JP2700761B2 - ガラス繊維用集束剤、該ガラス繊維用集束剤を使用した補強用ガラス繊維並びにガラス繊維強化樹脂体 - Google Patents

ガラス繊維用集束剤、該ガラス繊維用集束剤を使用した補強用ガラス繊維並びにガラス繊維強化樹脂体

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JP2700761B2
JP2700761B2 JP6045253A JP4525394A JP2700761B2 JP 2700761 B2 JP2700761 B2 JP 2700761B2 JP 6045253 A JP6045253 A JP 6045253A JP 4525394 A JP4525394 A JP 4525394A JP 2700761 B2 JP2700761 B2 JP 2700761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリロニトリル−スチ
レン共重合体などの熱可塑性を有するスチレン系樹脂に
分散混入することにより、その樹脂を補強するためのガ
ラス繊維に付与される集束剤、該集束剤を付与した補強
用ガラス繊維並びにこのガラス繊維を使用したガラス繊
維強化樹脂体に関し、更に詳しくは、集束性に優れ、且
つ、補強材として使用したときの色相や機械的強度に優
れた強化熱可塑性樹脂を与えることのできるガラス繊維
用集束剤、該集束剤を付与した補強用ガラス繊維並びに
このガラス繊維を使用したガラス繊維強化樹脂体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラス繊維で強化されたスチ
レン系樹脂組成物の物性を改良するために、補強用ガラ
ス繊維と、マトリックス樹脂であるスチレン系樹脂との
界面を改質するための各種ガラス繊維用集束剤が提案さ
れている。
【0003】例えば、特公昭57−57420号公報に
は、アクリロニトリルを20〜50重量%含有するアク
リロニトリル−ブタジエン系共重合体樹脂3〜6重量%
と、エポキシ樹脂0.5〜3重量%及びスチレン官能基
を有するシラン誘導体0.2〜3重量%とを含有するガ
ラス繊維強化スチレン系樹脂に用いる補強用ガラス繊維
のサイジング剤が開示されている。又、特開平2−30
645号公報には、アクリロニトリルを20〜60重量
%含むアクリロニトリル−スチレン共重合体エマルショ
ン又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体エマルション1〜10重量%と、ウレタンエマルショ
ン0.5〜7重量%とを含み、且つ、アクリロニトリル
−スチレン共重合体とアクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体の合計量とウレタンエマルションとの
重量比が、50〜90:50〜10であるガラス繊維用
集束剤が開示されている。更に、特開昭59−2329
40号公報には、アクリロニトリル−スチレン系樹脂及
びアミノシランカップリング剤を含有する、強化スチレ
ン系樹脂に用いる補強用ガラス繊維のサイジング剤が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体樹脂(以下、AS樹脂と
略記することがある)又はアクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体樹脂(以下、ABS樹脂と略記す
ることがある)の補強材として、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体系及び/又はアクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体系の集束剤を用いたガラス繊維
を使用すると、強度の高い繊維補強樹脂体を得ることは
できるが、製造時の加熱によって繊維補強樹脂体が黄変
しやすくなり、色相のよい繊維補強樹脂体を得ることが
難しかった。
【0005】一方、ウレタン系又はエポキシ系集束剤を
使用して得られるガラス繊維を補強材とした場合には、
製品の色相に影響を及ぼすことはないが、充分な強度を
有する繊維補強樹脂体が得られないという問題があっ
た。
【0006】したがって、本発明の目的は、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体樹脂又はアクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体樹脂の補強材として使用
されるガラス繊維に用いて、機械的強度が高く、且つ、
良好な色相を示す繊維補強樹脂体を与えることができる
ガラス繊維用集束剤、該集束剤を付与した補強用ガラス
繊維並びに並びにこのガラス繊維を使用したガラス繊維
強化樹脂体を提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用したガラス繊維用集束剤の構成は、アク
リロニトリル−スチレン共重合体樹脂又はアクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂に含有させ、
その樹脂を補強するために使用されるガラス繊維用の集
束剤において、水酸基及び/又はカルボキシル基を含有
するアクリル系共重合体又はメタクリル系共重合体10
〜70重量%及びエポキシ樹脂30〜90重量%からな
る縮合生成物1〜10重量%と、アクリロニトリルを1
0〜50重量%含有するアクリロニトリル−スチレン系
