JP2700249B2 - 高残留抵抗比を有するNb▲下3▼Sn多心超電導線の製造方法 - Google Patents
高残留抵抗比を有するNb▲下3▼Sn多心超電導線の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は多心構造の超電導線の製造方法に係り、特に
パイプ法によるNb3Sn超電導線の残留抵抗比を改善した
製造方法に関する。
パイプ法によるNb3Sn超電導線の残留抵抗比を改善した
製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、Nb3Sn超電導線の製造方法として、パイプ法に
よるものが知られている。この方法は、Nb管内部にCu被
覆Snロッドを収容するとともに、このNb管の外側にCuを
配置した複合体に断面減少加工を施した後、Nb管内部の
CuとSnの拡散熱処理およびNb3Sn生成の熱処理を施すこ
とにより、Nb3Sn超電導線を製造するもので(特開昭52
−16997号公報)、Cu−Sn合金を用いるブロンズ法で必
要とする多数の中間焼鈍を全く必要とせず、かつ非常に
高い臨界電流密度の線材が得られる利点を有する。
よるものが知られている。この方法は、Nb管内部にCu被
覆Snロッドを収容するとともに、このNb管の外側にCuを
配置した複合体に断面減少加工を施した後、Nb管内部の
CuとSnの拡散熱処理およびNb3Sn生成の熱処理を施すこ
とにより、Nb3Sn超電導線を製造するもので(特開昭52
−16997号公報)、Cu−Sn合金を用いるブロンズ法で必
要とする多数の中間焼鈍を全く必要とせず、かつ非常に
高い臨界電流密度の線材が得られる利点を有する。
この方法で多心線、いわゆるマルチ線を製造する場合
には、熱処理前の複合体に断面減少加工を施して、断面
が略正六角形の複合線を製造し、この複合線の多数本を
その側面に当接してCu管内に収容した後、静水圧押出加
工、スウェージング加工、冷間伸線加工等により所定形
状の線材に加工し、次いで拡散熱処理およびNb3Sn生成
の熱処理を施す方法が採用されている。
には、熱処理前の複合体に断面減少加工を施して、断面
が略正六角形の複合線を製造し、この複合線の多数本を
その側面に当接してCu管内に収容した後、静水圧押出加
工、スウェージング加工、冷間伸線加工等により所定形
状の線材に加工し、次いで拡散熱処理およびNb3Sn生成
の熱処理を施す方法が採用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の多心線の製造方法においては、
複合線内のNb管の外径が80μmφ程度まで加工される
と、Cu管内部の複合線が局所的に異常変形を生じ、その
結果、加工後のNb管の肉厚が不均一となり、Nb3Sn生成
の熱処理時にNbの肉厚の薄い部分からSnがマトリックス
のCu中へ拡散して、その残留抵抗比(300Kの抵抗/臨界
温度直上の抵抗)を低下させるという難点を有してい
た。
複合線内のNb管の外径が80μmφ程度まで加工される
と、Cu管内部の複合線が局所的に異常変形を生じ、その
結果、加工後のNb管の肉厚が不均一となり、Nb3Sn生成
の熱処理時にNbの肉厚の薄い部分からSnがマトリックス
のCu中へ拡散して、その残留抵抗比(300Kの抵抗/臨界
温度直上の抵抗)を低下させるという難点を有してい
た。
本発明は上記の難点を解消するためになされたもの
で、パイプ法による多心線の残留抵抗比を向上させるこ
とのできる高残留抵抗比を有するNb3Sn多心超電導線の
製造方法を提供することをその目的とする。
で、パイプ法による多心線の残留抵抗比を向上させるこ
とのできる高残留抵抗比を有するNb3Sn多心超電導線の
製造方法を提供することをその目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 (イ)Nb管の内側にCu被覆Snロッドを収容するととも
に、前記Nb管の外側にCuを配置した複合体に断面減少加
工を施して断面略正六角形に成形した複合線の多数本
を、その側面を相互に当接配置してCu管内に収容した
後、断面減少加工を施して線材を製造する工程と、 (ロ)この線材の外周に酸化銅皮膜を生成する工程と、 (ハ)次いで熱処理を施してNb3Snを生成させるととも
に、前記酸化鋼皮膜を分解させる工程とからなることを
特徴とする。
に、前記Nb管の外側にCuを配置した複合体に断面減少加
工を施して断面略正六角形に成形した複合線の多数本
を、その側面を相互に当接配置してCu管内に収容した
後、断面減少加工を施して線材を製造する工程と、 (ロ)この線材の外周に酸化銅皮膜を生成する工程と、 (ハ)次いで熱処理を施してNb3Snを生成させるととも
に、前記酸化鋼皮膜を分解させる工程とからなることを
