復駆動可能なアクチュエータを作動させて原
反ロールを幅方向に移動する。
(発明が解決しようとする課題) ところが上述のエッジ位置制御装置は、厚みむらによ
る幅方向のずれが生じにくい帯状シート、例えば伸縮性
のある薄物プラスチックフィルム等の巻き取りにおける
耳切れ防止に対して有効であるが、伸縮性の乏しい金属
板の耳切れ防止に対しては十分な効果を得ることができ
なかった。つまり金属板は原反ロールの近くではそのエ
ッジを一定の基準位置に保つことができたとしても、ス
リッター部へ走行する間に幅方向へずれてしまうことが
ある。これは金属板の厚みむらが原因と考えられる。そ
して更に金属板のずれの大きさはその走行速度やそれに
働く張力の大きさによって変化する。それゆえ、この幅
方向のずれを予め的確に予測することは困難である。エ
ッジが基準位置に来るように金属板を巻き戻しても金属
板がスリッターへ走行する間にずれた場合には、耳の裁
ちしろが無くなって化粧裁ちされた耳が途切れたり、幅
が狭くなった耳が張力により破断したりして、巻取運転
不能になる。もともと上述のエッジ位置制御装置はスリ
ッターへ金属板が走行する間に生じるずれの修正につい
て考慮されたものではないのである。
なお、金属板のエッジを検出するエッジ検出装置と、
このエッジ検出装置の検出信号に基づきローラの姿勢を
変えて金属板の走行方向を修正するガイドロール機構と
をスリッターの手前近くに備え、金属板のずれを修正す
るようにする公知のエッジ位置制御装置を適用すること
も考えられる。しかし、この場合、金属板では条件に応
じてその両縁部に永久歪み等を生じたり、ずれの修正が
不確実となったりする場合が生じ易い。また金属板の走
行路に上記ガイドロール機構を設けることはシート走行
路の構造が複雑となり占有空間が大きくなる。また例え
ば巻取準備時に金属板の先端を通過させる作業の自動化
をする際にも困難性を増す。したがって、このエッジ位
置制御装置の場合、適用できる範囲が非常に狭く限定さ
れるといった問題がある。
この発明は、上述の問題を解決し、金属板の走行路の
構造を複雑にすることなく耳切れを防止することができ
る。金属板巻取装置の耳切れ防止装置を得ることを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は、金属板を原反ロ
ールから巻き戻し、その耳をスリッターにより化粧裁ち
しながら巻き取る金属板巻取装置において、上記原反ロ
ールを支持して金属板幅方向に移動可能な原反ロール支
持装置と、上記原反ロール支持装置を金属板幅方向に往
復駆動可能なアクチュエータと、上記スリッターの近く
に設けた、金属板のエッジ位置のずれを検出するエッジ
検出装置と、上記エッジ検出装置からの検出信号を受
け、上記ずれを修正すように上記アクチュエータを操作
する調節装置と、上記調節装置を巻取運転中に間欠的に
働かせる制御装置とを備えた耳切れ防止装置であって、
上記制御装置は、金属板走行長さに応じてパルス信号を
発生するパルス発生器と、上記パルス信号を計数し、そ
の計数値が設定値に達したとき出力信号を出すカウンタ
回路と、上記カウンタ回路の出力信号で作動を開始する
タイマー回路と、該タイマー回路の遅延時間を設定する
入力装置とを備え、上記タイマー回路が作動を開始して
から上記入力装置による設定時間が経過後に上記カウン
タ回路が作動するように回路が構成され、上記カウンタ
回路の出力信号に基づき上記調節装置の作動を開始さ
せ、上記タイマー回路が作動して設定時間後に上記調節
装置の作動を停止させることを特徴とする。
また、端面が不揃いの原反ロールから金属板を巻き戻
す場合に適用できるようにするために、金属板を原反ロ
ールから巻き戻し、その耳をスリッターにより化粧裁ち
しながら巻き取る金属板巻取装置において、上記原反ロ
ールを支持して金属板幅方向へ移動可能な原反ロール支
持装置と、上記原反ロール支持装置を金属板幅方向に往
復駆動可能なアクチュエータと、上記原反ロールの近く
に金属板幅方向に移動可能に設けてある、金属板のエッ
ジ位置のずれを検出する原反側エッジ検出装置と、上記
原反側エッジ検出装置を金属板幅方向に往復駆動するこ
とができる検出装置用アクチュエータと、上記原反側エ
