JP2700562B2 - 織機のトラブル診断装置 - Google Patents

織機のトラブル診断装置

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JP2700562B2
JP2700562B2 JP63195843A JP19584388A JP2700562B2 JP 2700562 B2 JP2700562 B2 JP 2700562B2 JP 63195843 A JP63195843 A JP 63195843A JP 19584388 A JP19584388 A JP 19584388A JP 2700562 B2 JP2700562 B2 JP 2700562B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、織機のトラブル診断装置に係り、特にトラ
ブルシューティング(トラブル処理)の効率を上げ、し
かも工場内での経験を次回以降のトラブルシューティン
グに生かすことの可能な織機のトラブル診断装置に関す
る。
〔従来の技術〕
織機のトラブルシューティングは、従来マニュアルを
たよりに行われていた。すなわち、織機の各種のトラブ
ルが予め想定され、これらのトラブル毎に固有のトラブ
ルコードが付され、これらの各トラブルコードに対応す
る診断対処手順がマニュアルに詳述されていた。
保全工は、このマニュアルをみながら織機のトラブル
シューティングを行っていた。この場合、マニュアル
は、保全工全員に配布されているわけではなく、管理室
に保管されていることが多いため、トラブルの度に保全
工は、そこへ行って調べる必要があったため、作業時間
のロスが多かった。
また、マイクロ・プロセッサが織機の制御に使用され
ている場合には、あらかじめプログラムにトラブルシュ
ーティングを書き込んでおいて、トラブル発生時に織機
上の表示器にそれを表示することが考えられる。
このようにすれば、保全工によって織機上で表示器を
見ながらチエックしていくことが可能となる。しかし、
このような方法でトラブルシューティングを行った場合
でも、実際に遭遇したトラブル解決の経験をトラブル診
断および対処手順のデータの更新として役立て、工場全
体として管理し、次回以降のトラブル発生時に生かして
いくという装置は、まだ存在しない。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来のトラブル診断装置では、予め予想
される織機の各種のトラブルをコード化して、その各コ
ードに対する診断対処手順をマニュアル化しておくのみ
であったため、あるトラブルについての原因やチエック
ポイントを発生頻度順に並べ替えた新しい診断対処手順
を作成したり、予め想定されていない実際のトラブルに
対する解決結果を新たにデータとして追加することが困
難であった。
〔発明の目的〕
本発明は、このような従来のトラブル診断装置の問題
点を解消するためになされたもので、その目的は、トラ
ブルシューティングの効率を上げ、しかも工場内の経験
を蓄積して、この蓄積に基づいて診断対処手順のデータ
の更新を行うことの出来る織機のトラブル診断装置を提
供することである。
〔発明の解決手段〕
そこで、請求項1の本発明は、織機の各種のトラブル
を予め想定し、各トラブル毎にトラブルに対応する複数
の診断対処手順をメモリ手段に記憶しておき、トラブル
の発生時には、トラブルに対応して前記メモリ手段から
発生したトラブルに該当する複数の診断対処手順を読み
出し、読み出した診断対処手順を表示手段により順次表
示する織機のトラブル診断装置において、前記メモリ手
段に対して診断対処手順を読み書きするメモリ読み出し
書き込み手段と、前記メモリ読み出し書き込み手段によ
り前記メモリ手段から読み出した複数の診断対処手順を
記憶し、これらの複数の診断対処手順を前記表示手段に
より順次表示するとともに外部からデータ入力可能な制
御器とで、織機のトラブル診断装置を構成している。
トラブル発生時に前記表示手段により表示された診断
対処手順に従って、保全工はトラブルの診断対処作業を
行い、トラブルが解消されたとき、保全工は実際にトラ