特徴とする。
本発明において、複合線を構成するNb、Cu、Sn金属は
純金属以外にその特性や加工性等を改善するために、こ
れらをベースとする合金を用いることも当然含まれ、た
とえばNb管やCu管に対してはTi等を添加した合金を用い
ることもできる。
純金属以外にその特性や加工性等を改善するために、こ
れらをベースとする合金を用いることも当然含まれ、た
とえばNb管やCu管に対してはTi等を添加した合金を用い
ることもできる。
[作用] 上記の方法においては、Nb3Sn生成の熱処理時に酸化
銅皮膜が分解して酸化銅皮膜中の酸素がマトリックス内
へ拡散し、Snと結合することにより残留抵抗比を向上さ
せることができる。
銅皮膜が分解して酸化銅皮膜中の酸素がマトリックス内
へ拡散し、Snと結合することにより残留抵抗比を向上さ
せることができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
第2図は本発明に用いられる複合線1の断面を示した
もので、複合線1はSnロッド2を中心として、その外周
に無酸素銅層3、Nb層4および無酸素銅層5が順次被覆
され、正六角形断面の構造を有する。
もので、複合線1はSnロッド2を中心として、その外周
に無酸素銅層3、Nb層4および無酸素銅層5が順次被覆
され、正六角形断面の構造を有する。
このような複合線1はSnロッドの外周に無酸素銅管、
Nb管および無酸素銅管を順次配置した後、スウェージン
グ加工や伸線加工等の断面減少加工を施すことにより製
造される。
Nb管および無酸素銅管を順次配置した後、スウェージン
グ加工や伸線加工等の断面減少加工を施すことにより製
造される。
第3図に示すように、上記の複合線の多数本が無酸素
銅管6中にその側面を当接して稠密に充填される。
銅管6中にその側面を当接して稠密に充填される。
このようにして得られた構成体7に静水圧押出加工、
スウェージング加工、冷間伸線加工を施して線材を製造
した後、酸化性雰囲気中で加熱処理を施すか、あるいは
化学的処理を施すことにより、その表面に酸化銅皮膜層
を生成せしめ、次いでNb3Snを生成させるとともに、前
記酸化銅皮膜を分解させる熱処理を施して多心超電導線
が製造される。第1図に示すように、この超電導線8は
無酸素銅マトリックス9中に多数の管状のNbフィラメン
ト10が配置され、このフィラメントの内側にNb3Sn層11
が環状に生成された構造を有する。なお、Nb3Sn層の内
側はCu−Sn合金12、マトリックス9の外側は分解せずに
残存する酸化銅皮膜13である。
スウェージング加工、冷間伸線加工を施して線材を製造
した後、酸化性雰囲気中で加熱処理を施すか、あるいは
化学的処理を施すことにより、その表面に酸化銅皮膜層
を生成せしめ、次いでNb3Snを生成させるとともに、前
記酸化銅皮膜を分解させる熱処理を施して多心超電導線
が製造される。第1図に示すように、この超電導線8は
無酸素銅マトリックス9中に多数の管状のNbフィラメン
ト10が配置され、このフィラメントの内側にNb3Sn層11
が環状に生成された構造を有する。なお、Nb3Sn層の内
側はCu−Sn合金12、マトリックス9の外側は分解せずに
残存する酸化銅皮膜13である。
さらに上記のNb3Sn生成の熱処理に先立ってCuとSnの
合金化のための拡散熱処理を施すことも有効である。
合金化のための拡散熱処理を施すことも有効である。
具体例 上記の方法により、外径1.26mmφ、銅比(銅/非銅の
値)1.0、フィラメント数541本の多心線を製造した。次
にこの線材を長さ2m、炉温380℃の環状炉に線速1m/分で
通過せしめ、その表面に酸化銅皮膜を生成させた。
値)1.0、フィラメント数541本の多心線を製造した。次
にこの線材を長さ2m、炉温380℃の環状炉に線速1m/分で
通過せしめ、その表面に酸化銅皮膜を生成させた。
この線材に真空中で725℃で40時間の熱処理を施して
超電導線を製造した。このようにして得られた超電導線
の残留抵抗比(300Kでの抵抗/20Kでの抵抗)は160であ
った。
超電導線を製造した。このようにして得られた超電導線
の残留抵抗比(300Kでの抵抗/20Kでの抵抗)は160であ
った。
比較例 具体例における線材表面に酸化銅皮膜を生成させる点
を除いて、他は同様の方法により製造した超電導線の残
留抵抗比は30であった。
を除いて、他は同様の方法により製造した超電導線の残
留抵抗比は30であった。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、パイプ法によるNb
3Sn多心超電導線の残留抵抗比を向上させることができ
る。
3Sn多心超電導線の残留抵抗比を向上させることができ
る。
第1図は本発明によって製造されるNb3Sn多心超電導線
