JP2698114C - - Google Patents
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- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 6
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
本発明は、ビデオテープレコーダ(VTR)等の磁気記録再生装置に用いられ
、テープ量の算出及び表示を為すテープ量検出装置に関する。 (ロ)従来の技術 VTRにおいて、記録時或いは再生時に供給及び巻取リールの回転を磁気的あ
るいは光学的に検出して得られるリールパルスを用いて供給リールから巻取リー
ルへのテープ走行量あるいは供給リールに残っているテープ残量を算出し、これ
を表示して使用者に指示する技術が常用されている。 例えば、特開昭55−64675号公報(G11B27/14)にはリールパ
ルスより両リールの回転周期または回転角速度を検出し、この時のテープ走行速
度と共にマイクロコンピュータにおいて所定の演算式に代入してテープ走行量ま
たはテープ残量を求める方法が開示されている。 ところで、前述の演算の基礎となるリールパルスには、ノイズやチャタリング
が生じる惧れがあり、このノイズやチャタリングが生じたままで、テープ量の算
出を行うと大きな誤差が生じることになる。そこで、マイクロコンピュータにて ソフトウエアによるチャタリング処理が必要となる。このチャタリング処理とし
ては、リールパルスの周期に比べ短い周期を有する。例えば数msec〜数十msecの
サンプリング周期にてリールパルスをサンプリングし、Hレベルが所定サンプリ
ング回数にわたって続いたときに初めてHレベルと認めるようにすることが一般
によく賞用されている。 (ハ)発明が解決しようとする課題 一般的に早送りや巻き戻しの様にテープ高速走行時のリールパルスの周期は最
低では4msec程度となり、この早送りまたは巻戻時に上述の如きチャタリング処
理を施す場合には、数十μsec毎の2度読み程度が限界であり、これ以上に粗い
サンプリングでは意味がなくなり、このためサンプリング周期の短縮化のための
ソフトウエア上の負担が大きくなる。また、通常再生や録画時にはリーリパルス
の周期は最大で2sec程度になり、このときには数十μsecのチャタリング処理を
施してもほとんど無意味となる。このため、テープ走行における各モードやリー
ルパルスの周期に応じてサンプリング周期を切換てチャタリング処理を施すこと
が必要となり、一層ソフトウエア上の負担が大きくなり、複雑な処理が必要とな
る。 (ニ)課題を解決するための手段 本発明は、テープ量の算出結果を過去数回分保持しておき、1回の算出終了の
度に過去の算出値と比較し、この値に極端な変化が生じている場合には、この新
しい演算結果は表示しない様にすることを特徴とする。 (ホ)作用 本発明は、上述の如く構成したので、リールパルスにノイズやチャタリングが
生じた時にも、これらの影響を除去してテープ量算出における誤差を最小限に抑
えることが可能となる。 (ヘ)実施例 以下、図面に従い本発明の一実施例について説明する。 第1図の回路ブロック図において、(1),(2)は供給(S側)及び巻取(T側)リー
ルであり、これらのリールが載置された供給および巻取リール台には、白と、黒
のパターンが放射線状にしかも等間隔に形成された反射板が粘着され、この反射
板 に対向する様に発行及び受光素子を有する光学センサからなるS側及びT側回転
検出器(3)(4)を配置することにより、S側及びT側リール(1)(2)の回転が光学的
に検出され、この回転速度に応じて周期が変化するS側及びT側リールパルス(
Ps)、(Pt)が出力される。尚、反射板のパターンは、リール台が1回転す
る毎にリールパルスが12個発生する様に形成されている。 これらのS側リールパルス(Ps)はS側周期カウンタ(5)に、T側リールパル
ス(Pt)はT側周期カウンタ(6)に供給される。 S側周期カウンタ(5)は、S側リールパルス(Ps)が12個入力される間にクロ