共重合体樹脂1〜10重量%と、シランカップリング剤
0.1〜5重量%とを含有することを特徴とするもので
あり、又、上記目的を達成するために本発明が採用した
補強用ガラス繊維の構成は、アクリロニトリル−スチレ
ン共重合体樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体樹脂に含有させる補強用ガラス繊維であ
って、前記ガラス繊維用集束剤を、固形分として0.2
〜3重量%付与してなることを特徴とするものであり、
更に上記目的を達成するために本発明が採用したガラス
繊維強化樹脂体の構成は、アクリロニトリル−スチレン
共重合体樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体樹脂に、前記補強用ガラス繊維を含有させ
てなることを特徴とするものである。
【0008】以下、本発明について具体例を挙げて詳細
に説明する。
【0009】本発明のガラス繊維用集束剤において使用
される縮合反応物は、水酸基及び/又はカルボキシル基
を含有するアクリル系共重合体又はメタクリル系共重合
体(以下、(メタ)アクリル系共重合体と略記する)及
びエポキシ樹脂よりなるものであり、この(メタ)アク
リル系共重合体としては、水酸基価100(mgKOH
/g)以上、酸価20(mgKOH/g)以上を有する
ものが好ましく、中でも水酸基価150〜250(mg
KOH/g)、酸価30〜50(mgKOH/g)を有
するものを用いるのが更に好ましい。
【0010】したがって、上記(メタ)アクリル系共重
合体には、例えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸、メタ
クリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、イソクロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メ
サコン酸等の水酸基、カルボキシル基を有するモノマー
を1又は2種類と、更に、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチルなどの
(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを1種類以上含
有させる。
【0011】上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマ
ーとしては、成膜フィルムを強靭なものとし、ガラス繊
維の集束性向上を図る上では、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ブ
チルを用いるのが好ましい。尚、ガラス繊維強化樹脂体
の機械的強度を損なわないためには、上記(メタ)アク
リル系共重合体は数平均分子量5000以下のものを使
用することが好ましく、数平均分子量2000乃至40
00のものを使用することがより好ましい。
【0012】一方、本発明のガラス繊維用集束剤中の縮
合反応物の他の成分となるエポキシ樹脂としては、一分
子中に少なくとも2つのグリシジル基を有する反応生成
物を用いるのが好ましく、中でもビスフェノールとエピ
ハロヒドリンとを反応させることによって得られるもの
が好ましい。尚、機械的強度を損なわないためには、上
記エポキシ樹脂はエポキシ当量450(g/当量)以上
のものを使用することが好ましい。
【0013】上記縮合反応物における成分の量比として
は、(メタ)アクリル系共重合体が10〜70重量%、
好ましくは10〜50重量%、エポキシ樹脂が30〜9
0重量%、好ましくは50〜90重量%という範囲を挙
げることができる。
【0014】又、本発明のガラス繊維用集束剤の他の成
分であるアクリロニトリル−スチレン系共重合体樹脂と
しては、アクリロニトリル含有量が10〜50重量%の
ものを用いるのが好ましく、繊維強化樹脂体の色相に影
響を及ぼさないためには、アクリロニトリル含量量が1
0〜30重量%のものがより好ましい。尚、上記樹脂中
には、アクリロニトリル、スチレンの他にアクリル酸、
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸エステル
系モノマー等を含有させることも可能である。
【0015】更に、本発明のガラス繊維用集束剤の他の
成分であるシランカップリング剤としては、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
−(アミノエチル)−N’−β−(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アニリノプ
ロピルトリメトキシシランのようなアミノシラン類;γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−
(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシランのようなエポキシシラン類;ビニルトリメトキ
シシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランのような
ビニルシラン類や、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等を、
単独で或いはこれらの混合物として用いることができ
る。
【0016】而して、本発明のガラス繊維用集束剤は、
それぞれ固形分として、例えば、上記(メタ)アクリル