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図で用いられる
複合線の断面図、第3図は断面減少加工前の構成体の組
込状態の一実施例を示す断面図である。 1……複合線 2……Snロッド 3、5……無酸素銅層 4……Nb層 6……無酸素銅管 8……超電導線 9……無酸素銅マトリックス 10……Nbフィラメント 11……Nb3Sn層 12……Cu−Sn合金 13……酸化銅皮膜
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図で用いられる
複合線の断面図、第3図は断面減少加工前の構成体の組
込状態の一実施例を示す断面図である。 1……複合線 2……Snロッド 3、5……無酸素銅層 4……Nb層 6……無酸素銅管 8……超電導線 9……無酸素銅マトリックス 10……Nbフィラメント 11……Nb3Sn層 12……Cu−Sn合金 13……酸化銅皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 清市 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 大垣 俊久 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−115715(JP,A) 特開 昭58−189909(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】(イ)Nb管の内側にCu被覆Snロッドを収容
するとともに、前記Nb管の外側にCuを配置した複合体に
断面減少加工を施して断面略正六角形に成形した複合線
の多数本を、その側面を相互に当接配置してCu管内に収
容した後、断面減少加工を施して線材を製造する工程
と、 (ロ)この線材の外周に酸化銅皮膜を生成する工程と、 (ハ)次いで熱処理を施してNb3Snを生成させるととも
に、前記酸化銅皮膜を分解させる工程とからなることを
特徴とする高残留抵抗比を有するNb3Sn多心超電導線の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63133634A JP2700249B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 高残留抵抗比を有するNb▲下3▼Sn多心超電導線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63133634A JP2700249B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 高残留抵抗比を有するNb▲下3▼Sn多心超電導線の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01304617A JPH01304617A (ja) | 1989-12-08 |
JP2700249B2 true JP2700249B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=15109408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63133634A Expired - Lifetime JP2700249B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 高残留抵抗比を有するNb▲下3▼Sn多心超電導線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2700249B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57115715A (en) * | 1981-01-12 | 1982-07-19 | Furukawa Electric Co Ltd | Method of producing compound superconductor |
JPS58189909A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-05 | 昭和電線電纜株式会社 | Nb↓3Sn超電導線の製造方法 |
-
1988
- 1988-05-31 JP JP63133634A patent/JP2700249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01304617A (ja) | 1989-12-08 |
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