ック発生器(7)から発生される一定周期のクロックパルスをカウトして、S側リ
ール(1)の回転周期(Ts)を検出する。一方、T側周期カウンタ(6)も同様にT側
リール(2)の回転周期(Tt)を検出する。 S側及びT側周期カウンタ(5)(6)出力は、夫々演算回路(8)(9)に入力され、回
転周期(Ts)(Tt)を二乗した後に、加算回路(10)及びテープ量算出回路(1
5)に入力される。 加算回路(10)は回転周期(Ts)(Tt)の二乗値の和(Ts2+Tt2)を算出し
、この値をテープ種別判別回路(11)に供給する。ここで、一般にS側及びT側リ
ール(1)(2)のリールハブを含んだテープ巻き径を(Rs)、(Rt)、ハブ面積を含
む総面積を(S)とすると、次式が成り立つ。 S=πRs2+πRt2・・・・・・・・・・・・・(a) この時のテープ走行速度を(V)とすると、式(a)は と変形できる。ここで総面積(S)は、例えばNTSC系であればT−120、
T−90、T−60等のテープ種別により固有の値であるため、Ts2+Tt2が
得られるならば、式(b)より総面積(S)が求まり、予め用意されている判別テー
ブルにてこの総面積(S)からテープ種別が判別できる。こうして判別された判別
結果はテープデータ指定回路(14)に供給され、各テープ種別に応じてリールハブ
の半径(r)、 テープ厚み(t)に関するデータがテープ量算出回路(15)に出力される。尚、テー
プデータ指定回路(14)には各テープ種別に応じたリールハブ半径(r)、テープ厚
み(t)、テープ全長(Q)が予め記憶されている。 テープ量算出回路(15)は演算回路(8)(9)から回転周期(Ts)、(Tt)の二
乗値と、テープデータ指定回路(14)からのリールハブ半径(r)、テープ厚み(t)、
及びテープ全長(Q)とテープ走行速度(V)を後述する演算式に代入して、テープ
残量またはテープ走行量を算出する。ここでテープ残量及び走行量は次式(c)(d)
により算出される。 式(c)は の様にして導出される。また式(d)は として導出される。 尚、テープ走行速度(V)は、再生または記録時にテープ走行を為すキャプスタ
ンの回転制御を行うサーボ回路(17)からの指示信号により指定される。 即ち、NTSC方式の場合、標準(SP)モードであるとの指示信号が与えられ
るとV=33.35mm/sec、2倍(LP)モードであるとV=16.67
mm/sec、3倍(SLP)モードであるとV=11,12mm/secが式(c
)(d)に代入される。 テープ量算出回路(15)におけるテープ残量またはテープ走行量の算出は、S側
及びT側周期カウンタ(5)(6)において、S側及びT側リールの回転周期(Ts)(
Tt)が検出される毎、即ちS側及びT側リールの1回転毎に実行され、またテ
ープ残量とテープ走行量のいずれを算出するかは、使用者が任意に選択可能とな
っている。 以下、テープ残量を算出する様に選択されている場合について述べると、テー
プ量算出回路(15)にて算出された現時点での最新のテープ残量データは、比較回
路(19)(20)にて第1及び第2レジスタ(16)(18)の保持データと夫々比較される。
ここで第1レジスタ(保持手段)(16)には、テープ量算出回路(15)における1回
前の演算にて算出されたテープ残量データが保持データとして保持され、新しい
テープ残量データが算出されると更新される。また第2レジスタ(18)には、テー
プ残量算出回路(15)における2回前の演算にて算出されたテープ残量データが保
持データとして保持され、新しいテープ残量データが算出される毎に第一レジス
タ (16)の保持データにて更新される。 比較回路(19)(20)は、夫々現時点でのテープ残量データと第1、第2レジスタ
(16)(18)内の保持データとを比較して、両者が極端に異なるか否かの判定を行う
もので、この判定の基準として判定値が設定されている。この判定値は、テープ
の規格公差、マイクロコンピュータの基準クロックの誤差、残量計算結果と実際
の残量時間との誤差の判定結果等の残量計算の精度を考慮して設定されており、