系共重合体及びエポキシ樹脂よりなる縮合反応物を1〜
10重量%、好ましくは4〜8重量%と、アクリロニト
リル−スチレン系共重合体樹脂を1〜10重量%、好ま
しくは2〜5重量%と、シランカップリング剤を0.1
〜5重量%、好ましくは0.5〜2重量%含有する。
【0017】又、本発明のガラス繊維用集束剤中には、
上記成分に加え、潤滑剤を含有させることができ、この
潤滑剤としては、キャンデリラワックス、カルナウバワ
ックス、木ろう等の植物系ワックス;みつろう、ラノリ
ン、鯨ろう等の動物系ワックス;モンタンワックス、石
油ワックス等の鉱物系ワックス;脂肪酸アミド及び脂肪
酸エステル系、脂肪酸エーテル系、芳香族エステル系、
芳香族エーテル系界面活性剤が好ましく用いられる。
尚、この潤滑剤は過量であるとガラス繊維とマトリック
ス樹脂との接着を妨げることになるので、0.05〜
0.5重量%程度の付与量とするのが好ましい。
【0018】尚、本発明のガラス繊維用集束剤は、例え
ば水性媒体による溶液として、或いはエマルションの形
態で使用することができる。
【0019】一方、本発明の補強用ガラス繊維は、常法
により製造したストランドを乾燥、切断するなどして得
たチョップドストランドに対し、上記本発明のガラス繊
維用集束剤を使用して得られるもので、この場合の集束
剤の付与量は、ガラス繊維に対し固形分として0.2〜
3重量%、好ましくは0.5〜2重量%である。尚、ス
トランドの乾燥は、切断工程後に行ってもよく、或い
は、ストランドを乾燥したのちに切断を行ってもよい。
【0020】又、上記補強用ガラス繊維を添加するマト
リックス樹脂としては、AS樹脂又はABS樹脂が用い
られ、上記補強用ガラス繊維とマトリックス樹脂とを使
用して繊維強化樹脂体を製造する方法に特に限定はな
く、公知の方法を使用することができる。例えば、上記
チョップドストランドとAS樹脂又はABS樹脂とをエ
クストルーダーで混練してペレットとなし、このペレッ
トを原料として、インジェクション−モールディング法
により繊維強化樹脂体を得るなどの方法を用いることが
できるのである。
【0021】尚、繊維強化樹脂体中に含有させる補強用
ガラス繊維の量は、10〜40重量%程度が好ましく、
20〜30重量%とするのがより好ましい。
【0022】本発明のガラス繊維用集束剤は、アクリル
系共重合体と、例えばビスフェノール型エポキシ等のエ
ポキシ樹脂からなる縮合反応物を含有するため、この集
束剤を用いて得られる補強用ガラス繊維をAS樹脂又は
ABS樹脂の補強材とすることにより、良好な色相を有
する繊維強化樹脂体を得ることができ、又、繊維強化樹
脂体の強度も向上した。尚、繊維強化樹脂体の強度が向
上する原因は、上記縮合反応物が3次元的な構造をもつ
ために、分子のからみあいが向上するためと推測でき
る。
【0023】又、本発明の集束剤に含まれるアクリロニ
トリル−スチレン系共重合体樹脂は、マトリックス樹脂
であるAS樹脂又はABS樹脂と相溶するため、この機
構からも強度の高い繊維強化樹脂体を得ることができる
と推測されるのである。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。
【0025】実施例1 アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸2−
ヒドロキシエチル及びアクリル酸よりなり、水酸基価2
00(mgKOH/g)、酸価30(mgKOH/
g)、分子量2500のアクリル系共重合体30重量%
及びエポキシ当量1900(g/当量)のビスフェノー
ル型エポキシ樹脂70重量%よりなる縮合反応物4.0
重量%と、アクリロニトリル含有量が30重量%のアク
リロニトリル−スチレン共重合体樹脂2.0重量%と、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン1.0重量%及
び植物系ワックス0.3重量%と水92.7重量%とか
らなる集束剤を、直径13μのガラス繊維に、固形分と
して1.0重量%付与し、1000本のガラス繊維を集
束してストランドとした後、このストランドを乾燥切断
して、長さ3mmのチョップドストランドを得た。
【0026】比較例1 実施例1におけるアクリロニトリル−スチレン共重合体
樹脂の代わりに、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体樹脂2.0重量%を含有する集束剤を使用し、同様に
してチョップドストランドを得た。
【0027】比較例2 実施例1における縮合反応物の代わりに、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂4.0重量%を含有する集束剤を使用
し、同様にしてチョップドストランドを得た。
【0028】比較例3 実施例1における縮合反応物を使用せず、アクリロニト
リル−スチレン共重合体樹脂6.0重量%を含有する集
束剤を使用し、同様にしてチョップドストランドを得
た。
【0029】比較例4 実施例1におけるアクリロニトリル−スチレン共重合体
樹脂を使用せず、アクリル系共重合体とビスフェノール
型エポキシ樹脂による縮合反応物6.0重量%を含有す
る集束剤を使用し、同様にしてチョップドストランドを
得た。
【0030】試験例1 実施例1及び比較例1〜4で得られたそれぞれのチョッ
プドストランド20重量部と、AS樹脂80重量部と
を、250℃で混練してペレットとなし、インジェクシ
ョン−モールディング法によって、5種類の繊維強化樹