ブルが解消された診断対処手順である原因を特定し、特
定された原因をデータとして前記制御器に入力する。
このとき、前記制御器は、前記データ入力に対応し
て、記憶中の複数の診断対処手順を予め定められた表示
の優先順位にしたがい並び替え、並び替えた複数の診断
対処手順を前記メモリ読み出し書き込み手段により前記
メモリ手段に再格納する。
なお、予め定められた表示の優先順位は、記憶したデ
ータを並び替えるための条件であり、例えば発生頻度順
や、過去から得られた経験則などが考えられる。請求項
2によれば、前記制御器には、予め定められた表示の優
先順位として発生頻度順が設定されており、前記制御器
は、前記データ入力に対応して、記憶中の複数の診断対
処手順を発生頻度順に並び替える。
また、請求項3の本発明は、織機の各種のトラブルを
予め想定し、各トラブル毎にトラブルに対応する複数の
診断対処手順をメモリ手段に記憶しておき、トラブルの
発生時には、前記メモリ手段から発生したトラブルに該
当する複数の診断対処手順を読み出し、読み出した診断
対処手順を表示手段により順次表示する織機のトラブル
診断装置において、前記メモリ手段に対して診断対処手
順を読み書きするメモリ読み出し書き込み手段と、前記
メモリ読み出し書き込み手段により前記メモリ手段から
読み出した複数の診断対処手順を記憶し、これらの複数
の診断対処手順を前記表示手段により順次表示するとと
もに外部からデータ入力可能な制御器とで、織機のトラ
ブル診断装置を構成している。
トラブル発生時に前記表示手段により表示された診断
対処手順に従って保全工がトラブルの診断対処作業を行
ったが、トラブルが解消されず、予め想定されていなか
った新たな診断対処手順が判明し、これに基づき診断対
処作業を行い、トラブルが解消されたとき、保全工はそ
の新たに判明した診断対処手順をデータとして前記制御
器に入力する。
このとき、前記制御器は、記憶中の複数の診断対処手
順に前記入力した診断対処手順のデータを追加し、新た
に追加された診断対処手順を含む複数の診断対処手順を
前記メモリ読み出し書き込み手段により前記メモリ手段
に再格納する。
〔実施例1〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の第1の実施例を示すトラブル診断
装置の構成ブロック図であり、第1の実施例のうち織機
側でトラブルの診断対処手順を読み出して表示する構成
を示している。
第1の実施例ではトラブルシューティングのために、
複数の診断対処手順のデータをメモリカード等の記憶媒
体に入力しておく場合を示している。メモリ手段として
のメモリカード1内には、トラブルコード毎に原因やチ
エックポイント等の診断対処手順がデータとして記憶さ
れている。
「トラブルコード」は、織機の各種のトラブルのう
ち、各トラブルに固有な信号(符号)であり、それぞれ
のトラブルの原因やチェックポイントなどの診断対処手
順とともにメモリカード1に記憶されている。したがっ
て、このトラブルコードを指定することによって、各種
(複数)のトラブルの中から1つのトラブルを特定し、
当該トラブルに対応する複数の診断対処手順を指定でき
る。このように、トラブルコードは、複数のトラブルの
うち特定のトラブルにのみ対応している。
なお、織機において、トラブルは、例えばよこ糸フィ
ーラのトラブル、たて糸切れセンサのトラブル、さらに
送り出しのトラブル、巻き取りのトラブルなどのように
織機の大きな運動機能と対応する概念で指定される。し
たがって、例えばよこ糸フィーラのトラブルが発生し、
それがトラブルとして検出されたとしても、そのトラブ
ルに関して具体的に何が原因で、どのようなチェックポ
イントにより対処しなければならないかはまだ特定され
ていない。したがって、よこ糸フィーラのトラブルに対
応して複数の診断対処手順が順次表示され、保全工は、
順次表示される診断対処手順(原因の突き止め方やチェ
ックポイントの進む方)などを順次実施して行き、そこ
で原因を突き止めることになる。
このように、「診断対処手順」は、原因およびチェッ
クポイントを含む概念である。
このメモリカード1からトラブルシューティングのた