ッジ検出装置からの検出信号を受け、上記ずれを修正す
るように上記アクチュエータを操作する原反側調節装置
と、上記スリッターの近くに設けてある、金属板のエッ
ジ位置のずれを検出するエッジ検出装置と、上記エッジ
検出装置の検出信号を受け、その検出されたずれを修正
するための金属板のエッジが移動すべき位置へ上記原反
側エッジ検出装置が移動するように上記検出装置用アク
チュエータを操作する調節装置と、上記調節装置を巻取
運転中に間欠的に働かせる制御装置とを備えた耳切れ防
止装置であって、上記制御装置は、金属板走行長さに応
じてパルス信号を発生するパルス発生器と、上記パルス
信号を計数し、その計数値が設定値に達したとき出力信
号を出すカウンタ回路と、上記カウンタ回路の出力信号
で作動を開始するタイマー回路と、該タイマー回路の遅
延時間を設定する入力装置とを備え、上記タイマー回路
が作動を開始してから上記入力装置による設定時間が経
過後に上記カウンタ回路が作動するように回路が構成さ
れ、上記カウンタ回路の出力信号に基づき上記調節装置
の作動を開始させ、上記タイマー回路が作動して設定時
間後に上記調節装置の作動を停止させることを特徴とす
る。
また、上記制御装置を、金属板走行長さに応じてパル
ス信号を発生するパルス発生器と、上記パルス信号を計
数し、その計数値が設定値に達したとき出力信号を出す
第1のカウンタ回路と、上記第1のカウンタ回路の出力
信号で作動を開始し、上記パルス信号を計数し、その計
数値が設定値に達したとき出力信号を出す第2のカウン
タ回路と、第2のカウンタ回路の所要計数値を設定する
入力装置とを備え、かつ、第2のカウンタ回路が出力信
号に基づき上記第1のカウンタ回路が作動するように回
路が構成され、上記第1のカウンタ回路の出力信号に基
づき上記調節装置の作動を開始させ、上記第2のカウン
タ回路の出力信号に基づき上記調節装置の作動を停止さ
せる制御装置に代えることができる。
(作用) 制御装置は、タイマー回路に設定された遅延時間が経
過するまで調節装置を作動させ、カウンタ回路の計数値
が設定値に達するまで調節装置の作動を停止させる。そ
して、この動作を巻取運転中に繰り返す。そして、調節
装置は、作動中に時々刻々スリッターの近くに設けたエ
ッジ検出装置によりエッジ位置を検出し、その検出信号
に基づき、エッジ位置のずれを無くするようにアクチュ
エータを操作して原反ロールを移動させる。
カウンタ回路には、原反ロールから巻き戻された帯状
シートがスリッターの近くに走行してくるまでの帯状シ
ート通路長さに相当する値が設定される。こうすること
により、先の修正動作によるエッジ位置の修正結果を待
って再び次の修正を行うことができる。そのため、原反
ロール部での修正動作の影響がスリッター部に現れるま
での時間遅れにより制御系にハンチング等が発生して制
御不能になるということが妨げる。
タイマー回路に設定された遅延時間は、調節装置の1
回の修正動作における操作量に影響を及ぼし、この操作
量が大きすぎると一方の耳が狭くなりすぎて破断し、少
なすぎると修正が間に合わず、もう一方の耳が狭くなり
過ぎて破断する。そして、適正な操作量は例えば金属板
の厚みや張力など巻取条件に応じて変わり得る。そのた
め、本願発明では巻取条件が変化して耳切れが生じると
タイマー回路の遅延時間を変え、耳切れが生じなくなっ
たときの設定値を適正値として採用する。したがって、
巻取条件が変わっても、遅延時間を変えることにより通
常は調節装置自体の閉ループ制御系の特性を変えること
なく耳切れの防止が可能になる。たとえば、調節装置自
体の比例感度が小さければ遅延時間を長く設定して操作
量を大きくし、前記比例感度が大きければ、遅延時間を
短くして操作量が過大になるのを抑える。
(実施例) 次に、図面を参照して実施例を説明する。各実施例に
おいて1は金属板、2は原反ロール、3は送り出しロー
ラ、4はスリッター、5は、金属板1のエッジ部がスリ
ッター4により化粧裁ちされてできた耳、6は巻取軸、
7は原反ロール支持装置、8はアクチュエータ、9はエ
ッジ検出装置、10は調節装置、11は制御装置を示す。
第1図及び第2図に基づいて実施例1を説明する。第
1図は巻取装置の耳切れ防止装置の全体説明図である。