例えばテープ走行速度がSPモードの時には残量計算の精度は±3分程度である
ため、判定値としてはこの±3分より若干大きい±5分に設定されており、各テ
ープスピードに応じて最適値に切換わる様に構成されている。 例えば、第1レジスタ(16)の保持データがM分、第2レジスタ(18)の保持デー
タがN分であれば、新しいテープ残量データ(L)が、M−5≦L≦M+5の条件
を満足する時に比較回路(19)は正常確認信号(S1)を発し、同様にN−5≦L
≦N+5の条件を満足するときに比較回路(S2)は正常確認信号(S2)を表
示制御回路(21)に発する。 表示制御回路(21)は、正常確認信号(S1)(S2)の有無に基づいて、テープ量
算出回路(15)から最新のテープ残量データの表示器(22)への入力を制御するもの
であり、正常確認信号(S1)(S2)が共に発せられている時には、上述の2
つの条件が共に満足されてテープ残量データに大きな変化は生じなかったと判断
され、最新のテープ残量データの表示器(22)への入力を許容し、逆に正常確認信
号(S1)(S2)のいずれか一方でも発せられていない、即ち上述の2つの条
件が同時には満足されていない時には、テープ残量データに大きな変化が生じ、
リールパルスにノイズやチャタリングが生じて大きな誤差を有している可能性が
高いと判断されて、最新のテープ残量データの表示器(22)への入力は阻止され
る。 表示器(22)は表示制御回路(21)にて許容されたテープ残量データのみを表示す
るもので、新しいデータが入力される毎に表示内容を更新し、新しいデータが入
力されない間は、最後に更新された内容の表示を継続する。従って、新しいテー
プ残量データが1回前及び2回前の演算によるテープ残量データのいずれに対し
ても差が±5分以内であれば、この新しいテープ残量データは表示器(22)にて表
示され、1回前または2回前の演算によるテープ残量データのいずれかとの差が ±5分を越えるならば、この新しいテープ残量データの表示は禁止され、表示器
(22)には以前のデータが表示されたままとなる。 尚、本実施例において、テープ残量データの極端な変化を検知するために、2
個のレジスタを用いているが、これは1個のレジスタで行うより高い信頼性を期
待するものである。またテープ残量データに着目して説明したが、テープ量算出
回路(15)にてテープ走行量を算出して表示器(22)にて表示する場合にも、第1レ
ジスタ(16)以下の動作は同一である。 次に図1に回路ブロック図中の一点鎖線にて囲まれた部分は、通常、マイクロ
コンピュータにてソフトウエア的に処理するのが好ましい。そこで、第2図にこ
のときのフローチャートを示す。このフローチャートにおいて、STEP(41)は
VTRのモードを判定し、再生及び記録モードの時に以下の動作を実行すること
を示す。またSTEP(42)はS側及びT側周期カウンタ(5)(6)にて、STEP(4
3)はテープ種別判別回路(11)にて、STEP(44)はテープ量算出回路(15)にて、
STEP(45)(46)は比較回路(19)(20)にて為される動作に対応し、STEP(48)
(47)は第1及び第2レジスタ(16)(18)の保持データの更新を示している。 (ト)発明の効果 上述の如く本発明によれば、従来リールパルスの入力時に行われていたソフト
ウエアによるチャタリング処理が不要となり、これに伴うソフトウエア上の負担
が削減できる。また、リールパルスの入力時のリールパルスの1周期毎の処理に
代えて、表示直前にチャタリングによる影響を除去することによりリール回転周
期毎の処理となるため、チャタリング処理における時間的制約も少なくなり、表
示されたテープ量における誤差は最小限に抑えられる。
、テープ量の算出及び表示を為すテープ量検出装置に関する。 (ロ)従来の技術 VTRにおいて、記録時或いは再生時に供給及び巻取リールの回転を磁気的あ
るいは光学的に検出して得られるリールパルスを用いて供給リールから巻取リー
ルへのテープ走行量あるいは供給リールに残っているテープ残量を算出し、これ
を表示して使用者に指示する技術が常用されている。 例えば、特開昭55−64675号公報(G11B27/14)にはリールパ