めの診断対処手順データを読み出すためには、トラブル
に応じたトラブルコードを指定する必要がある。織機の
各制御手段11−1、11−2・・11−nにはそれぞれトラ
ブル検出手段10−1、10−2・・10−nが備えられてお
り、これらのトラブル検出手段10−1、10−2・・10−
nにより検出されたトラブルは、そのトラブルの種類に
応じてトラブルコードが付けられる。
これらのトラブルコードは、トラブルコード発生手段
9−1、9−2・・9−nにより指定され、トラブルコ
ード送信手段8−1、8−2・・8−nを介してこれら
に共通なトラブルコード受信手段7に伝達される。
一方、トラブルに対する診断対処手順の問い合わせ指
令は、問い合わせ手段4から出され、この問い合わせ指
令は検索手段3およびデータ一時記憶手段5に伝達され
る。この問い合わせ指令に応答し、トラブルコード受信
手段7により指定されたトラブルコードに対する複数の
診断対処手順のデータがメモリカード1からカード読出
手段2により読み出され、検索手段3に入力される。
そして、読み出された複数の診断対処手順を示すデー
タは、データ一時記憶手段5に格納されたのち、織機側
の表示手段6に表示される。
そこで、保全工は、表示手段6に表示された診断対処
手順に従ってトラブルシューティングを行えるように構
成されている。
また、第2図は、トラブル診断装置の構成ブロック図
であり、第1の実施例のトラブル診断装置のうちメモリ
カード1に格納されたトラブルシューティングの診断対
処手順を示すデータを更新するための装置の構成を示
す。まず、この装置は、カード書込・読出手段12、結果
入力手段13、一時記憶手段14および並べ替え手段15を備
えている。
なお、カード書込・読出手段12はメモリ読み出し書き
込み手段を構成している。また結果入力手段13、一時記
憶手段14および並べ替え手段15は診断対処手順のデータ
を更新する制御器を構成している。
前記のように、診断対処手順は、少なくともトラブル
の原因およびチェックポイントを含んでいる。保全工が
表示された診断対処手順に従って、トラブルの診断対処
作業を行った結果、トラブルが解消されたとき、保全工
は、実際に解消されたトラブルについて診断対処手順の
原因、例えば前記例に従って、よこ糸フィーラのトラブ
ルであれば、順次表示されたよこ糸フィーラの複数のト
ラブルの原因のうち、実際に解消された、換言すれば突
き止めたトラブル原因を、表示の優先順位の更新データ
として結果入力手段13から一時記憶手段14へ入力する。
一方、カード書込・読出手段12はメモリカード1からあ
らかじめ格納されている診断対処手順のデータを読み出
し、一時記憶手段14に格納する。このようにしてメモリ
カード1から読み出されたデータと結果入力手段13を介
して入力された更新データとが一時記憶手段14に格納さ
れることになる。
その後、この格納されたデータを並べ替え手段15によ
って予め定められた表示の優先順位、例えば発生頻度順
に並べ替えて、再びカード書込・読出手段12を介してメ
モリカード1に書き込む。また、新たなデータを書き込
む場合も同様にカード書込・読出手段12を介してメモリ
カード1に格納する。
第3図は、トラブル発生時のメモリカード1からのデ
ータの読み出し手順を示すフローチャートである。
トラブル発生時には、保全工はトラブルの発生してい
る織機上で本装置にトラブルコードに対応する原因やチ
エックポイント等を読み出すべく複数の診断対処手順を
データとして記憶しているメモリカード1を挿入し、問
い合わせ手段4に内蔵されている問い合わせキーを押す
(ステップ300)。
なお、第3図に示すフローチャートでは、トラブルシ
ューティングの時以外にも診断対処手順のデータを出力
させるためにトラブルコード入力(ステップ302)が可
能なように構成されている。このようにして、トラブル
が発生した後、保全工により問い合わせキーが押下され
たとき(ステップ301)、あるいは保全工によりトラブ
ルコード入力があったとき(ステップ302)、トラブル
コードに対応した複数の診断対処手順のデータがカード
読出手段2を介してメモリカード1から読み出される。