この場合の巻取装置は分割巻取装置であり、金属板1は
原反ロール2から被駆動の繰り出しローラ3によって巻
き戻され、第1図の矢印の方向へ走行してスリッター4
により両耳部が化粧裁ちされるとともに、その残りの部
分が複数条に分割される。化粧裁ちによって裁ち屑とな
った耳5は、図示しない耳巻取装置へ導かれて巻き取ら
れる。また分割された各々の金属板1aは左右の巻取軸6,
6に交互に振り分けられて巻き取られる。なお、この場
合、原反ロール2はその端面が揃ったものを用いる。
原反ロール2は公知の原反ロール支持装置7に装着し
てある。この原反ロール支持装置7は金属板幅方向、即
ち矢印Aの方向へ案内されて移動可能になっている。そ
してアクチュエータ8の駆動により往復動することがで
きる。
スリッター4の近くには金属板のエッジ1bの位置のず
れを検出するエッジ検出装置9が設けてあり、検出信号
を調節装置10へ出す。調節装置10はその検出信号を受
け、それに基づき上記ずれを無くするように上記アクチ
ュエータ8の操作量を調節することができる。つまり金
属板1がスリッター4へ走行する間にずれた場合、その
ずれの方向とは反対の方向に原反ロール2が移動するよ
うにアクチュエータ8を作動させる。そしてこの調節装
置10の働き、即ちエッジの位置を自動制御可能な状態と
なるか自動制御停止の状態となるかは制御装置11により
制御される。
第2図に示すように、制御装置11は、この実施例の場
合、金属板の走行長さ検出装置としてのパルス発生器1
2、市販のシーケンスコントローラ13及びリレー14から
成る。
パルス発生器12は金属板1の走行長さに比例してパル
ス信号を発生する。
シーケンスコントローラ13は、入力装置13aを介して
プログラム変更が可能であり、その内部に、図示しない
CPU、タイマー回路、パルス発生器12のパルス信号を計
数するカウンタ回路等を備えている。そして、このシー
ケンスコントローラ13にはリレー14の接点14aを作動さ
せるための回路が構成されている。そして、その回路に
より、巻取運転が開始されると接点14aが閉じる。そし
て入力装置13aよりタイマー回路に設定した時間が経過
すると接点14aが開くとともにカウンタ回路が計数を始
める。その後、検出したパルス信号の計数値が、カウン
タ回路に設定した計数値に達したときカウンタ回路から
信号が出て、リレー14の接点14aが閉じる。それと同時
に再びタイマー回路が作動して設定時間後に接点14aが
開く。そして巻取運転中、接点14aはこの動作を繰り返
す。なおこの回路に代え、シーケンスコントローラ13に
第2のカウンタ回路を備え、そのカウンタ回路にもパル
ス発生器12の検出したパルス信号を計数させ、その第2
のカウンタ回路は接点14aが閉じると同時に計数を開始
し、その計数値が設定値に達したとき信号を出し接点14
aを開くように構成した回路を用いてもよい。
一方、第1図の調節装置10は、第2図に示すように、
この実施例ではエッジ検出装置9からの検出信号を受け
る増幅器15、サーボ弁16、アクチュエータ8へ圧油を供
給源となる油圧ユニット17から成る。またこれらは原反
ロール直後の巻戻し金属板のエッジの位置を基準位置に
保つようにうに制御するエッジ位置制御装置としての市
販品である。そして増幅器15は、その働きの開始、停止
操作をリモートコントロールにより行うための端子15a,
15aを備えており、これらの端子15a,15aにリレー14の接
点14aの端子を導体でつないである。そして接点14aが閉
じると増幅器15が働き、接点14aが開くと増幅器15の働
きが停止するようになっている。第1図に示す調節装置
10の働きが停止するとアクチュエータ8へ圧油が供給さ
れず、原反ロール支持装置7の位置調節は行われない。
このように制御装置11は、この実施例では接点14aを
所定の間隔で繰り返し開閉することにより、巻取運転中
に調節装置10の働きがオン、オフを繰り返すように、即
ち調節装置10が間欠的に働くように制御することができ
る。そして調節装置10の働きのオン、オフの間隔は入力
装置13aを介して設定することができる。オンの間隔設
定はタイマー回路へ行い、通常、シーケンスコントロー