ルスより両リールの回転周期または回転角速度を検出し、この時のテープ走行速
度と共にマイクロコンピュータにおいて所定の演算式に代入してテープ走行量ま
たはテープ残量を求める方法が開示されている。 ところで、前述の演算の基礎となるリールパルスには、ノイズやチャタリング
が生じる惧れがあり、このノイズやチャタリングが生じたままで、テープ量の算
出を行うと大きな誤差が生じることになる。そこで、マイクロコンピュータにて ソフトウエアによるチャタリング処理が必要となる。このチャタリング処理とし
ては、リールパルスの周期に比べ短い周期を有する。例えば数msec〜数十msecの
サンプリング周期にてリールパルスをサンプリングし、Hレベルが所定サンプリ
ング回数にわたって続いたときに初めてHレベルと認めるようにすることが一般
によく賞用されている。 (ハ)発明が解決しようとする課題 一般的に早送りや巻き戻しの様にテープ高速走行時のリールパルスの周期は最
低では4msec程度となり、この早送りまたは巻戻時に上述の如きチャタリング処
理を施す場合には、数十μsec毎の2度読み程度が限界であり、これ以上に粗い
サンプリングでは意味がなくなり、このためサンプリング周期の短縮化のための
ソフトウエア上の負担が大きくなる。また、通常再生や録画時にはリーリパルス
の周期は最大で2sec程度になり、このときには数十μsecのチャタリング処理を
施してもほとんど無意味となる。このため、テープ走行における各モードやリー
ルパルスの周期に応じてサンプリング周期を切換てチャタリング処理を施すこと
が必要となり、一層ソフトウエア上の負担が大きくなり、複雑な処理が必要とな
る。 (ニ)課題を解決するための手段 本発明は、テープ量の算出結果を過去数回分保持しておき、1回の算出終了の
度に過去の算出値と比較し、この値に極端な変化が生じている場合には、この新
しい演算結果は表示しない様にすることを特徴とする。 (ホ)作用 本発明は、上述の如く構成したので、リールパルスにノイズやチャタリングが
生じた時にも、これらの影響を除去してテープ量算出における誤差を最小限に抑
えることが可能となる。 (ヘ)実施例 以下、図面に従い本発明の一実施例について説明する。 第1図の回路ブロック図において、(1),(2)は供給(S側)及び巻取(T側)リー
ルであり、これらのリールが載置された供給および巻取リール台には、白と、黒
のパターンが放射線状にしかも等間隔に形成された反射板が粘着され、この反射
板 に対向する様に発行及び受光素子を有する光学センサからなるS側及びT側回転
検出器(3)(4)を配置することにより、S側及びT側リール(1)(2)の回転が光学的
に検出され、この回転速度に応じて周期が変化するS側及びT側リールパルス(
Ps)、(Pt)が出力される。尚、反射板のパターンは、リール台が1回転す
る毎にリールパルスが12個発生する様に形成されている。 これらのS側リールパルス(Ps)はS側周期カウンタ(5)に、T側リールパル
ス(Pt)はT側周期カウンタ(6)に供給される。 S側周期カウンタ(5)は、S側リールパルス(Ps)が12個入力される間にクロ
ック発生器(7)から発生される一定周期のクロックパルスをカウトして、S側リ
ール(1)の回転周期(Ts)を検出する。一方、T側周期カウンタ(6)も同様にT側
リール(2)の回転周期(Tt)を検出する。 S側及びT側周期カウンタ(5)(6)出力は、夫々演算回路(8)(9)に入力され、回
転周期(Ts)(Tt)を二乗した後に、加算回路(10)及びテープ量算出回路(1
5)に入力される。 加算回路(10)は回転周期(Ts)(Tt)の二乗値の和(Ts2+Tt2)を算出し
、この値をテープ種別判別回路(11)に供給する。ここで、一般にS側及びT側リ
ール(1)(2)のリールハブを含んだテープ巻き径を(Rs)、(Rt)、ハブ面積を含
む総面積を(S)とすると、次式が成り立つ。 S=πRs2+πRt2・・・・・・・・・・・・・(a) この時のテープ走行速度を(V)とすると、式(a)は と変形できる。ここで総面積(S)は、例えばNTSC系であればT−120、