脂体の試験片を得た。これらの試験片について、AST
M−D638号の方法により引張強度を、ASTM−D
790号の方法により曲げ強度及び曲げ弾性率を、AS
TM−D256号の方法によりIzod衝撃強度を、
又、JIS−Z8722号の方法により色相を測定した
結果を表1に示す。
【表1】
【0031】表1の結果より、AS樹脂をマトリックス
樹脂とした場合において、実施例1の補強用ガラス繊維
を用いた試験片は、比較例1〜4の補強用ガラス繊維を
用いた試験片のいずれと比較しても、強度において優れ
ており、又、色相においては比較例4を除く他の3つの
比較例よりも優れていることがわかった。
【0032】試験例2 実施例1及び比較例2〜4で得られたそれぞれのチョッ
プドストランド20重量部とABS樹脂80重量部と
を、250℃で混練してペレットとなし、インジェクシ
ョン−モールディング法によって、4種類の繊維強化樹
脂体の試験片を得た。これらの試験片について、試験例
1と同様にして強度及び色相を測定した。その結果を表
2に示す。
【表2】
【0033】表2の結果より、ABS樹脂をマトリック
ス樹脂とした場合において、実施例1の補強用ガラス繊
維を用いた試験片は、比較例2〜4の補強用ガラス繊維
を用いた試験片のいずれと比較しても、強度において優
れており、又、色相においては比較例4を除く他の2つ
の比較例よりも優れていることがわかった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガラス繊
維用集束剤は、水酸基及び/又はカルボキシル基を含有
する(メタ)アクリル系共重合体10〜70重量%及び
エポキシ樹脂30〜90重量%からなる縮合生成物1〜
10重量%と、アクリロニトリルを10〜50重量%含
有するアクリロニトリル−スチレン系共重合体樹脂1〜
10重量%と、シランカップリング剤0.1〜5重量%
とを含有するので、この集束剤を用いて得られる補強用
ガラス繊維をAS樹脂又はABS樹脂の補強材とすれ
ば、強度が高く、かつ、色相が良好な繊維強化樹脂体を
得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25/12 C08L 25/12 // C08L 55/02 55/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリロニトリル−スチレン共重合体樹
    脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
    体樹脂に含有させ、その樹脂を補強するために使用され
    るガラス繊維用の集束剤において、水酸基及び/又はカ
    ルボキシル基を含有するアクリル系共重合体又はメタク
    リル系共重合体10〜70重量%及びエポキシ樹脂30
    〜90重量%からなる縮合生成物1〜10重量%と、ア
    クリロニトリルを10〜50重量%含有するアクリロニ
    トリル−スチレン系共重合体樹脂1〜10重量%と、シ
    ランカップリング剤0.1〜5重量%とを含有すること
    を特徴とするガラス繊維用集束剤。
  2. 【請求項2】 水酸基及び/又はカルボキシル基を含有
    するアクリル系共重合体又はメタクリル系共重合体が、
    水酸基価100(mgKOH/g)以上で、酸価20
    (mgKOH/g)以上のものである請求項1に記載の
    ガラス繊維用集束剤。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂は、ビスフェノールとエピ
    ハロヒドリンより得られるものである請求項1又は2に
    記載のガラス繊維用集束剤。
  4. 【請求項4】 エポキシ樹脂が、450(g/当量)以
    上のエポキシ当量を有するものである請求項1乃至3の
    いずれかに記載のガラス繊維用集束剤。
  5. 【請求項5】 シランカップリング剤が、アミノシラ
    ン、エポキシシラン、クロルシラン、メルカプトシラ
    ン、ビニルシラン、アクリルシランの1種又はそれ以上
    である請求項1乃至4のいずれかに記載のガラス繊維用
    集束剤。
  6. 【請求項6】 アクリロニトリル−スチレン共重合体樹
    脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
    体樹脂に含有させる補強用ガラス繊維であって、請求項
    1乃至5のいずれかに記載のガラス繊維用集束剤を、固
    形分として0.2〜3重量%付与してなることを特徴と
    する補強用ガラス繊維。
  7. 【請求項7】 アクリロニトリル−スチレン共重合体樹
    脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
    体樹脂に、請求項6に記載の補強用ガラス繊維を含有さ
    せてなることを特徴とするガラス繊維強化樹脂体。
  8. 【請求項8】 補強用ガラス繊維10〜40重量%を含
    有させてなる請求項7に記載のガラス繊維強化樹脂体。
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CN102516698B (zh) * 2011-12-01 2014-08-13 深圳市科聚新材料有限公司 一种高强度复合保温隔热材料及其制备方法
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