ラ13中の上記タイマー回路はわずかな時間だけリレー14
が作動するように遅延時間を設定する。そしてオフの間
隔設定はカウンタ回路へ行い、カウンタ回路には接点14
aが開いて閉じるまでの金属板1の走行長さに対応する
計数値を設定する。なお、これらの設定値は必ずしも一
定ではなく、原反ロールからスリッターまでの金属板の
通路長さ、エッジ検出装置9の設置位置等の条件に応じ
て変わり得る。カウンター回路の設定値は、まず金属板
1が原反ロール2からエッジ検出装置9の位置まで走行
する長さに対応する値かそれより小さい値を選んでおき
実際に巻取運転を行いその結果に基づき、より制御が安
定するように修正することが望ましい。また遅延時間の
設定も調節装置15自体の制御系の比例感度等に応じて修
正するのが望ましい。
実施例2を第3図に基づいて説明する。
この実施例に係る耳切れ防止装置では、エッジ検出装
置9、制御装置11は実施例1と同様の構造であり同様の
動作をする。調節装置10は、原反ロール支持装置7を駆
動するアクチュエータ8を操作しないで、原反ロール2
の近くに設けた原反側エッジ検出装置18を駆動する検出
装置用アクチュエータ19を操作する点が実施例1と相違
するが、その他は実施例1と同様の構造であり同様の動
作をする。そして調節装置10と同じ構造で同じような動
作をする原反側調節装置20が備えてありこれによってア
クチュエータ8を操作する点が実施例1と相違する。
原反側エッジ検出装置18は金属板1の幅方向にスライ
ド運動可能な支持装置18aにより支持してあり、それ自
体に設定した基準位置と、原反ロール2から巻き戻した
金属板1のエッジ1bの位置とのずれを検出する。
原反側調節装置20は原反側エッジ検出装置18から検出
信号を受け、上記ずれを無くするように、即ちそのエッ
ジ検出装置18の基準位置に金属板1のエッジ1bが来るよ
うに、アクチュエータ8を巻取運転中常時操作する。こ
こで原反側エッジ検出装置18を検出装置用アクチュエー
タ19で動かさなければ、原反側エッジ検出装置18と原反
側調節装置20とアクチュエータ8と原反ロール支持装置
7とは従来のエッジ位置制御装置を構成することにな
る。
巻取運転中、金属板1がスリッター4へ走行する間に
例えば矢印Bの方へずれたとすると、エッジ検出装置9
はそのずれを検出し、その検出信号に基づき調節装置10
はアクチュエータ19を操作して、その修正分だけ原反側
エッジ検出装置18を基準位置から矢印Cの方へ移動させ
る。そうすると、原反側調節装置20は、移動した原反側
エッジ検出装置18上の基準位置に原反ロール2のエッジ
2aが一致するようにアクチュエータ8を操作する。その
結果、原反ロール1は矢印Dの方へ移動することにな
る。即ち、原反側調節装置20は原反ロールが原反側エッ
ジ検出装置18の移動に追従して移動するようにアクチュ
エータ8を操作するのである。
また原反ロール2の端面に不揃いが生じていても、そ
れに起因する巻き戻された金属板1のずれが原反側エッ
ジ検出装置18によって検出され、原反側調節装置20によ
り、原反ロール2からの金属板のエッジが原反側エッジ
検出装置18の基準位置に追従するようにアクチュエータ
8が常に操作されるので、原反ロール2の端面不揃いの
影響がスリッター4の近くへ及ぶことを防ぐことができ
る。
したがって、この実施例によれば巻取ロール2の端面
不揃いによる金属板1の耳切れと、金属板がスリッター
4まで移動する間にずれることにより生じる耳切れとを
同時に防ぐことができる。
以上、少数の実施例について説明したが、その実施態
様は設計条件により設計者の公知技術により多様に変化
し得るものである。
例えば、この発明は、上述の実施例の巻取装置に限ら
ず、金属板を1本の巻取軸に巻き取る形式、金属板を長
手方向に複数条に分割しながら共通な1本の巻取軸の周
りに巻き取る形式、複数上に分割された金属板を個々の
支持装置により支持された巻取軸の周りに巻き取る形式
の巻取装置に適用することができる。また金属板の巻戻
しは繰り出しローラによらず巻取軸の回転駆動力による
ものでもよい。また原反ロールの支持装置に設けたモー
タにより原反ロールを回転駆動して巻戻しを助けるよう