読み出されたデータは、データ一時記憶手段5に一旦
格納されたのち、表示手段6にトラブルコードに対応す
る診断対処手順である原因、チェックポイント等が表示
される(ステップ304、305)。保全工は、まず最初の診
断対処手順により指示された部分をチエックし、その部
分に異常がない場合には問い合わせ手段4によりキーを
押下し、次の表示を要求すると(ステップ306)、次の
診断対処手順である原因、チェックポイントが表示手段
6により表示される。
このようにして、保全工は、複数の診断対処手順を順
次表示させ、対話的にトラブルシューティング実施して
いく(ステップ307、308、309)。次に修復作業の結
果、予め想定されていなかった新たなトラブルの原因、
チェックポイントが判明すれば、新たに判明した診断対
処手順を結果入力手段13に入力し、カード書込・読出手
段12を介してメモリカード1にフィードバックして追加
していく。
第4図は、新たに判明した診断対処手順のデータ追加
の場合(ステップ400)の手順を示すフローチャートで
ある。まず、新たに判明した診断対処手順のデータの追
加や並べ替えを行う場合、カード内の全診断対処手順の
データをカード書込・読出手段12によりメモリカード1
から読み出し(ステップ401)、一時記憶手段14に格納
する(ステップ402)。
ついでデータの更新を行うべきトラブルコードを指定
し(ステップ403)、結果入力手段13を介してその指定
されたトラブルに対する複数の診断対処手順すなわち原
因、対策をデータとして入力し(ステップ404)、一時
記憶手段14に格納する。
このようにして、メモリカード1から読み出された全
診断対処手順のデータと新たに結果入力手段13から入力
された診断対処手順のデータとを並べ替え手段15によっ
てデータの並べ替えを行い(ステップ405)、その並べ
替えられたデータをメモリカード1へ書き込む(ステッ
プ406)。複数の診断対処手順の並べ替えに際しては表
示の優先順位として、特定のトラブルコードについて発
生頻度順に並べ替え、発生頻度の高い診断対処手順は最
初に表示されるような順番に並べ替えておくのがよい。
このようなデータの更新は、保全工全員に対して行え
るように、入力はその都度行い、メモリカード1への書
き込みは定期的に行うようにしてもよい。したがって、
第2図に示すようなメモリカード1に書き込みを行う装
置は、各織機毎に設ける必要はなく、工場に1台あれば
よい。
また、メモリカード1に記憶されている診断対処手順
のデータを全てチエックしても原因が解らない場合に
は、従来通り保全工がメーカへ問い合わせる等してその
対策を行う。その結果、原因、チェックポイントが新た
に判明すれば、その原因、チェックポイントを結果入力
手段13に入力し記憶データに追加してメモリカード1に
再格納することにより次回からはトラブルシューティン
グに新しい診断対処手順として追加されることになる。
さらにトラブルを自動で見つけられないものについて
は、現象コードを決めておいて手動で問い合わせる項目
を追加することもできる。
以上説明した実施例は、トラブルシューティングのた
めのデータを記憶媒体に入力しておく場合であったが、
各織機のCPUにそれぞれ入力しておく場合についても同
様な構成で実現することができる。
〔実施例2〕 第5図は、本発明の第2の実施例を示したもので、織
機L1、L2・・Lnにメモリ手段に対応するメモリ1aをそれ
ぞれ設け、このメモリ1a中に複数の診断対処手順をデー
タとして格納しておく。他の構成部分中第1図および第
2図に示したと同一または相当部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
メモリ1aから複数の診断対処手順のデータの読み出し
および更新のフローチャートは第3図および第4図に示
すフローとほぼ同様である。このように、織機内のCPU
に診断対処手順を格納する場合、各織機毎にデータの書
き替え装置を必要とし、データの更新も全織機について
1台ごとに行う必要がある。
〔実施例3〕 次に第3の実施例としてトラブルシューティングのた
めに、複数の診断対処手順のデータを各織機が接続され