T−90、T−60等のテープ種別により固有の値であるため、Ts2+Tt2が
得られるならば、式(b)より総面積(S)が求まり、予め用意されている判別テー
ブルにてこの総面積(S)からテープ種別が判別できる。こうして判別された判別
結果はテープデータ指定回路(14)に供給され、各テープ種別に応じてリールハブ
の半径(r)、 テープ厚み(t)に関するデータがテープ量算出回路(15)に出力される。尚、テー
プデータ指定回路(14)には各テープ種別に応じたリールハブ半径(r)、テープ厚
み(t)、テープ全長(Q)が予め記憶されている。 テープ量算出回路(15)は演算回路(8)(9)から回転周期(Ts)、(Tt)の二
乗値と、テープデータ指定回路(14)からのリールハブ半径(r)、テープ厚み(t)、
及びテープ全長(Q)とテープ走行速度(V)を後述する演算式に代入して、テープ
残量またはテープ走行量を算出する。ここでテープ残量及び走行量は次式(c)(d)
により算出される。 式(c)は の様にして導出される。また式(d)は として導出される。 尚、テープ走行速度(V)は、再生または記録時にテープ走行を為すキャプスタ
ンの回転制御を行うサーボ回路(17)からの指示信号により指定される。 即ち、NTSC方式の場合、標準(SP)モードであるとの指示信号が与えられ
るとV=33.35mm/sec、2倍(LP)モードであるとV=16.67
mm/sec、3倍(SLP)モードであるとV=11,12mm/secが式(c
)(d)に代入される。 テープ量算出回路(15)におけるテープ残量またはテープ走行量の算出は、S側
及びT側周期カウンタ(5)(6)において、S側及びT側リールの回転周期(Ts)(
Tt)が検出される毎、即ちS側及びT側リールの1回転毎に実行され、またテ
ープ残量とテープ走行量のいずれを算出するかは、使用者が任意に選択可能とな
っている。 以下、テープ残量を算出する様に選択されている場合について述べると、テー
プ量算出回路(15)にて算出された現時点での最新のテープ残量データは、比較回
路(19)(20)にて第1及び第2レジスタ(16)(18)の保持データと夫々比較される。
ここで第1レジスタ(保持手段)(16)には、テープ量算出回路(15)における1回
前の演算にて算出されたテープ残量データが保持データとして保持され、新しい
テープ残量データが算出されると更新される。また第2レジスタ(18)には、テー
プ残量算出回路(15)における2回前の演算にて算出されたテープ残量データが保
持データとして保持され、新しいテープ残量データが算出される毎に第一レジス
タ (16)の保持データにて更新される。 比較回路(19)(20)は、夫々現時点でのテープ残量データと第1、第2レジスタ
(16)(18)内の保持データとを比較して、両者が極端に異なるか否かの判定を行う
もので、この判定の基準として判定値が設定されている。この判定値は、テープ
の規格公差、マイクロコンピュータの基準クロックの誤差、残量計算結果と実際
の残量時間との誤差の判定結果等の残量計算の精度を考慮して設定されており、
例えばテープ走行速度がSPモードの時には残量計算の精度は±3分程度である
ため、判定値としてはこの±3分より若干大きい±5分に設定されており、各テ
ープスピードに応じて最適値に切換わる様に構成されている。 例えば、第1レジスタ(16)の保持データがM分、第2レジスタ(18)の保持デー
タがN分であれば、新しいテープ残量データ(L)が、M−5≦L≦M+5の条件
を満足する時に比較回路(19)は正常確認信号(S1)を発し、同様にN−5≦L
≦N+5の条件を満足するときに比較回路(S2)は正常確認信号(S2)を表
示制御回路(21)に発する。 表示制御回路(21)は、正常確認信号(S1)(S2)の有無に基づいて、テープ量
算出回路(15)から最新のテープ残量データの表示器(22)への入力を制御するもの
であり、正常確認信号(S1)(S2)が共に発せられている時には、上述の2
つの条件が共に満足されてテープ残量データに大きな変化は生じなかったと判断