にしてもよい。また、アクチュエータは油圧に限らず空
圧、電力等により作動すものでもよい。また、エッジ検
出装置は、上流側だけでなくスリッターと同じ位置、ス
リッターの下流に設けることもあり得る。また検出方式
としては光電式、空気式、渦電流式等を用いることがで
きる。
また、調節装置はリレー接点を介してその働きを制御
されるものに限らない。例えば電圧または電流信号を制
御装置から直接調節装置に与えることも考えられる。ま
た、サーボ弁とアクチュエータとの間等で例えば圧油等
の操作量の供給、停止ができるようにして、アクチュエ
ータの作動を間欠的に行うようにしてもよい。また電気
回路による増幅器に限らず空気回路、油圧回路による増
幅器を採用し得る。
また、制御装置として、例えば調節装置の働きを停止
する時間をタイマー回路で設定するようにし、上記タイ
マー回路の遅延時間の設定値を、金属板の走行速度の検
出信号に基づき走行速度に反比例するように自動的に変
えるようにしたもの等を採用してもよい。また制御装置
による調節装置のオン、オフの間隔の設定変更を、巻取
中にできるようにしてもよい。
(発明の効果) この発明によれば次のような効果を奏する。
制御装置のカウンタ回路により、先の修正動作による
エッジ位置の修正結果を待って再び次の修正を行うこと
ができるので、制御系が制御不能になるのを防ぐことが
できる。しかも制御装置の入力装置によりタイマー回路
の遅延時間の設定を変えることで、調節装置の1回の修
正動作における操作量を簡単に変えることができる。そ
して、巻取条件が変化しても、それに応じてタイマー回
路の設定値を変えることで、調整装置に、耳切れが生じ
ない適正な修正動作をさせることができるようになる。
それゆえ、金属板のエッジがスリッター部においてほぼ
基準位置を通過するよう、そのエッジの位置を巻取条件
に応じて自動制御することができる。したがって、化粧
裁ちされた耳の幅がほぼ一定し、耳が破断したり途切れ
たりすることがなく安定した巻取運転ができるようにな
り、生産性が大幅に向上する。
また、調節装置自体の特性が多少異なっていても、全
体として耳切れ防止に必要な特性となるよう、タイマー
回路の遅延時間の変更により修正できる。そして各構成
要素のほとんどを市販品で賄うことができ、応答特性な
どを考慮した複雑な制御回路を特別に加えることなく、
耳切れ防止装置を構成することができる。例えば原反ロ
ール支持装置が金属板幅方向へ移動可能であれば既設の
巻取装置に本発明の耳切れ防止装置を施すことは簡単で
ある。
更に、原反ロールを移動させてスリッター部における
金属板の幅方向のずれを修正するので、金属板の走行路
の構造を複雑にすることがない。
また、タイマー回路の代わりに第2カウンタ回路を設
けた本発明の耳切れ防止装置では、金属板の走行量と操
作量との比は巻取速度が変化しても変わらないので、適
正な修正動作の期間に相当する、カウンタ回路の計数値
の設定値は、巻取速度の変化に影響されることなく更に
的確に把握できる。そのため、巻取中に多様に金属板の
走行速度が変化する場合でも、耳切れのない安定した巻
取運転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1に係る巻取装置の耳切れ防止装置の全
体説明図、第2図は同じく制御装置の説明図、第3図は
実施例2に係る巻取装置の耳切れ防止装置の全体説明図
である。 1……金属板、2……原反ロール、4……スリッター、
5……耳、7……原反ロール支持装置、8……アクチュ
エータ、9……エッジ検出装置、10……調節装置、11…
…制御装置、18……原反側エッジ検出装置、19……検出
装置用アクチュエータ、20……原反側調節装置。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板を原反ロールから巻き戻し、その耳
    をスリッターにより化粧裁ちしながら巻き取る金属板巻
    取装置において、上記原反ロールを支持して金属板幅方
    向に移動可能な原反ロール支持装置と、上記原反ロール
    支持装置を金属板幅方向に往復駆動可能なアクチュエー
    タと、上記スリッターの近くに設けた、金属板のエッジ