ているホストCPUに入力しておく場合について説明す
る。
第6図は、この第3の実施例の構成を示すブロック構
成図である。本実施例の場合、各々の織機L1、L2・・Ln
には、制御装置128上のトラブルを検出するためのトラ
ブル検出手段129とともに制御装置128の制御状態を記憶
する制御状態記憶手段131が設けられている。
さらにトラブル検出結果に基づきトラブルコードを付
けるためのトラブルコード発生手段130が設けられる。
トラブル発生時、トラブルコードおよび制御装置128の
制御状態が送信データ作成手段124を介して通信制御手
段120へ送られる。また、トラブルの結果を実際に入力
するための結果入力手段127が設けられており、送信デ
ータ作成手段124を介して通信制御手段120に更新すべき
データが送られる。
また、ホストコンピュータからの受信データは、通信
制御手段120を介して受信データ解析手段121に受信さ
れ、一時記憶手段125に一旦格納された後、織機側の表
示手段126により表示される。一方、ホストコンピュー
タは、例えば通信制御手段20、受信データ解析手段21、
並べ替え手段22、推論手段23、送信データ作成手段24、
一時記憶手段25、外部記憶手段26とを備えている。
なお、受信データ解析手段21、並べ替え手段22、推論
手段23、送信データ作成手段24および一時記憶手段25か
らなる構成は先の実施例の制御器に対応し、例えばホス
トCPUにより処理される。また外部記憶手段26も同様に
メモリ手段、メモリ読み出し書き込み手段に対応する。
トラブルコード毎の診断対処手順は、ホスト側に設け
られている外部記憶手段26に格納されている。織機から
のトラブルコードは、ホスト側に設けられた通信制御手
段20を介して受け取られ、受信データ解析手段21に伝送
される。このトラブルコードを受け取ると、外部記憶手
段26から該当するデータが読み出され、一時記憶手段25
に格納される。そして、読み出されたデータと織機の制
御状態とに基づいてトラブルの原因を推論手段23により
推定し、推定結果に基づいてトラブルに対する処置を送
信データとして作成し、送信データ作成手段24から通信
制御手段20を介して織機側へ返送する。
また、織機側から送られて来た実際の結果と外部記憶
手段26に記憶されていたデータとを合わせ、トラブルの
発生頻度毎に並べ替えるための並べ替え手段22も設けら
れる。
このようにして、ホスト側CPUと織機側との間でトラ
ブルの診断対処手順のデータの更新を行うことができ
る。
第7図は、織機CPU側のトラブル発生時の動作を説明
するフローチャートである。トラブル発生時には(ステ
ップ700)、織機側CPUはトラブルコードおよび各制御装
置128のその時の状態をホストコンピュータへ送信する
と(ステップ701)、ホストコンピュータは外部記憶手
段26から各トラブルコードに対応した診断対処手順であ
る原因やチエックポイント等を読み出し、各制御装置12
8の状態により原因を推論し、トラブルに対する処置を
当該織機へ送り返す。
織機側のCPUは、ホストコンピュータより送られて来
たデータを一旦一時記憶手段125に記憶する(ステップ7
02、703)。その後、保全工は織機の問い合わせ手段132
上で何をすべきかの問い合わせキーを押下する。する
と、織機側のCPUは、先頭の診断対処手順を画面に表示
する(ステップ704)。保全工は、まず指示された部分
をチエックし、その部分に異常がない場合には次データ
・キーイン操作により次の指示を要求する(ステップ70
5)。すると織機側CPUは次の診断対処手順を表示する。
こうして、順次保全工は、対話的にトラブルシューテ
ィングを実施して行く(ステップ706、707、708)。
また外部記憶手段26に記憶されている診断対処手順の
データを全てチエックしても原因が解らない場合もあ
る。その時は従来どおり保全工がメーカに問い合わせる
等して対策を行う。
第8図は、想定されていなかったトラブルの原因やチ
ェックポイントが判明した場合に、その診断対処手順の
データを新たに外部記憶手段26に追加するための手順を
示す織機CPU側のフローチャートである。データ追加の