され、最新のテープ残量データの表示器(22)への入力を許容し、逆に正常確認信
号(S1)(S2)のいずれか一方でも発せられていない、即ち上述の2つの条
件が同時には満足されていない時には、テープ残量データに大きな変化が生じ、
リールパルスにノイズやチャタリングが生じて大きな誤差を有している可能性が
高いと判断されて、最新のテープ残量データの表示器(22)への入力は阻止され
る。 表示器(22)は表示制御回路(21)にて許容されたテープ残量データのみを表示す
るもので、新しいデータが入力される毎に表示内容を更新し、新しいデータが入
力されない間は、最後に更新された内容の表示を継続する。従って、新しいテー
プ残量データが1回前及び2回前の演算によるテープ残量データのいずれに対し
ても差が±5分以内であれば、この新しいテープ残量データは表示器(22)にて表
示され、1回前または2回前の演算によるテープ残量データのいずれかとの差が ±5分を越えるならば、この新しいテープ残量データの表示は禁止され、表示器
(22)には以前のデータが表示されたままとなる。 尚、本実施例において、テープ残量データの極端な変化を検知するために、2
個のレジスタを用いているが、これは1個のレジスタで行うより高い信頼性を期
待するものである。またテープ残量データに着目して説明したが、テープ量算出
回路(15)にてテープ走行量を算出して表示器(22)にて表示する場合にも、第1レ
ジスタ(16)以下の動作は同一である。 次に図1に回路ブロック図中の一点鎖線にて囲まれた部分は、通常、マイクロ
コンピュータにてソフトウエア的に処理するのが好ましい。そこで、第2図にこ
のときのフローチャートを示す。このフローチャートにおいて、STEP(41)は
VTRのモードを判定し、再生及び記録モードの時に以下の動作を実行すること
を示す。またSTEP(42)はS側及びT側周期カウンタ(5)(6)にて、STEP(4
3)はテープ種別判別回路(11)にて、STEP(44)はテープ量算出回路(15)にて、
STEP(45)(46)は比較回路(19)(20)にて為される動作に対応し、STEP(48)
(47)は第1及び第2レジスタ(16)(18)の保持データの更新を示している。 (ト)発明の効果 上述の如く本発明によれば、従来リールパルスの入力時に行われていたソフト
ウエアによるチャタリング処理が不要となり、これに伴うソフトウエア上の負担
が削減できる。また、リールパルスの入力時のリールパルスの1周期毎の処理に
代えて、表示直前にチャタリングによる影響を除去することによりリール回転周
期毎の処理となるため、チャタリング処理における時間的制約も少なくなり、表
示されたテープ量における誤差は最小限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
図面はすべて本発明の一実施例に係り、図1は回路ブロック図、第2図はフロ
ーチャートである。 (15)…テープ量算出回路、(22)…表示器、(16)…第1レジスタ(保持手段)、(2
2)…比較回路。
ーチャートである。 (15)…テープ量算出回路、(22)…表示器、(16)…第1レジスタ(保持手段)、(2
2)…比較回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1) リールパルスよりテープ走行量またはテープ残量を算出データとして算
出するテープ量算出手段と、該算出データを表示する表示手段を具備する磁気記
録再生装置のテープ量検出装置において、 少なくとも一回前の算出データを保持データとして保持する保持手段と、 現時点における算出データとを前記保持データとを比較する比較手段と、 標準モードや3倍モードのテープスピードに応じて所定値を切換える切換え手
段と を備え、 前記比較手段により両データに前記切換え手段により切り換えられた所定値を
超える差が生じたときに、現時点における算出データの前記表示手段での表示を
禁止することを特徴とするテープ量算出装置。
Family
ID=
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