    位置のずれを検出するエッジ検出装置と、上記エッジ検
    出装置からの検出信号を受け、上記ずれを修正すように
    上記アクチュエータを操作する調節装置と、上記調節装
    置を巻取運転中に間欠的に働かせる制御装置とを備えた
    耳切れ防止装置であって、上記制御装置は、金属板走行
    長さに応じてパルス信号を発生するパルス発生器と、上
    記パルス信号を計数し、その計数値が設定値に達したと
    き出力信号を出すカウンタ回路と、上記カウンタ回路の
    出力信号で作動を開始するタイマー回路と、該タイマー
    回路の遅延時間を設定する入力装置とを備え、上記タイ
    マー回路が作動を開始してから上記入力装置による設定
    時間が経過後に上記カウンタ回路が作動するように回路
    が構成され、上記カウンタ回路の出力信号に基づき上記
    調節装置の作動を開始させ、上記タイマー回路が作動し
    て設定時間後に上記調節装置の作動を停止させることを
    特徴とする金属板巻取装置の耳切れ防止装置。
  2. 【請求項2】金属板を原反ロールから巻き戻し、その耳
    をスリッターにより化粧裁ちしながら巻き取る金属板巻
    取装置において、上記原反ロールを支持して金属板幅方
    向へ移動可能な原反ロール支持装置と、上記原反ロール
    支持装置を金属板幅方向に往復駆動可能なアクチュエー
    タと、上記原反ロールの近くに金属板幅方向に移動可能
    に設けてある、金属板のエッジ位置のずれを検出する原
    反側エッジ検出装置と、上記原反側エッジ検出装置を金
    属板幅方向に往復駆動することができる検出装置用アク
    チュエータと、上記原反側エッジ検出装置からの検出信
    号を受け、上記ずれを修正するように上記アクチュエー
    タを操作する原反側調節装置と、上記スリッターの近く
    に設けてある、金属板のエッジ位置のずれを検出するエ
    ッジ検出装置と、上記エッジ検出装置の検出信号を受
    け、その検出されたずれを修正するために金属板のエッ
    ジが移動すべき位置へ上記原反側エッジ検出装置が移動
    するように上記検出装置用アクチュエータを操作する調
    節装置と、上記調節装置を巻取運転中に間欠的に働かせ
    る制御装置とを備えた耳切れ防止装置であって、上記制
    御装置は、金属板走行長さに応じてパルス信号を発生す
    るパルス発生器と、上記パルス信号を計数し、その計数
    値が設定値に達したとき出力信号を出すカウンタ回路
    と、上記カウンタ回路の出力信号で作動を開始するタイ
    マー回路と、該タイマー回路の遅延時間を設定する入力
    装置とを備え、上記タイマー回路が作動を開始してから
    上記入力装置による設定時間が経過後に上記カウンタ回
    路が作動するように回路が構成され、上記カウンタ回路
    の出力信号に基づき上記調節装置の作動を開始させ、上
    記タイマー回路が作動して設定時間後に上記調節装置の
    作動を停止させることを特徴とする金属板巻取装置の耳
    切れ防止装置。
  3. 【請求項3】上記制御装置を、金属板走行長さに応じて
    パルス信号を発生するパルス発生器と、上記パルス信号
    を計数し、その計数値が設定値に達したとき出力信号を
    出す第1のカウンタ回路と、上記第1のカウンタ回路の
    出力信号で作動を開始し、上記パルス信号を計数し、そ
    の計数値が設定値に達したとき出力信号を出す第2のカ
    ウンタ回路と、第2のカウンタ回路の所要計数値を設定
    する入力装置とを備え、かつ、第2のカウンタ回路が出
    力信号に基づき上記第1のカウンタ回路が作動するよう
    に回路が構成され、上記第1のカウンタ回路の出力信号
    に基づき上記調節装置の作動を開始させ、上記第2のカ
    ウンタ回路の出力信号に基づき上記調節装置の作動を停
    止させる制御装置に代えた請求項(1)又は請求項
    (2)に記載の金属板巻取装置の耳切れ防止装置。
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