場合(ステップ800)、トラブルコードを指定し(ステ
ップ801)、判明した原因やチェックポイントをデータ
化し、結果入力手段127から送信データ作成手段124を介
して、データをホスト側に送信する(ステップ802、80
3)。
第9図は、トラブル受信時のホスト側CPUの動作を説
明するフローチャートである。織機側からトラブルの問
い合わせがあった場合(ステップ900)、受信したトラ
ブルコードの解析を受信データ解析手段21により行い
(ステップ901)、コードに対応したデータを外部記憶
手段26から読み出し(ステップ902)、制御状態を解析
し、原因の優先順位を推論手段23により推定し(ステッ
プ903)、対策を定め当該織機にそのデータを送信する
(ステップ904)。
第10図は、織機側からの診断対処手順に関する追加デ
ータを受信した際のホストCPUの動作を説明するフロー
チャートである。追加データの受信があると(ステップ
1000)、外部記憶手段26から全ての診断対処手順のデー
タを読み出し(ステップ1001)、追加のデータと加えて
並べ替えを行い(ステップ1002)、再び、そのデータを
外部記憶手段26に書き込む(ステップ1003)。
次にトラブルとして織機の起動失敗の場合を取り上
げ、第3の実施例をさらに詳細に説明する。
第11図は、織機側の起動部分を示す構成ブロック図で
ある。RUN釦31の手動信号に応答してシーケンサ(SQC)
32が動作し、電動送り出し手段(ELO)33に起動信号を
送る。ELO33は、キックバック動作完了後電磁バルブ制
御手段(SVU)34にイネーブル信号を出す。シーケンサ3
2、ELO33およびSVU34は、それぞれ通信インターフェイ
ス35を介してホストCPUに接続されている。
まず、第11図の構成において、RUN釦31が押下される
と、SQC32は、起動準備をした後、イネーブル信号をELO
33に出力する。ELO33はキックバック動作完了の後、SVU
34へイネーブル信号を出力する。SVU34は、起動準備の
後、SQC32にイネーブル信号を返すが、SQC32は、この期
間のタイムアウト処理を行っていると仮定する。
ここで、SQC32がRUN釦31からの信号を受け取ってか
ら、一定時間内にSVU34からイネーブル信号が返って来
なかったため起動失敗が発生したとする。この起動失敗
は、SQC32から通信インターフェイス35に知らされ、通
信インターフェイス35はスティタスラッチ信号をSQC3
2、ELO33およびSVU34に出し、各ユニットのその時のス
ティタスを一時記憶させ、順次通信ラインを介して出力
する。
なお、スティタスラッチ信号により織機は、トラブル
状態で再起動不能になっているものと仮定する。またス
ティタスは、各ユニットの内部状態を示すもので、簡単
のために次のものが存在すると仮定する。
ELO・・・STOP、キックバック、RUN SVU・・・STO
P、RUN 実際には、その他、FORWARD、REVERSE、その他、各ユ
ニット独自のスティタスが存在する。
さて、保全工は、織機上でSQC32が検出した起動失敗
であることは解るため、その診断対処手順である原因と
対策をホストコンピュータへ問い合わせることになる。
第12図は、このような起動失敗が織機側から問い合わ
された場合のホスト側の処理を示すフローチャートであ
る。
まず、起動失敗のトラブルコードの場合(ステップ11
00)、ホストCPUは、ELOスティタスの読み出しを行う
(ステップ1110)。そしてスティタスがSTOPの場合(ス
テップ1120)、織機CPU側にこのトラブルコードに対応
する診断対処手順としてSQC32とELO33との間のケーブル
のチエックを指示する旨の送信を行い、その内容を織機
側の表示手段6に表示させる(ステップ1121)。さらに
SQC32の出力不良の場合にはSQC交換指示を出し(ステッ
プ1122)、ELO33の入力不良の場合(ステップ1123)、E
LO33の交換を指示する。このステップ1121〜1123の指示
順序は過去の経験により優先順位に応じて並べ替えが完
了している。
さらに、スティタスがキックバックの場合には(ステ
ップ1130)キックバック不能原因の対策を指示する(ス
テップ1131)。この場合、過去の経験から不良箇所は登
録済みとする。
さらに、スティタスがRUNではない場合(ステップ114
0)、ELO33の交換を指示する(ステップ141)。
またELO33のスティタスがRUNの場合、SVU34のスティ
タスを読み出し(ステップ1150)、そのスティタスがST
OPの場合(ステップ1160)、ELO−SVUイネーブルケーブ
ルチエック指示(ステップ1161)、ELO出力不良・ELO交
換指示(ステップ1162)、SVU入力不良・SVU交換指示
(ステップ1163)を過去の経験より優先順位並べ替え済
みの順で指示する。
また、スティタスがRUNの場合、SVU−SQCイネーブル
ケーブルチエック指示(ステップ1171)、SVU出力不良
・SVU交換指示(ステップ1172)およびSQC入力不良・SQ
C交換指示(ステップ1173)を同様に優先順位並べ替え
済みの順序でそれぞれ指示する。
スティタスがRUNでない場合には、SVU交換指示を出し
(ステップ1180)、トラブルの解決がなされたかどうか
の判断を行う(ステップ1190)。その後表示手段6の表
示を見た保全工は、指示内容すなわち推定されるトラブ
ルの原因、チェックポイントに基づきトラブルシューテ
ィングを行い、特定された原因を結果入力手段13に入力
する。また、トラブルが解決しない場合には、新タイプ
のトラブルであるためマニュアルチエックを指示し(ス
テップ1200)、原因の入力を要求し(ステップ1210)、
保全工はその後判明した診断対処手順である原因やチェ
ックポイントを結果入力手段13に入力してこれをホスト
側に送信し、ホスト側で新たにそのトラブルに対する診
断対処手順をデータとして追加並べ替えを行う(ステッ
プ1220)。
〔発明の効果〕
以上実施例に基づいて詳細に説明したように、本発明
では、織機のトラブル診断対処手順(原因・チェックポ
イント)が織機側の表示手段に表示され、その表示によ
る指示にしたがってその場で1項目ずつチエックできる
ため、メンテナンス効率が上がるという利点がある。
また、トラブルシューティングの診断対処手順がプロ
グラムとして固定されていないため、ユーザが織機側の
表示手段の指示に応じて修復作業を行って特定した原因
を入力して、定期的に予め定められた表示の優先順位に
基づきデータを並び替え、例えば発生頻度順にデータを
並べ替えたり、新たに判明した診断対処手順である原因
やチェックポイントを入力して新しいトラブルシューテ
ィングの内容を追加したりしてデータの更新を行うこと
ができる。したがって、実際のトラブルに対する解決結
果を逐次入力して、診断対処手順の記憶データを更新す
ることができるため、工場としての経験の蓄積が可能と
なるので、次回以降のトラブル発生時に迅速に対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の読み出し部分の構成を
示すブロック図、第2図は第1の実施例の書き込み部分
の構成を示すブロック図、第3図は第1の実施例のメモ
リカード読み出しを説明するためのフローチャート、第
4図は第1の実施例のメモリカード書き込みを説明する
ためのフローチャート、第5図は本発明の第2の実施例
の構成を示すブロック図、第6図は本発明の第3の実施
例の構成を示すブロック図、第7図および第8図は第3
の実施例によるトラブル発生時およびデータ追加時の織
機側CPUの動作を説明するフローチャート、第9図およ
び第10図は本発明の第3の実施例によるトラブル受信お
よび追加データ受信の際のホスト側CPUの動作を説明す
るためのフローチャート、第11図は本発明の第3の実施
例による織機側の起動部の構成を示すブロック図、第12
図は本発明の第3の実施例による起動失敗のトラブルが
発生した場合のホスト側の動作を説明するフローチャー
トである。 1……メモリカード、2……カード読出手段、3……検
索手段、4……問い合わせ手段、5……データ一時記憶
手段、6……表示手段、7……トラブルコード受信手
段、8……トラブルコード送信手段、9……トラブルコ
ード発生手段、10……トラブル検出手段、11……制御手
段、12……カード書込・読出手段、13……結果入力手
段、14……一時記憶手段、15……並べ替え手段、20……
通信制御手段、21……受信データ解析手段、22……並べ
替え手段、23……推論手段、24……送信データ作成手
段、25……一時記憶手段、26……外部記憶手段、120…
…通信制御手段、121……受信データ解析手段、124……
送信データ作成手段、125……一時記憶手段、126……表
示手段、127……結果入力手段、128……制御装置、129
……トラブル検出手段、130……トラブルコード発生手
段、131……制御状態記憶手段、132……問い合わせ手
段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機の各種のトラブルを予め想定し、各ト
    ラブル毎にトラブルに対応する複数の診断対処手順をメ
    モリ手段に記憶しておき、トラブルの発生時には、トラ
    ブルに対応して前記メモリ手段から発生したトラブルに
    該当する複数の診断対処手順を読み出し、読み出した診
    断対処手順を表示手段により順次表示する織機のトラブ
    ル診断装置において、 前記メモリ手段に対して診断対処手順を読み書きするメ
    モリ読み出し書き込み手段と、 前記メモリ読み出し書き込み手段により前記メモリ手段
    から読み出した複数の診断対処手順を記憶し、これらの
    複数の診断対処手順を前記表示手段により順次表示する
    とともに外部からデータ入力可能な制御器とを備え、 トラブル発生時に前記表示手段により表示された診断対
    処手順に従って、保全工はトラブルの診断対処作業を行
    い、トラブルが解消されたとき、保全工は実際にトラブ
    ルが解消された診断対処手順である原因を特定し、特定
    された原因をデータとして前記制御器に入力すると、 前記制御器は、前記データ入力に対応して、記憶中の複
    数の診断対処手順を予め定められた表示の優先順位にし
    たがい並び替え、並び替えた複数の診断対処手順を前記
    メモリ読み出し書き込み手段により前記メモリ手段に再
    格納することを特徴とする織機のトラブル診断装置。
  2. 【請求項2】前記制御器には、予め定められた表示の優
    先順位として発生頻度順が設定されており、 前記制御器は、前記データ入力に対応して、記憶中の複
    数の診断対処手順を発生頻度順に並び替えることを特徴
    とする請求項1記載の織機のトラブル診断装置。
  3. 【請求項3】織機の各種のトラブルを予め想定し、各ト
    ラブル毎にトラブルに対応する複数の診断対処手順をメ
    モリ手段に記憶しておき、トラブルの発生時には、前記
    メモリ手段から発生したトラブルに該当する複数の診断
    対処手順を読み出し、読み出した診断対処手順を表示手
    段により順次表示する織機のトラブル診断装置におい
    て、 前記メモリ手段に対して診断対処手順を読み書きするメ
    モリ読み出し書き込み手段と、 前記メモリ読み出し書き込み手段により前記メモリ手段
    から読み出した複数の診断対処手順を記憶し、これらの
    複数の診断対処手順を前記表示手段により順次表示する
    とともに外部からデータ入力可能な制御器とを備え、 トラブル発生時に前記表示手段により表示された診断対
    処手順に従って保全工がトラブルの診断対処作業を行っ
    たが、トラブルが解消されず、予め想定されていなかっ
    た新たな診断対処手順が判明し、これに基づき診断対処
    作業を行い、トラブルが解消されたとき、保全工がその
    新たに判明した診断対処手順をデータとして前記制御器
    に入力すると、 前記制御器は、記憶中の複数の診断対処手順に前記入力
    した診断対処手順のデータを追加し、新たに追加された
    診断対処手順を含む複数の診断対処手順を前記メモリ読
    み出し書き込み手段により前記メモリ手段に再格納する
    ことを特徴とする織機のトラブル診断装置。
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